JPH0663444A - 電極板及びその支持構造 - Google Patents

電極板及びその支持構造

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JPH0663444A
JPH0663444A JP22623892A JP22623892A JPH0663444A JP H0663444 A JPH0663444 A JP H0663444A JP 22623892 A JP22623892 A JP 22623892A JP 22623892 A JP22623892 A JP 22623892A JP H0663444 A JPH0663444 A JP H0663444A
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conductive
electrode plate
holes
electrode
insulating sheet
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JP22623892A
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English (en)
Inventor
Yasuhiko Kochiyama
泰彦 河内山
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 導電部11(21)に、大径孔11a(21
a)を設ける。大径孔11a(21a)は、高電圧供給
源Vの一方の電極と接続された一方の導電性支柱E5
(E6)を非接触状態で挿通させる。そして、導電部1
1(21)をラミネートする絶縁性シート12(22)
に、一方の導電性支柱E5(E6)を圧入状態で嵌挿さ
せる小径孔12a(22a)を設ける。 【効果】 小径孔12a(22a)と大径孔11a(2
1a)との間に形成される略環状の絶縁シート層13
(23)により、一方の導電性支柱E5(E6)と大径
孔11a(21a)を有する電極板10(20)との間
が確実に絶縁される。従って、大径孔11a(21a)
の直径を比較的小さく設定しても充分な絶縁性を得るこ
とができる結果、広い集塵面積を確保することができ、
その分、集塵能力の低減を抑制することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電極板及びその支持構造
に関し、より詳細には、静電式電気集塵機に採用される
電気集塵エレメントに最適な電極板及びその支持構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に静電式電気集塵機は、清浄化され
るべき空気の経路中にイオン化部と、イオン化部の下流
側に配設される集塵部とを備えており、イオン化部によ
って、上記清浄化されるべき空気に含まれる塵埃を予め
一方の極性(例えばプラスの極性)に荷電すると共に、
集塵部によって荷電された塵埃を捕集するようにしてい
る。
【0003】上記集塵部としては、プラスの電極に導通
される陽極側電極板とマイナスの電極に導通される陰極
側電極板とを交互に配設し、両電極板の一方を接地する
と共に他方に高電圧を印加することによって電界を生じ
させ、そのクーロン力によってイオン化された塵埃を捕
集する形式の電気集塵エレメントが、据え付け用電気集
塵機等に好適に採用されている。
【0004】上記電気集塵エレメントの各電極板は、電
気的な短絡による事故を防止するため、互いに電気的な
絶縁性が確実に確保された状態で、機械的に堅固に固定
される必要がある。特に、各電極板間の固定位置を精緻
に保つことは、所定の集塵能力を維持し、両電極板間の
短絡を防止する上で重要である。そこで、従来より種々
の電気集塵機ないし電極板及び電極板の支持構造が提案
されてきた。
【0005】例えば、一方の電極板を絶縁シートでラミ
ネートすると共に、他方の電極板を複雑に屈曲させて突
起部を形成し、この突起部を上記絶縁シートに接触させ
るようにしていた従来例が知られている(例えば実開平
2−91646号公報、特開平3−80953号公報参
照)。或いは、導電性支柱を用いて各電極板を固定する
