JPH0664518A - アンチスキッドブレーキング方法 - Google Patents

アンチスキッドブレーキング方法

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JPH0664518A
JPH0664518A JP22051792A JP22051792A JPH0664518A JP H0664518 A JPH0664518 A JP H0664518A JP 22051792 A JP22051792 A JP 22051792A JP 22051792 A JP22051792 A JP 22051792A JP H0664518 A JPH0664518 A JP H0664518A
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JP
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drive current
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motor
pressure
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JP22051792A
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Yoshiaki Sano
喜亮 佐野
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 モータ直動式ハイドロリックユニットを使用
したABSの増圧時における制御性の向上を図る。 【構成】 モータ直動式ハイドロリックユニットにより
ホイールシリンダのブレーキ液量を制御しブレーキ液圧
を増減させるアンチスキッドブレーキング方法におい
て、初回の増圧時のモータの駆動電流は車体加速度に応
じた値に設定し、2回目以降のモータの駆動電流は、前
回増圧時のスリップ直前のモータの駆動電流値を使用し
て算出するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アンチスキッドブレー
キング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アンチスキッドブレーキシステム(以下
「ABS」という)は、急制動時や滑り易い路面での制
動時に車輪のスリップ状況を感知してブレーキ液圧を制
御し、車輪のロックにより発生するスリップを防止して
制動時におる方向安定性及び操縦性の確保と制動停止距
離の短縮を図るようにしたブレーキシステムである。こ
のABSは、車輪速センサの信号により車輪速度を検出
し、車輪の回転状況を把握すると共に車輪のスリップ状
況を予測し、車輪がロックされないようにハイドロリッ
クユニット(HU)を制御してホイールシリンダにかか
るブレーキ液圧を制御する。ハイドロリックユニットと
しては、ブレーキ液量の制御をモータによりピストンを
駆動して行なうモータ直動式ハイドロリックユニットが
ある。
【0003】車輪が回転している状態からブレーキをか
けて車輪が完全にロックし、車両が停止するまでに車輪
と路面との間で起こるスリップの割合(スリップ率)s
は、0〜100%まで変化する。ABSは、スリップ率
sが、理想スリップ率s1 (8〜30%)の近傍になる
ようにブレーキ液圧を制御する。即ち、スリップ率sが
理想スリップ率s1 に達するまではブレーキ液圧を増圧
し、理想スリップ率s 1 を超えるとブレーキ液圧を減圧
させ、摩擦係数μの最大値を利用して制動距離の短縮を
図り、横滑り摩擦係数μの高い範囲で車両の安定性、操
縦の自由を確保する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、路面とタイ
ヤ間の摩擦係数μ(以下「路面μ」という)は、路面の
状態や、タイヤの種類、タイヤの状態等により異なる
が、一般的に乾燥した路面では大きく、濡れた状態では
小さくなり、路面μによりABS制御時におけるブレー
キ液圧の制御液圧レベルが図28のように異なる。即
ち、路面μが高い(高μ)のときにはブレーキ液圧が高
くなり、路面μが低い(低μ)のときにみブレーキ液圧
も低くなる。従って、前述したモータ直動式ハイドロリ
ックユニットを使用した場合、高μのときにはホイール
シリンダにブレーキ液を込める際にピストンに大きな圧
を加えることが必要であり、低μのときにはピストンに
加える圧も小さくて良い。
【0005】また、ABS制御時に再加圧後からの経過
時間が長くなると、路面の状態が大きく変化してくるこ
とがあり、これに伴い路面μが変化し、現在の加圧中の
液圧とスリップ限界液圧との間に大きな開きが出てくる
可能性がある。従って、このような場合には再加圧時の
加圧量を補正することが好ましい。本発明は上述の点に
鑑みてなされたもので、モータ直動式ハイドロリックユ
ニットのブレーキ液圧の増圧時におけるモータ駆動電流
を路面μに応じた値に設定し、更に再加圧後からの経過
時間に応じて駆動電流の補正値を変えることにより制御
性の向上を図るようにしたアンチスキッドブレーキング
方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明によれば、モータ直動式ハイドロリックユニッ
