JPH0664766A - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置

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JPH0664766A
JPH0664766A JP4219004A JP21900492A JPH0664766A JP H0664766 A JPH0664766 A JP H0664766A JP 4219004 A JP4219004 A JP 4219004A JP 21900492 A JP21900492 A JP 21900492A JP H0664766 A JPH0664766 A JP H0664766A
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JP
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roller
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Pending
Application number
JP4219004A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Sakurai
宏一 桜井
Yasushi Tokunaga
靖 徳長
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic System Solutions Japan Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Graphic Communication Systems Inc
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Publication date
Application filed by Matsushita Graphic Communication Systems Inc filed Critical Matsushita Graphic Communication Systems Inc
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Publication of JPH0664766A publication Critical patent/JPH0664766A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 原稿台にセットした原稿の給紙を確実とす
る。 【構成】 原稿ガイド2の下方に、外周から羽根状に延
びた突起20aを有する給紙ローラ20を配置し、且つ
その給紙ローラの上方には円弧状の凹面を有する固定ガ
イドを設け、前記給紙ローラの回転時にその突起20a
で原稿下面を持ち上げ、固定ガイドに押し付けながら送
り出す構成とし、給紙開始時に原稿に付与する搬送力を
大きくする。更に、その給紙ローラ20の両側に位置す
るように、原稿ガイド2に凸部2dを形成し且つそれに
分離片23を押し付けておき、原稿の重送を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ装置や複
写機等に用いる給紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図10、図11に示すように、原
稿1をセットする原稿台の一部を形成する支持面2aと
その支持面2aに対して下方に傾斜した傾斜案内面2b
を有する原稿ガイド2と、原稿台上にセットした原稿1
を送り込む導入ローラ3及び原稿押え4と、原稿台上の
原稿を引き込むよう、装置の幅方向の中央に設けられた
給紙ローラ5、それに押し付けられ原稿の重送を防止す
るゴム板等の分離片6及びその分離片6を給紙ローラ5
に押し付ける押圧手段(具体的には、分離片6を支持し
支軸7aを中心に揺動可能な支持板7と、支軸8aを中
心として揺動し支持板7を押す押圧部材8と、その押圧
部材8に押圧力を作用させる棒状のばね9等)と、原稿
