JPH0663227A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JPH0663227A
JPH0663227A JP4242545A JP24254592A JPH0663227A JP H0663227 A JPH0663227 A JP H0663227A JP 4242545 A JP4242545 A JP 4242545A JP 24254592 A JP24254592 A JP 24254592A JP H0663227 A JPH0663227 A JP H0663227A
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JP
Japan
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game
special
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winning
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JP4242545A
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English (en)
Inventor
Kichihei Niiyama
吉平 新山
Koji Ito
広司 伊東
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Sophia Co Ltd
Original Assignee
Sophia Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 遊技者が多量の賞球を獲得した特別遊技権利
の消滅後にも特別遊技権利を発生し易くする。 【構成】 特定図柄設定スイッチ108を遊技店の管理
者等が操作することに基づいて設定した特定図柄を、特
定図柄設定制御手段160が可変表示制御手段148へ
供給し、該可変表示制御手段148の制御に基づいて行
われる予備遊技において、可変表示装置27の停止図柄
が特定図柄に該当していた場合に、可変表示制御手段1
48が権利発生率変動制御手段156を機能させること
により、権利発生率変動制御手段156が補助変動入賞
装置のモータ70を作動させて、補助変動入賞装置の特
別入賞口を広くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遊技者にとって不利な
第1状態と遊技者にとって有利な第2状態とに変換可能
な変動入賞装置を備え、該変動入賞装置内の特別入賞領
域へ球が入賞することで遊技状態が移行する遊技機に関
する。
【0002】
【従来の技術】近来の遊技機においては、遊技上の興趣
を高めるために、より複雑な遊技内容を設定しており、
通常の遊技状態において所定の入賞口等へ入賞すること
を条件として、別の遊技状態へ移行し、この別遊技にお
いても特定の条件が満たされることで更に別の遊技状態
へ移行するものが各種提案されている。
【0003】斯かる遊技機の代表的なものとして、通常
遊技状態から変動入賞装置を用いて行う補助遊技へ移行
し、変動入賞装置を間歇的に1〜2回だけ遊技者にとっ
て有利な第2状態に変換する補助遊技において、変動入
賞装置内の特別入賞領域へ球が入賞することを条件とし
て、変動入賞装置を所定条件が満たされるまで第2状態
に間歇的に変換することを1サイクルとした有利な遊技
を、当該サイクル中に特別入賞領域への入賞球が発生す
ることで所定回数までサイクル更新可能な特別遊技を行
える遊技内容(所謂第2種)の遊技機や、通常の遊技状
態から変動入賞装置を間歇的に第2状態にする補助遊技
へ移行し、補助遊技において変動入賞装置内の特別入賞
領域へ入賞すると、変動入賞装置を遊技者にとって有利
な第2状態に変換させる特別遊技を行う為の権利たる特
別遊技権利が発生する遊技内容(所謂第3種)の遊技機
等がある。さらに、この遊技内容には、更に予備遊技等
が付加されて、一層複雑な遊技内容に設定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の遊技内容の遊技機においては、遊技者が多量の
賞球を獲得可能な特別遊技あるいは特別遊技権利(これ
らを遊技上の特別状態という)が終了した後には、短時
間の内に再び特別状態が発生することは希であり、遊技
者が必ずしも十分に満足できる量の賞球を獲得できると
は限らない。すなわち、特別状態の発生と関連する変動
入賞装置内の特別入賞領域への分別確率は、遊技店側の
経営と密接に関わる事項であるために、通常の変動入賞
装置は、比較的容易に特別入賞領域へ分別されないよう
な構造となっているからである。また、上記したよう
に、1回の特別状態が消滅すると次回の特別状態が短時
間で発生することは希であるために、特別状態消滅後に
おける遊技者の期待感は薄く、必ずしも十分に遊技上の
興趣を高めているとはいえない点もあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記に鑑み提案
されたもので、遊技部(9)を有する遊技盤(10)
と、上記遊技盤(10)の遊技部(9)内に設けられ、
遊技者にとって不利な第1状態と遊技者にとって有利な
第2状態とに変換可能であると共に、内部に受け入れた
球を一般入賞領域(例えば第1,第2一般入賞口49,
51)もしくは特別入賞領域(例えば特別入賞口50)
に分別可能で、且つ内部へ受け入れた球を特別入賞領域
(50)へ分別し易い優遇状態に変換可能な変動入賞装
置(28)と、上記変動入賞装置(28)内の特別入賞
領域(50)に球が入賞することを一つの条件として、
遊技者に最も大きな遊技利益を与え得る遊技上の特別状
態を発生させると共に、予め定めた所定条件が満たされ
ることで特別状態を消滅させる特別状態制御手段(例え
ば第2遊技制御手段105)と、予め定めた遊技状態を
検出する設定遊技状態検出手段(例えば特定停止図柄判
定手段155)と、上記設定遊技状態検出手段(15
5)が設定遊技状態の発生を検出することに基づき、所
定のタイミングで上記変動入賞装置を優遇状態に変換さ
せる優遇状態発生制御手段(例えば、確率変動制御手段
154と権利発生率変動制御手段156)と、を備える
ものとした。
【0006】
【作用】予め定めた遊技状態が発生したことを設定遊技
状態検出手段が検出すると、所定のタイミングで優遇状
態発生制御手段が変動入賞装置を優遇状態に変換するこ
とにより、優遇状態中の変動入賞装置に受け入れられた
球は、高確率で特別入賞領域に分別されることとなる。
また、変動入賞装置内の特別入賞領域への入賞に関連さ
せて特別状態制御手段が特別状態を発生させることによ
り、遊技者は遊技上の特別状態において最も大きな遊技
利益を獲得できる。
【0007】
【実施例】次に、遊技媒体に小球を用いるパチンコ遊技
の可能な遊技機とした本発明の実施例につき、添付図面
に基づいて詳細に説明する。
【0008】遊技機1は図1に示すように、主枠2と補
助枠3とから構成してあり、主枠2には遊技に関連した
各種機能(後に詳述)を付加し、補助枠3にはプリペイ
ドカード(所定の金額で予め販売されるパチンコ遊技用
のカードであって、通貨と等価な有価データを磁気記録
部に記憶させたものをいう)の使用を可能ならしめるカ
ード制御機能や球貸制御機能等を付加してある。
【0009】上記主枠2は、中空箱枠状の機枠4の前面
側へ額縁状の前面枠5を回動可能に設けることで構成し
てある。上記前面枠5に開設した窓部にはガラス枠6お
よび前面パネル7を回動可能に設けてあり、透明なガラ
スが配設されるガラス枠6の後方には、ガイドレール8
で囲まれた遊技部9を有する遊技盤10を配設してあ
る。上記ガラス枠6の下方に位置する前面パネル7に
は、遊技盤10の遊技部9内に設けた何れかの入賞領域
に打球が入賞することに基づく賞球や、上記補助枠3内
の球貸制御装置11を操作することに基づく貸球を貯留
する球供給皿12を設けてあり、この球供給皿12より
打球発射機構(図示省略)の発射球待機部へ球を供給す
るのである。また、前面枠5の下部適所には打球発射機
構を操作するための操作ハンドル13や、上記球供給皿
12に貯留できない球を受け入れる球受皿14等を適宜
に設けてある。
【0010】上記補助枠3内に収納される球貸制御装置
11は、カード挿排口15より挿入されたプリペイドカ
ードの有価データを読み取ると共に、例えば球供給皿1
2に設けた球貸スイッチ16を遊技客が操作することに
応じて所定数の遊技球を貸し出し、貸し出した遊技球に
相当する通貨を減算した値にプリペイドカードの有価デ
ータを書き換え、返却スイッチ17を遊技客が操作する
か、もしくはプリペイドカードの有価データの残数が
“0”になった場合に、内部に取り込んでいたプリペイ
ドカードをカード挿排口15より排出するのである。な
お、球貸スイッチ16が操作されることで球貸排出に供
された度数分の有価データを、球貸制御装置11が常時
プリペイドカードの有価データより減算する場合に限ら
ず、カード排出等の適宜なタイミングで、プリペイドカ
ードの書換動作を行う構成とする場合もある。また、カ
ード挿排口15よりプリペイドカードが排出されると、
例えばLED等よりなるカード挿入中表示ランプ18の
点灯表示が消え、カード制御装置11がプリペイドカー
ドを受け付けていない状態を遊技者に可視表示できるよ
うにしてある。
【0011】上記球貸スイッチ16の近傍には、数字を
表示可能な表示手段(例えば7セグメント式の可変表示
器を3個併設することによって3桁の数字を表示可能)
たる残度数表示器19と、当該プリペイドカードの使用
に基づく球貸動作を行える状態である旨を表示するため
の操作スイッチ有効表示器20とを設けてある。また、
残度数表示器19とは別途に、プリペイドカードを球貸
制御装置11へ挿入した際の度数を表示するための挿入
時度数表示器22を補助枠3の適所に設けてあり、該挿
入時残度数表示器22の表示度数と残度数表示器19の
表示度数とを比較することで、遊技者は当該遊技機1に
おいて借り出した球数を把握可能となり、遊技者の便に
供することができる。また、補助枠3の適所(図1にお
いては上部)には、プリペイドカードの使用に基づく貸
球動作が可能な状態であることを表示するカード使用可
能表示器21を設けてある。
【0012】また、前面枠5の上部適所には、当該遊技
機1の遊技状態に応じた表示を行う動作表示ランプ23
を設けてあり、該動作表示ランプ23の点灯あるいは点
滅状態に応じて、遊技店の従業員等は当該遊技機1の遊
技状態を判断できるようにしてある。さらに、前面枠5
の適所には(図1においては動作表示ランプ23の右側
方)設定特定図柄表示器24を設けてあり、遊技店側で
当該遊技機1に設定した特定図柄(例えば「7」等のラ
ッキーナンバー)を設定特定図柄表示器24に可視表示
できるようにしてある。なお、設定特定図柄表示器24
は本実施例の如く7セグメント式可変表示器で構成する
場合に限らず、各種図形や記号(例えば「$」や「萬」
等)を特定図柄に設定する場合にも対応できるように、
カラー液晶表示装置等を用いてもよい。
【0013】遊技機1の遊技盤10の表面には、第1図
で示すように、ガイドレール8で囲んだ遊技部9を形成
し、該遊技部9内に無数の障害釘を植設するとともに、
風車25…や入賞具26…を配設し、また遊技部9内の
ほぼ中央には、可変表示装置27を有すると共に内部に
複数の入賞領域を備える補助変動入賞装置28を配設
し、該補助変動入賞装置28の下方に始動入賞口29,
29、特定入賞口30を並設してあり、始動入賞口29
に入った球が流下する流路には可変表示始動検出器31
を、特定入賞口30に入った球が流下する流路には特定
入賞球検出器32を、各々設けてある。上記可変表示装
置28に設けられた可変表示装置27は、例えば7セグ
メント式可変表示器より構成するものとし、複数の識別
記号(「0」〜「9」の数字)を高速で変換表示できる
ものとしてある。
【0014】さらに、遊技部9内の適所(図面の実施例