構成も知られている(例えば特開平1−304063号
公報、実開平3−115050号公報参照)。
【0006】後者の場合、図11に示すように、一方の
電極板101に導電性支柱管102を挿通し、次いで図
12に示すように、導電性支柱管102の所定箇所を径
方向に拡開させてかしめることにより固定すると共に、
他方の電極板103においては、図11に示すように、
導電性支柱管102の直径よりも大きな絶縁孔103a
を形成することにより、空間絶縁を施していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、一方の電極
板を覆う絶縁シートに他方の電極板の突起部を接触させ
た場合には、上記絶縁シートの絶縁耐圧が問題となって
いた。即ち、充分な絶縁耐圧を確保するために、絶縁シ
ートの厚みを厚く設定すると、一方の電極板と他方の電
極板の間に電界が形成されなくなり、集塵機能が低下す
るという問題があった。この反面、絶縁シートの厚みを
薄く設定すると、両電極板の間の絶縁性が不十分とな
り、両電極間に電気が流れてしまう虞れがあるという問
題があった。しかも、電極板を折り曲げる構成では、製
造時における寸法誤差や組立誤差により、陽極側と陰極
側との間隔を精緻に保つことが困難になるという問題が
あった。
【0008】他方、図11で説明したように、電極板1
03に絶縁孔103aを形成することにより空間絶縁を
施している場合には、充分な絶縁性を確保するために絶
縁孔103aの直径を大きく設定する必要がある結果、
絶縁孔103aが形成された電極板103の集塵面積が
小さくなるために集塵機能が低下するという問題があっ
た。
【0009】加えて、図12で説明したように、導電性
支柱管102の所定箇所を径方向に拡開させてかしめる
構成では、個々の電極板101毎にかしめ作業を行う必
要があるので、生産性が悪く、製造コストが高くなると
いう問題があった。本発明は上記不具合に鑑みてなされ
たものであり、確実な絶縁性及び機械的強度を廉価なコ
ストで得ることのできる電極板及びその支持構造を提供
することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の電極板は、高電圧供給源の一方の電極と電気
的に接続された一方の導電性支柱を非接触状態で挿通さ
せる大径孔を有する薄板状の導電部と、導電部の少なく
とも大径孔部分をラミネートする絶縁シートとを設け、
上記絶縁シートに、大径孔と概ね同心に形成されて、一
方の導電性支柱を圧入状態で嵌挿させる小径孔を設けて
いることを特徴としている。
【0011】上記小径孔は、放射方向に延びるスリット
を備えていることが望ましい。上記導電部は、高電圧供
給源の他方の電極と電気的に接続された他方の導電性支
柱を圧入状態で嵌挿させる嵌挿孔を有し、上記絶縁シー
トは、導電部を略全体にわたってラミネートしていると
共に、嵌挿孔と概ね同心に形成されて、他方の導電性支
柱を非接触状態で挿通させる挿通孔を備えていることが
望ましい。
【0012】上記嵌挿孔は、放射方向に延びるスリット
を備えていることが望ましい。また本発明の電極板の支
持構造は、所定の方向に間隔を隔てて多数配設される陽
極側電極板と、各陽極側電極板の間に所定の間隔を隔て
て配設される陰極側電極板と、各電極板を貫通し、且
つ、一方の電極板と電気的に絶縁されると共に他方の電
極板と電気的に接続された状態で各電極板を支持する導
電性支柱と、導電性支柱と絶縁される電極板に形成さ
れ、当該導電性支柱を非接触状態で貫通させる大径孔
と、導電性支柱と電気的に接続される電極板に形成さ
れ、当該導電性支柱を圧入状態で嵌挿させる嵌挿孔とを
備え、少なくとも上記大径孔が形成された部位をラミネ
ートする絶縁シートを設け、この絶縁シートに、大径孔
と概ね同心に形成されて、導電性支柱を圧入状態で嵌挿
させる小径孔を設け、上記導電性支柱には、嵌挿孔及び
小径孔をそれぞれ嵌合させる環状溝を設けていることを
特徴としている。
【0013】
【作用】上記構成の電極板によれば、少なくとも導電部
の大径孔が形成された部位をラミネートする絶縁シート
を設け、この絶縁シートに、大径孔と概ね同心に形成さ
れて、高電圧供給源の一方の電極に電気的に接続された
一方の導電性支柱を圧入状態で嵌挿させる小径孔を設け
