JPH0667752B2 - 不整地走行用鞍乗型四輪車の前照灯取付装置 - Google Patents

不整地走行用鞍乗型四輪車の前照灯取付装置

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JPH0667752B2
JPH0667752B2 JP61296342A JP29634286A JPH0667752B2 JP H0667752 B2 JPH0667752 B2 JP H0667752B2 JP 61296342 A JP61296342 A JP 61296342A JP 29634286 A JP29634286 A JP 29634286A JP H0667752 B2 JPH0667752 B2 JP H0667752B2
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cover
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忍 堤腰
後藤  晃
剛 村上
政男 高坂
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Description

【発明の詳細な説明】 a. 産業上の利用分野 本発明は、前照灯による前方視界が良好で、かつ前照灯
に対する走行時の跳ね上げを防ぐことができる不整地走
行用鞍乗型四輪車の前照灯取付装置に関する。
b. 従来の技術 不整地走行用として用いられる車両は、運転者が塔乗し
て走行するときにバランスがとりやすく、操縦性の良い
ことが要求される。そこで、従来では二輪車を改良した
三輪者が広く用いられていたが、構造的には、二輪車の
フレームに後車輪を2個設けるようにしたもので、二輪
車の領域に入るものであった。
そこで、三輪車のステアリングシャフトに、2個の前車
輪を設けて四輪車とした先行技術を開発した(実開昭56
−73694号)。
この先行技術に記載の四輪車は、前輪の支持にシャフト
の下端部を二股に分岐したフォークを用いて、分岐した
フォークの外側にそれぞれ前車輪を設けたものである。
しかも前車輪には、それぞれ後車輪と同径のタイヤを装
着し、これらタイヤの上部を覆うフロントフェンダやリ
ヤフェンダはフレーム中央部を覆うカバー部と一体に成
形されたものであった。
したがって、かかる先行技術のものは前車輪が二輪とい
っても、フォークに直結していたため、一輪同様の機能
しか持たず、特に、後車輪側と同径のタイヤを2個装着
するためハンドルが極端に重くなり、操縦性能の低下を
来たしていた。
同様の関連する先行技術として、特開昭55−102714号公
報、実開昭55−138123号公報、意匠登録第538800号公報
がある。
c. 発明が解決しようとする課題 このような、不整地走行車両にあっては、雪上、泥寧
地、林道等の不整地をバーハンドルを操舵し、前後輪に
バルーンタイヤを設けた四輪車で走行するので、つかれ
ないような軽い操舵力を必要とする。また、走行時に障
害物がステップ上の脚に接触することを防止し、前車輪
の側面が石あるいは木に接触する機会が増大するので車
体部品(フロントフェンダ)の損傷を防がなければなら
ない。
とくに、先行技術では、前照灯が車体側に設けられてい
るので、ハンドルを切った場合にハンドル方向に明かり
が向かないことになる。
本発明は、上記の課題を解決し、前照灯による前方視界
が良好で、かつ前照灯に対する走行時の跳ね上げを防ぐ
ことができる不整地走行用鞍乗型四輪車の前照灯取付装
置を提供することを目的とする。
d. 課題を解決するための手段 本発明は上記課題を解決するため、フレームの前部左右
と後部左右に、バルーンタイヤを装着した前車輪と後車
輪を各二輪備え、フレームに対してステアリングシャフ
トを回転自在に軸支する軸支部後部からフレーム後方に
向けてフレームの略中央に縦長のシートを載置し、上記
ステアリングシャフトの上端に設けたバーハンドルでス
テアリングシャフト下端とリンク結合した前車輪側のナ
ツクルアームを介して前二輪を操舵するとともに、ステ
ップを前後輪の間で上記シート下方の車体左右に配置
し、前後輪間に搭載したエンジンで車輪を駆動し不整地
