JPH0665935A - 地下構造物の防水工法および防水層の保護プレート - Google Patents

地下構造物の防水工法および防水層の保護プレート

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JPH0665935A
JPH0665935A JP4220437A JP22043792A JPH0665935A JP H0665935 A JPH0665935 A JP H0665935A JP 4220437 A JP4220437 A JP 4220437A JP 22043792 A JP22043792 A JP 22043792A JP H0665935 A JPH0665935 A JP H0665935A
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JP
Japan
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protective plate
waterproof layer
underground structure
sand
work
Prior art date
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Pending
Application number
JP4220437A
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English (en)
Inventor
Katsuhiko Fukushima
克彦 福島
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Ube Exsymo Co Ltd
Original Assignee
Ube Nitto Kasei Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0665935A publication Critical patent/JPH0665935A/ja
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  • Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 保護プレートの取扱および施工が簡単かつ安
価に行えるようにする。また堅牢で耐衝撃性および耐圧
性に富み、しかも土砂が滑り落ちやすい防水層用保護プ
レートを提供する。 【構成】 地下構造物3の本体外壁3aの表面に防水層
4を形成しその施工完了後は保護プレート5を防水層4
に貼付する。保護プレート5は、ポリオレフィン系樹脂
からなる表面滑性のある二枚のシート5a間をリブ5b
によって一体化した、軽量中空シートである。これを防
水層4の表面にタイル状に縦横に順次張付けて接着し、
目地を埋めれば施工を完了する。施工完了後は、土留壁
1と地下構造物3の間に形成されている空間部分に埋め
戻し土砂Dを投入して地下構造物3と周囲地盤Eとの間
を埋め戻せば地下構造物3の築造を完成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、埋め戻し土砂による防
水層の破損を防止した地下構造物の防水工法および防水
層の保護プレートに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば原子力発電所のように大深度の地
下に地下構造物を構築する場合や、埋立地,地下水脈の
多い場所或いは貯水池などのように水が出やすい場所に
構築される地下構造物の外壁には防水層が施工される。
【0003】この場合の地下構造物の施工は、地盤を掘
削しつつその周囲に鋼矢板などによって囲われた土留壁
を構築し、この土留壁内で地下底部に地下構造物を構築
し、構造物の外壁表面にピッチ系,アスファルト系,ウ
レタン系,ゴム系等の防水層を形成した後、土留壁と地
下構造物の間に形成されている空間部分に土砂を投入し
て地下構造物と周囲地盤との間を埋め戻すことによって
行なわれている。
【0004】しかしながら、前記防水層は比較的軟質の
部材で構成されているため、土砂投入時において防水層
に土砂が衝突すると防水層が削り取られるなどして破損
し易く、また一旦破損した部分は防水性が極度に低下す
るが、後にその破損箇所を特定したとしても一旦埋め戻
した土砂を再度除去するのは手間がかかり、補修費用も
極めて高価なものとなってしまう。
【0005】したがって、この防水層に土砂が直接衝突
するのを防止するために、防水層表面を保護プレートで
