JPH0667541U - 掘削溝用土留支保工 - Google Patents

掘削溝用土留支保工

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JPH0667541U
JPH0667541U JP1775493U JP1775493U JPH0667541U JP H0667541 U JPH0667541 U JP H0667541U JP 1775493 U JP1775493 U JP 1775493U JP 1775493 U JP1775493 U JP 1775493U JP H0667541 U JPH0667541 U JP H0667541U
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謙一 福森
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日本スピードショア株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 掘削溝用土留支保工に関し、矢板の強度を低
下させずに予掘滑を掘り下げる間の矢板の落下を防止で
き、また、その後矢板の落とし込みの作業性を高められ
るようにした掘削溝用土留支保工を提供することを目的
とする。 【構成】 各腹起こし3と各矢板案内枠4との間に挿入
された矢板2の下端縁を所定の面積以上にわたって受け
止めるストップ位置と、各腹起こし3と各矢板案内枠4
により囲まれる平面外の解除位置とにわたって変位する
ストッパー14、及びこのストッパー14をストップ位
置に保持できる保持装置15とを設けた構成とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、掘削溝の土留支保工に関する。
【0002】
【従来の技術】
溝、特に、掘削深さが1〜3m程度の小規模な溝を掘削する方法としては、仮 掘削した溝(予掘溝)に枠体を沈め、枠体を宙吊りしたり、枠体の上部に引っ掛 け部を設け、この引っ掛け部を溝口にかけたりして、枠体が落下するのを防ぎ、 この枠体と土壁との間に矢板を滑り込ませて予掘溝底まで落とし込み、更に溝底 を掘り下げるとともに矢板を押し込むという手順をとる方法がある。
【0003】 この工法では矢板の下側は機械で掘削できないので、その部分は手掘りで徐々 に堀り下げなければならず、手間が掛かる上、矢板が不意に落下して作業を妨げ たり、作業者に接触するおそれがある。
【0004】 この手堀り作業を無くすため、枠体に矢板を組合せてから予掘溝に沈め、枠体 に矢板を保持させた状態で、溝底を堀り下げ、この後、矢板を堀り下げられた溝 底まで落とし込む方法がある。
【0005】 この方法に用いられる土留支保工は、例えば図13の縦断正面図及び図14の 平面図に示すように、それぞれ外側に矢板103を昇降案内する矢板案内枠10 4を有する左右1対の腹起こし101と、切ばり102とを備える。
【0006】 各腹起こし101は上下1対の横部材105と、その両端どうしを連結する縦 部材106とからなる四辺形枠で構成され、矢板案内枠104は、各腹起こし1 01の左右両外側を全面的に覆う矢板案内板107と、この矢板案内板107の 前後両端部を各腹起こし101の前後両端部に連結する連結板108と、上記矢 板案内板107の内面に前後方向に適当な間隔を置いて突設された案内突起10 9とを備えている。
【0007】 矢板案内板107と腹起こし101との間に挿入される矢板103には所定の 高さにピン孔110が形成され、予掘溝を掘削溝の深さまで掘り下げる間、例え ば図15に示すように、このピン孔110に矢板案内板107と腹起こし101 との間隔よりも長いピン111を挿通し、このピン111を矢板案内板107と 腹起こし101とで下側から受け止めることにより、矢板103が落下すること を防止される。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
この従来の土留支保工では、矢板103にピン孔110を形成することによっ て矢板103の強度が低下する上、矢板103の重量が細いピン111に集中す るので、ピン111を挿通した矢板103を矢板案内板107と腹起こし101 との間に挿入する際にピン111が衝撃的に矢板案内板107や腹起こし101 に衝突し、ピン孔110、矢板案内板107、腹起こし101が傷ついたり、ピ ン111が曲がったりしてピン111が抜き取り難くなり、矢板103を落とし 込む作業の作業性が悪化するという問題がある。
