JPH066608Y2 - 利得可変回路 - Google Patents

利得可変回路

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JPH066608Y2
JPH066608Y2 JP662786U JP662786U JPH066608Y2 JP H066608 Y2 JPH066608 Y2 JP H066608Y2 JP 662786 U JP662786 U JP 662786U JP 662786 U JP662786 U JP 662786U JP H066608 Y2 JPH066608 Y2 JP H066608Y2
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JP
Japan
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variable
differential amplifier
gain
variable resistor
resistance
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JP662786U
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JPS62125018U (ja
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修一 岡本
治仁 松田
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Kenwood KK
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Kenwood KK
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はオッシロスコープ等に用いられる利得可変回路
に関する。
(従来技術) オッシロスコープ等に用いられる広帯域信号の利得可変
回路は、ステップ状に利得が切替えられる減衰器のステ
ップ間において利得を連続的に可変するために設けられ
ており、利得変更のときにおいても周波数特性の変化が
少ないことが望まれる。
従来の利得可変回路は第2図〜第5図に示す如きものが
あった。
第2図に示した利得可変回路は入力信号をトランジスタ
からなるエミッタホロワで受け、トランジスタQ
のエミッタに接続したポテンショメータVRの出力を
差動増幅器を構成するトランジスタQ1、Q2中の一方のト
ランジスタQのベースに供給している。
第3図に示した利得可変回路は差動増幅器を構成するト
ランジスタQのエミッタとトランジスタQのエミッ
タとの間に可変抵抗VRを接続し、可変抵抗VR
抵抗値を可変することにより利得を可変している。
第4図に示した利得可変回路は差動増幅器を構成するト
ランジスタQのコレクタとトランジスタQのコレク
タとの間に可変抵抗VRを接続し、可変抵抗VR
抵抗値を可変することにより利得を可変している。
第5図に示した利得可変回路は第3図および第4図に示
した利得可変回路を重畳した如き回路であって、差動増
幅器を構成するトランジスタQ、Qのエミッタ間に
可変抵抗VR2Aを、コレクタ間に可変抵抗VR2Aと互に逆の
方向に連動する可変抵抗VR3Aを接続し、可変抵抗VR2A
よびVR3Aの抵抗値を可変することにより利得を可変して
いる。
(考案が解決しようとする問題点) 第2図に示した従来の利得可変回路においては入力が差
動構成になっておらず、可変抵抗VRの設定により、
アースとトランジスタQのベース間の抵抗値とアース
とトランジスタQのベース間の抵抗値が一致せず、イ
ンピーダンス差が生ずるため、直流ドリフトが存在する
問題点があった。
第3図に示した利得可変回路によればトランジスタQ1、Q
2のエミッタ間の直流抵抗分が可変抵抗VRの設定に
より可変しており、直流的には問題ないが、エミッタピ
ーキングの時定数が変化し、利得変更により周波数特性
が変化する問題点があった。
第4図に示した利得可変回路によればトランジスタQ1、Q
2のコレクタでの可変であるが、この設定により、この
抵抗分と次段増幅器の入力容量、差動増幅器の出力容量
およびストレー容量等により構成される時定数に変化を
生じ、利得変更により第3図の場合とは逆方向に周波特
性が変化する問題点があった。
第5図に示した利得可変回路は第3図に示した利得可変
回路における利得可変のときの周波数特性の変化と、第
4図に示した利得可変回路における利得可変のときの周
波数特性の変化とが逆であることを利用して周波数特性
の変化を抑圧しようとしているが、複合的な構成である
ため、可変抵抗VR2A、VR3Aにコンデンサを設けたりして
補正をせねばならず、この補正が複雑であるほか、利
得、可変抵抗の抵抗値に制約がある問題点があった。
本考案は上記の問題点を解決し、特に周波数特性の変化
についてその原因となるインピーダンス変化をきわめて
小さくして、周波数特性変化の少ない利得可変ができる
利得可変回路を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本考案は上記の問題点を解決するために次の如く構成し
た。
連動する第1の可変抵抗と第2の可変抵抗との間に抵抗
を接続し、差動増幅器の出力端にそれぞれ前記第1の可
変抵抗の摺動子を、前記第2の可変抵抗の摺動子を各別
に接続し、前記第1、第2の可変抵抗の前記抵抗が接続
されていない方の固定端子を次段の差動増幅器入力端の
それぞれに各別に接続した。
(作用) 本考案は上記の如く構成したため、前記差動増幅器の出
力バイアス抵抗を、第1のおよび第2の可変抵抗の抵抗
値より充分大きくすることにより、前記次段の差動増幅
器の入力端から前段の差動増幅器側をみたときの抵抗値
の変動を第1のおよび第2の可変抵抗の摺動子位置によ
る移動にかかわらず殆んど無くすることができる。そこ
で第1のおよび第2の可変抵抗の摺動子位置を設定する
ことにより利得を可変することができるが、この場合に
上記の如く前記入力端からみた抵抗の変化は少ない。こ
のため利得を変えた場合においても、前記差動増幅器の