トによりホイールシリンダのブレーキ液量を制御しブレ
ーキ液圧を増減させるアンチスキッドブレーキング方法
において、初回の増圧時のモータ駆動電流は車体加速度
に応じた値に設定し、2回目以降のモータ駆動電流は、
前回増圧時のスリップ直前のモータの駆動電流値を使用
して算出することを特徴とするアンチスキッドブレーキ
ング方法が提供される。
【0007】好ましくは、前記モータ駆動電流の演算時
に使用する補正値を、再加圧後からの経過時間に応じた
値に設定する。
【0008】
【作用】ABS制御時にホイールシリンダに供給するブ
レーキ液圧の目標増減圧量を達成するに必要なモータの
駆動電流を、初回は、車体加速度に応じた最適な値を読
みだして設定し、2回目以降は、前回増圧時のスリップ
直前のモータ駆動電流を使用して演算により算出して求
める。更に、再加圧後からの経過時間に応じてモータ駆
動電流の演算時に使用する補正値を設定する。これによ
り路面とタイヤとの間の摩擦係数μに応じた最適なモー
タ駆動電流を設定することが可能となり、速やかに、且
つ正確な増圧が可能となる。更に、再加圧後からの経過
時間が長くなり路面μが変化し、加圧量が小さ過ぎた場
合でも液圧を即座にリカバーすることができ、適度なス
リップサイクルが保持される。
【0009】
【実施例】以下本発明の一実施例を添付図面に基づいて
詳述する。図1は車両のABSの概要を示し、前後左右
の車輪1L、1R、2L、2Rの各ブレーキ装置3〜6
とブレーキペダル8により駆動されるマスタシリンダ9
との間にはモータ直動式ハイドロリックユニット(H
U)10が介在されており、各車輪1L、1R、2L、
2Rには夫々車輪速センサ21、22、23、24が、
ステアリング7にはハンドル角センサ25が、車体には
前後方向の加速度を検出するための加速度センサ(前後
Gセンサ)26が設けられている。そして、これらのセ
ンサ21〜26及びハイドロリックユニット10は、電
子制御装置30(ECU)に接続されている。
【0010】ハイドロリックユニット10は、図2に示
すようにハウジング11にシリンダ12が形成されてお
り、当該シリンダ12には、ピストン13が摺動可能に
嵌挿されている。ハウジング11の上部にはシリンダ1
2の上方に通路11a〜11cが設けられており、通路
11aと11cとの間にはABS用チェック弁14が設
けられており、チェック弁14に並設された通路11b
にはABS用カット弁15が設けられている。チェック
弁14は、通路11c側から通路11a側へのブレーキ
液の流れを許容し、カット弁15は、通路11bを開閉
する。また、チェック弁14は、ピストン13が上限位
置に達したときに当該ピストン13の上端面に設けられ
た突起13aによりばね力に抗して開弁されるようにな
っている。
【0011】ハウジング11にはモータ16が設けられ
ており、当該モータ16の駆動力は、歯車機構17及び
送り機構18を介してピストン13に伝達され、当該ピ
ストン13を駆動する。モータ16は、正回転すると歯
車機構17を介して送り機構18を回転させピストン1
3を上動させ、逆回転すると当該ピストン13を下動さ
せる。ハウジング11の通路11aは、マスタシリンダ
9に接続され、通路11cは、ブレーキ装置3のホイー
ルシリンダ3aに接続されている。尚、ハイドロリック
ユニット10は、一側の前輪1Lのブレーキ装置3とマ
スタシリンダ9との間のみを図示してある。
【0012】電子制御装置30は、ブレーキ時に車輪速
センサ21〜24、ハンドル角センサ25、前後Gセン
サ26からの信号を取り込み、車輪1L、1R、2L、
2Rのスリップ状況を予測し、これらの車輪がロックさ
れないようにABSカット弁15、モータ16を制御し
て、ブレーキ装置3〜6のブレーキ力を制御する。即
ち、車輪がロックする方向にあるときにはピストン13
を下動させ、ブレーキ液圧を減圧させて車輪ロックを回
避し、車輪ロックの虞れが回避されるとピストン13を
上動させてブレーキ液圧を再び増圧させ、このような制
御を繰り返して行ないホイールシリンダに加えるブレー
キ液圧を制御する。ABS制御手順 次に、ABSの電子制御装置30によって実施されるA
BS制御手順について説明する。
【0013】図3および図4は、電子制御装置30によ
って実行されるABS制御に対応する機能ブロック図を
示し、これを図5に示すABSメインルーチンのフロー
チャートを参照して説明する。ABSメインルーチン 先ず、図3に示すセンサ信号処理手段によって各種セン
サによって検出された入力信号を処理する(ステップS
1)。車輪速センサ21〜24からの車輪速信号は入力
処理手段31によって増幅、波形処理、サンプリング等
の処理を終えた後、フィルタ手段31aによって高周波
成分がカットされ、各輪の車輪速FVxとしてセンサ信
号処理手段から出力される。また、フィルタ手段31a
からの出力は、微分回路32によって各輪の車輪加速度
が演算され、これらの値はローパスフィルタ手段33に
よって高周波成分がカットされる。そして、補正手段3
4において後述の前後Gセンサ26が検出する前後加速
度FGSによって補正され、各輪の車輪加速度FGx と
してセンサ信号処理手段から出力される。ここで、車輪
速FVx 、車輪加速度FGx (後述する各輪のスリップ
率Sx 等も同じ) を表す場合の添字「x 」は、右前輪1
