JPH0667841U - ロータリスロットル弁式気化器における始動操作機構 - Google Patents

ロータリスロットル弁式気化器における始動操作機構

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JPH0667841U
JPH0667841U JP1299793U JP1299793U JPH0667841U JP H0667841 U JPH0667841 U JP H0667841U JP 1299793 U JP1299793 U JP 1299793U JP 1299793 U JP1299793 U JP 1299793U JP H0667841 U JPH0667841 U JP H0667841U
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行雄 横山
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タナカ工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】手持ち作業機などに搭載されるエンジンのロー
タリスロットル弁式気化器における始動操作機構を得る
ことを目的とする。 【構成】スロットル弁16を回転させる同時に軸方向に
移動して燃料調整を行うようにした構成したロータリス
ロットル弁式気化器10におけるスロットル弁16の軸
方向と直交する方向に戻しばね64を付設した操作軸5
2を配設してこの操作軸52にカム部58を設け、この
カム部58をスロットル弁16の操作アーム28に臨ま
せることにより、寒冷期におけるエンジンの始動を簡便
にかつ確実に行なえるようしたものである。また、この
場合、カム部材58とスロットル弁16の操作アーム2
8との間に係止手段62を設けることによりアイドリン
グ運転の安定化を迅速に達成することができるものであ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、内燃機関の気化器に関するものであり、一層詳細には、手持ち作 業機などに搭載されるエンジンのロータリスロットル弁式気化器における始動操 作機構の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術および考案が解決すべき課題】
従来より、手持ち作業機などに搭載されるエンジンでは、スロットルレバーの 操作によって回転と同時に軸方向に移動して燃料調整を行うようにしたロータリ スロットル弁式気化器が広範に使用されている。
【0003】 ところで、このようなロータリスロットル弁式気化器では、寒冷期の始動性を 向上させるために、その始動時にロータリスロットル弁を一時的に軸方向に移動 させて引き上げることにより混合気の濃度を上げるようにした始動操作機構が付 設されている。
【0004】 そしてこのような始動操作機構としては、例えば、ロータリスロットル弁に近 接する位置に始動用レバーを配置し、この始動用レバーでロータリスロットル弁 を引上げて濃い混合気を供給するようにした機構(実開昭60−1948号公報 )、あるいは、スロットルレバーをまず全開方向とは逆方向に操作した後、始動 位置に戻すことにより作動片およびカムを介してロータリスロットル弁を引上げ て始動用の濃い混合気を供給し、さらに始動後はスロットルレバーの全開方向へ 操作で作動片およびカムを戻すように構成した機構(特開平1−294947号 公報)などが提案されている。
【0005】 しかるに、前者の機構では、機関の始動後にこの始動用レバーを手動で戻す必 要があるため始動作業が煩雑となり、また後者の機構ではスロットル操作レバー に接続したインナーワイヤーによってロータリスロットル弁の引上げ操作と本来 のスロットル操作とを行うため、操作ワイヤーの取回しなどでインナーワイヤー の長さにばらつきが生じると、始動位置とスロットル弁の開度にずれが起きて適 正な混合気を得るための調整が必要となるなど取り扱い操作が面倒になる等種々 の解決すべき課題が指摘されていた。
【0006】
【課題の解決手段】
そこで、この考案では、スロットル弁を回転させる同時に軸方向に移動して燃 料調整を行うようにしたこの種のロータリスロットル弁式気化器において、スロ ットル弁の軸方向と直交する操作軸にカム部を設けるとともにこのカム部をスロ ットル弁の操作アームに臨ませ、さらに前記操作軸に戻しばねを配設した構成を 採用することにより、寒冷期におけるエンジンの始動を簡便にかつ確実に行なえ るようしたものである。
【0007】 また、この場合、カム部とスロットル弁の操作アームとの間に、歯部あるは弧 状の凹溝などからなる係止手段を設け、操作軸の操作によってスロットル弁を軸 方向に移動させながら回動するように構成すれば、エンジンのアイドリング状態 における安定化を好適に図ることができる。
