JPH0666857U - 金型用ガス抜き装置 - Google Patents

金型用ガス抜き装置

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JPH0666857U
JPH0666857U JP751493U JP751493U JPH0666857U JP H0666857 U JPH0666857 U JP H0666857U JP 751493 U JP751493 U JP 751493U JP 751493 U JP751493 U JP 751493U JP H0666857 U JPH0666857 U JP H0666857U
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JP
Japan
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injection
valve
mold
gas
cylinder
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Pending
Application number
JP751493U
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English (en)
Inventor
稔 栗山
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Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速射出時に吸引シリンダ内の減圧度を大き
くして効率的な金型内のガス抜きを行ない,かつ健全な
ダイカスト製品を得る。 【構成】 金型の分離面部に,射出時にキャビティ内の
ガスを排出するガス抜き装置を設ける。射出シリンダと
連動する吸引シリンダを射出シリンダと平行に設け,ガ
ス抜き装置のガス排出口を吸引シリンダのヘッドエンド
側に配管で連結するとともに配管の途中に切替弁を設け
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は,ダイカストマシンや射出成形機等の射出成形装置による射出成形時 に,金型のキャビティからガスを抜き取る金型用ガス抜き装置に関するものであ る。
【0002】
【従来の技術】
本考案に係る従来技術としては,特願昭55−26169号の公報がある。こ の技術は,金型の分離面部に射出時にキャビティ内のガスを排出するガス抜き弁 を設けておき,射出シリンダと連動する吸引シリンダを射出シリンダと平行に設 け,前記ガス抜き装置のガス排出口を吸引シリンダのヘッドエンド側に配管で連 結するものである。
【0003】 一般のダイカスト鋳造動作においては低速射出と高速射出があり,全射出行程 の50%以上が低速射出であることが普通である。低速射出時においては,ガス 排出口を大気に開放するだけでガスを充分に排出できる。しかし,高速射出時に おいては,ガス排出口を大気に開放するだけでは不十分で吸引排気する必要性が 発生する。この時,吸引側の減圧度が大きい(より真空に近い)ほど金型内の排 気効率は高くなっていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら,これら従来の装置では,キャビティと吸引シリンダは連通して いるため,全射出行程のうち高速射出時における吸引シリンダ内の減圧度が小さ くなり効率的な金型内のガス抜きができないという欠点があった。
【0005】 本考案の目的は上記従来の問題点に着目し,高速射出時に吸引シリンダ内の減 圧度を大きくして効率的な金型内のガス抜きを行ない,かつ健全なダイカスト製 品を得ることができる金型用ガス抜き装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために,本考案に係る金型用ガス抜き装置は,金型の分離 面部に,射出時にキャビティ内のガスを排出するガス抜き装置を設け,射出シリ ンダと連動する吸引シリンダを射出シリンダと平行に設け,前記ガス抜き装置の ガス排出口を吸引シリンダのヘッドエンド側に配管で連結するとともに,前記配 管の途中に低速射出時には閉じられ,高速射出時には開き得る切替弁を設けた構 成にする。
【0007】
【作用】
低速射出行程においては,金型用ガス抜き装置のガス排出口は切替弁により大 気に連通されるため金型内のガスは吸引シリンダ内に入ることなく大気に排出さ れる。一方,高速射出行程においては,高速射出行程と連動して切替弁が切替え られ,ガス排出口は吸引シリンダに連通される。したがって,吸引シリンダ内の 減圧度が充分に高い状態で高速射出することができる。
【0008】
【実施例】
以下に,本考案に係る金型用ガス抜き装置の具体的実施例を図面を参照して詳 細に説明する。
【0009】 図1ないし図3は本考案の方法を実施する際に使用する装置の1実施例を示す もので,図1は縦断面図,図2は図1のII−II線断面図,図3の(a)〜( d)は図1と図2に示した摺動弁部の作動説明図である。