ているので、小径孔と大径孔との間に略環状の絶縁シー
ト層が形成される。この結果、一方の導電性支柱と大径
孔を有する電極板との間は、上記環状の絶縁シート層に
よって確実に絶縁される。しかも上記構成の電極板を電
気集塵エレメントに組みつける際には、小径孔に一方の
導電性支柱を圧入状態で嵌挿させることができる。
【0014】また上記導電部が、高電圧供給源の他方の
電極と電気的に接続された他方の導電性支柱を圧入状態
で嵌挿させる嵌挿孔を有し、絶縁シートが、上記嵌挿孔
を有する極板全体をラミネートしていると共に、嵌挿孔
と概ね同心に形成されて、他方の導電性支柱を非接触状
態で挿通させる挿通孔を備えている場合には、絶縁シー
トに形成された挿通孔を介して嵌挿孔を他方の導電性支
柱に露出することができる。
【0015】さらに、上記小径孔または嵌挿孔が、放射
方向に延びるスリットを備えている場合には、上記構成
の電極板を電気集塵エレメントに組みつける際に、対応
する導電性支柱をスリットが形成された孔に嵌挿する
と、当該孔が径方向外方に拡開する。また上記構成の電
極板の支持構造によれば、導電性支柱に、嵌挿孔及び小
径孔をそれぞれ嵌合させる環状溝を設けているので、各
環状溝によって電極板の支持位置を確実に定めることが
できる。
【0016】
【実施例】以下、添付図面を参照しつつ本発明の好まし
い実施例について詳述する。図1は、本発明の一実施例
における電極板及びその支持構造を採用した電気集塵エ
レメントの要部拡大断面略図であり、図2は上記電気集
塵エレメントの一部破断斜視図であり、図3は、上記電
気集塵エレメントのケーシング部分の分解斜視図であ
る。
【0017】先ず図2及び図3を参照して、本実施例に
係る電気集塵エレメントEは、基板E1と、基板E1に
対向する天板E2と、両板E1、E2の各隅部間に立設
される枠材E3(図2、図3にそれぞれ2本のみ図示)
と、各枠材E3の外側から側壁部を構成する側板E4
(図2、図3にそれぞれ一方のみ図示)とを備えてい
る。
【0018】上記基板E1と天板E2間には、金属製の
管材からなる一対の導電性支柱E5、E6が立設されて
おり、図1に示すように、一方(導電性支柱E5)が高
電圧供給源Vのマイナスの電極と電気的に接続されてい
ると共に、他方(導電性支柱E6)が、高電圧供給源V
のプラスの電極と電気的に接続されている。両導電性支
柱E5、E6は、上記基板E1と天板E2との間に平行
に配設される陽極側電極板10及び陰極側電極板20を
支持するためのものである。それと同時に、一方の導電
性支柱E5は、高電圧供給源Vと陰極側電極板20を導
通する導通部材を兼ねていると共に、他方の導電性支柱
E6は、高電圧供給源Vと陽極側電極板10を導通する
導通部材を兼ねている。従って導電性支柱E5は、陽極
側電極板10に関して一方の導電性支柱を構成している
と共に、陰極側電極板20に関して他方の導電性支柱を
構成している。また、導電性支柱E6は、陽極側電極板
10に関して他方の導電性支柱を構成していると共に、
陰極側電極板20に関して一方の導電性支柱を構成して
いる。
【0019】図2を参照して、上記陽極側電極板10
は、基板E1と天板E2の間に、その対向方向に間隔を
隔てて平行に多数配設されており、陰極側電極板20
は、各陽極側電極板20の間に所定の間隔を隔てて配設
される。そして、両電極板10、20の一方を接地する
と共に他方に高電圧を印加することによって電界を生じ
させ、そのクーロン力によって、両電極板10、20間
を通過する、イオン化された塵埃を捕集するためのもの
である。
【0020】図4を参照して、上記陽極側電極板10
は、薄板状の導電部11と、絶縁シート12とを備えて
いる。上記導電部11は、アルミニウム箔により構成さ
れており、高電圧供給源Vのマイナスの電極に電気的に
接続された上記陰極側の導電性支柱E5(図1参照)を
非接触状態で挿通させる大径孔11aと、プラスの高電
圧供給源Vのマイナスの電極と電気的に接続された陽極
側の導電性支柱E6(図1参照)を圧入状態で嵌挿させ
る嵌挿孔11bとを、それぞれ長手方向両端側に備えて
いる。
【0021】他方、上記絶縁シート12は、上記導電部
11の下側に積層される下層側絶縁シート部12Aと、
