JP2019007232A - 支保工の設置方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】支保工を容易且つ適切に設置可能な支保工の設置方法等を提供する。【解決手段】水域を締切る鋼管矢板の内側に支保工ユニット10を設置する際に、鋼管矢板の内側に、弾性部材861を含む高さ調整部86を上面に有するブラケット本体82を設けた後、外側にスペーサを取付けた支保工ユニット10を鋼管矢板の内側で吊り降ろし、支保工ユニット10をブラケット本体82上に設置する。支保工ユニット10の設置時は、支保工ユニット10の吊り支持を解除する前に高さ調整部86の高さを調整して高さ調整部86が支保工ユニット10の下面に接するようにし、その後、支保工ユニット10の吊り支持を解除する。【選択図】図7

Description

本発明は、支保工の設置方法に関する。
水域に橋脚等の構造物を構築する際、鋼管矢板等の仮締切体を井筒状に打設して水域を締切り、その内部の地盤を所定深度まで掘削してドライアップした後、構造物の構築を行うことがある。
この際、仮締切体による井筒の内部には支保工を設置し、周囲の水圧に抵抗させる(例えば、特許文献1−3参照)。
特開平4−155010号公報 特許第2949341号 特許第3051321号
支保工は、例えばクレーン等で上から吊り降ろすことにより設置する。しかしながら、仮締切体の内側で支保工を適切に設置するのは一般的に手間がかかり、支保工の設置作業に多大な労力と時間を要しているのが現状であった。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、支保工を容易且つ適切に設置可能な支保工の設置方法等を提供することを目的とする。
前述した課題を解決するための本発明は、水域を締切る仮締切体の内側に支保工を設置する支保工の設置方法であって、前記仮締切体の内側に、弾性部材を含む高さ調整部を上面に有するブラケット本体を設ける工程(a)と、外側にスペーサを取付けた前記支保工を前記仮締切体の内側で吊り降ろし、前記支保工を前記ブラケット本体上に設置する工程(b)と、を有することを特徴とする支保工の設置方法である。
本発明では、支保工にスペーサを取付けて吊り降ろすことで、支保工を仮締切体の内側において位置の偏り無く正しく設置することができる。また、支保工を設置するブラケット本体に弾性部材を含む高さ調整部を設けておくことで、ブラケット本体の設置誤差を吸収し、支保工の設置時に、ブラケット本体に均等に支保工の荷重を伝達することが可能になる。これにより、支保工を容易且つ適切に設置可能になる。
前記高さ調整部は、弾性部材の上にカバーを設けたものであり、前記カバーは略凹字状であり、開いた方を下にして配置されることが望ましい。
これにより、弾性部材をカバーで覆ってブラケット本体から外れないようにすることができる。
前記工程(b)において、前記支保工の吊り支持を解除する前に、前記高さ調整部の高さを調整して前記高さ調整部が前記支保工の下面に接するようにし、その後、前記支保工の吊り支持を解除することが望ましい。
これにより、支保工とブラケット本体の間に隙間がある場合に、その隙間を解消して支保工の荷重をブラケット本体に正しく伝達できるようになる。
前記高さ調整部の高さを調整する際、板材を前記高さ調整部に配置することが望ましい。
このように、高さ調整部の高さ調整は板材を用いて容易に行うことができる。
前記高さ調整部は、弾性部材の上にカバーを設けたものであり、前記カバーは略凹字状であり、開いた方を下にして配置され、前記板材は、前記カバーの内側に挿入されることが望ましい。
板材を用いた高さ調整としては、カバーの内側に板材を挿入して高さ調整部のかさ上げをすればよく、カバーの内側に板材を配置することで板材がブラケット本体から外れることもない。
前記スペーサの取付は、少なくとも前記支保工の下端の高さが前記仮締切体の上端以下となった後に行うことが望ましい。
このように、支保工を仮締切体の内側に吊り込んだ後にスペーサの取付けを行うことで、支保工を仮締切体の内側に吊り込む際にスペーサが仮締切体の上端と干渉することが無くなる。
前記ブラケット本体はブラケット受材に取付けられ、前記ブラケット受材の上端部は水上にあり、前記上端部に設けた引掛部が前記仮締切体の上端に固定されることが望ましい。