を走行する鞍乗型四輪車であって、上記前車輪のタイヤ
幅W1を後車輪のタイヤ幅Wよりも小さく(W1<W)設定
し、又上記左右のステップの外側縁幅l1を前車輪の幅l2
より内側に配置(l1<l2)し、上記左右の前車輪上部を
覆い、かつ、外側縁を前車輪の外側より内側に位置させ
た左右のフェンダと、これらフェンダ相互間のフレーム
中央上部を覆うセンターフェンダと、このセンターフェ
ンダの後方から斜め後方に向けて立上らせ前記ステアリ
ングシャフト上方前方を覆う前壁と、該左右フェンダの
内側に該ステアリングシャフト上方側方を覆うように上
方に向う左右の側壁からなる略角錐台形状の頂部カバー
とを備え、前記ステアリングシャフト上部を該頂部カバ
ーの上部より上方に突出するように配置し、該突出部に
左右端にグリップ部を形成したバーハンドルを連結する
と共に該バーハンドルのグリップ部位置よりも下方であ
って該頂部カバーより上方の位置のステアリング部材に
前照灯を取付けたことにある。
e. 作 用 本発明の不整地走行用鞍乗型四輪者は、シートに跨が
り、ステップに足を掛け、バーハンドルを握って塔乗す
る。塔乗姿勢は自動二輪車と同様である。そして、エン
ジンを作動して走行を開始する。バルーンタイヤは低圧
幅広タイヤなので石等の障害物に接触したり、乗り上げ
ると、自在に変形してある程度衝撃を吸収する。左右の
ステップの外側縁幅l1は前車輪の幅l2より内側に配置
(l1<l2)されているので、走行時に障害物が脚に接触
する事がない。
カーブに際してバーハンドルを操作すると、ステアリン
グシャフトからリンク機構およびナックルアームを介し
て左右の前車輪を転舵する。この時、運転者はステップ
で足をふんばり体重移動によりカーブでの操舵を助け
る。前車輪のタイヤ幅W1を後車輪のタイヤ幅Wよりも小
さく設定(W1<W)しているので、操舵が容易である。
左右の前車輪上部を覆い、かつ、外側縁を前車輪の外側
より内側に位置させた左右のフェンダと、これらフェン
ダ相互間のフレーム中央上部を覆うセンターフェンダ
と、このセンターフェンダの後方から斜め後方に向けて
立上らせ前記ステアリングシャフト上方前方を覆う前壁
と、該左右フェンダの内側に該ステアリングシャフト上
方側方を覆うように上方に向う左右の側壁からなる略角
錐台形状の頂部カバーとを備え、前記ステアリングシャ
フト上部を該頂部カバーの上部より上方に突出するよう
に配置し、該突出部に左右端にグリップ部を形成したバ
ーハンドルを連結すると共に該バーハンドルのグリップ
部位置よりも下方であって該頂部カバーより上方の位置
のステアリング部材に前照灯を取付けたので、ステアリ
ングシャフトの回動操作に伴って高い位置で前照灯が進
行方向に向きを変える。こうして、前方視界が良好で、
かつ前照灯に対する走行時の跳ね上げをフェンダおよび
センターフェンダによって防ぐことができる。
f. 実施例 以下本発明の一実施例を図面を参照しながら詳細に説明
する。
第1図は本発明の不整地走行用鞍乗型四輪車の前照灯取
付装置の一実施例を示す側面図、第2図は第1図の平面
図、第3図は第1図のフレーム構造を示す斜視図、第4
図は第2図のカバーおよびシートなどを除いて示す平面
図である。
第1図および第2図において、1は鞍乗型に構成された
ボディであり、これは第3図のように構成されたフレー
ム2の前部左右と後部左右に、前車輪3と後車輪4を各
二輪設け、これら前車輪3および後車輪4には、内部の
圧力が低く、地面との接触面が広いタイヤ、いわゆるバ
ルーンタイヤ5を配装してある。上記前車輪3を操舵す
る操舵機構には、第4図のようなリンク機構6および、
このリンク機構6を操作するハンドルには、両端部にグ
リップ701を装着したバーハンドル7が用いられてい
る。
上記フレーム2の構造を、第3図により説明する。該フ
レーム2は、それぞれ一対の上部フレーム81,82および
下部フレーム91,92と、これら上部フレーム81,82相互
間、および下部フレーム91,92相互間を所定の間隔に保
つ複数のスペーサ用フレーム10とで構成されている。上
記上部フレーム81,82は、先端部801を前方、斜め下方向
に折曲げ、該折曲げ部802後方に、緩い角度で下方向に
傾斜する傾斜部803を所定長さ形成し、傾斜部803後方の