導電部11を下層側絶縁シート部12Aとの間でラミネ
ートする上層側絶縁シート部12Bとを備えており、こ
れら下層側絶縁シート部12Aと上層側絶縁シート12
Bとによって、導電部11を略全体にわたってラミネー
トする絶縁シート12を構成している。そしてこの絶縁
シート12は、導電部11の大径孔11aと概ね同心に
形成されて、陰極側の導電性支柱E5を圧入状態で嵌挿
させる小径孔12aと、導電部11の嵌挿孔11bと概
ね同心に形成されて、陽極側の導電性支柱E6を非接触
状態で挿通させる挿通孔12bとを備えている。
【0022】図5を参照して、上記陰極側電極板20
は、薄板状の導電部21と、導電部21の一部をラミネ
ートする絶縁シート22とを備えている。上記導電部2
1は、陽極側電極板10の導電部11と同様にアルミニ
ウム箔により構成されており、高電圧供給源Vのプラス
の電極に電気的に接続された陽極側の導電性支柱E6
(図1参照)を非接触状態で挿通させる大径孔21a
と、マイナスの高電圧供給源Vのマイナスの電極と電気
的に接続された陰極側の導電性支柱E5(図1参照)を
圧入状態で嵌挿させる嵌挿孔21bとを、それぞれ長手
方向両端側に備えている。
【0023】他方、上記絶縁シート22は、上記導電部
21の大径孔21a部分のみをラミネートする下層側絶
縁シート部22Aと上層側絶縁シート部22Bとにより
構成されていると共に、上記大径孔21aと概ね同心に
形成されて、陽極側の導電性支柱E6を圧入状態で嵌挿
させる小径孔22aを備えている。図6に示すように、
各電極板10、20の小径孔12a、22aは、放射方
向に延びるスリット12c、22cを多数備えており、
図7に示すように、各電極板10、20の嵌挿孔12
b、22bは、放射方向に延びるスリット12d、22
dを多数備えている。
【0024】各電極板10、20を形成するには、予め
導電部11、21を構成するアルミニウム箔に所定の孔
を形成し、次に接着剤を介して絶縁シート12、22を
構成するシート材料を上記アルミニウム箔の両面に貼着
することによってアルミニウム箔をラミネートし、最後
にアルミニウム箔に形成された孔と同心に各絶縁シート
材料に穿孔すればよい。
【0025】この工程を採用した場合には、導電部11
の大径孔11aを構成する孔が、一旦、接着剤で互いに
接着された絶縁シート材料により塞がれた状態でラミネ
ートされ、その後、絶縁シート材料に小径孔12aが穿
設されるので、小径孔12aの周縁を堅固に一体化する
ことができるという利点がある。図8を参照して、上記
各導電性支柱E5、E6は、それぞれ各電極板10、2
0の小径孔12a、22aに対向する部位に周方向に連
続する環状溝5a、6aと、各電極板10、20の嵌挿
孔11b、21bに対向する部位に周方向に連続する環
状溝5a、6aを備えている。
【0026】図9を参照して、上記電気集塵エレメント
Eの各電極板10、20を導電性支柱E5、E6に支持
させるには、予めスペーサSを介して各電極板10、2
0を積層し、一方の電極板10の小径孔12aと他方電
極板20の嵌挿孔21bを対向させた状態で、対応する
導電性支柱E5(E6)を押し込むだけでよい。これに
より、各小径孔12a(22a)及び嵌挿孔21b(1
1b)に形成されたスリット12c(11c)、21c
(22c)(図6、図7参照)の作用により、各孔12
a(22a)、21b(11b)が拡開することから、
容易に導電性支柱E5(E6)を挿入することができ
る。
【0027】しかも、上記導電性支柱E5(E6)に
は、各孔12a(22a)、21b(11b)を嵌合さ
せるための環状溝5a(6a)、5b(6b)が形成さ
れていることから、導電性支柱E5(E6)をゲージG
により規定された所定の位置まで押し込むと、各孔12
a(22a)、21b(11b)は、導電性支柱E5
(E6)の環状溝5a(6a)、5b(6b)にそれぞ
れ嵌合する。これにより、各電極板10、20は、導電
性支柱E5(E6)の所定の位置に確実に位置決めされ
た状態で固定支持される。
【0028】そして、上記と同様に他方の導電性支柱E
6(E5)を各電極板10、20の嵌挿孔21b(11
b)と小径孔22a(12a)に挿入し、各電極板1
0、20と、各導電性支柱E5、E6の組立体を電気集