においては補助変動入賞装置28の左右両側下方部)に
は、特別遊技権利が発生した際の特別遊技に用いる変動
入賞装置33,33を配設してある。そして、これら変
動入賞装置33,33は夫々駆動ソレノイド34,34
を備え、該駆動ソレノイド34,34のオフ時には1対
の翼片が入賞領域を狭小ならしめることで遊技者にとっ
て不利な第1状態を保持するが、駆動ソレノイド34,
34のオン時には1対の翼片が入賞領域を拡げること
で、遊技者にとって有利な第2状態に変換されるものと
してある。また、上記変動入賞装置33,33へ入賞し
た球が流下する流路には計数用検出器35,35を設け
てある。
【0015】補助変動入賞装置28は、遊技盤10の表
面に取付ける基板36のほぼ中央に開口部37を開設
し、該開口部37の上方の基板36表面に横長な箱状の
鎧部38を突設するとともに、該鎧部38の上面に天入
賞口39を形成し、開口部37の左右には、直立状に起
立して球の流入を阻止する第1状態と上端を外側に倒し
て球を受け入れる第2状態とに変換可能な一対の可動片
40,40を支軸41,41により回動可能に支承する
とともに、各可動片40の下方に阻止壁42を設け、開
口部37の下縁には両阻止壁42,42の下端部分を連
結するようにして前面装飾板43を設ける。
【0016】そして、基板36の裏側に設けた凹室44
の底面45の下側に前後方向に長尺な板状の第1区画部
材46と第2区画部材47を球径よりも僅かに離隔した
状態で配するとともに、この第1区画部材46と第2区
画部材47の長さの途中を夫々軸48,48により凹室
44の底面45の下面に揺動可能に軸着し、両阻止壁4
2,42の下端部分の間に上記第1区画部材46と第2
区画部材47の各先端部分を臨ませることにより一方の
阻止壁42の下端部分と第1区画部材46の先端部分と
の間に第1の一般入賞領域としての第1一般入賞口49
を、第1区画部材46の先端部分と第2区画部材47の
先端部分との間に特別入賞領域としての特別入賞口50
(所謂V入賞口)を、第2区画部材47の先端部分と他
方の阻止壁42の下端部分との間に第2の一般入賞領域
としての第2一般入賞口51を形成してある。
【0017】そして、特別入賞口50に入った球が流下
する流路には特別入賞球検出器52を、第1一般入賞口
49と第2一般入賞口51に入った球と特別入賞口50
に入って特別入賞球検出器52に作用した球が流下する
流路には補助変動入賞装置用カウントスイッチ53を各
々設けてある。なお、第1区画部材46の先端及び第2
区画部材47の先端には夫々小装飾板54,54を取付
け、この小装飾板54,54を前面装飾板43の切欠部
内に臨ませてある。したがって、第1区画部材46と第
2区画部材47が揺動すると、先端の小装飾板54,5
4が切欠部内を互いに異なる左右方向に移動して近づい
たり離隔したりする。
【0018】また、基板36の裏側には前記したように
底面45が開口部37に向って僅かに下り傾斜した凹室
44を形成し、該凹室44内の正面壁部に支持軸55,
55により人形56を上下動可能に設けるとともに、該
人形56の前方には凹室44の奥に向って僅かに下り傾
斜した棚状の球案内板57を設け、基板36の左右に形
成した窓部58,58の裏側には半円筒状の装飾部材5
9,59を回動可能に設ける。そして、凹室44の裏側
には、前記した可動片40を駆動する可動片駆動機構
と、第1区画部材46と第2区画部材47を駆動するこ
とによって、特別入賞口50を遊技者にとって不利な第
1状態と遊技者にとって有利な第2状態とに変換するた
めの区画部材駆動機構と、人形56を駆動する人形駆動
機構と、凹室44内に上方から垂れる変動表示部材とし
ての垂幕60を駆動する変動表示部材駆動機構とを設け
る。
【0019】可動片駆動機構は、図4及び図5に示すよ
うに、凹室44の裏側に設けた駆動源取付板61に電気
的駆動源として2つの第1ソレノイド62,62を取付
け、各第1ソレノイド62のプランジャ63に連結杆6
4を固定するとともに該連結杆64にスプリング65の
一端を接続して付勢し、一端に可動片40を取付けた支
軸41の他端にクランク状の回動杆66を固定し、該回
動杆66のピン67を上記した連結杆64の孔68内に
遊嵌してなる。したがって、各第1ソレノイド62が消
磁した状態においては、スプリング65の付勢により各
可動片40が直立して凹室44内に球が入ることを阻止
する。即ち、遊技部9内を流下する球を凹室44内に導
入しない遊技者にとって不利な第1状態となる。この様
に、各可動片40は、第1状態においては、鎧部38の
左右から下方に突出した部分、及び阻止壁42と連なっ
て阻止部材としても機能する。
【0020】一方、各第1ソレノイド62,62が励磁
すると、スプリング65の付勢に抗してプランジャ63
が上昇して回動杆66、支軸41及び可動片40をほぼ
90度回動する。この様にして各可動片40が上端を外
側に倒す方向に回動すると、遊技部9内を流下してきた
球を可動片40上に受け止めて球案内板57に案内する
状態、即ち遊技者にとって有利な(球を受け入れ易い)
第2状態に変換する。第2状態において各可動片40に
より受け止められた球は、球案内板57上を凹室44の
奥に向って転動した後、球案内板57の傾斜下端と凹室
44の正面壁との間の間隙を通って凹室44の底面45
上に落下し、底面45の下り傾斜により開口部37に向
って転動し、第1,第2一般入賞口49,51もしくは
特別入賞口50の何れかに入る。この様に、各可動片4
0は、第2状態においては、球を凹室44内に導入する
球導入手段として機能する。
【0021】そして、各第1ソレノイド62,62が消
磁すると、スプリング65の付勢によりプランジャ63
が下降して支軸41を戻り回動するので、可動片40が
戻り回動して球を受け入れ易い横倒し状の第2状態から
球を受け入れない直立状の第1状態に復帰するのであ
る。
【0022】なお、図面に示す区画部材駆動機構は、第
1区画部材46と第2区画部材47を駆動するだけでな
く基板36の左右に設けた装飾部材59,59をも駆動
するもので、凹室44の裏側に設けたベース板69に電
気的駆動源として減速機付モータ70を取付けるととも
に該モータ70の出力軸71にカム72を取付け、第1
区画部材46及び第2区画部材47の後端に各々突設し
た駆動ピン73,73を上記カム72の略楕円形の溝7
4内に出力軸71を中心として約180度位相を変えた
位置に遊嵌してなる。
【0023】また、上記したカム72には停止位置検出
器として第1フォトセンサ75を臨設し、カム72の外
周面に突設した突片76により上記第1フォトセンサ7
5を作動させるようにしてあり、本実施例においては、
第1区画部材46と第2区画部材47とが互いに離隔し
た状態、すなわち特別入賞口50が最も開成すること
で、補助変動入賞装置28内に招じ入れられた球を特別
入賞領域たる特別入賞口50へ分別し易い優遇状態を検
出可能としてある。なお、カム72に設ける突片76
は、出力軸71の軸心に対して対象な位置に1つ宛て設
けるものとしてあり(図6においては1方は省略)、モ
ータ70が半回転する毎に生ずる優遇状態を検出可能に
してある。さらに、第1区画部材46と第2区画部材4
7とが互いに近接した状態、すなわち特別入賞口50が
最も狭小になることで、補助変動入賞装置28内に招じ
入れられた球を特別入賞領域たる特別入賞口50へ分別
し難い反優遇状態を検出できるようにしても良い。
【0024】上記のように構成した区画部材駆動機構に
おいては、例えば第1フォトセンサ75の検出出力から
所定時間だけモータ70を駆動させることにより、カム
72の溝74の短径部分が縦方向に、長径部分が横方向
に向く位置(反優遇状態)で停止する。この状態では、
第1区画部材46と第2区画部材47の各駆動ピン73
が溝74の長径部分に嵌合しているので、第1区画部材
46の先端部分と第2区画部材47の先端部分とが最も
近付き、このため特別入賞口50の幅が最小となるとと
もに、第1一般入賞口49と第2一般入賞口51の幅が
最大となる。なお、本実施例に係る特別入賞口50は、
幅が最小な反優遇状態であっても、球径よりも僅かに幅
広となるように設定し、補助変動入賞装置28内に受け
入れられた球を充分に入賞させ得る構成としたが、反優
遇状態においては球をいっさい受け入れない状態となる
ように構成しても良い。
【0025】そして、モータ70の作動によりカム72
が回動すると、第1区画部材46の駆動ピン73と第2
区画部材47の駆動ピン73が嵌合する溝74が移動
し、両駆動ピン73,73が溝74の短径部分に相対的
に移行しながら嵌合する。したがって、両駆動ピン7
3,73の間隔が縮小され、これにより第1区画部材4
6と第2区画部材47が軸48,48を中心にして夫々
異なる方向に回動し、第1区画部材46の先端部分と第
2区画部材47の先端部分との間隔が次第に拡大され、
カム72がほぼ90度回動したときに上記間隔、即ち特
別入賞口50の幅が最大になり(優遇状態)、これに伴
なって第1一般入賞口49と第2一般入賞口51の幅が
縮小されて最小となる。更にカム72が回動すると、第
1区画部材46の先端部分と第2区画部材47の先端部
分との間隔が次第に縮小され、即ち特別入賞口50の幅
が次第に縮小され、これに伴って第1一般入賞口49と
第2一般入賞口51の幅が次第に拡大される。
【0026】この様にしてカム72がほぼ180度回動
すると、特別入賞口50の幅が最小となるとともに第1
一般入賞口49と第2一般入賞口51の幅が最大とな
り、ほぼ270度回動すると、特別入賞口50の幅が最
大になるとともに第1一般入賞口49と第2一般入賞口
51の幅が最小となり、ほぼ360度回動すると第1一
般入賞口49、特別入賞口50及び第2一般入賞口51
の幅が夫々初期状態に復帰する。
【0027】また、区画部材駆動機構には両装飾部材5
9,59を駆動するために、カム72よりも僅か上方の
ベース板69に支持ピン77,77を突設し、ベース板
69前面に沿って設けた横長な連動部材78の長孔7
9,79内に上記支持ピン77,77を遊嵌し、カム7
2の外周面に突設した爪片80が当接する連動部材78
のほぼ中央に受ピン81を突設するとともに、該受ピン
81の基端鉤部にスプリング82の一端を接続して連動
部材78を一方に付勢し、連動部材78の左右端部から
前方に突出した各連動杆83の先端を装飾部材59の腕
部84の孔内に遊嵌する。
【0028】したがって、モータ70の作動によりカム
72が回動すると、カム72と一体的に回動する爪片8
0が受ピン81に当接し、該受ピン81をスプリング8
2の付勢に抗して図6左側に押圧する。受ピン81が押
圧されて連動部材78が図6左側に移動すると、連動杆
83が腕部84を回動するので、これにより装飾部材5
9が軸85を中心にして緩やかに回動する。そして、更
にカム72が回動して連動部材78を充分に移動する
と、爪片80が受ピン81から外れるので、連動部材7
8がスプリング82の付勢により図6右側に戻り移動
し、これにより装飾部材59が軸85を中心にして戻り
回動する。
【0029】上記の様に、区画部材駆動機構のモータ7
0の作動によりカム72が回動すると、第1、第2区画
部材46,47が移動して特別入賞口50の幅を変化さ
せるとともに、連動部材78が左右に往復移動して両装
飾部材59,59を往復回動する。なお、本実施例にお
いては、カム72における爪片80の取付位置と、爪片
80と受ピン81との当接タイミングとを適宜に設定す
ることによって、当該補助変動入賞装置28が優遇状態
に変換された場合には、当該補助変動入賞装置28が優
遇状態である旨の表示を記載した装飾部材59の周面部
が前面側に表出するものとしてある。斯くすることによ
って、装飾部材59,59を、当該変動入賞装置28が
優遇状態に変換された「確率変動状態」である旨を遊技
者に知らせるための確率変動報知手段と成し得るのであ
る。なお、爪片80もカム72に2つ設けるものとして
あり、モータ70の半回転毎に夫々の爪片80,80で
受ピン81を押圧し、適宜なタイミングで優遇状態の報
知を行うのである。