後端部804を水平、もしくは、わずかに上方に折曲げて
ある。この上部フレーム81,82は、先端は、前車輪3を
支持する車軸11に連結され、かつ先端部801相互間に
は、フロントカバー12をネジ止めするためのコ字型の固
定用フレーム13が装着されている。上部フレーム81,82
の折曲げ部802には、上記バーハンドル7のステアリン
グシャフト14を支持するステアリング軸支部15が設けら
れている。
一方、上記下部フレーム91,92は、先端を車軸11に連結
され、後端部901を折曲げて、立上らせ、上記上部フレ
ーム81,82の後端部804にそれぞれ連結されている。
上記上部フレームの81,82の下部側に折り曲げた先端部8
01と下部フレーム91,92の水平部900との間に、それぞれ
補強用フレーム100を設け、かつ上部フレーム81,82の中
間部相互間および下部フレームの中間部相互間に設けら
れたスペーサ用フレーム101,102相互間に1本の補強フ
レーム103を設けて、上部フレーム81,82および下部フレ
ーム91,92で囲まれる空間部を前部と後部に仕切ってい
る。そして、これら補強用フレーム100,103に設けたブ
ラケット104,105を介して、シリンダ部18aおよびクラン
クケース部18bから成るエンジン部18を前部空間部Aに
搭載し、燃料タンク19を後部空間部Bに搭載している。
該下部フレーム91,92の途中には、運転者のバーステッ
プ16が装着されている。このバーステップ16外側縁相互
間の幅l1は、左右の前車輪3,3相互間の幅l2に対してl1
<l2となるように設定し、前車輪3,3相互間の幅l2は後
車輪4,4相互間の幅l3に対して、l2<l3となるように設
定されている。
なお、前車輪3,3の径d1およびタイヤ幅W1は後車輪4,4の
径Dおよびタイヤ幅Wに対しd1<D,W1<Wに設定し、前
車輪3,3の操舵を容易にしている。
下部フレーム91,92の折曲げ部902には、後車輪4の駆動
軸17を支持する支持部903が設けられている。
次に、上記前車輪3を操舵する操舵機構を第4図により
説明する。
前車輪3は、第5図および第6図のように車軸11の両端
部に装着されたコ字状のフレーム20に、転舵可能に取付
けられており、この取付構造はキングピン21によつて、
車輪支持軸22に一体に設けられた支持パイプ22aを、フ
レーム20に軸支することによって行われる。この支持パ
イプ22aとキングピン21との間には、スペーサ221、およ
びブっシユ222が遊嵌されている。
ステアリングシャフト14は、第7図および第8図のよう
に1本の剛体で構成されており、フレーム2の前部の車
幅方向中央で前下がり傾斜の上下方向に配置され、少な
くとも上部と下部に隔てた2カ所で軸支されている。
すなわち、ステアリングシャフト14はその上端部を上部
フレーム81,82の折曲げ部802から先端部801に以降する
部分に橋渡されたプレート状のステアリング軸支部15に
対して樹脂スペーサ151を介して取付けられている。樹
脂スペーサ151は、中心ステアリングシャフト14を回転
自在に支持する支持穴を設けた半円状割面を有する2つ
割挾持体151a,151bで構成され、ボルト152およびナット
153を介してステアリング軸支部15に取付けられてい
る。一方、ステアリングシャフト14の下端部は、車軸11
の中間位置に設けられた支持部材23に回動可能に挿入し
て軸支されている。この支持部材23は、車軸11に溶接等
で取付けたプレート231にパイプ232を支持したもので、
このパイプ232にステアリングシャフト14下端の軸部141
を挿入してナット142で抜けを防止している。このステ
アリングシャフト14の下端部にはアーム24が装着されて
おり、このアーム24には左右のタイロッド25の一端部
が、ピン26を介して回転自在に支持されている。該タイ
ロッド25の他端部はピン27によって車輪支持軸22に装着
されたナックルアーム28に回転自在に支持されている。
これによって、ステアリングシャフト14と前車輪3は、
リンク機構6によって結合され、バーハンドル7の操作
によって前車輪3が操舵される。
一方、上記後車輪4は、エンジン18からの動力を図示し
ない動力伝達機構を介して伝達される駆動軸17に支持さ
れている。
