JPH0667040U - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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Publication number
JPH0667040U
JPH0667040U JP009940U JP994093U JPH0667040U JP H0667040 U JPH0667040 U JP H0667040U JP 009940 U JP009940 U JP 009940U JP 994093 U JP994093 U JP 994093U JP H0667040 U JPH0667040 U JP H0667040U
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JP
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wire
rotary blade
cutter
pulley
driving force
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Pending
Application number
JP009940U
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English (en)
Inventor
康博 田中
雅之 山田
登志一 鈴木
Original Assignee
セイコー電子工業株式会社
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Publication date
Application filed by セイコー電子工業株式会社 filed Critical セイコー電子工業株式会社
Priority to JP009940U priority Critical patent/JPH0667040U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カッタ機構に発生した過負荷を吸収する機構
を備えた記録装置を得る。 【構成】 固定刃1とギア輪列7からの駆動力をプリー
5,6とワイヤー4を介して駆動される回転刃ホルダー
3内で回転する回転刃2からなるカッタ機構を有する記
録装置において、前記ギア輪列7と前記プーリ6の間に
スリップ機構20を設け、前記カッタ機構に過負荷が加
わったとき、前記ギア輪列7からの駆動力を前記回転刃
2に伝えず吸収する手段を備えた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ハードコピー及びプリンタ等の記録装置に関し、特に、通紙不良時 などに発生する過剰負荷を装置にかけないようにした記録装置用カッタ機構に関 するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、記録装置用カッタ機構において、切断ミスなどによる通紙不良が発生し た場合、図6に示すように、駆動用モータ8から発生した駆動力は、ギア輪列7 を介して、ギアの動きと連動するワイヤプーリ6に動力が伝えられ、さらに、ワ イヤプーリ6とワイヤプーリ5の間に環状にはられたワイヤ4によって、モータ の駆動力をワイヤプーリ5に伝達する。この時、ワイヤ4の動きと連動するカッ タ回転刃ホルダー3が移動し、ホルダー内で回転するカッタ回転刃2が、カッタ 本体部に固定されているカッタ固定刃1と刃先を互いに摺り合うように回転移動 し、記録用紙の切断を実行するが、切断不良などを起こした記録用紙15がある と、カッタ回転刃2は用紙の過負荷力に負けて回転刃ホルダー3とともに、切断 不良を起こした位置で停止する。
【0003】 この状態で、モータ8からの駆動力は、ワイヤプーリ5、6及びワイヤ4との 間で滑りが発生し駆動力を吸収していた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、従来の記録装置用カッタ機構では、通紙不良が発生し、カッタ回転刃 が記録用紙の切断途中で停止してしまうと、駆動力はワイヤプーリ及びワイヤと の間で駆動力を吸収しなければならず、ワイヤ表面とワイヤプーリの溝とで滑り を起こし、摩擦によりワイヤ及びワイヤプーリの磨耗が発生したり、また、過負 荷に耐えられるようにカッタ機構の機械的強度も高めておかなければならないと いう問題があった。
【0005】 本考案は、前記の問題点を解決するためになされたものであり、本考案の目的 は、カッタ機構に発生した過負荷を吸収する機構を備えた記録装置用カッタ機構 を提供することである。 本考案の前記ならびにその他の目的及び新規な特徴は、本明細書の記述及び添 付図面によって明らかにする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、本考案による記録装置用カッタ機構は、固定刃 とギア輪列からの駆動力をプーリとワイヤを介して駆動される回転刃ホルダー内 で回転する回転刃を有し、前記ギア輪列と前記プーリの間にスリップ機構を設け 、前記カッタ機構に過負荷が加わったとき、前記ギア輪列からの駆動力を前記回 転刃に伝えず吸収することを主要な特徴とする。
