JPH0667024U - 実験台天板用熱硬化性樹脂積層板 - Google Patents

実験台天板用熱硬化性樹脂積層板

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JPH0667024U
JPH0667024U JP1507293U JP1507293U JPH0667024U JP H0667024 U JPH0667024 U JP H0667024U JP 1507293 U JP1507293 U JP 1507293U JP 1507293 U JP1507293 U JP 1507293U JP H0667024 U JPH0667024 U JP H0667024U
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JP
Japan
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thermosetting resin
impregnated
paper
solid
decorative paper
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Pending
Application number
JP1507293U
Other languages
English (en)
Inventor
隆志 神谷
篤 立石
一登 山田
Original Assignee
アイカ工業株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱硬化性樹脂積層板の表層を形成する化粧紙
の表面にベタ印刷が施されることによって耐薬品性を向
上させた実験台天板用熱硬化性樹脂積層板を得ることを
目的とする。 【構成】 表面に酢酸繊維素系ビヒクルよりなるインキ
を用いてベタ印刷が施された化粧紙に、熱硬化性樹脂が
含浸された含浸紙が、熱硬化性樹脂を含浸したコア含浸
紙の上に積層され、熱圧成形により積層板が構成されて
いる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、理化学実験などを行なうための実験台天板用メラミン化粧板に関す る。
【0002】
【従来の技術】
実験台天板は、酸や、アルカリ、有機溶剤など腐食性や溶解性の強い薬品に接 触したり曝されることが多いので、耐薬品性が要求され、また、高温度に耐え、 衝撃や摩耗に対しても十分なる耐久性が必要である。
【0003】 このような、過酷な使用条件から、実験台天板用材料は、石綿セメント板にセ ラミックス釉薬の皮膜を形成した無機質の板材、エポキシ樹脂積層板、エポキシ 樹脂被覆パネル、メラミン化粧板、エポキシ樹脂積層板、エポキシ樹脂被覆パネ ル、エポキシ樹脂含浸紙やフェノール樹脂含浸紙を天板の厚さになるように成形 して得られる無垢の積層板を用いる方法などがあった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、石綿セメント板にセラミックス釉薬の皮膜を形成した板材は、 切断などの加工性が他の有機質板材に較べ困難で、衝撃などによって割れ易い欠 点を有していた。エポキシ樹脂被覆パネルでは成形型を必要とし、生産性の低下 、コストの上昇などの問題点があった。エポキシ樹脂積層板、メラミン化粧板で は、耐薬品性の点で十分でなく、とりわけ濃硫酸、塩酸、硝酸、フッ化水素酸な どの無機の強酸に対して腐食される傾向があった。
【0005】 エポキシ樹脂含浸紙やフェノール樹脂含浸紙を天板の厚さになる丈の枚数を積 層して得られる無垢の積層板に於いては、材料の剛性、機械的な強度に於いて優 れているが、表面の耐薬品性については、無機酸、強アルカリに対して必ずしも 十分な耐食性を有しているものではなかった。
【0006】 本考案は、熱硬化性樹脂積層板の表層を形成する化粧紙表面にベタ印刷が施さ れていることによって、耐薬品性を向上させた実験台天板用熱硬化性樹脂積層板 を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、少なくとも熱硬化性樹脂含浸化粧紙が積層され、熱圧成形して得ら れた熱硬化性樹脂積層板に於いて表層を形成する材料である化粧紙の表面が、酢 酸繊維素系ビヒクルよりなるインキを用いてベタ印刷が施されたことを特徴とす る実験台天板用熱硬化性樹脂積層板である。
【0008】 本考案の熱硬化性樹脂積層板は、表層にメラミン樹脂含浸化粧紙、コア層にフ ェノール樹脂含浸クラフト紙を積層し熱圧成形した、謂ゆるメラミン化粧板、化 粧紙及びコア紙にエポキシ樹脂を含浸し、積層したエポキシ樹脂積層板の表層と なる化粧紙の表面がグラビア印刷などの方法によりベタ印刷が施されている。尚 、本考案で言う化粧紙とは積層板の表面層を形成する原紙を指すものである。
【0009】 ベタ印刷が施されている化粧紙は、実験台の表面外観に適する色彩で、熱硬化 性樹脂の含浸、成形に適している紙であれば使用できるが、一般的に化粧板用に 用いられる重量55g/m2乃至160g/m2の化粧板用原紙が適している。
【0010】 化粧紙の表面にベタ刷りされるインキは、酢酸繊維素をビヒクルとし、顔料、 シンナーなどの組成よりなるものを、グラビア印刷ベタ版などを用いて、少なく とも1回以上印刷し、化粧紙表面にインキ層が形成されていることが必要である 。 インキの塗布量は乾燥状態で5μm以上が望ましい。
