JPH0745403B2 - 抗腫瘍剤 - Google Patents

抗腫瘍剤

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JPH0745403B2
JPH0745403B2 JP25484187A JP25484187A JPH0745403B2 JP H0745403 B2 JPH0745403 B2 JP H0745403B2 JP 25484187 A JP25484187 A JP 25484187A JP 25484187 A JP25484187 A JP 25484187A JP H0745403 B2 JPH0745403 B2 JP H0745403B2
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徳幸 黒田
孝治 久村
亨 菅谷
豊 大澤
英雄 上野
眞 森本
忠 芦沢
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協和醗酵工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は新規なマイトマイシン誘導体を含有する抗腫瘍
剤に関する。
従来の技術及び問題点 マイトマイシン類は一般に抗菌活性,抗腫瘍活性を有す
る抗生物質として知られている。代表的なマイトマイシ
ン類としては、マイトマイシンA,B,C及びポルフィロマ
イシン(メルクインデックス10版),マイトマイシンD
及びE(特開昭54−122797),マイトマイシンF及びJ
(特開昭55−45322)等があげられる。これらのマイト
マイシン類は以下第1表に示す化学構造を有し、ストレ
プトミセス・ケスピトーサスの菌株を培養することによ
って得ることができる。
なお、立体構造はジャーナル・オブ・アメリカン・ケミ
カル・ソサエティー,105,7199(1983)による。
又、10位デカルバモイルマイトマイシン類がジャーナル
・オブ・メディシナル・ケミストリー,14,109(1971)
に記載されている。
これらのマイトマイシン類中、マイトマイシンCは抗腫
瘍活性が特に強く、広く臨床に供せられている。しかし
ながら、毒性,骨髄毒性が強く、抗腫瘍活性の増強及び
/又は副作用の軽減を目的に従来マイトマイシン類の種
々の誘導体がつくられている。
これらの誘導体のうち、7位アミノ基が置換されたマイ
トマイシン類も種々知られているが、該アミノ基の窒素
原子に隣接して炭素以外の原子が配置される基で、置換
されたマイトマイシン誘導体としては、特開昭60−1694
81に記載されているものが知られているのみである。す
なわち、該文献には7位がメタンスルホニルアミノ(参
考例5),ジエチルチオホスホリルアミノ〔(C2H5)2
(=S)NH−〕(参考例14)等であるマイトマイシン誘
導体が開示されている。しかしながら、7位アミノ基が
その窒素原子に隣接して酸素原子が配置した基で置換さ
れたマイトマイシン誘導体は知られていない。
新規かつ有用なマイトマイシン誘導体は常に求められて
いる。新規なマイトマイシン誘導体について研究した結
果、7位が窒素原子に隣接して酸素原子を有する置換ア
ミノ基、例えば、アルコキシアミノ基やアラルキルオキ
シアミノ基等である化合物は、その構造においてマイト
マイシン類のキノン環が、7−アルコキシイミノ−、又
は7−アラルキルオキシイミノ−6,7−ジヒドロキノン
環に変換した全く新規な化合物であることを見い出し
た。又、これら化合物はすぐれた抗腫瘍活性を有する。
問題点を解決するための手段 本発明は式(I) (式中、Rは低級アルキル,シクロアルキル又は非置換
もしくは置換アラルキルであり、Xは水素原子又はカル
バモイルであり、Y及びZは水素原子又はメチルであ
る。
はα又はβ結合を表す)で表されるマイトマイシン誘導
体を含有する抗腫瘍剤に関する。式(I)で表される化
合物を以下化合物(I)という(他の式番号の化合物に
ついても同様)。
式(I)のRの定義中、低級アルキルは炭素数1〜6の
