JPH066504Y2 - X線露光用マスク - Google Patents

X線露光用マスク

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JPH066504Y2
JPH066504Y2 JP1987075706U JP7570687U JPH066504Y2 JP H066504 Y2 JPH066504 Y2 JP H066504Y2 JP 1987075706 U JP1987075706 U JP 1987075706U JP 7570687 U JP7570687 U JP 7570687U JP H066504 Y2 JPH066504 Y2 JP H066504Y2
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Japan
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ray
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thin film
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exposure mask
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洋之 中村
富紘 中田
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は微細パターンを高精度に転写するX線露光装置
に用いるX線露光用マスクに関する。
〔従来の技術〕
X線露光法は波長4〜50Åの軟X線を線源とし、サブ
ミクロン微細パターンの転写が可能な技術として知られ
ている。
従来からのX線露光用マスクの例としては、第3図に示
すように、Siウエハ基板の一部を除去してなる支持枠1
と、この支持枠の一面側に設けられたX線透過性薄膜2
と、この薄膜上に形成されたX線吸収性パターン3と、
Siウエハ基板を部分的に除去する際に使用するエッチン
グ保護膜4からなるX線露光用マスク5がある。
X線透過性薄膜2としては、Si3N4、SiN、SiC、BNな
どの薄膜が用いられ、X線吸収性パターン3としては、
Au、W、Ta、Mo等の重金属を主成分とする材料が利用さ
れている。
一般に微細パターンの転写に用いるマスクには、微細な
パターン寸法を高精度に計測し保証する検査が必要不可
欠である。
紫外線などの光露光に用いられるフォトマスクの検査に
は、微細パターンの寸法測定には光を用いた検査装置が
用いられている。例えば、フォトマスクのパターン領域
を透過する光を光電顕微鏡と微小スリットの組み合せで
測定して寸法を求める方法や、レーザー光を走査してパ
ターンのエッジの反射散乱光を受光素子で捕えて寸法に
換算する方法が用いられている。
一方、上記のようなX線露光用マスクのようにサブミク
ロン・パターンの寸法測定が必要とされるマスクの検査
には、光を用いる検査方法では光の回折・干渉により測
定した寸法値が不正確となり測定に限界があるため、現
在では走査型電子顕微鏡により2次電子を検出して微小
寸法を求める方法が用いられている。
この場合、第3図に示す如く、X線透過性薄膜2は電気
的に絶縁性なので、走査型電子顕微鏡では電荷が蓄積し
てしまい、微細パターンの形態観察もできず、且つパタ
ーンの寸法測定も不可能なため、X線吸収性パターン3
が形成されたX線透過性薄膜2の上に透明導電性薄膜層
を設けることが知られている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、X線透過性薄膜は非常に薄いため機械的強度が
弱く、透明導電性薄膜層を設けたとしても、その厚さを
数1000Å以上にすると透明導電性薄膜自体の応力が
大となり、X線吸収性パターンの位置精度に悪影響を与
えるため、厚く形成することはできない。
そこで、本考案は、走査型電子顕微鏡を用いる微細パタ
ーンの寸法測定に適した耐久性の高いX線露光用マスク
を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案者は上記の問題点を解決すべく研究の結果、X線
透過性薄膜上に透明導電性薄膜とパターン保護膜を設け
ることにより、きわめて高精度に微細パターンの寸法を
測定することが可能であり、しかもこの透明導電性薄膜
の除去が不要であることを見い出し、かかる知見にもと
づいて本考案を完成させたものである。
即ち、本考案は『光透過性を有するX線透過性薄膜上に
X線吸収性パターンが形成されたX線露光用マスクにお
いて、X線吸収性パターンが設けられたX線透過性薄膜
の上にマスク全面を被覆する透明導電性薄膜層とパター
ン保護膜が設けられていることを特徴とするX線露光用
マスク。』を要旨とするものである。
本考案においてX線透過性薄膜として、例えばCVD法
やスパッタリング法により、Siウエハ基板の一面上に形
成したSi3N4,SiN,SiC,BN等の単層もしくは複合層
からなる引張り力を有する厚さ0.2〜6μmの薄膜を適
用し得る。
次にX線吸収性パターンとして、Au,W,Ta,Mo等の重
金属を主成分とした厚さ0.1〜1.5μmのX線吸収性パタ
ーン材料層をX線透過性薄膜上に蒸着法、スパッタリン
グ法またはCVD法により形成した後にドライエッチン
グしてなるものか、或いはX線透過性薄膜上に例えば厚
さ50〜200ÅのCr,Ni,Ti等と厚さ200〜600
ÅのAuを順次蒸着もしくはスパッタリングしてメッキ下
地層を形成した後に、このメッキ下地層表面をX線吸収
性パターンに対応する部分が開口したレジストパターン
で被覆してからレジストパターンの開口部にAuメッキし
て、しかるのちレジストパターンを除去してなるものを
適用できる。なお、X線吸収性パターン形成後にメッキ
下地層の不要部は例えばArガスを用いたスパッタエッチ
ング法により容易に除去できる。
透明導電性薄膜として、SnO2,In2O2を蒸着法、スパッ
タリング法により、X線吸収性パターン及びX線透過性
薄膜上に、厚さ数10〜数1000Åに形成して得られ
る。
厚さが数10Åよりも小のときは帯電防止効果が奏せら
れない。一方厚さが数1000Åよりも大のときは透明
導電性薄膜自体の応力が大となり、X線吸収性パターン
の位置精度に悪影響を与えるので好ましくない。
〔作用〕
透明導電性薄膜は走査型電子顕微鏡により2次電子を検
出して微小寸法を求めるときに、マスク表面に電荷が蓄
積することを防止し、パターン保護膜はマスクの機械的
強度を向上させる作用をする。
〔実施例〕
上記の本発明について、以下に実施例をあげて更に具体
的に説明する。
第1図(a)〜(d)に、本発明における一実施例の製造工程
を概略断面図によって示す。なお、第1図(d)は、この
実施例により製造されたX線露光用マスクの断面図であ
る。
先ず、第1図(a)に示すように、厚さ0.3〜4mmで鏡面研
磨されたSiウエハ基板6上の両面にCVD装置により厚
さ3μmのSiN膜を形成して、一面側をX線透過性薄膜
2と他面側にフォトレジストパターンをマスクにして不
要部をエッチング除去することによりエッチング保護膜
4を形成した。
次に、第1図(b)に示すように、X線透過性薄膜2上に
W膜もしくはTa膜からなる厚さ1μmのX線吸収性パタ
ーン材料層をスパッタリング法により形成後、例えば通
常の電子線描画法等によりレジストパターンを形成し
て、それをマスクにドライエッチングすることによりX
線吸収性パターン3を形成した。
次に第1図(c)に示すように、X線吸収性パターン3及
びX線透過性薄膜2の上に、蒸着法によりIn2O3を10
00Åの厚さに成膜し、透明導電性薄膜層7を形成し
た。
最後に、エッチング保護膜4で保護されていないSiウエ
ハ基板6の部分を裏面からエッチング除去して、第1図
(d)に示すように窓8を開け、X線露光用マスク5を得
た。
本考案では、更に第2図に示すように、透明導電性薄膜
層7の上にポリイミド樹脂等からなるパターン保護膜9
を形成して、より丈夫なX線露光用マスク5を作製し
た。
上記実施例のX線露光用マスクは走査型電子顕微鏡方式
の微小パターン寸法検査において、電荷の蓄積も起こら
ず極めて鮮明な画像が得られ、サブミクロン・パターン
寸法を正確に計測できた。
尚、計測時にはX線吸収性パターン3は表面に透明導電
性薄膜層およびパターン保護膜が設けられているが、2
次電子像の信号は明瞭に識別できるので、微細パターン
寸法の測定は十分可能である。
〔考案の効果〕
以上詳記したとおり、本発明にかかるX線露光用マスク
は、透明導電層を設けたことにより、走査型電子顕微鏡
方式による微細パターンの形態観察が可能であり、かつ
光透過性も優れているため光学的アライメントも容易で
ある。
また、表面の透明導電層はマスクの取扱時、搬送時、露
光時における静電気による帯電防止をも兼ねるので、塵
埃、異物の付着防止及び静電気によるX線吸収性パター
ンの破壊防止の効果をも有する。
更に、パターン保護膜はマスクの機械的強度を向上さ
せ、より耐久性に優れたマスクにするという効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)〜(d),第2図は本考案の実施例の製造工程を
示す断面図、第3図は従来のX線露光用マスクを説明す
るための断面図である。 1……支持枠 2……X線透過性薄膜 3……X線吸収性パターン 4……エッチング保護膜 5……X線露光用マスク 6……Siウエハ基板 7……透明導電性薄膜層 8……窓 9……パターン保護膜

