JPH066750Y2 - 机装置などにおける棚機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本願は、机装置或いは陳列台などに装備される棚機構に
関する。

従来の技術 従来、書類や就務用具などを載置して机の卓板上を事務
作業のために広く使用できるように、或いは商品の陳列
台上に、さらに多くの商品を陳列できるように、例え
ば、机を向かい合わせた配置したその中間位置或いは陳
列台上に前後面に取付孔を高さ方向に配設した左右一対
の支柱を立設し、この支柱の取付孔に、支持板の後縁に
突設したフックを係合することにより、各支柱の前後面
に夫々支持板を装着し、かつ、それらの上面に載置板を
渡設する構成の棚機構は公知である。

考案が解決しようとする問題点 ところで上記した従来の構成のものは、載置板を支柱に
装着する支持板のフックは先端に下向きの係止部を有し
た下向きＬ字状に形成されており、これを取付孔に係挿
する必要上、フックの係合状態でフックと取付孔との間
に当然に存在するガタにより載置板に上向きの力が加わ
った場合、載置板が浮き上がり安定性を欠くという不都
合があった。

問題を解決するための手段 そこで本願は、左右一対の支柱の上部に載置板を装着す
る棚機構において、左右一対の支柱の上部前後面に設け
た取付孔に、支持板の垂直後縁に突設した上向きのフッ
クを係挿して、支柱の前後面に支持板を夫々取り付け、
かつ、支持板の水平上縁に屈曲して設けた取付部に、支
柱の上面に載置板が当接し、かつ、フックが取付孔の上
縁に当接する状態で、載置板の下面をねじ部材により緊
締して上記した従来のものの不都合を解消したものであ
る。

作用 しかして、棚機構を構成する場合には、机装置或いは陳
列台上に立設した左右一対の支柱の取付孔にフックを係
挿して、支持板を支柱の前後面に夫々取り付けると共
に、左右一対の支柱の上面間に載置板を渡架すると共
に、その下面を支持板の上縁に設けた取付部にねじ部材
により緊締する。すると、載置板には下向きの力が、支
持板には上向きの力が夫々作用し、かつ、載置板は支柱
の上面に受け止められていることにより、フックが取付
孔の上縁に圧接し、従って載置板は、支持板と共にガタ
の生じない状態で支柱の上面に強固に取り付けられる。

実施例 実施例は、棚機構を机装置に装備した場合を示してお
り、下端に脚部を有した脇机用端部ダクト筐体Ａ₁を左
右に配し、それらの間に中間ダクト筐体Ａ₂を介在し
て、これらを側方で相互に連結することにより通信ケー
ブルなどが導出入できる支持基体Ａの前記端部ダクト筐
体Ａ₁，Ａ₂の前後面に、前部下面に脚部を有した脇机Ｂ
を夫々一体に組み付けると共に、左右で対向する脇机Ｂ
間に卓板Ｃ，Ｃを配設して机を向かい合わせ状に構成し
た机装置を示しており、前記支持基体Ａの所要位置に、
支柱(1)，(1)が立設されている。この支柱(1)は角パイ
プから成り、その上部前後面に取付面(2)，(2)が上下に
配設されている。(3)は直角三角形状の板体の後縁に、
上向きＬ字状のフック(4)ａ，(4)ｂを上下に配設して成
る支持板を示し、この支持板(3)の上端縁は側方に屈曲
して水平状の取付部(5)を形成し、その取付部(5)の前後
位置に、ねじ通孔(6)，(6)が配設してあり、本願におい
て、前記フック(4)ａの係合凹部ａから取付部(5)の上面
までの間隔ｌ₁が、取付孔(2)ａの上縁から支柱(1)の上
端までの間隔ｌ₂に等しいか僅か小さく構成している。
(7)，(7)は前記支柱(1)，(1)間の前後面間に設けられた
化粧ボード、(9)は前記支柱(1)，(1)の上面間に渡架さ
れ、かつ、下面が前後及び左右の支持板(3)の取付部(5)
に夫々取り付けられて支持される載置板を示している。

しかして机装置に棚機構を構成する場合には、机装置に
おける支持基体に立設した左右一対の支柱(1)，(1)の取
付孔(2)に、フック(4)を係挿することにより、左右の支
柱(1)，(1)の前後面に夫々４個の支持板(3)を取り付
け、この状態で支柱(1)，(1)の上面に載置板(9)を渡架
すると共に、各支持板(3)の取付部(5)のねじ通孔(6)に
挿通したねじ部材(10)を載置板(9)の下面に緊締する。
するとねじ部材(10)の緊締により支持板(3)は上向きの
力をまた載置板(9)は下向きの力を夫々受ける。その結
果載置板(9)は支柱(1)の上面により受け止められ、また
フック(4)は取付孔(2)の上縁に圧接し、このことによ
り、載置板(9)は支持板(3)と共に支柱(1)に対しガタ付
きのない状態で取り付けられる。

考案の効果 本願は叙上のように構成されているので、フックの係挿
状態で取付孔との間にガタが存在しても、フックの上縁
が取付孔の上縁に当接し、かつ、載置板の下面が支柱の
上面に当接することにより支柱の上面に載置板をガタの
生じない安定した状態で取り付けることができるという
利点を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本願の実施例を示し、第１図は本願の棚機構を備
えた机装置の総体斜視図、第２図は一部を縦断した側面
図である。 図中、(1)は支柱、(2)は取付孔、(3)は支持板、(4)はフ
ック、(5)は取付部、(9)は載置板、(10)はねじ部材であ
る。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭57−126824（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭60−101967（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭58−9505（ＪＰ，Ｕ) 実公 昭52−19387（ＪＰ，Ｙ２) 実公 昭53−696（ＪＰ，Ｙ２)

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】左右一対の支柱の上部に載置板を装着する
   棚機構において、左右一対の支柱の上部前後面に設けた
   取付孔に、支持板の垂直後縁に突設した先端に上向きの
   係止部を有する上向きＬ字状のフックを夫々係挿し、か
   つ、支持板の水平上縁に屈曲して設けた水平の取付部
   に、支柱の上面に当接した載置板の下面を、ねじ部材に
   より緊締してフックの上縁を取付孔の上縁に当接したこ
   とを特徴とする机装置などにおける棚機構。