JPH066741A - 磁気再生装置 - Google Patents

磁気再生装置

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JPH066741A
JPH066741A JP4186180A JP18618092A JPH066741A JP H066741 A JPH066741 A JP H066741A JP 4186180 A JP4186180 A JP 4186180A JP 18618092 A JP18618092 A JP 18618092A JP H066741 A JPH066741 A JP H066741A
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JP
Japan
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signal
magnetic head
rotary
rotary magnetic
head
Prior art date
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Application number
JP4186180A
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English (en)
Inventor
Katsuyuki Shudo
勝行 首藤
Masashi Takemura
昌司 竹村
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 任意の走行速度で磁気テープを走行させた状
態で再生しても良好な再生画像が得られる磁気再生装置
を得る。 【構成】 アジマス角の異なる2個の回転磁気ヘッドを
取付けた磁気ヘッド駆動部をドラムの180度対称の位
置に設け、前記した回転磁気ヘッドが目標位置に4個の
回転磁気ヘッドの内から信号の再生に使用されるべき1
個の回転磁気ヘッドを選択し、選択された磁気ヘッドに
より磁気テープから再生された映像信号が、奇数フィー
ルドの信号として出力させるべき映像信号か、偶数フィ
ールドの信号として出力させるべき映像信号かを判定
し、判定結果に従い奇数フィールドの映像信号を偶数フ
ィールドの信号に、偶数フィールドの映像信号を奇数フ
ィールドの信号に変換する。また1対の回転磁気ヘッド
間の距離と対応する時間軸上の補正を施すべき映像信号
か否かを判定して、前記の判定結果に従って映像信号に
対して所定の時間遅延を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は第1のアジマス角を有す
る回転磁気ヘッドと、前記した第1のアジマス角とは異
なる第2のアジマス角を有する回転磁気ヘッドとを、外
周方向の180度対称の位置に配置してある回転ドラム
を所定の回転数で回転させて、ドラムの周面の少なくと
も一部に斜に巻付けた状態の磁気テープに対して、前記
した互に異なる第1,第2のアジマス角を有している回
転磁気ヘッドにより、順次交互の記録跡を形成させた記
録済み磁気テープから信号の再生を行なう磁気再生装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】ドラムの周面の少なくとも一部に斜に巻
付けられる磁気テープに対する記録再生動作が、回転磁
気ヘッドによって行なわれうるようにされている磁気記
録再生装置(ヘリカル走査型の磁気記録再生装置)にお
いては、通常、磁気テープ上に形成させた1本の記録跡
毎に1フィールド期間の映像信号の記録再生が行なわれ
るようにしているが、磁気テープに描かれる回転磁気ヘ
ッドの回転軌跡の傾斜角は、磁気テープの走行速度の変
化と対応して変化するから、例えば、磁気テープを標準
の走行速度で順方向に走行させた状態で磁気テープ上に
記録形成させた順次の記録跡(標準の記録跡パターン)
を、前記した標準の走行速度とは異なる走行速度で順方
向に走行させたり、または前記した標準の走行速度と同
一もしくは異なる走行速度で逆方向に走行させたり、あ
るいは磁気テープの走行を停止させた状態として、磁気
テープから再生信号を得るようにした場合に、磁気テー
プに描かれる回転磁気ヘッドの回転軌跡の傾斜角は、前
記した標準の記録跡パターンの記録跡の傾斜角とは異っ
たものになる。
【0003】しかし、周知のようにテレビジョン映像信
号の信号内容は、時間軸上で連続している順次のフィー
ルド間で強い相関を示すものとなっているから、例え
ば、磁気テープに形成された順次の記録跡が、例えば同
一のアジマス角を有する2個の回転磁気ヘッドを用いて
記録されている場合に、記録時に用いた2個の回転磁気
ヘッドを用いて再生すれば、記録時における磁気テープ
の走行速度とは異なる走行速度で磁気テープを走行させ
た状態(停止も含めて)で再生動作を行なって、回転磁
気ヘッドが順次の記録跡を横切る状態で磁気テープから
映像信号を再生しても、比較的に良好な再生画像により
磁気テープの記録内容の概略を知ることは比較的に容易
である。
【0004】ところで、高密度記録再生の実現のため
に、ドラム外周の180度対称の位置に配置する1対の
回転磁気ヘッドとして、互に異なるアジマス角の磁気空
隙を有する回転磁気ヘッド(以下、「アジマス角の磁気
空隙を有する回転磁気ヘッド」を、単に「アジマス角を
有している回転磁気ヘッド」のように略記する)を用い
て、前記した1対の回転磁気ヘッドの回転軌跡による記
録跡を磁気テープに順次交互に形成させるようにしたヘ
リカル走査型の磁気記録再生装置では、前記した1対の
互に異なるアジマス角を有している1対の回転磁気ヘッ
ドにより、磁気テープに順次交互に記録形成される記録
跡は図7に示されているようなものになる。図7に例示
されている記録跡パターンにおいて、Ao,A1,…は、
ある特定なアジマス角を有する一方の回転磁気ヘッドに
よって形成された記録跡であり、また、Bo,B1,…
は、前記したAo,A1,…の記録跡を形成させた特定な
アジマス角を有する一方の回転磁気ヘッドとは異なるア
ジマス角を有する他方の回転磁気ヘッドによって形成さ
れた記録跡を示している。
【0005】前記のように、高密度記録再生が実現でき
る磁気記録再生装置を構成させるために、互に異なるア
ジマス角を有している2個の回転磁気ヘッドの回転軌跡
による記録跡を磁気テープTmに順次交互に形成させる
ように構成した磁気記録再生装置においては、磁気テー
プTmを標準の走行速度で順方向に走行させた状態で磁
気テープTm上に記録形成させた順次の記録跡(標準の
記録跡パターン)を、前記した標準の走行速度とは異な
る走行速度で磁気テープTmを順方向に走行させたり、
または磁気テープTmを前記した標準の走行速度と同一
もしくは異なる走行速度で逆方向に走行させたり、ある
いは磁気テープTmの走行を停止させた状態として、磁
気テープTmから再生信号を得るようにした場合に、磁
気テープTmに描かれる回転磁気ヘッドの回転軌跡の傾
斜角は、前記した標準の記録跡パターンの記録跡の傾斜
角とは異なるものになる。
【0006】それで、アジマス角を異にしている2個の
回転磁気ヘッドによって順次交互に磁気テープTmに記
録した順次の記録跡を、前記の回転磁気ヘッドが横切り
ながら再生を行なうと、記録時に使用された回転磁気ヘ
ッドのアジマス角と同一のアジマス角を有する回転磁気
ヘッドによって記録跡から再生された映像信号と、記録
時に使用された回転磁気ヘッドのアジマス角とは異なる
アジマス角を有する回転磁気ヘッドによって記録跡から
再生された映像信号とが、時間軸上で順次交互に並んで
いる状態の再生信号しか得られないことになり、その再
生信号の状態は包絡線に多数の凹凸を有する信号となる
ために再生画像は全く劣悪な画質のものになってしま
う。前記の問題点を解決するために、従来から例えば、
記録跡の延長する方向と直交する方向に駆動変位させる
ことのできる電気ー機械変換素子(電歪素子、ボイスコ
イルモータ)を含んで構成されている磁気ヘッド駆動機
構に回転磁気ヘッドを取付けておき、前記した磁気ヘッ
ド駆動機構に所定の制御信号を供給することにより、回
転磁気ヘッドが再生の対象にされている記録跡を正確に
追跡できるようにすることが行なわれて来ている。
【0007】ところが、回転ドラムの外周における18
0度対称の位置に設けられた互に異なるアジマス角を有
している回転磁気ヘッドの回転軌跡により、ドラムの周
面の少なくとも一部に斜に巻付けられる磁気テープに対
して順次の記録跡が形成されうるように構成されている
磁気記録再生装置では、磁気テープTmを停止した状態
で静止画を再生している場合に、回転ドラムの外周にお
ける180度対称の位置に設けられた互に異なるアジマ
ス角を有している回転磁気ヘッドのそれぞれのものが個
別に設けられている磁気ヘッド駆動機構による駆動変位
されることにより、それぞれの回転磁気ヘッドはそれぞ
れ追跡すべき記録跡上を正確に辿ることができるために
良好な1フレーム期間の画像を再生できることになる
が、画像内容が動きの激しい画像の場合には再生画像が
ブルブルと震えた状態の見にくいものになる。なお、前
記の現象を生じなくさせるのには、再生に使用する1対
の回転磁気ヘッドとして同一のアジマス角を有するもの
を使用すればよいが、この場合には前記の静止画像の再
生に用いられた記録跡の隣りの記録跡を再生できるアジ
マス角を有する回転磁気ヘッドを備えていないために、
通常の連続再生が不可能となる他に、低速度の再生も1
駒飛ばしの状態でしかできないために、動きの粗い再生
画像しか得られないという欠点が生じる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記の問題を生じさせ
ることのない磁気再生装置として、互に異なるアジマス
角を異にする1対の回転磁気ヘッドを隣接配置して構成
したヘッド組を、回転ドラムの180度対称の位置に設
けた磁気ヘッド駆動機構に取付け、ドラムの所定範囲に
巻回されている磁気テープからの再生に際し、磁気テー
プの走行速度に応じて磁気ヘッド駆動手段により各回転
磁気ヘッドを記録跡の巾方向に変位させて回転磁気ヘッ
ドがそれのアジマス角と同一のアジマス角を有する回転
磁気ヘッドによって形成させた記録跡を追跡するという
態様で、磁気テープ上の全ての記録跡を何れかの回転磁
気ヘッドによって追跡して再生信号を得るようにした磁
気再生装置が特開平2ー280480号公報によって開
示された。
【0009】ところが、前記した特許公開公報に開示さ
れている磁気再生装置では、1つの記録跡を同一アジマ
ス角を有する2つの回転磁気ヘッドを交互に使用して再
生した信号は、垂直同期信号の時間位置と水平同期信号
の時間位置との関係が同一の映像信号が時間軸上で繰返
し再生されている状態の再生信号、すなわち、奇数フィ
ールド(または偶数フィールド)の映像信号が記録され
ている記録跡を同一アジマス角を有する2つの回転磁気
ヘッドを交互に使用して再生した信号は、奇数フィール
ド(または偶数フィールド)の映像信号が、時間軸上で
繰返し再生されている状態の信号となる。
【0010】すなわち、前記した特許公開公報に開示さ