【0007】
【作用】
前述の手段によれば、記録用紙切断時に切断不良が発生しカッタ機構に過負荷 が加わった場合、プーリとギア輪列の間に配置されたスリップ機構がカッタ固定 刃上で停止しているカッタ回転刃、カッタ回転刃ホルダー、ワイヤプーリ、ワイ ヤ等に過負荷力が伝わらないように駆動用モータの駆動力を吸収することがてき る。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面を用いて詳細に説明する。全図において、同一機 能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。 図1は、本考案の記録装置のカッタ機構部の一実施例の構成を示す模式構成図 である。本考案の記録装置のカッタ機構は、図6に示す従来のカッタ機構のギア 輪列7とプーリ6の間にスリップ機構20を介在させたものである。
【0009】 図2は、前記図1に示すスリップ機構20の一実施例の構成を示す断面図であ る。図2において、ギア21は、図2に示すギア輪列の一部であり、該ギア21 の動きに連動するように結合されたシャフト22の先端には、矢印B及び矢印C 方向にスライドするように取り付けられた円板状のスリップ板押え17が設けら れている。前記ギア21とスリップ板押え17との間には、圧縮コイルバネ16 が組み込まれている。この圧縮コイルバネ16は、スリップ板押え17をシャフ ト22の先端へ押し付ける方向にバネ力が働いている。
【0010】 また、ワイヤプーリ6のギア側の座面23と、スリップ板押え17の圧縮コイ ルバネ16の組み込まれていない側の座面との間に、摩擦抵抗のある円板状のス リップ板18が組み込まれている。この結果、通常時は圧縮コイルバネ16のバ ネ力によりスリップ板押え17とワイヤプーリ6との間にあるスリップ板18を 圧縮し、ギア21とプーリ6は一体となって回転できるようになっている。
【0011】 スリップ板18の摩擦抵抗に対する耐力は、組み込まれた状態でカッタ回転刃 2がカッタ固定刃1上を正常に回転移動できる状態にあるワイヤプーリ5、6及 びワイヤ4に対して、滑りを発生することなく、ギア21の駆動力をカッタ回転 刃ホルダー3に伝達できるように設定されている。さらに、切断不良状態にある 記録用紙による過負荷によって、カッタ回転刃2が回転移動できずに停止し、ワ イヤプーリ5、6及びワイヤ4も同様に停止状態にあるときは、停止しているワ イヤプーリ6の座面23に対しては、スリップ板18が滑りを起こすような耐力 に設定されている。
【0012】 図3は、前記スリップ機構20の他の実施例の構成を示す一部断面図である。 この実施例のスリップ機構は、図3に示すように、図2におけるスリップ板1 8、スリップ板押え17、圧縮コイルバネ16を磁性体トルクリミッタ19に置 き換えたものである。そして、ワイヤプーリ6と一体化された保持部24に、磁 性体トルクリミッタ19を固定する。磁性体トルクリミッタ19は、図示しない 円筒形状の磁性体でできている外輪と内輪からなり、この外輪と内輪の隙間に、 粉末状の磁性体を組み込んだものである。ワイヤプーリ6側へ磁性体トルクリミ ッタの外輪を取り付け、ギア21の動きと連動するシャフト22に磁性体トルク リミッタの内輪を、それぞれ一体化するように取り付け、外輪と内輪の隙間に必 要な耐力を発生させるだけの粉末状の磁性体を組み込む。
【0013】 ワイヤプーリ5、6及びワイヤ4が正常に動作できる状態にあるとき、ギア2 1に伝達された駆動力は、シャフト22及び磁性体トルクリミッタの内輪にも伝 達され、磁性体トルクリミッタの外輪と内輪との間で磁界を形成している粉末状 の磁性体を介して、外輪の組み込まれたワイヤプーリ6へと伝達される。
【0014】 しかし、切断不良状態にある場合は、停止しているワイヤプーリ6に組み込ま れた磁性体トルクリミッタの外輪に対して、駆動力を伝達してきた粉末状の磁性 体の耐力が保持しきれず、磁界が崩れ、内輪と外輪の間で滑り現象を発生するよ うに設定されている。なお、磁性体を用いたトルクリミッタ自体及び機械方式を 用いたトルクリミッタもそれ自体は知られているので、その説明は省略する。
【0015】 図4は、本考案によるカッタ機構を有する記録装置を適用した一実施例のカラ ーハードコピー装置の構成を示す模式構成図である。 図4において、記録用紙10及び熱転写インクリボン9は、記録ヘッド11と プラテンロール12のところまで引き出され、記録ヘッド11をプラテンロール 12に圧着させた後、記録ヘッド11の図示していない発熱素子を発熱させて、 熱転写インクリボン9のインクを溶かし、記録用紙10に転写を行う。
【0016】 イエロー、マゼンタ、シアンからなるカラー熱転写記録を行うには、イエロー を印画した後にヘッド11を上げ、プラテンロール12や図示しないピール機構 により、記録用紙10を元の位置まで戻し、同じようにマゼンタの重ね印画をし たのち、用紙を元の位置に戻し次にシアンを印画する。
【0017】 このようにして、記録用紙10の表面上に画像を形成し、紙送りローラ13に よってカッタ回転刃2とカッタ固定刃1の間を通り、排出ローラ14のところま で送り出され、図示しないペーパエッジセンサにより認識され停止する。 その後、記録用紙10は切断される。