【0009】 本考案は、上記の事情を鑑みてなされたものであり、矢板の強度を低下させず に予掘溝を掘削溝の深さに堀り下げる間の矢板の落下を防止でき、また、その後 の矢板の落とし込みの作業性を高められるようにした掘削溝用土留支保工を提供 することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案の掘削溝用土留支保工は、外側に矢板を上下方向に案内する矢板案内枠 を設けた左右1対の腹起こしと、両腹起こしを所定の間隔に保持する切ばりと、 各腹起こしと各矢板案内枠との間に前後に並べて昇降可能に挿入される矢板とを 備える土留支保工において、上記の目的を達成するため、次のような手段を講じ ている。
【0011】 即ち、各腹起こしと各矢板案内枠との間に挿入された矢板の下端縁を所定の面 積以上にわたって受け止めるストップ位置と、各腹起こしと各矢板案内枠との間 とにより囲まれる平面外の解除位置とにわたって変位するストッパー及びこのス トッパーをストップ位置に保持できる保持装置とを設けたことを特徴とする。
【0012】
【作 用】
本考案の掘削溝用土留支保工においては、保持装置でストッパーをストップ位 置に保持してから矢板を各腹起こしと各矢板案内枠との間に挿入すると、ストッ パーが各矢板を下側から受け止め、下方に落下することを防止する。
【0013】 ストッパーは矢板を所定の面積以上にわたって受け止めるので、矢板の重量が 分散して受け止められ、矢板の下端縁、ストッパー及び保持装置が衝撃的に加わ る矢板の重量で変形することが防止される。
【0014】
【実施例】
本考案の一実施例に係る掘削溝用土留支保工を図面に基づいて具体的に説明す れば以下の通りであるが、もちろん、本考案はこの実施例の具体的な構成に限定 されるものではない。
【0015】 図1の斜視図に示すように、本考案の一実施例に係る掘削溝用土留支保工は、 枠体1と矢板2とからなり、枠体1は左右1対の腹起こし3と、これの外側に固 定される矢板案内枠4と、切ばり5と、図2の側面図及び図3の平面図に示すス トッパー装置6、接地アーム7とを備える。
【0016】 各腹起こし3は、上下1対の横部材8・9と、縦部材10とからなり、縦部材 10は、例えば、従来例と同様に両横部材8・9の各端部どうしを連結するよう に構成してもよい。
【0017】 しかしながら、この実施例では、横断管11がある掘削溝にもこの掘削溝用土 留支保工を使用できるようにするため、縦部材10を両横部材8・9の一端部か ら離れた位置に配置し、両横部材8・9の一端部の間を解放してある。
【0018】 縦部材10の数は1本以上であれば特に限定されず、2本以上設けることも妨 げないが、この実施例では、部材数を削減して加工費を安価にするとともに、腹 起こし3を軽量にするため、縦部材10の数を1本としている。
【0019】 縦部材10を1本にする場合には、上下の横部材8・9の端部どうしを連結し てもよいが、この実施例では、横部材8・9と縦部材10との連結部に作用する 横部材8・9の重量による曲げモーメントをできるだけ小さくするように、横部 材8・9の中間部どうしを縦部材10で連結するようにしている。
【0020】 上記矢板案内枠4は、1枚の矢板案内板12と多数枚の連結板13とからなり 、上記矢板案内板12は腹起こし3の外側面全体を覆うように構成してもよいが 、各横部材8・9を外側から各横部材8・9の外側面の全部又は一部分のみを覆 う帯板状に形成する方が好ましい。
【0021】 すなわち、矢板案内板12が各横部材8・9の外側面の全部よりも広い範囲に わたって腹起こし3の側面を覆うことは、矢板案内板12の案内作用に何ら影響 がないにもかかわらず矢板案内板12に作用する土圧が増大するので、矢板案内 板12に補強用リブや屈曲部を設けて分厚くする必要がある。
【0022】 この実施例では、矢板案内板12を各横部材8・9を外側から各横部材8・9 の外側面の一部分のみを覆う帯板状に形成して、矢板案内板12の案内作用が損 なわれない程度に矢板案内板12に作用する土圧を小さくしてあり、これにより 矢板案内板12の薄肉化及び軽量化を図ることができ、また、矢板案内板12を 薄肉にすることにより予掘溝ないし掘削溝の溝幅を狭くすることができる。
