JPH06630U - 複列バイス - Google Patents

複列バイス

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Publication number
JPH06630U
JPH06630U JP4408892U JP4408892U JPH06630U JP H06630 U JPH06630 U JP H06630U JP 4408892 U JP4408892 U JP 4408892U JP 4408892 U JP4408892 U JP 4408892U JP H06630 U JPH06630 U JP H06630U
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JP
Japan
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vise
base surface
guide groove
movable jaw
nut member
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Pending
Application number
JP4408892U
Other languages
English (en)
Inventor
徳雄 山口
Original Assignee
株式会社武田機械
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 支柱の側面部にバイスを組み込んでなる複列
バイスにおいて、支柱独自も、治具等を支持するために
活用可能とし、複列バイス全体としての活用効率の向上
を図る。 【構成】 四角柱状をなす支柱2の4つの側面を面一な
ベース面とする。ベース面の長手中央部位には、支柱の
上端において開口する案内溝6を設ける。案内溝6に
は、ナット部材15を上下摺動可能に納設し、該ナット
部材15は、案内溝の所要部位に位置固定可能とする。
又ナット部材15には、支柱2の下端側に設けた固定ジ
ョー16に対して進退可能となるように可動ジョー17
を支持させる。前記べース面のうち、可動ジョー17が
摺接する内側ベース面11は焼入れ面とする。又それに
連なる外側ベース面12は加工容易な非焼入れ面とす
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は活用効率の向上が図られた複列バイスに関するものである。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】
支柱の側面部にバイスを組み込んでなる従来の複列バイスの一例としては、図 10に示すものが実用に供されている。 該複列バイスaは、支柱bの4側面部c,c,c,cの夫々において、上下方 向に延びる平行した案内レールd,dを突設するとともに、該案内レールd,d には、対向するピン挿通孔e,eの複数組を長さ方向に所要間隔を隔てて設け、 又案内レールd,d間には、前記ピン挿通孔と位置合わせ可能のピン挿通孔fが 設けられたナット部材gを納め、該ナット部材gには、側面部下端の固定ジョー hに対して進退可能となるように可動ジョーiを支持せしめてなるものであった 。そして、ナット部材gのピン挿通孔を、前記案内レールd,dのピン挿通孔の 所要のものと位置合わせして後、この位置合わせされたピン挿通孔に固定ピンj を挿通することにより、ナット部材を所要高さ位置に固定可能としていた。
【0003】 しかしながら係る複列バイスにおいては、支柱の各側面部が、ナット部材gを 介して可動ジョーiを取付けるためだけに利用されており、機械加工に際し支柱 を他の目的にも活用することを予定したものでは何らなかった。
【0004】 本考案は、支柱独自も一つの用途を持つように改良することによって活用効率 の向上を図った複列バイスの提供を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本考案は以下の如き手段を採用する。 即ち本考案に係る複列バイス1は、角柱状をなす支柱2の少なくとも二つの側 面を、長さ方向に連続する面一なベース面とし、各ベース面の長手中央部位には 、長さ方向に延び且つ支柱の一端において開口する案内溝6を設け、該案内溝6 を摺動可能であり且つ案内溝の所要部位に位置固定可能となされたナット部材1 5には、支柱2の他端側に設けた固定ジョー16に対して進退可能となるように 可動ジョー17を支持せしめ、前記ベース面のうち、可動ジョー17が摺接する 内側ベース面11は焼入れ面とし、それに連なる外側ベース面12は、加工容易 な非焼入れ面としたことを特徴とするものである。 この場合、内側ベース面11と外側ベース面12との間に条溝10を介在させ るのがよい。