次に、第1図および第2図に戻って、ボディ1の外装と
して配設されるカバーは、上記フロントカバー12と、こ
れと組合わされるリヤカバー29とで二分割に構成されて
おり、これらフロントカバー12およびリヤカバー29は、
左右に、それぞれフロントフェンダ121およびリヤフェ
ンダ291を一体に形成している。
フロントカバー12は、左右の前車輪3上部を覆うフロン
トフェンダ121と、これらフロントフェンダ121相互間の
フレーム中央上部を覆うセンターフェンダ122と、この
センターフェンダ122から斜め後方に向けて立上らせ、
上記ステアリングシャフト14上方前方を覆う前壁123a
と、左右のフロントフェンダ121の内側に該ステアリン
グシャフト14上方側方を覆うように上方に向かう左右の
側壁123bとから成る頂部カバーと、該フロントフェンダ
121の内側縁から後方に延び、略垂直方向のサイドカバ
ー124とをそれぞれ備えてフロントカバー装置を構成し
ている。このサイドカバー124の後端縁にネジ孔32を穿
設した突出片33が設けられている。この突出片33を上記
上部フレーム81,82の傾斜部803に設けられたネジ孔34a
を穿設した突出片34にネジ止めして取り付けている。上
記前壁123aと、左右の側壁123bとで略角錐台形状の頂部
カバー123を形成し、この略角錐台形状の頂部カバー123
を貫通突出するようにステアリングシャフト14を配置し
ている。ステアリングシャフト14の突出部に、左右端に
グリップ部701を形成したバーハンドル7を連結すると
共にこのグリップ部701位置よりも下方であって、該略
角錐台形状の頂部カバー123より上方位置のステアリン
グシャフト14(ステアリング部材)に前照灯42を取付け
ている。
上記左右のフロントフェンダ121は外側縁121aを前車輪
3のバルーンタイヤ5の外側より内側で、かつフロント
フェンダ121およびセンターフェンダ122は前縁をバルー
ンタイヤ5の前縁より後方に位置するようにフレーム2
に着脱自在に固定されている。
このフロントフェンダ121は、外側縁121aの最外側部O
から前部fに向けて徐徐に細くなるテーパに形成して竹
藪あるいは山林等の走行に際して草等を掻き分ける作用
を持たせている。
上記センターフェンダ122は上面をフロントフェンダ121
に対し凹部に形成されており、このセンターフェンダ12
2の前縁はフロントフェンダ121の前縁より後方で、かつ
下方に位置させている。
上記前壁123aには、エンジン18のシリンダ18a等を冷却
する冷却風を取り入れる空気取入口30およびフロントカ
バー12取付用のネジ孔31が設けられている。また、上記
リヤカバー29は、上面を開口して、開口部292を形成
し、この開口部292の下方にエンジン18および燃料タン
ク19が配設される。このリヤカバー29は、上記上部フレ
ーム81,82に数カ所でネジ留めされ、該リヤカバー29の
上部にシート35が載置される。
一方、上記車軸11には、ボディ1の前面を保護するため
のバンパー36が装着されており、このバンパー36は、セ
ンターフェンダ122の幅と概ね等しい間隔を有して前方
斜め上方に向かう左右のガード脚37aを突設させると共
に、ガード37a脚間の先端を、前記センターフェンダ122
の前方位置において、断面円形のブリッジ部材37bで連
結した主ガード部材37と、ガード脚37a相互間を連結し
た補強パイプ38とで構成されている。
なお、該バンパー36の下部側に保護プレート39を装着す
れば、より一層、エンジン部分の保護を図ることができ
る。
フロントフェンダ121およびリヤフェンダ291はバルーン
タイヤ5の外側5aより内側に位置するように配設されて
おり、岩あるいは障害物への接触を防止している。この
フロントフェンダ121およびリヤフェンダ291には、少な
くとも、後端部から外側にかけて外側に張り出したゴム
あるいは塩化ビニール等の軟質材で形成したフラップ4
0,41が設けられている。フラップ40,41はフロントフェ
ンダ121およびリヤフェンダ291より外側に張り出して設
けられているが、軟質材で形成していることから、自由
に撓むので障害物に接触しても破損することはない。
なお、フロントフェンダ121およびリヤフェンダ291には