れている磁気再生装置によって再生される映像信号は、
走査標準として2対1の飛越走査が採用されている映像
信号の時間軸上での信号形態(標準信号)とは異なるも
のになっているために、再生された画像は見難いものに
なる。前記の問題は時間軸上に連続して再生された映像
信号が、標準信号と同等な映像信号となるように、順次
の垂直走査期間の映像信号における垂直同期信号と水平
同期信号との関係を時間軸補正回路を用いて補正するこ
とにより解決できることは周知のとおりである。そし
て、前記した時間軸補正回路によって映像信号における
映像期間の時間軸の補正を行なって、再生信号を標準信
号の状態にする際には、再生信号が得られた記録跡から
再生された映像信号が奇数フィールドの映像信号か、あ
るいは偶数フィールドの映像信号かを検出し、それに応
じて信号処理を行なうことが必要とされる。
【0011】ところで前記のように映像信号が奇数フィ
ールドの映像信号か、あるいは偶数フィールドの映像信
号かを検出する従来法は、映像信号中の垂直同期信号と
水平同期信号との位相関係をみて、奇,偶フィールドの
判別を行なうようにしていたが、磁気テープから再生さ
れた映像信号の場合には、2組の回転磁気ヘッドの切換
えのタイミングの時間軸誤差(180度割り)が多いとき
や、再生信号のS/Nが悪いとき、ドロップアウトが存
在するとき、等の原因によって、誤った判別結果が得ら
れることが多く、良好な再生画像を得ることが困難であ
ったので、それの改善策が求められた。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1のアジマ
ス角を有する回転磁気ヘッドと、前記した第1のアジマ
ス角とは異なる第2のアジマス角を有する回転磁気ヘッ
ドとを、外周方向の180度対称の位置に配置してある
回転ドラムを所定の回転数で回転させてドラムの周面の
少なくとも一部に斜に巻付けた状態の磁気テープに対し
て、前記した互に異なる第1,第2のアジマス角を有し
ている回転磁気ヘッドにより、順次交互の記録跡を形成
させた記録済み磁気テープから信号の再生を行なう磁気
再生装置であって、第1のアジマス角を有する第1の回
転磁気ヘッドと、第2のアジマス角を有する第2の回転
磁気ヘッドとを、回転ドラムの周方向で予め定められた
微小な距離を隔てた状態として取付けてある第1の磁気
ヘッド駆動部と、前記した第1の磁気ヘッド駆動部と回
転ドラムの外周方向で180度対称の位置に配置される
第2の磁気ヘッド駆動部にも、第1のアジマス角を有す
る第3の回転磁気ヘッドと、第2のアジマス角を有する
第4の回転磁気ヘッドとを回転ドラムの周方向で予め定
められた微小な距離を隔てた状態として取付けておき、
前記した第1,第2の磁気ヘッド駆動部によって、前記
の各回転磁気ヘッドを少なくとも記録跡の延長する方向
と直交する方向に駆動変位させるようにする手段を含み
前記した回転磁気ヘッドを目標位置に変位させて、回転
磁気ヘッドを記録跡に追跡させるようにする位置決め制
御手段と、前記した第1〜第4の回転磁気ヘッドの内か
ら信号の再生に使用されるべき1個の回転磁気ヘッドを
選択する手段と、選択された磁気ヘッドによって磁気テ
ープから再生された映像信号が、奇数フィールドの映像
信号として出力させるべき映像信号か、偶数フィールド
の映像信号として出力させるべき映像信号かを判定する
手段と、前記した判定結果に従って奇数フィールドの映
像信号を偶数フィールドの信号に、偶数フィールドの映
像信号を奇数フィールドの信号に変換する手段とを備え
てなる磁気再生装置、及び第1のアジマス角を有する回
転磁気ヘッドと、前記した第1のアジマス角とは異なる
第2のアジマス角を有する回転磁気ヘッドとを、外周方
向の180度対称の位置に配置してある回転ドラムを所
定の回転数で回転させてドラムの周面の少なくとも一部
に斜に巻付けた状態の磁気テープに対して、前記した互
に異なる第1,第2のアジマス角を有している回転磁気
ヘッドにより、順次交互の記録跡を形成させた記録済み
磁気テープから信号の再生を行なう磁気再生装置であっ
て、第1のアジマス角を有する第1の回転磁気ヘッド
と、第2のアジマス角を有する第2の回転磁気ヘッドと
を、回転ドラムの周方向で予め定められた微小な距離を
隔てた状態として取付けてある第1の磁気ヘッド駆動部
と、前記した第1の磁気ヘッド駆動部と回転ドラムの外
周方向で180度対称の位置に配置される第2の磁気ヘ
ッド駆動部にも、第1のアジマス角を有する第3の回転
磁気ヘッドと、第2のアジマス角を有する第4の回転磁
気ヘッドとを回転ドラムの周方向で予め定められた微小
な距離を隔てた状態として取付けておき、前記した第
1,第2の磁気ヘッド駆動部によって、前記の各回転磁
気ヘッドを少なくとも記録跡の延長する方向と直交する
方向に駆動変位させるようにする手段を含み前記した回
転磁気ヘッドを目標位置に変位させて、回転磁気ヘッド
を記録跡に追跡させるようにする位置決め制御手段と、
前記した第1〜第4の回転磁気ヘッドの内から信号の再
生に使用されるべき1個の回転磁気ヘッドを選択する手
段と、選択された磁気ヘッドによって磁気テープから再
生された映像信号が、前記した回転ドラムの周方向で予
め定められた微小な距離と対応する時間軸上の補正を施
した後に出力されるべき映像信号か否かを判定する手段
と、前記した判定結果に従って映像信号に対して所定の
時間遅延を与えるようにする手段とを備えてなる磁気再
生装置を提供する。
【0013】
【作用】第1のアジマス角を有する第1の回転磁気ヘッ
ドと、第2のアジマス角を有する第2の回転磁気ヘッド
とが、回転ドラムの周方向で予め定められた微小な距離
を隔てた状態として取付けてある第1の磁気ヘッド駆動
部と、前記の第1の磁気ヘッド駆動部と回転ドラムの外
周方向で180度対称の位置に配置されていて、第1の
アジマス角を有する第3の回転磁気ヘッドと、第2のア
ジマス角を有する第4の回転磁気ヘッドとを回転ドラム
の周方向で予め定められた微小な距離を隔てた状態とし
て取付けておる第2の磁気ヘッド駆動部とによって、前
記した回転磁気ヘッドが目標位置に変位して記録跡を追
跡している状態になるように、位置決め制御により前記
の各回転磁気ヘッドを記録跡の延長する方向と直交する
方向に駆動変位させる。前記した第1〜第4の回転磁気
ヘッドの内から信号の再生に使用されるべき1個の回転
磁気ヘッドを選択し、選択された磁気ヘッドによって磁
気テープから再生された映像信号が、奇数フィールドの
映像信号として出力させるべき映像信号か、偶数フィー
ルドの映像信号として出力させるべき映像信号かを判定
する。前記の判定結果に従って奇数フィールドの映像信
号を偶数フィールドの信号に、偶数フィールドの映像信
号を奇数フィールドの信号に変換する。また、前記した
第1〜第4の回転磁気ヘッドの内から信号の再生に使用
されるべく選択された1個の回転磁気ヘッドによって磁
気テープから再生された映像信号が、前記した回転ドラ
ムの周方向で予め定められた微小な距離と対応する時間
軸上の補正を施した後に出力されるべき映像信号か否か
を判定する。前記の判定結果に従って映像信号に対して
所定の時間遅延を与える。
【0014】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の磁気記録
再生装置の具体的な内容を詳細に説明する。図1は本発
明の磁気記録再生装置のブロック図であり、また、図2
は回転ドラムに設けられた2組の磁気ヘッド部と、前記
の各磁気ヘッド駆動部に取付けられた回転磁気ヘッドの
配置態様を例示する平面図、図3乃至図6及び図9と図
10は本発明の磁気記録再生装置の各構成部分の具体的
な構成態様を示すブロック図、図7は磁気テープにおけ
る記録跡パターンを示す平面図、図8は動作説明用の図
である。図1に示されている本発明の磁気再生装置にお
いて、1〜4は後述されているような各種の信号の入力
端子であり、また5はヘッド位置決め制御部であって、
このヘッド位置決め制御部5の具体的な構成を図3に例
示してある。前記の図3中で10はヘッド位置目標信号
発生回路であり、このヘッド位置目標信号発生回路10
は、それの具体的な構成例を図5のブロック図により示
している。また、図3中における一点鎖線枠12A,1
2Bによって示されている構成部分の具体的な構成例を
示しているのが図10であり、図3中のヘッド位置制御
回路11A(11B)の具体的構成例が図4に示されて
いる。
【0015】6はヘッド選択及び遅延フィールド検出回
路であり、このヘッド選択及び遅延フィールド検出回路
6の一例構成が図6に示されている。7は再生回路、8
は時間軸補正回路であり、またSW1〜SW4は切換スイ
ッチであって、前記の切換スイッチSW1〜SW4は図2
中に示されている回転ドラムDrにおける外周の180
度対称の位置に設けられている2個の磁気ヘッド駆動部
Hd1,Hd2の内の所定のものに、それぞれ取付けられ
ている回転磁気ヘッドH1a,H1b,H2a,H2bから
の再生信号を選択的に取出すためのものである。図2に
おいて回転ドラムDrに設けられている1方の磁気ヘッ
ド駆動部Hd1に取付けられている2個の回転磁気ヘッ
ドH1a,H1bの内で、一方の回転磁気ヘッドH1aは
図7に示されている記録跡パターンAo,Bo,A1,
B1…の内のAo,A1…で示されている方の記録跡を追
跡して信号を再生する際に用いられるようなアジマス角
を有する回転磁気ヘッドであり、また他方の回転磁気ヘ
ッドH1bは図7中の記録跡パターンAo,Bo,A1,
B1…の内のBo,B1…で示されている方の記録跡を追
跡して信号を再生する際に用いられるようなアジマス角
を有する回転磁気ヘッドであって、前記した2個の回転
磁気ヘッドH1a,H1bは回転ドラムDrの外周方向に
おいて、予め定められた距離{例えば回転磁気ヘッドが
磁気テープ上で2水平走査期間(2H期間)に走行する
距離}だけ離隔しているように磁気ヘッド駆動部Hd1
に取付けられている。
【0016】また、回転ドラムDrに設けられている他
方の磁気ヘッド駆動部Hd2に取付けられている2個の
回転磁気ヘッドH2a,H2bの内で、一方の回転磁気ヘ
ッドH2aは、前記した磁気ヘッド駆動部Hd1に取付け
られていた回転磁気ヘッドH1aと同じアジマス角を有
する回転磁気ヘッドであり、他方の回転磁気ヘッドH2
bは前記した磁気ヘッド駆動部Hd1に取付けられてい
た回転磁気ヘッドH2bと同じアジマス角を有する回転
磁気ヘッドであって、前記した2個の回転磁気ヘッドH
2a,H2bも回転ドラムDrの外周方向において、予め
定められた距離{例えば回転磁気ヘッドが磁気テープ上
で2水平走査期間(2H期間)に走行する距離}だけ離
隔しているように磁気ヘッド駆動部Hd2に取付けられ
ている。
【0017】図2に例示されている4個の回転磁気ヘッ
ドの配置態様は、一方の磁気ヘッド駆動部Hd1に取付
けられている回転磁気ヘッドH1aと、他方の磁気ヘッ
ド駆動部Hd2に取付けられていた回転磁気ヘッドH2b
とが、回転ドラムDrの外周方向に対して180度対称
に配置され、また、一方の磁気ヘッド駆動部Hd1に取
付けられている回転磁気ヘッドH1bと、他方の磁気ヘ
