JPH0667274A - 像振れ補正機能付きカメラ - Google Patents

像振れ補正機能付きカメラ

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JPH0667274A
JPH0667274A JP24603992A JP24603992A JPH0667274A JP H0667274 A JPH0667274 A JP H0667274A JP 24603992 A JP24603992 A JP 24603992A JP 24603992 A JP24603992 A JP 24603992A JP H0667274 A JPH0667274 A JP H0667274A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 補正光学機構のロック或はロック解除の作動
の信頼性を向上させる。 【構成】 ロック機構の作動後の補正光学機構7−aの
ロック或はロック解除の状態検知を行う状態検知手段6
を設け、また、状態検知手段にて検知された状態が所望
のロック或はロック解除の状態であるか否かを判別する
判別手段6,SW3と、該判別手段にて所望するロック
或はロック解除の状態でないことが判別された場合に
は、駆動条件を変えて、ロック機構による補正光学機構
のロック或はロック解除の動作を所定回数行わせるロッ
ク制御手段6とを設け、補正光学機構が所望とされるロ
ック或はロック解除の状態となるよう、ロック機構7−
bの作動を複数回行うようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撮影レンズ群の光軸を
偏心させる補正光学機構と、該補正光学機構を所定の位
置にロック或はそのロック状態を解除するロック機構
と、振れ検出手段よりの出力に基づいてロックの解除さ
れた前記補正光学機構を駆動し、像振れ補正を行う像振
れ補正手段とを備えた像振れ補正機能付きカメラの改良
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明の対象となる従来技術を以下に説
明する。
【0003】現代のカメラは露出決定やピント合せ等の
撮影にとって重要な作業は全て自動化されている為、カ
メラ操作に未熟な人でも撮影失敗を起す可能性は非常に
少なくなっているが、カメラ振れによる撮影失敗だけは
自動的に防ぐことが困難であった。
【0004】そこで、近年このカメラの振れに起因する
撮影失敗をも防止するカメラが研究され、特に撮影者の
手振れによる撮影失敗を防止する目的のカメラについて
開発、研究が進められている。撮影時のカメラの手振れ
を例にとれば、周波数として通常1HZ乃至12HZの
振動であるが、この様にカメラに振れを生じていてもフ
ァインダで被写体を狙っている時点において像振れのな
いことを確認可能とし、カメラシャッタのレリーズ時点
において像振れのない写真を撮影可能とする為の基本的
な考え方として、カメラの振れを検出し、その検出値に
応じて補正レンズを変位させる事が必要とされている。
【0005】この目的(即ち、カメラの振れを生じても
像振れを生じさせないで撮影可能とする事)を達成する
為に、まずカメラの振れの検出は原理的に言えば角加速
度,角速度等を検出する振動センサと、該センサの出力
信号を電気的、或は機械的に積分して角変位を出力する
カメラ振れ検出システムをカメラに搭載することによっ
て行うことが出来る。そして、この検出情報に基づき補
正光学手段として撮影光軸を偏心、又は傾ける補正レン
ズを持つ補正光学機構を駆動させ、像振れ補正(抑制)
を行う。
【0006】ここで、角加速度計を用いた像振れ補正機
能付きカメラについて、図8を用いてその概要を説明す
る。
【0007】この例は、図示矢印51方向のカメラ縦振
れ51p及びカメラ横振れ51yに由来する像振れを抑
制するものである。
【0008】図8において、52はレンズ鏡筒、53
p,53yは各々のカメラ縦振れ角加速度,カメラ横振
れ角加速度を検出する角加速度計で、各々の角加速度検
出方向を54p,54yで示す。55p,55yは公知
のアナログ積分回路を用いて構成された積分器であり、
角加速度計の信号を積分して手振れ角変位に変換する。
56は、前記手振れ角変位出力によって光軸に対して垂
直な面内を51p,51y方向に駆動させられる、補正
レンズ60やその駆動部57p,57y、補正レンズ位
置検出センサ58p,58yにより成る補正光学機構で
あり、この様な動きをすることにより撮影光軸が偏心し
て像面59での安定が確保でき、像振れ補正効果を得る
ことができる。
【0009】以上は像振れ補正を行っている場合である
が、像振れ補正を行っていない場合、補正光学機構56
を電気的、或は、機械的に固定(ロック)しておく必要
がある。例えば、カメラの持ち運び時を考えると、ロッ
クされていなければ該補正光学機構56を光軸に対して
垂直な面内での移動を拘束する力は殆どなく、よって該
補正光学機構56は持ち運びによる振動で不用意に揺動
し、周辺の他部材との衝突による音の発生、更には衝撃
による補正光学機構56の損傷、機能破壊という不具合
に至る。
【0010】通常、像振れ補正を長時間行わない場合の