直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル、例えばメチル,エ
チル,n−プロピル,イソプロピル,n−ブチル,イソブチ
ル,sec−ブチル,t−ブチル,n−ペンチル,ネオペンチ
ル,n−ヘキシル等を包含する。シクロアルキルは、炭素
数3〜6のシクロアルキル、例えばシクロプロピル,シ
クロペンチル,シクロヘキシル等を包含する。非置換も
しくは置換アラルキルはベンジル,フェネチル,ジフェ
ニルメチル,トリチル,置換ベンジル等を包含する。こ
こで置換ベンジルとしてはベンゼン環が1又は2の同一
もしくは異なったヒドロキシ,メトキシ,ハロゲン原
子,アミノ,ニトロ又は低級アルキル〔ここで低級アル
キルは式(I)のRの定義にいう低級アルキルと同義で
ある〕で置換したベンジルがあげられる。
化合物(I)は優れた抗腫瘍活性を示す。以下、代表的
な化合物(I)の薬理作用を実験例で示す。
実験例1. 代表的な化合物(I)のHela S3培養細胞に対する効果
を第2表に示す。表中IC50は薬剤非投与の細胞数に対し
50%の細胞数を与える試験化合物の濃度である。
この試験方法は以下の通りである。
培養Hela S3細胞を10%(V/V)牛胎児血清および292mg/
mlグルタミンを含有するMEM培地で3×104個/mlの浮遊
細胞液に調整した。24穴マルチプレートに1mlずつ分注
し、炭酸ガス培養器(5%炭酸ガス,95%空気)中37℃
で培養した。24時間後にPBS又は、エタノール又はジメ
チルスルホキシドに溶解又は懸濁した薬剤を種々の濃度
で添加した。添加後、37℃炭酸ガス培養器中(5%炭酸
ガス,95%空気)で、72時間培養した。各穴の培養液を
アスピレーター吸引除去し、1mlのPBSを添加して細胞表
面を穏やかに洗浄後、吸引除去した。0.05%トリプシン
および0.02%EDTA含有PBSを1mlずつ各穴に分注し、ピペ
ッティングののち、ミクロセルカウンター(東亜医用電
子製)で各細胞浮遊液の細胞数をカウントした。薬剤非
投与のコントロールの細胞数に対し、50%の細胞数を示
す濃度(IC50)を濃度依存曲線よりもとめた。
実験例2. 化合物(I)のサルコーマ180固形腫瘍に対する効果を
第3表に示す。表中C.I.とは化学療法係数を意味し、 で表される。ここで、LD50は急性毒性値を、又ED50はサ
ルコーマ180固型腫瘍体積を、非投与対称群の腫瘍体積
の50%に低下させる投与量を示す。表中 の値は末梢白血球数4000を与える投与量とED50の比を示
し、末梢白血球数に対する影響を表すものである。
LD50,ED50,WBC4000の値は、それぞれ以下に述べる方
法により求められた。
(1)LD50 ddyマウスに薬剤を1回腹腔内に投与し、1群5匹のマ
ウスに投与後14日間の生死を観察し、各投与群の死亡率
より、ベーレンス・ケルバー法に従いLD50を算出した。
(2)ED50 5×106個のサルコーマ180細胞をddyマウスの腹腔内に
移植し、7日目の腹水から細胞を採取し、滅菌生理食塩
水で1回洗浄後、滅菌生理食塩水で5×107個/mlの細胞
浮遊液を作製した。この0.1mlを体重20±2gのddy雄性マ
ウスの右液窩部皮下に移植した。薬剤は、生理食塩水、
又はツイーン80含有生理食塩水に溶解し、腫瘍移植後24
時間目に1群5匹のマウス尾静脈より0.1〜0.2mlを投与
した。移植後7日目の腫瘍の長径(a)と短径(b)を
測定し、腫瘍体積に相当するa×b2/2の値を求めた。薬
剤非投与の対照群の体積(C)に対する薬物投与群の体
積(T)の比(T/C)によって抗腫瘍効果をあらわし
た。
縦軸に通常目盛でT/C、横軸に対数目盛で投与量を表し
たグラフに、各投与量におけるT/Cをプロットし、投与
量とT/Cの関係を最小二乗法により直線としてもとめ
た。得られた直線の回帰式より、T/Cが0.5を示す投与量
(ED50)を算出した。
(3)WBC4000 5×106個のサルコーマ180細胞を1群5匹の体重20±2g
