JPH0667825A - 遠隔印刷システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 ホストコンピュータより、データ通信ネット
ワークを通じて遠隔印刷装置にプリントデータを送り、
印刷を実行する遠隔印刷システムにおいて、遠隔印刷装
置での処理状態をホストコンピュータ側で把握出来るよ
うにする。 【構成】 ホストコンピュータ１とスプーラを有する遠
隔印刷装置９との間に、印刷データを送る論理端末セッ
ション８とは別にコントローラセッション２２を開設
し、遠隔印刷装置での処理を逐一ホストコンピュータへ
通知する。ホストコンピュータには、ジョブ管理テーブ
ル２１を設け、ジョブ毎にその処理状態を記録更新す
る。共に、コンソール２０に表示する。 【効果】 遠隔印刷装置９がホストコンピュータ１の動
作とは非同期に処理動作を行うものであったとしても、
各ジョブの処理状況をホストコンピュータ側で把握する
ことが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ホストコンピュータよ
り、データ通信ネットワークを通じて遠隔印刷装置にプ
リントデータを送り、印刷を実行する遠隔印刷システム
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】データ通信ネットワークの充実に伴い、
ホストコンピュータでやっていた印刷業務を、印刷物を
必要とする場所である遠隔地に印刷装置を分散配置し、
そこで印刷させることが多くなって来ている。一般に、
遠隔地に設置される印刷装置は、小型，低速のものであ
るが、データ通信が高速となるにつれ、遠隔地側で大量
の印刷をすることが要求されるようになって来ている。

【０００３】そのため、遠隔印刷システムにも、次のよ
うな対応をするものが現れて来ている。ホストコンピ
ュータと遠隔印刷装置との間のセッション（通信路）
を、マルチセッション化（多重化）すること。遠隔印
刷装置に、プリントジョブを溜めておくスプール機能を
持たせること。複数のプリンタ等を接続すること。

【０００４】図２は、そのような従来の遠隔印刷システ
ムを示す図である。図２において、１はホストコンピュ
ータ、２はデータ処理部、３はスプーラ、４はジョブコ
ントローラ、５は作業用記憶部、６は遠隔通信用ライ
タ、７はセッションコントローラ、８は論理端末セッシ
ョン、９は遠隔印刷装置、１０は多重論理端末コントロ
ーラ、１１はジョブコントローラ、１２はジョブスプー
ラ、１３はジョブディスパッチャ、１４はプリンタ用ラ
イタ、１５はファイリング用ライタ、１６は他の印刷装
置用ライタ、１７はプリンタ、１８はディスク、１９は
他の印刷装置である。他の印刷装置１９は、例えば、本
印刷装置と遠隔接続されるプリントサーバとプリンタと
から成る装置である。

【０００５】データ処理部２は、１か月の売上の集計処
理をするといったような、アプリケーションソフトによ
ってデータを処理する部分である。スプーラ３は、デー
タ処理部２からのデータを溜めておく。ジョブコントロ
ーラ４は、スプーラ３からジョブ毎にデータを取り出
し、適宜遠隔通信用ライタ６へ送る。遠隔通信用ライタ
６は、ジョブを解析してデータを通信に適する形に変換
し、セッションコントローラ７より送出する。セッショ
ンコントローラ７は、遠隔印刷装置９との間に開設して
いる論理端末セッション８を通じ、データの送信を制御
する。

【０００６】論理端末セッション８は、遠隔印刷装置９
を起動することにより、セッションコントローラ７と多
重論理端末コントローラ１０との間に開設される、多重
通信路（マルチセッション）である。この場合、遠隔印
刷装置９側に設置されているプリンタ等の処理装置１つ
１つに対し、多重論理端末コントローラ１０内にそれぞ
れ仮想的（論理的）な端末が設定される。マルチセッシ
ョンが開設されると、複数の仮想端末に対して、同時に
データを送ることが出来る。