【0023】 上記連結板13は前後方向に適当な間隔を置いて多数配置され、上記矢板案内 板12を横部材8・9に連結する。
【0024】 このように、多数の連結板13で矢板案内板12を横部材8・9に連結するこ とにより、矢板案内板12の荷重条件が緩和され、矢板案内板12に土壁の石な どが当たっても矢板案内板12が変形し難くなり、また、矢板案内板12を一層 薄くして軽量にすることができる。
【0025】 上記切ばり5は、長さが一定に固定されたものを用いてもよいが、この実施例 では、溝幅の異なる複数種類の掘削溝に対応でき、また、実際の掘削溝の溝輻に 合わせて寸法を微調整できるように、水圧シリンダを内蔵した伸縮式の切ばり5 を用いている。
【0026】 また、切ばり5の本数は1本以上であれば特に限定されないが、この実施例で は、各切ばり5が負担する荷重を小さくし、また、掘削作業の作業性をできるだ け損なわないようにするため、各横部材8・9の両側の端部どうしの間にそれぞ れ1本ずつ切ばり5を配置している。
【0027】 各切ばり5は、腹起こし3と分解して設置現場に運び、設置現場の近くで組み 立てたり、設置現場の掘削溝内で組み立てたりする事も可能であるが、この場合 には掘削溝の近くに枠体1を組み立てる作業スペースが必要になり、手狭な現場 には適用できなくなるので好ましくない。
【0028】 この実施例では、現場の組立作業スペースが不要になるようにするとともに、 掘削溝内での組立に比べて組立作業の安全性を高められるようにするため、例え ば製造工場や資材ヤードで予め腹起こし3と切ばり5とを連結して、強固な一体 の枠体1にして設置現場に運ぶようにしている。
【0029】 図2の側面図及び図3の底面図に示すように、上記腹起こし3の下側の横部材 8の下面には、2組のストッパー装置6が設けられ、各組のストッパー装置6は ストッパー14と保持装置15とからなる。
【0030】 上記ストッパー14は、矢板案内枠4の下方に位置するストップ位置と、この 横部材9の下方に垂れ下がる解除位置とにわたって揺動可能に設けられ、各保持 装置15は対応するストッパー14をストップ位置に保持できるように構成され る。
【0031】 上記ストッパー14は互いに独立して横部材9の側面から外側に出退し、それ ぞれ1枚の矢板2を受け止める複数のピンで構成することも可能であるが、複数 の矢板2の受け止め及び解放を一挙にして作業性を高めるためには、複数の矢板 2を受け止めるように構成することが有利である。
【0032】 複数の矢板2を受け止めることができるストッパー14の形状は各矢板2を下 端を一定の面積以上にわたって受け止めるように形成してあれば特に限定されず 、例えばそれぞれ1枚の矢板2をそれぞれ一定の面積以上にわたって受け止める 複数の部材の一端部どうしを連結して櫛歯状に形成したストッパー14を用いる ことも可能である。
【0033】 しかしながら、この実施例では、構成を簡単にして加工費を安価にするととも に、横部材9への連結構造を簡単にするため、ストッパー14が所定の寸法に裁 断されたアングル型鋼材で構成され、1対のヒンジ16によって横部材9に連結 される。
【0034】 上記保持装置15は、ストッパー14をストップ位置に保持できるように構成 してあればよく、例えば横部材9の下面に横部材9の幅方向に進退可能に支持さ せた棒、帯板などで構成することも可能である。
【0035】 しかしながら、この実施例では、掘削溝Tの上側から操作し易いように、横部 材9に回転可能に挿通したクランクレバーで保持装置15を構成している。すな わち、この保持装置15は、横部材9に回転可能に挿通した回転軸17と、この 回転軸17の上端に一端部が連結された操作レバー18と、上記回転軸17の下 端に一端が連結され、操作レバー18と反対方向に延出されたストップレバー1 9とを備える。
【0036】 そして、上記操作レバー18の遊端部を横部材9の内側方向に向けた時にスト ップレバー19の遊端部がストップ位置に位置するストッパー14の下面を受け 止めてストッパー14をストップ位置に保持し、操作レバー18をこの位置から 前後方向に所定量以上回転させると、ストップレバー19の遊端部がストッパー 14の下面から外れ、ストッパー14が自重で横部材9の下側に垂れ下がるよう にしている。
