JPH0664306A - インクジェット記録用シート - Google Patents

インクジェット記録用シート

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JPH0664306A
JPH0664306A JP4222993A JP22299392A JPH0664306A JP H0664306 A JPH0664306 A JP H0664306A JP 4222993 A JP4222993 A JP 4222993A JP 22299392 A JP22299392 A JP 22299392A JP H0664306 A JPH0664306 A JP H0664306A
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JP
Japan
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ink
paper
recording sheet
jet recording
resin
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Application number
JP4222993A
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English (en)
Inventor
Yasumine Abe
康峰 阿部
Tetsuya Ashida
哲也 芦田
Masayuki Tsubaki
正行 椿
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】スライムの発生が少なく、湿潤引張強さと人体
に対する安全性の優れたジアゾ感光紙原紙を光紙を提供
することにある。 【構成】下記化1で示されるブロモニトロアルコール化
合物を添加したカチオン澱粉を紙料に添加することを特
徴とするジアゾ感光紙原紙の製造方法。 【化1】 (R1、R2=水素またはC1〜C2のアルキル基を
表す。) 【効果】微生物に対する主要な栄養源となるカチオン澱
粉に、ブロモニトリルアルコール化合物を添加してジア
ゾ感光紙原紙を製造することにより、スライムの発生が
少ない状態で、安全性の優れたジアゾ感光紙原紙、すな
わち紙に含まれるスライムコントロール剤による人体に
対する悪影響のないジアゾ感光紙原紙が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として水性インクを
使用するインクジェット記録用シートに関し、特に画像
の鮮明性、解像性と均一性に優れ、さらに印字直後のイ
ンクの吸着性に優れたインクジェット記録用シートに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録は、騒音がなく、高
速印字が可能であり、端末プリンターなどに採用され近
年急速に普及している。また、複数個のインクノズルを
使用することにより、多色記録を行うことも容易であ
り、各種のインクジェット記録方式による多色インクジ
ェット記録が検討されている。近年、特にコンピュータ
ーにより作成した文字や各種図形等の画像情報のハード
コピー作成装置として、複雑な画像を迅速で正確に形成
する事ができるインクジェットプリンターの利用が注目
されている。更に、これらコンピューターで作成した画
像情報をインクジェットプリンターにより透明な記録用
シートに記録し、これをOHP(オーバーヘッドプロジ
ェクター)等の原稿としても利用されている。また、近
年特に注目されているインクジェットプリンターの利用
分野としては、写真に近い画質が要求される印刷分野に
おけるカラー版下の用途やデザイン部門でのデザインイ
メージのアウトプットである。
【0003】インクジェト記録用のインクとしては、安
全性、記録特性の面から、主に水と多価アルコールを主
成分とするインクが使用され、インクの目詰り防止およ
び吐き出し特性向上等が図られている。
【0004】インクジェット記録方式に使用される記録
用シートとしては、従来、通常の紙やインクジェット記
録用紙と称される支持体上に多孔質のインク吸収層を設
けてなる記録用シートが使用されてきた。
【0005】しかし、これら従来の記録用シートを高い
解像性と光沢が求められる版下原稿やデザイン原稿に用