塵エレメントEのケーシング部分(図3参照)に組み込
むことにより、図1、図2に示す電気集塵エレメントE
が構成されている。
【0029】上記構成によれば、図1に示すように高電
圧供給部Vからいずれかの導電性支柱(例えばプラス側
の導電性支柱E5)に高電圧を印加することにより、両
電極板10、20の間に電界を生じさせ、そのクーロン
力によって、イオン化された塵埃を捕集することができ
る。しかも本実施例の各電極板10、20においては、
少なくとも導電部11、21の大径孔11a、21aが
形成された部位をラミネートする絶縁シート12、22
を設け、この絶縁シート12、22に、大径孔11a、
21aと概ね同心に形成されて、一方の導電性支柱E5
(陰極側電極板20においては導電性支柱E6)を圧入
状態で嵌挿させる小径孔12a、22aを設けているの
で、小径孔12a、22aと大径孔11a、21aとの
間に略環状の絶縁シート層13、23が形成される。こ
の結果、一方の導電性支柱E5(E6)と大径孔11
a、21aを有する電極板10、20との間は、上記環
状の絶縁シート層13、23によって確実に絶縁され
る。従って本実施例によれば、大径孔11a、21aの
直径を比較的小さく設定しても充分な絶縁性を得ること
ができる結果、広い集塵面積を確保することができ、そ
の分、集塵能力の低減を抑制することができるという顕
著な効果を奏する。
【0030】しかも上記構成の電極板10、20を電気
集塵エレメントEに組みつける際には、小径孔12a、
22aに一方の導電性支柱E5(E6)を圧入状態で嵌
挿させることができるので、機械的強度も向上する結
果、陽極側電極板10と陰極側電極板20の位置関係が
ずれることによる集塵性能の低下や短絡等の不具合も確
実に防止することができるという利点がある。
【0031】また本実施例においては、上記導電部1
1、21が、高電圧供給源Vの他方の電極と電気的に接
続された他方の導電性支柱E6(陰極側電極板20にお
いては導電性支柱E5)を圧入状態で嵌挿させる嵌挿孔
11b、21bを有し、絶縁シート12、22が、上記
嵌挿孔11b、21bを有する極板全体をラミネートし
ていると共に、嵌挿孔11b、21bと概ね同心に形成
されて、他方の導電性支柱E6(E5)を非接触状態で
挿通させる挿通孔12bを備えているので、絶縁シート
12、22に形成された挿通孔12bを介して嵌挿孔1
1b、21bを他方の導電性支柱E6(E5)に露出す
ることができる。従って本実施例によれば、他方の導電
性支柱E6(E5)と導通側の電極板20(10)との
電気的接続を確実に行なうことができるという利点があ
る。
【0032】さらに、本実施例においては、上記嵌挿孔
11b、21b及び小径孔12a、22aが、放射方向
に延びるスリット11c、21c、12c、22cを備
えているので、上記構成の電極板10、20を電気集塵
エレメントEに組みつける際に、対応する導電性支柱E
5(E6)をスリット11c、21c、12c、22c
が形成された孔11b、21b、12a、22aに嵌挿
すると、当該孔11b、21b、12a、22aが径方
向外方に拡開する。従って本実施例においては、導電性
支柱E5、E6の嵌挿が容易になる。従って製造が容易
になり、その分、コストを低減することができるという
利点がある。
【0033】また本実施例の電極板10、20の支持構
造によれば、導電性支柱E5、E6に、小径孔12a、
22a及び嵌挿孔11b、21bをそれぞれ嵌合させる
環状溝5a、5b、6a、6bを設けているので、各環
状溝5a、5b、6a、6bによって電極板10、20
の支持位置を確実に定めることができる。従って本実施
例の電極板10、20の支持構造によれば、陽極側電極
板10と陰極側電極板20の位置関係がずれることによ
る集塵性能の低下や短絡等の不具合を確実に防止するこ
とができるという利点がある。
【0034】上述した実施例は本発明の好ましい具体例
を例示したものに過ぎず、本発明の要旨は上記実施例に
限定されない。例えば図10に示す別の実施例における
陽極側電極板110では、導電部を、下層側絶縁シート
部12Aの上面にプリントされた導電性塗料111によ
り構成している。
【0035】さらに図10に示す下層側絶縁シート部1