覆う方法が検討されている。この保護プレートは防水層
の表面に貼着或いは塗布などの手段によって形成される
ものであり、例えば発泡ポリエチレンシート,ポリエチ
レンフィルム,合板,モルタルなどその材料は多岐にわ
たるが、いずれも保護用の材料としては以下の欠点があ
った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、発泡ポリエ
チレンの場合には表面に滑性がないため、これ自体に埋
め戻し土砂が食い付いて削り取られる惧れがあった。ポ
リエチレンフィルムの場合にも同じく破れやすいという
欠点があった。
【0007】これに対し、合板は剛性があり安価ではあ
るが、重く取扱が面倒で腐蝕性があり、耐久性に問題が
生ずる。さらにモルタルの場合には湿式作業により塗布
するため、作業性が悪く施工費用が高価であった。
【0008】この発明は以上の問題点に鑑みなされたも
のであって、その目的は、保護プレートの取扱および施
工が簡単かつ安価に行えるようにした地下構造物の防水
工法を提供するものである。またこの発明の他の目的
は、堅牢で耐衝撃性および耐圧性に富み、しかも土砂が
滑り落ちやすい防水層用保護プレートを提供するもので
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の地下構造物の防水工法は、地下構造物の外
壁表面に防水層を施工し、該防水層の表面に表面滑性の
ある中空の保護プレートを貼付した後に前記地下構造物
と土留壁の間の空間に土砂を投入して埋め戻すものであ
る。
【0010】また本発明の防水層用保護プレートは、ポ
リオレフィン系樹脂からなる表面滑性のある二枚のシー
ト間をリブによって一体化した中空状のものである。
【0011】
【作用】以上の構成において、防水層に対する保護プレ
ートの貼付には熱融着,接着剤による接着或いは両面粘
着シートを介した貼付方法のいずれかを選択することが
できる。保護プレートは定寸カットされたシート状また
はロール状に巻回した形で提供され、これを前記貼付方
法によって防水層表面に貼付できる。前記保護プレート
は中空であり、ある程度の厚みを確保できる割りには軽
量なのでシート或いはロール状のいずれの形態であって
も取扱が簡単である。
【0012】またこの保護プレートの表面は十分に滑性
があり、また耐衝撃性に富むので、施工完了後土砂を埋
め戻す際に保護プレートの表面に土砂が衝突しても保護
プレートが削り取られることがなく、土砂は表面を滑り
ながら流下し、スムーズに埋め戻し作業ができる。
【0013】
【実施例】図1はこの発明にかかる地下構造物の防水工
法を示すもので、まず、(a)に示すように、周囲地盤
Eを掘削し、掘削した地下の周囲に鋼矢板などによって
囲われた土留壁1を構築し、この土留壁1で囲われた地
下の底部に基礎工2を施工し、その上部にコンクリート
製の地下構造物3の本体を構築する。
【0014】その後に(b)に示すように、構造物3の
本体外壁3aの表面に防水層4を形成する。この防水層
4はピッチ系,アスファルト系,ウレタン系,ゴム系等
の非透水性の材料からなり、その表面に形成された接着
材層などを介して外壁3aの表面に貼付される。
【0015】防水層4の施工完了後は(c)に示すよう
に、保護プレート5を防水層4の表面に貼付する。この
保護プレート5は、図2に示すように、ポリプロピレン
などのポリオレフィン系樹脂からなり表面滑性のある二
枚のシート5a間を断面矩形状の凹凸が連続するリブ5
bによって一体化した、ある程度の剛性と耐衝撃性およ
び耐圧性を有する軽量中空シートであり、その厚みは5
mmである。なお、この厚みは施工状況によって1.5
mmから15mmのものを選択することができる。
【0016】また、この保護プレート5は、例えば縦横
比1000×2000mmなどに定寸カットされ、一枚当
たりの重さが2Kgのシート状で施工現場に供給される。
このシート状保護プレート5を防水層4の表面にタイル
状に縦横に順次貼付け、各保護プレート5間の目地すな
わち接合部を埋めれば施工を完了する。
【0017】接着方法としては、前記防水層4表面をバ
ーナで炙り溶融させ、これに保護プレート5を圧着する
方法や、防水層4または保護プレート5のいずれかに予
め剥離紙で保護された接着剤を設け、接着時には剥離紙
を剥離して接着する、或いは接着剤を塗布し接着する、
さらには両面接着テープなどを介して貼着する方法など
があり、いずれの方法の中から作業性が良好でコストの
安価な方法を選ぶことができる。
【0018】また、リブ5bの方向性は縦横のいずれで
もよいが、通常は横方向に中空部が連続するように貼着
する。