R、左前輪1L、右後輪2R、左後輪2Lのそれぞれを
表しており、車輪速等を添字「x 」を付して表す場合に
は、各輪の値が個別に演算される。
【0014】前後Gセンサ26からの検出信号は入力処
理手段35によって増幅、波形処理、サンプリング等の
処理を行なって前後加速度の生データGSとして出力さ
れる一方、ローパスフィルタ手段36によって高周波成
分をカットされたフィルタ値FGSとして出力される。
ハンドル角センサ25からの検出信号は、入力処理手段
37によって増幅、波形処理、サンプリング等の処理を
終えた後、ローパスフィルタ手段38によってフィルタ
リング処理され、ハンドル角Fθhとして出力される。
また、このハンドル角Fθhは、微分回路39によって
時間微分した後、ローパスフィルタ手段40によってフ
ィルタリング処理され、操舵速度FDθhとして出力さ
れる。
【0015】次ぎに、上述のように信号処理された車輪
速FVx 、車輪加速度FGx およびハンドル角Fθh
は、図4に示す基準車体速演算手段41に供給され、基
準車体速Vref が演算される(ステップS2)。このと
き、ハンドル角Fθhの絶対値が大である急旋回時に
は、内輪差を補正して外輪の基準車体速Vrefoおよび内
輪の基準車体速Vrefiが演算される。内輪差により外輪
側の車体速と内輪側の車体速が異なり、車体速の内輪差
を補正することによって各輪のスリップ率を正確に求め
ることができる。
【0016】基準車体速演算手段41で演算された基準
車体速Vref(VrefoおよびVrefi)は、スリップ率演算
手段42に供給され、各輪の車輪速FVx とこの基準車
体速Vref とにより各輪のスリップ率Sx が次式(S1)に
基づき演算される(ステップS3)。 Sx =(Vref −FVx )/Vref ×100 …… (S1) スリップ率補正手段44は、初回補正手段44a、悪路
補正手段44b、操舵補正手段44c、および加算手段
44dから構成され、これらの各補正手段44a〜44
cにおいて演算された補正値は加算手段44dにおいて
加算され、この加算値HSRを用いて上述のスリップ率
Sx を補正する(ステップS4)。これらの補正は、突
起乗り越し等によるABSの作動防止、悪路における制
動力および方向安定性の向上、急操舵時の操縦性の向上
を図るために行なうものである。
【0017】増減圧判定手段46には、スリップ率補正
手段により補正されたスリップ率SRx 、このスリップ
率SRx の積分値ISRx 、各車輪の車輪加速度FGx
、およびその微分値Jx が供給され、ファジィ推論に
よってブレーキ圧の増減圧判定が実行される(ステップ
S5)。積分値ISRx の演算はスリップ率積分手段4
8により、微分値Jx の演算は微分手段49によってそ
れぞれ実行される。
【0018】ABS制御の一般的な手法としては、スリ
ップ率Sと摩擦係数μとの関係(図28)、および車輪
加速度FGx から、スリップ率Sが、摩擦係数μが最大
となる値S1 より小、或いは値S1 より小になる傾向が
ある場合には、ブレーキ液圧が増圧制御され、値S1
り大、或いは値S1 より大になる傾向がある場合には減
圧制御される。しかしながら、車輪加速度FGx のみで
は、センサフィルタ系の位相遅れにより減圧制御の終了
が遅れる場合があり、これを防止するために車輪加速度
FGx の微分値(加々速度)Jx により車輪速の回復傾
向を早期に検出するようにしている。また、スリップ率
SRx の積分値ISRx により極低μ路を検出すると共
に、低μ路から高μ路への移行を早期に検出し、ブレー
キ液圧の最適化が図られている。
【0019】増減圧判定手段46における増減圧の判定
結果は、モータ駆動目標値IIとしてモータ電流指令値
演算手段50に出力され、演算手段50は、所定の手順
によってモータ駆動電流IMTRを演算し、さらにモー
タ駆動処理手段52は、この演算値IMTRに基づいて
ハイドロリックユニット(HU)10のモータ16の駆
動電流IOUT を出力する(ステップS6)。モータ駆動
処理手段52は、演算値IMTRの変化や正負に応じ
て、モータ16に供給する電流値IOUT を最適値に制御
する。
【0020】以下にモータ直動式ハイドロリックユニッ
ト10の制御方法を説明する。モータ駆動処理 図6は、モータ駆動処理手段を示し、ABS制御開始又
は終了判定手段61によりABS制御を開始するか終了
したかを判定し、ABS切替手段62をABSオン又は
ABSオフに切り替える。ABS制御時には切替手段6
3を切り替えてモータ駆動電流IMTRの値により増
圧、保持、減圧の何れかの処理を行なう。即ち、モータ
駆動電流IMTRが、IMTR>0のときには増圧手段
64によりモータ駆動回路67を制御してブレーキ液圧
を増圧し、IMTR=0のときにはブレーキ液圧を当該
液圧に保持し、IMTR<0のときには減圧手段65に
よりモータ駆動回路67を制御して液圧を減圧する。ま
た、ABS非制御時には終了処理手段66によりABS
制御を終了する。
【0021】図7はABS制御時におけるブレーキ液圧
の目標増減圧量IIに対するモータ駆動電流IMTRを
示し、目標増減圧量IIが、所定値−XI(例えば、−
43)よりも小さい(II<−43)ときにはモータ駆
動電流IMTRを最小値IMTRmin(例えば、−2
5[A])に設定してモータ16のゲインを最大にす