補正光学機構56のロックは、電気的に行う、つまり一
定の信号を入力して一定位置になる様に駆動させること
は、省電力の観点から行われることは少なく、機械的に
ロックされることが主である。そして、かかる補正光学
機構56をロック或はロック解除する為に、専用の外部
操作部材を操作する事なしに、撮影者が撮影動作の一連
の動作に連動させるものも提案されている。例えば、本
願出願人による特願平2ー228267号においては、
カメラのレリーズ釦の第1ストローク、第2ストローク
に連動させて補正光学機構56をロック或はロック解除
する構成としている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来で
は、補正光学機構のロック或はロック解除の状態を検知
する手段を設けていないため、撮影者が所望のロック或
はロック解除の作動を行わせても、確実にその状態にな
っているかは撮影者には解らなかった。このため、例え
ば撮影者が補正光学機構に対してロック作動を何らかの
形で行わせ、ロック状態を所望した場合、ロック手段に
何らかの作動不良が生じ、ロック状態にならなければ、
ロック手段のないカメラと同様に、補正光学機構は撮影
レンズ群の光軸は固定されることなく撮影領域から外れ
た位置に移動可能であり、像振れ補正機能を使用しない
通常撮影が行えないことのみならず、カメラ持ち運び等
の不用意な振動による衝撃での機能破損等といった不具
合に至る。
【0012】また、撮影者が補正光学機構に対してロッ
ク解除作動を何らかの形で行わせ、ロック解除状態を所
望し、像振れ補正状態での撮影を行おうとした場合、ロ
ック手段に何らかの作動不良が生じ、ロック解除状態に
ならなければ、像振れ補正状態での撮影は不可能である
ことのみならず、カメラは像振れ補正動作を行おうとし
て補正光学機構の駆動部に通電を行うため、ロック機構
及び前記駆動等に破損を生じせしめることになる。
【0013】つまり、何れの場合もカメラとしての機能
を失う状態に至る。
【0014】(発明の目的)本発明の第1の目的は、補
正光学機構のロック或はロック解除の作動の信頼性を向
上させることのできる像振れ補正機能付きカメラを提供
することである。
【0015】本発明の第2の目的は、補正光学機構が所
望とされるロック或はロック解除の状態にないことを撮
影者に知らせることのできる像振れ補正機能付きカメラ
を提供することである。
【0016】本発明の第3の目的は、補正光学機構のロ
ックをロック機構にて正常に行えない場合には、電気的
にロックし、少なくとも最後までの通常の撮影動作は行
えるようにすることのできる像振れ補正機能付きカメラ
を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、ロック機構の
作動後の補正光学機構のロック或はロック解除の状態検
知を行う状態検知手段を設け、また、状態検知手段にて
検知された状態が所望のロック或はロック解除の状態で
あるか否かを判別する判別手段と、該判別手段にて所望
するロック或はロック解除の状態でないことが判別され
た場合には、駆動条件を変えて、ロック機構による補正
光学機構のロック或はロック解除の動作を所定回数行わ
せるロック制御手段とを設け、補正光学機構が所望とさ
れるロック或はロック解除の状態となるよう、ロック機
構の作動を複数回行うようにしている。
【0018】また、ロック制御手段の制御により、ロッ
ク機構による補正光学機構のロック或はロック解除の動
作を所定回数行っても、判別手段にて所望するロック或
はロック解除の状態でないことが判別された場合には、
その警告を行う警告表示手段を具備し、補正光学機構が
所望とされるロック或はロック解除の状態にないことの
警告を行うようにしている。
【0019】また、ロック制御手段の制御により、ロッ
ク機構による補正光学機構のロックの動作を所定回数行
っても、判別手段にて所望するロックの状態でないこと
が判別された場合には、補正光学機構を所定の位置に電
気的にロックする電気的ロック手段を具備し、補正光学
機構を電気的にロックして以後の撮影動作を進行させる
ようにしている。
【0020】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。
【0021】図1は本発明の一実施例を示すブロック図
であり、該図において、1はカメラに加わる振れ(手振
れ)情報を出力する後述のセンサの制御駆動を行うセン
サ制御駆動回路であり、2はカメラ内に組込まれたカメ
ラ振れ検出用のセンサ、3は該センサ3の出力より手振
れ量を検出する振れ量検出回路である。4は振れ量検出
回路3よりの振れ量を絶対変位として換算する為の振れ
量絶対変位変換回路、5は該回路4にて絶対変位された
アナログ量をディジタル値に変換する為の高速A/D変
換回路である。
【0022】6は、カメラの撮影準備動作,撮影動作,
振れ検出動作の制御,補正光学機構の駆動制御やロック
或はロック解除の状態の判別、ロック機構の制御、更に
は種々の警告表示の制御を行うシーケンス制御回路であ
る。
【0023】7は検出される振れ量に応じて作動する像
振れ補正装置であり、7−aは実際の補正レンズを動か
すことによって振れを補正し、像面上での像を安定させ
