JPH066592B2 - マイトマイシン誘導体 - Google Patents

マイトマイシン誘導体

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JPH066592B2
JPH066592B2 JP61089546A JP8954686A JPH066592B2 JP H066592 B2 JPH066592 B2 JP H066592B2 JP 61089546 A JP61089546 A JP 61089546A JP 8954686 A JP8954686 A JP 8954686A JP H066592 B2 JPH066592 B2 JP H066592B2
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徳幸 黒田
孝治 久村
亨 菅谷
豊 大澤
英雄 上野
眞 森本
忠 芦沢
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KH Neochem Co Ltd
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Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D487/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00
    • C07D487/12Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00 in which the condensed system contains three hetero rings
    • C07D487/14Ortho-condensed systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は抗腫瘍活性を有する新規なマイトマイシン誘導
体に関する。
従来の技術及び問題点 マイトマイシン類は一般に抗菌活性、抗腫瘍活性を有す
る抗生物質として知られている。代表的なマイトマイシ
ン類としては、マイトマイシンA,B,C及びポルフィ
ロマイシン(メルクインデックス10版)、マイトマイ
シンD及びE(特開昭54−122797)、マイトマ
イシンF及びJ(特開昭55−45322)等が挙げら
れる。これらのマイトマイシン類は以下第1表に示す化
学構造を有し、ストレプトミセス・ケスピトーサスの菌
株を培養することによって得ることができる。
なお、立体構造はジャーナル・オブ・アメリカン・ケミ
カル・ソサエティー,105, 7199(1983)による。
又、10位デカルバモイルマイトマイシン類がジャーナ
ル・オブ・メディシナル・ケミストリー,14,109(1971)
に記載されている。
これらのマイトマイシン類中、マイトマイシンCは抗腫
瘍活性が特に強く、広く臨床に供せられている。しかし
ながら、毒性、骨髄毒性が強く、抗腫瘍活性の増強及び
/又は副作用の軽減を目的に従来マイトマイシン類の種
々の誘導体がつくられている。
これらの誘導体のうち、7位アミノ基が置換されたマイ
トマイシン類も種々知られているが、該アミノ基の窒素
原子に隣接して炭素以外の原子が配置される基で、置換
されたマイトマイシン誘導体としては、特開昭60−1
69481に記載されているものが知られているのみで
ある。すなわち、該文献には7位がメタンスルホニルア
ミノ(実施例5),ジエチルチオホスホリルアミノ
〔(CP(=S)NH−〕(実施例14)等
であるマイトマイシン誘導体が開示されている。しかし
ながら、7位アミノ基がその窒素原子に隣接して酸素原
子が配置した基で置換されたマイトマイシン誘導体は知
られていない。
新規かつ有用なマイトマイシン誘導体は常に求められて
いる。新規なマイトマイシン誘導体について研究した結
果、7位が窒素原子に隣接して酸素原子を有する置換ア
ミノ基、例えば、アルコキシアミノ基やアラルキルオキ
シアミノ基等である化合物は、その構造においてマイト
マイシン類のキノン環が、7−アルコキシイミノ−、又
は7−アラルキルオキシイミノ−6,7−ジヒドロキノ
ン環に変換した全く新規な化合物であることを見出し
た。又、これら化合物はすぐれた抗腫瘍活性を有する。
問題点を解決するための手段 本発明の優れた抗腫瘍活性を有するマイトマイシン誘導
体は次の式(I)で表される。
(式中、Rは低級アルキル、シクロアルキル又は非置換
もしくは置換アラルキルであり、Xは水素原子、又はカ
ルバモイルであり、Y,Zは水素原子又はメチルであ
る。
はα又はβ結合を表す)。式(I)で表される化合物を
以下化合物(I)という(他の式番号の化合物について
も同様)。
式(I)のRの定義中、低級アルキルは炭素数1〜6の