のddy雄性マウスの右液窩部皮下に移植し、24時間後に
薬剤を腹腔内に投与した。薬物投与後4日目に担癌マウ
スの眼窩静脈叢より血液を0.02ml採取し、9.98mlのセル
キットセブン液に分散させた。サポニン液を1滴加え赤
血球を溶解させた後、ミクロセルカウンターで白血球数
を測定した。縦軸に通常目盛で末梢白血球数を、横軸に
対数目盛で投与量を示したグラフに各投与量における白
血球数をプロットし、投与量と末梢白血球数の関係をも
とめ、末梢白血球数4000/mm3(正常マウスにおける末梢
白血球数のほぼ1/2)を与える投与量(WBC4000)を算出
した。
上記のごとく化合物(I)は一般に優れた抗腫瘍活性を
有する。化合物(I)のいくつかはC.I.値がマイトマイ
シンCより大であり、このことは投与可能量域がマイト
マイシンCより広いことを意味する。又、多くの化合物
(I)はWBC4000/ED50値がマイトマイシンCより大で
あり、このことは同等のED50を与える投与量での骨髄毒
性がマイトマイシンCより軽減されていることを意味す
る。
従って、化合物(I)はこれを含有してなる抗腫瘍剤、
特に化合物(I)の有効量と医薬補助剤とを含有してな
る抗腫瘍剤として用いることができる。ここに医薬補助
剤常用される希釈剤,賦形剤,崩壊剤,結合剤,滑沢
剤,基剤等を包含する。
化合物(I)は各種の投与形態で用いることができる。
注射剤として用いる場合には、希釈剤としてこの分野で
常用されているもの、例えばエタノールに化合物(I)
を溶解後(必要に応じ界面活性剤,可溶化剤を併用)、
エタノールを吸引除去するか又はせずに、注射用蒸留
水;生理食塩水;ブドウ糖,フラクトース,マンニット
等の注射用蒸留水への溶液と混合して製する。
又、エタノール溶液を凍結乾燥した注射剤や化合物
(I)と塩化ナトリウムとを混合した粉末注射剤として
もよく、これらの場合は用時溶解している。これらの注
射剤は例えば、静脈内投与に供せられるが、筋肉内投
与,動脈内投与,腹腔内投与,胸腔内投与等も可能であ
る。
経口投与用製剤は、化合物(I)及び適当な賦形剤,崩
壊剤,結合剤,滑沢剤等を常法により混合成型して錠
剤,粒剤,粉剤とすることにより製造する。
坐剤用製剤は、化合物(I)及び常用の担体を常法によ
り混合成型して製する。
投与量は投与方法,化合物(I)の種類,年齢,症状等
により異なるが、一般的には人を含む哺乳動物に対し、
1日あたり化合物(I)として0.5〜75mg/60kgが適当で
ある。
次に化合物(I)の製法を説明する。
化合物(I)は式(II) (式中、X,Y及びZは式(I)におけると同義である)
で表されるマイトマイシン類と式(III) RONH2 (III) 〔式中、Rは式(I)におけると同義である〕で表され
る化合物又はその酸付加塩とを不活性溶媒中、必要に応
じ塩基の存在下、反応させることにより製造することが
できる。
化合物(III)の酸付加塩としては、塩酸塩,臭化水素
酸塩等が用いられる。化合物(III)又は、その酸付加
塩の使用量は化合物(II)に対し1〜3当量が適当であ
る。化合物(III)の酸付加塩を用いる場合には、化合
物(III)を遊離させるに必要な量の塩基を使用する。
かかる塩基としては、炭酸ナトリウム,炭酸カリウム,
炭酸水素ナトリウム,水酸化ナトリウム,水酸化カリウ
ム,水酸化リチウム等の無機塩基,ピリジン,4−ジメチ
ルアミノピリジン,トリエチルアミン,N,N−ジメチルア
ニリン等の第3級アミン,ソジウムメトキシド,ソジウ
ムエトキシド,ボタシウムメトキシド,ボタシウムエト
キシド等のアルカリ金属アルコキシド等が用いられる。
不活性溶媒としては、メタノール,エタノール,イソプ
ロパノール等の低級アルカノール,アセトニトリル,ジ
メチルホルムアミド,ジメチルスルホキシド,テトラヒ
ドロフラン,水等が単独もしくは組合わせて用いられ
る。
反応は0℃から室温で行うのが好ましく、通常数時間か
ら数十時間で完了する。
反応終了後、通常用いられる処理操作、例えば抽出,ク
ロマトグラフィー,再結晶等の分離,精製法によって化