る後述する補正光学機構であり、補正レンズを支持する
部材に被係合部を持つ。7−bは補正レンズをある位置
にロックする係合部を持ち、前記被係合部に対して係合
に依るロック及びそのロックの解除を行うロック機構で
ある。8は実際の補正レンズの位置を検出する補正レン
ズ位置検出装置、9はその補正レンズの位置をディジタ
ル値に変換する高速A/D変換回路である。
【0024】10は種々の警告表示及びその他のLED
の点灯、点滅を制御するLED制御回路、11はLED
駆動回路、12は像振れ補正モードが選択された際に点
灯したり、ロック或はロック解除の不具合である際には
点滅するべく制御される像振れ補正用LEDである。ま
た、SW3は像振れ補正モードスイッチである。
【0025】次に、上記構成における動作の概略を説明
する。
【0026】まず、シーケンス制御回路6は撮影者によ
って操作される撮影準備開始用のスイッチ(SW1)の
ONにより起動がかけられることによって動作を開始す
るが、該スイッチSW1によって起動がかけられると、
センサ制御駆動回路1に信号を伝達し、振れ量検出系に
電源を供給すると共に、センサ2を駆動させ、実際のカ
メラの振れ量の検出を開始させる。
【0027】センサ2から出力された信号は振れ量検出
回路3により振れ量のみ検出されるが、そのセンサ3に
より出力信号の持つ意味は異なり、例えば角加速度セン
サであれば、カメラ振れの際に誘起される角加速度出力
が、又振動ジャイロ等のセンサであれば、手振れの角速
度出力が、又重力方向に振り子をおろしその振れ角によ
りカメラの手振れを検出するセンサでは、振れの角度出
力が、それぞれ検出出力される。この出力を振れ量絶対
変位変換回路4にて振れ変位とする為に、該回路4内に
おいて1階積分、或は2階積分された後に絶対変位出力
に変換され、その後高速A/D変換回路5によりディジ
タル値に変換され、シーケンス制御回路6に手振れ量
(カメラの振れ量)として取込まれる。
【0028】シーケンス制御回路6では、その振れ量か
ら補正光学機構7−aにおいて像面にて像が安定する様
に補正レンズを動かす指令信号を出力する。補正光学機
構7−aにおいては、補正レンズが指令信号に追従する
様、閉ループサーボ駆動がかけられる。又、補正レンズ
の位置は補正レンズ位置検出装置8より検出され、その
後高速A/D変換回路9を経てシーケンス制御回路6に
送られ、他の制御情報として例えば振れ量が大きいこと
の警告表示制御等に使用される。
【0029】ここで、像振れ補正用LED12の作動に
ついて説明する。
【0030】像振れ補正モードスイッチSW3がONさ
れ、像振れ補正状態を選択されたことをシーケンス制御
回路6が判断した場合、LED制御回路10に対して像
振れ補正用LED12の点灯の指令信号が送られる為、
像振れ補正用LED12は点灯する。また、補正光学機
構7−aが撮影者の所望の状態にない、例えばロック機
構7−bの作動不良によりロック解除が正常に行われず
にロック解除状態にないとシーケンス制御回路6が判断
した場合、LED制御回路10に対して像振れ補正用L
ED12の点滅の指令信号が送られる為、像振れ補正用
LED12は点滅する。
【0031】この様に、像振れ補正用LED12は像振
れ補正状態で点灯し、像振れ補正状態にありながら像振
れ補正動作が正しく作動できない場合には、点滅するこ
とにより撮影者に警告表示を行う。
【0032】次に、図2を用いて像振れ補正装置(補正
光学機構7−a、ロック機構7−b)の実際の構成例に
ついて説明する。
【0033】補正光学機構7−aは撮影レンズ系の一部
の光学系であり、補正レンズ41を光軸に直交する面内
で手振れを補正する方向に動かすことにより、結像面で
の像振れ補正効果を得る機構である。
【0034】補正レンズ41は光軸と直交する互いに直
角な2方向(ピッチ42pとヨー42y)に自在に駆動
可能である。以下にその構成を示す。
【0035】図2において、補正レンズ41を保持する
レンズ固定枠43はポリアセタール樹脂(以下POM)
等のすべり軸受44pを介してピッチスライド軸45p
を摺動出来る様になっている。又、ピッチスライド軸4
5pは第1の保持枠46に取付けられている。又、レン
ズ固定枠43はピッチスライド軸45pと同軸のピッチ
コイルバネ47pに挟まれており、中立位置付近に保持
される。このレンズ固定枠43にはピッチコイル48p
が取付けられる。
【0036】ピッチコイル48pはピッチマグネット4
9pとピッチヨーク410pで構成される磁気回路中に
置かれており、電流を流す事でレンズ固定枠43はピッ
チ方向22pに駆動される。又、ピッチコイル48pに
はスリット411pが設けられており、投光器412p
(赤外発光ダイオードIRED)と受光器413p(半
導体位置検出素子PSD)の関連によりレンズ固定枠4
3のピッチ方向42pの位置検出を行う。この実施例で
は受光器413pの出力を増幅し、補正レンズ位置検出
装置8と兼用している。
【0037】第1の保持枠46にはPOM等のすべり軸
受44yが嵌合されており、ヨースライド軸45yが取
付けられたハウジング414上を摺動出来る。そしてハ
ウジング414はレンズ鏡筒(不図示)に取付けられる