いた場合にはいくつかの大きな問題点があった。すなわ
ち、これら記録シートを用いて印字すると、インクのに
じみが大きく、かつ光沢も低くとても使用に耐えるもの
ではなかった。
【0006】さらに、OHP用に従来のインク吸収層を
用いた場合、たとえ透明な支持体を用いても、多孔質イ
ンク吸収層が光透過性を悪化させるという問題点があっ
た。また、インク吸収層の表面が非多孔質の場合には光
透過性は改良されるが、水性インク受容性が劣るため
に、画像記録印字後インクがシート表面に長時間残存
し、乾燥定着時間が長くなるという問題点があった。
【0007】このような問題点を解決するために、イン
ク受容性の高い透明なインク吸収層を設けた記録用シー
トが多数提案されている。例えば、特開昭60−168
651号ではポリビニルアルコールとポリアクリル酸系
水溶性高分子の使用が、特開昭60−262685号で
はヒドロキシエチルセルロースの使用が、特開昭61−
181679号ではカルボキシメチルセルロースとポリ
エチレンオキサイドの混合物の使用が、特開昭61−1
93879号では水溶性セルロースとポリビニルピロリ
ドンの混合物の使用が、特開昭62−263084号で
は特定pHのゼラチン水溶液から形成された受容層が、
また特開平1−146784号ではゼラチンと界面活性
剤の混合物の使用がそれぞれ提案されている。
【0008】これら特許に記載された記録用シートはそ
の光透過性に優れ、インクの受容性は改善はされている
が、まだ不十分であり、特にドットの再現性は不十分で
版下原稿や精密デザイン画の記録にはとても使用できる
シートではなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、インクジェット記録を行った場合に、インクの受容
性と、ドットの再現性が非常に高く、結果として解像力
と色再現性に優れた高画質のインクジェット記録を与え
るインクジェット記録用シートを提供することである。
【0010】本発明者らが前述の問題点を解決するため
に鋭意検討の結果、支持体の少なくとも片面にインク受
容層を設けたインクジェット記録用シートにおいて、ゼ
ラチンを含有してなるインク受容層であり、且つ該イン
ク受容層塗液を支持体上に塗布し、一旦ゲル状態にして
後、コールドドライ法により乾燥されてなる該インク受
容層であることを特徴とするインクジェット記録用シー
トによって達成された。
【0011】以下、本発明を詳細に説明する。
【0012】本発明のインクジェット記録用シートは、
上記のように支持体の少なくとも片面にゼラチンを含有
するインク受容層が設けてあり、塗布されたインク受容
層塗液を一旦ゲル状態にせしめた後、低温で乾燥する所
謂コールドドライ法により乾燥されたインク受容層が設
けられている。
【0013】本発明に用いられるゼラチンとしては、動
物のコラーゲンを原料としたゼラチンであれば何れでも
使用できるが、豚皮、牛皮、牛骨を原料としたコラーゲ
ンを原料としたゼラチンが好ましい。さらにゼラチンの
種類としては特に制限はないが、石灰処理ゼラチン、酸
処理ゼラチン、ゼラチン誘導体(例えば特公昭38−4
854号、同昭39−5514号、同昭40−1223
7号、同昭42−26345号、米国特許第25257
53号、同第2594293号、同第2614928
号、同第2763639号、同第3118766号、同
第3132945号、同第3186846号、同第33
12553号、英国特許第861414号、同第103
3189号等に記載のゼラチン誘導体)を単独またはそ
れらを組み合わせて用いることができる。
【0014】本発明に用いられるゼラチンのゼリー強度
(PAGI法、ブルーム式ゼリー強度計による)として
は、150g以上、特に200〜300gであることが
好ましい。
【0015】本発明において、インク受容層に含まれる
ゼラチンの塗布量としては、固形分として3〜50g/
2が好ましく、さらに好ましくは5〜30g/m2であ
る。インク受容層が3g/m2未満ではインクの受容性
が劣り、印字後インクが受容層から溢れてしまう。さら
に、50g/m2を超えて多い場合には、インクの受容
性は向上するがひび割れ、カール等で問題が発生する。
【0016】本発明において、インク受容層にはインク
受容性やドット再現性を向上させる目的でバインダーと
してゼラチンと共に以下の水溶性ポリマーを併用するこ