ッド駆動部Hd2に取付けられていた回転磁気ヘッドH2
aとが、回転ドラムDrの外周方向に対して180度対
称に配置されている場合についてのものであるが、前記
した一方の磁気ヘッド駆動部Hd1に取付けられている
回転磁気ヘッドH1aと、他方の磁気ヘッド駆動部Hd2
に取付けられていた回転磁気ヘッドH2aとが、回転ド
ラムDrの外周方向に対して180度対称に配置され、
また、一方の磁気ヘッド駆動部Hd1に取付けられてい
る回転磁気ヘッドH1bと、他方の磁気ヘッド駆動部H
d2に取付けられていた回転磁気ヘッドH2bとが、回転
ドラムDrの外周方向に対して180度対称に配置され
ているような配置態様で4個の回転磁気ヘッドが回転ド
ラムDrに配置されている場合にも、本発明は良好に適
用できる。
【0018】前記した2個の磁気ヘッド駆動部Hd1,
Hd2は、それらに取付けられている回転磁気ヘッド
が、ドラムの周面の少なくとも一部に斜に巻付けられる
磁気テープに記録形成されている記録跡に正しく追跡し
た状態で再生動作を行なうことができるように、回転磁
気ヘッドをそれぞれ記録跡の延長方向と直交する方向に
駆動変位させるように動作するもので、図3では一点鎖
線枠12A(12B)内に示されている。また、前記し
た時間軸補正回路8の具体的な構成例が図9に示されて
いる。そして前記した図1〜図6、図9等の各図におい
て、それぞれ対応する各構成部分や入出力端子等(磁気
ヘッドを除く)には同一の図面符号を使用して、各図間
の関連構成を明らかにしている。
【0019】まず、図3に例示されているヘッド位置決
め制御部5中に一点鎖線枠(12A)12Bによって示さ
れているヘッド駆動部及びヘッド位置検出部におけるヘ
ッド駆動部Hd1(Hd2)は、ヘッド位置制御回路11A
(11B)の出力端子11cから供給されているヘッド
位置制御信号によって駆動変位されるのであるが、前記
したヘッド位置制御回路11A(11B)で発生されて
ヘッド駆動部に供給されるヘッド位置制御信号は、ヘッ
ド駆動部及びヘッド位置検出部12A(12B)における
ヘッド位置検出部で発生されて、ヘッド位置制御回路1
1A(11B)の入力端子11bに供給された磁気ヘッ
ドの位置信号と、ヘッド位置目標信号発生回路10から
ヘッド位置制御回路11A(11B)の入力端子11a
に供給されたヘッド位置目標信号との差信号によって作
られる。
【0020】ヘッド位置制御回路11A(11B)の具
体的な構成例を示している図4において、入力端子11
bに供給されたヘッドの位置信号は、微分回路33によ
って微分されることにより速度信号とされた後に減算器
34へ減数信号として供給されるとともに、前記した入
力端子11aに供給されたヘッド位置目標信号は減算器
36に被減数信号として供給されている。前記した減算
器36に減数信号として供給される信号は、ヘッド駆動
部及びヘッド位置検出部12A(12B)におけるヘッド
位置検出部で発生されて入力端子11bを介して供給さ
れた磁気ヘッドの位置信号である。前記した減算器36
からの出力信号は、位相補償回路37によって位相補償
が行なわれた後に、既述した減算器34に被減数信号と
して供給されており、前記した減算器34から出力され
た信号が駆動回路(ドライバ)35を介してヘッド位置
制御信号として出力端子11cから出力される。
【0021】前記したヘッド位置制御回路11A(11
B)からヘッド位置制御信号が供給されるヘッド駆動部
及びヘッド位置検出部の具体的な構成例を示す図10に
おいて、56はベース部、56a,56bは部材取付用
突起部、57は電気ー機械変換素子として使用される電
歪物質のバイモルフ板である。なお、電気ー機械変換素
子としては電歪物質のバイモルフ板に限られることはな
く、例えばボイスコイルモータが用いられてもよい。前
記のバイモルフ板57はそれの基部57aが、ベース部
56の部材取付用突起部56aの上面に載置された後
に、それの上部に抑え板58をのせて、前記の抑え板5
8とバイモルフ板57とをねじ59,60によって前記
したベース部56の部材取付用突起部56aに固着され
る。前記したバイモルフ板57の先端部57bには、位
置検出部の作動板61が固着されている。前記した位置
検出部の作動板61の両端には突起部61a,61bが
構成されている。位置検出部の作動板61の突起部61
a,61bは、図10の(d)に示す一部の拡大平断面図
で明らかなように、位置検出部の作動板61の突起部6
1aは、位置検出素子として用いられているフォトイン
タラプタPH1における発光部63Aと受光部64Aと
の間の光路中に突出している状態になされており、ま
た、前記の位置検出部の作動板61の突起部61bは、
位置検出素子として用いられているフォトインタラプタ
PH2における発光部65Aと受光部66Aとの間の光
路中に突出している状態になされている。
【0022】前記の位置検出素子として用いられている
2つのフォトインタラプタPH1,PH2は、それぞれの
発光部63A,65Aに設けられている発光素子(例えば
発光ダイオード)63,65と、前記した発光部63A,
65Aに設けられている発光素子63,65から放射さ
れた光を受光するために、受光部64A,66Aに設け
られている受光素子(例えばフォトトランジスタ)64,
66などによって構成されているが、前記した2個のフ
ォトインタラプタPH1,PH2としては、同一の入出力
特性を示すものが使用されている。そして前記した2つ
のフォトインタラプタPH1,PH2において、それぞれ
の発光部63A,65Aに設けられている発光素子(例え
ば発光ダイオード)63,65から放射された光の内で、
受光部64A,66Aにおける受光素子(例えばフォトト
ランジスタ)64,66で受光される受光量は、前記した
発光部63A,65Aと受光部64A,66Aとの間の
光路中で、前記したバイモルフ板57によって磁気ヘッ
ド28と一体的に図中の矢印Y方向に変位するようにな
されている位置検出部の作動板61の突起部61a,6
1bの変位の態様に従って変化する。
【0023】図10の(e)は前記した図10の(d)にお
けるX−X線位置における側断面図であって、前記した
2個のフォトインタラプタPH1,PH2における受光部
64A,66Aの受光素子64,66の配置の態様は、前
記したバイモルフ板57の変形により磁気ヘッド62
a,62bと一体的に図中の矢印Y方向に変位する位置
検出部の作動板61の突起部61a,61bによる遮光
作用により、受光素子64,66に対する入射光量が相
補的に変化する状態となされており、したがって、前記
した2個のフォトインタラプタPH1,PH2における受
光部64A,66Aの受光素子64,66からの出力信号
は、磁気ヘッド62a,62bと一体的に図中の矢印Y
方向に変位する位置検出部の作動板61の突起部61
a,61bの変位に応じて相補的に変化する状態のもの
になっている。図10の(e)に示されている受光素子6
4,66における四角形は光電変換部の受光面を示して
いる。
【0024】前記した2個のフォトインタラプタPH
1,PH2の一方のフォトインタラプタPH1における発
光素子63から放射された光を受光する受光素子64か
らの出力電流によって発生した電圧と、他方のフォトイ
ンタラプタPH2の発光素子65から放射された光を受
光する受光素子66からの出力電流によって発生した電
圧とは演算回路によって両電圧の差電圧が発生される。
磁気ヘッド62a,62bが正規の位置にある状態で
は、前記した2個のフォトインタラプタPH1,PH2に
おける各受光素子64,66に入射される光量が等しく
なるように、予め前記した位置検出部の作動板61の突
起部61a,61bの位置をバイモルフ板57と検出部
の作動板61とによって調節しておけば、磁気ヘッド6
2a,62bが正規の位置にあるときには、2個のフォ
トインタラプタPH1,PH2における同一の入出力特性
を有する受光素子64,66からの出力は同一となる。
【0025】磁気ヘッド62a,62bが正規の位置に
ある状態における2個のフォトインタラプタPH1,P
H2の受光素子64,66の受光面と位置検出部の作動
板61の突起部61a,61bとの相対的な配置態様を
例示している図10の(e)において、一方のフォトイン
タラプタPH1における受光素子64の受光面は、それ
の上方の半分の部分が位置検出部の作動板61の突起部
61aによって遮光されており、また、他方のフォトイ
ンタラプタPH2における受光素子66の受光面は、そ
れの上方の半分の部分が位置検出部の作動板61の突起
部61bによって遮光されている状態になされている
が、前記した位置検出部の作動板61が図中の矢印Yの
方向に変位したときには前記した2個のフォトインタラ
プタPH1,PH2の受光素子64,66の受光面に対す
る入射光量が、位置検出部の作動板61の突起部61
a,61bによる遮光作用により相補的に変化する。例
えば、磁気ヘッド62a,62bが正規の位置からずれ
たのに伴って、位置検出部の作動板61が仮に図10の
(e)の図示の位置から上方にΔYだけ変位したとする
と、位置検出部の作動板61の突起部61a,61bも
図中で上方にΔYだけ変位し、それにより前記した位置
検出部の作動板61の突起部61aの上方へのΔYの変
位と対応する分だけ受光素子64の受光面の受光面積が
増加し、また、位置検出部の作動板61の突起部61b
の上方へのΔYの変位と対応する分だけ受光素子66の
受光面の受光面積が減少する。
【0026】磁気ヘッド62a,62bが正規の位置か
らずれたのに伴って、位置検出部の作動板61が仮に図
10の(e)の図示の位置から下方にΔYだけ変位したと
すると、位置検出部の作動板61の突起部61a,61
bも図中で下方にΔYだけ変位し、それにより前記した
位置検出部の作動板61の突起部61aの下方へのΔY
の変位と対応する分だけ受光素子64の受光面の受光面
積が減少し、また、位置検出部の作動板61の突起部6
1bの下方へのΔYの変位と対応する分だけ受光素子6
6の受光面の受光面積が増加する。前記のように磁気ヘ
ッド62a,62bが正規の位置にある状態において、
2個のフォトインタラプタPH1,PH2におけるそれぞ
れの受光素子64,66に入射される光量が等しくなる
ように、発光部と受光部との光路中において遮光作用を
行なう位置検出部の作動板61の突起部61a,61b
の位置を設定しておき、磁気ヘッド62a,62bの位
置の正規の位置からのずれの方向と大きさとに対応して
変位する前記した位置検出部の作動板61の突起部61
a,61bの位置の変化によって、前記した2個のフォ
トインタラプタPH1,PH2における各受光素子64,
66からの出力信号が相補的に変化するようにされてい
る。
【0027】それで、磁気ヘッド62a,62bが正規
の位置にあるときの2個のフォトインタラプタPH1,
PH2における受光素子64,66からの出力信号は、
発光ダイオードの輝度やフォトトランジスタの暗電流が
温度の変化によって変動しても常に等しい値の出力信号
が生じるような態様で変動しており、また、前記した磁
気ヘッド62a,62bの位置の正規の位置からのずれ
の方向と大きさとに対応して変位する前記した位置検出