【0008】
【作用】
この考案では、寒冷期の始動時においては、操作軸を手指で回動してカム部を 介してスロットル弁の引上げを行うことにより始動用の濃い混合気が供給される 。また始動後は、スロットルレバーの全開方向への通常操作により操作軸は戻し ばねの弾性作用によって回動しながら原位置に復帰するものである。
【0009】 また、カム部と操作軸との間に係止手段を設けた場合は、操作軸を手指で回動 してカム部を操作すると、スロットル弁は回動しながら引き上げられるものであ る。
【0010】
【実施例】 次に、本考案に係るロータリスロットル弁式気化器における始動操作機構の好 適な実施例につき添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。 まず、ロータリスロットル弁式気化器10自体は、従来におけるロータリスロ ットル弁式気化器と同様の構成となっている。
【0011】 すなわち、このロータリスロットル弁式気化器10は、ブロック状本体12に 形成される吸気通路14の入口端部はエアクリーナに接続され、また出口端部は エンジンの吸気ポートに接続されている。 前記ブロック状本体12の吸気通路14にはスロットル弁16が回動自在に支 持されている。このスロットル弁16の下端円筒部18は本体12の軸部20に 嵌合され、一方、上端の弁軸22は軸受部材24に支持されている。
【0012】 また、前記軸受部材24とスロットル弁16との間にはバネ部材26が介挿係 止され、スロットル弁16はこのバネ部材26によって通常はアイドル位置へ回 転付勢されている。なお、前記弁軸22上端にはスロットル操作アーム28が取 着されている。
【0013】 一方、スロットル弁16には、前記吸気通路14と連通するスロットル孔30 が開設され、このスロットル孔30には本体12側からノズル管32が突出して いる。前記ノズル管32のノズル孔34は、調整ボルト36を備えた針弁38に よってその開口面積が調整される。
【0014】 そして、ワイヤ引掛部40に係止したインナーワイヤ42による操作によって スロットル操作アーム28がアイドル位置から全開方向へと回動すると、吸気通 路14に対するスロットル孔30の開度が次第に増加し、同時にこのスロットル 弁16と共に針弁38がバネ部材26の力に抗して押上られ、ノズル孔34の開 口面積が増加して軸部20に配設された燃料通路44からスロットル孔30へ吸 引される燃料量が増大するように構成されている。
【0015】 ところで、本考案では、前述のようなロータリスロットル弁式気化器10に始 動調整機構50が付設されている。 この始動調整機構50は、スロットル弁16の軸方向(図1において上下方向 )と直交して水平に延在する操作軸52を備えており、この操作軸52はブラケ ット54を介して本体12に取着されている。
【0016】 前記操作軸52の一端部には操作ノブ56を配設するとともに他端部側に偏芯 カム部58を形成し、この偏芯カム部58を前記スロットル弁16の操作アーム 28下側面に臨ませる。 なお、この場合、偏芯カム部58の所定箇所と操作アーム28の下側面には、 係合歯60からなる係止手段62を配設するとともに前記操作軸52とブラケッ ト54との間には戻しばね64を介挿係止する。
【0017】 このように構成した本考案に係る始動調整機構50を付設したロータリスロッ トル弁式気化器10を備えるエンジンでは、寒冷期におけるエンジンの始動に先 立ち、アイドル開度で始動調整機構50を操作してエンジンの始動の容易化とこ れに続くアイドリング運転を好適に行うことができるものである。
【0018】 すなわち、図1および図2の状態において、始動調整機構50の操作ノブ56 を回動して偏芯カム部58を操作アーム28の下側面に当接させると、アイドリ ング開度に設定されたスロットル弁16はこの操作アーム28によって針弁38 とともにバネ部材26の力に抗して引き上げられ、その結果、ノズル孔34の開 口面積が増加して燃料通路44からスロットル孔30へ吸引される燃料量が増大 する(図3および図4参照)。
【0019】 なお、操作ノブ56の回動時、偏芯カム部58と操作アーム28とは係合歯6 0の噛合によって係止状態となるので操作アーム28(スロットル弁16)は上 方に移動しながら回動することになり、エンジンには始動に容易な濃い混合気が 供給されるだけでなく、始動時におけるエンジンの回転数もアイドリング位置よ りも若干高めの回転数が設定され、従って、アイドリング運転の安定化を迅速に 達成することができることになる。