とができる。併用される水溶性ポリマーとしては、例え
ば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポ
リビニルピリジニウムハライド、各種変性ポリビニルア
ルコール等のビニルホルマールおよびその誘導体(特開
昭60−145879号、同昭60−220750号、
同昭61−143177号、同昭61ー235182
号、同昭61−235183号、同昭61−23768
1号、同昭61−261089号参照)、ポリアクリル
アミド、ポリジメチルアクリルアミド、ポリジメチルア
ミノアクリレート、ポリアクリル酸ソーダ、アクリル酸
メタクリル酸共重合体塩、ポリメタクリル酸ソーダ、ア
クリル酸ビニルアルコール共重合体塩等のアクリル基を
含むポリマー(特開昭60−168651号、同昭62
ー9988号参照)、澱粉、酸化澱粉、カルボキシル澱
粉、ジアルデヒド澱粉、カチオン化澱粉、デキストリ
ン、アルギン酸ソーダ、アラビアゴム、カゼイン、プル
ラン、デキストラン、メチルセルロース、エチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルセルロース等の天然ポリマーまたはその誘導体(特開
昭59−174382号、同昭60−262685号、
同昭61−143177号、同昭61−181679
号、同昭61−193879号、同昭61−28778
2号参照)、ポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、ポリビニルエーテル、ポリグリセリン、マ
レイン酸アルキルビニルエーテル共重合体、マレイン酸
N−ビニルピロール共重合体、スチレン無水マレイン酸
共重合体、ポリエチレンイミン等の合成ポリマー(特開
昭61−32787号、同昭61−237680号、同
昭61−277483号参照)等を挙げることができ
る。
【0017】本発明において、併用される水溶性ポリマ
ーのゼラチンに対する割合(重量比)は、併用される水
溶性ポリマーの種類によって異なるが、インク受容性や
ドット再現性を向上させるには、水溶性ポリマー/ゼラ
チン比(重量比)を5/95〜80/20にするのが好
ましく、10/90〜70/30にするのがさらに好ま
しい。
【0018】本発明において、インク受容層にはバイン
ダーに加えてドット再現性を向上させる目的で界面活性
剤を添加することができる。用いられる界面活性剤はア
ニオン系、カチオン系、ノニオン系、ベタイン系のいず
れのタイプでもよく、また低分子のものでも高分子のも
のでもよい。1種もしくは2種以上界面活性剤をインク
受容層塗液中に添加するが、2種以上の界面活性剤を組
み合わせて使用する場合は、アニオン系のものとカチオ
ン系のものとを組み合わせて用いることは好ましくな
い。界面活性剤の添加量はインク受容層を構成するバイ
ンダー100gに対して0.001g〜5gが好まし
く、より好ましくは0.01〜3gである。
【0019】本発明において、インク受容層は、耐水
性、ドット再現性を向上させる目的で適当な硬膜剤で硬
膜することができる。硬膜剤の具体的な例としては、ホ
ルムアルデヒド、グルタルアルデヒドの如きアルデヒド
系化合物、ジアセチル、クロルペンタンジオンの如きケ
トン化合物、ビス(2−クロロエチル尿素)−2−ヒド
ロキシ−4,6−ジクロロ−1,3,5トリアジン、米
国特許第3288775号記載の如き反応性のハロゲン
を有する化合物、ジビニルスルホン、米国特許第363
5718号記載の如き反応性のオレフィンをもつ化合
物、米国特許第2732316号記載の如きN−メチロ
ール化合物、米国特許第3103437号記載の如きイ
ソシアナート類、米国特許第3017280号、同第2
983611号記載の如きアジリジン化合物類、米国特
許第3100704号記載の如きカルボジイミド系化合
物類、米国特許第3091537号記載の如きエポキシ
化合物、ムコクロル酸の如きハロゲンカルボキシアルデ
ヒド類、ジヒドロキシジオキサンの如きジオキサン誘導
体、クロム明ばん、カリ明ばん、硫酸ジルコニウムの如
き無機硬膜剤等があり、これらを1種または2種以上組
み合わせて用いることができる。硬膜剤の添加量はイン
ク受容層を構成するバインダー100gに対して0.0
1g〜10gが好ましく、より好ましくは0.1〜5g
である。
【0020】本発明において、更に、インク受容層には
