JPH0666281U - ブラシレスモータ - Google Patents

ブラシレスモータ

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JPH0666281U
JPH0666281U JP1100093U JP1100093U JPH0666281U JP H0666281 U JPH0666281 U JP H0666281U JP 1100093 U JP1100093 U JP 1100093U JP 1100093 U JP1100093 U JP 1100093U JP H0666281 U JPH0666281 U JP H0666281U
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稔 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】回転むらを小さく抑える。 【構成】ロータ3は、回転軸1の周囲に同大の永久磁石
2、2を偶数個、円周方向に亙って等間隔に配置してい
る。ステータ5は、偶数個のスロット4、4を、円周方
向に亙って等間隔に配置している。交互に配置され、隣
り合うスロット4、4同士を仕切る第一、第二両ティー
ス9、10の内、第二ティース10、10の内端部にの
み、そ円周方向に亙って鍔部7a、7aを設ける。そし
て、各鍔部7a、7aの中央部に凹溝11、11を形成
する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案に係るブラシレスモータは、例えば電動式パワーステアリング装置の 駆動源として利用する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の操舵力を軽減させる為にパワーステアリング装置が広く使用されてい るが、軽自動車等の小型自動車用パワーステアリング装置の駆動源として、ブラ シレスモータが使用されている。一般的にブラシレスモータは、図4に示す様に 、回転軸1の周囲に同大の永久磁石2、2を偶数個、円周方向に亙って等間隔に 、且つ外周面部分の極を交互に異ならせて配置したロータ3と、偶数個のスロッ ト4、4を円周方向に亙って等間隔に配置したステータ5とを備えている。前記 スロット4、4には、複数の電機子巻線(図示せず)が設けられる。
【0003】 又、隣り合うスロット4、4同士を仕切るティース6、6の内端部には、それ ぞれ円周方向に亙って断面円弧状の鍔部7、7を設けている。この鍔部7、7は 、前記ステータ5と前記永久磁石2、2との間に存在する磁束の密度を、円周方 向に亙って極力均一にする役目と、電機子巻線を保持する役目とを有する。但し 、隣り合う鍔部7、7の端縁同士の間には、それぞれスリット状開口8、8を形 成して、電機子巻線の挿入を自在としている。
【0004】 前記回転軸1を回転させる場合には、トランジスタやSCRの働きにより前記 複数の電機子巻線に適宜方向の直流電流が送られ、前記ステータ5が着磁される 。この結果、このステータ5と前記永久磁石2、2との間に吸引力並びに反発力 が作用して、この永久磁石2、2を含むロータ3が回転する。
【0005】 一般的なブラシレスモータを構成する前記永久磁石2、2は、N極とS極とを 組み合わせる必要上、偶数個必要となる。又、前記スロット4、4も偶数個とな る。これは、スロット4、4の数を、電機子巻線の励磁相数(一般的には3相) と永久磁石6、6の数(図示の場合6個)の積(図示の場合18)とすれば、電 機子巻線が簡単となり、しかもバランス良く高トルクを得られる為である。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
本考案のブラシレスモータは、回転に伴なう回転むら(cogging )を小さく抑 える事を目的に考案されたものである。上述した従来構造の場合、永久磁石2、 2とスロット4、4との何れもが偶数個で、しかも各ティース6、6の内端部に 同大の鍔部7、7が形成されている。この為、ロータ3外周面の任意の点イが或 るスリット状開口8に対向した場合、回転軸1を中心にこの点イから180度回 転対称位置にある点ロも、やはりスリット状開口8に対向する。