直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル、例えばメチル、エ
チル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソ
ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、
ネオペンチル、n−ヘキシル等を包含する。シクロアル
キルは、炭素数3〜6のシクロアルキル、例えばシクロ
プロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル等を包含す
る。非置換もしくは置換アラルキルはベンジル、フェネ
チル、ジフェニルメチル、トリチル、置換ベンジル等を
包含する。ここで置換ベンジルとしてはベンゼン環が1
又は2の同一もしくは異なったヒドロキシ、メトキシ、
ハロゲン原子、アミノ、ニトロ又は低級アルキル〔ここ
で低級アルキルは式(I)のRの定義にいう低級アルキ
ルと同義である〕で置換したベンジルがあげられる。
化合物(I)は式(II) (式中、X,Y及びZは式(I)におけると同義であ
る)で表されるマイトマイシン類と式(III) RONH (III) 〔式中、Rは式(I)におけると同義である)で表され
る化合物又はその酸付加塩とを不活性溶媒中、必要に応
じ塩基の存在下、反応させることにより製造することが
できる。
化合物(III)の酸付加塩としては、塩酸塩、臭化水素酸
塩等が用いられる。化合物(III)又は、その酸付加塩の
使用量は化合物(II)に対し1〜3当量が適当である。化
合物(III)の酸付加塩を用いる場合には、化合物(III)を
遊離させるに必要な量の塩基を使用する。かかる塩基と
しては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナト
リウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リ
チウム等の無機塩基、ピリジン、4−ジメチルアミノピ
リジン、トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリン
等の第3級アミン、ソジウムメトキシド、ソジウムエト
キシド、ポタシウムメトキシド、ポタシウムエトキシド
等のアルカリ金属アルコキシド等が用いられる。
不活性溶媒としては、メタノール、エタノール、イソプ
ロパノール等の低級アルカノール、アセトニトリル、ジ
メチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、テトラヒ
ドロフラン、水等が単独もしくは組合わせて用いられ
る。
反応は0℃から室温で行うのが好ましく、通常数時間か
ら数十時間で完了する。
反応終了後、通常用いられる処理操作、例えば抽出、ク
ロマトグラフィー、再結晶等の分離、精製法によって化
合物(I)を得ることができる。
化合物(I)は前記の従来知られているマイトマイシン
類及びその誘導体とは構造を全く異にする新規なマイト
マイシン誘導体である。もっとも化合物(I)は式
(I)以外に次の式(IV)又は(V)の構造も互変異性に
よりとりうるものと考えられる。
(両式中、R,X,Y,Z及び は式(I)におけると同義である)。
例えば、実施例1で得られる化合物のCDCl中での
H−及び13C−NMRの値は該化合物が式(I)に
対応する構造をとっていることを示している。ところ
が、H−NMRをdジメチルスルホキシド中で測定
すると、アリール位メチルのピークがδ2.01に12
%(積分強度比)観測され、一部式(IV)又は(V)に対
応する構造で存在していることが確認された。一般には
化合物の種類、NMRの測定条件等により互変異性体の
生成比は異なってくる。
従って、本発明は式(I)で表されるマイトマイシン誘
導体に関するものであるが、その互変異性体である式(I
V)及び(V)で表される化合物も包含するものである。
化合物(I)は優れた抗腫瘍活性を示す。以下、代表的
な化合物(I)の薬理作用を実験例で示す。
実験例1. 代表的な化合物(I)のHela S培養細胞に対する効
果を第2表に示す。表中IC50は薬剤非投与の細胞数
に対し50%の細胞数を与える試験化合物の濃度であ
る。
この試験方法は以下の通りである。
培養Hela S細胞を10%(V/V)牛胎児血清および2
92mg/mlグルタミンを含有するMEM培地で3×10
個/mlの浮遊細胞液に調整した。24穴マルチプレー
トに1mlずつ分注し、炭酸ガス培養器(5%炭酸ガス、
95%空気)中37℃で培養した。24時間後にPBS
又は、エタノール又はジメチルスルホキシドに溶解又は
懸濁した薬剤を種々の濃度で添加した。添加後、37℃
炭酸ガス培養器中(5%炭酸ガス、95%空気)で、7
2時間培養した。各穴の培養液をアスピレーターで吸引
除去し、1mlのPBSを添加して細胞表面を穏やかに洗
浄後、吸引除去した。0.05%トリプシンおよび0.