ガイド2に対向して配置された上面ガイド10等を備え
た給紙装置と、その給紙装置で送り込まれた原稿を搬送
する送りローラ11と、原稿読取位置に配置された原稿
読取ガラス12と、その下方に配置された原稿読取手段
(図示せず)と、原稿を排出する排出ローラ13と、原
稿台上にセットされた原稿の有無を検出する原稿有無検
出センサ15と、原稿幅を検出するための原稿幅検出セ
ンサ16、17と、原稿先端が送りローラ11に送り込
まれたことを検出する読取開始位置検出センサ18等を
備えたファクシミリ装置が知られている。このファクシ
ミリ装置では、原稿台上に複数枚の原稿1がセットされ
ると、導入ローラ3がそれを給紙ローラ5と分離片6の
間に送り込み、給紙ローラ5と分離片6はその原稿1を
1枚ずつ分離して繰り込む。原稿1が送りローラ11に
達した後は、原稿はその送りローラ11で搬送され、読
み取られた後排出ローラ13で排出される。
【0003】ここで、給紙ローラ5は断面円形のローラ
で、常時その外周面に分離片6が押し付けられており、
給紙ローラ5と分離片6との間に複数の原稿が引き込ま
れると、給紙ローラ5がそれに接触している原稿のみに
搬送力を与え、その他の原稿には分離片6が抵抗を与え
ることにより、最下部の原稿のみが分離され、送りロー
ラ11に繰り込まれていた。なお、この給紙ローラ5と
駆動源との間には1方向クラッチが設けられており、原
稿先端が送りローラ11に噛み込まれ、原稿先端位置検
出センサ18に達した後は、給紙ローラ5の駆動が切ら
れ、給紙ローラ5は送りローラ11で搬送される原稿の
走行につれて回転するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる従来の
給紙装置には次のような問題点があった。
【0005】(1)原稿台にセットされた原稿1は単に
先端がわずかに給紙ローラ5の外周面に接触しているの
みであるので、給紙ローラの回転により原稿に与える最
初の搬送力が小さく、給紙不良を生じやすい。特に、原
稿台にセットする原稿枚数を多くするとこの搬送力が低
下し、これを避けるためにはセット枚数を少なくせざる
を得ない。また、給紙を確実にするため導入ローラを用
いる必要が生じる。
【0006】(2)原稿はその先端が給紙ローラに接触
した部分から引き込まれるため、原稿が斜めにセットさ
れた場合、原稿先端の給紙ローラに接触した部分から引
き込まれ、このため、原稿の曲がりが更に拡大され、紙
づまりの原因となる。
【0007】(3)分離片6には原稿の重送を防止する
ため摩擦係数の高い材料、通常、ネオプレンゴム、CR
ゴム、BRゴム等のゴムが使用されるが、給紙ローラ5
はその分離片6に接触している原稿を搬送することがで
きるよう、分離片6よりも更に摩擦係数の高い材料で構
成しなければならず、このため、従来の給紙ローラ5は
やわらかいゴムの表面にシリコンゴムをコーティングし
た構造としており、高いコストがかかっていた。
【0008】(4)前記したように、給紙ローラによる
最初の原稿搬送力が小さく、給紙時に原稿に曲がりが生
じやすいので、特に、原稿の中央ではなく偏った位置を
給紙ローラで搬送しようとすると原稿が曲がって良好な
給紙ができない。このため、どのサイズの原稿を給紙す
る場合にもその原稿を装置の中央にセットする必要があ
り、原稿を片側基準でセットすることができない。原稿
の搬送力を増すには、給紙ローラを並列に設けることが
考えられるが、その構成とした場合、両給紙ローラが原
稿に対して同時に搬送力を与えればよいが、実際にはど
ちらかが先に原稿を引き込んでしまうため、原稿に曲が
りを生じ、良好な搬送は期待できない。
【0009】(5)原稿台上に幅の異なる原稿を同時に
セットした場合、原稿幅検出センサはセットされた原稿
のうち、最大幅の原稿を検出するのみであり、正しい原
稿幅検出ができない。
【0010】本発明は、上述の問題点に鑑みて為された
もので、従来よりも安価な給紙ローラを用いながら、原
稿に曲がりを生じることなく、良好に給紙可能な給紙装
置を提供することを目的とする。
【0011】本発明は、また、片側基準でセットした広
い幅の原稿に対しても支障なく給紙可能な給紙装置を提
供することを目的とする。
【0012】更に、本発明は、同時に幅の異なる原稿を