【０００７】遠隔印刷装置９に送信されたジョブは、ま
ず多重論理端末コントローラ１０で解析され、プリント
ジョブ情報が付加されてジョブスプーラ１２に送られ
る。ついで、ジョブコントローラ１１で定めたジョブの
処理順に従い、ジョブディスパッチャ１３を経て、プリ
ンタ用ライタ１４，ファイリング用ライタ１５，他の印
刷装置用ライタ１６に送られる。各ライタでは、対応す
る処理装置で処理し易い形にデータを変換する。変換さ
れたデータは、それぞれ実際の端末であるプリンタ１
７，ディスク１８，他の印刷装置１９に送られ、印刷等
の処理がなされる。以上の制御は、ジョブコントローラ
１１によって行われる。

【０００８】このような遠隔印刷システムに関する従来
の文献としては、例えば特開平２−91718号公報，特開
平３− 78023号公報，特開平３−166619号公報，特開平
３−252748号公報等がある。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】

（問題点）しかしながら、前記した従来の遠隔印刷シス
テムでは、遠隔印刷装置側での処理状況がどうなってい
るのかを、ホストコンピュータ側では知ることが出来な
いという問題点があった。

【００１０】（問題点の説明）遠隔印刷装置での印刷が
大量に行われるようになるにつれ、ホストコンピュータ
側では、指示した処理が行われたのか、まだ行われてい
ないのかといった処理状況を、きちんと把握することが
要請されるようになって来た。ところが、従来の遠隔印
刷システムでは、遠隔印刷装置側は、受信したジョブを
ジョブスプーラに溜めておき、遠隔印刷装置側で適宜定
めたスケジュールによって処理を進めている。即ち、ホ
ストコンピュータ側の動作と同期をとってプリント動作
等の処理をやるのではなく、それとは無関係に行ってい
る。そのため、ホストコンピュータ側では、送信したジ
ョブが、一体どの処理装置（プリンタ等）に送られ、ど
のような処理状況にあるのかを知ることが出来ない。本
発明は、このような問題点を解決することを課題とする
ものである。

【００１１】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明では、ホストコンピュータからスプーラを有
する遠隔印刷装置にプリントジョブを送って印刷させる
遠隔印刷システムにおいて、送出したプリントジョブの
処理状況を記載するジョブ管理テーブルをホストコンピ
ュータ側に設けると共に、ホストコンピュータと遠隔印
刷装置との間に論理端末セッションの他にコントローラ
セッションを開設し、遠隔印刷装置でのプリントジョブ
の処理状況を該コントローラセッションを通じてホスト
コンピュータに送り、前記ジョブ管理テーブルを更新す
ることとした。

【００１２】

【作 用】ホストコンピュータとスプーラを有する遠
隔印刷装置との間に、印刷データを送る論理端末セッシ
ョンとは別にコントローラセッションを開設し、それを
通じて遠隔印刷装置での処理を逐一ホストコンピュータ
へ通知させる。ホストコンピュータには、ジョブ管理テ
ーブルを設け、ジョブ毎にその処理状態を記録すると共
に、コンソール等に表示する。これにより、遠隔印刷装
置がスプーラを有するものであり、ホストコンピュータ
の動作とは非同期に処理動作を行うものであったとして
も、各ジョブの処理状況をホストコンピュータ側で把握
することが可能となる。

【００１３】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図１は、本発明の遠隔印刷システムを示す
図である。符号は図２のものに対応し、２０はコンソー
ル、２１はジョブ管理テーブル、２２はコントローラセ
ッションである。本発明では、ホストコンピュータ１と
遠隔印刷装置９との間に、論理端末セッション８とは別
にコントローラセッション２２を開設する。

【００１４】コントローラセッション２２は、遠隔印刷
装置９から、ジョブの処理状況等の情報をセッションコ
ントローラ７へ伝えるためのものである。ホストコンピ
ュータ１には、遠隔印刷装置９に送ったジョブの処理状
況を記録するジョブ管理テーブル２１を設ける。そし
て、その内容をコンソール２０に表示させる。