【0037】 なお、この保持装置15は手動操作するように構成してもよく、また、例えば 水圧、油圧あるいは圧縮空気により伸縮されるシリンダなどのアクチュエータを 用いて遠隔操作できるようにしてもよい。
【0038】 また、地上に載置した状態で、上記ストッパー14を自由に揺動させることが できるように、下側の各横部材9の両端の下部には適当な高さの脚台20が設け られる。
【0039】 図1に示すように、上記接地アーム7は、各腹起こし3の上側の横部材8に前 後方向に適当な間隔を置いて溶接される縦部材21と、縦部材21の上部から横 外方向に連出されたアーム部材22とアーム部材22の先端部の下面に固定され た接地板23とを備え、上記枠体1を掘削溝T内に設置した時に掘削溝Tの両側 の地面に接地板23が受け止められる。
【0040】 上記矢板2の素材は特に限定されず、単板または積層の木製板、合成樹脂板、 アルミ合金板、鋼板などを用いることができ、また、横部材8・9、矢板案内板 12及び連結枠13で囲まれる長方形内に入る大きさであればその形状は板状で あれば平板状であっても屈曲板状であってもよい。
【0041】 この実施例では、安価で入手が容易であり、しかも、軽量で強度的に優れてい る市販のアルミ合金製の矢板(トレンチシート)3を用いている。
【0042】 次に、この掘削溝用土留支保工の設置工事の手順について、図面に基づいて具 体的に説明する。 まず、例えば資材ヤード、製造工場などにおいて予め矢板案内枠4及びストッ パー装置6を設けた腹起こし3と切ばり5とを連結して枠体1を形成し、切ばり 5の寸法調整をしてから、この枠体1と所要数の矢板2とを設置現場に搬入し、 図2に示すように、ストッパー装置6の保持装置15を操作してストッパー14 をストップ位置に移動させ、その位置に保持する。
【0044】 この後、例えば図5に示すように、矢板2を腹起こし3と矢板案内枠4との間 に上方から差し込み、矢板2の下端をストッパー14に受け止めさせる。
【0045】 ここで、矢板2の重量はその下端縁全体がストッパー14に受け止められるの で、矢板2の挿入時に矢板2の先端、ストッパー14あるいは保持装置15が変 形するおそれはない。
【0046】 この後、枠体1及び矢板2をバックホー、クレーンなどで吊り上げ、予掘溝t に吊り込み、接地アーム7の接地板23を予掘溝tの両側の地面に受け止めさせ て、枠体1を予掘溝t内の所定の位置に保持する。
【0047】 もっとも、掘削規模などによっては、ストッパー14をストップ位置に位置さ せた後、矢板2を差し込む前に枠体1を予掘溝tに吊り込み、上記のように枠体 1を予掘溝t内の所定の位置に保持した後に矢板2を枠体1に差し込むようにし てもよい。
【0048】 また、例えば図6に示すように、予掘溝t内に横断管11がある場合には、矢 板2を差し込まずに、先に枠体1のみを予掘溝t内に吊り込み、その後に、矢板 2を枠体1の腹起こし3と矢板案内枠4との間に上方から差し込み、ストッパー 14に受け止めさせるとともに、横断管11の上下には、例えばコンパネなどか らなる特別の土留板を設置する。
【0049】 なお、掘削底が浅く、接地アーム7が予掘溝tの両側の地面から浮き上がる時 には、一旦枠体を予掘溝tから吊り出し、予掘溝tを更に堀り下げてから再び枠 体を予掘溝tに吊り下げ、接地アーム7を予掘溝tの両側の地面に受け止めさせ て、枠体を予掘溝t内の所定の位置に保持する。
【0050】 この後、図7の説明図に示すように、左右両側の矢板2の間で予掘溝tを掘削 溝Tの設計深さまで堀下げるが、この工程では、接地アーム7を掘削溝Tの両側 の地面に受け止めさせて枠体1及び矢板2を掘削溝T内の所定の位置に保持して いるので、矢板2の下側を掘削しても矢板2が落下するおそれがなく、二重ハッ チングで示す矢板2の下側部分も機械堀りで能率良く掘削することができる。
【0051】 予掘溝tを掘削溝Tの深さまで掘り下げた後、保持装置15を操作して、その 保持作用を解除し、ストッパー14を解除位置に位置させることにより、ストッ パー14に受け止められていた矢板2を掘削底まで落とし込む。
【0052】 ここで、ストッパー14は複数の矢板2を受け止めているので、1本のストッ パー14を解除することにより、複数本の矢板2が同時に落とし込まれることに なり、作業性を高めることができる。
