JPH066789Y2 - ボディシャンプー容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、スポンジを備えた液体射出器形のボディシャ
ンプー容器に関する。

「従来の技術」 最近、浴用石けんに代わり、液状のボディシャンプーが
急速に普及している。このボディシャンプー液は例えば
スクイズ形の容器に収納され、使用時に別途のスポンジ
にシャンプー液を注出し、このスポンジにより泡出しし
ながら身体を洗う形態のものである。

「考案が解決しようとする課題」 従来のものは、前記したようにシャンプー容器とスポン
ジは別扱いなので、スポンジが紛失したり、また汚れ除
去等の他の用途に使われるおそれもあり、管理しにくか
った。

本考案は、容器を手動ポンプによる液体射出形とし、こ
の射出器頂部にスポンジ格納部を形成してコンパクトな
構成としたボディシャンプー容器を得るにある。

「課題を解決するための手段」 本考案のボディシャンプー容器は、容器体１と、この容
器体１に口頚部５に外嵌したキャップ状の装着部材６を
介し内装され、かつ容器体１上方外部に位置した頂部の
押下げヘッド７天面を受け皿８に形成し、この押下げヘ
ッド７一側から突出したノズル管９の射出口10を先端部
下面に開口した液体射出器本体２と、前記受け皿に収納
されたスポンジ３と、前記受け皿８上面部に位置してス
ポンジ３を覆う伏せ皿11及び、前記射出口10を封止る栓
12を一体に形成して前記ノズル管９先端部に枢着され、
使用時回動されて栓12が射出口10を開放し、かつ伏せ皿
11が射出口10下方に受け皿状に反転し、この反転した伏
せ皿11にスポンジ３を移し乗せる蓋部材４とで構成して
いる。

「作用」 上記において、常時は第１図に示すように、スポンジ３
は押下げヘッド７上面の受け皿に収納され、また蓋部材
４は閉状態にあり、その伏せ皿11は受け皿８上面を覆う
ようにこの上面部にあって受け皿８とでスポンジ３を格
納し、また栓12はノズル管９の射出口10を下面から封止
している。なお、図示例は周知の押下げ操作をロックす
るロック機構を備えたものを示し、ねじ13がねじ部材14
のねじ溝に螺合されて押下げヘッド７を最下降位置に保
持し、この押下げヘッド７の押下げをロックしている状
態である。

使用時には、前記ロック機構を外して押下げヘッド７を
第２図のように上方に復帰させ、蓋部材４を図示左方を
回して回動し、これにより栓12を脱栓させて射出口10を
開放し、また伏せ皿11を開放された射出口10下方に受け
皿状に反転させ、この伏せ皿11にスポンジ３を移し乗
せ、この状態で押下げ部材７を下方に押込めばよい。す
ると、液体射出器本体２が作動し、容器体１内のシャン
プー液が押下げヘッド７を経てノズル管９の射出口10か
ら下方のスポンジ３に射出注入される。従って、この後
スポンジ３をとり体を洗えばよい。さらにシャンプー液
を使いたいときは、スポンジ３を伏せ皿11に戻し、同じ
ように押下げヘッド７を押込めばよい。

「実施例」 以下図面を参照して、一実施例を説明するに、本考案に
ボディシャンプー容器は、液体射出装置を利用した射出
形とし、またスポンジ３を射出器２頂部に格納する構成
とした点に特徴を有する。

シャンプー液を収納する容器体１は、口頚部５の外面に
ねじ山を形成している。

液体射出器本体２は、キャップ状の装着部材６を前記口
頚部５に螺合装着して容器体１に内設してあり、そして
装着部材６を貫通して上方外部にある頂部の押下げヘッ
ド７の天面を受け皿８に形成し、またこの押下げヘッド
７一側から突出したノズル管９の射出口10は先端部下面
に形成してある。このため、通常の射出口となる先端開
口は端板15で閉塞している。また押下げヘッド７下面部
の結合筒16外面には、押下げ操作ロック機構のねじ13が
形成してある。