原稿台上に重ねてセットした場合においても、給紙され
た原稿の幅を正確に検出することの可能な給紙装置を提
供することも目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願請求項1に記載の発
明は上述の問題点を解決するため、所定位置にセットさ
れた原稿を引き出して搬送する給紙手段と、原稿の重送
を防止する分離手段とを別個に設け、その給紙手段を、
引き出される原稿の上側に位置するように配置され、原
稿を案内するほぼ円弧状の凹面を有する固定ガイドと、
その下方に配置され、原稿を前記固定ガイドに押し付け
ながら搬送する弾性変形可能な突起を備えた給紙ローラ
によって構成したものである。
【0014】ここで、前記分離手段としては、前記給紙
ローラの付近に設けられた円弧状の凸部と、前記給紙手
段で引き出される原稿をその凸部に押し付け且つ原稿に
抵抗を与えるように設けられた分離片とで構成したもの
(請求項2)、或いは、その円弧状の凸部に代えて、給
紙ローラと同一軸線上に設けられた円形リングを用いた
もの(請求項3)等を挙げることができる。なお、分離
手段としてはこれ以外の構成のものを用いてもよい。
【0015】請求項4に記載の発明は、上記の給紙手段
と分離手段とを並列に複数組設けたことを特徴とするも
のである。
【0016】請求項5に記載の発明は、給紙手段の給紙
ローラを通過した位置に原稿の幅を検出する原稿幅検出
センサを設けたことを特徴とするものである。
【0017】
【作用】上述構成の請求項1の給紙装置において、通
常、給紙ローラはその突起が、所定位置にセットされる
原稿に接触しない位置に停止している。給紙時には、こ
の状態から給紙ローラが回転し、その突起が、その全幅
に渡って同時に、原稿下面の先端から少し距離を置いた
部分に接触し、最下部の原稿を引き出し、次いで、その
原稿を固定ガイドに押し付けながら搬送する。ここで、
給紙開始時に給紙ローラの突起はその全幅に渡って同時
に原稿下面の先端から少し距離を置いた部分に接触して
原稿を引き出すので、原稿に与える搬送力が大きく、給
紙が確実であり、原稿のセット枚数を増加させても良好
な給紙を行うことができ、また、導入ローラを省略する
ことも可能となる。更に、原稿が斜めにセットされた場
合であっても、原稿の曲がりを拡大することなく、給紙
することができる。
【0018】給紙ローラによって原稿が引き出される
際、複数の原稿が引き出されようとする場合がある。し
かしながら、給紙手段とは別個に分離手段を設けている
ので、その分離手段が通過する原稿に抵抗を与え、給紙
ローラが直接搬送力を与えている原稿以外の原稿の通過
を阻止し、原稿の重送を防止する。例えば、凸部と分離
片とからなる分離手段、或いは円形リングと分離片から
なる分離手段を用いた場合には、分離片が通過する原稿
に摩擦力による抵抗を与え、原稿の重送を防止できる。
【0019】ここで、1枚の原稿のみが給紙されている
際、その原稿には、給紙ローラの突起による搬送力と、
分離手段による抵抗力、例えば分離手段の分離片による
抵抗力が作用している。この突起による搬送力及び分離
片による抵抗力は、それぞれ突起及び分離片の摩擦係数
のみならず、原稿に対する押圧力によって定まるもので
あり、且つその押圧力は給紙ローラと分離片とでそれぞ
れ別個に設定できるので、突起の原稿に対する押圧力
(固定ガイドに押し付ける力)を、分離片の原稿に対す
る押圧力よりも大きく設定することにより、突起の摩擦
係数を、分離片の摩擦係数と同等或いはそれより低く設
定しても突起による搬送力を分離片による抵抗力より大
きくしても良好な搬送を行うことができる。このため、
給紙ローラの突起を形成する材料に制限が少なく、原稿
を固定ガイドに押し付けながら(自身は弾性変形しなが
ら)移動できるものであればよく、安価なゴムを使用で
き、従来の給紙ローラに比べて安価にすることができ
る。
【0020】分離手段として、凸部と分離片を用いた場
合には、構造がきわめて簡単となり、コストダウンを図
ることができる。一方、凸部の代わりに円形リングを用
いた場合には、若干構造は複雑となるが、円形リングが
原稿に与える抵抗が小さくなる利点が得られる。