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】光透過性を有するX線透過性薄膜上にX線
    吸収性パターンが形成されたX線露光用マスクにおい
    て、X線吸収性パターンが設けられたX線透過性薄膜の
    上にマスク全面を被覆する透明導電性薄膜層とパターン
    保護膜が設けられていることを特徴とするX線露光用マ
    スク。
JP1987075706U 1987-05-20 1987-05-20 X線露光用マスク Expired - Lifetime JPH066504Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987075706U JPH066504Y2 (ja) 1987-05-20 1987-05-20 X線露光用マスク

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JP1987075706U JPH066504Y2 (ja) 1987-05-20 1987-05-20 X線露光用マスク

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Publication Number Publication Date
JPS63185224U JPS63185224U (ja) 1988-11-29
JPH066504Y2 true JPH066504Y2 (ja) 1994-02-16

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ID=30922101

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JP1987075706U Expired - Lifetime JPH066504Y2 (ja) 1987-05-20 1987-05-20 X線露光用マスク

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Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60176751A (ja) * 1984-02-23 1985-09-10 セイコーエプソン株式会社 マスク
JPS60257518A (ja) * 1984-06-04 1985-12-19 Hitachi Ltd 転写マスク及びその製造方法
JPS6132425A (ja) * 1984-07-24 1986-02-15 Nec Corp X線露光マスク
JPS61198722A (ja) * 1985-02-28 1986-09-03 Nec Corp X線露光マスク及びその製造方法

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