る。目標増減圧量IIが(−43<II≦0)のときに
はモータ駆動電流IMTRを0とし、目標増減圧量II
が(>0)のときにはモータ駆動電流IMTRを連続的
に変化させる。尚、増圧側において目標増減圧量IIに
対してモータ駆動電流IMTRにヒステリシスを持た
せ、ハイドロリックユニット10のハンチングを防止す
る。モータ駆動処理ルーチン 次に、前記モータ駆動処理の方法について説明する。
【0022】電子制御装置30は、図8に示すモータ駆
動処理ルーチン(ステップS6)において、ABS制御
が終了したか否かを判別し(ステップS61)、終了し
ない即ち、ABS制御をするときにはモータ駆動電流I
MTRの演算ルーチン(ステッS62)に進み、モータ
駆動電流IMTRの演算を行なう。そして、この演算し
たモータ電流IMTRが0か否かを判別し(ステップS
63)、0で無いときには更に0よりも大きい(IMT
R>0)か否かを判別し(ステップS64)、0よりも
大きいときには増圧ルーチン(ステップS65)に進
み、モータ駆動電流IMTRに後述するような修正を加
えてステップS69に進む。0よりも小さいとき(IM
TR<0)にはステップS69に進む。また、ステップ
S63の判別結果が肯定、即ち、演算したモータ駆動電
流IMTRが0のときには減圧後処理ルーチン(ステッ
プS67)に進み、減圧処理終了直後におけるモータ駆
動電流IMTRに後述するような修正を加えてステップ
S69に進む。また、ステップS61の判別結果が肯定
のとき即ち、ABS制御が終了したときには終了処理ル
ーチン(ステップS68)に進み、後述する所定の終了
処理パターンに従ってモータ駆動電流IMTRを設定し
てステップS69に進む。ステップS69では上述のよ
うにして設定されたモータ駆動電流IMTRを出力信号
値Ioutに設定し直して当該モータ駆動処理ルーチン
を終了する。モータ駆動電流の演算 図9は、モータ駆動電流IMTRの演算ルーチン(ステ
ップS62)におけるモータ駆動電流IMTRの演算の
手順を示し、電子制御装置30は、先ず、ABS制御中
であるか否かを判別する(ステップS620)。この判
別が肯定であれば直ちにステップS621に進むが、否
定であれば、ステップS621aにおいてフラグF2に
値1を設定してステップS621に進む。フラグF2
は、ABS制御が開始されて初回の減圧制御が実行され
ているか、或いは2回目以降の減圧制御が実行されてい
るかを記憶するプログラム制御変数である。ステップS
621では、目標増減圧量IIと、増圧・減圧状態を示
すプログラムスイッチTISWのオン・オフを読み込
み、目標増減圧量IIが0よりも大きい(II>0)か
否かを判別し(ステップS622)、0より小さいとき
には所定値−XI(例えば、−43)よりも大きいか否
か(−XI<II≦0)を判別する(ステップS62
3)。この判別結果が否定のときにはモータ駆動電流I
MTRを最小値IMTRmin(−25[A])に設定
し(図7)、肯定(Yes)のときにはモータ駆動電流
IMTRを0(ステップS625)に設定して当該演算
ルーチンを終了する。
【0023】ステップS622の判別答が肯定のときに
は図10のステップS625aに進み、プログラムスイ
ッチTISWがオンからオフに変化したか(図16
(b))否かを判別する。この判別結果が否定の場合に
は何もせずにステップS626に進むが、肯定の場合に
はステップS625bに進み、前述のフラグF2を値0
にリセットしてステップS626に進む。プログラムス
イッチTISWがオンからオフに変化すると、1回目の
減圧から増圧制御を終えて2回目の減圧制御を開始した
ことを意味し、このような場合にはフラグF2を値0に
リセットして2回目の減圧制御が開始されたことを記憶
する。(図16(e))。
【0024】ステップS626では、フラグF2が1に
なっているか否かを判別する。このフラグF2は、前述
した通り1回目の減圧制御時は1に、2回目以降は0に
設定される。従って、1回目は1とされており、ステッ
プS627に進みプログラムスイッチTISWがオフか
らオンに変化したか(図16(b))否かを判別し、そ
の判別結果が肯定のときにはスリップサイクルTTAP
Lを0にし(図16(d))、モータ駆動電流の基準電
流BIMTRをマップから読みだし、更にモータ駆動電
流値ピーク値IMTRpを0にセットする(ステップS
628)。
【0025】プログラムスイッチTISWは、IMTR
>0のときはオン、IMTR<0のときにはオフとな
る。また、TTAPLは、TISWがオフからオンに変
化するときにTTAPLタイマがスタートし、TISW
がオフになるとTTAPLタイマ値が保持される。基準
電流BIMTRは、初回(ABS制御開始時)は、図1
3に示すように車体加速度FGSに応じた値に設定され
る。ステップS629に進みモータ駆動電流IMTRの
補正値HTIMTR及びゲインGIMTRを演算し、こ
れらの各値を使用してモータ駆動電流IMTRの演算を
行なう(ステップS630)。
【0026】ゲインGIMTRは、目標増減圧量IIに
従ってモータ駆動電流IMTRに乗ずる値で図14に示
すように目標増減圧量IIに応じて設定されており、且
つヒステリシスを持っている。即ち、目標増減圧量II
をモータ駆動電流IMTRのゲインとすることによりス
リップ率に応じた増圧をさせる。また、補正値HTIM