【0021】請求項4の発明では、上記した構成の給紙
手段と分離手段とを複数組設けたことにより、給紙開始
時に原稿の幅方向の異なる位置に同時に大きい搬送力を
与えることができ、広い幅の原稿に対しても給紙が確実
となり、また、給紙手段が原稿に対する偏った位置に配
置されていてもその原稿の良好な給紙が可能であり、異
なるサイズの原稿を片側基準でセットすることも可能と
なる。
【0022】請求項5の発明では、給紙手段を通り過ぎ
た位置に原稿幅検出センサを配置したことにより、所定
位置にセットされた原稿が給紙手段で繰り出された後、
その幅を検出でき、このため、原稿台上に異なるサイズ
の原稿を同時にセットした場合においても、原稿台から
引き出される原稿の各々のサイズを検出することができ
る。
【0023】
【実施例】以下、図面に示す本発明の実施例を詳細に説
明する。図1は本願の請求項1及び2に記載した発明の
一実施例による給紙装置を備えたファクシミリ装置を示
す概略斜視図、図2はその給紙装置の原稿ガイド及びそ
の下に配置された給紙ローラを示す概略斜視図、図3
(a)、(b)はその給紙装置を、給紙ローラの中央部
で切断して、且つ給紙ローラの異なる作動状態で示す概
略断面図、図4(a)、(b)はその給紙装置を、凸部
の位置で切断して、且つ給紙ローラの異なる作動状態で
示す概略断面図であり、図10、図11に示す従来例と
同一若しくは同様な部品には同一符号を付けて示してい
る。
【0024】図1、図2において、1は原稿、2は原稿
ガイドであり、原稿1をセットする原稿台の一部を形成
する支持面2aとその支持面2aに対して下方に傾斜す
る傾斜案内面2bを有している。3は原稿台上にセット
した原稿1を送り込む導入ローラ、4は原稿押えであ
る。
【0025】原稿ガイド2の中央部には、支持面2aか
ら傾斜案内面2bにかけて、給紙ローラ配置用の穴2c
が形成されており、その両側には上方に凸状に湾曲した
円弧状の凸部2dが形成されている。なお、この凸部2
dは原稿ガイド2と一体に形成する場合に限らず、別個
の部品として製作し、原稿ガイド2に取り付けてもよ
い。また、この凸部2dの表面は、原稿に対する摩擦が
小さいことが好ましく、この部分に低摩擦のフィルムを
貼り付けたり、低摩擦材をコーティングしておくことが
好ましい。
【0026】穴2cの下方には給紙ローラ20が設けら
れている。この給紙ローラ20は従来のような円形のも
のではなく、外周に一対の羽根状の突起20aを備えた
ものである。給紙ローラ20の突起20aを含む外周部
分は、弾性変形可能な材料、例えばゴムで構成されてい
る。ここで使用されるゴムは、原稿に対する摩擦係数の
大きいものが使用されるが、その摩擦係数は後述する分
離片の摩擦係数よりも大きくする必要はなく、分離片を
構成する材料と同等のもの、例えばネオプレンゴムを使
用でき、従来の円形の給紙ローラに比べて安価に製造可
能である。給紙ローラ20は軸21に固定されており、
その軸21は1方向クラッチを介して駆動源(図示せ
ず)に連結されている。なお、この代わりに給紙ローラ
20を1方向クラッチを介して軸21に保持させる構成
としてもよい。
【0027】原稿ガイド2の上方には上面ガイド10が
設けられるが、その上面ガイド10の給紙ローラ20の
上方に位置する部分には、固定ガイド10aが形成され
ている。この固定ガイド10aの内面(下面)は、図3
から良く分かるように、給紙ローラの軸線方向に見た場
合、凸部2dの外面にほぼ重なるような円弧状の凹面を
なしている。なお、この固定ガイド10aは、上面ガイ
ド10と一体に形成する場合に限らず、別部品として製
作し、上面ガイド10に取り付ける構成としてもよい。
前記した給紙ローラ20の突起20aは、図3(b)に
示すように、給紙ローラ20が回転する際、その先端が
固定ガイド10aに強く接触し、自身は弾性変形しなが
ら移動することができる寸法に定められている。このた
め、給紙ローラ20が回転する際、その突起20aが原
稿を固定ガイド10aに押し付けながら移動し、その原
稿に搬送力を与え、原稿を搬送することができる。従っ
て、この給紙ローラ20と上面ガイド10aとは、原稿
を搬送するための搬送手段を構成する。なお、固定ガイ