02%EDTA含有PBSを1mlずつ各穴に分注し、ピ
ペッティングののち、ミクロセルカウンター(東亜医用
電子製)で各細胞浮遊液の細胞数をカウントした。薬剤
非投与のコントロールの細胞数に対し、50%の細胞数
を示す濃度(IC50)を濃度依存曲線よりもとめた。
実験例2. 化合物(I)のサルコーマ180固形腫瘍に対する効果
を第3表に示す。表中C.I.とは化学療法係数を意味
し、 で表される。
ここで、LD50は急性毒性値を、又ED50はサルコ
ーマ180固型腫瘍体積を、非投与対称群の腫瘍体積の
50%に低下させる投与量を示す。表中 の値は末梢白血球数4000を与える投与量とED50
の比を示し、末梢白血球数に対する影響を表すものであ
る。
LD50、ED50、WBC4000の値は、それぞれ
以下に述べる方法により求められた。
(1) LD50 ddyマウスに薬剤を1回腹腔内に投与し、1群5匹
のマウスの投与後14日間の生死を観察し、各投与群の
死亡率より、ベーレンス・ケルバー法に従いLD50
算出した。
(2) ED50 5×10個のサルコーマ180細胞をddyマウスの
腹腔内に移植し、7日目の腹水から細胞を採取し、滅菌
生理食塩水で1回洗浄後、滅菌生理食塩水で5×10
個/mlの細胞浮遊液を作製した。この0.1mlを体重2
0±2gのddy雄性マウスの右腋窩部皮下に移植し
た。薬剤は、生理食塩水、又はツイーン80含有生理食
塩水に溶解し、腫瘍移植後24時間目に1群5匹のマウ
ス尾静脈より0.1〜0.2mlを投与した。移植後7日
目に腫瘍の長径(a)と短径(b)を測定し、腫瘍体積
に相当するa×b/2の値を求めた。薬剤非投与の対照
群の体積(C)に対する薬物投与群の体積(T)の比
(T/C)によって抗腫瘍効果をあらわした。
縦軸に通常目盛でT/C、横軸に対数目盛で投与量を表
したグラフに、各投与量におけるT/Cをプロットし、
投与量とT/Cの関係を最小二乗法により直線としても
とめた。得られた直線の回帰式より、T/Cが0.5を
示す投与量(ED50)を算出した。
(3) WBC4000 5×10個のサルコーマ180細胞を1群5匹の体重
20±2gのddy雄性マウスの右腋窩部皮下に移植
し、24時間後に薬剤を腹腔内に投与した。薬物投与後
4日目に担癌マウスの眼窩静脈叢より血液を0.02ml
採取し、9.98mlのセルキットセブン液に分散させ
た。サポニン液を1滴加え赤血球を溶解させた後、ミク
ロセルカウンターで白血球数を測定した。縦軸に通常目
盛で、末梢白血球数を、横軸に対数目盛で投与量を示し
たグラフに各投与量における白血球数をプロットし、投
与量と末梢白血球数の関係をもとめ、末梢白血球数40
00/mm3(正常マウスにおける末梢白血球数のほぼ1/
2)を与える投与量(WBC4000)を算出した。
上記のごとく化合物(I)は一般に優れた抗腫瘍活性を
有する。化合物(I)のいくつかはC.I.値がマイト
マイシンより大であり、このことは投与可能量域がマイ
トマイシンCより広いことを意味する。又、多くの化合
物(I)はWBC4000/ED50値がマイトマイシ
ンCより大であり、このことは同等のED50を与える
投与量での骨髄毒性がマイトマイシンCより軽減されて
いることを意味する。
従って、化合物(I)はこれを含有してなる抗腫瘍剤、
特に化合物(I)の有効量と医薬補助剤とを含有してな
る抗腫瘍剤として用いることができる。ここに医薬補助
剤は常用される希釈剤、賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢
剤、基剤等を包含する。
化合物(I)は各種の投与形態で用いることができる。
注射剤として用いる場合には、希釈剤としてこの分野で
常用されているもの、例えばエタノールに化合物(I)
を溶解後(必要に応じ界面活性剤、可溶化剤を併用)、
エタノールを吸引除去するか又はせずに、注射用蒸留
水、生理食塩水;ブドウ糖、フラクトース、マンニット
等の注射用蒸留水への溶液と混合して製する。
又、エタノール溶液を凍結乾燥した注射剤や化合物
(I)と塩化ナトリウムとを混合した粉末注射剤として
