JPH0665476A - 電子部品用エポキシ樹脂組成物 - Google Patents

電子部品用エポキシ樹脂組成物

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JPH0665476A
JPH0665476A JP22589192A JP22589192A JPH0665476A JP H0665476 A JPH0665476 A JP H0665476A JP 22589192 A JP22589192 A JP 22589192A JP 22589192 A JP22589192 A JP 22589192A JP H0665476 A JPH0665476 A JP H0665476A
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JP
Japan
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epoxy resin
bisphenol
type epoxy
general formula
viscosity
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JP22589192A
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English (en)
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Masashi Miyazawa
賢史 宮沢
Taku Kitamura
卓 北村
Toshiharu Ebara
俊治 江原
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DIC Corp
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)
  • Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 ビス(グリシジルオキシ)ジフェニルメタン
を95重量%以上占ビスフェノールF型エポキシ樹脂
と、ビス(グリシジルオキシ)ジフェニルイソプロパン
を95重量%以上占めるビスフェノールA型エポキシ樹
脂とを併用。 【効果】 粘度増加を抑え、ポットライフを向上させた
上で、更に結晶化を抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は 酸無水物その他の硬化
剤を用いた電子部品用エポキシ樹脂組成物に係わるもの
であり、この樹脂組成物はICなどの電子部品封止用コ
ンパウンド、電子部品関連の接着剤および絶縁材料など
の用途に極めて有用である。
【0002】
【従来の技術】エポキシ樹脂の酸無水物硬化システムは
一般に電気特性が良好で、耐湿性に優れることから、電
気・電子関連分野で使用されることが多い。
【0003】また、その場合においてエポキシ樹脂とし
てはビスフェノールA型エポキシ樹脂が代表的である。
しかし、このビスフェノールA型エポキシ樹脂を硬化剤
及び硬化促進剤と併用した場合、粘度増加が速いことか
ら従来より例えば特公平3−71784号公報には繰り
返し単位の少なくて、かつ高純度のビスフェノールA型
エポキシ樹脂を用いてこの粘度増加を抑え、更に耐湿性
の向上とポットライフの長時間化を達成した技術が開示
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特公平3−7
1784号公報記載のエポキシ樹脂組成物は確かに粘度
増加を抑え、更に耐湿性の向上とポットライフの長時間
化を達成した技術が開示されているものの、ビスフェノ
ールA型エポキシ樹脂の純度の向上に伴ってエポキシ樹
脂自身の結晶化の傾向が著しく、液状の封止材料として
は使用するに難点が多いという課題を有していた。
【0005】本発明が解決しようとする課題は、粘度増
加を抑え、ポットライフの長時間化を達成した上で、更
にエポキシ樹脂の結晶化の問題を解決し、より一層集積
度の高い電子部品用エポキシ樹脂組成物を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は鋭意検討を重
ねた結果、エポキシ樹脂の酸無水物硬化システムにおい
て、高純度のビスフェノールA型エポキシ樹脂と高純度
のビスフェノールF型エポキシ樹脂とを混合することに
より、上記課題を解決できることを見いだし本発明を完
成するに至った。
【0007】即ち、本発明はエポキシ樹脂に硬化剤およ
び硬化促進剤を配合してなるエポキシ樹脂組成物におい
て、エポキシ樹脂として一般式[1]で表され、かつn
=0となるものが全体の95重量%以上をしめるビスフ
ェノールF型エポキシ樹脂(A)と一般式[2]で表さ
れ、かつn=0となるものが全体の95重量%以上をし
めるビスフェノールA型エポキシ樹脂(B)とを使用す
ることを特徴とする電子部品用エポキシ樹脂組成物に関
する。一般式[1]
【0008】
【化3】
【0009】(一般式[1]中、nは零ないし1以上の
整数である)一般式[2]
【0010】
【化4】
【0011】(一般式[2]中、nは零ないし1以上の
整数である)本発明で用いる上記一般式[1]で表わさ