TRは、再加圧後からの経過時間即ち、スリップサイク
ルTTAPLが長い(例えば、800ms以上)場合に
は、現在の液圧とスリップ限界液圧との間に大きな開き
があることが予想され、これを補正するための値で、図
15に示すように設定されている。この補正により再加
圧時における加圧量が小さ過ぎた場合でも液圧は即座に
リカバーされるために適度なスリップサイクルが保持さ
れる。
【0027】ステップS630におけるモータ駆動電流
IMTRの演算は、下式(M1)により実行される。 IMTR=(BIMTR+HTIMTR)×GIMTR+HTIMTR …(M1) 上式において、値BIMTR=基準電流、HTIMTR
=補正値、GIMTR=ゲインである。そして、モータ
駆動電流IMTR(図16(a))は、TISWがオン
の間ピーク値がホールドされる。
【0028】ステップS630においてモータ駆動電流
IMTRを演算した後図11のステップS631に進
み、前回までのモータ駆動電流ピーク値IMTRpが今
回演算したモータ駆動電流IMTRよりも大きいか否か
を判別し、その判別結果が否定のときにはモータ駆動電
流のピーク値IMTRpを今回演算したモータ駆動電流
IMTRに書き換えて(ステップS632)ステップS
634に進む。ステップS634においてTISWがオ
フからオンに変化した(図16(b))か否かを判別
し、変化しないときには増圧電流の平均レベルFIMT
R(図16(c))を下式(M2)により演算して算出
する(ステップS635)。
【0029】 FIMTR=FIMTR+KIM(IMTR−FIMTR) …(M2) ここに、係数KIMは、1と0との間の値(0<KIM
<1)に設定されるフィルタ定数である。また、ステッ
プS634の判別結果が肯定のときにはFIMTRを今
回演算した駆動電流IMTRに書き換える(ステップS
636)。この増圧電流の平均レベルFIMTRは、モ
ータ駆動電流IMTRが正(>0)のときには当該モー
タ駆動電流IMTRのローパスフィルタ(例えば、fc
=1.5 Hz 相当)の出力値とし、負(<0)のときには
無変化(保持)とされ、TISWがオフからオンに変化
したときにはその直後に設定されるモータ電流IMTR
を初期値として書き換えられる。また、ステップS63
1の判別結果が肯定のとき即ち、前回までのモータ駆動
電流ピーク値IMTRpが今回演算したモータ駆動電流
IMTRよりも大きいときにはモータ駆動電流ピーク値
IMTRpをモータ駆動電流IMTRとして(ステップ
S633)、ステップS635に進む。そして、ステッ
プS635又はステップS636において増圧電流の平
均レベルFIMTRを演算した後スリップサイクルTT
APL(図16(d))の時間をカウントするスリップ
サイクルTTAPLカウンタのカウント値を1だけ進め
て(ステップS637)、当該ルーチンを終了する。
【0030】図10のステップS626の判別結果が否
定のとき即ち、フラグF2が0(2回目以降のスリップ
制御)のときには図12のステップS640に進み、T
ISWがオフからオンに変化したか否かを判別する。ス
テップS640の判別は、2回目以降のスリップ制御開
始におけるモータ基準電流値BIMTRを設定するため
に行なうもので、否定のときには直ちに図10のステッ
プS629に進むが、肯定のときには第1回目スリップ
制御におけるスリップサイクルTTAPLカウンタのカ
ウント値が所定値T144(例えば、144msに対応
する値)よりも大きいか否かを判別(ステップS64
1)し、大きい(TTAPL>T144)ときにはモー
タ基準電流BIMTRを下式(M3)により演算する
(ステップS642)。
【0031】 BIMTR=C1×FIMTR …(M3) ここに、係数C1は、例えば、値(4/5)とされ、従
って、上記モータ基準電流BIMTRは、BIMTR=
(4/5)×FIMTRとなる。即ち、第2回目スリッ
プ制御の開始時の基準電流BIMTRは、第1回目スリ
ップ制御において最期に演算された平均レベルFIMT
Rの(4/5)倍に設定される。
【0032】また、スリップサイクルTTAPLのカウ
ント値が所定値T144よりも小さい(TTAPL<T
144)ときにはモータ基準電流BIMTRを下式(M
4)により演算(ステップS643)する。 BIMTR=C2×FIMTR …(M4) ここに、係数C2は、係数C1よりも小さい例えば、値
(2/3)とされ、従って、上記モータ基準電流BIM
TRは、BIMTR=(2/3)×FIMTRとなる。
スリップサイクルTTAPLが時間144msよりも短
いときにはブレーキ液の込め周期が短いことを意味し、
このような状態にあるときにモータ基準電流BIMTR
を演算する際に係数C1を使用すると初期増圧が大き過
ぎて悪循環を来す虞れがあるために、当該係数C1より
も小さい係数C2を使用してモータ基準電流BIMTR
を算出する。
【0033】ステップS642又はS643においてモ
ータ基準電流BIMTRを演算した後スリップサイクル
TTAPLのカウンタを初期値0にリセットし、モータ
駆動電流ピーク値IMTRpを0にして(ステップS6
44)、前述したステップS629(図10)以下のス
テップを実行する。このようにしてモータ基準電流BI
MTRは、モータ駆動電流IMTRの履歴から算出す
る。即ち、モータ直動式ハイドロリックユニット10
