JPH0666046A - 建築物の免震構造 - Google Patents

建築物の免震構造

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Publication number
JPH0666046A
JPH0666046A JP22183692A JP22183692A JPH0666046A JP H0666046 A JPH0666046 A JP H0666046A JP 22183692 A JP22183692 A JP 22183692A JP 22183692 A JP22183692 A JP 22183692A JP H0666046 A JPH0666046 A JP H0666046A
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JP
Japan
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seismic isolation
skeleton
fluid
building
filling chamber
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP22183692A
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English (en)
Inventor
Kenji Suzuki
健司 鈴木
Toshiro Uno
壽郎 宇野
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Publication date
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Publication of JPH0666046A publication Critical patent/JPH0666046A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 建築物に免震機能を持たせるとともに、躯体
が変位した際にもその変位の回復を容易に行うことがで
きる建築物の免震構造を提供することを目的としてい
る。 【構成】 建築物の躯体2と、この躯体2を支承する基
礎構造物体3との間に設けられ、躯体2の下端部2aと
基礎構造物3の上端部6との間に、これらの間に充填室
12を形成する膜体11が配設され、充填室12に流体
4が充填されるとともに、流体4を加圧して、躯体2の
下面2aと基礎構造体3の上面6aとを離間させる加圧
源9cが設けられ、基礎構造体3に、常態において躯体
2を拘束して基礎構造体3に対する躯体2の水平方向の
移動を阻止し、基礎構造体3が一定値以上の振幅をもっ
て振動したときに前記拘束を解くアクチュエーター5を
設けてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中層程度以下のオフィ
ス、病院、住宅、情報センター、精密機器工場あるいは
精密機器の倉庫など振動を嫌う建築物に好適な建築物の
免震構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、建築物の免震構造としては、躯
体と基礎構造体の間に積層ゴムを介在させて免震機能を
もたせた積層ゴム支承によるもの、躯体の下面にテフロ
ン板を貼着し、基礎構造物の上面にステンレス板を貼着
して免震機能をもたせた滑り支承によるもの、あるいは
これら積層ゴム支承と滑り支承を併用したものなどが知
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た積層ゴム支承あるいは滑り支承による免震構造には次
のような課題が存する。すなわち、積層ゴム支承の場合
には、免震効果をもたらす積層ゴム自身がばね要素であ
って固有振動数を持っているために、地震波動の振動特
性によってその応答特性が変化し、場合によっては期待
した免震効果が得られないといった問題がある。一方、
滑り支承の場合には、前記積層ゴムのような固有振動数
を持たないが、基礎構造体が地震により振動して躯体が
滑った場合には、この躯体をもとの状態にもどす際に非
常に大きな力を要する。
【0004】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
ので、建築物に効果的に免震機能を持たせるとともに、