れ、かつn=0となるものが全体の95重量%以上をし
めるビスフェノールF型エポキシ樹脂(A)(以下、こ
れを「BPFエポキシ樹脂(A)」という)は、上記一
般式[1]においてn=0のもの、即ちビス(グリシジ
ルオキシ)ジフェニルメタンが、全体の95重量%以上
を占めており、その他の成分として一般式[1]におい
てn=1以上のもの、即ち核体数の多いビスフェノール
F型エポキシ樹脂によって構成されているが、勿論ビス
(グリシジルオキシ)ジフェニルメタンが100重量%
のものであってもよい。また、このBPFエポキシ樹脂
(A)は、ビス(グリシジルオキシ)ジフェニルメタン
及び一般式[1]においてn=1以上である核体数の多
いビスフェノールF型エポキシ樹脂の他に、核体数が4
以下のフェノールノボラックエポキシ樹脂を含有してい
てもよい。
【0012】このBPFエポキシ樹脂(A)を製造する
方法としては、特に限定されないが、例えばビスフェノ
ールFとエピハロヒドリンとを塩基性触媒の存在下で反
応させることにより得られるエポキシ樹脂を蒸留等によ
り精製する方法が挙げられる。
【0013】本発明においては、このBPFエポキシ樹
脂(A)を使用することによりビスフェノールF型エポ
キシ樹脂自身の低粘性が利用できるばかりでなく、一般
式[1]におけるn=0の含有量が高いことから更にそ
の粘度の低さが強調されることになる。例えば一般式
[1]におけるn=0で示されるビス(グリシジルオキ
シ)ジフェニルメタンの含有量が上記のように全体の9
5重量%以上となった状態では室温での粘度は2,50
0cps以下であり、通常の低粘性のビスフェノールF
型エポキシ樹脂に比べても粘度が500〜1,000c
psも低下する。
【0014】このBPFエポキシ樹脂(A)を混合する
ことによってもたらされる特徴は結晶性の低下に伴う作
業性向上だけでなく、上記の如く粘度の低減効果にも優
れるためフィラーを充填使用する場合のフィラーの充填
率の上昇も挙げられる。
【0015】本発明で用いる上記一般式[2]で表わさ
れ、かつn=0となるものが全体の95重量%以上をし
めるビスフェノールA型エポキシ樹脂(B)(以下、こ
れを「BPAエポキシ樹脂(B)」という)は、特に限
定されるものではなく、BPFエポキシ樹脂(A)の場
合と同様に上記一般式[2]においてn=0のもの、即
ちビス(グリシジルオキシ)−2,2’−ジフェニルプ
ロパンが、全体の95重量%以上を占めており、その他
の成分として一般式[1]においてn=1以上のもの、
即ち核体数の多いビスフェノールA型エポキシ樹脂によ
って構成されているが、勿論ビス(グリシジルオキシ)
ジフェニル−2,2’−プロパンが100重量%のもの
であってもよい。
【0016】このBPAエポキシ樹脂(B)を製造する
方法としては、特に限定されないが、例えばビスフェノ
ールAとエピハロヒドリンとを塩基性触媒の存在下で反
応させることにより得られるエポキシ樹脂を蒸留等によ
り精製する方法が挙げられる。
【0017】また、このようにして得られるBPAエポ
キシ樹脂(B)は、通常、その粘度は4,500cps
以下でるので、やはりフィラーの充填率を向上させるこ
とができる。
【0018】また、本発明は、BPFエポキシ樹脂
(A)とBPAエポキシ樹脂(B)とを併用することに
より著しく結晶性を低減したでものであるが、本発明の
如く、高純度のエポキシ樹脂のみを用いたにも係わらず
このような効果を発現することは誠に驚くべきことであ
る。
【0019】本発明において上記BPFエポキシ樹脂
(A)と、BPAエポキシ樹脂(B)との配合割合は特
に限定されるものではないが、中でも結晶性の低減効果
に著しく優れる点から重量基準でBPFエポキシ樹脂
(A)/BPAエポキシ樹脂(B)=70/30〜30
/70の範囲が好ましい。
【0020】本発明のエポキシ樹脂組成物は、エポキシ
樹脂成分として上記BPFエポキシ樹脂(A)とBPA
エポキシ樹脂(B)に更にその他のエポキシ樹脂を併用
することができる。本発明において併用できるその他の
エポキシ樹脂としては、例えばテトラブロモビスフェノ
ールA型エポキシ樹脂、テトラブロモビスフェノールF
型エポキシ樹脂等が挙げられる。
【0021】本発明で用いる硬化剤としては、酸無水物
が挙げられ例えばヘキサヒドロ無水フタル酸、メチルヘ
キサヒドロ無水フタル酸、メチルテトラヒドロフタル酸
等の酸無水物が挙げられる。
【0022】この硬化剤の配合割合としては、通常エポ
キシ樹脂のエポキシ基1当量あたり硬化剤の活性水素
0.5〜1.2当量となる範囲が挙げられるが、なかで
も好ましくはエポキシ基に対して硬化剤の活性水素が当
量になる量である。
【0023】また発明で用いる硬化促進剤としては、例
えば2,4,6−トリスジメチルアミノフェノール、ベ
ンジルジメチルアミンなどの第三級アミン類、2−メチ
ル−4−メチルイミダゾールなどのイミダゾール類など
が挙げられる。
【0024】この効果促進剤の配合割合としては、通常
エポキシ樹脂組成物中0.5〜1.2phrで用いられ
る。
【0025】本発明のエポキシ樹脂組成物は、以上の各
成分のほか、必要に応じて染料、老化防止剤、離型剤、
変性剤などの従来公知の添加剤を含ませることができ、
また前記BPFエポキシ樹脂(A)及びBPAエポキシ
樹脂(B)以外のエポキシ樹脂として、本発明の効果を