【0018】 図5は、本考案によるカッタ機構を有する記録装置を適用した他の実施例のプ リンタ装置の構成を示す模式構成図である。図5に示す状態で、図1に示すカッ タ駆動用モータ8を駆動させ、ギア輪列7を介してギアの動きと連動するワイヤ プーリ6に動力が伝えられ、さらに、ワイヤプーリ6とワイヤプーリ5の間に環 状に張られたワイヤ4によってモータの駆動力をワイヤプーリ5に伝達する。こ の時、ワイヤの動きと連動するように構成されたカッタ回転刃ホルダー3が移動 し、ホルダー内で回転するように構成されているカッタ回転刃2が、カッタ本体 部に固定されているカッタ固定刃1と刃先を互いに摺り合うように回転移動し、 記録用紙10の切断を行う。
【0019】 この記録用紙10の切断中に、図6に示すように切断不良を起こした場合、切 断不良状態にある記録用紙による過負荷によって、カッタ回転刃2がカッタ固定 刃1上を回転移動できなくなり、回転刃ホルダー3共々切断不良を起こした位置 で強制的に停止させられる。この状態でも駆動モータ8からギア輪列7を介して ワイヤプーリ5及び6に駆動力を伝達しようとするが、スリップ機構20を備え ているので、この駆動力をスリップ機構20によって吸収する。
【0020】 以上、本考案を実施例に基づき具体的に説明したが、その要旨を逸脱しない範 囲において種々変更し得ることはいうまでもない。
【0021】
【考案の効果】
以上、説明したように、本考案によれば、記録用紙を切断するカッタ機構部に 、切断不良等の通紙不良が発生した時、過負荷力を輪列機構内に設けたスリップ 機構で吸収することによって、装置に必要以上の負担がかからないように回避す ることができる。また、機械部材自体の磨耗に対する寿命を延ばすことができる 。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の記録装置のカッタ機構部の一実施例の
構成を示す模式構成図である。
【図2】図1に示すスリップ機構の一実施例の構成を示
す断面図である。
【図3】図1に示すスリップ機構の他の実施例の構成を
示す一部断面図である。
【図4】本考案によるカッタ機構を有する記録装置を適
用した一実施例のカラーハードコピー装置の構成を示す
模式構成図である。
【図5】図5は、本考案によるカッタ機構を有する記録
装置を適用した他の実施例のプリンタ装置の構成を示す
模式構成図である。
【図6】従来のカッタ機構において通紙不良の状態を示
す図である。
【符号の説明】 1 固定刃 2 回転刃 3 回転刃ホルダー 4 ワイヤ 5 ワイヤプーリ 6 ワイヤプーリ 7 ギア輪列 8 駆動用モータ 9 熱転写インクリボン 10 記録用紙 11 記録ヘッド 12 プラテンロール 13 紙送りローラ 14 排出ローラ 15 切断不良を起こした記録用紙 16 圧縮コイルバネ 17 スリップ板押え 18 スリップ板 19 磁性体トルクリミッタ 20 スリップ機構 21 ギア 22 シャフト 23 座面 24 保持部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定刃とギア輪列からの駆動力をプーリ
    とワイヤを介して駆動される回転刃ホルダ内で回転する
    回転刃からなるカッタ機構を有する記録装置において、
    前記ギア輪列と前記プーリの間にスリップ機構を設け、
    前記カッタ機構に過負荷が加わったとき、前記ギア輪列
    からの駆動力を前記回転刃に伝えず吸収する手段を備え
    たことを特徴とする記録装置。
JP009940U 1993-03-09 1993-03-09 記録装置 Pending JPH0667040U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP009940U JPH0667040U (ja) 1993-03-09 1993-03-09 記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP009940U JPH0667040U (ja) 1993-03-09 1993-03-09 記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0667040U true JPH0667040U (ja) 1994-09-20

Family

ID=18529362

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP009940U Pending JPH0667040U (ja) 1993-03-09 1993-03-09 記録装置

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JP (1) JPH0667040U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100415399B1 (ko) * 2002-02-15 2004-01-16 코리아프린팅시스템 주식회사 미니 프린터용 하부커터

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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