【0007】 各スリット状開口8、8に対向する部分は、前記鍔部7、7に対向する部分に 比べて磁束密度が低い為、この磁束密度の差に基づいて、図5に示す様な回転む らが発生する。特に、ロータ3外周面の180度回転対称位置の点が同時に前記 スリット状開口8、8に対向すると、この回転むらaが大きくなってしまう。パ ワーステアリング装置の駆動源として使用されるブラシレスモータの回転むらが 大きいと、ステアリングホイールを操作する運転者に違和感を与える為、好まし くない。
【0008】 本考案のブラシレスモータは、上述の様な事情に鑑みて考案されたものである 。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案のブラシレスモータは、回転軸の周囲に同大の永久磁石を偶数個、円周 方向に亙って等間隔に、且つ外周面部分の極を交互に異ならせて配置したロータ と、偶数個のスロットを円周方向に亙って等間隔に配置したステータとを備える 。
【0010】 特に、本考案のブラシレスモータに於いては、前記ステータを構成し、隣り合 うスロット同士を仕切る偶数個のティースは、それぞれの内端部に鍔部を有しな い奇数個の第一ティースと、それぞれの内端部に円周方向に亙る鍔部を有する奇 数個の第二ティースとが交互に配置されている。そして、前記各鍔部の円周方向 中間部には、前記ステータの直径方向外方に向けて凹むと共にステータの軸方向 に連続する凹溝が形成されている。この結果、凹溝部分で前記ステータとロータ との距離が大きくなっている。
【0011】
【作用】
上述の様に構成される本考案のブラシレスモータの場合、第一ティースの内端 部に対して180度回転対称な位置に、凹溝が存在する。ロータ外周面とステー タとの距離は、前記第一ティースの内端部分で近く、凹溝部分で遠くなる。そし て、ロータ外周面とステータ内周面との間に存在する磁束の密度は、前記第一テ ィースの内端部分で最も高くなるのに対して、前記凹溝部分で最も低くなる。
【0012】 この様に、磁束密度が最も高くなる部分と最も低くなる部分とが、前記ロータ の回転に伴なって同時に現われる結果、ロータの全外周面とステータの全内周面 との間に存在する磁束の密度が、全体として大きく変動する事がなくなる。この 結果、前記ロータを回転させようとするトルクの変動も小さくなり、ブラシレス モータの回転むらが小さくなる。
【0013】
【実施例】
図1は本考案の第一実施例を示している。前述した従来構造と同等部分には同 一符号を付して重複する説明を省略し、以下、本考案の特徴部分に就いて説明す る。ステータ5の内周面には9個ずつ、合計18個の第一、第二ティース9、1 0を、円周方向に亙って等間隔に、且つ第一ティース9、9と第二ティース10 、10とを交互に設けている。そして、各ティース9、10により、隣り合うス ロット4、4同士を仕切っている。
【0014】 これら第一、第二両ティース9、10の内、第一ティース9、9はその内端部 には鍔部を形成せず、単なる平板状としている。一方、これら第一ティース9、 9に挟まれた第二ティース10、10の内端部には、それぞれ円周方向に亙って 断面円弧状の鍔部7a、7aを設けている。そして、各鍔部7a、7aの円周方 向両端縁と、前記各第一ティース9、9の先端縁との間に、それぞれスリット状 開口8、8を形成している。
【0015】 更に前記各鍔部7a、7aの円周方向中間部には、それぞれ凹溝11、11を 形成している。各凹溝11、11は、それぞれ前記ステータ5の直径方向外方に 向けて凹むと共に、前記ステータ5の軸方向(図1の表裏方向)に連続している 。従って、前記ロータ3を構成する各永久磁石2、2の外周面と前記ステータ5 との距離が、前記各凹溝11、11部分で大きく、前記第一ティース9、9部分 で小さくなっている
【0016】 上述の様に構成される本考案のブラシレスモータの場合、前記各第一ティース 9、9の内端部に対して180度回転対称な位置に、前記各凹溝11、11が存 在する。前記各永久磁石2、2の外周面と、前記ステータ5の内周面との間に存 在する磁束の密度は、前記距離が小さい前記各第一ティース9、9の内端部分で 最も高く、前記距離が大きい前記各凹溝11、11部分で最も低くなる。
