JPH0666933U - チルトテーブル装置 - Google Patents
チルトテーブル装置Info
- Publication number
- JPH0666933U JPH0666933U JP753993U JP753993U JPH0666933U JP H0666933 U JPH0666933 U JP H0666933U JP 753993 U JP753993 U JP 753993U JP 753993 U JP753993 U JP 753993U JP H0666933 U JPH0666933 U JP H0666933U
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- axis
- rotation
- screw nut
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Abstract
(57)【要約】
【目的】テーブル1の回転軸線方向の長さが短くてもテ
ーブルの回動軸線回りの捩じり剛性が高く、テーブルの
回転割り出し精度の高いチルトテーブル装置を提供す
る。 【構成】テーブル1を回転軸2,3を介して支持部材4
に水平軸線回りに回動可能に支持し、サーボモータ12
を支持部材14にテーブル1の回動軸線と平行な軸線回
りに回動可能に支持し、サーボモータ12にボールねじ
軸14を回転連結し、ボールねじ軸14に螺合するボー
ルねじナット15をテーブル1の下面にテーブル1の回
動軸線と平行な軸線回りに回動可能に支持する。ボール
ねじナット15を含めたテーブル1の重心を、テーブル
1の回動可能な範囲においてテーブル1の回動軸線を通
る鉛直軸線を越えない位置に設定した。
ーブルの回動軸線回りの捩じり剛性が高く、テーブルの
回転割り出し精度の高いチルトテーブル装置を提供す
る。 【構成】テーブル1を回転軸2,3を介して支持部材4
に水平軸線回りに回動可能に支持し、サーボモータ12
を支持部材14にテーブル1の回動軸線と平行な軸線回
りに回動可能に支持し、サーボモータ12にボールねじ
軸14を回転連結し、ボールねじ軸14に螺合するボー
ルねじナット15をテーブル1の下面にテーブル1の回
動軸線と平行な軸線回りに回動可能に支持する。ボール
ねじナット15を含めたテーブル1の重心を、テーブル
1の回動可能な範囲においてテーブル1の回動軸線を通
る鉛直軸線を越えない位置に設定した。
Description
【0001】
この考案は、工作物に球面研削加工を施す場合などに用いるチルトテーブル装 置に関するものである。
【0002】
従来のチルトテーブル装置を図6及び図7について説明する。これらの図にお いて、1は工作物を取りつけるテーブルであり、このテーブル1の外周に1対の 水平な回転軸2,3をテーブル1の直径延長方向に相対向させて突出させてある 。
【0003】 前記回転軸2,3は、工作機械のベッドなどの支持部材4上に固定した1対の 支持腕5,5に図示しないベアリングを介してそれぞれ回動可能に軸支し、一方 の回転軸2には減速機6を介してサーボモータ7を繋ぎ、他方の回転軸3にはロ ータリエンコーダ8を設けてあり、前記減速機6,サーボモータ7を主要部材と してチルト駆動機構9を構成している。
【0004】 そして、サーボモータ7の駆動によってチルトテーブル1を回転軸2,3の軸 回りに傾斜させ、前記エンコーダ8の信号によってサーボモータ7をフィードバ ック制御し、テーブル1上に取りつけた工作物に加工を施している。なお、エン コーダはサーボモータに内蔵させることもあった。
【0005】
前述した従来のチルトテーブル装置は、減速機の捩じり剛性が小さいため、回 転方向の剛性が小さくなり、角度伝達誤差が大きく、前記テーブルの正確な位置 決めができず、また減速機の捩じり剛性を大きくするには、減速機やサーボモー タを大きくする必要があり、チルト駆動機構の回転軸軸方向寸法が長くなるとい う問題点があった。
【0006】 この考案は、前述した問題点をチルト駆動機構の改良によって解決し、回転軸 の軸方向寸法が短く、回転軸回りの捩じり剛性を大きくして角度伝達誤差を小さ くし、テーブルの位置決め精度を向上させることができる、チルトテーブル装置 を提供することを目的とするものである。さらに、テーブルの自重によるモーメ ントがテーブルの回動にも係わらず同一方向に働くことによって、ボールねじ軸 には常に圧縮が作用し、圧縮から引っ張りに変わることによるボールねじナット のロストモーションを無くしてテーブルの回転割り出し精度を向上させることを 目的とするものである。