2Aは、長手方向一端部に、帯部A1を備えており、こ
の帯部A1に、上記導電性塗料111が塗布されてお
り、その帯部部分111aは、絶縁シート12内に積層
された部位と連続している。従って図10に示す構成の
陽極側電極板110においては、この帯部A1に塗布さ
れた導電性塗料111の帯部部分111aを介して、高
電圧供給源の陽極側と導通させることができる。また図
1の構成では、各電極板10、20を支持する支柱E
5、E6を何れも導電性支柱で構成したが、図10の実
施例における陽極側電極板110を採用することによっ
て、何れか一方を絶縁性支柱で構成することも可能であ
る。
【0036】また、具体的には図示していないが、非真
円形横断面(略楕円形または略長円形等)の導電性支柱
を採用してもよく、その他、本発明の要旨を変更しない
範囲内で種々の設計変更が可能であることは、云うまで
もない。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明の電極板によ
れば、小径孔と大径孔との間に形成される環状の絶縁シ
ート層によって、一方の導電性支柱と大径孔を有する電
極板との間を確実に絶縁することができるので、大径孔
の直径を比較的小さく設定しても充分な絶縁性を得るこ
とができる結果、広い集塵面積を確保することができ、
その分、集塵能力の低減を抑制することができるという
顕著な効果を奏する。しかも上記構成の電極板を電気集
塵エレメントに組みつける際には、小径孔に一方の導電
性支柱を圧入状態で嵌挿させることができるので、機械
的強度も向上する結果、一方の極性と導通する電極板と
他方の極性と導通する電極板の位置関係がずれることに
よる集塵性能の低下や短絡等の不具合も確実に防止する
ことができるという利点がある。
【0038】また上記導電部が、高電圧供給源の他方の
電極と電気的に接続された他方の導電性支柱を圧入状態
で嵌挿させる嵌挿孔を有し、絶縁シートが、上記嵌挿孔
を有する極板全体をラミネートしていると共に、嵌挿孔
と概ね同心に形成されて、他方の導電性支柱を非接触状
態で挿通させる挿通孔を備えている場合には、絶縁シー
トに形成された挿通孔を介して嵌挿孔を他方の導電性支
柱に露出することができる結果、他方の導電性支柱と導
通側の電極板との電気的接続を確実に行なうことができ
るという利点がある。
【0039】さらに、上記小径孔または嵌挿孔が、放射
方向に延びるスリットを備えている場合には、上記構成
の電極板を電気集塵エレメントに組みつける際に、対応
する導電性支柱をスリットが形成された孔に嵌挿する
と、当該孔が径方向外方に拡開する結果、導電性支柱の
嵌挿が容易になる。従って製造が容易になり、その分、
コストを低減することができるという利点がある。
【0040】さらに本発明の電極板の支持構造によれ
ば、導電性支柱に、嵌挿孔及び小径孔をそれぞれ嵌合さ
せる環状溝を設けているので、各環状溝によって電極板
の支持位置を確実に定めることができる。従って、陽極
側電極板と陰極側電極板の位置関係がずれることによる
集塵性能の低下や短絡等の不具合を確実に防止すること
ができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における電極板及びその支持
構造を採用した電気集塵エレメントの要部拡大断面略図
である。
【図2】上記電気集塵エレメントの一部破断斜視図であ
る。
【図3】上記電気集塵エレメントのケーシング部分の分
解斜視図である。
【図4】上記実施例における陽極側電極板の全体図であ
り、(A)は一部破断平面図、(B)は(A)の4B−
4B断面図である。
【図5】上記実施例における陰極側電極板の全体図であ
り、(A)は平面図、(B)は(A)の5B−5B断面
図である。
【図6】上記実施例における陽極側電極板の要部拡大図
であり、(A)は平面拡大図、(B)は(A)の6B−
6B断面図である。
【図7】上記実施例における陰極側電極板の要部拡大図
であり、(A)は平面拡大図、(B)は(A)の7B−
7B断面図である。
【図8】上記実施例における導電性支柱の要部拡大図で
ある。
【図9】上記実施例の組立工程を示す概略図である。
【図10】本発明の別の実施例における陽極側電極板の
全体図であり、(A)は一部破断平面図、(B)は