上記の界面活性剤、硬膜剤の他に無機顔料、着色染料、
着色顔料、インク染料の定着剤、紫外線吸収剤、酸化防
止剤、顔料の分散剤、消泡剤、レベリング剤、防腐剤、
蛍光増白剤、粘度安定剤、pH調節剤などの公知の各種
添加剤を添加することもできる。
【0021】本発明におけるインク受容層は一旦ゲル状
態にせしめた後、低温で乾燥する所謂コールドドライ法
により乾燥されるが、これはゼラチンのゾル、ゲル化現
象を利用し、均斉な膜面を形成すべく、低温で乾燥する
方法である。乾燥の過程は、原崎勇次著「コーティング
工学」(昭和46年度、朝倉書店)、278〜281頁
に記載されているように材料予熱期間、単位時間当りの
溶媒の蒸発量、即ち溶媒の蒸発速度が一定である乾燥プ
ロセスの恒率乾燥期間、その後に溶媒の蒸発速度が徐々
に低下して、蒸気がほとんどなくなる(つまり、塗膜が
ほぼ外気の温湿条件下における平衡含水率となる。)ま
での乾燥プロセスの減率乾燥期間の3つのプロセスに分
けられ、さらに必要により調湿期間を設けることもあ
る。通常は約5〜8%位の平衡含水率に達した時乾燥完
了となるが、乾燥行程中の膜面の温度(この温度を表面
湿球温度と称する)を低くすれば、均斉な塗膜となり、
良質のインク受容層となる。インク受容層塗液を塗布し
た後、表面湿球温度が塗液のゲル化温度以下で塗布層を
冷却セット(ゲル化)し、その後も塗液のゲル化温度以
下の温度で受容層を徐々に乾燥させる。溶媒が蒸発し固
形分濃度が上昇した後は、セット戻りを起こさない程度
に温度を上昇させて乾燥させてもよい。インク受容層塗
液を塗布した後、急速に温度を上げ塗布層をセットさせ
ずに乾燥した場合は塗液の均斉性が悪く、光沢も低かっ
た。さらにインクの吸収性も低く、またドットの再現性
も悪いものであった。
【0022】本発明におけるインク受容層塗液の塗布方
法としては、通常用いられている塗布方法(例えば、カ
ーテン方式、エクストルージョン方式、エアナイフ方
式、ロールコーティング方式、ロッドバーコーティング
方式等)が用いられる。
【0023】本発明において、インク受容層は単層構成
でも多層構成でもよい。多層構成の例としては、特開昭
57−89954号、同60−224578号、同61
−12388号に記載されたものが挙げられる。例え
ば、特開昭61−12388号に記載のインク透過層を
本発明のインク受容層の上に更に設けてもよい。
【0024】また、インク受容層は支持体の少なくとも
片面に設けられているが、カールを防止する目的で支持
体の両面に設けてもよい。
【0025】本発明において用いられる支持体として
は、透明な支持体も不透明な支持体も用いることができ
る。透明な支持体としては、従来公知のものがいずれも
使用でき、例えばポリエステル樹脂、ジアセテート樹
脂、トリアセテート樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネ
ート樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリイミド樹脂、セロハ
ン、セルロイド等のフィルムもしくは板およびガラス板
等が挙げられる。
【0026】このような透明な支持体はその厚さが約1
0〜200μm程度のものであることが好ましい
【0027】不透明な支持体としては、紙、塗工紙、合
成紙、樹脂被覆紙、顔料入り不透明フィルム、発砲フィ
ルム等の従来公知のものがいずれも使用できる。光沢、
平滑性の点から合成紙、樹脂被覆紙、各種フィルムがよ
り好ましいが、手触り感、高級感から写真用支持体に類
似の樹脂被覆紙がさらに好ましい。
【0028】本発明において好ましく用いられる、樹脂
被覆紙を構成する原紙は、特に制限はなく、一般に用い
られている紙が使用できるが、より好ましくは例えば写
真用支持体に用いられているような平滑な原紙が好まし
い。原紙を構成するパルプとしては天然パルプ、再生パ
ルプ、合成パルプ等を1種もしくは2種以上混合して用
いられる。この原紙には一般に製紙で用いられているサ
イズ剤、紙力増強剤、填料、帯電防止剤、蛍光増白剤、
染料等の添加剤が配合される。
【0029】さらに、表面サイズ剤、表面紙力剤、蛍光
増白剤、帯電防止剤、染料、アンカー剤等が表面塗布さ
れていてもよい。
【0030】また、原紙の厚味に関しては特に制限はな
いが、紙を抄造中または抄造後カレンダー等にて圧力を
印加して圧縮するなどした表面平滑性の良いものが好ま