部の作動板61の突起部61a,61bの位置の変化に
よって、前記した2個のフォトインタラプタPH1,P
H2におけるそれぞれの受光素子64,66から出力さ
れた相補的に変化する出力信号が与えられた演算回路か
らの出力信号は、それに入力された2つの入力信号の差
信号であるから、前記した磁気ヘッド62a,62bの
位置の正規の位置からのずれの大きさと対応して1個の
フォトトランジスタの出力信号に生じる信号の変化分の
2倍の信号変化分を有しているものになっているととも
に、2個のフォトインタラプタPH1,PH2の受光素子
64,66における暗電流分と対応する出力信号分が相
殺されて出力信号中には現われない。前記した出力信号
が磁気ヘッドの位置信号としてヘッド位置制御回路11
A(11B)の入力端子11bに供給される。
【0028】次に、図3中に示されているヘッド位置目
標信号発生回路10について、図5を参照して説明す
る。ヘッド位置目標信号発生回路10は、回転ドラムD
rに固着されているヘッド駆動部Hd1,Hd2によって
駆動変位される回転磁気ヘッドがH1a,H1b,H2a,
H2bが位置されるべき目標位置に磁気ヘッドを位置さ
せるために必要な信号を発生する機能を備えているもの
として構成されるものであり、図5に示されている1点
鎖線枠10は図3中のヘッド位置目標信号発生回路10
の具体的な構成例を示している。図3及び図5におい
て、入力端子5aには回転ドラムの回転周期及び回転位
相と対応して発生された信号D−FFが図1中に示され
ている端子1を介して供給されており、また入力端子5
bにはキャプスタンの回転と関連して周波数発電機から
発生された信号CAPが図1中に示されている端子2を
介して供給されており、さらに入力端子5cには磁気テ
ープのコントロール・トラックから再生された信号CT
Lが図1中に示されている端子3を介して供給され、さ
らにまた入力端子5dには前記した信号CAPに基づい
て作られた磁気テープの移送方向を示す信号F/Rが図
1中に示されている端子4を介して供給されている。な
お、キャプスタンの回転と関連して周波数発電機から発
生されている信号CAPは、90度の位相差を有する2
相信号であるために、前記した磁気テープの移送方向を
示す信号F/Rは、前記した信号CAPから容易に発生
できる。また、端子5eにはヘッド位置目標信号発生回
路10中における比較回路29から発生された信号CT
L2が出力されている。
【0029】入力端子5aに供給された回転ドラムの回
転周期の信号D−FFは、スチルパターンカウンタ15
及びスチルパターンカウンタ20に供給する被計数パル
スを発生する発振器13の同期のために発振器13に与
えられているとともに、タイミング回路14,19,2
4,28にも供給されている。前記したスチルパターン
カウンタ15とスチルパターンカウンタ20とは、回転
ドラムの外周部分の180度対称の位置に、各チャンネ
ルの回転磁気ヘッド毎に個別に設けられている磁気ヘッ
ド駆動部(図3中に一点鎖線枠12A,12B内に示さ
れている個別の磁気ヘッド駆動部Hd1,Hd2)と対応
して備えられているものであって、前記したスチルパタ
ーンカウンタ15とスチルパターンカウンタ20との基
本的な動作態様には変わりがないから、以下の説明にお
いてはスチルパターンカウンタ15(20)のように、
共通的に記載されることもある(こは点は後述されてい
るタイミング回路14,19、プリセット置数器16,
21、加算回路17,22及びテープ移送補正カウンタ
27,32ならびにデジタルアナログ変換器18,23
についても同様である)。
【0030】前記したスチルパターンカウンタ15(2
0)は、前記のタイミング回路14(19)からスチル
パターンカウンタ15(20)に対してプリセット信号
が供給された時点に、プリセット値置数器16(21)
に予め設定されていたプリセット値がプリセットされる
とともに、前記した発振器13によって発生された被計
数パルスを計数して、その計数結果を加算回路17(2
2)に供給する。また、入力端子5bに供給されたキャ
プスタンの回転と関連して周波数発電機から発生された
信号CAPは、テープ移送カウンタ25,30とテープ
移送補正カウンタ27,32とにも被計数パルスとして
供給されている。前記したテープ移送カウンタ25とし
ては、アップダウンカウンタが用いられており、このテ
ープ移送カウンタ25には、磁気テープのコントロール
・トラックから再生された信号CTLが、入力端子5c
を介してプリセット信号として供給された時点に、プリ
セット値置数器26に予め設定されていたプリセット値
がプリセットされる。
【0031】前記のテープ移送カウンタ25は、端子5
dを介して供給されたF/R信号がF信号(磁気テープ
が順方向へ走行していることを示す信号)の場合には、
アップカウンタとして、前記した信号CAPを被計数パ
ルスとする計数動作を行ない、また端子5dを介して供
給されたF/R信号がR信号(磁気テープが逆方向へ走
行していることを示す信号)の場合には、ダウンカウン
タとして前記した信号CAPを被計数パルスとする計数
動作を行なって、その計数値を比較回路29に与える。
そして前記の比較回路29では、前記した信号CTLが
入力した時点からテープ移送カウンタ25で開始された
信号CAPを被計数パルスとする計数値が次に信号CT
Lが入力される時点における計数値の1/2の計数値に
達したときに信号CTL2を出力して、その信号CTL2
をオア回路9を介してテープ移送カウンタ30にプリセ
ット信号として供給するとともに端子5eに送出する。
前記のテープ移送カウンタ30には、前記した端子5c
に供給されたコントロール信号CTLもオア回路9を介
してプリセット信号として供給されている。前記した信
号CTLと信号CTL2とは図8の(b),(f)とに
例示されている。
【0032】また、入力端子5bに供給されたキャプス
タンの回転と関連して周波数発電機から発生された信号
CAPが被計数パルスとして供給されたテープ移送カウ
ンタ30もアップダウンカウンタであり、このテープ移
送カウンタ30は、前記した比較回路29から出力され
た信号CTL2と、端子5cに供給された信号CTLと
がオア回路9を介してプリセット信号として供給された
時点に、プリセット値置数器31に予め設定されていた
プリセット値がプリセットされる。このテープ移送カウ
ンタ30においても、前記したテープ移送カウンタ25
と同様に端子5dを介して供給されたF/R信号がF信
号(磁気テープが順方向へ走行していることを示す信
号)の場合には、アップカウンタとして前記した信号C
APを被計数パルスとする計数動作を行ない、また端子
5dを介して供給されたF/R信号がR信号(磁気テー
プが逆方向へ走行していることを示す信号)の場合に
は、ダウンカウンタとして前記した信号CAPを被計数
パルスとする計数動作を行なっている。そして、このテ
ープ移送カウンタ30の計数値は、テープ移送補正カウ
ンタ27,32にプリセット値として与えられる。
【0033】アップダウンカウンタが用いられているテ
ープ移送補正カウンタは、端子5aを介して信号D−F
Fが与えられているタイミング回路24(28)からの出
力信号がプリセット信号として、テープ移送補正カウン
タ27(32)に供給された時点におけるテープ移送カ
ウンタ30の計数値をプリセット値として設定される。
そして、テープ移送補正カウンタ27(32)は入力端
子5bに供給されたキャプスタンの回転と関連して周波
数発電機から発生された信号CAPが被計数パルスとし
て、端子5dを介して供給されたF/R信号がF信号
(磁気テープが順方向へ走行していることを示す信号)
の場合には、アップカウンタとして前記した信号CAP
を被計数パルスとする計数動作を行ない、また端子5d
を介して供給されたF/R信号がR信号(磁気テープが
逆方向へ走行していることを示す信号)の場合には、ダ
ウンカウンタとして前記した信号CAPを被計数パルス
とする計数動作を行ない、その計数値を加算回路17
(22)に与える。前記の加算回路17(22)では既
述したスチルパターンカウンタ15(20)から供給さ
れている計数値と、テープ移送補正カウンタ27(3
2)から供給された計数値との加算を行なって、その加
算結果をデジタルアナログ変換器18(23)に与え
る。デジタルアナログ変換器18(23)では、デジタ
ルアナログ変換して得た出力信号を、ヘッド位置目標信
号発生回路10の出力端子10a(10b)を介して、
既述したヘッド位置制御回路11A(11B)の入力端
子11aに与える。
【0034】さて回転ドラムDrの外周の180度対称
の位置に固着されている1対のヘッド駆動部Hd1,H
d2によって駆動変位される磁気ヘッドH1a,H1b,H2
a,H2bが位置されるべき目標位置に磁気ヘッドを位
置させるために必要な信号を発生する機能を備えている
ものとして構成されるべき前記したヘッド位置目標信号
発生回路10において、前記したヘッド位置目標信号発
生回路10中に設けられているスチルパターンカウンタ
15(20)では、回転ドラムの回転基準信号であるD−
FF信号が供給されているタイミング回路14(19)
から、前記した回転基準信号の特定な位相の時点から予
め定められた時間だけ遅れた時点、すなわち回転磁気ヘ
ッドが磁気テープに接触していない状態にされている期
間中の予め定められた時点に発生されたプリセット信号
が、スチルパターンカウンタ15(20)に対して供給
されたときに、プリセット値置数器16(21)に設定
されていたプリセット値がプリセットされ、次いで、そ
のプリセット値に対して発振器13から供給されている
順次の被計数パルスによる計数値が加えられて行くこと
により、磁気テープTmの走行が停止されている状態に
おける磁気テープ上の記録跡の位置が、回転磁気ヘッド
の目標位置として設定されていた場合の磁気ヘッドの位
置データが計数値として得られるようにされる。
【0035】また、前記したヘッド位置目標信号発生回
路10中に設けられているテープ移送カウンタ25で
は、磁気テープの走行速度と対応して磁気テープから再
生されるタイミングが変化する信号CTL(コントロー
ル信号CTL)が、プリセット信号として入力端子5c
からテープ移送カウンタ25に対して供給されたとき
に、プリセット値置数器26に設定されていたプリセッ
ト値がプリセットされ、次いで入力端子5bからテープ
移送カウンタ25に被計数パルスとして供給されている
信号CAPの数を、前記のプリセット値に順次に加算
(磁気テープTmの走行方向が順方向の場合で、端子5
dに供給されている信号F/RがF信号であり、テープ
移送カウンタ25がアップカウンタとして動作している
場合)したり、あるいは前記のプリセット値から被計数
パルスとして供給されている信号CAPの数を減算(磁
気テープTmの走行方向が逆方向の場合で、端子5dに
供給されている信号F/RがR信号であって、テープ移
送カウンタ25がダウンカウンタとして動作している場
合)して行くことにより、テープ移送カウンタ25から
は、磁気テープからコントロール信号CTLが再生され
た時点における磁気テープ上の記録跡の位置に対する磁
気テープが走行した状態での記録跡の位置との位置ずれ