【0007】
この考案は、チルト駆動機構を、支持部材にテーブルの回動軸線と平行な軸線 回りに回動可能に支持されたサーボモータと、このサーボモータに回転連結され テーブルの回動軸線と直交する方向に配設されたボールねじ軸と、ボールねじ軸 に螺合し前記テーブルの下面にテーブルの回動軸線と平行な軸線回りに回動可能 に支持されたボールねじナットとで構成し、テーブルの回動可能な範囲において 、ボールねじナットを含めたテーブルの重心がテーブルの回動軸線を通る鉛直軸 線を越えない位置にボールねじナットを含めたテーブルの重心を設けたものであ る。
【0008】
サーボモータによってボールねじ軸を回転駆動すると、ボールねじナットがボ ールねじ軸の軸線方向に移動し、テーブルが回動する。ボールねじ軸とボールね じナットによってサーボモータの回転を減速するので、テーブルの回動軸線方向 の長さを短くできるとともにテーブルの回動軸線回りの捩じり剛性を大きくでき 、角度伝達誤差を小さくできる。さらに、テーブルの自重によるモーメントがテ ーブルの回動にも係わらず同一方向に働くため、ボールねじ軸に常に圧縮が作用 し、ボールねじナットのボールねじ軸回転軸線方向のロストモーションが無くな ってテーブルの回転割り出し精度が向上する。
【0009】
以下、この考案の一実施例につき図1ないし図5を参照して説明する。 図1,図2及び図3に示すとおり、1はテーブル、2,3はテーブル1の前後 面に水平方向に突設された回転軸、4は工作機械のベッド又は直線移動テーブル などの支持部材であり、この支持部材4上に突出させた支持腕5,5に回転軸2 ,3を水平軸線回りに回動可能に支持してあり、回転軸3にはロータリエンコー ダ8が直結してある。テーブル1の下方で支持部材4の凹部4aには、前記テー ブル1を回動させるチルト駆動機構11が設けられている。
【0010】 前記チルト駆動機構11は、サーボモータ12を有し、サーボモータ12のモ ータ軸12aにはフレキシブルカップリング13を介してボールねじ軸14の基 端部が連結してある。サーボモータ12はモータ軸12aと反対側の端部をコイ ルばね23,23によって支持部材4に吊持してある。また、サーボモータ12 及びボールねじ軸14は軸方向を支持部材4の長手方向に沿って配置し、回転軸 2,3と直交させてある。ボールねじ軸14は、先端側ねじ部14aがテーブル 1の下方に延び、図示しないボールを介してボールねじナット15に係合させて ある。図4にも示すように、ボールねじナット15には取付部材15aを介して 両側に1対の枢着軸16,16を1対の回転軸2,3と平行に突出させ、枢着軸 16,16をアンギュラ形のボールベアリング17,ベアリング27を介しテー ブル1下面に相対向させて突出させたブラケット18,18に回動可能に支持す ることで第1リンク19を構成してある。
【0011】 前記ボールねじ軸14の基端部近くを回動部材20にアンギュラ形のボールベ アリング21を介して回動可能に、また軸方向移動を拘束して支持させてあり、 図5にも示すように回動部材20の両側には1対の枢着軸22,22を1対の回 転軸2,3と平行に突出させ、枢着軸22,22をアンギュラ形のボールベアリ ング28a,ベアリング28bを介し支持部材4上面に相対向させたブラケット 29に支持することで、第2リンク25を構成してある。なお、図1,図2,図 3中、26はカップリングカバーである。
【0012】 そして、回転軸2,3、枢着軸16,16及び22,22の軸方向は、ボール ねじ軸14の軸方向と直交させて配置してある。また、アンギュラ形のボールベ アリング17,28aにはそれぞれプリロードをかけ、ボールねじナット15に もプリロードをかけて、がたつきを防止している。更に減速機構はボールねじ軸 14とボールねじナット15との係合及び第1,第2リンク19,25によって 構成している。