ド10aの下面は、原稿に対する摩擦が小さいことが好
ましく、この部分に低摩擦のフィルムを貼り付けたり、
低摩擦材をコーティングしておくことが好ましい。
【0028】図1及び図4において、23は凸部2dに
押し付けられるように設けられたゴム板等からなる分離
片であり、図示しない押圧手段によって押圧力Fを付与
され、凸部2dに押し付けられている。この分離片23
及び凸部2dは、原稿の重送を防止する分離手段を構成
する。ここで、図4(a)に示すように、分離片23と
凸部2dとの接触開始点Aは、給紙ローラ20が回転
し、突起20aの先端が原稿ガイド2の上に突き出し始
める点Bよりも下流となるように定められている。
【0029】なお、図1〜図4において、11は給紙ロ
ーラ20を通過した原稿を下流の原稿読取位置に搬送す
る送りローラ、12は原稿読取位置に配置された原稿読
取ガラス、13は原稿を排出する排出ローラ、15は原
稿台にセットした原稿の有無を検出する原稿有無検出セ
ンサ、16、17は原稿幅を検出するための原稿幅検出
センサ、18は原稿先端が送りローラ11に送り込まれ
たことを検出する読取開始位置検出センサである。
【0030】以上のように構成された給紙装置につい
て、以下その動作を説明する。給紙ローラ20は図3
(a)、図4(a)に示すように、突起20aがほぼ水
平となった位置で停止している。この状態で複数枚の原
稿1を原稿台上にセットする。この時、原稿はその先端
が、分離片23と凸部2dとの接触開始点Aにほぼ突き
当たる位置にセットされる。
【0031】次に、給紙を行う際には導入ローラ3が回
転して原稿1を送り込むと共に給紙ローラ20が回転
し、給紙ローラ20の突起20aの先端が、点Bのとこ
ろで原稿1の下面に接触してそれを押し上げ、上方の固
定ガイド10aに押し付けながら移動する。これにより
原稿1に搬送力が与えられ、原稿1が引き出される。こ
の時、給紙ローラ20は原稿1の先端ではなく、先端か
ら少し離れた位置の下面に接触するので、原稿1が例え
傾斜してセットされていても給紙ローラ20の突起20
aの全幅が同時に原稿1の下面に接触し、原稿1に大き
い搬送力を与えることができる。このため、原稿を確実
に引き出すことができ、また、原稿が傾斜してセットさ
れていても原稿の曲がりを増加させることなく引き出す
ことができる。更に、原稿のセット枚数が多くても給紙
可能であり、導入ローラ3を省略しても給紙することが
できる。
【0032】給紙ローラ20が回転して給紙が開始され
ると、その原稿は分離片23と凸部2dの間を通過し、
分離片23が、給紙ローラ20で搬送力を与えられてい
る最下部の原稿以外の原稿の走行を阻止する。これによ
り、原稿の重送が防止され、1枚の原稿のみが送りロー
ラ11に向けて給紙される。なお、1枚の原稿のみが分
離片23と凸部2dの間を通過する際には、その原稿に
対して分離片23の摩擦による抵抗と、給紙ローラ20
の突起20aの摩擦による搬送力が作用することとなる
が、突起20aの原稿に対する押圧力(固定ガイド10
aに押し付ける力)を、分離片23の原稿に対する押圧
力よりも大きく設定しておくことにより、突起及び分離
片の原稿に対する摩擦係数に関係なく、突起による搬送
力を分離片による抵抗力より大きくすることができ、原
稿を良好に搬送することができる。
【0033】原稿1の先端が送りローラ11に給紙さ
れ、その原稿が送りローラ11によって搬送されるよう
になった後、給紙ローラ20の駆動が切られ、その後は
送りローラ11によって搬送される。この時、図3
(b)に示すように、給紙ローラ20の突起20aが固
定ガイド10aに原稿を押し付けた状態となっていた時
には、原稿の走行によって給紙ローラ20が回転させら
れるが、その給紙ローラ20が更に回転して、図3
(a)に示す位置に達すると、給紙ローラ20には原稿
による回転力が作用しなくなるので、給紙ローラ20は
その位置で停止する。その後は、この状態で送りローラ
11による原稿搬送が行われる。
【0034】1枚の原稿を送りローラ11によって搬送
し終わると、再び給紙ローラ20が回転を開始し、次の
原稿の給紙を行う。以下同様の動作を繰り返すことによ
り、原稿台にセットされた複数枚の原稿を1枚ずつ分離