【0010】 図1および図2に示した実施例において,1は固定盤,2は可動盤,3は固定 金型,4は可動金型,5は押出板,6は押出ピン,7は金型3,4のキャビティ ,8は被射出溶融物である溶融金属の鋳込穴,27はマシンベース,28は射出 シリンダ,29はピストンロッド,30は射出プランジャ,31はプランジャチ ップ,32は鋳込スリーブである。
【0011】 可動金型4において,キャビティ7の回りの固定金型3に面する部分には,充 分な面積を有する薄いガス抜き道9を設け,ガス抜き道9の上端部に連結して上 方に伸びたガス抜き溝10を,2個の金型3,4の分割面または可動金型4の分 割面に設けた。そして,固定金型3と可動金型4の分割面の上部には,図2に示 した金型用ガス抜き装置33を取付けた。さらに,金型3,4のキャビティ7か ら導かれたガス抜き溝10部に,キャビテイ7から進んで来る溶融金属の作用に よって,溶融金属の作用方向に直接動かされる弁14を設けた。
【0012】 弁14としては,弁14の移動方向と同一方向からの溶融金属の作用によって 直接動かされることにより,後記するバイパス15等からなるガス排出路を同一 の弁14で直接遮断するようにしたものを1個だけ設けた。すなわち,ガス抜き 溝10に続いて,2個の金型3,4の両分割面部に,半割にできる弁室11,弁 座12,ガス排出穴13を上方に向かって直列に配置し,弁室11中には,上下 方向に向かって摺動可能な弁14を内蔵した。弁14は円板状にし,上端外周面 はテーパ面とした。弁室11の直前のガス抜き溝10より,弁14の移動路の側 面である弁座12の直前の弁室11の側面との間には,弁14部を迂廻したバイ パス15を設け,弁14の作動により,バイパス15と金型外部間の排出路の連 通,遮断を直接規制し得るようにした。
【0013】 ガス抜き溝10とバイパス15の入口部とのなす交差角θは鋭角か直角にした 。弁室12に面したガス抜き溝10の口部16はノズル状に狭くした。弁14の 上のガス排出穴13内には圧縮ばね17を設け,圧縮ばね17押え用のシリンダ 18を,固定金型3の頂部に固定して設けた。圧縮ばね17はシリンダ18のピ ストンロッド19の先端部に固定した。20は固定金型3に設けたガス排出口で ある。
【0014】 射出シリンダ28の上には,射出シリンダ28と平行に吸引シリンダ34を取 付け,吸引シリンダ34のピストン35と一体になっているピストンロッド36 の先端部を,射出シリンダ28のピストンロッド29の先端部とレバー37によ って一体に連結し,2個のピストンロッド29,36が同時に移動するようにし てある。そして,金型用ガス抜き装置33のガス排出口20を,吸引シリンダ3 4のヘッドエンド側に配管38で連結してあり,さらに,この配管38の途上に 切替弁40が配設してある。符号39は逆止弁である。
【0015】 このように構成された金型用ガス抜き装置の動作は次のようになる。 弁室11内に弁14を装入した状態で型締を行なえば,図2に示したように, シリンダ18と圧縮ばね17の作用により,弁14は下向きに押付けられ,バイ パス15は弁室11の上部に通じている。 この状態で,鋳込穴8より溶融金属をキャビティ7内に鋳込めば,キャビティ 7内への溶湯充填中に,キャビティ7内のガスはガス抜き道9,ガス抜き溝10 ,バイパス15,弁室11の上部,ガス排出穴13を通って,ガス排出口20よ り排出される。
【0016】 図3(a)に示すように,弁14は弁室11の下部に押付けられたままの状態 を保っており,大量のガスは矢印で示すように,バイパス15を通って抜ける。 この時,低速射出行程では,射出シリンダ28の前進動作に連動させて金型用 ガス抜き装置33のガス排出口20は切替弁40の遮断によって大気に連通され ,金型3,4内のガスは吸引シリンダ34内に入ることなく大気に排出される。 ただし,この場合,吸引シリンダ34内は電磁弁40によってガス排出口20が 完全に遮断されているため吸引シリンダ40内の真空度は悪くならない。この低 速射出行程の完了後,高速射出行程の移行前,例えば0.3秒前には,切替弁4 0が励磁されて切替えられガス排出口20は吸引シリンダ34に連通される。吸 引シリンダ34内は減圧度が充分に高い(より真空に近い)状態で金型3,4内 のガス抜きを行ないながらダイカストを行なう。ただし,吸引シリンダ34の内 径Dを,鋳込スリーブ32の内径dより大きくして,鋳込時にキャビティ7内が 負圧となり,ガス抜きが良好に行なえるようにした。なお,吸引シリンダ34に よる射出シリンダ28の出力の低下は極めて少なく,ほとんど影響されない。
【0017】 キャビティ7内への溶融金属の充填がほぼ完了すると,溶融金属21がガス抜 き溝10内を上昇して来て,弁14の下面に衝突し,その結果,弁14は圧縮ば ね17に抗して押上げられる。そして,溶融金属21は弁14を押上げるととも に,一部がバイパス15へ進入し始める。この時の状態を図3(b)に示す。 やがて,溶融金属21の押上作業によって,弁14は閉じられ,溶融金属21 はせき止められる。この時,バイパス15を通って抜けていったガスは,ほとん ど抜けていて,弁座12近くに若干残っているだけの状態になるが,これは鋳込 製品には何ら悪影響は及ぼさない。この時の状態を図3(c)に示す。