躯体が変位した際にもその変位の回復を容易に行うこと
ができる建築物の免震構造を提供することを目的として
いる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
建築物の免震構造は、建築物の躯体と、この躯体を支承
する基礎構造物体との間に設けられ、前記躯体の下端部
と前記基礎構造物の上端部との間に、これらの間に充填
室を形成する膜体が配設され、該充填室に流体が充填さ
れるとともに、該流体を加圧して、前記躯体の下面と前
記基礎構造体の上面とを離間させる加圧源が設けられ、
前記基礎構造体に、常態において前記躯体を拘束して前
記基礎構造体に対する前記躯体の水平方向の移動を阻止
し、前記基礎構造体が一定値以上の振幅をもって振動し
たときに前記拘束を解くアクチュエーターを設けてなる
ことを特徴としている。
【0006】本発明の請求項2に係る建築物の免震構造
は、請求項1記載の建築物の免震構造において、前記充
填室を形成する部材に、該充填室内の流体を外部に排出
する排出孔が形成され、該排出孔から排出される排出流
体を前記充填室に導く流路が設けられるとともに、前記
加圧源が前記流路内に前記排出流体を加圧してこれを前
記充填室側へ圧送するように介装されていることを特徴
としている。
【0007】本発明の請求項3に係る建築物の免震構造
は、請求項1又は請求項2記載の建築物の免震構造にお
いて、前記膜体が、前記躯体の下面と前記基礎構造体上
面の前記下面に対向する部分との間に形成される空間部
を囲繞するように配設され、前記躯体の下面にテフロン
膜が貼着され、前記基礎構造体の上面にステンレス板が
貼着されていることを特徴としている。
【0008】本発明の請求項4に係る建築構造物の免震
構造は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の建
築物の免震構造において、前記基礎構造体上面に、前記
躯体が下降して接しているときにおける該躯体の水平方
向の移動範囲を規制するストッパーが設けられているこ
とを特徴としている。
【0009】
【作用】前記請求項1の発明によれば、前記充填室内に
充填された流体が前記加圧源により加圧され、前記躯体
が前記流体上に浮上し、前記躯体の下面と前記基礎構造
体の上面とが離間状態に保持される。また、前記アクチ
ュエーターが、常態において前記躯体を拘束して前記基
礎構造体に対する前記躯体の水平方向の移動を阻止し、
前記基礎構造体が一定値以上の振幅をもって振動したと
きに前記拘束を解いて退避する。
【0010】前記請求項2の発明によれば、前記流体が
前記加圧源により加圧される圧力と、前記排出孔の外部
の圧力との差圧により前記躯体が流体上に浮上し、前記
躯体の下面と前記基礎構造体の上面とが離間状態に保持
される。また、前記アクチュエーターが、常態において
前記躯体を拘束して前記基礎構造体に対する前記躯体の
水平方向の移動を阻止し、前記基礎構造体が一定値以上
の振幅をもって振動したときに前記拘束を解いて退避す
る。
【0011】前記請求項3の発明によれば、前記躯体が
前記基礎構造体上に下降した際に、前記躯体の下面に貼
着したテフロン板と前記基礎構造体の上面に貼着したス
テンレス板とが接面し、前記基礎構造体に水平方向の変
位が作用した場合に、前記躯体が基礎構造体上面を滑り
免震作用が働く。
【0012】前記請求項4の発明によれば、前記躯体が
前記基礎構造体上に下降した際に、前記ストッパーが前
記躯体の水平方向の移動を規制する。
【0013】
【実施例】以下、本発明を添付図面を参照して詳細に説
明する。図1は、本発明の建築物の免震構造の第1実施
例を示したものである。図において、符号1は建築物の
免震構造、2は建築物の躯体、3は基礎構造体、4は流
体である。この場合、免震構造1は、基礎構造体3上に
建築物の柱脚(躯体)2が支承され、さらに、柱脚2を
拘束しあるいはその水平方向の移動を規制するアクチュ
エーター5…(図では2基)が、基礎構造体3上にそれ
ぞれ対向して設けられた構成とされている。
【0014】基礎構造体3は、水平状態の基礎面3aに
台座6(上端部)が形成された構成となっている。台座
6には、その上面6aから内部にかけて流体4を保有す
るピット6bが形成されている。このピット6bの底に
は穴6cが形成され、この穴6cから台座6の外部に通
じて流体4が流れる第1の流路7が形成されている。こ
の第1の流路7には、流体4を保有するチャンバー7a