為、第1の保持枠46はレンズ鏡筒に対しヨー方向42
yに移動可能となる。又、ヨースライド軸45yと同軸
にヨーコイルバネ47yが設けられており、レンズ固定
枠43と同様中立位置付近に保持される。
【0038】又、前記レンズ固定枠43にはヨーコイル
48yが設けられており、ヨーコイルを挟むヨーマグネ
ット49yとヨーヨーク410yの関連でレンズ固定枠
43はヨー方向42yにも駆動される。ヨーコイル48
yにはスリット411yが設けられており、ピッチ方向
と同様固定枠43のヨー方向42yの位置検出を行う。
そして補正レンズ41のピッチ方向42pとヨー方向4
2yの駆動は以下のようにして行われる。
【0039】つまり、図2において、受光器413p,
413yの出力を増幅器415p,415yで増幅して
補償回路416p及び駆動回路417pを通してコイル
(ピッチコイル48p,ヨーコイル48y)に入力する
と、レンズ固定枠43が駆動されて受光器413p,4
13yの出力が変化する。ここでコイルの駆動方向(極
性)を受光器413p,413yの出力が小さくなる方
向にすると、実線418p,418yで示す閉じた系が
形成され、受光器413p,413yの出力がほぼゼロ
になる点で安定する。
【0040】ここで、前記補償回路416p,416y
は系をより安定化させる回路であり、駆動回路417
p,417yはコイル48p,48yへの印加電流を補
う回路である。
【0041】そして、この様な系に図1のシーケンス制
御回路6からの手振れ量に応じそれを補正する外部から
指令信号419p,419yを与えると、補正レンズ4
1はピッチ方向42pとヨー方向42yに指令信号に極
めて忠実に駆動され、像振れ補正効果が得られる。
【0042】次に、ロック機構7−bについて図2を用
いて説明する。
【0043】補正レンズ41を保持するレンズ固定枠4
3に円錘状の凹部420を被係合部として設けてあり、
係合(ロック)部である円錘状の凸部321を矢印32
2の方向に直線運動することにより、被係合部である凹
部420に圧接し、凹凸の円錘の中心線が一致した状態
で係合する。これにより、補正レンズ41と一体の固定
枠43の光軸と直交する互いに直角な2方向(ピッチ4
2p,ピッチ42y)の動きを規制し、補正レンズ41
のロック状態となる。
【0044】ロックを解除する際は、円錘状の凸部32
1が矢印322と反対の矢印323方向に動かされ、被
係合部である円錘状凹部420より離れ、補正レンズ4
1と一体のレンズ固定枠43は光軸と直交する面内を自
在に駆動可能なロック解除状態となる。
【0045】上記ロック部である円錘状凸部321の矢
印322,323方向の駆動を行うロック機構7−b
は、図2のハウジング414と一体に固定され、補正光
学機構7−aとユニット化されている。
【0046】次に、上記ロック機構7−bの構成の詳細
を図3を用いて説明する。
【0047】円錘状凸部321は板324に取付けられ
ており、板325と共に穴嵌合にて2本の軸に規制さ
れ、矢印322方向もしくは矢印323方向に摺動可能
である。板324には、凹部320と凸部321の係合
時の衝撃吸収及び圧接されるべくバネ性を持たせてい
る。尚、凸部321及び板324の前記ロック状態を実
線で示し、ロック解除状態を破線で示している。
【0048】矢印322,323方向に直線運動する円
筒上のスライダー328aと永久磁石、ソレノイドコイ
ルを組合せた公知のプランジャー型ラッチソレノイド3
28は、スライダー328aの先端にて板324,32
5と結合しており、コイルバネ327にてロック解除方
向である矢印323方向に付勢されている。ロック状態
では、スライダー328aはプランジャー型ラッチソレ
ノイド328の永久磁石の磁力でラッチされている。
【0049】ロック状態において、ラッチソレノイド3
28のソレノイドコイルに永久磁石の磁力を打ち消す様
に通電することにより、スライダー328aは板325
を介して働くコイルバネ327の付勢力により、ロック
解除方向である矢印323方向へ動く。そして、軸32
6に板324,325が突当るところで、ロック解除状
態となる。
【0050】また、ラッチソレノイド328のソレノイ
ドコイルにロック解除動作と逆方向に、つまり永久磁石
の磁力を増す様に通電することにより、スライダー32
8aは矢印322方向へ力を受け、コイルバネ327の
付勢力は打ち勝ち、図中点線の如くロック状態の位置か
ら外れている被係合部である凹部420をロック状態位
置に戻す様動き、ロック状態に至る。
【0051】この様にプランジャー型ラッチソレノイド
328にはロック或はロック解除の2つの状態の切換え
時のみ通電すれば良く、2つの状態を保持する為の通電
は必要ない。
【0052】次に、ロック状態、ロック解除状態の状態
検知について説明する。
【0053】基本的には、図2の指令信号419p,4
19yに、補正レンズ41及びレンズ固定枠43をある
時間強制的に駆動させるべく信号を送り、ロック状態で
あれば前記の駆動信号を送っても補正レンズ41及びレ
ンズ固定枠43は動かない。又、ロック解除状態であれ
ば前記の駆動信号にしたがって駆動する。
【0054】これを、図1のブロック図を用いて説明す
る。
【0055】ロック状態,ロック解除状態の検知を行い