【0020】 また、偏芯カム部58と操作アーム28との係止状態は、スロットルレバーの 通常の操作によって、操作アーム28をアイドル位置から全開方向へ回動してい くと、係合歯60による係止状態が解除され、操作軸52とブラケット54との 間に介挿係止した戻しばね64の弾性作用により自動的に原位置に復帰する。
【0021】
【考案の効果】
先に述べたように、本考案によれば、比較的単純な構成の始動調整機構によっ てチョーク弁などを用いることなく寒冷期におけるエンジンの始動を容易に行う ことができる。
【0022】 またその始動時におけるエンジンの回転数もアイドリング位置よりも若干高め の回転数に設定されるので、アイドリング運転の安定化を迅速に達成することが できるだけでなく、操作アームをアイドル位置から全開方向へ回動していくと、 係合歯による偏芯カム部と操作アームとの係止状態が解除され、操作軸とブラケ ットとの間に介挿係止した戻しばねの弾性作用により自動的に原位置に復帰する ので取扱い操作の簡便化を達成することができる等種々の利点を有するものであ る。
【0023】 以上、本考案に係るロータリスロットル弁式気化器における始動操作機構の好 適な実施例につき説明したが、本考案はこの実施例に限定されるものではなく、 例えば、操作軸52と操作アーム28との係止手段を、膨出円錐状のカム部66 と操作アーム28下面に設けた孤状凹部68(図5参照)とにより構成したり、 あるいは、操作アーム28の端部に設けたテーパ部70とアイドル調整ねじ72 との係合(図6参照)により構成する等、本考案の精神を逸脱しない範囲内にお いて種々の改変をなし得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る始動操作機構を付設したロータリ
スロットル弁式気化器の断面説明図である。
【図2】図1に示すアイドル開度における始動操作機構
の偏芯カム部と操作アームとの関係を示す説明図であ
る。
【図3】図1に示すロータリスロットル弁式気化器の寒
冷期における始動時の断面説明図である。
【図4】図3の始動時における偏芯カム部と操作アーム
との関係を示す説明図である。
【図5】操作軸と操作アームとの係止手段の別の実施例
を示す説明図である。
【図6】操作軸と操作アームとの係止手段のさらに別の
実施例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 気化器、 12 本体、 14
吸気通路、16 スロットル弁、 18 下端円筒部、
20 軸部、22 弁軸、 24 軸受部
材、 26 バネ部材、28 操作アーム、 3
0 スロットル、 32 ノズル管、34 ノズル
孔、 36 調整ボルト、 38 針弁、40
ワイヤ引掛部、 42 インナーワイヤ、44 燃料通
路、50 始動調整機構、 52 操作軸、 5
4 ブラケット、56 操作ノブ、 58 偏芯カ
ム部、 60 係合歯、62 係止手段、 64
戻しばね、 66 膨出円錐状カム部、68 孤
状凹部、 70 テーパ部、 72 アイドル
調整ねじ、

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スロットル弁を回転させると同時に軸方
    向に移動して燃料調整を行うようにしたロータリスロッ
    トル弁式気化器において、スロットル弁の軸方向と直交
    する操作軸にカム部を設けるとともにこのカム部をスロ
    ットル弁の操作アームに臨ませ、さらに前記操作軸に戻
    しばねを配設することを特徴とするロータリスロットル
    弁式気化器における始動操作機構。
  2. 【請求項2】 カム部とスロットル弁の操作アームとの
    間に係止手段を設け、操作軸の操作によってスロットル
    弁を軸方向に移動させながら回動するように構成するこ
    とからなる請求項1に記載のロータリスロットル弁式気
    化器における始動操作機構。
JP1993012997U 1993-03-01 1993-03-01 ロータリスロットル弁式気化器における始動操作機構 Expired - Lifetime JP2539082Y2 (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01294947A (ja) * 1988-05-19 1989-11-28 Walbro Far East Inc ロータリスロットル弁式気化器の始動操作機構

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH01294947A (ja) * 1988-05-19 1989-11-28 Walbro Far East Inc ロータリスロットル弁式気化器の始動操作機構

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