これにより、ブラケットの取付時に、ブラケット本体の高さをブラケット受材の上端高さ等によって水上で把握することができ、ブラケット本体の設置精度の向上につながる。また引掛部の固定作業は水上で行うことができ、作業が容易である。
前記支保工は前記仮締切体の内周に沿って環状に配置され中央部が開口となっており、且つ平面においてトラス構造を有することが望ましい。
本発明では、支保工を平面においてトラス構造を有するものとして剛性を高め、仮締切体の内部中央の構造物の構築箇所に大開口を設けることが可能となり、構造物と支保工の干渉が無くなる。また構造物の構築時などに大開口から長尺の鉄筋や大型の型枠等の投入が可能となり投入資材のサイズ制限が小さく、その他大開口を利用して作業環境の大幅な改善がなされるため、作業全般において効率化を図ることができる。
本発明により、支保工を容易且つ適切に設置可能な支保工の設置方法等を提供することができる。
水域3の締切等について説明する図。 地盤2の掘削等について説明する図。 トラス支保工1と支保工ユニット10を示す図。 支保工ユニット10の設置について説明する図。 スペーサ19を示す図。 ブラケット8を示す図。 弾性部材861とカバー862を示す図。 橋脚74等の構築について説明する図。 ブラケット8’を示す図。 橋脚74を示す図。
以下、図面に基づいて本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
本発明の実施形態に係る支保工の設置方法は、鋼管矢板等の仮締切体によって水域の仮締切を行い、その内側に構造物を構築する際に、仮締切体を補強して周囲の水圧に抵抗させるため支保工を設置する例を挙げて説明する。
本実施形態では、まず図1(a)に示すように、仮締切体である鋼管矢板4を水底の地盤2に打設して平面において閉領域を形成し、工事を行う水域3を締切る。鋼管矢板4は図1(b)に示すように井筒状に設けられる。図1(b)は図1(a)を上から見た図である。
この例では、鋼管矢板4による井筒の内部で、鋼管矢板5を水底の地盤2に打設して隔壁を形成している。鋼管矢板5は、鋼管矢板4による井筒の対向する一組の辺同士を接続するように一列に設けられる。必要に応じて、鋼管矢板4、5の鉛直方向の所定区間(例えば後述する頂版コンクリートから敷石層付近までの区間や鋼管矢板4、5の下端部など)において鋼管内に鉄筋を配置しコンクリートを充填するなどして補強を行うことも可能である。また図示は省略するが、隣り合う鋼管矢板4、5同士は継手により接続され、井筒を形成する鋼管矢板4の継手部には止水処理が施される。
鋼管矢板4、5は導枠6を用いて打設される。導枠6は、鋼管矢板4による井筒の外周に沿って配置された外枠6aと、鋼管矢板4による井筒の内周及び鋼管矢板5による隔壁の両側に沿って配置された2つの内枠6bから構成される。各内枠6bの隅部には斜材61が配置される。鋼管矢板4、5の打設後、導枠6は鋼管矢板4、5の頂部に取り付ける。
この後、図2に示すように水位を維持したまま鋼管矢板4による井筒内部の地盤2を所定深度まで水中掘削し、掘削底部に敷石層71および底盤コンクリート72を構築する。水中掘削は浚渫船(不図示)のクレーンにグラブなどの掘削機を設けて行う。鋼管矢板5は、地盤2を掘削して底盤コンクリート72を打設した後に、底盤コンクリート72の上面に当たる位置で切断し、その上方の部分を撤去しておく。
本実施形態では、地盤2の掘削は導枠6を残したまま行い、掘削後、後述する支保工設置時の支障とならないように内枠6bを撤去する。これにより、地盤2の掘削時に、導枠6を、周辺を航行する船舶により生じる航走波等に対し鋼管矢板4の変形等を抑制するための補強工として機能させる。底盤コンクリート72を構築して内枠6bを撤去した後は、外枠6aと底盤コンクリート72とで鋼管矢板4を保持し、鋼管矢板4の変形等を抑制する。
本実施形態では、この後、鋼管矢板4の内側に支保工を設置する。支保工には、図3(a)に平面を示すトラス支保工1を用いる。
トラス支保工1は略ロの字状の環状平面を有し、中央部に大面積の開口15を有する。トラス支保工1の平面は、複数の縦材11および横材12を格子状に組み合わせ、格子内に斜材14を設けたトラス構造を有する。斜材14は開口15の四隅にも設けられる。
