JPH0667315A - 原稿走査装置 - Google Patents

原稿走査装置

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JPH0667315A
JPH0667315A JP21891892A JP21891892A JPH0667315A JP H0667315 A JPH0667315 A JP H0667315A JP 21891892 A JP21891892 A JP 21891892A JP 21891892 A JP21891892 A JP 21891892A JP H0667315 A JPH0667315 A JP H0667315A
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Japan
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mirror
bases
mirror base
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mirror bases
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JP21891892A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Horiuchi
俊宏 堀内
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 第一および第二ミラーベースの上下前後の振
動を抑制して安定した原稿読み取りを行う。 【構成】 後側の当接部材56がスプリング57により
ガイドレール43の傾斜面50に押圧される。第一およ
び第二ミラーベース41,42は、後側から前側のガイ
ドレール43方向に押し付けられるとともに、ガイドレ
ール43の水平面49に押し付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機等の原稿走査装
置において、レールを挟みこんで摺動するミラーベース
の振動および位置ずれの修正の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の原稿走査装置は、図7の如く、原
稿を露光走査する光源ランプおよび第一ミラーを保持す
る第一ミラーベース101と、第二,第三ミラーを保持
する第二ミラーベース102とが、第一および第二ミラ
ーベース101,102の一側に配されたスキャンガイ
ドシャフト103に沿って移動するものである。
【0003】そして、これらを駆動するスキャナモータ
104の駆動力は、第一および第二ミラーベース10
1,102の一側に配されたスキャナワイヤ105,複
数のプーリ106および動滑車107を介して第一およ
び第二ミラーベース101,102に伝達されている。
なお、アキュライド等を使用するタイプもある。
【0004】また、スキャンガイドシャフト等を使用し
ないタイプの原稿走査装置としては、図8の如く、第一
および第二ミラーベース111,112の両端をレール
113に載置し、第一および第二ミラーベース111,
112の両側に配された上述のような駆動系114によ
り駆動するものがある。
【0005】このタイプの原稿走査装置においては、第
一および第二ミラーベース111,112が、その摺動
方向に対して左右にずれて感光体ドラムに対する平行性
を失う場合がある。
【0006】このため、特公平2−19936号公報に
開示されているように、図9の如く、第一および第二ミ
ラーベース121,122をレール123に押しつける
ようにスキャナワイヤー124を張架させたり、特開昭
50−38529号に開示されているように、図10の
如く、第一および第二ミラーベース131,132の摺
動部となるコロ133をレール134を両側から挟む形
状にして、レール134に沿って動かしたりしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】各従来技術において
は、ミラーベースの移動に関して、それぞれ以下に示す
欠点がある。
【0008】(1)図7に示すスキャンガイドシャフト
103を使用した原稿走査装置においては、第一および
第二ミラーベース101,102の摺動時の振動や左右
方向のずれは生じにくい。
【0009】しかし、第一および第二ミラーベース10