【0030】なお、区画部材駆動機構は、特別入賞口5
0を構成する第1区画部材46と第2区画部材47を移
動して各入賞口49,25,26の有効幅を変更するこ
とができればどのような構成でもよく、例えばリンク機
構を介してソレノイドで駆動するようにしてもよい。
【0031】人形駆動機構は、図5に示すように、ベー
ス板69の裏側に電気的駆動源として第2ソレノイド8
6を設けるとともに、ベース板69に貫通させた状態で
長さの途中を軸87により揺動杆88を揺動可能に軸着
し、該揺動杆88の一端を上記第2ソレノイド86のプ
ランジャに臨ませ、人形56から後向きに突出した支持
軸55の先端を揺動杆88の他端二又部に係合してな
る。したがって、第2ソレノイド86を間歇的に励磁す
ると、プランジャが上下に往復運動して揺動杆88を往
復揺動し、この揺動杆88の揺動により人形56が上下
動する。この様に、第2ソレノイド86の駆動により人
形56を上下動可能にすると、遊技において遊技状態が
変換されたときに人形56を上下動させることによって
遊技者にその旨を可視表示することができるばかりでな
く、装飾効果も高めることができる。
【0032】また、図面の実施例では、凹室44内に垂
幕60を垂らすことによっても遊技者に遊技状態の変換
を知らせることができるようにしてある。この垂幕60
を駆動する変動表示部材駆動機構は、凹室44の上面に
長尺な下板89とこの下板89よりも短尺な上板90と
を有し、上板90から外れた下板89上にガイド溝91
を形成したガイド部材92を前後方向に設け、上記ガイ
ド溝91内にスライド板93を前後方向に移動可能に設
けるとともに、該スライド板93の先端に垂幕60の一
端を接続し、電気的駆動源として設けたギヤードモータ
94の出力軸にピニオンギア95を取付け、該ピニオン
ギア95を上記スライド板93の上面のラックギア96
に噛合する。
【0033】そして、スライド板93の位置を検出する
ための第2フォトセンサ97及び第3フォトセンサ98
を上板90の後端と下板89の後端に設けるとともに、
第2フォトセンサ97に作用する第1遮断片99をスラ
イド板93の途中に、第3フォトセンサ98に作用する
第2遮断片100をスライド板93の後端に設ける。上
記したスライド板93は、常にはガイド溝91内の後端
部分に位置し、第2遮断片100が第3フォトセンサ9
8に作用した状態で停止している。この状態において、
垂幕60は、スライド板93により引き上げられてガイ
ド溝91内の前方部分に収納されている。したがって、
この状態では垂幕60を遊技者が見ることはできない。
【0034】一方、ギヤードモータ94の作動によりピ
ニオンギア95が回動すると、該ピニオンギア95に噛
合するラックギア96がスライド板93とともに前方、
即ち基板36の開口部37に向って移動し、このスライ
ド板93の移動により垂幕60が凹室44の天井面のス
リット孔から凹室44内に垂れ下がり、垂幕60が充分
に垂れ下がると第1遮断片99が第2フォトセンサ97
に作用する。なお、垂幕60の先端に重錘101を止着
しておくと、垂幕60が円滑に下降する。そして、第2
フォトセンサ97が作動すると、これによりギヤードモ
ータ94が反転する。したがって、スライド板93は後
退することとなり、該スライド板93の動作によって垂
幕60は引き上げられてゆく。スライド板93が充分に
後退すると、第2遮断片100が第3フォトセンサ98
に作用し、これによりギヤードモータ94が停止する。
【0035】この様に垂幕60は、ギヤードモータ94
の作動により凹室44内に出没するので、遊技状態を変
換するときにギヤードモータ94を作動すると、垂幕6
0が凹室44内に垂れ下がって遊技者にその旨を知らせ
ることができるとともに、垂幕60の出没により装飾効
果を高めることができる。なお、本実施例においては、
この垂幕60によって、遊技者に最も大きな遊技利益を
与え得る遊技上の特別状態たる特別遊技権利が発生した
旨を報知するものとしてある。
【0036】なお、上記した実施例においては、前後方
向に長尺な第1区画部材46と第2区画部材47を揺動
可能にすることで補助変動装置28を構成したが、特別
入賞口50へ分別し易い優遇状態に変換可能な変動入賞
装置であればどのような構成でもよい。
【0037】例えば、図7に示す他の補助変動入賞装置
28′においては、特別入賞口50の開口上縁左右両側
部に補助可動部材102,102を回動可能に設けるこ
とで、所謂チューリップ式の入賞装置と同様な特別入賞
領域を形成してある。この補助変動入賞装置28′にお
いては、両補助可動部材102,102が鉛直方向に立
ち上がった(図7中実線で示す)反優遇状態を通常時に
は維持する。そして、補助変動入賞装置28′を優遇状
態に変換させる際には、両補助可動部材102,102
が左右方向に回動させる。すなわち、両補助可動部材1
02,102が特別入賞口50の近傍に至った入賞球を
特別入賞口50へ生じ入れる誘導部材として機能するこ
とで、当該補助変動入賞装置28′を優遇状態(図7中
破線で示す)に変換できるのである。
【0038】また、上記した補助変動入賞装置28,2
8′においては、何れも特別入賞口50を拡径させるこ
とで優遇状態を生ぜしめるので、拡径の度合いをアナロ
グ的に変化させることが可能であり、例えば特別入賞領
域たる特別入賞口50の呵々右傾の度合いに応じて「第
1優遇状態」、「第2優遇状態」等を多段階的に設定す
るようにしても良い。
【0039】さらに、補助変動入賞装置を優遇状態に変
換させるための手段は特別入賞領域を拡大させる構成に
限らず、例えば、補助変動入賞装置内に受け入れられた
球を特別入賞領域へ導出するように、特別入賞領域への
流入確率の高い球流路を形成する(上記実施例に即して
いえば、凹室44内の底面45を前後方向に中折れ状態
に変換することで、特別入賞口50への球流路を窪み状
に形成することができるし、特別入賞口50の左右に位
置する第1,第2一般入賞口49,51への球流入を阻
止するような位置に、球流路変換部材を現出させること
によっても特別入賞口50への入賞率を高めることがで
きる。)ようにしてもよいし、補助変動入賞装置内に受
け入れられた球を予め定められた位置へ搬送すること
で、特別入賞口への入賞確率を高めるようにしても良
い。また、補助変動入賞装置内に設けた複数の入賞口の
中で、特別入賞領域として機能させる入賞口の数を可変
制御することによっても、優遇状態あるいは反優遇状態
を生ぜしめることができる。その他の構成であっても、
特別入賞領域への入賞確率を変化させられる公知既存の
変動入賞装置を補助変動入賞装置として用いても良い。
【0040】次に、上記した構成からなる補助変動入賞
装置28を設けた遊技機1(所謂第3種)における遊技
の概要について説明する。なお、常態において、補助変
動入賞装置28の両可動片40,40は直立状に停止し
て球を受け入れない第1状態であり、また変動入賞装置
28内の特別入賞口50が最も狭小な反優遇状態を保持
するものとしてある。
【0041】遊技者が操作ハンドル13を操作すること
により発射された球が遊技盤10の遊技部9内に入る
と、障害釘に当って流下方向を変更しながら流下する。
そして、この球が始動入賞口29へ通過入賞すると、可
変表示始動検出器31がこの球を検出して電気的制御装
置103に信号を送る。電気的制御装置103は、可変
表示始動検出器31からの信号を受けると、可変表示装
置27を作動させて、遊技者が識別できない速さで数字
を可変表示させ、電気的制御装置103のタイマに予め
設定してある所定時間が経過するか、或は遊技者がスト
ップスイッチ(図示せず)を操作すると、可変表示装置
27の可変表示が終了し、停止図柄が固定表示される状
態となる。すなわち、通常遊技状態において、可変表示
始動検出器31が入賞球を検出することを条件として、
可変表示装置17を用いた予備遊技が開始されるのであ
る。
【0042】この停止図柄が予め設定してある賞態様を
形成した場合(例えば「3」や「7」が表示された場
合)には、補助変動入賞装置28における補助変動入賞
装置28の第1ソレノイド62を所定時間(例えば1.
5秒間)もしくは電気的制御装置103で定めた所定数
(例えば1個)の入賞球を補助変動入賞装置用カウント
スイッチ53が計数するまで励磁する。したがって、補
助変動入賞装置28は、可変表示装置27の停止図柄が
賞態様に該当すると、所定時間経過もしくは所定数の入
賞の何れか最先の条件が満たされるまで可動片40,4
0を開いて、遊技者にとって有利な(打球を受け入れ易
い)第2状態に変換する。なお、上記何れかの条件が満
たされると、第1ソレノイド62が消磁するので、補助
変動入賞装置28は、遊技者にとって不利な(可動片4
0,40を閉じて球を受け入れない)第1状態に復帰す
ることとなる。
【0043】上記の如く第2状態に変換させられた補助
変動入賞装置28に打球が入賞すると、該入賞球は凹室
44に受け入れられた後に底面45へ落下し、一般入賞
領域としての第1,第2一般入賞口49,51もしくは
特別入賞領域としての特別入賞口50の何れかに入賞す
ることで、特別入賞球と一般入賞球とに分別される。す
なわち、上記可変表示装置27で賞態様が形成されるこ
とを条件として行われる補助遊技においては、補助変動
入賞装置28内に受け入れた球を一般入賞球若しくは特
別入賞球に分別し、この分別状態に基づいて遊技状態移
行条件を判定するのである。そして、補助変動入賞装置
28内に受け入れられた球が全て一般入賞球として分別
されていた場合には、遊技状態移行条件は満たされなか
ったものとして、通常の遊技状態に復帰する。なお、補
助変動入賞装置28の第2状態変換動作後に、可変表示
始動検出器31の検出信号に基づく記憶があった場合に
は、再び可変表示装置27の変換表示を開始し、上記と
同様な動作が繰り返される。
【0044】しかして、補助変動入賞装置28に受け入
れられた球のうち少なくとも1個が特別入賞口50に入
賞することで特別入賞球検出器52により検出される
と、該特別入賞球検出器52は電気的制御装置103に
特別入賞球検出信号を送出し、該信号の入力によって、
電気的制御装置103は特別入賞球の発生を確認し、遊
技者に最も大きな遊技利益を与え得る遊技上の特別状態
たる特別遊技権利を発生させるのである。すなわち、予
備遊技で可変表示装置27に賞態様が形成され、且つ補
助遊技で変動入賞装置28内の特別入賞領域に球が入賞
することを条件として、特別遊技権利が発生するのであ
る。
【0045】なお、上記補助遊技を実行するに際して
は、補助変動入賞装置の可動片40,40を左右方向に
開成させることで第2状態を生ぜしめるのみでなく、装
飾部材59による優遇状態の報知や垂幕60による特別
遊技権利発生状態の報知も併せて行う。また、第1,第
2区画部材46,47を適宜に動作させることで優遇状
態あるいは反優遇状態に変換させる動作は、補助遊技中
に行う場合に限らず、予め優遇状態あるいは反優遇状態
に固定した状態で補助遊技が開始されるようにしても良
い。
【0046】斯くして、この特別遊技権利が発生した後
(特別状態中)に遊技部9内を流下してきた球が特定入
賞口30に入賞すると、特定入賞球検出器32がこの球
を検出して電気的制御装置103に信号を送り、電気的
制御装置103はこの信号に基づいて変動入賞装置33
の駆動ソレノイド34を所定期間だけ、例えばタイマに
設定した所定時間(例えば10秒間)が経過するまでの
期間、或は変動入賞装置33に所定数(例えば10個)
の球が入賞するまでの期間だけ励磁する。すなわち、変
動入賞装置33は、上記条件が満たされるまでの所定期
間の間だけ球を受け入れ易い第2状態に変換されるので
ある。
【0047】第2状態に変換中の変動入賞装置33に打
球が入賞すると、計数用検出器139がこの球を1個宛
検出して電気的制御装置103に検出信号を送り、電気
的制御装置103はこの信号に基づいて、第2状態変換
中における変動入賞装置33への入賞球数を計数し、所
定数に達すると駆動ソレノイド34を消磁して変動入賞
装置33を第1状態に復帰させる。なお、入賞球数が所