本実施形態では、図3(b)に示すように、複数の鉛直材16及び斜材17の上下に水平材18を設けたトラス構造によってトラス支保工1を上下に連結し、支保工ユニット10(支保工)として用いる。支保工ユニット10は地上や水上等で予め組立てて製作する。
斜材17は隣り合う鉛直材16の間で略X字状に配置される。また水平材18の平面は矩形枠状である。鉛直材16、斜材17、水平材18および上記の縦材11、横材12、斜材14にはH形鋼などの鋼材が用いられる。
本実施形態では、この支保工ユニット10を現場に搬入し、起重機船のクレーン等から吊り下げて鋼管矢板4の内側に吊り込み、図4(a)に示すように鋼管矢板4の内側で支保工ユニット10を吊り降ろして下降させる。
支保工ユニット10の現場への搬入は台船によって行われ、支保工ユニット10は格子状の吊枠(不図示)を介して吊り下げられる。支保工ユニット10を鋼管矢板4の内側に吊り込む際は、支保工ユニット10をガイドするために、必要に応じて鋼管矢板4の上端にH形鋼等のガイド材が設けられる。なお、クレーンによって台船上に支保工ユニット10を積み込む際や支保工ユニット10を鋼管矢板4の内側に吊り込む際の位置合わせを、支保工ユニット10に取付けたワイヤをチルホール等のウインチで操作するなどして行うこともできる。
本実施形態では、支保工ユニット10を鋼管矢板4の内側で下降させる際、図4(a)に示すように支保工ユニット10の外周部に棒状の支持材7が取付けられる。支持材7には総ネジの鋼棒が用いられ、下方にゆくにつれ内側へと向かうように傾斜して配置される。
さらに、支保工ユニット10の下降時には、図5(a)に示すように、支保工ユニット10の位置決め用のスペーサ19が、支保工ユニット10の上部のトラス支保工1の外周部の各辺の外側に取付けられる。スペーサ19は、支保工ユニット10を吊り降ろしてその上端の高さが鋼管矢板4の上端以下となった後に取付ける。
図5(b)に示すように、スペーサ19は、スペーサ本体191を引掛部192でトラス支保工1の縦材11や横材12に引掛け、狭締金具(不図示)等を用いて縦材11や横材12に固定したものである。スペーサ本体191には角形鋼管等が用いられ、縦材11や横材12(例えばH形鋼)より剛性は低くなっている。
本実施形態では、支持材7として複数本の鋼棒をカプラー等で順次継ぎ足しながら、図4(b)に示すように支保工ユニット10を所定位置まで下降させる。支保工ユニット10の位置(高さ)は、支保工ユニット10に取付けた検尺用のテープ(不図示)や、継ぎ足した鋼棒の長さ、本数などにより把握できる。
支保工ユニット10が所定位置に配置されると、支持材7の上端部を、鋼管矢板4の上端に設けた支持材受け部9で保持する。支持材受け部9はセンターホールジャッキ91等を有し、センターホールジャッキ91によって支持材7を保持してその緊張力の調整を行い、支保工ユニット10の吊り支持を行う。
なお、上記した鋼棒の継ぎ足し、および支持材受け部9の設置については、鋼管矢板4の上端部に仮設足場(不図示)を予め設けておき、そこで作業を行う。またセンターホールジャッキ91は重量物であるため、その設置作業は、鋼管矢板4の上端に設けた架台(不図示)にチェーンブロックを取付け、これによりセンターホールジャッキ91を吊り下げて行うことができる。
本実施形態では、複数箇所(例えば20箇所程度)から支持材7による支保工ユニット10の支持が行われる。この際の支持材7の緊張力は管理値を超えないよう管理され、最終的に適切な値となるように調整される。
これにより、支保工ユニット10が鋼管矢板4による井筒の内周に沿って環状に配置される。こうして支保工ユニット10の設置を行った後、当該支保工ユニット10の上方で図4(c)に示すように鋼管矢板4の内側にブラケット8を取付ける。ブラケット8は鋼管矢板4による井筒の内周に沿って複数設けられる。これらのブラケット8は後述する支保工ユニット10を支持するものである。
図6(a)はブラケット8を示す図である。本実施形態では、溝形鋼等による長尺のブラケット受材81の下端部に、略直角三角形状のブラケット本体82をボルト等で接合したものを鋼管矢板4に取付ける。ブラケット受材81の上端部は水上にあり、その上端高さを計測しておくことで、当該計測値とブラケット受材81の部材長などからブラケット本体82の位置(高さ)を水上で把握しつつブラケット8の取付作業を行うことができる。