合物(I)を得ることができる。
化合物(I)は前記の従来知られているマイトマイシン
類及びその誘導体とは構造を全く異にする新規なマイト
マイシン誘導体である。もっとも化合物(I)は式
(I)以外に次の式(IV)又は(V)の構造も互変異性
によりとりうるものと考えられる。
(両式中、R,X,Y,Z及び は式(I)におけると同義である)。
例えば、参考例1で得られる化合物のCDCl3中での1H−
及び13C−NMRの値は該化合物が式(I)に対応する構造
をとっていることを示している。ところが、1H−NMRをd
6ジメチルスルホキシド中で測定すると、アリール位メ
チルのピークがδ2.01に12%(積分強度比)観測され、
一部式(IV)又は(V)に対応する構造で存在している
ことが確認された。一般には化合物の種類,NMRの測定条
件等により互変異性体の生長比は異なってくる。
従って、本発明は式(I)で表されるマイトマイシン誘
導体を含有する抗腫瘍剤に関するものであるが、化合物
(I)の互変異性体である式(IV)及び(V)で表され
る化合物を含有する抗腫瘍剤も包含するものである。
実施例 以下、本発明の実施例及び参考例を示す。なおMASSスペ
クトルは、FAB(Fast Atom Bombardment)法によるもの
である。
各参考例における目的化合物の命名は第1表におけると
異なっている。例えば参考例1の化合物は以下の構造と
名称で表される。
〔1aS−(1aα,8β,8aα,8bα)〕−8−{〔(アミノ
カルボニル)オキシ〕メチル}−8a−メトキシ−6−
〔(メトキシ)イミノ〕−5−メチル−1,1a,2,5,6,8,8
a,8b−オクタヒドロ−アジリノ〔2′,3′:3,4〕ピロロ
〔1,2−a〕インドール−4,7−ジオン 実施例1. 注射用製剤例 参考例1で得られる化合物10mgを10ml用無菌褐色バイア
ルに分注し、無菌粉末製剤とする。これを用時滅菌50%
エタノール水5mlを加え充分振とう攪拌して溶解し、注
射液を調製する。
実施例2. 錠剤製剤例 参考例2の化合物20mg,ラクトース170mg,ポテトスター
チ20mg,ヒドロキシプロピルセルロース4mg,ステアリン
酸マグネシウム1mgの配合割合で常法により錠剤を調製
する。
参考例3. 坐剤製剤例 参考例3の化合物20mg,ウィテプゾールH−15750mg,ウ
ィテプゾールE−75 320mgの配合割合で常法により坐剤
を調製する。
参考例1. 〔1aS−(1aα,8β,8aα,8bα)〕−8−{〔(アミノ
カルボニル)オキシ〕メチル}−8a−メトキシ−6−
〔(メトキシ)イミノ〕−5−メチル−1,1a,2,5,6,8,8
a,8b−オクタヒドロ−アジリノ〔2′,3′:3,4〕ピロロ
〔1,2−a〕インドール−4,7−ジオンの製造 ナトリウムメトキシド0.097gをメタノール3mlに懸濁さ
せた液にメトキシアミン塩酸塩0.154gを加え室温で10分
間攪拌する。そこへメタノール9mlとマイトマイシンA0.
30gを加え、さらに室温で17時間攪拌する。減圧下溶媒
を留去し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィーによ
り、クロロホルム−メタノール(15:1;V/V)を展開溶媒
として分離精製し、標記化合物0.17gを得る(収率54.2
%)。1 H−NMR(CDCl3)δ;1.40,1.41(3H,共にd),2.84(1
H,m),2.93(1H,m),3.21,3.24(3H,共にs),3.45(1
H,m),3.73,3.77(1H,共にdd),3.88,4.24(1H,共に
d),4.09(3H,s),4.16(1H,m),4.59,4.65(1H,共にd
d),4.75,4.79(1H,共にdd),4.89(2H,br)13 C−NMR(CDCl3)δ;17.5,18.1,32.4,32.6,36.6,43.3,
43.9,44.0,49.1,49.2,49.9,61.8,62.2,63.6,105,7,105,