【0006】
【作用】
然してナット部材15及び可動ジョー17を支柱2から取り外すことにより、 支柱2の面一なベース面は、工作物や治具を取付けるために有効利用することが できる。このようにベース面を取付面として活用する場合には、焼入れされてい ない外側ベース面12に、必要に応じ、位置決めのためのテーパ孔や長孔あるい はキー溝等を容易に形成することができる。
【0007】
【実施例】
以下本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図1〜2において本考案に係る複列バイス1は、横断面の外形が正方形状をな す角柱状の支柱2の4つの側面部分の夫々にバイス3を組み込んでなるものであ る。
【0008】 該支柱2の4つの側面4,4,4,4は、上下方向に連続する面一なベース面 とされ、各ベース面の長手中央部位には、上下方向に延びかつ上端において開口 する案内溝6が形成されている。該案内溝6は、図2〜3に示す如く、その底部 側の両側に内側係止溝7,7を対向して有するとともに、案内溝の開口端に稍偏 倚させて外側係止溝8,8を対向して有する。又案内溝の開口端側の部分には嵌 込溝9,9を対向して有する。
【0009】 そして案内溝両側の面一であるベース面は、その長手中央部位に沿って上下に 延びる条溝10により2分割されており、条溝内側に位置する内側ベース面11 は焼入れ面とされている。一方、条溝外側に位置する外側ベース面12は非焼入 れ面とされて、孔明け加工等の後加工が容易とされている。なお図2に示す如く 、外側ベース面12には、固定用のボルト孔13が適宜間隔をおいて予め設けら れることがある。
【0010】 又図1、図4〜5に示す如く、案内溝6に、上下摺動可能にナット部材15を 納設し、該ナット部材15には、ベース部5の下端側に設けた固定ジョー16に 対して進退可能となるように可動ジョー17を支持させてなる。
【0011】 該ナット部材15は、図4〜5、図7〜8に示す如く、前記内側係止溝7,7 と嵌合する係止突部19,19を基端両側に具える本体20の先端に、可動ジョ ー17を支持する支持突部21が突設されてなり、該本体20には上下方向に貫 通するネジ孔22が設けられるとともに、支持突部21にも上下方向に貫通する ネジ孔23が設けられている(図7)。そして本体20のネジ孔22には、案内 溝6の上端開口部を閉蓋する如く支柱上端に着脱可能にネジ固定された軸受部材 25(図1、図3、図5)の軸受部26に支持されて下方に延びる駆動ネジ軸2 7が、螺合せしめられており(図5)、該駆動ネジ軸27の正逆回転操作によっ て、ナット部材15の上下方向の位置を所要に設定可能とされている。
【0012】 なお本体20の下面部29には、図7に示す如く、該下面部29より下方に突 出する駆動ネジ軸27を収容させる(図5)ためのカバー筒30が、その開口端 周縁の固定鍔部31をネジ孔22の下端周縁に固着し、突設されている。
【0013】 前記可動ジョー17は、図4に示す如く、前記外側係止溝8,8に嵌合しうる スライド脚32,32が裏面部の両側に突設されてなる。そして、前記支持突部 21のネジ孔23に螺合せしめられてなる送り用ネジ軸33(図1、図4〜5) の螺進退に応じ、該可動ジョー17は、その裏面35が前記焼入れされた内側の 分割面11,11に摺接して固定ジョー16に対し進退可能とされている。
【0014】 なお図4〜5、図8において符号36は、可動ジョー17の裏面側の開放部を 覆うL字カバー片であり、可動ジョー17の裏面の上部分37が該L字カバー片 36と摺接して進退しうる。
【0015】 又図1〜2、図5において符号39は、固定ジョー16の表面側に突設された L字状をなす下の挾持部材であり、又符号40は、可動ジョー17の表面側に突 設されたL字状をなす上の挾持部材である。該上下の挾持部材40,39は、夫 々、固定ジョー16の表面部41及び可動ジョー17の表面部42において該表 面部を横切る如く凹設された嵌込溝43,45に、その背面側の部分46,47 が密接に嵌め込まれて、固定ボルト49により着脱自在に固定されている。
【0016】 このように上下の挾持部材を設ける場合には、固定ジョーと可動ジョーとの間 に工作物を挾持しうることに加え、固定ジョー16の表面側に突出する挾持部材 突出部50と可動ジョー17の表面側に突出する挾持部材突出部51との間(押 圧面52,53との間、又は押圧面55,56との間)にも工作物を挾持するこ とができる。