の補正データを出力して比較回路29に与える。
【0036】次に、前記したヘッド位置目標信号発生回
路10中に設けられているテープ移送カウンタ30で
は、ヘッド位置目標信号発生回路10中に設けられてい
る比較回路29から発生された信号CTL2がプリセッ
ト信号としてオア回路9を介して供給されたとき、及び
磁気テープから再生されたコントロール信号CTLが端
子5cからオア回路9を介してプリセット信号として供
給されたときに、プリセット値置数器31に設定されて
いたプリセット値がプリセットされ、次いで、入力端子
5bからテープ移送カウンタ30に被計数パルスとして
供給されている信号CAPの数を、前記のプリセット値
に順次に加算(磁気テープTmの走行方向が順方向の場
合で、テープ移送カウンタ30がアップカウンタとして
動作している場合)したり、あるいは前記のプリセット
値から被計数パルスとして供給されている信号CAPの
数を減算(磁気テープTmの走行方向が逆方向の場合
で、テープ移送カウンタ30がダウンカウンタとして動
作している場合)して行くことにより、テープ移送カウ
ンタ30からは、比較回路29から信号CTL2が発生
した時点と、磁気テープからコントロール信号CTLが
再生した時点とにおける磁気テープ上の記録跡の位置に
対する磁気テープが走行した状態の場合の記録跡の位置
との位置ずれの補正データが出力されて、それがテープ
移送補正カウンタ27,32に対してプリセット値とし
て供給される。
【0037】そして、前記した磁気テープの走行状態
(移送状態)の変化に従って変化する位置ずれ量(磁気
テープが移送した状態で生じる磁気テープの移送を停止
させた状態における磁気テープ上の記録跡の位置からの
位置ずれ量)は、オア回路9を介してプリセット信号と
してテープ移送カウンタ30に供給されたコントロール
信号CTLが、磁気テープから再生された時間位置を基
準として、キャプスタンの回転と対応して発生された信
号CAPの数を計数して得られる計数値によって知るこ
とができること、及び比較回路29からプリセット信号
としてテープ移送カウンタ30に供給された信号CTL
2の発生の時間位置を基準として、キャプスタンの回転
と対応して発生された信号CAPの数を計数して得られ
る計数値によって知ることができることは、例えば磁気
テープの走行速度が早くなるとキャプスタンの回転数と
対応して発生している信号CAPの周期が短くなって信
号CAPの計数値が急速に増加して位置の補正量が大と
なり、前記とは逆に磁気テープの走行速度が遅くなると
キャプスタンの回転数と対応して発生している信号CA
Pの周期が長くなって信号CAPの計数値が急速に減少
して位置の補正量が小となることからも容易に理解でき
る。
【0038】前記したテープ移送補正カウンタ27(3
2)は、端子5aを介して回転ドラムの回転基準信号で
あるD−FF信号が供給されているタイミング回路24
(28)から、前記した回転基準信号の特定な位相の時
点から予め定められた時間だけ遅れた時点、すなわち、
回転磁気ヘッドが磁気テープに接触していない状態にさ
れている期間中の予め定められた時点に発生されたプリ
セット信号が、テープ移送補正カウンタ27(32)に
対して供給されたときに、前記のようにテープ移送カウ
ンタ30からプリセット値として供給されているテープ
移送カウンタ30の計数値がプリセットされ、次いで前
記のテープ移送補正カウンタ27(32)は、それに入
力端子5bから被計数パルスとして供給されている信号
CAPの数を、前記のプリセット値に順次に加算(磁気
テープTmの走行方向が順方向の場合で、テープ移送補
正カウンタ27(32)がアップカウンタとして動作し
ている場合)したり、あるいは前記のプリセット値から
被計数パルスとして供給されている信号CAPの数が減
算(磁気テープTmの走行方向が逆方向の場合で、テー
プ移送補正カウンタ27(32)がダウンカウンタとし
て動作している場合)して行くことにより、テープ移送
カウンタ27(32)からは、磁気テープからコントロ
ール信号CTLが再生した時点と、比較回路29から信
号CTL2が発生した時点とにおける磁気テープ上の記
録跡の位置に対する磁気テープが走行した状態での記録
跡の位置との位置ずれの補正データが加算回路17(2
2)に与えられたりする。
【0039】前記したところから明らかなように、テー
プ移送補正カウンタ27(32)から出力される計数値
(磁気テープが走行した状態の場合に、磁気テープの走
行が停止されている状態における磁気テープ上の記録跡
の位置からの位置ずれの補正データ)は、磁気テープか
ら再生されたコントロール信号CTLがオア回路29を
介してテープ移送カウンタ30にプリセット信号として
供給されたり、あるいは比較回路29で発生された信号
CTL2がオア回路29を介してテープ移送カウンタ3
0にプリセット信号として供給されたりして、プリセッ
ト値置数器31に設定されていたプリセット値がテープ
移送カウンタ30にプリセットされ、次いで、入力端子
5bから被計数パルスとしてテープ移送カウンタ30に
供給されている信号CAPの数を、前記のプリセット値
に順次に加算または減算して得たテープ移送カウンタ3
0の計数値、すなわち、磁気テープからコントロール信
号CTLが再生した時点と、比較回路29から信号CT
L2が発生した時点とにおける磁気テープ上の記録跡の
位置に対する磁気テープが走行した状態の場合の記録跡
の位置との位置ずれの補正データと同一であるから、回
転磁気ヘッドがある1本の記録跡を追跡中に、テープ移
送カウンタ30にコントロール信号CTLや信号CTL
2がプリセット信号として入力されるようなことが生じ
て、テープ移送カウンタ30にプリセット値置数器31
に設定されていたプリセット値がプリセットされるよう
なことが生じたとしても、回転磁気ヘッドはそのときに
追跡している記録跡の終りまで正確に追跡し終るまでは
次の記録跡に移るようなことがなく、したがって、テー
プ移送補正カウンタ27(32)から出力される計数値
(磁気テープが走行した状態の場合に、磁気テープの走
行が停止されている状態における磁気テープ上の記録跡
の位置からの位置ずれの補正データ)を加算回路22に
供給するようにしたことにより、回転磁気ヘッドがある
1本の記録跡を追跡中に他の記録跡に移ることがないよ
うにできるから、回転磁気ヘッドがある1本の記録跡を
追跡中に他の記録跡に移った場合に画像中に生じさせる
ノイズによる画像の劣化を無くすることができる。
【0040】これまで、図2乃至図5及び図10等の各
図を参照して行った説明によって、本発明の磁気再生装
置では図1中に示されているヘッド位置決め制御部5の
構成及び動作を明らかにした。すなわち、ヘッド位置決
め制御部5では、ヘッド位置目標信号発生回路10(図
3,図5)によって発生させたヘッド位置目標信号を、
ヘッド位置制御回路11A,11B(図2,図3)によ
ってヘッド位置制御信号として、それを回転ドラムの外
周部分の180度対称の位置に、各チャンネルの回転磁
気ヘッド毎に個別に設けられているヘッド駆動部Hd
1,Hd2(図2及び図3中の一点鎖線枠12A,12B
内に示されている個別の磁気ヘッド駆動部H,d1,Hd
2)に与え、回転磁気ヘッドを記録跡に正確に追跡させる
ようにできることを明らかにした。本発明の磁気再生装
置における前述の各構成部分の動作によって、本発明の
磁気再生装置では、磁気テープTmの走行速度がどうで
あっても、各回転磁気ヘッドは常に所定の1本の記録跡
の始点から終点までを正確に追跡できるのであり、この
ことは静止画再生、任意倍速での早送り再生、任意倍速
での巻戻り再生、等の特殊再生時の再生画像も良好なも
のにできる可能性を示している。
【0041】前記のように定められた1本毎の記録跡の
始点から終点までを正確に追跡している状態の回転磁気
ヘッドH1a,H1b,H2a,H2b(図1)から再生され
た再生信号は、後述されているヘッド選択及び遅延フィ
ールド検出回路6(図1,図6)の出力端子6d〜6g
から出力された切換制御信号S1a,S1b,S2a,S2
b{図8の(i)〜(l)参照}によって、スイッチ回
路SW1a,SW1b,SW2a,SW2bが切換動作を行
なうことにより、所定の1つの再生信号が選択されて再
生回路7に供給され、前記の再生回路7において所定の
信号処理(FM復調、その他の信号処理)が行なわれた
後に、時間軸補正回路8の入力端子8aに供給される。
時間軸補正回路8としては、例えば図9に例示されてい
るような構成を有するものが使用できる。図9に例示さ
れている構成の時間軸補正回路8において、入力端子8
aに供給された再生信号は、同期分離回路52とアナロ
グデジタル変換器54とに供給され、前記したアナログ
デジタル変換器54から出力されたデジタル信号はメモ
リ55に与えられる。
【0042】前記のアナログデジタル変換器54では、
書込みクロック発生回路51から供給された変換クロッ
ク信号Sconを用いてアナログデジタル変換処理を行な
い、また、メモリ55は書込みクロック発生回路51か
ら供給された書込みクロック信号Swとアドレス信号S
adを用いて、記憶動作(書込み動作)を行なうととも
に、書込みクロック発生回路51から供給された読出し
クロック信号Srを用いて読出し動作を行なう。前記し
た書込みクロック信号発生回路51におけるクロック信
号等の各種信号の発生動作は、ヘッド選択及び遅延フィ
ールド検出回路6(図1,図6)の出力端子6h,6iから
出力されて、時間軸補正回路8の入力端子8b,8cに
供給される信号Sd1,Sd2{図8の(m)〜(n)参照}、
時間軸変動検出回路53からの出力信号に基づいて行な
われる。
【0043】次に、ヘッド選択及び遅延フィールド検出
回路6の具体的な構成例を示す図6について、図7に示
す記録跡パターンや、図8に示すタイミングチャート等
も参照しながら説明する。まず、図7に示されている磁
気テープTmの記録跡パターンにおいて、Ao,A1,
A2…等のようにAを使用して示している記録跡は奇数
(ODD)フィールドの映像信号が記録されている記録
跡であり、またBo,B1,B2…等のようにBを使用し
て示している記録跡は偶数(EVEN)フィールドの映
像信号が記録されている記録跡であり、また、図8の
(a)は回転ドラムDrの回転基準信号D−FF信号
(以下の説明においてチャンネル切換信号ということも
ある)を示しているが、以下の記述においては前記の信
号D−FFにおけるローレベルの期間(図8中で数字1
を付してある期間)は、仮に、映像信号が奇数フィール
ドの期間であるとし、また、前記の信号D−FFのハイ
レベルの期間(図8中で数字2を付してある期間)は、
仮に、映像信号が偶数フィールドの期間であるとしてい
る。また、図8の(b)に示されているBo,Bo,A
1,A1…等の表示は、図7に示されている磁気テープT
mにおける記録跡Bo,A1…から、それぞれ再生され
た映像信号であることを示しており、さらに、図8の
(c)に示されているO,Eは、本発明の磁気再生装置
から出力する映像信号において、奇数フィールドの映像
信号として出力する映像信号の期間にはOの文字を付
し、また偶数フィールドの映像信号として出力する映像
