JPH0665623U - 保持器付きころ - Google Patents

保持器付きころ

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JPH0665623U
JPH0665623U JP1266393U JP1266393U JPH0665623U JP H0665623 U JPH0665623 U JP H0665623U JP 1266393 U JP1266393 U JP 1266393U JP 1266393 U JP1266393 U JP 1266393U JP H0665623 U JPH0665623 U JP H0665623U
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保則 横田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 剛性を確保若しくは増やしつつ潤滑性の向上
を達成した保持器付きころを提供すること。 【構成】 ポケット1aの中央部を拡幅するように凹部
1kを形成してこれをオイルグルーブとして作用させる
一方、該凹部を設けたことにより削除された肉抜き分相
当の肉盛りを柱部1cに施し、高い剛性を得ている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、保持器付きころに関し、特に潤滑性が良好で高速回転に適した保持 器付きころに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、オートバイ等に装備されるエンジンのコネクティングロッド用とし
て、 断面高さが小さく大きな負荷容量を有する特徴が生かされて保持器付きころが多 く使用されている。
【0003】 図6に従来の保持器付きころを示す。なお、この保持器付きころは実開平4− 41115号公報において開示されている。
【0004】 図示のように、この保持器付きころは、略円筒状にして複数のポケット21a が軸方向に平行にかつ等間隔にて形成された保持器21と、該各ポケット21a に挿入されたころ22とから成る。
【0005】 保持器1は、2つの円環部21bと、該両円環部21bを互いに結合しかつ該 各円環部21bと共に上記ポケット21aを画定する(保持器の)柱部21cと を、一体に成形してなる。そして、これら柱部21cの両端部であってその内面 側両側及び外面側両側に、一対ずつの内側保持用突出部21g及び外側保持用突 出部21hが形成されている。これら内側保持用突出部21g及び外側保持用突 出部21hはポケット21aに臨むように突出しており、これによってころ22 のポケット21aからの脱落が規制されている。
【0006】 上記内側保持用突出部21g及び外側保持用突出部21hは、柱部1cの内外 両面に円周方向に伸長するように2条ずつのカシメ溝21i及び21jを設ける ことにより形成されたものである。これらカシメ溝21i、21jはオイルグル ーブ(油溜り)として作用し、効率のよい潤滑が行われる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
最近、エンジンの回転を高速化しようとする傾向があり、従来の保持器付きこ ろにおいてはこれに対応するために上記したようなオイルグルーブを設けて潤滑 性を向上させ、摩耗や焼け付きを防止している。しかしながら、それでも耐え得 る回転数は満足な域に達してはおらず、更に高い回転数のエンジンの開発を行う 上で解決されるべき問題となっている。
【0008】 なお、オイルグルーブとして作用する凹部の数を増やしたりその領域を拡大す れば潤滑性は増大する反面、保持器の剛性が低下して実用に供せないものとなっ てしまうことから、単純にこれを行うことはできない。
【0009】 そこで、本考案は上記従来技術の欠点に鑑みてなされたもので、剛性を確保若 しくは増大させながら潤滑性の向上を達成した保持器付きころを提供することを 目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案は、略円筒状にして、複数のポケットが軸方向に平行に画定されるよう に複数の柱部を円周方向に並設してなる保持器と、前記ポケット各々に挿入され たころとからなり、前記柱部各々の内面及び外面に円周方向に伸長するカシメ溝 を設けることによって該柱部の一部を前記ポケットに臨むように突出させて前記 ころの内外への脱落を規制する内側保持用突出部及び外側保持用突出部を形成し てなる保持器付きころにおいて、前記柱部の保持器幅の中央部にはその円周方向 における両側に前記ポケットの一部を拡幅するように凹部を形成すると共に、該 凹部を形成することにより削除された肉抜き分相当の肉盛りを前記柱部の内側に なすように構成したものである。