【0013】 前記テーブル1は、回転軸2,3から図1の左端までの長さに比べて回転軸2 ,3から図1の右端までの長さの方が長い。この結果、ブラケット18,ボール ねじナット15を含めたテーブル1の重心Aは図1に示すように回転軸2,3に 対して右側にあり、しかもテーブル1の重心Aは、テーブル1の回動可能な範囲 において、回転軸2,3を通る鉛直軸線を越えて回転軸2,3の左側に行かない ような位置にある。テーブル1に工作物を載せる時は、工作物の重心が回転軸2 ,3の右側にくるように行う。
【0014】 次に、前述した実施例のチルトテーブル装置の作動について説明する。 チルト駆動機構11のサーボモータ12を駆動し、モータ軸12aからフレキ シブルカップリング13を介してボールねじ軸14に回転力を伝え、ボールねじ 軸14と係合したボールねじナット15をボールねじ軸14の軸方向に直線移動 させる。
【0015】 ボールねじナット15の直線移動によってブラケット18,18を介してテー ブル1は回転軸2,3の軸回りに回動する。すなわち、ボールねじナット15が ボールねじ軸14の基端方向である図2の左方向に移動すると、テーブル1は図 1,図2の実線に示す右上がりの傾斜位置から鎖線に示す水平位置を経て左上が りの傾斜位置まで回動し、ボールねじナット15が図2の右方向に移動すると、 テーブル1は左上がりの傾斜位置から右上がりの傾斜位置まで回動する。テーブ ル1の回動範囲は、サーボモータ12が凹部4aに接触しない位置からテーブル 1が回動部材20に接触しない位置までである。
【0016】 なお、ボールねじナット15の左右方向への移動はサーボモータ12を正逆回 転させて行い、またロータリエンコーダ8の信号によってサーボモータ12をフ ィードバック制御し、テーブル1上に取り付けた工作物に適宜の工具によって球 面研削などの加工を施す。 そして、ボールねじナット15のボールねじ軸14軸方向への移動に伴ってテ ーブル1がボールねじナット15及びボールねじ軸14に対し、第1リンク19 の枢着軸16,16回りに回動すると共に、サーボモータ12とボールねじ軸1 4とを1つのレバーとして、このレバーの中央部近くを支える第2リンク25の 回動部材20を介し、支持部材4に対し第2リンク25の枢着軸16,16回り に回動する。
【0017】 前述したように、この実施例ではチルト駆動機構11をテーブル1の下方に配 置したので、回転軸2,3軸方向の寸法を短く抑えることができ、また左右(X 軸)方向に水平移動するテーブルを支持部材4とし、これにチルト駆動機構11 を組み込んで使用とすると、コンパクトにすることができる。 また、ブラケット18,ボールねじナット15を含めたテーブル1の重心Aは 、テーブル1の回動可能な範囲において、回転軸2,3を通る鉛直軸線を越えて 回転軸2,3の左側に行かないような位置にあるため、ボールねじ軸14にはテ ーブル1の自重による時計方向のモーメント、即ち圧縮が常に作用する。この結 果、ボールねじナット15のボールねじ軸回転軸線方向のロストモーションが発 生しないため、テーブル1の回転割り出し精度が向上する。
【0018】
以上述べたように本考案は、チルト駆動機構を、前記支持部材にテーブルの回 動軸線と平行な軸線回りに回動可能に支持されたサーボモータと、このサーボモ ータに回転連結されテーブルの回動軸線と直交する方向に配設されたボールねじ 軸と、ボールねじ軸に螺合し前記テーブルの下面にテーブルの回動軸線と平行な 軸線回りに回動可能に支持されたボールねじナットとで構成したので、テーブル の回動軸線方向の長さを短くできるとともにテーブルの回動軸線回りの捩じり剛 性を大きくでき、角度伝達誤差を小さくできる効果が得られる。
【0019】 また、テーブルの回動可能な範囲において、ボールねじナットを含めたテーブ ルの重心がテーブルの回動軸線を通る鉛直軸線を越えない位置にボールねじナッ トを含めたテーブルの重心を設けたので、テーブルの自重によるモーメントがテ ーブルの回動にも係わらず同一方向に働いてボールねじ軸に常に圧縮が作用し、 ボールねじナットのボールねじ軸回転軸線方向のロストモーションが無くなって テーブルの回転割り出し精度が向上する効果が得られる。
【図1】この考案の一実施例によるチルトテーブル装置
を示した一部切り欠き側面図である。
を示した一部切り欠き側面図である。
【図2】図1のチルトテーブル装置の縦断側面図であ
る。
る。
【図3】図1のチルトテーブル装置のチルト駆動機構お