信号の期間にはEの文字を付したものである。
【0044】ヘッド選択及び遅延フィールド検出回路6
の一例構成を示している図6において、ヘッド選択及び
遅延フィールド検出回路6の端子6aには既述した位置
目標信号発生回路10中の比較回路29で発生された信
号CTL2{図8の(e)参照}が供給されており、ま
た、図6bには回転ドラムDrの回転ドラムDrの回転
基準信号D−FF信号{チャンネル切換信号…図8の
(a)参照}が供給されており、さらに、図6cには磁
気テープTmのコントロールトラックから再生されたコ
ントロール信号CTL{図8の(d)参照}が供給され
ている。前記した端子6cに供給されたコントロール信
号CTLはセットリセットフリップフロップ38のセッ
ト信号として用いられ、また、端子6aに供給された信
号CTL2は、前記したセットリセットフリップフロッ
プ38のリセット信号として使用されている。それで、
前記したセットリセットフリップフロップ38のQ出力
端子からは、図8の(f)に示されているような信号S
aが出力されて、それはD型フリップフロップ39のデ
ータ端子に供給される。
【0045】すなわち、前記したセットリセットフリッ
プフロップ38から出力される信号Saは、磁気テープ
Tmから再生される相隣るコントロール信号CTLの時
間々隔の1/2の期間にハイレベルの状態になる信号と
なっている。前記したコントロール信号CTLの相隣る
ものの時間々隔は、磁気テープTmの走行速度に従って
変動するが、図8に例示してあるのは磁気再生装置が1
/3倍速のスローモーション再生を行なっている場合に
ついてのタイミングチャートである。端子6bを介して
図8の(a)に示されているチャンネル切換信号D−F
Fによってトリガされた単安定マルチバイブレータ40
が、チャンネル切換信号D−FFの立上がりの時点毎に
発生するパルスと、前記のチャンネル切換信号D−FF
によってトリガされた単安定マルチバイブレータ41
が、チャンネル切換信号D−FFの立下がりの時点毎に
発生するパルスとは、オア回路42によって論理和され
て図8の(g)に示すような信号Sbを発生する。前記
した信号SbがD型フリップフロップ39のクロック端
子に供給それることにより、前記したD型フリップフロ
ップ39のQ出力端子からは、図8の(h)に示すような
信号Scが発生する。
【0046】前記した信号Scはアンド回路45,46
とインバータ43とに供給されており、また、前記した
インバータ43から出力されてScバー信号(前記した
信号Scの極性が反転された信号)は、アンド回路4
7,48に供給されている。前記したチャンネル切換信
号D−FFは、前記したアンド回路46,48に供給さ
れているとともに、インバータ44によって極性が反転
されたD−FF信号(D−FFバー信号)は、アンド回
路45,47に供給されている。それで、前記した各ア
ンド回路45〜48は、それらに供給された前記の各信
号の論理積の信号を、それぞれ個別の出力端子6d〜6
gに出力する。すなわちアンド回路45は図8の(i)
に示すような切換制御信号S1aを出力端子6dに送出
し、またアンド回路46は図8の(j)に示すような切
換制御信号S2aを出力端子6eに送出し、さらに、ア
ンド回路47は図8の(k)に示すような切換制御信号
S1bを出力端子6fに送出し、さらにまた、アンド回
路48は図8の(l)に示すような切換制御信号S2b
を出力端子6gに送出する。
【0047】また、前記したアンド回路45から出力さ
れた信号S1aと、アンド回路48から出力された信号
S2bとは、オア回路49において論理和がとられるこ
とにより図8の(n)に示されているような信号Sd2
とされて、出力端子6hに送出され、他方、前記したア
ンド回路47から出力された信号S1bと、アンド回路
46から出力された信号S2aとは、オア回路50にお
いて論理和がとられることにより図8の(m)に示されて
いるような信号Sd1とされて、出力端子6iに送出さ
れる。前記のようにヘッド選択及び遅延フィールド検出
回路6の各端子6d〜6gから出力された前記の各切換
制御信号S1a,S1b,S2a,S2bは、図1中に示さ
れているように、それぞれ対応する特定な個別の切換ス
イッチSW1a,SW1b,SW2a,SW2bに供給され
て、前記の各スイッチの開閉状態を制御する。また、前
記のようにヘッド選択及び遅延フィールド検出回路6の
各端子6h,6iから出力された前記の各信号Sd2,
Sd1は、図1及び図9中に示されているように、時間
軸補正回路8の入力端子8c,8bに供給される。
【0048】次に、図1及び図6乃至図9を参照して、
本発明の磁気再生装置が1/3倍速のスローモーション
再生動作を行なっている場合に、4個の各回転磁気ヘッ
ドH1a,H1b,H2a,H2bの内の特定な1個の回転
磁気ヘッドが、どのように選択され、また、前記の選択
された1個の回転磁気ヘッドによって再生された映像信
号に対して、どのような時間軸補正が行なわれるものか
について説明する。まず、本発明の磁気再生装置におい
て再生の対象にされている記録済み磁気テープTmは、
図7に例示してあるように、奇数フィールドの映像信号
による記録跡(Ao,A1,…のようにAで示されてい
る記録跡…Aの記録跡)と、偶数フィールドの映像信号
による記録跡(Bo,B1,…のようにBで示されてい
る記録跡…Bの記録跡)とが、順次交互に配列記録され
ているものであり、前記したAの記録跡からの奇数フィ
ールドの映像信号の再生は、回転ドラムDrに設けられ
ている磁気ヘッド駆動部Hd1に取付けられていて、あ
る特定なアジマス角を有する回転磁気ヘッドH1aと、
回転ドラムDrに設けられている磁気ヘッド駆動部Hd
2に取付けられている回転磁気ヘッドH2a(前記した回
転磁気ヘッドH1aと同一のアジマス角を有する回転磁
気ヘッド)とによって行なわれ、また、前記したBの記
録跡からの偶数フィールドの映像信号の再生は、回転ド
ラムDrに設けられている磁気ヘッド駆動部Hd1に取
付けられていて、前記した回転磁気ヘッドH1a,H2a
のアジマス角とは異なるアジマス角を有する回転磁気ヘ
ッドH1bと、回転ドラムDrに設けられている磁気ヘ
ッド駆動部Hd2に取付けられている回転磁気ヘッドH2
b(前記した回転磁気ヘッドH1bと同一のアジマス角
を有する回転磁気ヘッド)とによって行なわれるものと
し、また磁気テープのコントロールトラックからコント
ロール信号CTLが発生されるタイミングは、磁気テー
プから偶数フィールドの映像信号が再生されている期間
中であるとされている。
【0049】今、磁気テープが通常再生時のテープ走行
速度の1/3の走行速度で走行している状態において、
磁気テープにおける記録跡Boの再生期間中に図8の
(d)に示されているコントロール信号CTLが発生し
た場合に、前記のコントロール信号CTLが端子6cに
供給された図6に示すヘッド選択及び遅延フィールド検
出回路6におけるセットリセットプリップフロップ38
では、前記したコントロール信号CTLの前縁の時間位
置に立上がる信号SaをQ出力端子からD型フリップフ
ロップ39のデータ端子に与える。前記の信号Saは端
子6aに信号CTL2が与えられてセットリセットプリ
ップフロップ38がリセットされるまでの期間にハイレ
ベルの状態になっている。前記したセットリセットプリ
ップフロップ38がセットされる前記の時点は、磁気テ
ープTmから偶数フィールドの映像信号を再生するのに
用いられるアジマスを有する回転磁気ヘッドが磁気テー
プ上を走査している期間中であるから、前記した信号S
aがハイレベルの状態になった時点以降の信号Saのハ
イレベルの状態の期間中に、チャンネル切換信号D−F
Fのレベル状態に最初に変化が生じた時点、すなわち、
前記したチャンネル切換信号D−FFにおけるレベル状
態の変化の時点と対応して、単安定マルチバイブレータ
40(41)から発生された信号Sbによって、D型フ
リップフロップ39のQ端子から出力される信号Scの
レベル状態が変化する時点に、次に磁気テープTmを走
査する回転磁気ヘッドとして選択使用されるべき回転磁
気ヘッドは、必らず、奇数フィールドの映像信号の再生
に用いられる回転磁気ヘッドとして用意されている2個
の回転磁気ヘッドH1a,H2aの何れか一方のものでな
ければならないことになる。
【0050】したがって、ヘッド選択及び遅延フィール
ド検出回路6では、それの端子6cにコントロール信号
CTLが供給された時点以降で、チャンネル切換信号D
−FFのレベル状態に最初に変化が生じた時点には、次
に磁気テープTmを走査する回転磁気ヘッドとして選択
使用されるべき回転磁気ヘッドとして、必らず、奇数フ
ィールドの映像信号の再生に用いられるべく用意された
アジマスを有する回転磁気ヘッドを選択できるような切
換制御信号S1a(S2a)を発生することが必要とされ
る。
【0051】また、磁気テープにおける記録跡A1の再
生期間中に図8の(d)に示されている信号CTL2が
発生した場合には、ヘッド選択及び遅延フィールド検出
回路6におけるセットリセットプリップフロップ38が
信号CTL2の前縁の時点でリセットされて、それのQ
出力端子からD型フリップフロップ39のデータ端子に
供給されている信号Saが、前記した信号CTL2の前
縁の時間位置にハイレベルの状態からローレベルの状態
に立下がる。そして、前記したセットリセットプリップ
フロップ38がリセットされる前記の時点は、磁気テー
プTmから奇数フィールドの映像信号を再生するのに用
いられるアジマスを有する回転磁気ヘッドが磁気テープ
上を走査している期間中であるから、前記した信号Sa
がローレベルの状態になった時点以降の信号Saのロー
レベルの状態の期間中に、チャンネル切換信号D−FF
のレベル状態に最初に変化が生じた時点、すなわち、前
記したチャンネル切換信号D−FFにおけるレベル状態
の変化の時点と対応して、単安定マルチバイブレータ4
0(41)から発生された信号Sbによって、D型フリ
ップフロップ39のQ端子から出力される信号Scのレ
ベル状態が変化する時点に、次に磁気テープTmを走査
する回転磁気ヘッドとして選択使用されるべき回転磁気
ヘッドは、必らず、偶数フィールドの映像信号の再生に
用いられる回転磁気ヘッドとして用意されている2個の
回転磁気ヘッドH1b,H2bの何れか一方のものでなけ
ればならないことになる。
【0052】したがって、ヘッド選択及び遅延フィール
ド検出回路6では、それの端子6aに信号CTL2が供
給された時点以降で、チャンネル切換信号D−FFのレ
ベル状態に最初に変化が生じた時点には、次に磁気テー
プTmを走査する回転磁気ヘッドとして選択使用される
べき回転磁気ヘッドとして、必らず、偶数フィールドの
映像信号の再生に用いられるべく用意されたアジマスを
有する回転磁気ヘッドを選択できるような切換制御信号
S1b(S2b)を発生することが必要とされる。
【0053】そして、図6に示されているヘッド選択及
び遅延フィールド検出回路6では、前記したD型フリッ
プフロップ39から出力された信号Scと、信号Scを
インバータ43で極性を反転した信号Scバーと、端子
6bに供給されているチャンネル切換信号D−FFと、