エミッタピーキングの時定数、前記次段の差動増幅器の
入力容量等により構成される時定数等、周波数特性の変
化の原因となるインピーダンス、すなわち前記次段の差
動増幅器の入力側から前段の差動増幅器の出力側をみた
インピーダンスの変動を最小限にできて、周波数特性の
変動は小さく抑制される。
(考案の実施例) 以下、本考案を実施例により説明する。
第1図は本考案の一実施例の構成を示す回路図である。
トランジスタQ1、Q2、エミッタ抵抗RE1、RE2、出力バイア
ス抵抗RL1、RL2、トランジスタQ1、Q2のエミッタ間に接続
したエミッタピーキングのためのコンデンサCとから
差動増幅器が構成してある。ここでエミッタ抵抗RE1=R
E2、出力バイアス抵抗RL1=RL2に設定してあり、それぞ
れRE、RLで代表する。
一方、トランジスタQ3、Q4からなる次段の差動増幅器が
構成してあり、トランジスタQのベースとトランジス
タQのベースとの間には可変抵抗VR5、抵抗R7、抵
抗R8、可変抵抗VR6の直列回路が接続してある。可変
抵抗VRとVRとは互に逆の方向に連動して作動
し、たとえば可変抵抗VRの摺動子を矢印Aの方向に
移動させたときは可変抵抗VRの摺動子は矢印Bの方
向に移動する。また可変抵抗VRの抵抗値と可変抵抗
VRの抵抗値とは等しく設定してあり、可変抵抗VR
で代表する。
一方、トランジスタQ1およびQ2からなる差動増幅器の
出力端はそれぞれ各別に可変抵抗VRの摺動子および
可変抵抗VRの摺動子に接続してある。
上記の如く構成された本考案の一実施例において、トラ
ンジスタQ1およびQ2からなる差動増幅器の出力は、ト
ランジスタQ3およびQ4からなる差動増幅器にて増幅さ
れる。この2段の差動増幅器による利得は可変抵抗VR5
VR6の摺動子位置により設定される。
いま上記の実施例において、トランジスタQ、Q
出力抵抗(コレクタ・エミッタ間抵抗を含む)は、出力
バイアス抵抗Rの抵抗値(rL)、可変抵抗VRの抵抗値
(vr)、抵抗R7、R8の抵抗値(r7、r8)に比較して充分に大き
いのが通常である。ここで抵抗値r7=r8=rに設定して
あり、抵抗値rLは抵抗値vr,r,vr+rに比較して充分大
きい値に設定されている。
さらにまた、通常、広帯域増幅器では周波数特性補正の
ためエミッタピーキングが行なわれているため、トラン
ジスタQ1、Q2の等価入力容量(エミッタ接地)は帰還容
量と同等もしくはそれ以上である。
上記の如き状態において、可変抵抗VRの摺動子が固
定端子1に、可変抵抗VRの摺動子が固定端子2に接
触しているとき、すなわち利得最大時におけるトランジ
スタQのベースからその入力側をみたときのインピー
ダンスは、vr+rの抵抗分と、トランジスタQの帰還
容量とストレー容量とで構成される容量C11と、トラン
ジスタQの入力容量とストレー容量とで構成される容
量C21とにより構成されることになる。またトランジス
タQについても同様で、容量C11がC12に、容量C21
がC22になるのみであり、 C11≒C21、C21≒C22である。
ついで利得を可変する(この場合は減衰)ために、可変
抵抗VR5、VR6の摺動子をそれぞれ矢印A、B側に移動さ
せた場合、トランジスタQ、Qのコレクタ側からみ
た直流抵抗分は変化するが、トランジスタQ1、Q2の出力
抵抗および出力バイアス抵抗rLが大きいために、トラン
ジスタQ3、Q4のベースからみたときのそれには変化はな
い。したがって全体のインピーダンス変化はたとえば、
第4図に示した従来例に比較して小さく、周波数特性の
変化が少ない利得可変出力が得られることになる。
(考案の効果) 以上説明した如く本考案によれば、抵抗を介して直列に
接続された第1および第2の可変抵抗を備え、差動増幅
器の出力端をそれぞれ前記第1、第2の可変抵抗の摺動
子に各別に接続し、第1、第2の可変抵抗の前記抵抗が
接続されていない固定端子を次段の差動増幅器の入力端
に接続したため、前記第1、第2可変抵抗器の摺動子位
置を変化させたときにおける前記次段の差動増幅器の入
力側から前段の差動増幅器の出力側をみたインピーダン
ス変動を最小限にすることができて、利得変更にともな
って周波数特性が変化させられることは殆んどなくな
る。
また可変抵抗の摺動子位置の変化によるトランジスタの
動作条件変化がないので、次段の差動増幅器を含めて、
利得可変回路を受動素子として取扱うことができて、設
計が容易となる効果もある。
また、第5図で示す従来例の如く複合型ではないため、
抵抗値、増幅器利得等に制約がない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の構成を示す回路図。 第2図〜第5図は従来例の構成を示す回路図。 Q〜Q……トランジスタ、VR5およびVR6……可変抵
抗。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】連動する第1の可変抵抗と第2の可変抵抗
    との間に抵抗を接続し、差動増幅器の出力端にそれぞれ
    前記第1の可変抵抗の摺動子を、前記第2の可変抵抗の
    摺動子を各別に接続し、前記第1、第2の可変抵抗の前
    記抵抗が接続されていない方の固定端子を次段の差動増
    幅器入力端のそれぞれに各別に接続してなることを特徴
    とする利得可変回路。
JP662786U 1986-01-22 1986-01-22 利得可変回路 Expired - Lifetime JPH066608Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP662786U JPH066608Y2 (ja) 1986-01-22 1986-01-22 利得可変回路

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Publication Number Publication Date
JPS62125018U JPS62125018U (ja) 1987-08-08
JPH066608Y2 true JPH066608Y2 (ja) 1994-02-16

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