(A)の10B−10B断面図である。
【図11】従来例における電極板及び導電性支柱の概略
を示す斜視図である。
【図12】従来例における電極板及び導電性支柱の概略
を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 陽極側電極板 11 導電部 11a 大径孔 11b 嵌挿孔 11c スリット 12 絶縁性シート 12a 小径孔 12b 挿通孔 12c スリット 110 陽極側電極板 111 導電性塗料(導電部) 20 陰極側電極板 21 導電部 21a 大径孔 21b 嵌挿孔 21c スリット 22 絶縁性シート 22a 小径孔 22b 挿通孔 22c スリット E 電気集塵エレメント E5 導電性支柱 E6 導電性支柱

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高電圧供給源(V) の一方の電極と電気的に
    接続された一方の導電性支柱(E5)(E6)を非接触状態で挿
    通させる大径孔(11a)(21a)を有する薄板状の導電部(11,
    111)(21)と、 導電部(11,111)(21)の少なくとも大径孔(11a)(21a)部分
    をラミネートする絶縁シート(12)(22)とを設け、 上記絶縁シート(12)(22)に、大径孔(11a)(21a)と概ね同
    心に形成されて、一方の導電性支柱(E5)(E6)を圧入状態
    で嵌挿させる小径孔(12a)(22a)を設けていることを特徴
    とする電極板。
  2. 【請求項2】上記小径孔(12a)(22a)は、放射方向に延び
    るスリット(12c)(22c)を備えている請求項1記載の電極
    板。
  3. 【請求項3】上記導電部(11,111)(21)は、高電圧供給源
    (V) の他方の電極と電気的に接続された他方の導電性支
    柱(E6)(E5)を圧入状態で嵌挿させる嵌挿孔(11b)(21b)を
    有し、 上記絶縁シート(12)(22)は、導電部(11,111)(21)を略全
    体にわたってラミネートしていると共に、嵌挿孔(11b)
    (21b)と概ね同心に形成されて、他方の導電性支柱(E6)
    (E5)を非接触状態で挿通させる挿通孔(12b)(22b)を備え
    ている請求項1記載の電極板。
  4. 【請求項4】上記嵌挿孔(11b)(21b)は、放射方向に延び
    るスリット(11c)(21c)を備えている請求項3記載の電極
    板。
  5. 【請求項5】所定の方向に間隔を隔てて多数配設される
    陽極側電極板(10,110)と、 各陽極側電極板(10,110)の間に所定の間隔を隔てて配設
    される陰極側電極板(20)と、 各電極板(10,110)(20)を貫通し、且つ、一方の電極板(1
    0,110)(20)と電気的に絶縁されると共に他方の電極板(2
    0)(10,110)と電気的に接続された状態で各電極板(10,11
    0)(20)を支持する導電性支柱(E5)(E6)と、 導電性支柱(E5)(E6)と絶縁される電極板(10,110)(20)に
    形成され、当該導電性支柱(E5)(E6)を非接触状態で貫通
    させる大径孔(11a)(21a)と、 導電性支柱(E5)(E6)と電気的に接続される電極板(20)(1
    0,110)に形成され、当該導電性支柱(E5)(E6)を圧入状態
    で嵌挿させる嵌挿孔(11b)(21b)とを備え、 少なくとも上記大径孔(11a)(21a)が形成された部位をラ
    ミネートする絶縁シート(12)(22)を設け、 この絶縁シート(12)(22)に、大径孔(11a)(21a)と概ね同
    心に形成されて、導電性支柱(E5)(E6)を圧入状態で嵌挿
    させる小径孔(12a)(22a)を設け、 上記導電性支柱(E5)(E6)には、嵌挿孔(11b)(21b)及び小
    径孔(12a)(22a)をそれぞれ嵌合させる環状溝(5a,5b)(6
    a,6b)を設けていることを特徴とする電極板の支持構
    造。
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