チャンネル切換信号D−FFをインバータ44で極性を
反転した信号D−FFバーとによって、既述のように生
成された後に出力端子6d〜6gに出力される切換制御
信号S1a,S2a,S1b,S2bの内で、図8の(i)
に示す切換制御信号S1aは、図1及び図2に示されて
いる回転磁気ヘッドH1aが磁気テープにおける奇数フ
ィールドの映像信号が記録されているAの記録跡を追跡
している状態で磁気テープから再生した映像信号を再生
回路7に供給できるように切換スイッチSW1aの切換
状態を制御し、また、図8の(j)に示す切換制御信号
S2aは、回転磁気ヘッドH2aが磁気テープにおける奇
数フィールドの映像信号が記録されているAの記録跡を
追跡している状態で磁気テープから再生した映像信号を
再生回路7に供給できるように切換スイッチSW2aの
切換状態を制御し、さらに図8の(k)に示す切換制御
信号S1bは、回転磁気ヘッドH1bが磁気テープにおけ
る偶数フィールドの映像信号が記録されているBの記録
跡を追跡している状態で磁気テープから再生した映像信
号を再生回路7に供給できるように切換スイッチSW1
bの切換状態を制御し、さらにまた、図8の(l)に示
す切換制御信号S2bは、回転磁気ヘッドH2bが磁気テ
ープにおける偶数フィールドの映像信号が記録されてい
るBの記録跡を追跡している状態で磁気テープから再生
した映像信号を再生回路7に供給できるように切換スイ
ッチSW2bの切換状態を制御する。
【0054】磁気再生装置が1/3倍速のスローモーシ
ョン画像の再生のための再生信号を再生するように動作
している際のタイミングチャートを例示している図8に
おいて、磁気テープからコントロール信号CTLが再生
された時点のフィールド期間の直後の奇数フィールドの
映像信号が記録されている記録跡A1を、回転磁気ヘッ
ドH1aがヘッド位置決め制御部5の既述のような制御
動作によって正確に追跡して再生した奇数フィールドの
映像信号は、ヘッド選択及び遅延フィールド検出回路6
の出力端子6dから出力された切換制御信号S1aによ
ってオンの状態にされた切換スイッチSW1aを介して
再生回路7に供給され、次いで、回転磁気ヘッドH2a
が前記の記録跡A1を正確に追跡して再生した奇数フィ
ールドの映像信号が、ヘッド選択及び遅延フィールド検
出回路6の出力端子6eから出力された切換制御信号S
2aによってオンの状態にされた切換スイッチSW2aを
介して再生回路7に供給され、さらに回転磁気ヘッドH
1aが前記の記録跡A1を正確に追跡して再生した奇数フ
ィールドの映像信号が、ヘッド選択及び遅延フィールド
検出回路6の出力端子6dから出力された切換制御信号
S1aによってオンの状態にされた切換スイッチSW1a
を介して再生回路7に供給される。
【0055】磁気再生装置が1/3倍速のスローモーシ
ョン画像の再生のための再生信号を再生するように動作
している場合には、前記したコントロール信号CTLが
再生された時点から3フィールド期間を経過したフィー
ルド期間中に信号CTL2が発生するが、前記した信号
CTL2が発生したフィールド期間の直後の偶数フィー
ルドの映像信号が記録されている記録跡B1は、ヘッド
位置決め制御部5の既述のような制御動作が行なわれて
いる回転磁気ヘッドH2bによって正確に追跡され、そ
の記録跡から再生された偶数フィールドの映像信号は、
ヘッド選択及び遅延フィールド検出回路6の出力端子6
gから出力された切換制御信号S2bによってオンの状
態にされた切換スイッチSW2bを介して再生回路7に
供給され、次いで、回転磁気ヘッドH1bが前記の記録
跡B1を正確に追跡して再生した偶数フィールドの映像
信号が、ヘッド選択及び遅延フィールド検出回路6の出
力端子6fから出力された切換制御信号S1bによって
オンの状態にされた切換スイッチSW1bを介して再生
回路7に供給され、さらに回転磁気ヘッドH2bが前記
の記録跡B1を正確に追跡して再生した偶数フィールド
の映像信号が、ヘッド選択及び遅延フィールド検出回路
6の出力端子6gから出力された切換制御信号S2bに
よってオンの状態にされた切換スイッチSW2bを介し
て再生回路7に供給される。 以下、同様にして同一の
Aの記録跡に記録されている映像信号と、同一のBの記
録跡に記録されている映像信号とが連続して3回ずつ再
生されて再生回路7に供給されることにより1/3倍速
の映像信号が得られることになる。
【0056】磁気再生装置が1/3倍速のスローモーシ
ョン画像の再生のための再生信号を再生するように動作
している場合に、再生回路7に供給される映像信号の時
間軸上での配列は、図8の(b)に示されているよう
に、記録跡A1から再生された奇数フィールドの映像信
号→記録跡A1から再生された奇数フィールドの映像信
号→記録跡A1から再生された奇数フィールドの映像信
号→記録跡B1から再生された偶数フィールドの映像信
号→記録跡B1から再生された偶数フィールドの映像信
号→記録跡B1から再生された偶数フィールドの映像信
号→…のようなものとなるが、前記のような映像信号の
配列態様は、2対1の飛越走査の場合の時間軸上での映
像信号の配列態様、すなわち、図8の(c)に示してあ
るO(奇数フィールド)→E(偶数フィールド)→O→
E…のような映像信号の配列態様とは異なっているか
ら、このままでは良好な再生画像は得られないし、また
前記した映像信号の再生に用いられた回転磁気ヘッド
は、図2を参照して既述してあるように、2個の回転磁
気ヘッドH1a,H1b(H2a,H2b)は回転ドラムD
rの外周方向において、予め定められた距離{例えば回
転磁気ヘッドが磁気テープ上で2水平走査期間(2H期
間)に走行する距離}だけ離隔しているように磁気ヘッ
ド駆動部Hd1(Hd2)に取付けられていることから、
前記のように同一の記録跡を回転磁気ヘッドH1a(H1
b)と回転磁気ヘッドH2a(H2b)とによって連続し
て再生した場合に得られる映像信号には、前記した2個
の回転磁気ヘッドの取付け間隔と対応する時間差が生じ
るために良好な再生画像を得ることができない。
【0057】そこで、本発明の磁気再生装置では、前記
したように奇数フィールドの映像信号→奇数フィールド
の映像信号→奇数フィールドの映像信号→偶数フィール
ドの映像信号→偶数フィールドの映像信号→偶数フィー
ルドの映像信号→…のような信号配列を示して時間軸上
に並ぶ映像信号を、時間軸補正回路8を用いて映像信号
の映像期間に対して時間軸補正処理を行なって、奇数フ
ィールドの映像信号→偶数フィールドの映像信号→奇数
フィールドの映像信号→偶数フィールドの映像信号→奇
数フィールドの映像信号→偶数フィールドの映像信号→
…のような信号配列の映像信号に変換するようにしてい
るとともに、2個の回転磁気ヘッドH1a,H1b(H2
a,H2b)が回転ドラムDrの外周方向において、予
め定められた距離だけ離隔して磁気ヘッド駆動部Hd1
(Hd2)に取付けられていることによって映像信号に生
じる時間差についても時間軸補正回路8を用いて映像信
号の映像期間に対して時間軸補正処理を行なうことによ
って補正するようにしているのである。
【0058】図8の(a)にBo→Bo→A1→A1→A
1→B1→B1→B1→A2→A2→として示されている再生
された映像信号の配列は、既述のように偶数フィールド
→偶数フィールド→奇数フィールド→奇数フィールド→
奇数フィールド→偶数フィールド→偶数フィールド→偶
数フィールド→奇数フィールド→の配列であるから、例
えば前記した信号配列→A1(奇)→A1(奇)→A1(奇)→
B1(偶)→B1(偶)→B1(偶)→A2(奇)→A2
(奇)→の部分に着目して、その部分の信号配列を図8
の(c)に示されている奇,偶,奇,偶…の信号配列のよう
に、→A1(奇)→A1(偶)→A1(奇)→B1(偶)→B1
(奇)→B1(偶)→A2(奇)→A2(偶)→のような
信号配列に変更するのには、最初のA1(奇)の映像信号
には何等の時間軸補正も施さずにそのままとし、次のA
1(奇)の映像信号に対しては時間軸補正回によって映像
信号の映像期間に対して1/2水平走査期間(H/2)の
時間遅延を与え、さらに次のA1(奇)の映像信号には
何等の時間軸補正も施さずにそのままとし、次のB1
(偶)の映像信号には何等の時間軸補正も施さずにその
ままとし、その次のB1(偶)映像信号に対しては時間
軸補正回により、映像信号の映像期間に対して1/2水
平走査期間(H/2)の時間遅延を与え、さらに次のB
1(偶)の映像信号には何等の時間軸補正も施さずにそ
のままとし、というような態様で、時間軸上で相次ぐ順
次の映像信号に対する時間軸補正処理を行なって行けば
よい。
【0059】そして、再生回路7から時間軸補正回路8
に対して、時間軸上で順次に供給されている映像信号A
1(奇)→A1(奇)→A1(奇)→B1(偶)→B1
(偶)→B1(偶)→A2(奇)→A2(奇)→に対して
前記のような態様での時間軸補正を施すのには、図6に
示されているヘッド選択及び遅延フィールド検出回路6
における端子6hから出力された図8の(n)に示されて
いる信号Sd1を用いて、前記した信号Sd1のローレベ
ルの期間には映像信号に対する時間軸補正を行なわず、
また、前記の信号Sd1のハイレベルの期間には、時間
軸補正回路8で映像信号の映像期間に対して1/2水平
走査期間(H/2)の時間遅延を与えるようにすればよ
い。また、2個の回転磁気ヘッドH1a,H1b(H2
a,H2b)の取付け位置によって、映像信号に生じる
時間差に関する時間軸補正回路8による映像信号の映像
期間に対する時間軸補正処理は、図6に示されているヘ
ッド選択及び遅延フィールド検出回路6における端子6
iから出力された図8の(m)に示されている信号Sd2
を用いて、前記した信号Sd2のローレベルの期間には
映像信号に対する時間軸補正を行なわず、また、前記の
信号Sd2のハイレベルの期間には、時間軸補正回路8
で映像信号の映像期間に対して所定の時間遅延(例えば
2水平走査期間2H)の時間遅延を与えるようにすれば
よい。
【0060】図9に示す時間軸補正回路8において、同
期分離回路52では再生信号から垂直同期信号Svと水
平同期信号Shとを分離して、それを書込みクロック発
生回路51に与える。書込みクロック発生回路51で
は、前記の垂直同期信号Sv,水平同期信号Sh、端子
8bを介して供給された信号Sd1、端子8cを介して
供給された信号Sd2、時間軸変動検出回路53で検出
された時間軸誤差信号Ste等を用いて各種の信号を発
生する。書込みクロック発生回路51で発生された所定
のタイミングの書込みクロック信号Swと、アドレス信
号Sadとはメモリ55に与えられ、また書込みクロッ
ク発生回路51で発生された所定のタイミングの変換ク
ロック信号Sconはアナログデジタル変換器54に与え
られる。また読出しクロック発生回路67は、それで発
生させた所定の一定周期を有する読出しクロック信号S
rをメモリ55とデジタルアナログ変換器68とに供給
する。 そして、前記したメモリ54に対する書込み態
様を所定のように変化させることにより既述のように映
像信号に対してH/2期間の時間遅延や2H期間の時間
遅延を与えたり、また、端子8aに供給された回転磁気