と絞り部7bが形成されている。また、台座6の上面に
は、ピット6bを囲繞して流体4の受け溝6dが形成さ
れている。この受け溝6dの底には穴6eが形成され、
この穴6eから台座6の外部に通じて流体4が流れる第
2の流路8が形成されている。さらに、台座6の外側に
は、第1の流路7と第2の流路8を連結する管路(流
路)9が設けられている。この管路9には、流路7内の
圧力を測定する圧力計9aと、第1の流路7と管路8と
の間の流体4の導通を制御する自動開閉バルブ9bと、
流体4を圧送する加圧ポンプ(加圧源)9cが介装され
ている。そして、圧力計9aの出力を常時自動開閉バル
ブ9bおよび加圧ポンプ9cにフィードバックさせて流
路7内の圧力が常に所定の圧力を保持するように構成さ
れている。さらに、台座6の上面6aの外周には、後述
するフェイルセーフのためのストッパー10が形成され
ている。ストッパー10は、その内側の柱脚2と対向す
る部分に弾性体10aが取り付けられた構成となってい
る。またさらに、台座6の上面6aの水平部分は、ステ
ンレス板6fが貼着されている。
【0015】柱脚2の下端部2aと台座6の間には、前
記受け溝6dの内側に位置し前記ピット6bを囲繞する
ようにシール材(膜体)11がその上下端が柱脚2及び
台座6に固着されて配設されている。シール材11は、
流体4をシールしながら、柱脚2の台座6に対する水平
移動可能にする弾性体で構成されている。このシール材
11と、柱脚2の下面2b、および前記ピット6ba
は、流体の充填室12を形成している。なお、柱脚2の
下面2bの水平部分は、テフロン膜2cが貼着されてい
る。シール材11は流体4が充填室12からもれずに、
台座6の変位が柱脚2に直接伝達されない構成であれば
よく、例えばその上端が柱脚2に固着され、下端が台座
6に密着するように配設された構成にしてもよい。
【0016】前記アクチュエーター5は、柱脚2の側面
に当接し、柱脚2を拘束あるいはその水平方向の移動を
規制する支持ロッド5aと、該支持ロッド5aの固定・
伸縮を行うシリンダー5bと、このシリンダー5bへの
出力を行う制御部(図示せず)と、このシリンダー5b
を支持する支持部材5cとから構成されている。
【0017】上記構成において、加圧ポンプ9cを作動
させて流体4を流路7を通じて充填室12に送り込み、
台座6の上面6aと柱脚2の下面2bとを離間させる。
そして、アクチュエーター5の支持ロッド5aを柱脚2
の側面に当接させる。
【0018】風等による振動が作用する場合(常態)に
おいては、アクチュエーター5は、柱脚2を拘束して基
礎構造体3に対する柱脚2の水平方向の移動を阻止し、
基礎構造体3が一定値以上の振幅をもって振動したとき
には、前記制御部(図示せず)が前記拘束を解き、支持
ロッド5aを退避させるようにシリンダー5bに出力信
号を出力するようになっている。なお、制御部は、地震
動が非常に大きく、台座6がシール材11のシール性能
限界を越える振幅をもって振動するような場合には、強
制的にアクチュエーター5を作動させて柱脚2の水平方
向の移動を停止させるようにシリンダー5bに出力する
ようにもなっている。
【0019】アクチュエーター5が故障した場合には、
自動開閉バルブ9bを開放し、流路7の圧力を下げて柱
脚2を台座6上に下降させる。この状態で地震動が作用
した場合には、前記柱脚2の下面2aに貼着したテフロ
ン膜2bと台座6の上面6aに貼着したステンレス板6
fとが接面して、免震効果が得られるようになってい
る。地震動が大きな場合でも、前記ストッパー10が柱
脚2の台座6からの落下を防止するようになっている。
【0020】以上説明したように、本実施例の免震構造
1によれば、充填室12内に充填された流体4の圧力に
より、柱脚2の下面2aと台座6の上面6aとが離間状
態に保持され、前記アクチュエーター5が、常態におい
て柱脚2を拘束し、台座6に対する柱脚2の水平方向の
移動を阻止し、台座6が一定値以上の振幅をもって振動
したときには、柱脚2の拘束を解き、支持ロッド5aを
退避させるようしたので台座6の振動が柱脚2にほとん
ど伝達されない免震機能を有した建築物を構築すること
ができる。また、柱脚2を流体4により浮上させている
ので、地震後に柱脚2が台座6に対してずれた場合にあ
っても、アクチュエーター5によりその位置を容易に回
復させることができる。
【0021】図2は、本発明の建築物の免震構造の第2
実施例を示したものである。この場合、前記充填室12
および管路9の構成を除いては、前記第1実施例と同様