【0053】 もちろん、落とし込まれる矢板2は腹起こし8・9と矢板案内枠4とによって 昇降案内されるので、矢板2が落とし込みに際して傾斜するおそれはない。
【0054】 なお、矢板2の下端部は必要に応じて掘削底から土中に打ち込んでもよい。
【0055】 次に、上記土留支保工の撤去工事について図8及び図9の各説明図に基づいて 具体的に説明する。
【0056】 掘削溝T内に配管などの所要の工事を行った後、図8に示すように、掘削溝T を下側の横部材9の下面近くまで埋め戻してから、各矢板2を順に抜き上げて撤 去する。
【0057】 そして、図9に示すように、全ての矢板2を撤去してから、腹起こし3、矢板 案内枠2及び切ばり5からなる枠体1と、これに付属するストッパー装置6とを 例えばバックホー、クレーン等によって掘削溝Tから抜去し、この後、掘削溝T を地表まで埋め戻す。
【0058】 このように、矢板2を順次撤去することにより、撤去に使用するクレーンやバ ックホーの負荷を小さくでき、能力の小さいクレーンやバックホーを使用できる ので、撤去費用が安価になり、また、手狭な現場にも適用できるようになる。
【0059】 上記土留支保工の他の撤去工法としては、図10の説明図に示すように、掘削 溝Tを下側の横部材9の下面近くまで埋め戻しながら、矢板2を下側の横部材9 の下面又は横断管11の上側まで徐々に順次抜き上げ、図11の説明図に示すよ うに、ストッパー装置6によって矢板2を枠体1に支持させてから矢板2及び枠 体1を掘削溝Tから抜去するという手順が採られる。
【0060】 この撤去工事では、矢板2を下側の横部材9の下面又は横断管11の上側まで 徐々に順次抜き上げるので、撤去に使用するクレーンやバックホーの負荷を一層 小さくでき、能力の一層小さいクレーンやバックホーを使用できるので、撤去費 用が一層安価になり、また、一層手狭な現場にも適用できる。
【0061】 上記の実施例においては、矢板案内板12が横部材8・9の真横に配置されて いるが、矢板案内板12は横部材8・9と相まって矢板2の昇降を案内できるよ うにしてあればよく、例えば図12の断面図に示すように、横部材8(9)の上 方に配置したり、図示はしないが、横部材8・9の下方に配置したりすることも 可能である。
【0062】
【考案の効果】
以上に説明したように、本考案の掘削溝用土留支保工によれば、矢板をストッ パーで下側から所定の面積以上にわたって受け止めるので、矢板に強度低下を招 くピン孔などを形成する必要がなくなり、矢板の強度を低下させることなく、予 掘溝を掘り下げる間の矢板の落下を防止できる。
【0063】 また、矢板をストッパーで下側から所定の面積以上にわたって受け止めるので 、矢板の重量が分散して受け止められ、矢板の下端縁、ストッパー及び保持装置 が衝撃的に加わる矢板の重量で変形することが防止され、矢板の下端縁、ストッ パー及び保持装置の変形によって矢板の落とし込み作業の作業性が損なわれるお それがなくなる。
【0064】 本考案の掘削溝用土留支保工において、特に、ストッパーが複数の矢板をそれ ぞれ一定面積以上にわたって受け止めるように構成する場合には、ストッパーの 解除により複数の矢板の落とし込みができるので、矢板落とし込み作業の作業性 を高めることができる。
【0065】 また、本考案の掘削溝用土留支保工において、特に、各矢板案内枠が腹起こし の各横部材を外側から各横部材の外側面の全部または一部分のみを覆う帯板状に 形成され、前後方向に適当な間隔を置いて配置され、この矢板案内板を横部材に 連結する連結板とを有する場合には、矢板案内板の高さが低く、矢板案内板が受 ける土圧が小さくなるとともに、その土圧が多数の連結板に分担されるので、矢 板案内板の左右方向の厚さを薄く設計することができるとともに、矢板案内板に 土壁の石などが接触しても矢板案内板が変形し難くなる。
【0066】 また、この場合には、矢板案内板を小さく、薄くできるので重量が軽量になり 、設置及び撤去に際して能力が小さいクレーンを使用することができ、手狭な現 場にも適用できるとともに、設置工事及び撤去工事の工事費用を削減することが でき、しかも、設置及び撤去作業の安全性を高めることができる。