【0011】
【実施例】
以下、本考案の実施例としての保持器付きころについて、添付図面を参照しつ つ説明する。
【0012】 図1乃至図4に示すように、本考案に係る保持器付きころは、略円筒状にして 複数のポケット1aが軸方向に平行にかつ円周方向において等間隔にて形成され た保持器1と、該各ポケット1aに挿入された針状ころ2とからなる。なお、ポ ケット1aの寸法は、後述の各保持用突出部間の寸法を除いてころ2の寸法より 僅かに大きく形成されている。
【0013】 保持器1は、2つの(保持器の)円環部1bと、該両円環部1bを互いに結合 しかつ該各円環部1bと共に上記各ポケット1aを画定すべく円周方向に並設さ れた複数の(保持器の)柱部1cとを、一体に成形してなる。図3及び図4から 明らかなように、この柱部1cは、両円環部1bに各々連なる厚肉部1dと、該 厚肉部1d間に介在する薄肉部1eとを有しており、これら厚肉部1d及び薄肉 部1eによって略U字状の凹部1fが柱部1cの内側中央部に画定されている。 なお、厚肉部1d及び薄肉部1eについては図1にも示している。該凹部1fは 、保持器1の軽量化を図るためのいわゆる肉抜きとして設けられたものであり、 ころ2のピッチ円径(P.C.D)よりも外側まで達しており、かつ、ポケット 1aの長さよりも短く形成されている。
【0014】 上記柱部1cの両端部近傍、すなわち各厚肉部1dには、その内面側両側に一 対の内側保持用突出部1gが形成されており、また、外面側の該内側保持用突出 部1gに対応する部位に一対の外側保持用突出部1hが形成されている。これら 内側保持用突出部1g及び外側保持用突出部1hはポケット1a内に臨むように 突出しており、円周方向において隣り合う(保持器の)柱部1cの保持用突出部 同士の間隔がころ2の直径よりも僅かに小さいように設定されている。これによ りころ2が保持され、ポケット1aからの脱落が規制されている。
【0015】 上記内側保持用突出部1g及び外側保持用突出部1hは、柱部1cの内外両面 に円周方向に伸長するように2条ずつのカシメ溝1i及び1jを設けることによ り形成されたものである。このように、各保持用突出部がカシメ加工のみにて形 成されるため、量産性に富み、安価に製作することができる。また、これらカシ メ溝1i及び1jはいわゆるオイルグルーブ(油溜り)として作用するので、効 率のよい潤滑が行われる。
【0016】 各図から明らかなように、各柱部1cの円周方向における両側部、詳しくは、 該柱部1cの保持器幅の中央部である薄肉部1eの両側部には、該ステー1cに よって画定されている該ポケット1aの一部を拡幅するように所定長の凹部1k が形成されている。これらの凹部1kは上記カシメ溝1i、1jと共にオイルグ ルーブとして作用する。但し、この凹部1kを設けたことにより肉抜きされて幅 寸法が小となった薄肉部1eの剛性を確保若しくは増大するため、該薄肉部1e の内側にこの肉抜き分相当の肉盛りをなし、該薄肉部1eの厚さt1 (図3)を 若干厚く設定している。薄肉部1eに対する肉盛りをこのように施すことによっ て、該薄肉部のラジアル方向における断面係数、従って剛性が極めて増大し、ラ ジアル荷重を負荷する保持器付きころに関する機械的強度増大の手法として有効 である。
【0017】 上述のように、多数のオイルグルーブが設けられていることから、潤滑が十分 に行われて焼け付きが防止され、高速回転用として好適である。
【0018】 なお、図3から明らかなように、上記薄肉部1eと共に柱部1cを構成する厚 肉部1dについては、その厚さt2 が円環部1bの厚さと同じに大きく設定され ており、これにより形状が単純化され切削加工が容易となって安価に製作できる と共に、柱部1cの梁としての剛性が向上してカシメ加工がしやすくなっている 。従って、上記内側保持用突出部1g及び外側保持用突出部1hを高精度に成形 できてその突出量が安定し、確実にころ2を保持することができる。
【0019】 図4は当該保持器付きころを軸5と外輪6に嵌合させた使用状態を示すもので あるが、この使用状態においては、ころ2が上記厚肉部1dの両側に形成された ころ案内面と接触し、ほぼP.C.D.上でころ2は案内され、内側及び外側保 持用突出部1g、1hに接触しないような寸法設定がなされている。更に、保持 器1の内周面と軸5とが接触する前に外輪6の転走面と保持器1の外周面とが接 触するような寸法設定がなされている。