なお、この液体射出器本体２は極く周知なので簡単に説
明すると、シリンダー17に内嵌した筒状ピストン18から
装着部材６を貫通させて上方にステム19を立ち上げ、ス
テム19上端に結合筒１６により押下げヘッド７を連通結
合し、この筒状ピストン18、ステム19及び押下げヘッド
７の可動部を復帰ばね20で常時上方限まで押上げてお
き、この可動部を押下げヘッド７を介し復帰ばね20に抗
し押下げ操作してシリンダー17内のシャンプー液を加圧
し、この加圧シャンプー液自体の圧力で吐出弁21を開弁
させてノズル管９の射出口10から射出させるものであ
る。

押下げ射出が終了すると、可動部が復帰ばね20により上
方に復帰し、この復帰でシリンダー17内が負圧化し、こ
れにより吸込み弁22が開弁して容器体１内からシリンダ
ー17内にシャンプー液が吸い上げられる。23は吸い上げ
パイプ、24は調整棒、25はパッキングである。

スポンジ３はやや厚めの円板状のもので、常時は受け皿
８に収納されている。

蓋部材４は、ノズル管９の射出口10よりやや内側下面
に、このノズル管９先端側を回って回動できるように大
径のリング状の支持脚26下端をピン27で枢着し、この支
持脚26の上端から、前記受け皿８上面を覆うようにこの
受け皿８上面部にあってこの受け皿８とでスポンジ３を
格納する伏せ皿11を設け、また支持脚26下端から前記射
出口10を下面から封止する板状の栓12を一体に設けてい
る。28はつまみである。

この蓋部材４は、使用に当ってはノズル管９の先端側を
まわして第２図ように回動され、この回動で栓12が射出
口10を開放し、この栓12がノズル管９下面のストッパ29
に当接することで伏せ皿11は図示のように射出口10下方
に受け皿状に反転して停止する。よって、この伏せ皿11
にスポンジ３を移し乗せ、この後押下げヘッド７を下方
に押下げる。これにより、前述したようにシャンプー液
はスポンジ３に注入される。

上記各部は合成樹脂材で成形製作する。

「考案の効果」 上記したように、本考案のボディシャンプー容器では、
手動ポンプによる液体射出形としたのでシャンプー液注
出が簡便化する。また射出器本体２頂部の押下げヘッド
７天面をスポンジ３収納用受け皿８とすると共に、ノズ
ル管９の射出口10を下向きとし、一方前記受け皿８上面
を覆う伏せ皿11と射出口10を塞ぐ栓12を一体とした蓋部
材４を回動可能に設け、回動開蓋したとき射出口10を開
放し、伏せ皿11を受け皿状にこの射出口10下方に反転さ
せこれにスポンジ３を移し乗せるようにしたので、構成
はコンパクトとなつてスポンジ３が管理しやすく、しか
も使い易い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案ボディシャンプー容器の一実施例の縦断
面図、第２図は同実施例の使用時を示す一部断面正面図
である。 １……容器体、２……液体射出器本体 ３……スポンジ、４……蓋部材

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】容器体１と、この容器体１に口頚部５に外
   嵌したキャップ状の装着部材６を介し内装され、かつ容
   器体１上方外部に位置した頂部の押下げヘッド７天面を
   受け皿８に形成し、この押下げヘッド７一側から突出し
   たノズル管９の射出口10を先端部下面に開口した液体射
   出器本体２と、前記受け皿に収納されたスポンジ３と、
   前記受け皿８上面部に位置してスポンジ３を覆う伏せ皿
   11及び、前記射出口10を封止る栓12を一体に形成して前
   記ノズル管９先端部に枢着され、使用時回動されて栓12
   が射出口10を開放し、かつ伏せ皿11が射出口10下方に受
   け皿状に反転し、この反転した伏せ皿11にスポンジ３を
   移し乗せる蓋部材４とからなるボディシャンプー容器。