もよく、これらの場合は用時溶解している。これらの注
射剤は例えば、静脈内投与に供せられるが、筋肉内投
与、動脈内投与、腹腔内投与、胸腔内投与等も可能であ
る。
経口投与用製剤は、化合物(I)及び適当な賦形剤、崩
壊剤、結合剤、滑沢剤等を常法により混合成型して錠
剤、粒剤、粉剤とすることにより製造する。
坐剤用製剤は、化合物(I)及び常用の担体を常法によ
り混合成型して製する。
投与量は投与方法、化合物(I)の種類、年齢、症状等
により異なるが、一般的には人を含む哺乳動物に対し、
1日あたり化合物(I)として0.5〜75mg/60kg
が適当である。
実施例 以下、本発明の実施例及び参考例を示す。なおMASS
スペクトルは、FAB(Fast Atom Bombardment)法に
よるものである。
各実施例における目的化合物の命名は第1表におけると
異なっている。例えば実施例1の化合物は以下の構造と
名称で表される。
〔1aS−1aα,8β,8aα,8bα)〕−8−
{〔(アミノカルボニル)オキシ〕メチル}−8a−メ
トキシ−6−〔(メトキシ)イミノ〕−5−メチル−
1,1a,2,5,6,8,8a,8b−オクタヒドロ−アジリノ
〔2′,3′:3,4〕ピロロ〔1,2−a〕インドー
ル−4,7−ジオン 実施例1. 〔1aS−(1aα,8β,8aα,8bα)〕−8−
{〔(アミノカルボニル)オキシ〕メチル}−8a−メ
トキシ−6−〔(メトキシ)イミノ〕−5−メチル−
1,1a,2,5,6,8,8a,8b−オクタヒドロ−アジリノ
〔2′,3′:3,4〕ピロロ〔1,2−a〕インドー
ル−4,7−ジオンの製造 ナトリウムメトキシド0.097gをメタノール3mlに
懸濁させた液にメトキシアミン塩酸塩0.154gを加
え室温で10分間攪拌する。そこへメタノール9mlとマ
イトマイシンA0.30gを加え、さらに室温で17時
間攪拌する。減圧下溶媒を留去し、残留物をシリカゲル
クロマトグラフィーにより、クロロホルム−メタノール
(15:1;V/V)を展開溶媒として分離精製し、標記
化合物0.17gを得る(収率54.2%)。 H−NMR(CDCl)δ;1.40,1.41(3H,共に
d),2.84(1H,m),2.93(1H,m),3.21,3.24(3H,共にs),3.4
5(1H,m),3.73,3.77(1H,共にdd),3.88,4.24(1H,共に
d),4.09(3H,s),4.16(1H,m),4.59,4.65(1H,共にdd),4.
75,4.79(1H,共にdd),4.89,(2H,br)13 C−NMR(CDCl)δ;17.5,18.1,32.4,32.
6,36.6,43.3,43.9,44.0,49.1,49.2,49.9,61.8,62.2,63.
6,105.7,105.8,125.8,126.0,152.2,152.7,152.9,154.3,
156.7,156.8,176.4,176.8,190.7,191.1 IR(KBr)cm-1;3450,2940,1705,1640,1565,1450,
1340,1070,1020 MASS 365(C1620分子量364.37) 実施例2. 〔1aS−(1aα,8β,8aα,8bα)〕−8−
{〔(アミノカルボニル)オキシ〕メチル}−6−
〔(イソブチルオキシ)イミノ〕−8a−メトキシ−5
−メチル−1,1a,2,5,6,8,8a,8b−オクタヒドロ−アジ
リノ〔2′,3′:3,4〕ピロロ〔1,2−a〕イン
ドール−4,7−ジオンの製造 マイトマイシンA0.30gをメタノール30mlに溶解
した液にイソブチルオキシアミノ塩酸塩0.24gを加
え、さらにトリエチルアミン0.50mlを加え室温で1
8時間攪拌する。減圧下溶媒を留去し、残留物をシリカ
ゲルクロマトグラフィーにより、クロロホルム−メタノ
ール(20:1;V/V)を展開溶媒として分離精製し、
標記化合物0.11gを得る(収率29.6%)。 H−NMR(CDOD)δ;1.01,1.03(6H,共に
d),1.45,1.49(3H,共にd),2.12(1H,m),2.95,(1H,m),3.