【0020】 次に、本考案の第2実施例としての保持器付きころを図5を用いて説明する。 なお、当該保持器付きころは以下に説明する部分以外は図1乃至図4に示した第 1実施例としての保持器付きころと同様に構成されているので、全体としての説 明は省略して要部のみの説明に留める。また、以下の説明において、該第1実施 例の保持器付きころの構成部材と同一の構成部材については同じ参照符号を用い ている。
【0021】 図示のように、この保持器付きころにおいては、保持器1が有する各(保持器 の)柱部1cの外側であって外側保持用突出部1hの内側に軸方向に伸びる凹部 1mが形成されている。この凹部1mは柱部1cの全幅にわたって形成されてお り、かつ、上記ポケット1aと連通せられ、その深さeは約0.1〜0.2mm に設定されている。この凹部1mについてもオイルグルーブとして作用し、潤滑 性が増し、高速回転がなされた場合でも焼け付き等が生じ難くなっている。また 、該凹部1mを設けたことにより、コネクティングロッドの内径側との接触面積 が減少すると共に、保持器付きころの更なる軽量化が達成されている。
【0022】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案による保持器付きころにおいては、剛性を確保若 しくはより増大しつつ潤滑性の向上を達成しているので、高速回転エンジンのコ ネクティングロッド等に装備される軸受として好適で長期の寿命が望めるという 効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本考案の実施例としての保持器付きこ
ろの斜視図である。
【図2】図2は、図1に示した保持器付きころの一部の
平面図である。
【図3】図3は、図1に示した保持器付きころの一部
を、軸方向を含む面に沿って切断した状態の縦断図面で
ある。
【図4】図4は、図1に示した保持器付きころの一部
を、軸方向に対して垂直な面に沿って切断した状態の縦
断面図である。
【図5】図5は、本考案の第2実施例としての保持器付
きころの一部を、軸方向を含む面に沿って切断した状態
の縦断面図である。
【図6】図6は、従来の保持器付きころの斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 保持器 1a ポケット 1b (保持器の)円環部 1c (保持器の)柱部 1f、1k、1m 凹部 1g 内側保持用突出部 1h 外側保持用突出部 1i、1j カシメ溝 2 (針状)ころ 5 軸 6 外輪

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略円筒状にして、複数のポケットが軸方
    向に平行に画定されるように複数の柱部を円周方向に並
    設してなる保持器と、前記ポケット各々に挿入されたこ
    ろとからなり、前記柱部各々の内面及び外面に円周方向
    に伸長するカシメ溝を設けることによって該柱部の一部
    を前記ポケットに臨むように突出させて前記ころの内外
    への脱落を規制する内側保持用突出部及び外側保持用突
    出部を形成してなる保持器付きころであって、前記柱部
    の保持器幅の中央部にはその円周方向における両側に前
    記ポケットの一部を拡幅するように凹部を形成すると共
    に、該凹部を形成することにより削除された肉抜き分相
    当の肉盛りを前記柱部の内側になしたことを特徴とする
    保持器付きころ。
  2. 【請求項2】 前記保持器は、前記柱部と一体成形され
    て該柱部と共に前記ポケットを画定する2つの円環部を
    有し、前記柱部の内側中央部に前記ころのピッチ円径よ
    りも外側まで達しかつ前記ポケットの長さよりも短い略
    U字状の凹部を形成し、前記柱部の両端厚肉部と前記円
    環部とを互いに略同一の厚さで形成し、前記柱部の中央
    薄肉部に前記肉盛りをなしたことを特徴とする請求項1
    記載の保持器付きころ。
  3. 【請求項3】 前記柱部の外側の一部に、前記ポケット
    と連通する凹部を形成したことを特徴とする請求項1又
    は請求項2記載の保持器付きころ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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