1,102を200〜700mm/secの高速で駆動
する複写機では、図11の如く、ミラーベース101,
102がスキャンガイドシャフト103に沿ってPQ方
向にスキャンしたとき、ミラーベース101,102の
シャフト103に支持されていない側が慣性によって振
られやすい。このとき、ミラーベース101,102が
シャフト103をこじるようにスキャンするので、シャ
フト103やそのシャフト103を保持する軸受等を傷
めやすく、PQ方向へスキャンする駆動部にも異常な負
荷がかかる。
【0010】また、シャフト103に傷があると、ミラ
ーベース101,102のスキャン時にぶれが生じ、コ
ピー画像が不安定となる。したがって、シャフト103
の特殊加工や軸受けに特殊材料を必要とし、高価な精密
部品や特殊部品を必要とする。
【0011】(2)図9に示す特公平2−19936号
公報に開示された原稿走査装置においては、第一および
第二ミラーベース121,122の両側に配された駆動
系によって、第一および第二ミラーベース121,12
2の片側が慣性によって振られるといった問題は解消さ
れるが、第一および第二ミラーベース121,122を
レール123に押しつけるようにスキャナワイヤー12
4を張架しているため、ワイヤー124のかけ方が複雑
になっている。
【0012】このため、第一および第二ミラーベース1
21,122の交換時および原稿走査装置の組み立て時
の作業が煩雑となり、生産性、サービス性がよくない。
また、プーリー125を下方に押す方向にワイヤー12
4がかかっているため、プーリー125が摩耗しやすく
なり、ワイヤー124の張力が弱いとプーリー125か
らワイヤー124がはずれやすい等の問題がある。
【0013】(3)図10に示す特開昭50−3852
9号に開示された原稿走査装置においては、レール13
4が水平面に対して傾いていると、コロ133がレール
134にはまりにくく、レール134とコロ133の間
にガタが生じる。また、コロ133のレール134のエ
ッジが当たる部分が偏摩耗するので、長期間使用すると
ミラーベース131,132が傾いてしまう。したがっ
て、左右のレール134の平行性および傾きを精密にす
る必要があり、製造作業が煩雑となる。
【0014】さらに、コロ133をレール134に押さ
え付ける部材がないため、第一および第二ミラーベース
131,132が上下に振動しやすく、コピー画像にゆ
がみ等の影響を与える。
【0015】また、図8に示すように、第一、第二ミラ
ーベース111,112の両側に駆動系114を有し、
動滑車115を用いてミラーベースの移動を行なう方式
のものにおいて、ワイヤ116の劣化や摺動部の摩擦力
等により第二ミラーベース112が感光体ドラムに対す
る平行性を失うと、例えば、図12に示すように第二ミ
ラーベース112の複写機本体前側(以下F側)がP方
向に△xずれた場合、コピー画像は、図13のように歪
みが生じる。
【0016】このとき、スキャナワイヤ116が巻かれ
ているF側の巻き取りプーリー117を駆動シャフト1
18に対し矢印方向に回転させて、第二ミラーベース1
12のF側をQ方向に△x移動させ、平行性を修正す
る。しかし、第一ミラーベース111のF側も同時にQ
方向に2△x移動して平行性を失うため、コピー画像の
歪みは直らず、再度第一ミラーベース111の平行性を
修正して、画像焦点を修正する必要がある。
【0017】このため、サービスメンテナンスの際、第
二ミラーベース112の平行性が修正されても、第一ミ
ラーベース111が平行性を失い、再度第一ミラーベー
ス111の修正を行なう必要があり、二度手間となる。
【0018】しかも、サービスメンテナンス時において
は、第二ミラーベース112の平行性を修正できたかど
うかを確認するには、コピー取りでしかチェックできな
いため、第二ミラーベース112の修正段階では、第一
ミラーベース111が平行性を失っているため、すぐに
確認することができず煩わしい。
【0019】さらに、第二ミラーベース112の平行性
を修正するのに、その基準を複写機本体のフレームに設
ける必要があるため、第二ミラーベース112の平行性
は、フレームの精度に従属することになる。したがっ
て、フレームに設けられた基準の精度がコピー画像に歪
みを与えない許容範囲以上であると、第二ミラーベース
112は、永久に感光体ドラムに対する平行性を得るこ
とが不可能である。つまり、第二ミラーベース112が