06(1H,m),3.30,3.33(3H,共にs),3.74(1H,m),3.77,3.85
(1H,共にdd),3.98,4.29(1H,共にd),4.08(1H,m),4.12,
4.14(2H,共にd),4.70(1H,m),4.80(1H,m) IR(KBr)cm-1;3400,2950,1710,1640,1570,1460,
1340,1070,1020 MASS 407(C1926分子量406.45) 実施例3. 〔1aS−(1aα,8β,8aα,8bα)〕−8−
{〔(アミノカルボニル)オキシ〕メチル}−6−
〔(sec−ブチルオキシ)イミノ〕−8a−メトキシ
−5−メチル−1,1a,2,5,6,8,8a,8b−オクタヒドロ−ア
ジリノ〔2′,3′:3,4〕ピロロ〔1,2−a〕イ
ンドール−4,7−ジオンの製造 実施例2と同様の方法で、マイトマイシンA0.50g
およびsec−ブチルオキシアミン塩酸塩0.41gお
よびトリエチルアミン0.83mlから標記化合物0.1
2gを得る(収率20.8%)。 H−NMR(CDCl)δ;0.90,0.94(3H,共に
t),1.25,1.28(3H,共にd),1.40,1.42(3H,共にd),1.70,
(2H,m),2.86(1H,m),2.93,(1H,m),3.21,3.24(3H,共にs),
3.45(1H,m),3.73,3.78(1H,共にdd),3.90,4.24(1H,共に
d),4.10(1H,m),4.45,(1H,m),4.70(1H,m),4.76(1H,m),
4.80(2H,br) IR(KBr)cm-1;3400,2950,1710,1640,1570,1460,
1340,1070,1020 MASS 407(C1926分子量406.45) 実施例4. 〔1aS−(1aα,8β,8aα,8bα)〕−8−
{〔(アミノカルボニル)オキシ〕メチル}−6−
〔(n−ブチルオキシ)イミノ〕−8a−メトキシ−5
−メチル−1,1a,2,5,6,8,8a,8b−オクタヒドロ−アジリ
ノ〔2′,3′:3,4〕ピロロ〔1,2−a〕インド
ール−4,7−ジオンの製造 実施例2と同様の方法で、マイトマイシンA0.42
g、n−ブチルオキシアミン塩酸塩0.30gおよびト
リエチルアミン0.61mlから標記化合物0.12gを
得る(収率24.4%)。 H−NMR(CDOD)δ;0.95,0.96(3H,共に
t),1.14(2H,m),1.70,(2H,m),2.88(1H,m),2.99(1H,m),
3.22,3.25(3H,共にs),3.47(1H,m),3.70,3.78(1H,共にd
d),3.93,4.21(1H,共にd),4.24(1H,m),4.27,4.28(2H,
共にt),4.72(1H,m),4.78(1H,m) IR(KBr)cm-1;3400,2940,1710,1640,1570,1460,
1340,1070,1020 MASS 407(C1926分子量406.45) 実施例5. 〔1aS−(1aα,8β,8aα,8bα)〕−8−
{〔(アミノカルボニル)オキシ〕メチル}−1,5−
ジメチル−6−〔(イソブチルオキシ)イミノ〕−8a
−メトキシ−1,1a,2,5,6,8,8a,8b−オクタヒドロ−アジ
リノ〔2′,3′:3,4〕ピロロ〔1,2−a〕イン
ドール−4,7−ジオンの製造 イソブチルオキシアミン塩酸塩0.31gを水1.5ml
に溶解し、攪拌しながら無水炭酸ナトリウム0.16g
を少しずつ加える。この溶液をマイトマイシンF0.4
5gをメタノール25mlに溶かした液に加え室温で18
時間攪拌する。減圧下溶媒を留去し、残留物にクロロホ
ルム−メタノール(9:1;V/V)溶液100mlを加え
20分間攪拌した後、過する。液を濃縮して得られ
る油状物をシリカゲルクロマトグラフィーにより、クロ
ロホルム−メタノール(20:1;V/V)を展開溶媒と
して分離精製し標記化合物0.40gを得る(収率7
6.8%)。 H−NMR(CDCl)δ;0.92,0.95(6H,共に
d),1.40,1.43(3H,共にd),2.05(1H,m),2.23(1H,m),2.2
6(3H,s),2.32(1H,m),3.18,3.22(3H,共にs),3.40,(1H,
m),3.70,3.75(1H,共にdd),3.86,4.22(1H,共にd),4.0
8,4.10(2H,共にd),4.16(1H,m),4.42,4.46(1H,共にd
d),4.74,4.80(1H,共にdd),4.86(2H,br) IR(KBr)cm-1;3450,2960,1710,1640,1570,1450,
1340,1070,1020 MASS 421(C2028分子量420.46) 実施例6. 〔1aS−(1aα,8β,8aα,8bα)〕−8−
{〔(アミノカルボニル)オキシ〕メチル}−1,5−
ジメチル−8a−ヒドロキシ−6−〔(イソブチルオキ
シ)イミノ〕−1,1a,2,5,6,8,8a,8b−オクタヒドロ−ア
ジリノ〔2′,3′:3,4〕ピロロ〔1,2−a〕イ
ンドール−4,7−ジオンの製造 実施例5と同様の方法で、マイトマイシンB0.52
g、イソブチルオキシアミン塩酸塩0.31gおよび無
水炭酸ナトリウム0.39gから標記化合物0.20g
を得る(収率39.7%)。 H−NMR(CDCl)δ;0.93,0.94(6H,共に
d),1.40(3H,d),2.05(1H,m),2.23(1H,m),2.26(3H,s),2.