妨げない程度の割合で更に脂環式エポキシ樹脂などを使
用することも可能である。
【0026】上述した本発明のエポキシ樹脂組成物は、
注型などの常用の手段で半導体素子上に樹脂封止でき、
通常の120〜130℃の温度で硬化させることによ
り、耐湿性にすぐれかつ耐熱性や絶縁性などの良好な樹
脂封止部を形成できる。
【0027】
【実施例】以下に、実施例により本発明をより詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
尚、各物性値の測定条件は下記の通りである。
【0028】(ゲルタイムの比較)150℃の油浴上で
ゲルタイムを測定した。 (配合系の粘度変化)25℃で保持し7日間にわたり、
粘度の変化を追跡した。
【0029】(配合系のポットライフの測定)室温(2
5℃)で攪拌しながら、発熱状態を測定した。ポットラ
イフの評価の指標の一つとして、最大発熱温度に到達す
る時間を測定した。
【0030】実施例1〜6及び比較例1〜6 第1表に示す組成で均一に配合し、電子部品用エポキシ
樹脂組成物を得た。該組成物を用いて各種物性を測定し
た。 結果を第1表〜第4表に示した。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】 (第1表及び第2表中、830CRはビスフェノールF型エ
ポキシ樹脂(大日本インキ化学工業(株)製「EPICLON
830CR」n=0含量;95%)、830Sはビスフェノール
F型エポキシ樹脂(大日本インキ化学工業(株)製「EP
ICLON 830S」n=0含量;90%)、850CRはビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂(大日本インキ化学工業(株)
製「EPICLON 850CR」n=0含量;95%)、840Sはビ
スフェノールA型エポキシ樹脂(大日本インキ化学工業
(株)製「EPICLON 840S」n=0含量;90%)をそれ
ぞれ表わし、MeTHPAは、メチルテトラヒドロフタル酸を
表わす。
【0033】また、上記EPICLON 830CRのエポキシ当量
は160、粘度は2,500cpsである。) [エポキシ樹脂の結晶性試験]本発明で用いるエポキシ
樹脂の結晶性を評価した。第3表に示した各エポキシ樹
脂を200gずつガラス瓶に分取し(各20サンプ
ル)、室温(25℃)12時間 冷蔵庫中(5℃)12
時間の温度履歴を1か月後、6か月後の結晶の生成状況
を観察した。20サンプルのうち m個のサンプルに結
晶が生成した場合をm/20で示す。
【0034】
【表3】 (第3表中、850CR及び830CRは、第1表及び第2表の場
合と同様の意味である。)
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、粘度増加を抑え、ポッ
トライフの長時間化を達成した上で、更に結晶化の問題
を解決し、より一層集積度の高い電子部品用エポキシ樹
脂組成物を提供するができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エポキシ樹脂に硬化剤および硬化促進剤
    を配合してなるエポキシ樹脂組成物において、エポキシ
    樹脂として一般式[1]で表され、かつn=0となるも
    のが全体の95重量%以上をしめるビスフェノールF型
    エポキシ樹脂(A)と一般式[2]で表され、かつn=
    0となるものが全体の95重量%以上をしめるビスフェ
    ノールA型エポキシ樹脂(B)とを使用することを特徴
    とする電子部品用エポキシ樹脂組成物一般式[1] 【化1】 (一般式[1]中、nは零ないし1以上の整数である)
    一般式[2] 【化2】 (一般式[2]中、nは零ないし1以上の整数である)
  2. 【請求項2】 ビスフェノールF型エポキシ樹脂(A)
    とビスフェノールA型エポキシ樹脂(B)との混合比が
    重量基準で30/70〜70/30の範囲であること特
    徴とする請求項1記載の組成物
  3. 【請求項3】 ビスフェノールF型エポキシ樹脂(A)
    が、25℃における粘度が2,500cps以下のもの
    であって、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(B)が、
    25℃における粘度が4,500cps以下のものであ
    る請求項1又は2記載の組成物。
JP22589192A 1992-08-25 1992-08-25 電子部品用エポキシ樹脂組成物 Pending JPH0665476A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08100049A (ja) * 1994-09-30 1996-04-16 Dainippon Ink & Chem Inc 半導体封止材料用エポキシ樹脂組成物
WO2019053645A1 (en) * 2017-09-18 2019-03-21 Aditya Birla Chemicals (Thailand) Limited EPOXY RESIN SYSTEM FOR STRUCTURAL COMPOSITES

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