ブラケット受材81の上端部には引掛部83が設けられる。引掛部83は、鋼管矢板4の上端に設けた取付材(不図示)にボルト等で固定される。取付材は例えばH形鋼等の鋼材であり、鋼管内に溶接等によって固定される。また必要に応じて引掛部83と取付材の間にライナープレート等を挿入してブラケット8の高さ調整を行う。
ブラケット受材81は、水上の溶接部84と水中の溶接部85にて鋼管矢板4に溶接される。これらの溶接作業は上記した引掛部83の固定後に行われ、ブラケット8を鋼管矢板4に強固に固定することで、支保工ユニット10の荷重に対するブラケット8の耐力を高めることができる。ただし、これらの溶接を省略することも可能である。
さらに本実施形態では、ブラケット本体82の上面に高さ調整部86が設けられる。この高さ調整部86は、図6(b)に示すように、ゴムシートなどの板状の弾性部材861とカバー862をブラケット本体82上に順に設置することで形成される。
図7(a)は高さ調整部86を示す斜視図である。図に示すように、カバー862は略凹字状の断面を有し、開いた方を下にして弾性部材861を覆うようにして配置される。カバー862の側面には切欠き862aが設けられ、ブラケット本体82に載せられた弾性部材861が側方から視認できるようになっている。
本実施形態では、こうしてブラケット8の取付作業を行って鋼管矢板4の内側にブラケット本体82を設けた後、新たな支保工ユニット10を、前記と同様、起重機船のクレーン等から吊り下げて鋼管矢板4の内側に吊り込み、鋼管矢板4の内側で吊り降ろして下降させ、図4(d)に示すようにブラケット8(ブラケット本体82)上に設置する。
ここでは、少なくとも支保工ユニット10の下端の高さが鋼管矢板4の上端以下となった後、支保工ユニット10の下部のトラス支保工1の外周部の各辺の外側に、図5等で説明したようにスペーサ19を取付ける。これにより、支保工ユニット10の位置決めの他、支保工ユニット10の下降時の支持材7との接触も防止できる。なお、スペーサ本体191の幅(図5(b)の左右方向の長さに対応する)は、ブラケット受材81が鋼管矢板4の内側に突出していることを考慮し、先程よりは薄くしておく。
支保工ユニット10の設置については、各ブラケット8のブラケット本体82に均等に荷重がかかることが必要であり、偏った荷重が作用した場合、ブラケット8の破壊によって支保工ユニット10の落下の恐れがある。
しかしながら、本実施形態では、前記したように弾性部材861を含む高さ調整部86をブラケット本体82上に配置することで、ブラケット本体82の設置誤差等については弾性部材861の変形によってある程度吸収でき、偏荷重を抑制できる。
さらに、本実施形態では、支保工ユニット10をブラケット本体82の位置まで吊り降ろし、クレーンの吊り荷重を一部(例えば30%程度)放下した後、潜水士により各ブラケット本体82に対する支保工ユニット10の設置状態を全箇所で目視確認する。確認完了後、クレーンからの吊り支持を解除し、支保工ユニット10の全荷重をブラケット本体82に預ける。
潜水士による確認時には、カバー862の切欠き862aから弾性部材861のつぶれ具合等を目視するとともに、図7(b)に示すようにブラケット本体82と支保工ユニット10の間に隙間Cがある場合には、隙間ゲージ30を隙間Cに挿入するなどしてその幅を計測する。そして、図7(c)に示すように所定厚のライナープレート88(板材)をカバー862の内側に1または複数枚挟み込んで高さ調整部86をかさ上げし、高さ調整部86を支保工ユニット10の下面に接触させてブラケット本体82に荷重を伝達させる。
その後、各段のトラス支保工1と鋼管矢板4の間の間詰めを行うことで、上下4段のトラス支保工1が2つの支保工ユニット10に分けて鋼管矢板4による井筒の内周に沿って環状に配置された仮締切構造20(図4(d)参照)が形成される。
こうして仮締切構造20を形成した後、構造物の構築を開始する。本実施形態では構造物として頂版コンクリートの上に橋脚を構築するものとする。
そこで、本実施形態では図8(a)に示すように鋼管矢板4による井筒内部の排水を行ってドライアップし、1、3、4段目(上から数えた場合の段数をいう)のトラス支保工1を支持する位置にブラケット8’を取付ける。