定数に達しなくても、所定時間が経過すると、電気的制
御装置103は駆動ソレノイド34を消磁して変動入賞
装置33を第1状態に復帰させる。
【0048】この様に、所定時間の経過すること、また
は入賞球数が所定数に達することのいずれかの条件が成
立すると変動入賞装置33は第1状態に復帰するが、こ
の条件が成立するまでを1サイクルとし、上記条件が成
立した後に特定入賞口30への入賞に基づいて特定入賞
球検出器32が特定入賞球を検出する毎に、サイクルの
更新が行われ、特別遊技を所定の回数(例えば16サイ
クル目)まで継続することができる。即ち、変動入賞装
置33が第1状態に復帰した後に球が特定入賞口30に
入賞すると、特定入賞球検出器32がこの球を検出して
電気的制御装置103に信号を送り、この信号に基づい
て電気的制御装置103が変動入賞装置33の駆動ソレ
ノイド34を励磁し、2サイクル目に更新されて特別遊
技を継続する。
【0049】更に、この2サイクル目の特別遊技におい
て、変動入賞装置33への入賞球数が所定数(10個)
に達するか、または所定時間(10秒間)が経過する
と、駆動ソレノイド34が消磁して2サイクル目を終了
した後、球が特定入賞口30に入賞すると、同様にして
3サイクル目に更新されて特別遊技が継続される。この
ようにして、球が特定入賞口30に入ることを条件とし
てサイクルの更新が行われる。但し、最終の16サイク
ル目が終了すると、特別遊技の権利が消滅して、その後
で球が特定入賞口30に入賞してもサイクルの更新は行
われない。また、上述した如く、変動入賞装置33の第
2状態変換中に特定入賞口30に入賞した球は記憶され
ないために、更新可能なサイクル数は減ぜられる。
【0050】この様に、本実施例の遊技機1では、球が
始動入賞口29を通過することを条件として可変表示装
置27が作動し、この可変表示装置27により所定の賞
態様が形成されると、補助変動入賞装置28の補助変動
入賞装置28が第2状態に変換され、該補助変動入賞装
置28内に受け入れられた球が第1,第2一般入賞口4
9,51もしくは特別入賞口50に分別され、特別入賞
口50に分別された特別入賞球が特別入賞球検出器52
に作用し、これにより特別遊技の権利が発生し、この権
利が発生している状態で球が特定入賞口30に入賞する
ことを条件に変動入賞装置33が所定期間第2状態に変
換し、変動入賞装置33が第1状態に復帰してから球が
特定入賞口30に入賞することを条件としてサイクルの
更新が行われて特別遊技が継続される。そして、最終の
サイクルにおいて所定時間が経過、または入賞球数が所
定数に達すると、この時点で特別遊技の権利が消滅し
て、特定の遊技状態たる特別遊技が終了する。
【0051】なお、上記した特別遊技中に、可変表示始
動検出器31がゲート通過球を検出することに基づいて
発する始動入賞球検出信号によって可変表示装置27が
作動し、これにより賞態様が形成され、第2状態に変換
された補助変動入賞装置28に入賞した球が特別入賞球
に分別され、該特別入賞球を検出することに基づいて特
別入賞球検出器52より特別入賞球検出信号が出力され
ると、特別遊技の権利が消滅し、特別遊技はその時点で
終了(所謂パンク状態)となる。
【0052】次に、上記した各種遊技装置の動作制御を
行う電気的制御装置103の遊技制御に関連した構成に
ついて図8に基づいて説明する。この電気的制御装置1
03は、通常遊技制御、予備遊技制御および補助遊技制
御を司る第1遊技制御手段104と、特定の遊技状態た
る特別遊技を司る第2遊技制御手段105とから構成し
てある。
【0053】上記第1遊技制御手段104には、可変表
示始動検出器31より始動入賞球検出信号が始動入賞球
検出信号線L1を介して、補助変動入賞装置用カウント
スイッチ53より補助変動入賞装置入賞信号が補助変動
入賞装置入賞信号線L4を介して、可変表示確率設定ス
イッチ106より可変表示確率選択信号が可変表示確率
選択信号線L5を介して、第1キー挿入検出器107よ
り第1キー挿入検出信号が第1キー挿入検出信号線L6
を介して、特定図柄設定スイッチ108より特定図柄設
定信号が特定図柄設定信号線L7を介して、第2キー挿
入検出器109より第2キー挿入検出信号が第2キー挿
入検出信号線L8を介して、第1フォトセンサ75より
優遇状態位置検出信号が優遇状態位置検出信号線L9を
介して、夫々入力されるものとしてある。
【0054】また、この第1遊技制御手段104から
は、入賞個数記憶表示信号線L10を介して入賞個数記
憶表示指令信号が入賞個数記憶表示ランプ110へ、変
換指令信号線L11を介して変換指令信号が可変表示装
置27へ、補助変動入賞装置駆動信号線L12を介して
補助変動入賞装置駆動信号が補助変動入賞装置28の第
1ソレノイド62へ、設定確率表示信号線L13を介し
て設定確率表示信号が設定確率表示器111へ、設定特
定図柄表示信号線L14を介して設定特定図柄表示信号
が設定特定図柄表示器24へ、確率変動報知信号線L2
を介して確率変動報知信号が確率変動報知手段112
へ、区画部材駆動信号線L3を介して区画部材駆動信号
が補助変動入賞装置28のモータ70へ、夫々出力され
るものとしてある。
【0055】なお、上記実施例において説明した如く、
補助変動入賞装置28の装飾部材59を確率変動報知手
段112として機能させる場合には、モータ70の駆動
によって変換された補助変動入賞装置28の優遇状態あ
るいは反優遇状態(確率の変動状態)を報知できるの
で、確率変動報知手段112は別途設ける必要がない。
しかしながら、表示ランプや表示器等を用いて確率変動
状態を可視表示するようにすれば、確率変動の報知をよ
り明瞭ならしめることができる。また、確率変動時に
は、音声出力するようにしても良い。
【0056】一方、第2遊技制御手段105には、特別
入賞球検出器52より特別入賞球検出信号が特別入賞球
検出信号線L15を介して、特定入賞球検出器32より
特定入賞球検出信号が特定入賞球検出信号線L16を介
して、計数用検出器139より大入賞口入賞球検出信号
が大入賞口入賞球検出信号線L17を介して、夫々入力
されるようにしてある。
【0057】また、上記第2遊技制御手段105から
は、音声出力信号線L18を介して音声出力信号がスピ
ーカ113へ、権利発生状態表示信号線L19を介して
権利発生状態表示信号が権利発生表示手段114へ、特
定入賞口入賞数信号線L20を介して特定入賞口入賞数
信号が特定入賞数表示器115へ、大入賞口駆動信号線
L21を介して大入賞口駆動信号が変動入賞装置33の
駆動ソレノイド34へ、大入賞口入賞数表示信号先L2
2を介して大入賞口入賞数信号が大入賞口入賞数表示器
116へ、夫々出力するものとしてある。なお、上記実
施例においては、補助変動入賞装置28の垂幕60を権
利発生表示手段114として用いるものとした。
【0058】また、本実施例においては、特別遊技権利
の存続中に行う特別遊技に用いる変動入賞装置33を2
つ設ける構成としたので、両変動入賞装置33,33を
同時に状態変化させるものとせずに、各々独立した大入
賞口駆動信号を供給することで、各変動入賞装置33を
個別に駆動するようにしても良い。
【0059】なお、第1遊技制御手段104と第2遊技
制御手段105との間においても、各制御に必要な情報
として信号の授受が行われる。例えば、第2遊技制御手
段105より第1遊技制御手段104へ、変換指令信号
線L11′を介して変換指令信号が、補助変動入賞装置
駆動信号線L12′を介して補助変動入賞装置駆動指令
信号が、当り判定信号線L23′を介して当り判定信号
が、入賞個数記憶信号線L24′を介して入賞個数記憶
信号線が夫々供給されると共に、第1遊技制御手段10
4より第2遊技制御手段105へ権利発生中信号線L2
5′を介して権利発生中信号が供給されるものとしてあ
る。
【0060】先ず、第1遊技制御手段104の具体的構
成と制御の流れを図9に基づいて説明する。
【0061】可変表示始動検出器31より第1遊技制御
手段104へ入力された始動入賞球検出信号は可変表示
制御手段148へ供給され、該信号の入力に基づいて、
可変表示制御手段148は可変表示装置27へ変換指令
信号を出力し、可変表示制御手段148が出力する変換
指令に応じた表示図柄が可変表示装置27に順次変換表
示される。この可変表示制御手段148より出力される
変換指令信号は補助変動入賞装置制御手段149へも入
力されるものとしてあり、補助変動入賞装置制御手段1
49においても当該変換指令に基づく表示図柄を常時知
得可能なようにしてある。
【0062】そして、可変表示制御手段148が可変表
示装置27の変換表示を停止させる際には、可変表示制
御手段148より補助変動入賞装置制御手段149へ図
柄停止信号線L26を介して図柄停止信号が供給される
ものとしてあり、この図柄停止信号の入力タイミングに
基づいて、補助変動入賞装置制御手段149は可変表示
装置27の停止図柄が当りか否かを判定するのである。
なお、補助変動入賞装置制御手段149が停止図柄を
“当り”と判定した場合には、当り判定信号を第2遊技
制御手段142へ出力するものとしてある(図9中、
)。
【0063】上記補助変動入賞装置制御手段149が可
変表示装置27の停止図柄を判定した結果、賞態様を形
成していた場合(例えば停止図柄が「3」や「7」等の
場合)には、補助変動入賞装置制御手段149が補助変
動入賞装置28の第1ソレノイド62へ補助変動入賞装
置駆動信号を出力し、補助変動入賞装置28を遊技者に
とって有利な第2状態に変換させるのである。一方、可
変表示装置27の停止図柄が“外れ”と判定された場合
には、そのまま通常の遊技状態に復帰する。なお、可変
表示制御手段148より可変表示装置27へ出力される
変換指令信号および補助変動入賞装置制御手段149よ
り第1ソレノイド62へ出力される補助変動入賞装置駆
動信号は、夫々変換指令信号線L11′および補助変動
入賞装置駆動信号線L12′を介して第2遊技制御手段
105へ供給されるものとしてある(図9中、および
)。
【0064】また、可変表示制御手段148は可変表示
始動検出器31よりの始動入賞球検出信号を所定数(本
実施例においては4個)まで記憶するものとしてあり、
この記憶数に応じた始動記憶数表示信号を入賞個数記憶
表示ランプ110へ出力する。そして、一の始動記憶に
基づく可変表示装置27の変換表示が終了(或いは、補
助変動入賞装置制御手段149の“当り判定”に基づい
て行われる補助変動入賞装置28の変換動作が終了)し
た後に、始動記憶数が“0”になっていなければ(記憶
数が1以上であれば)、この始動記憶に基づいて、新た
に可変表示装置27の変換表示が開始されるのである。
さらに、この始動記憶に基づく入賞個数記憶表示が為さ
れている場合には、可変表示制御手段148より入賞個
数記憶信号線L24を介して入賞個数記憶信号が第2遊
技制御手段105へ供給されるものとしてある(図9
中、)。
【0065】また、補助変動入賞装置制御手段149に
よる補助変動入賞装置28の第2状態変換中は、補助変
動入賞装置制御手段149より補助変動入賞装置動作中
信号線L27を介して補助変動入賞装置動作中信号が可
変表示制御手段148へ供給されるものとしてあり、該
信号入力中においては、新たな始動記憶に基づく補助遊
技の開始が規制されるようにしてある。なお、この始動
記憶は、可変表示装置27の変換表示による補助遊技が
行われる毎に減数される。
【0066】ここで、本実施例においては、上記した可
変表示始動検出器31への通過入賞に基づく可変表示装
置27の変換表示制御に介入することにより、予備遊技
において可変表示装置27の停止図柄が賞態様に該当す
る確率を外部制御可能としてあり、以下にこの制御動作
に関連した構成および制御内容を説明する。
【0067】管理者が可変表示確率を設定するために
は、先ず遊技機1の裏面側等に設けた設定操作部に設け
た鍵孔に第1キーを挿入する。このようにするのは、可
変表示確率の変更が正当な管理者でない者によって行わ
れることを防ぐためのセキュリティー機能を付加するた
めで、キーの他、暗証番号操作やIDカード等を適宜に