であるので、以下の説明では、充填室12及び管路9に
ついて説明する。なお、図中、その他の部分の符号につ
いては、上記第1実施例と同様とする。
【0022】図に示したように、柱脚2の下端部2aと
台座6の間には、前記受け溝6dの内側に位置し前記ピ
ット6bを囲繞するようにシール材(膜体)11が配設
されている。このシール材11には、流体4を受け溝6
dに排出する排出孔11aが形成されている。
【0023】管路9には、流路7内の圧力を測定する圧
力計9aと、流体4を圧送する加圧ポンプ(加圧源)9
cが介装されている。そして、流体4が加圧ポンプ9c
で加圧される圧力と排出孔11aの外部圧力との差圧が
柱脚2が流体4上に浮上させるに足りる圧力になるよう
に、常時、加圧ポンプ9cで流体4を充填室12に圧送
できるように構成されている。
【0024】本実施例の免震構造1によれば、前記第1
実施例と同様に台座6の振動が柱脚2にほとんど伝達さ
れない免震機能を有した建築物を構築することができ
る。また、柱脚2を流体4により浮上させているので、
地震後に柱脚2が台座6に対してずれた場合にあって
も、アクチュエーター5によりその位置を容易に回復さ
せることができる。
【0025】なお、上記第1及び第2実施例において、
フェイルセーフを考慮して、流体4の流路及び管路につ
いては、少なくとも2系統設けることが望ましい。
【0026】次に、本発明の免震構造の構築方法につい
て説明する。まず、上記構造の台座6を有する基礎構造
体3を打設する(図3)。ここで、台座6は、予めプレ
キャスト製品として形成したものを基礎面3aに固定し
てもよい。次に、図4に示したように台座6の上面6a
の所定の位置にプレキャスト製の柱脚2を設置する。こ
の設置の際に前記シール材11を柱脚2の下端部2a及
び台座6の上面6aに固着させる。また、この際に、シ
ール材11の損傷を防ぐためにスペーサー13を台座6
と柱脚2の間に配設しておく(図5)。そして、柱脚2
を台座6上に固定治具14でボルト15固定し、前記ア
クチュエーター5(図1参照)が設置されるまでの間の
柱脚2の水平方向の移動を防ぐ。この柱脚2の固定後、
アクチュエーター5を設置し、柱脚2をその側面から支
持する。そして、前記工程治具14を取り外し、ボルト
5の穴埋め処理をした後に加圧ポンプ9cで流体14を
充填室12内に圧送して柱脚2を流体4上に浮上させて
施工を完了する(図1)。
【0027】このように、本発明によれば、上記効果を
奏する免震構造を比較的単純な施工工程により構築する
ことができる。
【0028】
【発明の効果】本発明に係る建築物の免震構造によれ
ば、以下の効果を奏することができる。請求項1記載の
建築物の免震構造によれば、前記充填室内に充填された
流体が前記加圧源により加圧され、前記躯体が前記流体
上に浮上し、前記躯体の下面と前記基礎構造体の上面と
が離間状態に保持されるようにし、かつ、前記アクチュ
エーターが、常態において前記躯体を拘束して前記基礎
構造体に対する前記躯体の水平方向の移動を阻止し、前
記基礎構造体が一定値以上の振幅をもって振動したとき
に前記拘束を解いて退避するようにしたので、風や小規
模の地震の際には、アクチュエーターで躯体の水平移動
を規制でき、中規模あるいは大規模地震の際には、基礎
構造体の振動による変位が直接躯体に伝達されずに建築
物の躯体を安定して支承することができる。また、躯体
が変位した場合においても、前記アクチュエーターで容
易にその変位を回復させることができる。請求項2記載
の建築物の免震構造によれば、前記流体が前記加圧源に
より加圧される圧力と、前記排出孔の外部の圧力との差
圧により前記躯体が流体上に浮上し、前記躯体の下面と
前記基礎構造体の上面とが離間状態に保持されるように
し、かつ、前記アクチュエーターが、常態において前記
躯体を拘束して前記基礎構造体に対する前記躯体の水平
方向の移動を阻止し、前記基礎構造体が一定値以上の振
幅をもって振動したときに前記拘束を解いて退避するよ
うにしたので、風や小規模地震の際には、アクチュエー
ターで躯体の水平移動を規制でき、中規模あるいは大規
模地震の際には、基礎構造体の振動による変位が直接躯
体に伝達されずに建築物の躯体を安定して支承すること
ができる。また、躯体が変位した場合においても、前記
アクチュエーターで容易にその変位を回復させることが
できる。請求項3記載の建築物の免震構造によれば、前
記躯体が前記基礎構造体上に下降した際に、前記躯体の