外側全域あるいは前側に帯状のゴムあるいは塩化ビニー
ル等の軟質材で形成した、いわゆるオーバーフェンダあ
るいは補助フェンダを装着することにより、湿地帯ある
いは泥寧地の走行に際して泥除けの機能を増大させるこ
とができるのは言うまでもない。この場合、オーバーフ
ェンダあるいは補助フェンダはクリップ等を用いて着脱
自在にフロントフェンダ121およびリヤフェンダ291に装
着しておき、竹藪あるいは山林走行に際してはオーバー
フェンダあるいは補助フェンダを外して竹藪等による傷
付きを防ぐことができる。
次に、上記本発明による不整地走行用鞍乗型四輪車を運
転する場合について説明する。
まず、運転者は、シート35に跨がって足をバーステップ
16に置き、バーハンドル7のグリップ701を両手に握っ
て走行する。そして、左折あるいは右折、旋回等を行な
うには、普通の二輪車のように、バーハンドル7を所望
の進行方向に回動させる。これに応じて、ステアリング
シャフト14が所定角度回動し、アーム24の回動に伴っ
て、リンク機構6を作動する。
これによって、通常タイヤよりタイヤの接地面積が大き
いバルーンタイヤにもかかわらず、後車輪4より小径で
小幅の前車輪3は、容易に必要な角度だけ、転舵され、
車体の進行方向が変えられる。急旋回などを行なう場合
には、バーハンドル7の向きを変えると同時に、体重の
移動を行なうと、内輪側のバルーンタイヤ5が凹み、こ
れが、通常の四輪車の差動歯車と同様の機能を果たし
て、急旋回などが行われる。
そして、前車輪3のバルーンタイヤ5は不整地走行が主
なので障害物の岩,石,木等に乗り上げたり、接触しな
がら走行する。このとき、フロントフェンダ121の外側
縁121aはバルーンタイヤ外側5aより内側に位置するの
で、フロントフェンダ121の外側縁121aが障害物に接
触、損傷する機会が少ない。フラップ40,41は自由に撓
むので障害物に接触しても破損することはない。
とくに、フロントフェンダ121の外側縁121aは最外側部
Oから前部fに向けて徐々に細くなるテーパに形成され
ているので、けもの道等のヤブの中での走行に際しては
立木を掻き分ける作用をする。
走行時、ボディ1の前面に衝突する石などの障害物は、
バンパー36によって保護される。バンパー36は、センタ
ーフェンダ122の幅と概ね等しい間隔を有して前方斜め
上方に向かう左右のガード脚37aを突設させると共に、
ガード脚37a間の先端を、前記センターフェンダ122の前
方位置において断面円形のブリッジ部材37bで連結し
て、前記センターフェンダ122の前方位置にバンパー36
を配置しているので、障害物がセンターフェンダ122に
直接当たることがない。このバンパー36は、ボディ1の
向きを変える際には、ボディ1を持ち上げるハンドルと
して用いることができる。
また、走行時、前照灯42は、ハンドル7の向きに従って
その向きを変えるので、コーナ時に、進行しようとする
方向を照らすことができる。
g. 発明の効果 以上述べたように本発明の不整地走行用鞍乗型四輪車の
前照灯取付装置によれば、各構成要件を単一車両に備え
ることにより次のような効果を有する。
前車輪のタイヤ幅W1を後車輪のタイヤ幅Wよりも小さく
(W1<W)設定したので、前車輪を後車輪と同幅とした
ものに比べ前車輪の接地面積が少なくなり、ハンドル操
舵力を軽くして操縦性能の向上を図ることができる。
また、左右のステップの外側縁幅l1を前車輪の幅l2より
内側に配置(l1<l2)したので、前車輪が草,木等を踏
みつけて走行した後ではそれらが足(ステップ)に当た
ることがない。
さらに、左右の前車輪上部を覆い、かつ、外側縁を前車
輪の外側より内側に位置させた左右のフェンダと、これ
らフェンダ相互間のフレーム中央上部を覆うセンターフ
ェンダと、このセンターフェンダの後方から斜め後方に
向けて立上らせ前記ステアリングシャフト上方前方を覆
う前壁と、該左右フェンダの内側に該ステアリングシャ
フト上方側方を覆うように上方に向う左右の側壁からな
る略角錐台形状の頂部カバーとを備え、前記ステアリン
グシャフト上部を該頂部カバーの上部より上方に突出す
るように配置し、該突出部に左右端にグリップ部を形成
したバーハンドルを連結すると共に該バーハンドルのグ
リップ部位置よりも下方であって該頂部カバーより上方