(図2)では、モータ電流、モータトルク、ブレーキ液
圧は、比例関係にあるため、スリップ直前のモータ電流
(増圧電流の平均レベルにFIMTRに相当)を記憶
し、再加圧時に使用する。これにより図17に実線で示
すようにブレーキ液圧を速やか、且つ正確に再加圧する
ことができる。図中点線は、増圧電流の平均レベルFI
MTRを使用しない場合の再加圧の変化を示す。また、
再加圧時の加圧量が小さ過ぎた場合でも、モータ駆動電
流IMTRの演算の際にスリップサイクル値TTAPL
に応じて設定される補正値HTIMTR(図15)を使
用する(ステップS629)ことにより、液圧は、図1
8の実線で示すように即座にリカバーされ、適度なスリ
ップサイクルが保持される。図中点線は、モータ駆動電
流IMTRの演算に際して補正値HTIMTRを使用し
ない場合を示す。増圧時のモータ制御 次に、ブレーキ液圧の増圧制御について説明する。
【0034】ブレーキ液圧を増圧する場合、モータ直動
式ハイドロリックユニット10(図2)のモータの慣
性、負荷によるヒステリシスと空回りとを考慮して図1
9に実線で示すようにモータ駆動電流IMTRを所定時
間間隔例えば、100ms毎にステップ状に変化させ、
且つ起動パルスを所定時間毎に付加してモータ16(図
2)を駆動する。即ち、ブレーキ液圧が緩増圧時には、
モータは、殆ど停止した状態となっており、微小にモー
タ駆動電流IMTRを増大しても液圧は、図20の点線
で示すようにスムーズに追従しない。この対策としてモ
ータ駆動電流IMTRに所定時間例えば、100ms毎
に起動パルスを付加して液圧の追従性を向上させる。こ
の起動パスルの電流値は、モータ16の最大許容電流I
MTRmax(例えば、25[A])とされる。尚、図
中点線は、従来の制御方法によるモータ駆動電流を示
す。
【0035】また、氷上路等での減圧時にピストン13
(図2)がシリンダボトムまで下がった場合、その後の
増圧時にモータ16が回転を開始してからピストン13
が動き始まるまでにタイムラグが発生し、これに伴い図
21に点線で示すように液圧が増加する際にタイムラグ
が発生する。この対策として、低μ判定(車体加速度F
GS>−0.2 g)で、且つ大減圧(例えば、72ms
(但し、初回スリップ判定時は200ms)に亘り減
圧)後の増圧開始時には、通常よりも長時間(例えば、
TLG=24ms)、その他の場合には短時間(TST
=8ms)前記起動パルスを付加して、実線で示すよう
に液圧のタイムラグを減少させる。
【0036】次に、前記増圧制御を図22及び図23の
フローチャートを参照しつつ説明する。図22の増圧ル
ーチンS65において、先ず、制御フラグFTMが1か
否かを判別する(ステップS650)。この制御フラグ
FTMは、最初の起動パルスの付加時には0とされてお
り、2回目の起動パルスの付加時までには1にセットさ
れる。従って、ステップS650の判別結果が否定とな
り、プログラムスイッチTISW(図16(b))がオ
フからオンに変化したか否かを判別し(ステップS65
1)、TISWがオフからオンに変化したときには、低
μ路か否かを判別する(ステップS652)。この判別
は、上述したモータ16の空回りからの増圧時における
不都合を回避するためのもので、前後加速度FGSが所
定値(例えば、−0.2 g)より大、且つ直前の減圧制御
が所定時間(例えば、1回目のスリップ制御時には20
0msに、2回目以降のスリップ制御時には72msに
設定される)以上に亘って継続した場合には、判別結果
が肯定になってTACC値として所定値TLG(例えば
24msに対応する)が設定される(ステップS65
3)。一方、ステップS652の判別結果が否定の場合
には、TACC値として所定値TST(例えば、8ms
に対応する値)が設定される(ステップS654)。
【0037】次に、ステップS655に進み、モータ駆
動電流IMTRに100ms毎に起動パルスを付加する
時間をカウントするタイマTM1、モータ駆動電流IM
TRの最初(立上り時)に付加する起動パルスの時間
(パルス幅)TACC値をカウントするタイマTM2を
共に値0にリセットし、モータ駆動電流IMTRをIM
TRmax(25[A])に書き換え(ステップS65
6)、タイマTM2のカウント値を1進め(ステップS
657)、更にタイマTM1のカウント値を1だけ進め
て(ステップS660)、当該ルーチンを終了する。
【0038】後述するように、タイマTM1の時間が1
00ms以内の間は制御フラグFTMが0であり、その
間ステップS650の判別結果は否定となり、引き続き
ステップS651が実行される。また、プログラムスイ
ッチTISWは、今回はオンになっており(図16
(b))、従って、ステップS651の判別結果が否定
となり、ステップS658に進み、タイマTM2のカウ
ント値がTACC値以上であるか否を判別する。タイマ
TM2のカウント値がTACC値以内のときにはステッ
プS656に進み、モータ駆動電流をIMTRmaxに
保持する。ステップS658の判別結果が肯定のとき即
ち、タイマTM2のカウント値がTACC値に達すると
モータ駆動電流IMTRが通常値に戻り、タイマTM1
のカウント値がT100に達したか否かを判別し(ステ
ップS659)、T100に達していないときにはタイ
マTM1のカウント値を1だけ進めて(ステップS66