たい時には、シーケンス制御回路6より補正光学機構7
−aに対して、200msの時間、10HZの周波数と
ロック状態の嵌合ガタ以上のストローク±0.3 mm相当
の駆動信号を指令信号419p,419yに与える。こ
の時、補正レンズ位置検出装置8にて図2の補正レンズ
41及びレンズ固定枠43の位置を検出し、高速A/D
変換回路9を介してシーケンス制御回路6内に取り込
み、補正レンズ41とレンズ固定枠43の変位に換算
し、前記駆動信号と比較し、駆動信号に対して同じであ
れば、ロック解除状態と判断し、駆動信号に対して補正
レンズ41及びレンズ固定枠43の変位が認められなけ
れば、ロック状態と判断する。
【0056】ここで、図1の像振れ補正モードスイッチ
SW3がONされ、撮影者により像振れ補正が所望され
た状態であり、且つ、ロック機構7−bに対してシーケ
ンス制御回路6よりロック解除信号を送った状態であ
り、前記の状態検知の結果がロック解除状態であるなら
ば、シーケンス制御回路6は像振れ補正撮影可能と判断
し、像振れ補正用LED12に対して点灯の信号を送
り、像振れ補正状態を示す。
【0057】しかし、前記の状態検知の結果がロック状
態であるならば、シーケンス制御回路6はロック機能7
−bに何らかの作動不良が発生したと判断し、ロック機
構7−bのロック解除動作の動作条件が良くなる方向に
条件を変えて、つまり例えば図3のプランジャー型ラッ
チソレノイド328の通電時間及び電流を大きくし、再
びロック解除動作を行わせる。そして、再びロック解除
状態であるか否かの状態検知を行う。これを決められた
所定回数行う。しかし、その後もロック状態であれば、
シーケンス制御回路6は像振れ補正撮影不可として像振
れ補正用LED12に対して点滅表信号を送り、撮影者
の所望の状態に無いとして撮影者に警告表示を行う(詳
細は図6にて後述する)。
【0058】また、ロック機構7−bに対してシーケン
ス制御回路6がロック信号を送った後、つまり撮影者が
ロック状態を所望している時に、前記状態検知の結果が
ロック状態であれば、シーケンス制御回路6は撮影者の
所望の状態にあると判断し、又補正レンズ41とレンズ
固定枠43は固定された状態であり像振れ補正撮影状態
でないので、像振れ補正用LED12に対して消灯の信
号を送り、像振れ補正撮影状態でないことを示す。
【0059】しかし、前記状態検知の結果がロック解除
状態であるならば、シーケンス制御回路6はロック作動
に異常があると判断し、ロック機構7−bのロック動作
の条件が良くなる方向に条件を変えて、つまり例えば図
3のプランジャー型ラッチソレノイド328の通電時間
及び電流を大きくし、再びロック動作を行わせる。そし
て、再びロック状態であるか否かの状態検知を行う。こ
れでもロック状態でなければ、前記作動をロック状態に
なるか、予め決められた所定の回数に達するまで繰り返
し行う。
【0060】ここで、所定の回数に達してもロック状態
でなければ、シーケンス制御回路6は像振れ補正用LE
D12に対して点滅信号を送り、ロック作動不良である
ことの警告状態を撮影者に示すと共に、補正光学機構7
−aに対して撮影レンズ光軸にほぼ一致する位置に補正
レンズ41、レンズ固定枠43に固定するような一定の
位置信号を図2の指令信号419p,419yに与え、
ロック機能の機械的な固定でなく、電気的な固定を行う
(詳細は図7にて後述する)。
【0061】なお、前記警告手段は、像振れ補正用LE
D12と兼ねることなく別のLEDを点滅、点灯で行う
ことはもとより、発音体や表示文字の点滅、点灯で行っ
ても良いことは言うまでもない。
【0062】また、何れの場合においても、補正光学機
構7−aが撮影者の所望の状態にない場合、警告手段に
て所望の状態でないことを警告すると共に、像振れ補正
動作を行えないまでも少なくとも通常の撮影は可能な様
に補正光学機構7−aの光軸は機械的又は電気的に固定
されていることは言うまでもない。
【0063】次に、上記構成のカメラの全体の動作につ
いて、図4及び図5のフローチャートにて説明を行う。
【0064】先ず、撮影準備を示すスイッチSW1がO
Nされると、DXコード、T/W(テレ/ワイド)スイ
ッチ等の撮影準備を示すスイッチ入力判定を行い、各種
の警告表示用のLEDを消灯し、カメラ撮影の為のBC
(バッテリチェック)1を行い、次に振れ検出系の動作
を保証する為のBC2を行う(ステップ201→202
→203→204→205)。その結果、BC1がNG
(動作保証電圧以下)或はBC2がNGであれば、不図
示のLEDにより警告表示(1)又は警告表示(2)を
行い、もとのスイッチSW1のON待機動作に戻る(ス
テップ206→207→201又は208→209→2
01)。
【0065】一方、BC1,BC2ともにOKであれ
ば、シーケンス制御回路6は不図示の測光及び測距回路
に信号を送り、測距、測光動作を指示する(ステップ2
06→208→210→211)。そして先のスイッチ
入力(ステップ202にて)されたデータをもとにそれ
ら測光,測距結果を演算し、ストロボ使用時であり且つ
ストロボが充電していなければ、ストロボ充電を行い
(ステップ213→214)、ストロボ未使用か或はス
トロボ充電していれば、次に補正光学機構7−aの動作