【0011】 ベタ印刷の施された化粧紙に含浸される熱硬化性樹脂は、従来より常用されて いるメラミン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂などが用いられ、所望の樹脂 付着量になるように含浸、乾燥して必要に応じコア用含浸紙などと組合せて、積 層し、ホットプレスで熱圧成形されている。
【0012】 本考案は化粧紙表面が酢酸繊維素系ビヒクルよりなるインキによりベタ刷りさ れることによって化粧紙を構成する繊維が酢酸繊維素の薄膜で被覆され、更に熱 硬化性樹脂が含浸、成形されるので、実験台天板として使用される場合、薬液の 浸透ならびに紙の繊維に対する侵食作用が緩和される。
【0013】
【実施例】
実施例1 以下、図面に基づいて説明する。 酢酸繊維素ビヒクルと黒色顔料とシンナーを成分としたインキをグラビアベタ 版を用いて、乾燥後のインキ層の厚さが15μmになるように1回印刷したベタ 刷インキ層1を有する重量80g/m2の黒色化粧板用原紙(山陽国策パルプ株 式会社製PAC−49B原紙)に熱硬化性樹脂2としてホルムアルデヒドとメラ ミンのモル比が1:2.5になるように縮合されたメラミン樹脂を不揮発分付着 量で100g/m2になるように含浸した樹脂含浸化粧紙3が180g/m2のク ラフト紙にフェノール樹脂が付着量110g/m2になるように含浸された樹脂 含浸コア紙層4上に積層され、温度150℃、圧力60kg/cm2で60分間熱圧 成形された厚さ3mmの実験台天板用熱硬化性樹脂積層板5であるメラミン化粧板 を試料として耐薬品性試験を行なったところ、表1に示す結果が得られた。
【0014】 試験方法としては、試験板を洗浄後乾燥し、試験液約0.2mlを板上に滴下し 、時計皿でおおい、室温で24時間放置した後、試験液を洗い落し試験板の変化 を肉眼にて観察した。 尚、比較例1は、黒色化粧板原紙にベタ刷を行なわない他は、すべて実施例1 と同様の方法、構成によって得られたメラミン化粧板である。 また、実施例1の試料はJIS K6902熱硬化性樹脂化粧板試験方法によ る耐煮沸性試験ならびに耐熱性試験に合格する性能を有していた。
【0015】 実施例2 実施例1に於いて用いた黒色化粧板原紙にビスフェノールA型エポキシ樹脂1 00部に酸無水硬化物として、無水マレイン酸が85部配合されたエポキシ樹脂 100部に酸無水硬化物として、無水マレイン酸が85部配合されたエポキシ樹 脂のメチルエチルケトンパーオキサイド溶液を樹脂不揮発分の付着量が105g /m2になるように含浸乾燥して得られた樹脂含浸化粧紙が実施例1に用いられ たフェノール樹脂含浸クラフト紙に積層され、温度150℃、圧力50kg/cm2 の熱圧条件で60分成形された厚さ3mmの実験台天板用エポキシ樹脂積層板を試 料とする耐薬品試験結果は表1の通りである。
【0016】 尚、比較例2は黒色化粧板原紙にベタ刷を行なわない他は実施例2と同様の方 法、構成によって得られたエポキシ樹脂積層板である。 また、実施例2の試料は、JIS K6902熱硬化性樹脂化粧板試験方法に よる耐煮沸性試験ならびに、耐熱性試験に合格する性能を有していた。
【0017】
【表1】
【0018】
【考案の効果】
本考案は、熱硬化性樹脂積層板の表面層を構成する化粧紙に酢酸繊維素系ビヒ クルよりなるインキを用いてベタ印刷が施されていることにより、実験台用天板 材料として、最も必要とされる性能の一つである。耐薬品性が向上する。
【0019】 特に、硫酸、塩酸、硝酸、リン酸などの強酸およびこれらの混酸、苛性ソーダ などのアルカリに対する耐腐食性が向上すると共に、強度、加工性などの特性の バランスが保たれるため、実験台用天板表面材として適した特性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実験台天板用熱硬化性樹脂積層板の構
造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 インキ層 2 熱硬化性樹脂 3 樹脂含浸化粧紙 4 樹脂含浸コア紙層 5 熱硬化性樹脂積層板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // A47B 96/18 E 8915−3K

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも熱硬化性樹脂含浸化粧紙が積
    層され、熱圧成形して得られた熱硬化性樹脂積層板に於
    いて表層を形成する材料である化粧紙の表面が、酢酸繊
    維素系ビヒクルよりなるインキを用いてベタ印刷が施さ
    れたことを特徴とする実験台天板用熱硬化性樹脂積層
    板。
JP1507293U 1993-03-05 1993-03-05 実験台天板用熱硬化性樹脂積層板 Pending JPH0667024U (ja)

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JP1507293U JPH0667024U (ja) 1993-03-05 1993-03-05 実験台天板用熱硬化性樹脂積層板

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JPH0667024U true JPH0667024U (ja) 1994-09-20

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