【００１５】まず、動作の概要を説明する。遠隔印刷装
置９では、受信したジョブに対する処理を進める度に、
その処理内容をジョブコントローラ１１→多重論理端末
コントローラ１０→コントローラセッション２２→セッ
ションコントローラ７→ジョブコントローラ４の経路で
伝える。ジョブコントローラ４は、その情報に基づき、
ジョブ管理テーブル２１を更新し、コンソール２０に表
示する。次に、詳細な動作について説明する。

【００１６】図３は、本発明のホストコンピュータ側に
おける動作を説明するフローチャートである。 ステップ１…ジョブコントローラ４は、スプーラ３内
に、遠隔印刷装置９へ送るべきデータがあるか否かチェ
ックする。なければ、溜まるまで待機する。 ステップ２…あれば、そのデータをコピーする。コピー
したデータは、作業用記憶部５に一時的に格納する。そ
して、ジョブ管理テーブル２１にジョブを登録したあ
と、遠隔通信用ライタ６にデータを渡す。

【００１７】ステップ３…遠隔通信用ライタ６は、その
ジョブはどのプリンタに送るものかを解析し、所要のデ
ータ変換を行う。 ステップ４…更に、遠隔通信用ライタ６は、ジョブに識
別用のＩＤコードを付与する。 ステップ５…セッションコントローラ７より論理端末セ
ッション８を経て、遠隔印刷装置９へ送信する。送信し
たジョブに対応するスプーラ３内のジョブを、「保留」
という扱いにして、まだ残しておく。（送信されたジョ
ブのデータが、遠隔印刷装置９でどのような過程を経て
処理されるかは、後で図４によって説明する。）

【００１８】ステップ６…ジョブコントローラ４は、遠
隔印刷装置９からホストコンピュータ１へ、ジョブの処
理状態についての通知があるかチェックする。なけれ
ば、あるまで待機する。図６に、処理の状態情報を通知
するデータの構成を示す。状態情報通知データ２３は、
大別して遠隔通信手順ヘッダー２３−１と、データ部２
３−２とから成る。データ部２３−２は、「ジョブＩ
Ｄ」，処理をした結果の状態を表す「状態情報」，出力
されたプリンタの名前とか場所や、プリント障害情報な
どに使用する「その他の情報」から成っている。

【００１９】ステップ７…通知があった時は、それに基
づいて、ジョブ管理テーブル２１を更新する。 ステップ８…ジョブ管理テーブル２１に記録されている
ジョブの処理状態を、コンソール２０に表示させる。

【００２０】図５に、ジョブ管理テーブルの例を示す。
図５は、次のことを物語っている。「ＡＡＡ」というジ
ョブ名のジョブには、ステップ４で「Ａ０１」というジ
ョブＩＤコードが付与されており、これは「プリンタ
Ｐ」で印刷され、それは既に正常に終了している。ジョ
ブＩＤ「Ｂ０２」のジョブは、他の印刷装置「プリンタ
Ｑ」で印刷されることになっているが、そのデータは目
下送信中である。ジョブＩＤ「Ａ０２」のジョブは「プ
リンタＰ」で印刷中であり、その後に、「Ａ０５」，
「Ａ０７」のジョブが印刷の順番を待っている。以上の
ように表示されるので、各ジョブの処理状態を、ホスト
コンピュータ１側で把握することが出来る。

【００２１】ステップ９…ジョブの処理が完了した状態
となっているかチェックする。なっていなければ、ステ
ップ６に戻り、再び同様の動作を繰り返す。 ステップ１０…完了していれば、スプーラ３に「保留」
という扱いで残してある該ジョブのデータを削除する。
例えば、図５の例で言えば、ジョブＩＤ「Ａ０１」のジ
ョブは完了していることが分かるから、スプーラ３内に
残してあったこのジョブのデータは削除する。