【0017】 以上のように構成された縦型複列バイス3において、駆動ネジ軸27を正回転 操作するとナット部材15が下降し、それにより可動ジョー17が固定ジョー1 6に接近状態となる(図6)。逆に駆動ネジ軸27を逆回転操作すると、ナット 部材15が上昇し、それにより、固定ジョー16と可動ジョー17の口金間の間 隔が広げられる(図5)。なお、ナット部材下端より突出する前記カバー筒30 、及び前記嵌込溝9,9に両側縁部分57,57が嵌込まれて案内溝6を閉蓋す るカバー板59は、駆動ネジ軸27に切粉が付着するのを防止する。
【0018】 本考案に係る複列バイスにおいて、支柱は、前記四角柱状をなすものに限定さ れず、三角柱状や六角柱状等、支柱の大きさとそれに組み込まれるバイスの大き さとの関係から、少なくとも2つの面一なベース面を具える角柱状をなすものと して構成することができる。
【0019】 又本考案に係る複列バイス1は、図9に示す如く、ナット部材16の位置替え を、前記した従来の複列バイスにおけると同様に、固定ピン60の抜き差しによ って行うこととしてもよい。 又本考案に係る複列バイス1は、前記実施例で示したように支柱の軸線を縦に して設置されることの他、支柱の軸線を横にして設置される場合もある。
【0020】
【考案の効果】 本考案に係る複列バイスは、ベース面のうち可動ジョーが摺接する内側ベー ス面は焼入れ面として耐摩耗性を向上させる一方、それに連なる外側ベース面は 焼入れのされていない加工容易な面として形成している。そのため、ナット部材 及び可動ジョーを支柱より取り外すことによって形成された面一のベース面を、 工作物や治具を取付けるために有効に利用することができる。そして外側ベース 面は加工容易な面として形成されているため、ユーザの必要に応じて、この外側 ベース面に、治具等を固定するためのテーパ孔や長孔あるいはキー溝等を設ける 再加工を施すことが可能となる。 以上のようなことから本考案によるときには、支柱の各ベース面を、単にナッ ト部材及び可動ジョーを摺動可能に取り付けるために利用できることに加えて、 支柱独自も一つの用途を持つものとなし得、複列バイス全体としての活用効率の 向上を期しうる。
【0021】 特に、可動ジョーの摺接する内側ベース面と外側ベース面との間に条溝が介 在されているときには、焼入れ部と非焼入れ部の境界が明瞭となるため、焼入れ 加工が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】縦型複列バイスを説明する斜視図である。
【図2】支柱を示す斜視図である。
【図3】案内溝の構成及び案内溝の上端に着脱自在に取
付けられる軸受部材を説明する斜視図である。
【図4】案内溝へのナット部材の納設状態を説明する説
明図である。
【図5】バイスの作用を説明する説明図である。
【図6】バイスの作用を説明する説明図である。
【図7】ナット部材にカバー筒を設けた状態を説明する
一部欠切斜視図である。
【図8】ナット部材にL字カバー片を設けた状態を示す
部分斜視図である。
【図9】本考案の他の実施例を説明する斜視図である。
【図10】従来の複列バイスを説明する斜視図である。
【符号の説明】
1 複列バイス 2 支柱 3 バイス 4 側面 6 案内溝 10 条溝 11 内側べース面 12 外側ベース面 16 固定ジョー 17 可動ジョー

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 角柱状をなす支柱2の少なくとも二つの
    側面を、長さ方向に連続する面一なベース面とし、各ベ
    ース面の長手中央部位には、長さ方向に延び且つ支柱の
    一端において開口する案内溝6を設け、該案内溝6を摺
    動可能であり且つ案内溝の所要部位に位置固定可能とな
    されたナット部材15には、支柱2の他端側に設けた固
    定ジョー16に対して進退可能となるように可動ジョー
    17を支持せしめ、前記ベース面のうち、可動ジョー1
    7が摺接する内側ベース面11は焼入れ面とし、それに
    連なる外側ベース面12は、加工容易な非焼入れ面とし
    たことを特徴とする複列バイス。
  2. 【請求項2】 内側ベース面11と外側ベース面12と
    の間に条溝10が介在されている請求項1記載の複列バ
    イス。
JP4408892U 1992-06-01 1992-06-01 複列バイス Pending JPH06630U (ja)

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19950523