感光体ドラムに対する平行性を失ったまま、第一ミラー
ベース111の平行性を修正しても高精度にコピー画像
の歪みの修正を行なうことは困難である。
【0020】本発明は、上記に鑑み、第一および第二ミ
ラーベースの上下前後の振動を抑制して安定した原稿読
み取りを行う原稿走査装置を提供する。また、第二ミラ
ーベースの感光体ドラムに対する平行性の調整作業を簡
略化し、高細度なコピー画像の歪みを防止する原稿走査
装置を提供する。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明請求項1による課
題解決手段は、原稿を露光走査する原稿走査部13およ
び第一ミラー14を保持する第一ミラーベース41と、
第二,第三ミラー15,16を保持する第二ミラーベー
ス42と、第一および第二ミラーベース41,42の両
端に設けられた走行体44,45,46,47と、該走
行体44,45,46,47を走査方向に案内する案内
部材43と、第一および第二ミラーベース41,42を
走査方向に往復動させる移動手段48とを備えた原稿走
査装置において、前記走行体44,45,46,47
に、案内部材43を挟みこむ当接部材51,52,56
と、当接部材56を案内部材43に押圧するための付勢
体57とが設けられたものである。
【0022】請求項2による課題解決手段は、案内部材
43が、水平面49と、該水平面49に対して鋭角とな
る傾斜面50とを有し、請求項1記載の当接部材51,
52,56は、前記水平面49および傾斜面50に対向
して当接し、各ミラーベース41,42のどちらか一方
の傾斜面50に対向した当接部材52,56に対して、
付勢体57が設けられたものである。
【0023】請求項3による課題解決手段は、走行体8
1,83に、第一および第二ミラーベース80,82の
少なくとも一方を移動手段48による移動とは別に走査
方向に移動調整可能とする移動調整手段90が設けられ
たものである。
【0024】
【作用】請求項1,2による課題解決手段において、第
一および第二ミラーベース41,42の走行体45,4
7において、付勢体57により案内部材43の傾斜面5
0に押圧された当接部材56により、第一および第二ミ
ラーベース41,42は、前側の案内部材43方向に押
し付けられるとともに、走行体45,47の当接部材5
1が案内部材43の水平面49に押し付けられる。
【0025】また、第一および第二ミラーベース41,
42の前側の走行体44,46において、当接部材52
は、傾斜面50を前方向に押圧する。すると、第一およ
び第二ミラーベース41,42の前側においても走行体
44,46の当接部材51が案内部材43の水平面49
に押し付けられる。
【0026】これにより、第一および第二ミラーベース
41,42は、前側、後側とも案内部材43に自重とと
もに押し付けられ、しかも、前側の案内部材43の方向
に押し付けられることになる。このため、第一および第
二ミラーベース41,42は、原稿を走査するとき、上
下前後方向にほとんど振動することなく安定した往復動
を行う。
【0027】請求項3による課題解決手段において、第
一および第二ミラーベース80,82のうちどちらか一
方だけが平行性を失った場合、移動調整手段90によ
り、平行性を失った走行体81,83をスライドさせ
て、第一および第二ミラーベース80,82の平行性を
修正する。このため、平行性を失ったミラーベースのみ
修正を行なうことができるため、正常なミラーベースの
平行性を失うことなく調整でき、作業が簡略化できる。
【0028】
【実施例】
<第一実施例>図1は本発明の第一実施例の原稿走査装
置の斜視図、図2は複写機の全体構成図、図3は走行体
の縦断面図である。
【0029】第一実施例の原稿走査装置を装備した複写
機は、図2の如く、複写機本体10の上部に原稿搬送装
置11が装着されている。前記複写機本体10は、その
上部に露光部をなす露光ガラス12が配設されており、
この露光ガラス12の下方には、光源ランプ13と、ミ
ラー14,15,16とを備えた原稿走査装置17およ
びレンズ18からなる光学系19が配されている。
【0030】この光学系19は、原稿搬送装置11より
露光部に搬送される原稿に対して、光源ランプ13から
の照射光により光走査を行い、この反射光を各ミラー1
4,15,16およびレンズ18を介して感光体ドラム
20表面の露光ポイントAに照射することで、感光体ド
ラム20の表面に原稿の画像に応じた静電潜像を形成す