8,125,8,126.0,152.2,152.7,152.9,154.3,156.7,156.8,
176.4,176.8,190.7,191.1 IR(KBr)cm-1;3450,2940,1705,1640,1565,1450.1340,1
070,1020 MASS 365(C16H20N4O6分子量364.37) 参考例2. 〔1aS−(1aα,8β,8aα,8bα)〕−8−{〔(アミノ
カルボニル)オキシ〕メチル}−6−〔(イソブチルオ
キシ)イミノ〕−8a−メトキシ−5−メチル−1,1a,2,
5,6,8,8a,8b−オクタヒドロ−アジリノ〔2′,3′:3,
4〕ピロロ〔1,2−a〕インドール−4,7−ジオンの製造 マイトマイシンA0.30gをメタノール30mlに溶解した液に
イソブチルオキシアミン塩酸塩0.24gを加え、さらにト
リエチルアミン0.50mlを加え室温で18時間攪拌する。減
圧下溶媒を留去し、残留物をシリカゲルクロマトグラフ
ィーにより、クロロホルム−メタノール(20:1;V/V)を
展開溶媒として分離精製し、標記化合物0.11gを得る
(収率29.6%)。1 H−NMR(CD3OD)δ;1.01,1.03(6H,共にd),1.45,1.4
9(3H,共にd),2.12(1H,m),2.95(1H,m),3.06(1H,
m),3.30,3.33(3H,共にs),3.74(1H,m),3.77,3.85
(1H,共にdd),3.98,4.29(1H,共にd),4.08(1H,m),
4.12,14.14(2H,共にd),4.70,(1H,m),4.80(1H,m) IR(KBr)cm-1;3400,2950,1710,1640,1570,1460,1340,1
070,1020 MASS 407(C19H26N4O6分子量406.45) 参考例3. 〔1aS−(1aα,8β,8aα,8bα)〕−8−{〔(アミノ
カルボニル)オキシ〕メチル}−6−〔(sec−ブチル
オキシ)イミノ〕−8a−メトキシ−5−メチル−1,1a,
2,5,6,8,8a,8b−オクタヒドロ−アジリノ〔2′,3′:3,
4〕ピロロ〔1,2−a〕インドール−4,7−ジオンの製造 参考例2と同様の方法で、マイトマイシンA0.50gおよび
sec−ブチルオキシアミン塩酸塩0.41gおよびトリエチル
アミン0.83mlから標記化合物0.12gを得る(収率20.8
%)。1 H−NMR(CDCl3)δ;0.90,0.94(3H,共にt),1.25,1.2
8(3H,共にd),1.40,1.42(3H,共にd),1.70(2H,
m),2.86(1H,m),2.93(1H,m),3.21,3.24(3H,共に
s),3.45(1H,m),3.73,3.78(1H,共にdd),3.90,4.24
(1H,共にd),4.10(1H,m),4.45(1H,m),4.70(1H,
m),4.76(1H,m),4.80(2H,br) IR(KBr)cm-1;3400,2950,1710,1640,1570,1460,1340,1
070,1020 MASS 407(C19H26N4O6分子量406.45) 参考例4. 〔1aS−(1aα,8β,8aα,8bα)〕−8−{〔(アミノ
カルボニル)オキシ〕メチル}−6−〔(n−ブチルオ
キシ)イミノ〕−8a−メトキシ−5−メチル−1,1a,2,
5,6,8,8a,8b−オクタヒドロ−アジリノ〔2′,3′:3,
4〕ピロロ〔1,2−a〕インドール−4,7−ジオンの製造 参考例2と同様の方法で、マイトマイシンA0.42g,n−ブ
チルオキシアミノ塩酸塩0.30gおよびトリエチルアミン
0.61mlから標記化合物0.12gを得る(収率24.4%)。1 H−NMR(CD3OD)δ;0.95,0.96(3H,共にt),1.14(2
H,m),1.70(2H,m),2.88(1H,m)、2.99(1H,m),3.2
2,3.25(3H,共にs),3.47(1H,m),3.70,3.78(1H,共
にdd),3.93,4.21(1H,共にd),4.24(1H,m),4.27,4.