【００２２】図４は、本発明の遠隔印刷装置側における
動作を説明するフローチャートである。動作はステップ
１からステップ８の順に行われるが、各ステップの処理
を行ったということは、ステップ９にて逐一ホストコン
ピュータ１へ通知される。 ステップ１…多重論理端末コントローラ１０が、ホスト
コンピュータ１からのデータを受信したか否かチェック
する。 ステップ２…受信すれば、多重論理端末コントローラ１
０は受信したデータを解析し、プリンタジョブ情報を付
加する。受信データは、通信に適した形に変換されて送
られて来ているので、それを元の形に変換する。

【００２３】ステップ３…変換したものをジョブスプー
ラ１２に入れる。 ステップ４…ジョブコントローラ１１でジョブの処理順
を決め、送り先を振り分け、ジョブディスパッチャ１３
から対応するライタへ送出させる。 ステップ５…ライタでは、そのライタに対応する処理装
置（プリンタ１７等）に適するように、データを変換す
る。 ステップ６…変換したデータを、対応する処理装置に渡
す。

【００２４】ステップ７…処理装置で処理を実行する。
例えば、プリンタ１７で印刷を実行する。 ステップ８…処理装置は、処理を実行したことを、その
装置に対応するライタ→ジョブディスパッチャ１３を経
て、ジョブコントローラ１１に知らせる。 ステップ９…ジョブコントローラ１１は、各ステップの
処理を行ったことを、コントローラセッション２２を経
てホストコンピュータ１へ通知する。

【００２５】

【発明の効果】以上述べた如く、本発明の遠隔印刷シス
テムによれば、ホストコンピュータとスプーラを有する
遠隔印刷装置との間に、印刷データを送る論理端末セッ
ションとは別にコントローラセッションを開設し、遠隔
印刷装置での処理を逐一ホストコンピュータへ通知さ
せ、ホストコンピュータに設けたジョブ管理テーブル
に、その処理状態を記録する。そのため、遠隔印刷装置
がスプーラを有するものであり、ホストコンピュータの
動作とは非同期に処理動作を行うものであったとしてて
も、各ジョブの処理状況をホストコンピュータ側で把握
することが出来るようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の遠隔印刷システムを示す図

【図２】 従来の遠隔印刷システムを示す図

【図３】 本発明のホストコンピュータ側における動作
を説明するフローチャート

【図４】 本発明の遠隔印刷装置側における動作を説明
するフローチャート

【図５】 ジョブ管理テーブル

【図６】 状態情報を通知するデータ構成を示す図

【符号の説明】

１…ホストコンピュータ、２…データ処理部、３…スプ
ーラ、４…ジョブコントローラ、５…作業用記憶部、６
…遠隔通信用ライタ、７…セッションコントローラ、８
…論理端末セッション、９…遠隔印刷装置、１０…多重
論理端末コントローラ、１１…ジョブコントローラ、１
２…ジョブスプーラ、１３…ジョブディスパッチャ、１
４…プリンタ用ライタ、１５…ファイリング用ライタ、
１６…他の印刷装置用ライタ、１７…プリンタ、１８…
ディスク、１９…他の印刷装置、２０…コンソール、２
１…ジョブ管理テーブル、２２…コントローラセッショ
ン、２３…状態情報通報データ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ホストコンピュータからスプーラを有す
   る遠隔印刷装置にプリントジョブを送って印刷させる遠
   隔印刷システムにおいて、送出したプリントジョブの処
   理状況を記載するジョブ管理テーブルをホストコンピュ
   ータ側に設けると共に、ホストコンピュータと遠隔印刷
   装置との間に論理端末セッションの他にコントローラセ
   ッションを開設し、遠隔印刷装置でのプリントジョブの
   処理状況を該コントローラセッションを通じてホストコ
   ンピュータに送り、前記ジョブ管理テーブルを更新する
   ことを特徴とする遠隔印刷システム。