るようになっている。
【0031】前記感光体ドラム20の周囲には、感光体
ドラム20の表面を所定の電位に帯電させるメインチャ
ージャ21と、現像装置22と、転写チャージャ23
と、剥離チャージャ24とが配設されている。感光体ド
ラム20の表面に形成された静電潜像は、現像装置22
によりトナー像として現像され、このトナー像が転写チ
ャージャ23により用紙に転写され、次いで、転写され
た用紙を剥離チャージャ24により感光体ドラム20か
ら剥離するようになっている。
【0032】また、感光体ドラム20の下方には、トナ
ー像転写用の用紙を搬送ローラ25により感光体ドラム
20に搬送する用紙搬送路26が設けられている。この
用紙搬送路26の上流側には、給紙デッキ27やカセッ
ト等から用紙を給送する給紙装置28が夫々配設されて
いる。一方、用紙搬送路26の下流側には、トナー像が
転写された用紙を搬送する用紙搬送ベルト29と、トナ
ー像を用紙上に定着させる定着器30とが配設されてい
る。
【0033】前記定着器30の下流側には、転写後の用
紙にステープル等の後処理を施す後処理装置31と再搬
送路32とに用紙の搬送方向を分岐するデフレクタ33
が設けられている。
【0034】前記再搬送路32は、感光体ドラム20に
よりトナー像が転写された用紙を再度感光体ドラム20
に搬送する循環経路をなすとともに、経路途中に中間ト
レイ34が配設されて、用紙への両面複写を可能にして
いる。
【0035】前記原稿走査装置17は、図1の如く、原
稿を露光走査する光源ランプ(原稿走査部)13および
第一ミラー14を搭載する第一ミラーベース41と、第
二,第三ミラー15,16を搭載する第二ミラーベース
42と、第一および第二ミラーベース41,42を走査
方向(PQ方向)に案内する案内部材43と、第一およ
び第二ミラーベース41,42の両端に固定され第一お
よび第二ミラーベース41,42を案内部材43に支持
するための走行体44,45,46,47と、第一およ
び第二ミラーベース41,42を走査方向に往復動させ
る移動手段48とを備えている。
【0036】前記第一ミラーベース41は、円筒の上部
を切り欠き光源ランプを収納した反射体41aと、上部
にスリットを有する第一ミラー収納部41bとからな
る。前記第二ミラーベース42は、その内部に第二,第
三ミラー15,16が光学的に装着されている。
【0037】前記案内部材43は、複写機本体10の上
部に固定され、複写機本体10の前後方向(以下F側,
R側と称する)に対向配置された二組のガイドレールで
ある。このガイドレール43は、図3の如く、上面の水
平面49と、水平面49に鋭角θを成して一体形成され
た傾斜面50とを有している。
【0038】前記走行体44,45,46,47は、ガ
イドレール43の水平面49に平行に配された水平部4
4a,45a,46a,47aと、該水平部44a,4
5a,46a,47aの下方で傾斜面50に平行に配さ
れた傾斜部44b,45b,46b,47bとを有し、
これらによりガイドレール43を挟みこんでいる。
【0039】水平部44a,45a,46a,47aに
は、水平面49に当接する当接部材51がPQ方向に二
個取り付けられている。この当接部材51は、第一およ
び第二ミラーベース41,42の往復動時に水平面49
に沿ってスライドするすべり材で、水平面49上に第一
および第二ミラーベース41,42の自重を支えてい
る。
【0040】F側の走行体44,46の傾斜部44b,
46bには、傾斜面50に当接する一対の当接部材52
が取り付られている。この当接部材52は、第一および
第二ミラーベース41,42の往復動時に傾斜面50に
沿って転動するコロ53と、該コロ53をころがり軸受
54を介して回転自在に支持するシャフト55とからな
り、シャフト55が傾斜部44b,46bの内部に固定
されている。
【0041】R側の走行体45,47の傾斜部45b,
47bには、傾斜面50に当接する一対の当接部材56
と、当接部材56を傾斜面50に押圧するための付勢体
57とが取付られている。
【0042】前記当接部材56は、第一および第二ミラ
ーベース41,42の往復動時に傾斜面50に沿って転
動するコロ58と、該コロ58をころがり軸受59を介
して回転自在に支持するシャフト60とからなり、該シ
ャフト60が傾斜面50に近接離間自在するよう傾斜部
44b,46bの内部に配されている。
【0043】前記付勢体57は、傾斜部45b,47b