図9はブラケット8’を示す図である。ブラケット8’は、短尺のブラケット受材81’を鋼管矢板4に溶接等によって接合した後、略直角三角形状のブラケット本体82をボルト等でブラケット受材81’に取付けて形成される。
その後、図8(b)に示すように、底盤コンクリート72の上に、鉄筋コンクリート製の頂版コンクリート73を構築する。
そして、トラス支保工1の開口15(図3(a)参照)内において、図8(c)に示すように頂版コンクリート73上に鉄筋コンクリート製の橋脚74を構築する。作業の進捗に応じて支保工ユニット10は撤去する。図8(c)は下方の支保工ユニット10を撤去した後の状態を示す。この後、図8(d)に示すように鋼管矢板4による井筒の内部に注水を行い、支保工ユニット10や外枠6aを全て撤去する。
以下、鋼管矢板4による井筒内部に土砂の埋戻しを行い、鋼管矢板4を撤去する。鋼管矢板4は、頂版コンクリート73の上面に当たる位置で切断しその上方の部分のみ撤去することで、残りの部分を鋼管矢板5と合わせて橋脚基礎として用いることが可能である。この状態を図10に示す。
以上説明したように、本実施形態では、支保工ユニット10にスペーサ19を取付けて吊り降ろすことで、支保工ユニット10を鋼管矢板4の内側において位置の偏り無く正しく設置することができる。また、ブラケット本体82に弾性部材861を含む高さ調整部86を設けておくことで、ブラケット本体82の設置誤差を吸収し、支保工ユニット10の設置時に、ブラケット本体82に均等に支保工ユニット10の荷重を伝達することが可能になる。これにより、支保工ユニット10を容易且つ適切に設置可能になる。
また、本実施形態ではブラケット本体82の上に弾性部材861を配置し、さらにその上に略凹字状のカバー862を開いた方を下にして配置することで、弾性部材861をカバー862で覆ってブラケット本体82から外れないようにすることができる。
また、本実施形態ではクレーンによる支保工ユニット10の吊り支持を解除する前に、高さ調整部86の高さを調整して支保工ユニット10の下面に接するようにし、その後、支保工ユニット10の吊り支持を解除することで、支保工ユニット10とブラケット本体82の間に隙間がある場合に、その隙間を解消して支保工ユニット10の荷重をブラケット本体82に正しく伝達できるようになる。
高さ調整部86の高さ調整は、前記したようにライナープレート88を用いて容易に行うことができる。本実施形態ではカバー862の内側にライナープレート88を挿入して高さ調整部86のかさ上げをしており、カバー862の内側にライナープレート88を配置することでライナープレート88がブラケット本体82から外れることもない。
また本実施形態では、スペーサ19の取付を、少なくとも支保工ユニット10の下端の高さが鋼管矢板4の上端以下となった後に行う。このように、支保工ユニット10を鋼管矢板4の内側に吊り込んだ後にスペーサ19の取付けを行うことで、支保工ユニット10を鋼管矢板4の内側に吊り込む際にスペーサ19が鋼管矢板4の上端と干渉することが無くなる。
さらに、本実施形態では、ブラケット8の取付時に、ブラケット本体82の高さをブラケット受材81の上端高さ等によって水上で把握することができ、ブラケット本体82の設置精度の向上につながる。また前記したブラケット受材81の上端部の引掛部83の固定作業は水上で行うことができ、作業が容易である。
また、本実施形態では、支保工として平面においてトラス構造を有する支保工ユニット10(トラス支保工1)を用いて剛性を高め、鋼管矢板4による井筒の内部中央の橋脚74等の構造物の構築箇所に大開口を設けることが可能となり、構造物と支保工ユニット10の干渉が無くなる。また構造物の構築時などに大開口から長尺の鉄筋や大型の型枠等の投入が可能となり投入資材のサイズ制限が小さく、その他大開口を利用して作業環境の大幅な改善ができるため、作業全般において効率が良くなる。
しかしながら、本発明はこれに限らない。例えば、前記したブラケット8の代わりに図9等で説明したブラケット8’を用い、そのブラケット本体82の上面に高さ調整部86を設けることも可能である。
さらに、本実施形態では上下のトラス支保工1を鉛直材16及び斜材17によるトラス構造によって連結した支保工ユニット10を施工に用い、上下4段のトラス支保工1を設置したが、これに限ることはない。