用いてよい。そして、適正な第1キーが用いられた場合
には、第1キー挿入検出器107より第1キー挿入検出
信号が可変表示確率設定制御手段150へ入力されるこ
とで可変表示確率設定制御手段150が能動化され、可
変表示確率設定制御手段150が能動化されることに基
づいて、可変表示確率設定スイッチ106よりの可変表
示確率選択信号が有効に入力されるようになるのであ
る。上記のようにして、可変表示確率選択信号が入力さ
れた可変表示確率設定制御手段150は、該選択信号に
応じた可変表示確率を選択し、該選択した可変表示確率
を“設定確率”とする。
【0068】すなわち、可変表示確率設定スイッチ10
6、第1キー挿入検出器107、可変表示確率設定制御
手段150が相互に機能することで、可変表示装置27
への可変表示確率を設定するための可変表示確率設定手
段を構成するのである。なお、可変表示確率設定制御手
段150は当該設定確率に応じた設定確率表示信号を設
定確率表示器111へ出力することで、設定確率表示器
111に設定確率が表示され、管理者は選択した可変表
示確率が適正なものか否かの確認を行うことができるの
である。
【0069】上記のようにして設定された設定確率を可
変表示確率設定制御手段150は記憶保持し、電源が切
れるまで、もしくは新たな可変表示確率が設定されるま
で、当該設定確率を可変表示制御手段148へ供給し続
けるのである。
【0070】また、予備遊技において可変表示装置27
の停止図柄が特別図柄(例えば「7」など)の場合に
は、該可変表示制御手段148より高確率化信号線L3
0を介して特定図柄設定信号が権利発生率変動制御手段
156へ供給されるものとしてあり、該信号の入力に伴
って権利発生率変動制御手段156が補助変動入賞装置
のモータ70へ区画部材駆動制令信号を出力すること
で、補助変動入賞装置28を優遇状態に変換するのであ
る。
【0071】なお、権利発生率変動制御手段156は、
第1フォトセンサ75よりの優遇状態位置検出信号に基
づいて、第1,第2区画部材46,47が最大に開成し
た優遇状態への変換タイミングを検出し、該検出タイミ
ングでモータ70への駆動出力を停止することにより、
適正な優遇状態への変換動作を行い得るものとしてあ
る。また、可変表示制御手段148は、確率変動報知手
段112へ確率変動報知信号を出力することにより、当
該遊技機1の補助変動入賞装置28が優遇状態に変換さ
れた旨を遊技者あるいは当該遊技店の店員等に報知する
のである。さらに、確率変動報知手段112は、当該遊
技店の各種遊技機1…を総括的に管理する管理装置へ管
理情報の一つとして確率変動状態を報知するように構成
しても良い。なお、上記した如く、モータ70の駆動に
伴って、補助変動入賞装置28の装飾部材59が変換動
作することによっても、優遇状態の発生を報知すること
ができる。
【0072】次に、図9における第1遊技禁止手段15
8の動作について説明する。第1遊技禁止手段158
は、第2遊技制御手段105から権利発生中信号線L2
5′により供給される権利発生中信号(図9中、)を
受ける。なお、この権利の発生中は、変動入賞装置33
(大入賞口)を遊技者にとって有利な第2状態に変換す
る特別遊技を所定回数(例えば16回など)まで行うも
のとし、この変動入賞装置33への入賞球に基づく多量
の賞球を獲得できることから、本遊技内容(第3種)の
遊技機1においては、遊技者が最も大きな遊技利益を受
け得る遊技上の特別状態として設定してある。
【0073】そして、本実施例における遊技機1の遊技
内容においては、遊技上の特別状態たる特別遊技権利の
有効な間に、補助変動入賞装置28内の特別入賞口50
への特別入賞球が発生することを防止して、当該特別遊
技権利が途中で消滅(所謂パンク)することを防止する
ために、上記した第1遊技禁止手段158を設けるもの
としてある。斯くすることによって、遊技者が特別遊技
権利におけるできるだけ多くの恩恵を受ける(変動入賞
装置33への多数の入賞球に基づく大量の賞球獲得す
る)まで、遊技上の特別状態を保持できるのである。以
下、その具体例について説明を行う。
【0074】まず、上記の特別状態強制消滅防止の第1
の態様としては、補助変動入賞装置28の第1ソレノイ
ド62を、補助変動入賞装置制御手段149を介して制
御する方法が挙げられる。すなわち、補助変動入賞装置
28内の特別入賞領域たる特別入賞口50へ遊技球が入
賞する可能性を可及的小ならしめるために、第1の特別
状態強制消滅防止の態様では、上記の第1遊技禁止手段
158が補助変動入賞装置制御手段149に作動禁止信
号を与え、第1ソレノイド62に対てしその作動を禁止
し、補助変動入賞装置28内に遊技球を受け入れない状
態を保持させるよう制御する。
【0075】上記の特別状態強制消滅防止の第2の態様
としては、同じく補助変動入賞装置28の第1ソレノイ
ド62を、補助変動入賞装置制御手段149を介して制
御する方法が挙げられる。第2の特別状態強制消滅防止
の態様では、上記の第1遊技禁止手段158が補助変動
入賞装置制御手段149に作動タイミング制御信号を与
え、第1ソレノイド62に対してその作動時間を短縮さ
せ、遊技球通過が通過し難い状態を保持させるように制
御するのである。なお、補助遊技における補助変動入賞
装置28の変換回数が複数回出ある場合には、作動タイ
ミングと併せて、作動回数を減数するものとしても良
い。
【0076】そして、上記の特別状態強制消滅防止の第
3の態様としては、可変表示装置27を、可変表示制御
手段148を介して制御する方法が挙げられる。すなわ
ち、上記の第1遊技禁止手段158が可変表示制御手段
148に作動禁止信号を与え、可変表示装置27に対し
その可変表示動作を禁止することによって、補助変動入
賞装置28を用いて行う補助遊技へ遊技状態を移行させ
るための予備遊技を行わせないものとし、可変表示装置
27に賞態様が形成されることを防止するのである。斯
くすることで、予備遊技から補助遊技への遊技状態移行
条件が満たされないために、特別遊技権利の有効な間に
補助変動入賞装置28の特別入賞口50への入賞可能性
を排除するのである。
【0077】さらに、上記の特別状態強制消滅防止の第
4の態様としては、普通図柄表示装置等の可変表示装置
27を、可変表示制御手段148を介して制御する方法
が挙げられる。すなわち、この第4の特別状態強制消滅
防止の態様では、上記の第1遊技禁止手段158が可変
表示制御手段148に変換指令信号を継続して与え、予
備遊技実行中の可変表示装置27に対してその停止動作
を遅延させることにより、単位時間当りに行われる予備
遊技の発生回数を減少させ、結果的に補助変動入賞装置
28の作動回数を減少させることで、補助変動入賞装置
28内に受け入れられた球が特別入賞球として処理され
る可能性を低減させるのである。
【0078】また、上記の特別状態強制消滅防止の第5
の態様としては、普通図柄表示装置等の可変表示装置2
7を、可変表示制御手段148を介して制御する方法が
挙げられる。この第5の特別状態強制消滅防止の態様で
は、上記第1遊技禁止手段158が可変表示制御手段1
48に停止図柄制御信号を与え、可変表示装置27に対
して賞態様以外の「外れ図柄」を強制的に選定させ、結
果的に補助変動入賞装置28の作動を行わせないように
制御するのである。
【0079】なお、特別状態強制消滅防止は、第1遊技
禁止手段158のみでなく、権利発生率変動制御手段1
56によってもある程度の効果を期すことが可能であ
る。すなわち、遊技上の特別状態たる特別遊技権利の有
効な間においては、権利発生率変動制御手段156によ
って補助変動入賞装置28の第1,第2区画部材46,
47を駆動制御し、特別入賞口50を狭小ならしめた反
優遇状態に変換することで、仮に補助変動入賞装置28
内に受け入れられた球があっても、その球が特別入賞球
に分別される可能性を極力低減させるのである。斯くす
るために、例えば第2遊技制御手段105より権利発生
中信号線L25′を介して供給される権利発生中信号を
権利発生率変動制御手段156へも供給するものとし
(図9中、破線の信号線で示す)、権利発生中信号が入
力されている間においては、権利発生利変動制御手段1
56が反優遇状態を保持するように予め設定しておけば
良い。
【0080】また、権利発生率変動制御手段156によ
れば、特別状態強制消滅防止だけでなく、補助遊技から
特別遊技権利発生状態へ移行する確率たる特別権利発生
率をも調整制御できる。すなわち、補助変動入賞装置2
8を優遇状態あるいは反優遇状態に変換させることによ
り、補助変動入賞装置28内に受け入れられた球が特別
入賞口25へ入賞する確率を調整制御することにより、
特別遊技権利発生確率(権利発生率)を調節するのであ
る。なお、本実施例においては、上述した如く、予備遊
技において可変表示装置27の停止図柄が特定図柄に該
当することを条件として、補助変動入賞装置28を優遇
状態に変換するものとしたので、特定図柄が比較的高い
頻度で出るように設定すれば、権利発生率を高く設定す
ることが出きるし、比較的出難い図柄を特定図柄として
設定すれば、権利発生率を低くすることが出きる。
【0081】上記のように、所望の権利発生率を実現す
るために管理者が特定図柄を設定するためには、先ず設
定操作部に設けた鍵孔に第2キーを挿入する。そして、
適正な第2キーが用いられた場合には、第2キー挿入検
出器109より第2キー挿入検出信号が特定図柄設定制
御手段160へ入力されることで特定図柄設定制御手段
160が能動化され、特定図柄設定制御手段160が能
動化されることに基づいて、特定図柄設定スイッチ10
8よりの特定図柄設定信号が有効に入力されるようにな
るのである。そして、特定図柄設定信号が入力された特
定図柄設定制御手段160は、該信号に応じた図柄を設
定特定図柄とし、特定図柄に応じた設定図柄信号を設定
図柄信号線L35を介して可変表示制御手段148へ出
力する。また、特定図柄設定手段160は、設定特定図
柄表示信号を設定特定図柄表示器24へ出力すること
で、設定された特定図柄を可視表示するのである。
【0082】次に、上記した可変表示制御手段148の
一具体例を図10に基づき説明する。
【0083】可変表示始動検出器31よりの始動入賞球
検出信号は、通過検出記憶手段161へ入力され、該通
過入賞に基づく始動記憶値に“1”を加算する。該始動
記憶値がセットされることにより、通過検出記憶手段1
61は、表示制御手段162へ入賞個数記憶信号を出力
すると共に、動作タイミング制御手段163へ変換動作
指令信号線L36を介して変換動作指令信号を出力す
る。斯くして、表示制御手段162より入賞個数記憶表
示ランプ110へ入賞個数記憶表示信号が出力されて、
始動入賞口29への通過入賞個数が記憶表示されると共
に、動作タイミング制御手段163より変換指令信号線
L37を介して変換指令信号が表示可変制御手段164
へ出力される。
【0084】なお、通過検出記憶手段161より出力さ
れる入賞個数記憶信号は入賞個数記憶信号線L24′を
介して第2遊技制御手段142へも供給されるものとし
てある(図10中、)。そして、この通過検出記憶手
段161には、図10左端の第1遊技禁止手段158か
ら変換動作禁止信号を発せられ、この変換動作禁止信号
が発せられている期間中は、たとえ可変表示始動検出器
31から始動入賞球検出信号が送られてきても、通過検
出記憶手段161からは信号線L36を介して動作タイ
ミング制御手段163へ変動動作指令信号を出力させな
いように制御される。このことにより、結果的に、可変
表示装置27の可変表示動作は開始されないことにな
る。
【0085】なお、可変表示始動検出器31より入力さ
れる始動入賞球検出信号に基づく入賞個数記憶のうち、
可変表示装置27の変換動作に使用されているものは記
憶として表示せず、可変表示装置27の変換動作中に入
力された検出信号分のみを入賞個数記憶として表示させ
るようにしても良い。例えば、通過検出記憶手段161
より表示制御手段162に入力された入賞個数記憶が
「1」であった場合には、入賞個数記憶表示を“0”と