に内装され、シャフト60を傾斜面50の方向に付勢す
る一対のスプリングで、一端がシャフト60に当接さ
れ、他端が傾斜部45b,47bの下面に固定されたプ
レート61に取り付られている。
【0044】前記移動手段48は、図1の如く、駆動モ
ータ62の駆動力をF側およびR側に配されたワイヤー
63,64を介して第一および第二ミラーベース41,
42に伝達するものである。
【0045】前記ワイヤー63,64は、一端がテンシ
ョンスプリング65を介して複写機本体10に取り付ら
れ、第一プーリ66、動滑車67、第二プーリ68、巻
取プーリ69、第三プーリ70の順に掛け巻きされ、第
一ミラーベース41の下面に固定され、再び動滑車67
に掛け巻きされて、他端が複写機本体10に固設された
取付板71に取り付られている。
【0046】前記第一,第二,第三プーリ66,68,
70は、複写機本体10に取付られている。前記動滑車
67は、第二ミラーベース42の走行体46,47に回
転自在に介装されている。この動滑車67により、第一
ミラーベース41の移動量は、第二ミラーベース42の
移動量に対して2倍となり、光路長を一定にして第一ミ
ラーベース41が原稿を露光できる。
【0047】前記F側とR側の巻取プーリ69は、一本
の巻取軸69aに回転可能に取り付けられている。巻取
軸69aは、そのF側が複写機本体10に回転自在に支
持され、R側が駆動モータ62に取り付られている。な
お、巻取プーリ69は、巻取軸69aの回転時に巻取軸
69aと同期駆動し、巻取軸69aの固定時に巻取プー
リ69だけを回転させることができる。これにより、駆
動モータ62の正逆回転でF側およびR側の巻取プーリ
69が同時に回転されて、ワイヤー63,64により、
第一および第二ミラーベース41,42が往復動され
る。
【0048】上記構成の原稿走査装置17では、第一お
よび第二ミラーベース41,42のR側の走行体45,
47において、スプリング57によりガイドレール43
の傾斜面50に押圧された当接部材56は、図3に示す
y方向とz方向にそれぞれ分力を与える。すると、この
反作用により第一および第二ミラーベース41,42
は、R側からF側のガイドレール43方向に押し付けら
れるとともに、R側において走行体45,47のすべり
材51がガイドレール43の水平面49に押し付けられ
る。
【0049】また、第一および第二ミラーベース41,
42のF側の走行体44において、当接部材52は、R
側からF側方向への押圧力により、傾斜面50を−y方
向に押圧する。すると、上方向に分力を与えるので、こ
の反作用により、第一および第二ミラーベース41,4
2のF側においても走行体44,46のすべり部材51
がガイドレール43の水平面49に押し付けられる。
【0050】これにより、第一および第二ミラーベース
41,42は、F側、R側ともガイドレール43に自重
とともに押し付けられ、しかも、R側からF側のガイド
レール43の方向に押し付けられることになる。このた
め、第一および第二ミラーベース41,42は、駆動モ
ータ62の駆動力により往復動して原稿を走査すると
き、上下前後方向にほとんど振動することなく安定した
往復動を行う。
【0051】このように、ガイドレール43の傾斜面5
0に当接する走行体44,45,46,47のすべり部
材51,当接部材52,56およびスプリング57によ
り、第一および第二ミラーベース41,42をガイドレ
ール43に押し付けるため、第一および第二ミラーベー
ス41,42の原稿の走査時にほとんど振動することな
く安定した往復動を行う。したがって、コピー画像の歪
み等が抑制される。
【0052】また、高速で第一および第二ミラーベース
41,42が往復動する場合、慣性により第一および第
二ミラーベース41,42のF側とR側での移動状態が
異なり、ガイドレール43をこじるような状態になった
場合、スプリング57で押圧している当接部材56がク
ッションとなって衝撃を抑え、駆動モータ62にかかる
負荷を軽減する。
【0053】さらに、第一および第二ミラーベース4
1,42をガイドレール43に押し付ける際に、ワイヤ
ー61,62による下方への張力等を利用しないため、
ワイヤー63,64およびプーリー66,68,70等
に無理な力をかけず、プーリ66,68,70等の摩耗
やプーリー66,68,70からワイヤー63,64が
はずれることを防止する。
【0054】<第二実施例>図4は第二実施例の原稿走
査装置の斜視図、図5は走行体の斜視図、図6は第二ミ