しながら給紙することができる。
【0035】なお、上記実施例では、図3から良く分か
るように、固定ガイド10aの下面と凸部2dの上面が
ほぼ一致するような高さとなっており、従って、この固
定ガイド10a及び凸部2dを通過する原稿が、幅方向
にはほとんど湾曲しない構成となっている。しかしなが
ら、本発明はこの構成に限らず、固定ガイド10aの高
さと凸部2dの高さを多少異ならせてもよい。そのよう
な構成とした場合、通過する原稿は幅方向に湾曲させら
れるため、通過抵抗が大きくなり、より大きい搬送力を
必要とする反面、分離特性が向上する。
【0036】上記実施例では、分離手段として、分離片
23と凸部2dを備えた構成のものを示したが、分離手
段はこの構成に限らず、適宜変更可能である。図5〜図
7は上記実施例とは異なる構成の分離手段を用いた実施
例を示すものである。この実施例では、原稿ガイド2に
凸部2dを形成せず、その代わりにその位置に、給紙ロ
ーラ20と同一軸線上に円形リング25を設け、その円
形リング25に対して分離片23を押し付ける構成とし
ている。この円形リング25は表面が低摩擦の材料、例
えばプラスチック等で作られている。円形リング25は
給紙ローラ20と一体に回転するようにしてもよいし、
給紙ローラ20とは無関係に回転自在としておいてもよ
い。円形リング25の外周面の位置は、前記実施例にお
ける凸部2dと同様に、通常は固定ガイド10aの下面
と同じ高さとなるように定められるが、場合によっては
適宜異ならせてもよい。その他の構成は、図1〜図4に
示す実施例と同様である。
【0037】図5〜図7に示す実施例でも、図6
(a)、図7(a)に示す状態で給紙ローラ20が停止
しており、その状態で原稿(図示せず)をセットする。
その後、給紙ローラ20が回転することにより、その突
起20aが原稿下面に接触し、その原稿を固定ガイド1
0aに押し付けながら搬送する。同時に分離片23と円
形リング25が原稿の重送を防止する。そして、給紙さ
れた原稿が下流の送りローラ11に送り込まれ、送りロ
ーラ11によって搬送され始めると、給紙ローラ20
は、その突起20aが原稿に接触しない位置で停止す
る。なお、この時にも原稿が分離片23によって円形リ
ング25の外周に押し付けられているが、円形リング2
5の表面は低摩擦であるので、円形リング25が給紙ロ
ーラ20と一体に回転する構成となっていても、円形リ
ング25が走行中の原稿によって回転させられることは
ほとんどなく、給紙ローラ20は図6(a)に示す位置
に停止する。
【0038】以上の実施例は、いずれも、1組の給紙手
段を設けた例を示したが、本発明はこの構成に限らず、
複数組の給紙手段を並列に設けることも可能である。図
8はその1例を示すファクシミリ装置の概略斜視図であ
り、導入ローラ3及び原稿押え4が2組、並列に設けら
れており、その下流に、給紙手段を構成する給紙ローラ
20及びその上方の固定ガイド(図示せず)も2組、並
列に設けられている。また、各給紙ローラ20の両側に
設けられた凸部2dと分離片23とかなる分離手段も、
並列に2組設けられている。給紙ローラ20及び固定ガ
イドからなる各給紙手段、及び凸部2dと分離片23か
らなる各分離手段は、図1〜図4に示す実施例のものと
同一である。ここで、2個の導入ローラ3、給紙ローラ
20等は、装置の中心に対して対称に設けられるもので
はなく、図示したように片側に偏って配置されている。
これにより、片側基準でセットされる小サイズの原稿
(例えばA5判)をも2個の導入ローラ3、給紙ローラ
20で搬送できる。
【0039】更に、この実施例では、原稿幅検出センサ
16、17を給紙ローラ20よりも下流に配置してい
る。これにより、原稿台に原稿をセットした時には原稿
幅検出センサ16、17は原稿幅検出を行わず、原稿が
給紙ローラ20で引き出された時に各原稿の幅を検出で
きる。
【0040】上記構成の実施例においても、各給紙手
段、分離手段が、図1〜図4に示す実施例と同様に原稿
の給紙及び分離を行う。すなわち、給紙ローラ20が回
転し、その突起20aが原稿下面の、原稿先端より少し
離れた位置に接触して原稿を引き出し、給紙開始時から
大きい搬送力を付与することができる。しかも、2個の