下面に貼着したテフロン板と前記基礎構造体の上面に貼
着したステンレス板とが接面し、前記基礎構造体に水平
方向の変位が作用した場合に、前記躯体が基礎構造体上
面を滑り免震作用が働くようにしたので、上記効果に加
えて、仮に躯体が基礎構造体上にあるときに地震が発生
しても、滑り支承としての免震作用が働き、建築物の躯
体を安定して支承することができる。請求項4記載の建
築物の免震構造によれば、前記躯体が前記基礎構造体上
に下降した際に、前記ストッパーが前記躯体の水平方向
の移動を規制するようにしたので、上記効果に加えて、
躯体が基礎構造体から落下する危険を回避することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の建築物の免震構造の第1実施例を示し
た要部側断面図である。
【図2】同構造の第2実施例を示した要部側断面図であ
る。
【図3】同構造の基礎構造体の上端部を示した要部側断
面図である。
【図4】同構造の基礎構造体上に柱脚を設置した状態を
示した要部側断面図である。
【図5】図4の要部拡大図である。
【符号の説明】
1 免震構造 2 躯体 2a 躯体の下面 2b テフロン膜 3 基礎構造体 3a 基礎構造体の上面 3b ステンレス板 4 流体 5 アクチュエーター 7、8、9 流路 9c 加圧源 10 ストッパー 11 膜体 11a 排出孔 12 充填室

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物の躯体と、この躯体を支承する基
    礎構造物体との間に設けられる建築物の免震構造であっ
    て、前記躯体の下端部と前記基礎構造物の上端部との間
    に、これらの間に充填室を形成する膜体が配設され、該
    充填室に流体が充填されるとともに、該流体を加圧し
    て、前記躯体の下面と前記基礎構造体の上面とを離間さ
    せる加圧源が設けられ、前記基礎構造体に、常態におい
    て前記躯体を拘束して前記基礎構造体に対する前記躯体
    の水平方向の移動を阻止し、前記基礎構造体が一定値以
    上の振幅をもって振動したときに前記拘束を解くアクチ
    ュエーターを設けてなることを特徴とする建築物の免震
    構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の建築物の免震構造におい
    て、前記充填室を形成する部材に、該充填室内の流体を
    外部に排出する排出孔が形成され、該排出孔から排出さ
    れる排出流体を前記充填室に導く流路が設けられるとと
    もに、前記加圧源が前記流路内に前記排出流体を加圧し
    てこれを前記充填室側へ圧送するように介装されている
    ことを特徴とする建築物の免震構造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の建築物の免
    震構造において、前記膜体が、前記躯体の下面と前記基
    礎構造体上面の前記下面に対向する部分との間に形成さ
    れる空間部を囲繞するように配設され、前記躯体の下面
    にテフロン膜が貼着され、前記基礎構造体の上面にステ
    ンレス板が貼着されていることを特徴とする建築物の免
    震構造。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の建築物の免震構造において、前記基礎構造体上面
    に、前記躯体が下降して接しているときにおける該躯体
    の水平方向の移動範囲を規制するストッパーが設けられ
    ていることを特徴とする建築物の免震構造。
JP22183692A 1992-08-20 1992-08-20 建築物の免震構造 Withdrawn JPH0666046A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08218396A (ja) * 1995-02-17 1996-08-27 Yoshiro Nakamatsu 耐震構造物又は基礎ユニット

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08218396A (ja) * 1995-02-17 1996-08-27 Yoshiro Nakamatsu 耐震構造物又は基礎ユニット

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