【0067】 更に、本考案の土留支保工において、特に、各腹起こしが、上下に適当な間隔 を置いて平行に配置される横部材と、上下の横部材を連結する縦部材とを有し、 上下の横部材を連結する縦部材が両横部材の一端部から離れた位置に設けられ、 両横部材の一端部どうしの間が解放されるように構成する場合には、その開放さ れた両横部材の一端部どうしの間を通して両横部材をこれらの間に間に横断管を 挟むように設置することができ、横断管のある掘削溝にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の斜視図である。
【図2】本考案の一実施例のストッパー装置の側面図で
ある。
【図3】本考案の一実施例のストッパー装置の底面図で
ある。
【図4】本考案の平面図である。
【図5】本考案の設置工事における準備工程の説明図で
ある。
【図6】本考案の設置工事における吊り込み工程の説明
図である。
【図7】本考案の設置工事における予掘溝の掘り下げ工
程の説明図である。
【図8】本考案の撤去工事における掘削溝の埋め戻し工
程の説明図である。
【図9】本考案の撤去工事における撤去工程の説明図で
ある。
【図10】本考案の撤去工事における掘削溝の埋め戻し
工程の説明図である。
【図11】本考案の撤去工事における他の撤去工程の説
明図である。
【図12】本考案の矢板案内枠の変形例の断面図であ
る。
【図13】従来例の正面図である。
【図14】従来例の平面図である。
【図15】従来例の矢板支持構造の斜視図である。
【符号の説明】
2 矢板 3 腹起こし 4 矢板案内枠 5 切ばり 8・9 横部材 10 縦部材 12 矢板案内板 13 連結板 14 ストッパー 15 保持装置

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外側に矢板を上下方向に案内する矢板案
    内枠を設けた左右1対の腹起こしと、両腹起こしを所定
    の間隔に保持する切ばりと、各腹起こしと各矢板案内枠
    との間に前後に並べて昇降可能に挿入される矢板とを備
    える土留支保工において、各腹起こしと各矢板案内枠と
    の間に挿入された矢板の下端縁を所定面積以上にわたっ
    て受け止めるストップ位置と、各腹起こしと各矢板案内
    枠との間とにより囲まれる平面外の解除位置とにわたっ
    て変位するストッパー及びこのストッパーをストップ位
    置に保持できる保持装置とを設けたことを特徴とする掘
    削溝用土留支保工。
  2. 【請求項2】 上記ストッパーが複数の矢板をそれぞれ
    一定面積以上にわたって受け止める請求項1に記載の掘
    削溝用土留支保工。
  3. 【請求項3】 各腹起こしが、上下に適当な間隔を置い
    て平行に配置される横部材と、上下の横部材を連結する
    縦部材とを有し、各矢板案内枠が各横部材を外側から各
    横部材の外側面の全部または一部分のみを覆う帯板状に
    形成される矢板案内板と、前後方向に適当な間隔を置い
    て配置され、この矢板案内板を横部材に連結する連結板
    とを有する請求項1又は2に記載の掘削溝の土留支保
    工。
  4. 【請求項4】 上下の横部材を連結する縦部材が両横部
    材の一端部から離れた位置に設けられ、両横部材の一端
    部どうしの間が解放される請求項3に記載の掘削溝の土
    留支保工。
JP1775493U 1993-03-02 1993-03-02 掘削溝用土留支保枠 Expired - Lifetime JPH0730749Y2 (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102314877B1 (ko) * 2021-02-04 2021-10-18 신동훈 트렌치형 2열 시트파일 흙막이 벽체의 시공방법 및 이를 이용한 흙막이 벽체
JP2023077355A (ja) * 2021-11-24 2023-06-05 日本スピードショア株式会社 土留め支保工
JP2024030704A (ja) * 2022-08-25 2024-03-07 日本スピードショア株式会社 浅堀掘削溝用土留め装置
JP2024034600A (ja) * 2022-09-01 2024-03-13 日本スピードショア株式会社 浅堀掘削溝用土留め装置

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