【0017】 前記ロータ3に加わる回転トルクは、このロータ3を構成する永久磁石2、2 の全外周面と、前記ステータ5の全内周面との間に存在する全磁束密度に比例す る。本考案のブラシレスモータの場合、上述の様に、磁束密度が最も高くなる部 分と最も低くなる部分とが、前記ロータ3の回転に伴なって同時に現われる結果 、前記永久磁石2、2の全外周面と、前記ステータ5の全内周面との間に存在す る磁束の密度が、全体として大きく変動する事がなくなる。この結果、前記ロー タ3を回転させようとするトルクの変動も小さくなり、ブラシレスモータの回転 むらが小さくなる。
【0018】 例えば、本考案者が、ステータ5内周面のティースの形状を変えた以外、他の 部分の形状、大きさ等は総て同じ条件として、図4に示す様な従来型のブラシレ スモータと、図1に示す様な本考案のブラシレスモータとを造り、それぞれのブ ラシレスモータの回転むらを測定する実験を行なった。この実験の結果、図4に 示した従来型のブラシレスモータの回転むらが、図5に示す様にaであったのに 対して、図1に示した本考案のブラシレスモータの回転むらは、図2に示す様に 凡そa/3となり、回転むらの大きさを凡そ1/3に低減出来る事を確認出来た 。
【0019】 次に、図3は本考案の第二実施例を示している。本実施例の場合、第二ティー ス10、10の内端部の鍔部7a、7a中央部に、大きな深さ寸法を有し、前記 第二ティース10、10の本体部分に迄達する凹溝11a、11aを形成してい る。その他の構成及び作用は、前述の第一実施例と同様である。
【0020】 尚、前記ロータ3は、独立して設けた同形同大の永久磁石2、2を組み合わせ る他、円筒状に形成された単一の永久磁石の外周面にS極とN極とを、交互に配 置する場合もある。この場合も、各極の円周方向に亙る寸法は同じとする。この 様な構造も偶数個の永久磁石を配置した事と実質的に同じである。従って、実用 新案登録請求の範囲には、この様な構造も当然に含まれる。
【0021】
【考案の効果】
本考案のブラシレスモータは、以上に述べた通り構成され作用する為、回転む らを小さくして、例えばパワーステアリング装置の駆動源として使用した場合に 、運転者に違和感を与える事を防止出来る。
【0022】 尚、回転むら対策としては、電機子鉄心(ステータ)を回転方向に捩って積層 したスキュー構造とするのが一般的であるが、この構造は、出力特性が低下する 欠点があった。本考案は、出力特性を全く低下させずに、回転むらを従来の1/ 3程度に迄低減出来る。従って、例えば本考案に更に、小量のスキューを組み合 わせる事により、出力特性を殆ど低下させずに回転むらを全く問題のないレベル に迄小さく出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一実施例を示す断面図。
【図2】本考案のブラシレスモータの回転むらを示す線
図。
【図3】本考案の第二実施例を示す要部断面図。
【図4】従来構造を示す断面図。
【図5】従来のブラシレスモータの回転むらを示す線
図。
【符号の説明】
1 回転軸 2 永久磁石 3 ロータ 4 スロット 5 ステータ 6 ティース 7、7a 鍔部 8 スリット状開口 9 第一ティース 10 第二ティース 11、11a 凹溝

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸の周囲に同大の永久磁石を偶数
    個、円周方向に亙って等間隔に、且つ外周面部分の極を
    交互に異ならせて配置したロータと、偶数個のスロット
    を円周方向に亙って等間隔に配置したステータとを備え
    たブラシレスモータに於いて、前記ステータを構成し、
    隣り合うスロット同士を仕切る偶数個のティースは、そ
    れぞれの内端部に鍔部を有しない奇数個の第一ティース
    と、それぞれの内端部に円周方向に亙る鍔部を有する奇
    数個の第二ティースとが交互に配置されており、前記各
    鍔部の円周方向中間部には、前記ステータの直径方向外
    方に向けて凹むと共にステータの軸方向に連続する凹溝
    が形成されており、この凹溝部分で前記ステータとロー
    タとの距離が大きくなっている事を特徴とするブラシレ
    スモータ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002119026A (ja) * 2000-10-06 2002-04-19 Denso Corp リラクタンス型電動機
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