0)、当該ルーチンを終了する。
【0039】ステップS659においてタイマTM1の
カンウト値がT100(100msに対応する値)に達
すると1回目の起動パルス付加制御が終了し(図1
9)、図23のステップS661に進み、フラグFTM
を1にセットし、タイマTM1、TM3のカウント値を
夫々0にリセットしてステップS662に進む。タイマ
TM3は、モータ駆動電流IMTRを前記100ms毎
にステップ状に変化させるための休止時間(例えば、8
ms)と、2回目以降付加する起動パルスの時間(8m
s)とをカウントするためのもので、ステップS662
では、このタイマTM3のカウント値が所定値T16
(16msに対応する値)以上になったか否かを判別
し、達していないときには、更に所定値T8(8msに
対応する値)以上になったか否かを判別する(ステップ
S663)。タイマTM3のカウント値がT8に達して
いないときには、モータ駆動電流IMTRを0(図1
9)に設定して(ステップS664)、タイマTM3の
カウント値を1だけ進め(ステップS667)、ステッ
プS660(図22)に進む。
【0040】このときフラグFTMは、1にセットされ
ており、ステップS650の判別結果が肯定となり、ス
テップS662(図23)に進む。そして、タイマTM
3のカウント値がT16(16ms)以内、且つステッ
プS663の判別結果が肯定即ち、タイマTM3のカウ
ント値がT8(8ms)以上になるとモータ駆動電流I
MTRを最大値IMTRmaxに書き換えて(ステップ
S666)、モータ駆動電流IMTRに2回目の起動パ
ルスを付加してステップS667に進む。
【0041】そして、ステップS650、S662、S
663が繰り返し実行され、タイマTM3のカウント値
がT16以上になるとステップS662の判別結果が肯
定となり、フラグFTMを0にリセットして(ステップ
S665)、ステップS667に進む。そして、再び、
ステップS651、S658、S659が実行されるよ
うになり、タイマTM1のカウント値がT100(10
0ms)を超えるまでモータ駆動電流IMTRが通常値
に戻る。このようにして、100ms毎に起動パルスが
付加されていく。減圧終了時のモータ制御 次に、ブレーキ液圧の減圧制御について説明する。
【0042】ブレーキ液圧を減圧する場合、モータ直動
式ハイドロリックユニット10(図2)では、モータ1
6の慣性とピストン13に加わる正圧のためにモータ駆
動電流IMTRを0にしても減圧は直ぐには止まらな
い。そこで、図24に実線で示すようにモータ駆動電流
IMTR<0の減圧時には、モータを連続的に駆動し、
モータ電流IMTR=0のモータ停止時には、最大許容
電流(+25[A])を所定時間(例えば、8ms)だ
け停止電流として流す。即ち、モータ停止時に当該モー
タを一瞬逆転させて減圧を止める。図25は、モータの
駆動電流IMTRとホイールシリンダ(W/C)のブレ
ーキ液圧との関係を示し、停止電流を加えたときには実
線のようにモータ電流IMTRの変化に追従してブレー
キ液圧が停止する。図中点線は、停止電流を加えない場
合を示す。尚、増圧時は、ピストン圧がモータを停止さ
せる方向に作用するために前記停止電流は不要である。
【0043】次に、図26のフローチャートを参照しつ
つ減圧処理について説明する。図26の減圧処理ルーチ
ンS67において、制御フラグFTM2が1であるか否
かを判別する(ステップS671)。この制御フラグF
TM2は、初期状態において0とされている。従って、
ステップS671の判別結果が否定となり、ステップS
672に進み、モータ駆動電流IMTRが負から0に変
化したか否かを判別する。この判別結果が否定、即ち、
減圧中のときには当該ルーチンを終了し、肯定、即ち、
停止時には停止電流の付加時間をカウントするタイマT
M4のカウント値を0にリセットすると共に前記フラグ
FTM2を1にセットする(ステップS673)。次
に、タイマTM4のカウント値が前記T8(8ms)に
達したか否かを判別し(ステップS674)、8ms以
内のときにはタイマTM4のカウント値を1だけ進め
(ステップS675)、モータ駆動電流IMTRを最大
値IMTRmax(+25[A])に書き換え(ステッ
プS676)、当該ルーチンを終了する。
【0044】フラグFTM1は、1とされており、従っ
て、ステップS671の判別結果が肯定となり、ステッ
プS674に進む。そして、ステップS674の判別結
果が肯定、即ち、タイマTM4のカウント値がT8に達
したときには前記フラグFTM2を0にして(ステップ
S677)当該ルーチンを終了する。このようにしてモ
ータ停止時に一瞬(8ms)当該モータを逆転させる。モータ駆動終了処理 ABS制御終了時には終了処理ルーチンS68(図8)
により図27に示すようにモータ駆動電流IMTRを0
にした直後、間歇的に数回例えば、3回最大電流+25
[A]を加え、最後(3回目)の電流を徐々に0にし、
ホイールシリンダへのブレーキ液の終了込めを実施して
ピストン13(図2)をシリンダ12の上端に戻す。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、モ
ータ直動式ハイドロリックユニットによりホイールシリ
ンダのブレーキ液量を制御しブレーキ液圧を増減させる
アンチスキッドブレーキング方法において、初回の増圧