看做して入賞個数記憶表示ランプ110を点灯させず、
入賞個数記憶が「2」であった場合には、入賞個数記憶
表示ランプ110に記憶数“1”の表示を行わせるよう
に、予め表示制御手段162を構成しておいたり、最先
に入力された始動入賞球検出信号に基づいて変換動作指
令信号を出力した場合には、当該検出信号を通過検出記
憶手段161が入賞個数として記憶させないものとし、
その後に入力された検出信号を入賞個数記憶として保持
するように構成しても良い。
【0086】上記通過検出記憶手段161より変換動作
指令信号を受けた動作タイミング制御手段163は、上
記表示可変制御手段164へ変換指令信号を出力すると
共に、タイマ手段165へ計時開始指令信号を出力し、
この計時開始指令信号の入力に基づいてタイマ手段16
5は、予め設定された所定時間(例えば5.5秒)の計
時を開始するのである。
【0087】また、上記動作タイミング制御手段163
より変換指令信号が入力された表示可変制御手段164
は、表示更新パルス発生手段166より更新パルスが入
力される毎に表示図柄を生成し、該表示図柄に応じた表
示図柄信号を表示制御手段167へ表示図柄信号線L3
9を介して供給し、この入力された表示図柄信号に応じ
た変換指令信号を表示制御手段167が可変表示装置1
1へ出力することで、表示図柄の変換動作が行われるの
である。なお、表示制御手段167より出力される変換
指令信号は、補助変動入賞装置制御手段149へも供給
され、可変表示装置27に表示されている表示図柄を補
助変動入賞装置制御手段149において知得可能なよう
にしてある。
【0088】上記の如く、可変表示装置27の変換表示
が開始された後に、タイマ手段165が所定時間を計時
すると、該タイマ手段165よりタイムアップ信号線L
40を介して動作タイミング制御手段163へタイムア
ップ信号が出力され、タイムアップ信号の入力に伴って
動作タイミング制御手段163は、可変表示停止指令信
号線L31を介して可変表示停止指令信号を出力すると
共に、表示可変制御手段164への変換指令信号の出力
を停止する。斯くすることによって、可変表示装置27
の変換表示動作が停止させられ、停止図柄が固定表示さ
れるのである。
【0089】この場合、図10に示すように、第1遊技
禁止手段158から、可変表示制御手段148内の動作
タイミング制御手段163へ停止動作遅延信号を発し、
この停止動作遅延信号が発せられている期間中は、たと
え可変表示始動検出器31から始動入賞球検出信号が送
られて可変表示装置27の変動表示動作が開始され、タ
イマ手段165において予め設定された所定時間(例え
ば5.5秒)が経過していても、動作タイミング制御手
段163からは信号線L37を介して変換動作を行わせ
る変換指令信号の出力を継続させ、結果的に可変表示装
置27の停止を遅延させるように制御するよう構成され
ている。
【0090】上記動作タイミング制御手段163より可
変表示停止指令信号が入力される乱数抽出手段151に
は、図10中央部に示すように、乱数生成手段152が
接続されており、常時乱数を生成している。乱数抽出手
段151は、可変表示停止指令信号の入力に伴って、乱
数生成手段152より乱数を抽出し、乱数判定手段15
3に出力する。そして、乱数判定手段153は、乱数抽
出手段151より供給された乱数が当りに該当するか否
かの判定を行い、判定結果を出力する。なお、乱数判定
手段153は、可変表示確率設定制御手段150より第
1選択信号線L41、第2選択信号線L42、第3選択
信号線L43を介して供給される第1〜第3選択信号に
応じて、予備遊技における賞態様の形成率を高くしたり
低くしたりといった調整が可能なようにしてある。
【0091】上記乱数判定手段153からの出力信号が
供給される確率変動制御手段154には、の権利発生
中信号と、特定停止図柄判定手段155からの出力信号
が供給される。また、上記乱数判定手段153の判定出
力が供給される停止図柄選択手段177には、停止図柄
生成手段157が接続されており、可変表示装置27に
停止表示させる停止図柄が生成される。すなわち、停止
図柄選択手段177は、乱数判定手段153から供給さ
れた判定信号(「当り判定」もしくは「外れ判定」)に
応じた図柄を停止図柄生成手段157に生成させ、停止
図柄生成手段157より取得した図柄に応じた停止図柄
信号を停止図柄信号線L44を介して表示図柄置換手段
178へ供給するのである。
【0092】上記停止図柄信号は、特定停止図柄判定手
段155にも供給されるものとしてあり、この特定停止
図柄判定手段155の出力は、上記の確率変動制御手段
154に供給されるものとしてある。そして、特定停止
図柄判定手段155は、停止図柄信号に基づいて当該停
止図柄が設定特定図柄に該当するか否かを判定し、該当
していれば、確率変動制御手段154が高確率化信号を
出力し、該高確率化信号を受けた権利発生率変動制御手
段156が補助変動入賞装置28のモータ70を制御す
ることで、補助変動入賞装置28を優遇状態に変換する
のである。なお、権利発生率変動制御手段156が補助
変動入賞装置28を優遇状態に変換するタイミングは、
特定図柄が形成された直後に限らず、適宜な遅延時間を
置いたり、当該遊技機1において予め定めた遊技状態が
発生したタイミングで、高確率化信号を出力するように
しても良い。また、優遇状態中に特定図柄が形成された
場合であっても、当該優遇状態の終了後に所定のタイミ
ングで再び優遇状態を発生させるようにしても良い。
【0093】なお、この高確率化信号は、として、図
16に示す効果音発生手段にも供給され、特定図柄が形
成された旨の効果音を発生させる。さらに、確率変動制
御手段154は確率変動報知信号を確率変動報知手段1
12へ出力し、確率変動報知手段112によって当該補
助変動入賞装置28が優遇状態に変換された高確率状態
であることが遊技者あるいは当該遊技店の店員等に報知
される。さらに、確率変動報知手段112より当該遊技
店の管理装置へも高確率化信号を出力するように構成し
ても良い。この確率変動報知手段112は、上記実施例
の如く変動入賞装置28の装飾部材59とは別途に設け
た表示ランプ等によって遊技者に視覚的に報知すると共
に、当該遊技機1が高確率状態である旨を遊技店内の管
理装置等へ出力するよな構成としても良い。
【0094】また、確率変動制御手段154が高確率化
信号を出力するタイミングは設計的事項として任意に設
定できるが、本実施例においては、以下のように制御す
るものとした。上記確率変動制御手段154は、権利発
生中信号線L25よりの権利発生中信号に基づいて、当
該遊技機1の遊技状態が権利発生中か否かを判定できる
ようにしてあり、上記特定停止図柄判定手段155より
特別図柄判定信号が入力された後に発生する特別遊技権
利状態が消滅した時点で、乱数判定手段153へ高確率
化信号を出力するのである。すなわち、予備遊技におい
て特定図柄が発生した後における遊技上の特別状態たる
特別遊技権利が消滅した後に、補助変動入賞装置28を
優遇状態に変換させることにより、特別遊技権利中に特
別入賞球が発生することでパンクする危険性を抑えるこ
とができると共に、当該特別遊技権利の消滅後における
予備遊技では比較的容易に補助遊技へ移行させることが
できるので、特別遊技権利を比較的短時間の内に続けて
行うことができるのである(図17参照)。
【0095】なお、補助変動入賞装置28を優遇状態に
変換するタイミングの他の例としては、特定図柄の発生
後における補助遊技を全てあるいは1回置きに優遇状態
で行うようにしたり、特定図柄発生後に所定数の打球発
射を行ったタイミングで優遇状態に変換したりしても良
い。また、特定図柄発生から所定時間を計時するタイマ
手段を設け、このタイマ手段がタイムアップする所定時
間経過後に特別遊技権利が発生していなければ、確率変
動制御手段154が高確率化信号を出力して優遇状態に
変換させるようにしても良い。
【0096】さらに、補助変動入賞装置28の優遇状態
を複数態様に形成した場合(例えば、特別入賞口50へ
の入賞し易さに応じて低優遇状態、中優遇状態、高優遇
状態等を設定した場合)には、特定図柄の中に特別図柄
を設定する等して特定図柄の中に序列を定めておき、特
定図柄の種別に応じて確率変動制御手段154が権利発
生率変動制御手段156への変換動作を指令するように
すれば、遊技上の興趣を一層高めることが可能となる。
【0097】一方、補助変動入賞装置28の優遇状態か
ら通常の状態(本実施例においては、特別入賞確率の最
も低い反優遇状態)に復帰させるタイミングも任意な設
計的事項であり、優遇状態変換後に行う最先の補助遊技
が終了した時点で補助変動入賞装置28を通常状態に復
帰させても良いし、所定回数だけ優遇状態で補助遊技を
行っても特別遊技権利が発生していなければ通常状態に
復帰させても良い。しかしながら、次回の特別遊技権利
が発生するまで優遇状態を継続させるようにすれば、特
別遊技権利の連続発生が容易となり、遊技者は略々確実
に特別遊技権利を獲得することができる。
【0098】上述したように、本発明に係る遊技機1に
よれば、予め定めた遊技状態を検出する設定遊技状態検
出手段として機能する特定停止図柄判定手段155の特
定図柄判定信号に基づき、所定のタイミングで高確率化
信号を出力する確率変動制御手段154と、該高確率化
信号に基づいて補助変動入賞装置28を優遇状態に変換
する権利発生率変動制御手段156とが、優遇状態発生
制御手段として機能することにより、極めて希に発生す
る遊技上の特別状態たる特別遊技権利が終了した後にお
いても、特別遊技権利状態への移行条件の一つである補
助遊技で特別入賞球が発生する確率が高まり、遊技者が
連続して特別遊技権利を発生させる可能性を高くし、遊
技者が獲得できる賞球数をさらに増大させることがで
き、遊技者の遊技意欲を増大させ、遊技上の興趣を高め
るのである。
【0099】なお、上記実施例においては、優遇状態へ
の変換タイミングと通常状態への復帰タイミングは可変
表示制御手段148の確率変動制御手段154が指令
し、該指令に基づいて権利発生率変動制御手段156が
補助変動入賞装置28のモータ70の駆動を行う構成と
したが、確率変動制御手段154は特定図柄の発生状態
のみを権利発生率変動制御手段156に報らせ、補助変
動入賞装置28を変換するタイミングを権利発生変動制
御手段で独自に判定する構成としても良い。
【0100】上記可変表示制御手段148よりの変換指
令信号および図柄停止信号は補助変動入賞装置制御手段
149内の停止図柄判定手段180(図11)へ供給さ
れ、該停止図柄判定手段180は図柄停止信号が入力
(信号レベルが“L”)された時点における表示図柄
と、予め定められた賞態様の図柄とを比較判定し、賞態
様に該当した場合にのみ、当り判定信号を当り判定信号
線L23を介して、補助変動入賞装置制御手段149内
の駆動制御手段181、タイマ手段182、入賞球計数
手段183へ夫々供給する。なお、この信号は第2遊技
制御手段105へも供給されるものとしてある(図11
中、)。
【0101】先ず、駆動制御手段181は当り判定信号
が入力されることに伴って、補助変動入賞装置28の第
1ソレノイド62へ補助変動入賞装置駆動信号を出力
し、補助変動入賞装置28を遊技者にとって有利な第2
状態に変換させる。また、駆動制御手段181はこの補
助変動入賞装置28の変換動作を行っている間には、補
助変動入賞装置動作中信号を可変表示制御手段148へ
出力するものとしてあり、上記したように、該信号が可
変表示制御手段148のゲート通過制御手段138へ入
力されている間は、始動入賞球検出信号の入力に基づく
可変表示装置27の可変表示動作が規制されるのであ
る。
【0102】この場合、図11に示すように、第1遊技
禁止手段158から、補助変動入賞装置制御手段149
内の駆動制御手段181へソレノイド駆動禁止信号を発
して信号線L12により第1ソレノイド62に供給し、
遊技球通過が不可能な状態を保持させるよう、例えば可
動片40,40を閉じた状態に制御する。このように構
成することにより、特別装置の作動中は、この特別装置