ラーベースのF側がP方向にずれたときの原稿走査装置
の平面図である。なお、第一実施例と同様の機能を有す
る部材については同符号を付す。
【0055】第二実施例の原稿走査装置は、図4の如
く、第一ミラーベース80の両側に取り付けられた走行
体81と、第二ミラーベース82の両側に取り付けられ
た走行体83とがガイドレール84の上面84aに沿っ
てPQ方向へ往復動可能とされ、前記走行体83に、第
二ミラーベース82を移動手段48による移動とは別に
PQ方向に移動調整可能とする移動調整手段90が設け
られている。
【0056】前記走行体81,83は、板状で、その下
面にすべり材51がPQ方向に二個取り付けられ、ガイ
ドレール84に載置されている。
【0057】前記移動調整手段90は、図5の如く、走
行体83に形成された介装用孔83aに、動滑車67を
回転自在に支持する動滑車取付枠85を移動可能に装着
してなる。
【0058】前記動滑車取付枠85は、動滑車67の軸
67aを固定する一対の側板85aと、該側板85aの
下部を連結する底板85bと、外側の側壁85aの上部
を外方向に折曲してなり走行体82の上面にビス止め8
6される取付板85cとからなる。
【0059】取付板85cには、PQ方向にビス止め用
の長孔87が二個形成され、この長孔87の範囲で動滑
車取付枠85が走行体83に対して移動可能とされてい
る。
【0060】なお、図5中、88は走行体83に配され
た動滑車取付枠85の移動の目安となる目盛り、89は
ベアリングである。また、他の構成は、第一実施例と同
様である。
【0061】上記構成において、第一および第二ミラー
ベース80,82が感光体ドラム20に対して平行性を
失ったときの修正方法を説明する。
【0062】第二ミラーベース82が平行性を失った場
合、例えば、図6の如く、F側がP方向にずれたとき、
動滑車取付枠85のビス止め86を緩めて、ワイヤー6
3,64によって張られた動滑車67をそのままの状態
にし、走行体83をQ方向にスライドさせて第二ミラー
ベース82の平行性を修正する。その後、ビス止め86
を行い、再び走行体83に動滑車取付枠85を固定す
る。
【0063】このように、第二ミラーベース82の平行
性を修正する際に、従来のように巻取プーリ69を回転
させて第一および第二ミラーベース80,82を同時に
修正するときと比べ、第二ミラーベース82のみ修正を
行なうことができるため、第一ミラーベース80が正常
な場合、第一ミラーベース80の平行性を失うことなく
調整できる。
【0064】このため、第一ミラーベース80の平行性
を修正する作業も減り、しかも、サービスメンテナンス
時において、第二ミラーベース82の平行性を修正でき
たかどうかを確認するコピー取りが逐次行え、修正作業
が簡略化できる。
【0065】また、工場内での生産時に第一ミラーベー
ス80の感光体ドラム20に対しての平行性を治具等で
高精度にしておくと、第二ミラーベース82の平行性の
修正のみ必要な場合、一度の修正だけでよく、それだけ
高精度に画像修正することが可能である。
【0066】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、本発明の範囲内で上記実施例に多くの修
正および変更を加え得ることは勿論である。
【0067】例えば、第一および第二実施例において、
当接部材56が傾斜面50に押圧されるすべり材でもよ
い。
【0068】第二実施例において、ワイヤー63,64
の張力により動滑車67が傾いているとき、動滑車取付
枠85をPQ方向にスライドさせると、動滑車67に必
要以上の負荷がかかってしまうことがあるため、これを
防止するためにベアリング89を調芯タイプにしてもよ
い。
【0069】また、第一実施例の走行体44,45,4
6,47および第二実施例の走行体81に、第二実施例
の動滑車取付枠85を取り付けてもよい。
【0070】
【発明の効果】本発明請求項1,2によると、案内部材
の傾斜面に当接する走行体の当接部材および付勢体によ
り、第一および第二ミラーベースを案内部材に押し付け
るため、第一および第二ミラーベースの原稿の走査時に
ほとんど振動することなく安定した往復動を行え、コピ
ー画像の歪み等が抑制される。
【0071】請求項3によると、第一および第二ミラー
ベースの平行性を修正する際に、平行性を失ったミラー
ベースのみ修正を行なうことができるため、正常なミラ