給紙ローラが同時に原稿に接触して搬送力を与えるの
で、搬送力がきわめて大きい。このため、原稿の引き出
しが確実であり、傾斜してセットされていても原稿の曲
がりを増加させることなく給紙可能である。更に、原稿
サイズが大きく(例えばA3判)、2個の給紙ローラ2
0が原稿の幅方向の偏った位置を搬送する場合であって
も、原稿を曲げることなく良好に搬送できる。これによ
り、片側基準でセットした原稿を搬送を支障なく行うこ
とができる。
【0041】上記構成のファクシミリ装置においては、
給紙ローラ20によって原稿が送り出されると、原稿幅
検出センサ16、17がその原稿の幅を検出し、原稿読
取手段による読取幅を設定すると共に、画像信号をその
まま送信するか縮小送信するかを決定する。その後、そ
の原稿は送りローラ11によって搬送され、原稿読取ガ
ラス12上を通過する際に読み取り送信され、その後、
排出ローラ13によって排出される。ここで、原稿幅が
給紙ローラ20による原稿繰り出し後、検出されている
ので、原稿台上に異なる幅の原稿を重ねてセットした場
合であっても、各原稿毎に正確に原稿サイズを検出でき
る。
【0042】図9は本発明の更に他の実施例による給紙
装置を備えたファクシミリ装置の概略斜視図である。こ
の実施例でも、図8の実施例と同様に、給紙手段及び分
離手段をそれぞれ、並列に2組設けているが、その分離
手段として、図5〜図7に示す実施例における分離手段
と同様に、分離片23と円形リング25を用いている。
その他の構成は図8の実施例と同様である。図9の実施
例においても、図8の実施例と同様に、片側基準でセッ
トされた広い幅の原稿でも良好に給紙することができ
る。
【0043】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の給紙装置は、所定位置にセットされた原稿を引き出し
て搬送する給紙手段と、原稿の重送を防止する分離手段
とを別個に設け、その給紙手段を、引き出される原稿の
上側に位置するように配置され、原稿を案内するほぼ円
弧状の凹面を有する固定ガイドと、その下方に配置さ
れ、原稿を前記固定ガイドに押し付けながら搬送させる
弾性変形可能な突起を備えた給紙ローラによって構成し
たものであるので、給紙時に給紙ローラが回転すると、
その給紙ローラの突起が、その全幅に渡って同時に、原
稿下面の先端から少し距離を置いた部分に接触して最下
部の原稿を引き出し、その原稿を固定ガイドに押し付け
ながら搬送することができ、給紙の初期から原稿に与え
る搬送力が大きく、原稿のセット枚数が多くても、確実
に給紙することができ、また、原稿が斜めにセットされ
た場合であっても、原稿の曲がりを拡大することなく、
良好に給紙することができ、しかも、分離手段が原稿の
重送を防止するので、重送を生じることがなく、原稿を
1枚ずつ分離して良好に給紙することができるという効
果を有している。
【0044】また、本発明では給紙手段と分離手段を別
個としたことにより、給紙手段を構成する給紙ローラの
材料に対する制限が少なくなり、従来のように給紙と分
離を同時に行う構成のものに比べ、給紙ローラに使用す
る材料を安価とすることができ、結局コストダウンを図
ることができるという効果も有している。
【0045】本願請求項4に示すように、上記の給紙手
段と分離手段とを並列に複数組設ける構成とすると、給
紙開始時に原稿の幅方向の異なる位置に同時に大きい搬
送力を与えることができ、広い幅の原稿に対しても給紙
が確実となり、また、給紙手段が原稿に対する偏った位
置に配置されていてもその原稿の良好な給紙が可能であ
り、片側基準でセットした種々なサイズの原稿をも良好
に給紙できるという効果が得られる。
【0046】更に、本願請求項5に示すように、給紙手
段を通り過ぎた位置に原稿幅検出センサを配置する構成
とすると、所定位置にセットされた原稿が給紙手段で繰
り出された後、その幅を検出でき、このため、原稿台上
に異なるサイズの原稿を同時にセットした場合において
も、原稿台から引き出される原稿の各々のサイズを検出
することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願請求項1及び2に示す発明の一実施例によ