28(2H,共にt),4.72(1H,m),4.78(1H,m) IR(KBr)cm-1;3400,2940,1710,1640,1570,1460,1340,1
070,1020 MASS 407(C19H26N4O6分子量406.45) 参考例5. 〔1aS−(1aα,8β,8aα,8bα)〕−8−{〔(アミノ
カルボニル)オキシ〕メチル}−1,5−ジメチル−6−
〔(イソブチルオキシ)イミノ〕−8a−メトキシ−1,1
a,2,5,6,8,8a,8b−オクタヒドロ−アジリノ〔2′,3′:
3,4〕ピロロ〔1,2−a〕インドール−4,7−ジオンの製
造 イソブチルオキシアミン塩酸塩0.31gを水1.5mlに溶解
し、攪拌しながら無水炭酸ナトリウム0.16gを少しずつ
加える。この溶液をマイトマイシンF0.45gをメタノール
25mlに溶かした液に加え室温で18時間攪拌する。減圧下
溶媒を留去し、残留物にクロロホルム−メタノール(9:
1;V/V)溶液100mlを加え20分間攪拌した後、過する。
液を濃縮して得られる油状物をシリカゲルクロマトグ
ラフィーにより、クロロホルム−メタノール(20:1;V/
V)を展開溶媒として分離精製し標記化合物0.40gを得る
(収率76.8%)。1 H−NMR(CDCl3)δ;0.92,0.95(6H,共にd),1.40,1.4
3(3H,共にd),2.05(1H,m),2.23(1H,m),2.26(3H,
s)2.32(1H,m),3.18,3.22(3H,共にs),3.40(1H,
m),3.70,3.75(1H,共にdd),3.86,4.22(1H,共にd),
4.08,4.10(2H,共にd),4.16(1H,m),4.42,4.46(1H,
共にdd),4.74,4.80(1H,共にdd),4.86(2H,br) IR(KBr)cm-1;3450,2960,1710,1640,1570,1450,1340,1
070,1020 MASS 421(C20H28N4O6分子量420.46) 参考例6. 〔1aS−(1aα,8α,8aα,8bα)〕−8−{〔(アミノ
カルボニル)オキシ〕メチル}−1,5−ジメチル−8a−
ヒドロキシ−6−〔(イソブチルオキシ)イミノ〕−1,
1a,2,5,6,8,8a,8b−オクタヒドロ−アジリジノ〔2′,
3′:3,4〕ピロロ〔1,2−a〕インドール−4,7−ジオン
の製造 参考例5と同様の方法で、マイトマイシンB0.52g,イソ
ブチルオキシアミン塩酸塩0.31gおよび無水炭酸ナトリ
ウム0.39gから標記化合物0.20gを得る(収率39.7%)。1 H−NMR(CDCl3)δ;0.93,0.94(6H,共にd),1.40,(3
H,d),2.05(1H,m),2.23(1H,m),2.26(3H,s),2.73
(1H,m),3.41,(1H,m),3.74,3.84(1H,共にdd),3.9
5,4.24(1H,共にd),4.07,4.09(2H,共にd),4.13(1
H,m),4.70,4.73(1H,共にdd),4.80,4.81(1H,共にd
d),4.86(2H,br) IR(KBr)cm-1;3400,2960,1700,1640,1570,1460,1340,1
020 MASS 407(C19H26N4O6分子量406.45) 参考例7. 〔1aS−(1aα,8β,8aα,8bα)〕−8−ヒドロキシメ
チル−6−〔(イソブチルオキシ)イミノ〕−8a−メト
キシ−5−メチル−1,1a,2,5,6,8,8a,8b−オクタヒドロ
−アジリノ〔2′,3′:3,4〕ピロロ〔1,2−a〕インド
ール−4,7−ジオンの製造 参考例5と同様の方法で、デカルバモイルマイトマイシ
ンA0.17g,イソブチルオキシアミン塩酸塩0.14gおよび無
水炭酸ナトリウム0.07gから標記化合物0.025gを得る
(収率12.5%)。1 H−NMR(CDCl3)δ;0.94,(6H,d),1.44,1.45(3H,共
にd),2.09(1H,m),2.89(2H,m),3.21,3.23(3H,共
にs),3.40(1H,m),3.48(1H,m),3.91,4.28(1H,共
にd),4.03(1H,m),4.09(1H,m),4.11,4.14(2H,共
にd),4.16(1H,m) IR(KBr)cm-1;3450,2960,1635,1570,1460,1020 MASS 364(C18H25N3O5分子量363.41) 発明の効果 本発明の抗腫瘍剤は優れた抗腫瘍活性を有する。
フロントページの続き 審査官 佐野 整博

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 (式中、Rは低級アルキル、シクロアルキル又は非置換
    もしくは置換アラルキルであり、Xは水素原子又はカル
    バモイルであり、Y及びZは水素原子又はメチルであ
    る。 はα又はβ結合を表す)で表されるマイトマイシン誘導
    体を含有する抗腫瘍剤。
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