の位置のステアリング部材に前照灯を取付けたので、ス
テアリングシャフトの回動操作に伴って高い位置で前照
灯が進行方向に向きを変える。こうして、前方視界が良
好で、かつ前照灯に対する走行時の跳ね上げをフェンダ
およびセンターフェンダによって防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明の不整地走行用鞍乗型四輪
車の前照灯取付装置の一実施例を示し、第1図は側面
図、第2図は平面図である。第3図は第1図のフレーム
構造を示す斜視図、第4図は第2図のカバーおよびシー
トなどを取り除いて示す平面図、第5図は車軸と前車輪
との結合部を示す断面図、第6図は第5図のA−A線断
面図、第7図はステアリングシャフトの支持構造を示す
部分断面図、第8図は第7図のA−A線断面図である。 1……ボディ、 2……フレーム、 3……前車輪、 4……後車輪、 5……バルーンタイヤ、 6……リンク機構、 7……バーハンドル、 11……車軸、 12……フロントカバー、 14……ステアリングシャフト、 16……ステップ、 28……ナックルアーム、 29……リヤカバー、 30……空気取入口、 36……バンパー 121……フェンダ、 122……センターフェンダ、 123a……前壁、 123b……側壁、 42……前照灯、 123……頂部カバー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 篠原 芳樹 静岡県浜松市富塚町1299−54 (56)参考文献 特開 昭56−43074(JP,A) 特開 昭56−43073(JP,A) 実開 昭55−138181(JP,U) 実開 昭56−73694(JP,U) 実開 昭54−139449(JP,U) 実開 昭55−138123(JP,U) 特公 昭50−6932(JP,B1) 特公 昭49−16581(JP,B1) 実公 昭47−16656(JP,Y1) 実公 昭42−12242(JP,Y1) 米国特許4082155(US,A) 米国特許2773392(US,A) 意匠公報422304(JP,S) 意匠公報365488の類似1(JP,S)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フレームの前部左右と後部左右に、バルー
    ンタイヤを装着した前車輪と後車輪を各二輪備え、フレ
    ームに対してステアリングシャフトを回転自在に軸支す
    る軸支部後部からフレーム後方に向けてフレームの略中
    央に縦長のシートを載置し、上記ステアリングシャフト
    の上端に設けたバーハンドルでステアリングシャフト下
    端とリンク結合した前車輪側のナックルアームを介して
    前二輪を操舵するとともに、ステップを前後輪の間で上
    記シート下方の車体左右に配置し、前後輪間に搭載した
    エンジンで車輪を駆動して不整地を走行する鞍乗型四輪
    車であって、上記前車輪のタイヤ幅W1を後車輪のタイヤ
    幅Wよりも小さく(W1<W)設定し、又上記左右のステ
    ップの外側縁幅l1を前車輪の幅l2より内側に配置(l1
    l2)し、上記左右の前車輪上部を覆い、かつ、外側縁を
    前車輪の外側より内側に位置させた左右のフェンダと、
    これらフェンダ相互間のフレーム中央上部を覆うセンタ
    ーフェンダと、このセンターフェンダの後方から斜め後
    方に向けて立上らせ前記ステアリングシャフト上方前方
    を覆う前壁と、該左右フェンダの内側に該ステアリング
    シャフト上方側方を覆うように上方に向う左右の側壁か
    らなる略角錐台形状の頂部カバーとを備え、前記ステア
    リングシャフト上部を該頂部カバーの上部より上方に突
    出するように配置し、該突出部に左右端にグリップ部を
    形成したバーハンドルを連結すると共に該バーハンドル
    のグリップ部位置よりも下方であって該頂部カバーより
    上方の位置のステアリング部材に前照灯を取付けたこと
    を特徴とする不整地走行用鞍乗型四輪車の前照灯取付装
    置。
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