の作動停止機能(例えば、上記権利を消滅させる機能な
ど)を特定条件(例えば、所定回数16回の変換が終了
した場合など)の場合を除いて特別状態強制消滅防止す
ることにより、所謂「パンク状態」を防止することがで
きる。
【0103】一方、当り判定信号の入力に伴って、タイ
マ手段182は予め定められた所定時間(例えば1.5
秒)の計時を開始し、入賞球計数手段183は補助変動
入賞装置用カウントスイッチ53よりの補助変動入賞装
置入賞信号を計数する。そして、タイマ手段182は所
定時間が経過することに伴って、タイムアップ信号を駆
動制御手段181へタイムアップ信号線L47を介して
出力し、入賞球計数手段183は予め定められた所定数
の補助変動入賞装置入賞球数を計数することに伴って、
所定入賞球計数信号を駆動制御手段181へ所定入賞球
計数信号線L48を介して出力する。
【0104】この場合、上記の特別状態強制消滅防止の
他の態様として、同じく補助変動入賞装置28の第1ソ
レノイド62を、補助変動入賞装置制御手段149を介
して制御する方法が挙げられる。この特別状態強制消滅
防止の態様では、上記の第1遊技禁止手段158が補助
変動入賞装置制御手段149に作動タイミング制御信号
を与え、第1ソレノイド62に対しその作動を短縮さ
せ、遊技球通過が通過し難い状態を保持させるよう制御
する。具体的には、図11に示すように、第1遊技禁止
手段158から、補助変動入賞装置制御手段149内の
タイマ手段182へタイマ制御信号を発し、タイマ手段
182から駆動制御手段181へ作動タイミング短縮制
御信号を発して信号線L12により第1ソレノイド62
に供給し、遊技球通過が通過し難い状態を保持させるよ
う、例えば可動片40,40の開放時間が短時間になる
よう制御するのである。
【0105】なお、本実施例においては、入賞球計数手
段183が計数する所定数を「1」に設定し、上記した
補助変動入賞装置28の分別装置9による特別入賞球の
発生確率を調整し易くしてある。すなわち、分別装置9
が第1状態の時に補助変動入賞装置28に入賞した球の
みを特別入賞球として、第2,第3状態中に入賞した球
を一般入賞球として、夫々略々確実に処理することが可
能となり、権利発生率の調整制御をより適切に行うこと
ができるのである。
【0106】上記の如くして、補助変動入賞装置28の
開放終了条件が満たされる(本実施例においては、タイ
マ手段182よりのタイムアップ信号もしくは入賞球計
数手段183よりの所定入賞球計数信号のうち、何れか
最先の信号が入力される)と、駆動制御手段181は第
1ソレノイド62への補助変動入賞装置駆動信号出力を
停止し、補助変動入賞装置28を遊技者にとって不利な
第1状態に再変換させる。また、駆動制御手段181
は、第1ソレノイド62への補助変動入賞装置駆動信号
出力を停止すると同時に、可変表示制御手段148への
補助変動入賞装置動作中信号出力も停止し、可変表示制
御手段148による可変表示装置27の可変表示が可能
な状態に復帰する。
【0107】次に、可変表示装置27の可変表示確率を
設定制御する可変表示確率設定制御手段150につい
て、図12に基づき説明する。先ず、この可変表示確率
設定制御手段150を能動化するために、第1キーを用
いて第1キー挿入検出器107より第1キー挿入検出信
号を出力させる。この信号が可変表示確率選択手段18
5および設定確率表示制御手段186へ入力されること
に伴って、これらが能動化され、設定が可能な状態とな
るのである。
【0108】可変表示確率選択手段185が能動化され
ると、可変表示確率設定スイッチ106よりの可変表示
確率選択信号を有効に受け入れ得る状態となり、管理者
が可変表示確率設定スイッチ106を選択操作すること
によって、可変表示確率設定スイッチ106より可変表
示確率選択手段185へ可変表示確率選択信号が入力さ
れる。そして、可変表示確率選択手段185は、該可変
表示確率選択信号に応じた選択信号を第1〜第3選択信
号線L41〜L43の何れかより出力することで、上記
した如く、可変表示制御手段148の乱数判定手段15
3において、予備遊技において判定に供する当り判定値
を設定することができるのである。
【0109】設定確率表示制御手段186は、この選択
された可変表示確率に応じた数値等を設定確率表示器1
11によって可視表示させるべく、設定確率表示信号を
設定可変表示確率表示器111へ出力する。上記のよう
にして設定した可変表示確率が適正な値であると確認
し、管理者が第1キーを引き抜くと、第1キー挿入検出
器107よりの第1キー挿入検出信号が入力されなくな
ることによって、可変表示確率選択手段185、設定確
率表示制御手段186は再び非能動化され、当該設定確
率に固定される。また、設定確率が固定されることに伴
って、設定確率表示器111の表示が消されるものと
し、この設定操作を行った管理者以外の者に設定確率の
内容を知られることを防止できるのである。
【0110】なお、このようにして設定された設定確率
は、当該遊技機1の電源が断たれた後も、新たな可変表
示確率が選択されるまで、有効な設定可変表示確率とし
て記憶保持させるように、バックアップ機能等を付加し
ても良い。また、本実施例においては、予め可変表示確
率設定制御手段150内に設定してある可変表示確率の
中から設定可変表示確率を選択するものとしたが、任意
の可変表示確率を外部から(可変表示確率設定スイッチ
106や当該遊技店の管理装置等から)入力すること
で、設定できるように構成しても良い。
【0111】次に、乱数判定手段153の具体的構成を
図13に基づいて説明する。可変表示確率設定制御手段
150より供給される第1〜第3選択信号は、夫々第1
当り判定乱数記憶手段187、第2当り判定乱数記憶手
段188、第3当り判定乱数記憶手段189へ供給され
るものとしてあり、何れかの信号が入力された当り判定
乱数値記憶手段より当り判定乱数値が抽出乱数比較判定
手段190へ供給されるものとしてある。そして、乱数
抽出手段151より供給された乱数が当り判定乱数値に
該当するか否かを抽出乱数比較判定手段190によって
判定し、判定結果を強制ハズレ判定制御手段191を介
して停止図柄選択手段177へ出力する。なお、本実施
例においては、第1〜第3当り判定乱数値記憶手段18
7〜189に記憶されている当り判定乱数値の数を異な
らしめることで、当り判定乱数値の記憶数が多い記憶手
段より当り判定乱数値が供給されている場合には、高確
率で賞態様が形成されることとなり、逆の場合には賞態
様が形成され難い低確率となる。
【0112】上記のようにして判定された結果に対し
て、第1遊技禁止手段158より強制的にハズレ態様と
する旨の信号が強制ハズレ判定制御手段191に入力さ
れていた場合には、抽出乱数比較判定手段190よりの
判定結果が当りであっても、強制的にハズレ判定である
旨の信号を停止図柄選択手段177へ出力させる。斯く
することによって、特別遊技権利の有効な間に補助変動
入賞装置28を用いた補助遊技が開始されることを防
ぎ、所謂パンクとなることを効果的に防止できるのであ
る。
【0113】次に、特定の遊技状態となる確率たる権利
発生率を設定するための特定図柄設定制御手段160に
ついて、図14に基づき説明する。
【0114】先ず、この特定図柄設定制御手段160を
能動化するために、第2キーを用いて第2キー挿入検出
器109より第2キー挿入検出信号を出力させ、該信号
の入力に伴って特定図柄設定制御手段160が能動化さ
れると、特定図柄設定スイッチ108よりの信号入力を
有効に受け得る状態となる。例えば、特定図柄設定スイ
ッチ108を第2キーで兼用するとした場合、この特定
図柄設定スイッチ108を操作するに際して、第2キー
を右に回すと特定図柄が順に変化しすると共に図柄変更
信号を出力し、その後適当な特定図柄が表示された時点
で第2キーを左に回すと設定図柄が固定表示されると共
に図柄設定信号を出力される。そして、特定図柄設定ス
イッチ108より出力された図柄変更信号は特定図柄制
御手段160の図柄変更信号検出手段192によって検
出され、図柄設定信号は図柄設定信号検出手段193に
よって検出されるものとしてある。
【0115】上記のようにして、特定図柄設定スイッチ
108より出力された信号を受けた図柄変更信号検出手
段192もしくは図柄設定信号検出手段193は、当該
信号を受けた旨の信号を図柄設定手段194へ出力す
る。上記第2キー挿入検出器109よりの第2キー挿入
検出信号によって能動化されていた図柄設定手段194
は、各入力信号に基づいて新たな設定図柄に応じた特定
図柄記憶手段1,特定図柄記憶手段2,特定図柄記憶手
段3,…特定図柄記憶手段Nより適宜な特定図柄を選定
し、選定した設定特定図柄を設定特定図柄信号出力手段
195より可変表示制御手段148へ出力するのであ
る。なお、この設定図柄信号出力手段195からは、設
定特定図柄に応じた信号を設定特定図柄表示制御手段1
96へ供給するものとしてあり、この設定特定図柄が設
定特定図柄表示器24に可視表示されるのである。
【0116】次に、補助変動入賞装置28を優遇状態あ
るいは反優遇状態に変換制御する権利発生率変動制御手
段156について説明する。上記可変表示制御手段14
8より高確率化信号を受けた権利発生率変動制御手段1
56の区画部材移動制御手段197は、第1フォトセン
サ75より優遇状態位置検出信号が入力されるまで区画
部材変換指令信号を出力する。なお、この上記した実施
例の補助変動入賞装置28内には反優遇状態位置を検出
するための検出手段を設けていないので、反優遇状態に
変換する際には、モータ70が定常速度で1/4回転す
るのに要する所定時間を計時するタイマ198を設けて
あり、区画部材移動制御手段197より出力された区画
部材変換指令信号が入力されることでタイマ198が所
定時間の計時を開始し、該タイマ198がタイムアップ
したことに基づく変換停止指令を受けることで、区画部
材移動制御手段197が区画部材移動モータ駆動手段1
99への区画部材変換指令信号を停止することに基づ
き、モータ70への区画部材駆動信号出力が停止され、
反優遇状態で第1,第2区画部材46,47を停止させ
ることができるのである。
【0117】権利発生率変動制御手段156の構成は本
実施例に限定されず、第1フォトセンサ75とは別途に
設けた反優遇状態位置検出手段の検出出力によって反優
遇状態への復帰を制御するようにしても良い。また、補
助変動入賞装置28優遇状態に固定する制御に限らず、
例えば、変動入賞装置を優遇状態と反優遇状態とに常時
変換させるように制御しておき、予め定めた設定遊技状
態(本実施例においては予備遊技における特定図柄表
示)が発生した場合に、反優遇状態と優遇状態との相対
的な変換時間を異ならしめることによって、補助変動入
賞装置28内の特定入賞口50への入賞確率を高めるよ
うにしても良い。
【0118】次に、変動入賞装置33などを上記したよ
うに作動して特別遊技を制御する第2遊技制御手段10
5について図16に基づき説明する。
【0119】補助変動入賞装置28の特別入賞球検出器
52よりの特別入賞球検出信号は、信号入力許可手段を
介して、特別装置たる変動入賞装置33の作動を促すた
めの特別装置作動指令として特別装置作動制御手段20
1に入力される。そして、該特別入賞球検出信号を受信
した特別装置作動制御手段201は、効果音発生手段2
02に権利発生中信号を送信する。これに応じて、効果
音発生手段202は音声出力信号を発し、スピーカ11
3から特別遊技の権利が発生した旨の効果音を発生させ
る。また、第1表示制御手段203はランプ等からなる
権利発生表示手段114へ権利発生状態表示信号を出力
し、該権利発生表示手段114によって特別遊技の権利
が発生したことを遊技者に知らせる。
【0120】さらに、この権利発生中信号は、上記の信
号入力許可手段にフィードバックされるほか、後述する
特定入賞制御手段204、特定入賞球計数手段205に
も供給されるものとしてあり、特定入賞制御手段20
4、特定入賞球計数手段205を夫々能動化する。ま
た、この権利発生中信号は第1遊技制御手段104の第