ヘッドからの再生信号の有する時間軸変動(ジッタ)成
分を、時間軸変動検出回路53で検出した時間軸誤差信
号Steによって補正することができる。そして、良好
な状態の再生映像信号を出力端子8dから送出すること
ができる。なお、本発明の磁気再生装置は再生モードが
どのようなものであっても良好な再生信号を得ることが
できることはいうまでもない。
【0061】
【発明の効果】以上、詳細に説明したところから明らか
なように本発明の磁気再生装置は、第1のアジマス角を
有する第1の回転磁気ヘッドと、第2のアジマス角を有
する第2の回転磁気ヘッドとが、回転ドラムの周方向で
予め定められた微小な距離を隔てた状態として取付けて
ある第1の磁気ヘッド駆動部と、前記の第1の磁気ヘッ
ド駆動部と回転ドラムの外周方向で180度対称の位置
に配置されていて、第1のアジマス角を有する第3の回
転磁気ヘッドと、第2のアジマス角を有する第4の回転
磁気ヘッドとを回転ドラムの周方向で予め定められた微
小な距離を隔てた状態として取付けておる第2の磁気ヘ
ッド駆動部とによって、前記した回転磁気ヘッドが目標
位置に変位して記録跡を追跡している状態になるよう
に、位置決め制御により前記の各回転磁気ヘッドを記録
跡の延長する方向と直交する方向に駆動変位させるよう
にし、前記した第1〜第4の回転磁気ヘッドの内から信
号の再生に使用されるべき1個の回転磁気ヘッドを選択
して、その選択された磁気ヘッドによって磁気テープか
ら再生された映像信号が、奇数フィールドの映像信号と
して出力させるべき映像信号か、偶数フィールドの映像
信号として出力させるべき映像信号かを判定し、前記の
判定結果に従って奇数フィールドの映像信号を偶数フィ
ールドの信号に、偶数フィールドの映像信号を奇数フィ
ールドの信号に変換し、また、前記した第1〜第4の回
転磁気ヘッドの内から信号の再生に使用されるべく選択
された1個の回転磁気ヘッドによって磁気テープから再
生された映像信号が、前記した回転ドラムの周方向で予
め定められた微小な距離と対応する時間軸上の補正を施
した後に出力されるべき映像信号か否かを判定して、前
記の判定結果に従って映像信号に対して所定の時間遅延
を与えるようにしたものであるから、従来の磁気再生装
置において1つの記録跡を同一アジマス角を有する2つ
の回転磁気ヘッドを交互に使用して再生した信号が、垂
直同期信号の時間位置と水平同期信号の時間位置との関
係が同一の映像信号が時間軸上で繰返し再生されている
状態の再生信号、すなわち、奇数フィールド(または偶
数フィールド)の映像信号が記録されている記録跡を同
一アジマス角を有する2つの回転磁気ヘッドを交互に使
用して再生した信号は、奇数フィールド(または偶数フ
ィールド)の映像信号が、時間軸上で繰返し再生されて
いる状態の信号となっていて、走査標準として2対1の
飛越走査が採用されている映像信号の時間軸上での信号
形態(標準信号)とは異なるものになっているために、
再生された画像は見難いものになっていたことを、簡単
な構成の信号判別手段と時間軸補正回路とを用いて、S
/Nの不良な再生信号、またはドロップアウトのある再
生信号の場合でも、常に良好な再生画像の得られる再生
映像信号を出力でき、また、単一のメモリを用いて映像
信号に対するH/2の時間遅延と、2Hの時間遅延とを
個別に行なうこともできるので、本発明によれば既述し
た問題点のない磁気再生装置を容易に提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気再生装置のブロック図である。
【図2】本発明の磁気再生装置の構成部分の具体的な構
成態様を示すブロック図である。
【図3】本発明の磁気再生装置の構成部分の具体的な構
成態様を示すブロック図である。
【図4】本発明の磁気再生装置の構成部分の具体的な構
成態様を示すブロック図である。
【図5】本発明の磁気再生装置の構成部分の具体的な構
成態様を示すブロック図である。
【図6】本発明の磁気再生装置の構成部分の具体的な構
成態様を示すブロック図である。
【図7】磁気テープにおける記録跡パターンを示す平面
図である。
【図8】動作説明用の波形図である。
【図9】本発明の磁気再生装置の構成部分の具体的な構
成態様を示すブロック図である。
【図10】本発明の磁気再生装置の構成部分の具体的な
構成態様を示すブロック図である。
【符号の説明】
5…ヘッド位置決め制御部、6…ヘッド選択及び遅延フ
ィールド検出回路、7…再生回路、8…時間軸補正回
路、10…ヘッド位置目標信号発生回路、11A,11
B…ヘッド位置制御回路、12A,12B…ヘッド駆動
部及びヘッド位置検出部、13…発振器、15,20…
スチルパターンカウンタ、14,19,24,28…タ
イミング回路、16,21,26,31…プリセット値
置数器、20,30…テープ移送カウンタ、27,32
…テープ移送補正カウンタ、17,22…加算回路、3
3…微分回路、34,36…減算器、37…位相補償回
路、35…駆動回路、38…セットリセットフリッププ
ロップ、39…D型フリップフロップ、40,41…単
安定マルチバイブレータ、42,49,50…オア回
路、43,44…インバータ、45〜48…アンド回
路、51…書込みクロック発生回路、52…同期分離回
路、53…時間軸変動検出回路、54…アナログデジタ
ル変換器、55…メモリ、56…ベース部、57…電気
ー機械変換素子として使用される電歪物質のバイモルフ
板、61…位置検出部の作動板、61a,61b…突起
部、62a,62b…磁気ヘッド、PH1,PH2…位置
検出素子として用いられているフォトインタラプタ、6
7…読出しクロック発生回路、68…デジタルアナログ
変換器、

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のアジマス角を有する回転磁気ヘッ
    ドと、前記した第1のアジマス角とは異なる第2のアジ
    マス角を有する回転磁気ヘッドとを、外周方向の180
    度対称の位置に配置してある回転ドラムを所定の回転数
    で回転させてドラムの周面の少なくとも一部に斜に巻付
    けた状態の磁気テープに対して、前記した互に異なる第
    1,第2のアジマス角を有している回転磁気ヘッドによ
    り、順次交互の記録跡を形成させた記録済み磁気テープ
    から信号の再生を行なう磁気再生装置であって、第1の
    アジマス角を有する第1の回転磁気ヘッドと、第2のア
    ジマス角を有する第2の回転磁気ヘッドとを、回転ドラ
    ムの周方向で予め定められた微小な距離を隔てた状態と
    して取付けてある第1の磁気ヘッド駆動部と、前記した
    第1の磁気ヘッド駆動部と回転ドラムの外周方向で18
    0度対称の位置に配置される第2の磁気ヘッド駆動部に
    も、第1のアジマス角を有する第3の回転磁気ヘッド
    と、第2のアジマス角を有する第4の回転磁気ヘッドと
    を回転ドラムの周方向で予め定められた微小な距離を隔
    てた状態として取付けておき、前記した第1,第2の磁
    気ヘッド駆動部によって、前記の各回転磁気ヘッドを少
    なくとも記録跡の延長する方向と直交する方向に駆動変
    位させるようにする手段を含み前記した回転磁気ヘッド
    を目標位置に変位させて、回転磁気ヘッドを記録跡に追
    跡させるようにする位置決め制御手段と、前記した第1
    〜第4の回転磁気ヘッドの内から信号の再生に使用され
    るべき1個の回転磁気ヘッドを選択する手段と、選択さ
    れた磁気ヘッドによって磁気テープから再生された映像
    信号が、奇数フィールドの映像信号として出力させるべ
    き映像信号か、偶数フィールドの映像信号として出力さ
    せるべき映像信号かを判定する手段と、前記した判定結
    果に従って奇数フィールドの映像信号を偶数フィールド
    の信号に、偶数フィールドの映像信号を奇数フィールド
    の信号に変換する手段とを備えてなる磁気再生装置。
  2. 【請求項2】 第1のアジマス角を有する回転磁気ヘッ
    ドと、前記した第1のアジマス角とは異なる第2のアジ
    マス角を有する回転磁気ヘッドとを、外周方向の180
    度対称の位置に配置してある回転ドラムを所定の回転数
    で回転させてドラムの周面の少なくとも一部に斜に巻付
    けた状態の磁気テープに対して、前記した互に異なる第
    1,第2のアジマス角を有している回転磁気ヘッドによ
    り、順次交互の記録跡を形成させた記録済み磁気テープ
    から信号の再生を行なう磁気再生装置であって、第1の
    アジマス角を有する第1の回転磁気ヘッドと、第2のア
    ジマス角を有する第2の回転磁気ヘッドとを、回転ドラ
    ムの周方向で予め定められた微小な距離を隔てた状態と
    して取付けてある第1の磁気ヘッド駆動部と、前記した
    第1の磁気ヘッド駆動部と回転ドラムの外周方向で18
    0度対称の位置に配置される第2の磁気ヘッド駆動部に
    も、第1のアジマス角を有する第3の回転磁気ヘッド
    と、第2のアジマス角を有する第4の回転磁気ヘッドと
    を回転ドラムの周方向で予め定められた微小な距離を隔
    てた状態として取付けておき、前記した第1,第2の磁
    気ヘッド駆動部によって、前記の各回転磁気ヘッドを少
    なくとも記録跡の延長する方向と直交する方向に駆動変
    位させるようにする手段を含み前記した回転磁気ヘッド
    を目標位置に変位させて、回転磁気ヘッドを記録跡に追
    跡させるようにする位置決め制御手段と、前記した第1
    〜第4の回転磁気ヘッドの内から信号の再生に使用され
    るべき1個の回転磁気ヘッドを選択する手段と、選択さ
    れた磁気ヘッドによって磁気テープから再生された映像
    信号が、前記した回転ドラムの周方向で予め定められた
    微小な距離と対応する時間軸上の補正を施した後に出力
    されるべき映像信号か否かを判定する手段と、前記した
    判定結果に従って映像信号に対して所定の時間遅延を与
    えるようにする手段とを備えてなる磁気再生装置。
JP4186180A 1992-06-19 1992-06-19 磁気再生装置 Pending JPH066741A (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61252776A (ja) * 1985-05-01 1986-11-10 Victor Co Of Japan Ltd フイ−ルド判別信号記録再生装置
JPH02280480A (ja) * 1989-04-21 1990-11-16 Victor Co Of Japan Ltd 磁気再生装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61252776A (ja) * 1985-05-01 1986-11-10 Victor Co Of Japan Ltd フイ−ルド判別信号記録再生装置
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