【0019】目地を埋める方法としては、図2に示すよ
うに梱包用粘着テープ6などを各保護プレート5の接合
線に沿って縦横に貼着すれば良い。
【0020】なお、出隅,または入隅の部分で保護プレ
ート5の寸法が余分になり、切断または折曲したい場合
には、切断または折曲線に沿ってカッターなどで筋を付
ければ、筋の部分に沿って簡単に切り離しまたは折曲で
きる。なお、折曲時にはバーナで炙って軟化させ、コー
ナに沿って折り曲げるようにしても良い。
【0021】以上の保護プレート5の施工完了後は、
(d)に示すように土留壁1と地下構造物3の間に形成
されている空間部分に埋め戻し土砂Dを投入して地下構
造物3と周囲地盤Eとの間を埋め戻せば、地下構造物3
の築造を完成する。
【0022】なお、埋め戻し土砂Dの投入時にこれが保
護プレート5の表面に衝突しても、この保護プレート5
は耐衝撃性があり、また表面が滑性なので、破損したり
土砂が食い付くことなく、土砂Dは表面を滑りつつスム
ーズに流下する。
【0023】埋め戻し完了後前記保護プレート5は、埋
め戻し土砂Dの土圧によって防水層4の表面に強固に密
着して保護状態を維持し、防水のための補助機能をもた
らすと同時に、保護プレート5は中空のシートなので断
熱効果もあり、構造物3の内部を熱的に遮断する。ま
た、埋め戻し後数ヵ月を経ると、埋め戻した土砂Dが締
り沈下が起こる場合がある。このような場合にも保護プ
レート5の表面が滑性であるため、土砂Dは表面を滑り
ながら沈下するので防水層には影響を与えることがな
い。
【0024】なお、前記実施例では、保護プレート5と
して定寸カットしたシートとし、これを施工現場で縦横
に張り付けるようにしたが、ロール状とし、これを施工
現場で展開しつつ防水層4に貼着することもできる。
【0025】また、保護プレート5におけるリブ5bの
構造としては実施例に示すような2枚のシート間に平行
なリブが一体に押出し成形された形状の他に、図3に示
すように、斜行リブ,波状コルゲート,円筒リブがあ
り、いずれも使用可能である。
【0026】
【発明の効果】以上各実施例によって詳細に説明したよ
うに、本発明にかかる地下構造物の防水工法にあって
は、防水層に対する保護プレートの貼付するのに熱融
着,接着剤による接着或いは両面粘着シートを介した貼
付方法のいずれかを選択することができ、簡単に施工を
行うことができるとともに、施工完了後は防水層を完璧
に保護することができる。
【0027】また、この発明にかかる保護プレートは、
内部中空であり、ある程度の厚みを確保できる割りには
軽量なのでシート或いはロール状のいずれの形態であっ
ても取扱が簡単で、安価である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)はこの発明にかかる地下構造物
の施工手順を示す説明図である。
【図2】この発明にかかる保護プレートの取付け状態の
斜視図である。
【図3】(a)〜(f)は保護プレート他の例を示す斜
視図である。
【符号の説明】
E 周囲地盤 3 地下構造物 3a 外壁 4 防水層 5 保護プレート 5a シート 5b,5c,5d,5e リブ D 埋め戻し土砂

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地下構造物の外壁表面に防水層を施工
    し、該防水層の表面に表面滑性のある中空の保護プレー
    トを貼付した後に前記地下構造物と土留壁間の空間に土
    砂を投入して埋め戻すことを特徴とする地下構造物の防
    水工法。
  2. 【請求項2】 地下構造物の外壁表面に施工される防水
    層を保護する保護プレートであって、ポリオレフィン系
    樹脂からなる表面滑性のある二枚のシート間をリブによ
    って一体化した中空状のものであることを特徴とする防
    水層の保護プレート。
JP4220437A 1992-08-19 1992-08-19 地下構造物の防水工法および防水層の保護プレート Pending JPH0665935A (ja)

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4833940A (en) * 1987-02-06 1989-05-30 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Crankshaft for a 90 degree V-type eight-cylinder internal combustion engine
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