1遊技禁止手段158、可変表示停止タイミング抽出手
段159にも供給するものとしてある(図16中、
)。
【0121】また、上記のように構成されることによ
り、補助変動入賞装置28内の特別入賞球検出器52に
より特別入賞球が検出された場合であっても、既にその
直前に特別入賞球が検出されており、特別装置作動制御
手段201から権利発生を示す権利発生中信号が信号線
L25を介して出力されている場合には、その権利発生
中信号は、上記の信号入力許可手段にフィードバックさ
れる。そして、この権利発生中信号がフィードバックさ
れている期間中は、たとえ新たな特別入賞球検出があっ
ても、その特別入賞球検出信号は特別装置作動制御手段
201には送られず、無効にされてしまう。換言すれ
ば、権利発生中は特別位置の遊技球検出が禁止されるこ
とになるのである。
【0122】特定入賞口30へ打球が入賞して、特定入
賞球検出器32が打球を検出すると、特定入賞球検出信
号を特定入賞制御手段204に送信する。この特定入賞
球検出信号を受信した特定入賞制御手段204は、特定
入賞個数計数信号を特定入賞個数計数信号線L52を介
して特定入賞球計数手段205へ送信し、この特定入賞
個数計数信号を受信した特定入賞球計数手段205は、
特定入賞口30への入賞個数を計数して、入賞個数が1
6個となると、権利終了信号(特定遊技状態の終了を意
味する信号)を権利終了信号線L53を介して特別装置
作動制御手段201へ出力し、該特別装置作動制御手段
201をリセットする。
【0123】また、上記した特定入賞制御手段204は
特定入賞球検出器32より、信号入力許可手段を介して
特定入賞球検出信号を受けることに基づいて、大入賞口
作動開始信号を大入賞口作動開始信号線L54を介して
変動入賞装置駆動制御手段206へ供給し、該大入賞口
作動開始信号が入力されることに伴って変動入賞装置駆
動制御手段206は、変動入賞装置33の駆動ソレノイ
ド34に大入賞口駆動信号を出力して、変動入賞装置駆
動制御手段206に内蔵されたタイマ207で定めた一
定時間、或いは後述する入賞数計数手段208から大入
賞口作動終了信号線L55を介して大入賞口作動終了信
号を受信するまで、変動入賞装置33を遊技者にとって
不利な第1状態から有利な第2状態に変換する。
【0124】また、変動入賞装置駆動制御手段206か
らの駆動制御信号は、信号線L21から分岐して上記の
信号入力許可手段にもフィードバックされる。このよう
に構成されることにより、特定入賞球検出器32により
特定入賞球が検出された場合であっても、既にその直前
に変動入賞装置駆動制御手段206から信号線L21を
介して大入賞口の開放駆動信号が出力されている場合に
は、その駆動信号は、上記の信号入力許可手段にフィー
ドバックされる。そして、この大入賞口の駆動信号がフ
ィードバックされている期間中は、たとえ特定入賞口
(第3種始動口)に新たな遊技球が入賞し新たな特定入
賞球検出があっても、その特定入賞球検出信号は特定入
賞制御手段204には送られず、無効にされてしまう。
換言すれば、大入賞口開放中は特定遊技球検出が禁止さ
れることになるのである。このことにより、所定回数
(例えば16回)以下の回数で特別装置が作動を停止す
ることを防止し、確実に所定回数(例えば16回)の大
入賞口開放を実現できるのである。
【0125】なお、この大入賞口駆動信号は入賞数計数
手段208及び特定入賞制御手段204へも供給される
ものとしてあり、該信号の入力に伴って入賞数計数手段
208が能動化されると共に、特定入賞制御手段204
は当該大入賞口駆動信号の入力中においては、新たな特
定入賞球検出信号の入力に基づく大入賞口作動開始信号
の出力が規制されるのである。さらに、この大入賞口駆
動信号は、効果音発生手段202にも送信され(図16
中、)、該効果音発生手段202よりスピーカ113
へ適宜な音声出力信号が発されることで、変動入賞装置
33が作動中であることを遊技者に認識させる。
【0126】また、この効果音発生手段202は、上記
第1遊技制御手段104の可変表示制御手段148より
変換指令信号線L11′(図16中)および入賞個数
記憶信号線L24′(図16中)を介して供給される
変換指令信号および入賞個数記憶信号、補助変動入賞装
置制御手段149より補助変動入賞装置駆動信号線L1
2′(図16中)および当り判定信号線L23′(図
16中)を介して夫々供給される補助変動入賞装置駆
動信号および当り判定信号に応じた適宜な音声を出力さ
せるものとしてある。また、このこの効果音発生手段2
02には、上記図10に示す確率変動制御手段154か
らの高確率状態を示す高確率化信号が信号線(図16中
)を介して供給され、この高確率化状態に応じた適宜
な音声を出力させるものとしてある。
【0127】一方、特別装置作動制御手段201よりの
特定入賞個数計数信号を受けて能動化された特定入賞数
計数手段205は、特定入賞数信号線L56を介して特
定入賞数信号を第2表示制御手段209へ出力し、該特
定入賞数信号を受けた第2表示制御手段209が7セグ
メント式可変表示器よりなる特定入賞口入賞数表示器1
15へ特定入賞口入所賞数表示信号を出力する。斯くし
て、当該権利発生時における特定入賞口30への入賞個
数(特定入賞口入賞数)が、特定入賞口入賞数表示器1
15に可視表示されるのである。
【0128】また、入賞数計数手段208は、上記した
ように大賞口作動中信号により能動化され、能動化状態
において、変動入賞装置33に打球が入賞することに基
づいて計数用検出器139から発される大入賞口入賞球
検出信号を計数することにより、タイマ207の駆動制
御に基づいて第2状態に変換された変動入賞装置33へ
の全入賞球数を計数する。そして、その計数値たるカウ
ント信号をカウント信号線L57を介して第3表示制御
手段210へ出力し、該第3表示制御手段210が大入
賞口入賞数表示装置147へ大入賞口入賞数表示信号を
出力することで、変動入賞装置33への入賞個数を大入
賞口入賞数表示装置147に表示させるのである。ま
た、上記したように入賞数計数手段208において一定
数、例えば入賞球が10個に達する毎に変動入賞装置駆
動制御手段206に大入賞口作動終了信号を送信し、変
動入賞装置33を第2状態に変換して行う特別遊技の1
サイクルを終了させる。
【0129】以上説明した実施例においては、可変表示
装置による予備遊技と補助変動入賞装置による予備遊技
と、特別遊技権利が発生することによって変動入賞装置
を用いて行う特別遊技とからなる所謂第3種の遊技内容
について説明したが、これに限定されるものではない。
例えば、内部に特別入賞領域と一般入賞領域とを有する
変動入賞装置によって補助遊技と特別遊技とを行う所謂
第2種の遊技内容の遊技機についても摘要可能である。
なお、第2種の遊技機においては、特別遊技権利の強制
消滅(所謂パンク)がないと共に、特別遊技中に変動入
賞装置内の特別入賞領域への入賞がサイクルの継続条件
となるので、特別遊技中に変動入賞装置を優遇状態に変
換させることで、特別遊技のサイクル更新を容易ならし
め、遊技者が多量の賞球を獲得できるようにすることが
可能となる。
【0130】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、設
定遊技状態検出手段が検出する設定遊技状態を予め設定
することで、当該遊技状態が発生した際には、優遇状態
発生制御手段が適宜なタイミングで変動入賞装置を優遇
状態に変換するので、この優遇状態中に変動入賞装置内
に受け入れられた球は高い確率で特別入賞領域に分別さ
れることとなる。しかも、変動入賞装置内の特別入賞領
域へ入賞することを一つの条件として、遊技者が最も大
きな遊技上の利益を獲得可能な特別状態を発生させるの
で、特別状態が消滅した後であっても、予め設定した設
定遊技状態が発生すれば、変動入賞装置が優遇状態に変
換されることによって、次回の特別状態が比較的短時間
で発生する可能性も生じ、特別状態消滅後における遊技
者の期待感を維持することが可能となり、十分に遊技上
の興趣を高め得る遊技機となし得るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である遊技機の全体構成を示
す斜視図である。
【図2】遊技盤の概略を示す正面図である。
【図3】変動入賞装置の正面図である。
【図4】変動入賞装置の斜視図である。
【図5】変動入賞装置の概略縦断面図である。
【図6】区画部材駆動機構の概略斜視図である。
【図7】他の実施例に係る変動入賞装置の斜視図であ
る。
【図8】電気的制御装置の概略ブロック図である。
【図9】電気的制御装置における第1遊技制御手段の概
略ブロック図である。
【図10】可変表示制御手段の概略ブロック図である。
【図11】補助変動入賞装置制御手段の概略ブロック図
である。
【図12】可変表示確率設定制御手段の概略ブロック図
である。
【図13】乱数判定手段の概略ブロック図である。
【図14】特定図柄設定制御手段の概略ブロック図であ
る。
【図15】権利発生率変動制御手段の概略ブロック図で
ある。
【図16】第2遊技制御手段の概略ブロック図である。
【図17】遊技状態の移行タイミングと変動入賞装置の
優遇状態の発生・消滅を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 遊技機 9 遊技部 10 遊技盤 28 補助変動入賞装置 49 第1一般入賞口 50 特別入賞口 51 第2一般入賞口 105 第2遊技制御手段 154 確率変動制御手段 155 特定停止図柄判定手段 156 権利発生率変動制御手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技部を有する遊技盤と、 上記遊技盤の遊技部内に設けられ、遊技者にとって不利
    な第1状態と遊技者にとって有利な第2状態とに変換可
    能であると共に、内部に受け入れた球を一般入賞領域も
    しくは特別入賞領域に分別可能で、且つ内部へ受け入れ
    た球を特別入賞領域へ分別し易い優遇状態に変換可能な
    変動入賞装置と、 上記変動入賞装置内の特別入賞領域に球が入賞すること
    を一つの条件として、遊技者に最も大きな遊技利益を与
    え得る遊技上の特別状態を発生させると共に、予め定め
    た所定条件が満たされることで特別状態を消滅させる特
    別状態制御手段と、 予め定めた遊技状態を検出する設定遊技状態検出手段
    と、 上記設定遊技状態検出手段が設定遊技状態の発生を検出
    することに基づき、所定のタイミングで上記変動入賞装
    置を優遇状態に変換させる優遇状態発生制御手段と、 を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 複数の識別記号を変換表示可能な可変表
    示装置を遊技盤の遊技部内に備え、該可変表示装置を用
    いて行われる別遊技における可変表示装置の停止図柄が
    予め定めた特定図柄に該当することを設定遊技状態検出
    手段が検出するようにしたことを特徴とする請求項1に
    記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 上記設定遊技状態検出手段が予め定めた
    設定遊技状態を検出した後に発生した特別状態が終了し
    た後に、優遇状態発生制御手段が変動入賞装置を優遇状
    態に変換するようにしたことを特徴とする請求項1又は
    請求項2に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 上記変動入賞装置は内部へ受け入れた球
    を特別入賞領域へ分別し難い反優遇状態に変換可能と
    し、特別状態の有効な間は優遇状態発生制御手段が変動
    入賞装置を反優遇状態に変換するようにしたことを特徴
    とする請求項1〜3の何れかに記載の遊技機。
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