る給紙装置を備えたファクシミリ装置の要部の概略斜視
【図2】上記実施例における原稿ガイド及びその下方の
給紙ローラを示す概略斜視図
【図3】(a)はその給紙装置を、給紙ローラの中央部
で切断して、且つ給紙ローラが停止した状態で示す概略
断面図 (b)はその給紙装置を、給紙ローラが給紙中の状態で
示す上記(a)と同一部分の概略断面図
【図4】(a)はその給紙装置を、凸部の位置で切断し
て、且つ給紙ローラが停止した状態で示す概略断面図 (b)はその給紙装置を、給紙ローラが給紙中の状態で
示す上記(a)と同一部分の概略断面図
【図5】本願請求項3に示す発明の実施例による給紙装
置を備えたファクシミリ装置の要部を示す概略斜視図
【図6】(a)は図5に示す給紙装置を、給紙ローラの
中央部で切断して、且つ給紙ローラが停止した状態で示
す概略断面図 (b)はその給紙装置を、給紙ローラが給紙中の状態で
示す上記(a)と同一部分の概略断面図
【図7】(a)は図5に示す給紙装置を、凸部の位置で
切断して、且つ給紙ローラが停止した状態で示す概略断
面図 (b)はその給紙装置を、給紙ローラが給紙中の状態で
示す上記(a)と同一部分の概略断面図
【図8】本願請求項4及び5の発明の一実施例による給
紙装置を備えたファクシミリ装置の要部を示す概略斜視
【図9】本願請求項4及び5の発明の他の実施例による
給紙装置を備えたファクシミリ装置の要部を示す概略斜
視図
【図10】従来の給紙装置を用いたファクシミリ装置の
要部の概略斜視図
【図11】従来の給紙装置の概略断面図
【符号の説明】
1 原稿 2 原稿ガイド 2d 凸部 3 導入ローラ 10 上面ガイド 10a 固定ガイド 11 送りローラ 12 原稿読取ガラス 13 排出ローラ 15 原稿有無検出センサ 16、17 原稿幅検出センサ 18 読取開始位置検出センサ 20 給紙ローラ 20a 突起 23 分離片 25 円形リング

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定位置にセットされた原稿を引き出し
    搬送する給紙手段と、その給紙手段によって引き出され
    た原稿の重送を防止する分離手段とを有し、前記給紙手
    段が、引き出される原稿の上側に位置するように配置さ
    れ、原稿を案内するほぼ円弧状の凹面を有する固定ガイ
    ドと、その下方に配置され、原稿を前記固定ガイドに押
    し付けながら搬送する弾性変形可能な突起を備えた給紙
    ローラとを有していることを特徴とする給紙装置。
  2. 【請求項2】 分離手段が、給紙ローラの付近に設けら
    れた円弧状の凸部と、給紙手段で引き出される原稿をそ
    の凸部に押し付け且つ原稿に抵抗を与えるように設けら
    れた分離片とを有することを特徴とする請求項1記載の
    給紙装置。
  3. 【請求項3】 分離手段が、給紙ローラの付近に給紙ロ
    ーラと同一軸線上に設けられた円形リングと、給紙手段
    で引き出される原稿をその円形リングに押し付け且つ原
    稿に抵抗を与えるように設けられた分離片とを有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の給紙装置。
  4. 【請求項4】 給紙手段と分離手段を並列に複数組設け
    たことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記
    載の給紙装置。
  5. 【請求項5】 給紙手段の給紙ローラを通過した位置に
    原稿の幅を検出する原稿幅検出センサを設けていること
    を特徴とする請求項4記載の給紙装置。
JP4219004A 1992-08-18 1992-08-18 給紙装置 Pending JPH0664766A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100449738B1 (ko) * 2002-09-06 2004-09-22 삼성전자주식회사 프린터의 급지장치

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