しく、その坪量は30〜250g/m2が好ましい。
【0031】樹脂被覆紙の樹脂としては、ポリオレフィ
ン樹脂や電子線で硬化する樹脂を用いることができる。
ポリオレフィン樹脂としては、低密度ポリエチレン、高
密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリ
ペンテンなどのオレフィンのホモポリマーまたはエチレ
ン−プロピレン共重合体などのオレフィンの2つ以上か
らなる共重合体およびこれらの混合物であり、各種の密
度、溶融粘度指数(メルトインデックス)のものを単独
にあるいはそれらを混合して使用できる。
【0032】また、樹脂被覆紙の樹脂中には、酸化チタ
ン、酸化亜鉛、タルク、炭酸カルシウムなどの白色顔
料、ステアリン酸アミド、アラキジン酸アミドなどの脂
肪酸アミド、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウ
ム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシ
ウムなどの脂肪酸金属塩、イルガノックス1010、イ
ルガノックス1076などの酸化防止剤、コバルトブル
ー、群青、セシリアンブルー、フタロシアニンブルーな
どのブルーの顔料や染料、コバルトバイオレット、ファ
ストバイオレット、マンガン紫などのマゼンタの顔料や
染料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤などの各種の添加剤を
適宜組み合わせて加えるのが好ましい。
【0033】本発明において好ましく用いられる支持体
である樹脂被覆紙は、走行する原紙上にポリオレフィン
樹脂の場合は、加熱溶融した樹脂を流延する、いわゆる
押出コーティング法により製造され、その両面が樹脂に
より被覆される。また、電子線により硬化する樹脂の場
合は、グラビアコーター、ブレードコーターなど一般に
用いられるコーターにより樹脂を塗布した後、電子線を
照射し、樹脂を硬化させて被覆する。また、樹脂を原紙
に被覆する前に、原紙にコロナ放電処理、火炎処理など
の活性化処理を施すことが好ましい。支持体のインク受
容層が塗布される面(表面)は、その用途に応じて光沢
面、マット面などを有し、特に光沢面が優位に用いられ
る。裏面に樹脂を被覆する必要はないが、カール防止の
点から樹脂被覆したほうが好ましい。裏面は通常無光沢
面であり、表面あるいは必要に応じて表裏両面にもコロ
ナ放電処理、火炎処理などの活性処理を施すことができ
る。また、被覆樹脂層の厚味としては特に制限はない
が、一般に5〜50μmの厚味に表面または表裏両面に
コーティングされる。
【0034】本発明における支持体には帯電防止性、搬
送性、カール防止性などのために、各種のバックコート
層を塗設することができる。バックコート層には無機帯
電防止剤、有機帯電防止剤、親水性バインダー、ラテッ
クス、硬化剤、顔料、界面活性剤などを適宜組み合わせ
て含有せしめることができる。
【0035】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳しく説明する
が、本発明の内容は実施例に限られるものではない。な
お、部とあるのは重量部を意味する。
【0036】実施例1 膜厚100μmのポリエチレンテレフタレートフィルム
支持体上に、インク受容層塗液を乾燥後の重量が8g/
2になるようにエクストルージョン法により塗布した
後、直ちに10秒間冷却セットし、それから徐々に温度
が高い乾燥ゾーンを通過させ、表面湿球温度が20℃以
下になるように乾燥ゾーンの温湿度をコントロールして
インクジェット記録シートを作製した。インク受容層塗
液組成物は、下記のとおりである。
【0037】実施例1−1 石灰処理ゼラチン 100部 *塗液の固形分濃度10%でpHは未調整)
【0038】実施例1−2 酸処理ゼラチン 100部 *塗液の固形分濃度10%でpHは未調整
【0039】実施例1−3 石灰処理ゼラチン 99部 ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ソーダ 1部 *塗液の固形分濃度10%でpHは未調整
【0040】実施例1−4 石灰処理ゼラチン 50部 カルボキシエチルセルロース 50部 *塗液の固形分濃度10%でpHは未調整