よび支持部材を示した平面図である。
よび支持部材を示した平面図である。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【図5】図3のB−B線断面図である。
【図6】従来例のチルトテーブル装置を示した概略平面
図である。
図である。
【図7】図6の正面図である。
1 テーブル 2 回転軸 3 回転軸 4 支持部材 5 支持腕 11 チルト駆動機構 12 サーボモータ 13 フレキシブルカップリング 14 ボールねじ軸 15 ボールねじナット 16 枢着軸 17 ボールベアリング 18 ブラケット 19 第1リンク 20 回動部材 21 ボールベアリング 22 枢着軸 23 ブラケット 25 第2リンク
Claims (1)
- 【請求項1】 テーブルを支持部材上に水平軸線回りに
回動可能に支持し、チルト駆動機構によってテーブルを
回動させるチルトテーブル装置において、前記チルト駆
動機構は、前記支持部材にテーブルの回動軸線と平行な
軸線回りに回動可能に支持されたサーボモータと、この
サーボモータに回転連結されテーブルの回動軸線と直交
する方向に配設されたボールねじ軸と、ボールねじ軸に
螺合し前記テーブルの下面にテーブルの回動軸線と平行
な軸線回りに回動可能に支持されたボールねじナットと
からなり、テーブルの回動可能な範囲において、ボール
ねじナットを含めたテーブルの重心がテーブルの回動軸
線を通る鉛直軸線を越えない位置にボールねじナットを
含めたテーブルの重心を設けたことを特徴とするチルト
テーブル装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP753993U JP2583432Y2 (ja) | 1993-02-26 | 1993-02-26 | チルトテーブル装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP753993U JP2583432Y2 (ja) | 1993-02-26 | 1993-02-26 | チルトテーブル装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0666933U true JPH0666933U (ja) | 1994-09-20 |
JP2583432Y2 JP2583432Y2 (ja) | 1998-10-22 |
Family
ID=11668601
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP753993U Expired - Lifetime JP2583432Y2 (ja) | 1993-02-26 | 1993-02-26 | チルトテーブル装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2583432Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102501081A (zh) * | 2011-10-31 | 2012-06-20 | 燕山大学 | 基于移动导杆机构的两自由度变位机构 |
CN108581515A (zh) * | 2018-06-28 | 2018-09-28 | 榆林学院 | 一种机床摆轴的锁紧机构、机床摆轴角速度的控制方法 |
-
1993
- 1993-02-26 JP JP753993U patent/JP2583432Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102501081A (zh) * | 2011-10-31 | 2012-06-20 | 燕山大学 | 基于移动导杆机构的两自由度变位机构 |
CN108581515A (zh) * | 2018-06-28 | 2018-09-28 | 榆林学院 | 一种机床摆轴的锁紧机构、机床摆轴角速度的控制方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2583432Y2 (ja) | 1998-10-22 |
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