の為のBC3を行い(ステップ213→215)、この
結果がNGであれば警告表示(3)を行い、撮影動作開
始用のスイッチSW2のONの判別状態へと移行する
(ステップ216→222→223)。また、補正光学
機構7−aの動作の為のBC3の結果がOKであれば警
告表示(3)を解除(ステップ216→217)する。
そして、カメラ外部にある像振れ補正装置を作動させる
か否かの像振れ補正モードスイッチSW3の状態を判定
して、該スイッチSW3がOFFであればロック機構7
−bのロック解除も像振れ補正動作も行わず、スイッチ
SW2のONの判別状態へと移行する(ステップ218
→223)。
【0066】また、該スイッチSW3がONであれば該
像振れ補正装置内のロック機構7−bのロック解除を行
う(ステップ218→219)。これは、ロック機構7
−bにある図3のプランジャー型ラッチソレノイド32
8への通電によって行われる。ここで撮影者の所望する
状態はロック解除状態であり、この時点ではロック解除
回数は「n=1」となる。次に、ロック解除状態検知を
行い、ロック解除状態検知の結果がロック解除状態であ
るならば、次いで補正光学機構7−aにて像振れ補正効
果が得られるべく補正レンズを動作させ、スイッチSW
2のONの判別状態へと移行する(ステップ220→2
21→223)。また、ロック解除状態検知の結果がロ
ック状態であるならば、ロック機構7−bが作動不良と
して図6に後述するように像振れ補正用LED12を点
滅させると共に、像振れ補正動作を禁止し、スイッチS
W2のONの判別状態へと移行する(ステップ220→
223)。
【0067】次に、撮影動作開始を示すスイッチSW2
がONすると、撮影レンズのAF駆動を行い、シャッタ
開閉の一連の露光動作を行う(ステップ223→224
→225)。この撮影動作の完了後、前記補正光学機構
による像振れ補正動作を停止し、次いでロック機構7−
bを作動させ、補正レンズの位置をロックする(ステッ
プ226→227)。これは、ロック解除時と同様、ロ
ック機構7−bにある図3のプランジャー型ラッチソレ
ノイド328への通電によって行われる。ここで撮影者
の所望する状態はロック状態であり、この時点ではロッ
ク回数は「m=1」となる。次に、ロック状態検知を行
い、ロック状態検知の結果がロック状態であるならば、
上記露光されたフィルムの巻上げを行い、一連の動作を
終了する。また、ロック状態検知の結果がロック解除状
態であるならば、ロック機構7−bが作動不良として図
7にて後述するように像振れ補正用LED12を点滅さ
せると共に、補正光学機構を電気的にロックし、フィル
ムの巻上げを行い、一連の動作を終了する(ステップ2
28→229)。
【0068】この実施例では、カメラ本体の中に撮影レ
ンズを持つ構成となっているが、一眼レフカメラの如く
カメラ本体と交換可能な撮影レンズで構成され、撮影レ
ンズ側に像振れ補正装置を持つ構成であって、交換接続
用マウント部分にて、カメラ本体より撮影レンズ側にス
イッチSW1,SW2の信号を伝達し、これと連動して
ロック機構のロック及びロック解除を行う構成であって
も構わない。
【0069】次に、上記図のステップ220において行
われる「ロック解除状態検知」のサブルーチンの詳細に
ついて、図6を用いて説明する。
【0070】この「ロック解除状態検知」サブルーチン
の前のステップ219において、補正光学機構のロック
解除を行うべく、補正レンズ41とレンズ固定枠43を
駆動信号(200msの間、10HZの周波数とロック
状態の嵌合ガタ以上のストローク±0.3 mm相当の駆動
信号)により強制的に駆動させるが、この駆動信号にし
たがった変位を生じればロック解除状態であると判断し
て、先の図5のステップ221の「像振れ補正動作」へ
と進む(ステップ220−1→221)。しかし、駆動
信号にしたがった変位がなければロック機構7−bのロ
ックが解除されてないと判断し、解除回数nが所定の回
数N(実施例ではN=4とする)に達しているか否かの
判断へと移行する(ステップ220−1→220−
2)。そして、この判断の結果、解除回数nが所定の回
数Nを超えていない場合、ロック解除回数nを「+1」
し、図3のロック機構7−bのプランジャー型ラッチソ
レノイド328へのロック解除方向323の通電時間を
更に100ms加算し、該ラッチソレノイド328への
ロック解除方向の力の加わる時間を長くして補正光学機
構のロック解除動作を再度行う(ステップ220−2→
220−3→220−4→220−5)。ここで、通電
時間ではなく、通電電圧を増す方向、例えばPWM駆動
でのデューティのON比率を上げ、ロック解除方向の力
を増すことなどロック解除に対しての条件をより有利に
していくことで置換しても構わない。
【0071】以上の補正光学機構のロック解除再度の動
作は、ステップ220−1においてロック解除状態であ
り、又は解除回数nが所定の回数Nを超えたことを検知
しない限り、繰り返し行われる。つまり、より有利な条
件で再度ロック解除動作を所定の回数(実施例では4
回)行うことになる。
【0072】上記の様に、より有利な条件で再度ロック
解除動作を行った結果、ロック解除状態を検知した場合