73(1H,m),3.41(1H,m),3.74,3.84(1H,共にdd),3.95,4.24
(1H,共にd),4.07,4.09(2H,共にd),4.13(1H,m),4.70,4.7
3(1H,共にdd),4.80,4.81(1H,共にdd),4.86(2H,br) IR(KBr)cm-1;3400,2960,1700,1640,1570,1460,
1340,1020 MASS 407(C1926分子量406.45) 実施例7. 〔1aS−(1aα,8β,8aα,8bα)〕−8−
ヒドロキシメチル−6−〔(イソブチルオキシ)イミ
ノ〕−8a−メトキシ−5−メチル−1,1a,2,5,6,8,8a,
8b−オクタヒドロ−アジリノ〔2′,3′:3,4〕
ピロロ〔1,2−a〕インドール−4,7−ジオンの製造 実施例5と同様の方法で、デカルバモイルマイトマイシ
ンA0.17g、イソブチルオキシアミン塩酸塩0.1
4gおよび無水炭酸ナトリウム0.07gから標記化合
物0.025gを得る(収率12.5%)。 H−NMR(CDCl)δ;0.94(6H,d),1.44,1.45
(3H,共にd),2.09(1H,m),2.89(2H,m),3.21,3.23(3H,共に
s),3.40(1H,m),3.48(1H,m),3.91,4.28(1H,共にd),4.03,
(1H,共にd),4.03(1H,m),4.09(1H,m),4.11,4.14(2H,共に
d),4.16(1H,m) IR(KBr)cm-1;3450,2960,1635,1570,1460,1020 MASS 364(C1825分子量363.41) 参考例1. 注射用製剤例 実施例1で得られる化合物10mgを10ml用無菌褐色バ
イアルに分注し、無菌粉末製剤とする。これを用時滅菌
50%エタノール水5mlを加え充分振とう攪拌して溶解
し、注射液を調製する。
参考例2. 錠剤製剤例 実施例2の化合物20mg、ラクトース170mg、ポテト
スターチ20mg、ヒドロキシプロピルセルロース4mg、
ステアリン酸マグネシウム1mgの配合割合で常法により
錠剤を調製する。
参考例3. 坐剤製剤例 実施例3の化合物20mg、ウィテプゾールH−15 75
0mg、ウィテプゾールE−75 320mgの配合割合で常
法により坐剤を調製する。
発明の効果 化合物(I)はすぐれた抗腫瘍活性を有し、抗腫瘍剤の
活性成分として、又さらに有用な抗腫瘍活性を有する化
合物製造のための中間体として用いることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 佐野 整博

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 (式中、Rは低級アルキル、シクロアルキル又は非置換
    もしくは置換アラルキルであり、Xは水素原子、又はカ
    ルバモイルであり、Y,Zは水素原子又はメチルであ
    る。 はα又はβ結合を表す)で表されるマイトマイシン誘導
    体。
JP61089546A 1986-04-18 1986-04-18 マイトマイシン誘導体 Expired - Lifetime JPH066592B2 (ja)

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