ーベースの平行性を失うことなく調整できる。このた
め、高精度に画像修正することが可能で、ミラーベース
の平行性を修正する作業が減り、しかも、サービスメン
テナンス時においてミラーベースの平行性を修正できた
かどうかの確認を逐次行えるので、修正作業が簡略化で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例の原稿走査装置の斜視図
【図2】複写機の全体構成図
【図3】走行体の縦断面図
【図4】第二実施例の原稿走査装置の斜視図
【図5】走行体の斜視図
【図6】第二ミラーベースのF側がP方向にずれたとき
の原稿走査装置の平面図
【図7】従来のスキャンガイドシャフトを使用した原稿
走査装置の斜視図
【図8】従来の他の原稿走査装置の斜視図
【図9】従来のその他の原稿走査装置の斜視図
【図10】従来の別の原稿走査装置の縦断面図
【図11】慣性によるミラーベースのずれを示す図
【図12】従来におけるミラーベースのずれを示す概略
【図13】ミラーベースが平行性を失ったときのコピー
画像の歪みを示す図
【符号の説明】
13 原稿走査部 14 第一ミラー 15 第二ミラー 16 第三ミラー 41 第一ミラーベース 42 第二ミラーベース 43 案内部材 44,45,46,47 走行体 48 移動手段 49 水平面 50 傾斜面 51,52,56 当接部材 57 付勢体 81,83 走行体 90 移動調整手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を露光走査する原稿走査部および第
    一ミラーを保持する第一ミラーベースと、第二,第三ミ
    ラーを保持する第二ミラーベースと、第一および第二ミ
    ラーベースの両端に設けられた走行体と、該走行体を走
    査方向に案内する案内部材と、第一および第二ミラーベ
    ースを走査方向に往復動させる移動手段とを備えた原稿
    走査装置において、前記走行体に、案内部材を挟みこむ
    当接部材と、該当接部材を案内部材に押圧するための付
    勢体とが設けられたことを特徴とする原稿走査装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の案内部材は、水平面と、
    該水平面に対して鋭角となる傾斜面とを有し、請求項1
    記載の当接部材は、前記水平面および傾斜面に対向して
    当接し、各ミラーベースのどちらか一方の傾斜面に対向
    した当接部材に対して、付勢体が設けられたことを特徴
    とする原稿走査装置。
  3. 【請求項3】 原稿を露光走査する原稿走査部および第
    一ミラーを保持する第一ミラーベースと、第二,第三ミ
    ラーを保持する第二ミラーベースと、第一および第二ミ
    ラーベースの両端に設けられた走行体と、該走行体を走
    査方向に案内する案内部材と、第一および第二ミラーベ
    ースを走査方向に往復動させる移動手段とを備えた原稿
    走査装置において、前記走行体に、第一および第二ミラ
    ーベースの少なくとも一方を移動手段による移動とは別
    に走査方向に移動調整可能とする移動調整手段が設けら
    れたことを特徴とする原稿走査装置。
JP21891892A 1992-08-18 1992-08-18 原稿走査装置 Pending JPH0667315A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007322564A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Nec Access Technica Ltd 画像読取装置およびその光学モジュール牽引機構
JP2013114062A (ja) * 2011-11-29 2013-06-10 Kyocera Document Solutions Inc 画像読取装置、およびこれを備えた画像形成装置

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JP2007322564A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Nec Access Technica Ltd 画像読取装置およびその光学モジュール牽引機構
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