時のモータ駆動電流は車体加速度に応じた値に設定し、
2回目以降のモータ駆動電流は、前回増圧時のスリップ
直前のモータの駆動電流値を使用して算出するようにし
たので、増圧時におけるモータ駆動電流を路面μに応じ
た電流値に設定することが可能となり、再増圧時に速や
か、且つ正確な増圧を行なうことが可能となる。また、
前記モータ駆動電流の演算時に使用する補正値を、再加
圧後からの経過時間に応じた値に設定することにより、
再加圧後からの経過時間が長くなり路面μが変化した場
合でも液圧を即座にリカバーすることができ、適度なス
リップサイクルが保持することが可能となる。これによ
り制御性の向上が図られるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】ABSの概要を示す図である。
【図2】図1のABSのモータ直動式ハイドロリックユ
ニットの断面図である。
【図3】ABSの電子制御装置の機能ブロック図であ
る。
【図4】ABSの電子制御装置の機能ブロック図であ
る。
【図5】ABS制御ルーチンのフローチャートである。
【図6】図4のモータ駆動処理手段の機能ブロック図で
ある。
【図7】図6のモータ駆動処理手段による目標増減圧量
とモータ駆動電流との関係を示すグラフである。
【図8】図5のモータ駆動処理ルーチンのフローチャー
トである。
【図9】図8のモータ駆動処理ルーチンにおけるモータ
駆動電流演算ルーチンのフローチャートである。
【図10】図9のフローチャートの一部を示すフローチ
ャートである。
【図11】図9のフローチャートの一部を示すフローチ
ャートである。
【図12】図9のフローチャートの残部を示すフローチ
ャートである。
【図13】車体加速度とモータ駆動電流の基準電流との
関係を示すグラフである。
【図14】目標増減圧量とモータ駆動電流を演算するた
めのゲインとの関係を示すグラフである。
【図15】スリップサイクルとモータ駆動電流の補正値
との関係を示すグラフである。
【図16】モータ駆動電流、プログラムスイッチ、増圧
電流の平均レベル、スリップサイクルを示すタイムチャ
ートである。
【図17】ABS制御時における車輪速、ブレーキ液圧
の変化を示すグラフである。
【図18】ABS制御時における車輪速、ブレーキ液圧
の変化を示すグラフである。
【図19】増圧時におけるモータ駆動電流を示すグラフ
である。
【図20】増圧時におけるブレーキ液圧の変化を示すグ
ラフである。
【図21】増圧時におけるブレーキ液圧のタイムラグを
示すグラフである。
【図22】増圧ルーチンのフローチャートである。
【図23】図22の増圧ルーチンの一部を示すフローチ
ャートである。
【図24】モータ停止時における駆動電流を示すグラフ
である。
【図25】モータ停止時におけるブレーキ液圧変化を示
すグラフである。
【図26】減圧後処理ルーチンのフローチャートであ
る。
【図27】ABS終了時におけるモータ駆動電流を示す
グラフである。
【図28】路面μの変化による制御液圧レベルを示すグ
ラフである。
【符号の説明】
3〜6 ブレーキ装置 7 ハンドル 8 ブレーキペダル 9 マスタシリンダ 10 モータ直動式ハイドロリックユニット 21〜24 車輪速センサ 25 ハンドル角センサ 26 加速度センサ 30 電子制御装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータ直動式ハイドロリックユニットに
    よりホイールシリンダのブレーキ液量を制御しブレーキ
    液圧を増減させるアンチスキッドブレーキング方法にお
    いて、初回の増圧時のモータ駆動電流は車体加速度に応
    じた値に設定し、2回目以降のモータ駆動電流は、前回
    増圧時のスリップ直前のモータの駆動電流値を使用して
    算出することを特徴とするアンチスキッドブレーキング
    方法。
  2. 【請求項2】 前記モータ駆動電流の演算時に使用する
    補正値は、再加圧後からの経過時間に応じた値に設定す
    ることを特徴とする請求項1記載のアンチスキッドブレ
    ーキング方法。
JP22051792A 1992-08-19 1992-08-19 アンチスキッドブレーキング方法 Withdrawn JPH0664518A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8007054B2 (en) 2007-07-18 2011-08-30 Nissin Kogyo Co., Ltd. Vehicle brake hydraulic pressure control apparatus
JP2018114975A (ja) * 2018-03-08 2018-07-26 Ntn株式会社 電動ブレーキ装置
US11420604B2 (en) 2014-05-14 2022-08-23 Ntn Corporation Electric brake device

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11420604B2 (en) 2014-05-14 2022-08-23 Ntn Corporation Electric brake device
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