【0041】実施例1−5 酸処理ゼラチン 69部 メチルビニルエーテル無水マレイン酸共重合体 30部 ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ソーダ 1部 *塗液の固形分濃度5%で、塗液のpHを水酸化ナトリウムを用いて7に調整
【0042】比較例1 実施例1で用いたのと同様の膜厚100μmのポリエチ
レンテレフタレートフィルム支持体上に、塗布液を乾燥
後の重量が8g/m2になるようにエクストルージョン
法により塗布した後、冷却セットさせることなく直ちに
120℃30秒間急速高温乾燥を行いインクジェット記
録シートを作製した。なお、比較例1−1〜1−5のイ
ンク受容層塗液組成物は、すべて実施例1−1〜1−5
と同一である。
【0043】上記の如くして得られた各シートについ
て、Desk Writer C(HEWLETT P
ACKARD社)インクジェットプリンターを用いて画
像を記録し、下記の品質試験を行い、結果を表1に示し
た。
【0044】均一画像部ムラ:均一な画像部を目視で観
察し、ムラの有無を判定した。特に重色部でのムラを判
定した。
【0045】にじみ:単色もしくは重色を連続で記録し
て、隣接する印字部が相互もしくは片方に流れ出しが生
じていないかを目視判定した。
【0046】文字描画性:記録された文字の描画性に関
して高濃度で鮮明か否かを目視判定した。
【0047】評価基準は以下の通りである。
【0048】◎:問題点がなく非常に優れている。 ○:優れている。 △:使用が可能である。 ×:劣る
【0049】
【表1】
【0050】表1から結果からも明らかなように、本発
明のインクジェット記録用シートはいずれの評価項目に
おいても良好な結果が得られた。
【0051】実施例2 実施例1において、支持体に用いたポリエチレンテレフ
タレートフィルムを下記に示した樹脂被覆紙に変更した
以外は実施例1と同様に実施した。その結果、実施例1
と同様の評価結果を得た。
【0052】樹脂被覆紙:LBKP(50部)とLBS
P(50部)のパルプ配合からなる100g/m2の基
紙の表面に低密度ポリエチレン(70部)と高密度ポリ
エチレン(20部)と酸化チタン(10部)からなる樹
脂組成物を25g/m2塗布し、裏面に高密ポリエチレ
ン(50部)と低密度ポリエチレン(50部)からなる
樹脂組成物を25g/m2塗布してなる樹脂被覆紙。
【0053】
【発明の効果】本発明により、画像の鮮明性、解像性、
均一性とインクの吸着性に優れたインクジェット記録用
シートを提供出来る。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年8月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【化1】 (R1、R2=水素またはC1〜C2のアルキル基を表
す。) ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年8月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の少なくとも片面にインク受容層
    を設けたインクジェット記録用シートにおいて、ゼラチ
    ンを含有してなる該インク受容層であり、且つ該インク
    受容層塗液を支持体上に塗布し、一旦ゲル状態にして
    後、コールドドライ法により乾燥されてなる該インク受
    容層であることを特徴とするインクジェット記録用シー
    ト。
  2. 【請求項2】 支持体が、紙の両面を樹脂で被覆してな
    る樹脂被覆紙であることを特徴とする請求項1記載のイ
    ンクジェット記録用シート
  3. 【請求項3】 支持体が、透明なポリエチレンテレフタ
    レートフィルムであることを特徴とする請求項1記載の
    インクジェット記録用シート。
  4. 【請求項4】 樹脂が、ポリオレフィン樹脂であること
    を特徴とする請求項2記載のインクジェット記録用シー
    ト。
  5. 【請求項5】 ポリオレフィン樹脂が、ポリエチレン樹
    脂であることを特徴とする請求項4記載のインクジェッ
    ト記録用シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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