【0018】 鋳込作業が終われば,シリンダ18を作動させて,弁14を押えていた圧縮ば ね17を持ち上げた後,型開きを行なう。この時の状態を図3(d)に示す。続 いて,押出ピン6の作動により,鋳込製品を取出すと同時に,ガス抜き溝10, 弁室11下部およびバイパス15中の凝固金属21a,ならびに,弁14を一緒 に取出す。
【0019】 そして,金型3,4のキャビティ7から導かれたガス抜き溝10部に,ガス抜 き溝10の軸線と同一方向に摺動する1個の弁14を設け,かつ,ガス抜き溝1 0から弁14部の側面に迂廻したバイパス15を設けた金型4を用い,キャビテ ィ7から金型3,4の外へ通じるガス排出路を弁14の作用で開いた状態で射出 を行ない,まず,キャビティ7から進んで来た質量の小さいガスが弁14のガス 抜き溝10側の端面に作用しているときは,弁14が質量の小さいガスによって 押されることなく,ガス抜き溝10側の端部にあり,バイパス15と弁14部な どからなる迂廻したガス排出路を通してガスを排出し,その途中で,質量の小さ いガスに続いてキャビティ7から進んで来た質量の大きい被射出溶融物である溶 融金属が,弁14の移動方向と同一方向から弁14のガス抜き溝10側の端面に 直接作用することにより,弁14を移動させて,弁14でガス排出路を直接遮断 し,溶融金属が弁14部から外部へ排出されないようにして,金型3,4内のガ ス抜きを行ないながら射出する。
【0020】 ダイカストが終われば,ピストンロッド19を上昇させてスリーブ22と弁1 4をある程度上昇させた後,型開きを行なう。次いで,押出板5と押出ピン6と を介して製品を可動金型4から押出して1サイクルを完了する。
【0021】
【考案の効果】
以上説明したことからも明らかなように,本考案に係る金型用ガス抜き装置は ,金型の分離面部に,射出時にキャビティ内のガスを排出するガス抜き装置を設 け,射出シリンダと連動する吸引シリンダを射出シリンダと平行に設け,前記ガ ス抜き装置のガス排出口を吸引シリンダのヘッドエンド側に配管で連結するとと もに,前記配管の途中に低速射出時には閉じられ,高速射出時には開き得る切替 弁を設けたことにより,高速射出行程時に吸引シリンダ内の減圧度が充分に高い 状態で高速射出することができるため,キャビティ内のガス抜きを完全に行なう ことができる。さらに,マグネシウムのダイカストの場合は,アルミニウムのダ イカストに比べて高速射出する必要があり,ガス抜きが充分に行なわれるので気 泡のない良質の射出製品を確実容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るダイカスト装置の縦断面図であ
る。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図2の摺動弁部の作動説明図である。
【符号の説明】
1 固定盤 2 可動盤 3 固定金型 4 可動金型 7 キャビティ 9 ガス抜き道 10 ガス抜き溝 11 弁室 12 ガス排出路 15 バイパス 17 圧縮ばね 18 シリンダ 20 ガス排出口 28 射出シリンダ 33 金型用ガス抜き装置 34 吸引シリンダ 35 ピストン 36 ピストンロッド 37 レバー 38 配管 40 切替弁

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型の分離面部に,射出時にキャビティ
    内のガスを排出するガス抜き装置を設け,射出シリンダ
    と連動する吸引シリンダを射出シリンダと平行に設け,
    前記ガス抜き装置のガス排出口を吸引シリンダのヘッド
    エンド側に配管で連結するとともに,前記配管の途中に
    低速射出時には閉じられ,高速射出時には開き得る切替
    弁を設けたことを特徴とする金型用ガス抜き装置。
JP751493U 1993-02-26 1993-02-26 金型用ガス抜き装置 Pending JPH0666857U (ja)

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JP751493U JPH0666857U (ja) 1993-02-26 1993-02-26 金型用ガス抜き装置

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JP751493U JPH0666857U (ja) 1993-02-26 1993-02-26 金型用ガス抜き装置

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JPH0666857U true JPH0666857U (ja) 1994-09-20

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