には、前述した様に図5にて説明したステップ221へ
と進む。
【0073】また、ロック解除状態が検知されずに解除
回数Nが所定の回数Nを超えた場合には、ロック解除に
対して何らかの不具合が発生し、補正レンズ41、レン
ズ固定枠43がロックされたままであり、像振れ補正動
作が正常に行えないと判断し、像振れ補正用LED12
を点滅させ、警告表示(4)を行う(ステップ220−
2→220−6)。更に、この状態、即ちロック状態で
強制的に像振れ補正動作を補正レンズ41、レンズ固定
枠43に行わせる事は、補正光学機構7−a、ロック機
構7−b等の破損を招くので、像振れ補正動作を禁止さ
せ(ステップ220−7)、その上で像振れ補正動作の
ない通常の撮影だけは行える形にしてこのルーチンをリ
ターンする。
【0074】次に、図5のステップ228において行わ
れる「ロック状態検知」のサブルーチンの詳細につい
て、図7を用いて説明する。
【0075】この「ロック状態検知」サブルーチンの前
のステップ227において、補正光学機構のロックを行
うべく、補正レンズ41とレンズ固定枠43を駆動信号
(200msの間、10HZの周波数とロック状態の嵌
合ガタ以上のストローク±0.3 mm相当の駆動信号)に
より強制的に駆動させるが、補正レンズ41の変位が充
分に小さければロック状態であると判断して、このサブ
ルーチンをリターンし、先の図5の「フィルム巻上げ」
動作へと進む(ステップ228−1→229)。しか
し、駆動信号にしたがって補正レンズ41が変位した場
合には、ロック機構7−bのロックはなされていないと
判断し、ロック回数mが所定の回数M(実施例ではM=
4とする)に達しているか否かの判断へと移行する(ス
テップ228−1→228−2)。そして、この判断の
結果、ロック回数mが所定の回数Mを超えていない場
合、ロック解除回数mを「+1」し、図3のロック機構
7−bのプランジャー型ラッチソレノイド328へのロ
ック方向322の通電時間を更に100ms加算し、該
ラッチソレノイド328へのロック方向の力の加わる時
間を長くして補正光学機構のロック動作を再度行う(ス
テップ228−2→228−3→228−4→228−
5)。ここで、通電時間ではなく、通電電圧を増す方
向、例えばPWM駆動でのデューティのON比率を上
げ、ロック解除方向の力を増すことなどロック解除に対
しての条件をより有利にしていくことで置換しても構わ
ない。
【0076】以上の補正光学機構のロック再度の動作
は、ステップ228−1においてロック状態であり、又
はロック回数mが所定の回数Mを超えたことを検知しな
い限り、繰り返し行われる。つまり、より有利な条件で
再度ロック動作を所定の回数(実施例では4回)行うこ
とになる。
【0077】また、ロック状態が検知されずに解除回数
mが所定の回数Mを超えた場合には、ロック指示に対し
て何らかの不具合が発生し、補正レンズ41、レンズ固
定枠43がロック解除されたままで、該光軸は固定され
ていないと判断し、像振れ補正用LED12を点滅さ
せ、警告表示(4)を行う(ステップ228−2→22
8−6)。更に、この状態では、補正レンズ41の光軸
が撮影レンズの光軸位置に固定されていないため、通常
の像振れ補正動作なしの撮影も行うことができないばか
りか、カメラの持ち運びにおいてもその振動で補正光学
機能の破損、破壊に至るので、補正レンズ41の光軸が
撮影レンズの光軸に一致するよう、補正光学機構7−a
に対して指令信号419p,419yにて位置指令信号
を与え(ステップ228−7)。これにより、補正光学
機構は電気的にロックされることになる。そして、この
サブルーチンをリターンする。
【0078】本実施例によれば、補正光学機構のロック
或はロック解除の状態検知を行う手段を持たせることに
より 1)撮影者の所望の状態にない場合、複数回、所望の状
態になる様ロック或はロック解除の作動条件を変え、ロ
ック或はロック解除の作動信頼性を上げている。
【0079】2)以上の状態後においても、撮影者の所
望の状態にない場合、警告を表示することにより、撮影
者に所望の状態にないことを知らせる。
【0080】3)ロック機構7−bの作動に不具合が生
じて補正光学機構をロック状態にすることができない場
合には、補正光学機構の光軸を撮影レンズ光軸位置に電
気的に保持し、持ち運びでの補正光学機能の破損、破壊
を防ぐと共に、次の撮影への移行を可能としている。
又、ロック状態を解除できない場合には、補正光学機構
の光軸が撮影レンズ光軸位置に固定されたままでは像振
れ補正動作は行えないものの、以後の動作を継続するよ
うにしているため、少なくとも撮影は行うことが可能と
なる。
【0081】4)上記の動作をマイコン処理により実現
するようにしているため、何の部品点数の増加もなく、
又スペースを必要とすることなく、かかる効果を創出し
ている。
【0082】5)状態検知をスイッチSW1,SW2に
連動したロック解除及びロック時に行うことにより、撮
影者は状態検知の為に何らかの操作を行うことなく、撮
影行為の中で状態検知を行うことが可能である。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ロック機構の作動後の補正光学機構のロック或はロック