例えば複数段のトラス支保工1のそれぞれを、連結すること無く単独で設置することも可能である。この場合は、各段のトラス支保工1を順次個別に吊り降ろすことになり、これらのトラス支保工1を前記と同様の高さ調整部86を設けたブラケット本体82で支持することが可能である。また、スペーサ19もトラス支保工1の外側に前記と同様に取り付けることができる。
また、鋼管矢板4は平面において閉領域を形成していればよく、井筒状に水域3を締切るものに限らない。例えば円筒状に水域3を締切るものであってもよい。この場合、トラス支保工の平面を略円周状の環状平面とすればよい。さらに、鋼管矢板4の代わりに、鋼矢板やその他の部材を仮締切体として用いてもよい。
また、本発明は前記した支保工ユニット10あるいはトラス支保工1と異なる構成を有する支保工に対しても適用可能であり、例えば平面あるいは鉛直面においてトラス構造を有しない場合でも適用可能である。
以上、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1:トラス支保工
2:地盤
3:水域
4、5:鋼管矢板
6:導枠
7:支持材
8、8':ブラケット
9:支持材受け部
10:支保工ユニット
11:縦材
12:横材
14、17、61:斜材
15:開口
16:鉛直材
17:斜材
18:水平材
19:スペーサ
20:仮締切構造
30:隙間ゲージ
71:敷石層
72:底盤コンクリート
73:頂版コンクリート
74:橋脚
81、81':ブラケット受材
82:ブラケット本体
83、192:引掛部
84、85:溶接部
86:高さ調整部
88:ライナープレート
91:センターホールジャッキ
191:スペーサ本体
861:弾性部材
862:カバー
862a:切欠き

Claims (8)

  1. 水域を締切る仮締切体の内側に支保工を設置する支保工の設置方法であって、
    前記仮締切体の内側に、弾性部材を含む高さ調整部を上面に有するブラケット本体を設ける工程(a)と、
    外側にスペーサを取付けた前記支保工を前記仮締切体の内側で吊り降ろし、前記支保工を前記ブラケット本体上に設置する工程(b)と、
    を有することを特徴とする支保工の設置方法。
  2. 前記高さ調整部は、弾性部材の上にカバーを設けたものであり、
    前記カバーは略凹字状であり、開いた方を下にして配置されることを特徴とする請求項1記載の支保工の設置方法。
  3. 前記工程(b)において、
    前記支保工の吊り支持を解除する前に、前記高さ調整部の高さを調整して前記高さ調整部が前記支保工の下面に接するようにし、その後、前記支保工の吊り支持を解除することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の支保工の設置方法。
  4. 前記高さ調整部の高さを調整する際、板材を前記高さ調整部に配置することを特徴とする請求項3記載の支保工の設置方法。
  5. 前記高さ調整部は、弾性部材の上にカバーを設けたものであり、
    前記カバーは略凹字状であり、開いた方を下にして配置され、
    前記板材は、前記カバーの内側に挿入されることを特徴とする請求項4記載の支保工の設置方法。
  6. 前記スペーサの取付は、少なくとも前記支保工の下端の高さが前記仮締切体の上端以下となった後に行うことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の支保工の設置方法。
  7. 前記ブラケット本体はブラケット受材に取付けられ、
    前記ブラケット受材の上端部は水上にあり、前記上端部に設けた引掛部が前記仮締切体の上端に固定されることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の支保工の設置方法。
  8. 前記支保工は前記仮締切体の内周に沿って環状に配置され中央部が開口となっており、且つ平面においてトラス構造を有することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の支保工の設置方法。
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