解除の状態検知を行う状態検知手段を設け、また、状態
検知手段にて検知された状態が所望のロック或はロック
解除の状態であるか否かを判別する判別手段と、該判別
手段にて所望するロック或はロック解除の状態でないこ
とが判別された場合には、駆動条件を変えて、ロック機
構による補正光学機構のロック或はロック解除の動作を
所定回数行わせるロック制御手段とを設け、補正光学機
構が所望とされるロック或はロック解除の状態となるよ
う、ロック機構の作動を複数回行うようにしている。
【0084】よって、補正光学機構のロック或はロック
解除の作動の信頼性を向上させることができる。
【0085】また、ロック制御手段の制御により、ロッ
ク機構による補正光学機構のロック或はロック解除の動
作を所定回数行っても、判別手段にて所望するロック或
はロック解除の状態でないことが判別された場合には、
その警告を行う警告表示手段を具備し、補正光学機構が
所望とされるロック或はロック解除の状態にないことの
警告を行うようにしている。
【0086】よって、補正光学機構が所望とされるロッ
ク或はロック解除の状態にないことを撮影者に知らせる
ことができる。
【0087】補正光学機構が所望とされるロック或はロ
ック解除の状態にないことの警告を行うようにしてい
る。
【0088】また、ロック制御手段の制御により、ロッ
ク機構による補正光学機構のロックの動作を所定回数行
っても、判別手段にて所望するロックの状態でないこと
が判別された場合には、補正光学機構を所定の位置に電
気的にロックする電気的ロック手段を具備し、補正光学
機構を電気的にロックして以後の撮影動作を進行させる
ようにしている。
【0089】よって、補正光学機構のロックをロック機
構にて正常に行えない場合には、電気的にロックし、少
なくとも最後までの通常の撮影動作は行えるようにする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における像振れ補正機能付き
カメラの概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1のカメラに装置される補正光学機構の構成
例を示す図である。
【図3】図2のロック機構の作動について説明するため
の側面図である。
【図4】図1のカメラの動作を示すフローチャートであ
る。
【図5】図4の動作の続きを示すフローチャートであ
る。
【図6】図5の「ロック解除状態検知」動作の詳細を示
すフローチャートである。
【図7】図5の「ロック状態検知」動作の詳細を示すフ
ローチャートである。
【図8】一般的な像振れ補正装置の構成について説明す
るための斜視図である。
【符号の説明】
1 センサ制御駆動回路 2 センサ 3 振れ量検出回路 6 シーケンス制御回路 7 像振れ補正装置 7−a 補正光学機構 7−b ロック機構 8 補正レンズ位置検出装置 10 LED制御回路 12 LED 41 補正レンズ 43 レンズ固定枠 328 プランジャー型ラッチソレノイド

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラの振れを検出するセンサと、該セ
    ンサの出力より前記振れ量を検出する振れ検出手段と、
    撮影レンズ群の光軸を偏心させる補正光学機構と、該補
    正光学機構を所定の位置にロック或はそのロック状態を
    解除するロック機構と、前記振れ検出手段よりの出力に
    基づいてロックの解除された前記補正光学機構を駆動
    し、像振れ補正を行う像振れ補正手段とを備えた像振れ
    補正機能付きカメラにおいて、前記ロック機構の作動後
    の前記補正光学機構のロック或はロック解除の状態検知
    を行う状態検知手段を設けたことを特徴とする像振れ補
    正機能付きカメラ。
  2. 【請求項2】 状態検知手段にて検知された状態が所望
    のロック或はロック解除の状態であるか否かを判別する
    判別手段と、該判別手段にて所望するロック或はロック
    解除の状態でないことが判別された場合には、駆動条件
    を変えて、ロック機構による補正光学機構のロック或は
    ロック解除の動作を所定回数行わせるロック制御手段と
    を具備したことを特徴とする請求項1記載の像振れ補正
    機能付きカメラ。
  3. 【請求項3】 ロック制御手段の制御により、ロック手
    段による補正光学機構のロック或はロック解除の動作を
    所定回数行っても、判別手段にて所望するロック或はロ
    ック解除の状態でないことが判別された場合には、その
    警告を行う警告表示手段を具備したことを特徴とする請
    求項2記載の像振れ補正機能付きカメラ。
  4. 【請求項4】 ロック制御手段の制御により、ロック機
    構による補正光学機構のロックの動作を所定回数行って
    も、判別手段にて所望するロックの状態でないことが判
    別された場合には、補正光学機構を所定の位置に電気的
    にロックする電気的ロック手段を具備したことを特徴と
    する請求項2又は3記載の像振れ補正機能付きカメラ。
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