JPH0547041U - 据付用レベル調整具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 平面プレート１２の上に片面テーパプレート
１４を斜面を上にして載せ、その上に別の片面テーパプ
レート１３を斜面を下にして載せる。平面プレート１２
の一端に固定した支持部材１６には調整ボルト１５を回
動自在で軸方向移動不可に取付け、このボルト１５を下
部の片面テーパプレート１４のねじ孔２２にねじ込む。 【効果】 調整ボルト１５を回動するだけで、下部の片
面テーパプレート１４が移動して上部の片面テーパプレ
ート１３を上下させるのでレベル調整がきわめて容易に
行える。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案はあらかじめ設けられた機械などの据付用基礎上に重量機械などを据 付ける場合に水平レベルを出すために用いる調整具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

図５は従来のレベル調整具１を示すものである。この図において、２は平面プ レートで上下面が水平となっている。３、４は片面が斜面となった上下の片面テ ーパプレートであり、何れも鋼材からなり、平面プレート２上に、斜面を合せて 上面が水平となるようにして片面テーパプレート３、４を載せて一組としたもの である。

【０００３】 そして、機械などの据付基礎上に複数の油圧ジャッキを配置して、このジャッ キにより目的の機械などを支持し、機械の四隅などに設けた各足５の下部の基礎 ７上に調整具１をそれぞれ挿入し、高さが足りない個所では足５と調整具１の間 に鋼板などからなる板厚の異なる調整用プレート６を挿入したり抜いたりしなが ら０．５mm程度の誤差の範囲まで調整する。

【０００４】 そののち、各調整具１の片面テーパプレート３または４の端部をハンマーで叩 いて微調整し、水平レベルが出たあと、各プレート２、３、４を互いに溶接して 一体とすることにより水平レベルを維持していた。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

上記のような従来の調整具は片面テーパプレートの端部をハンマーで叩いて微 調整を行うものであるから、作業に熟練を要し、時間がかかりすぎるという問題 がある。

【０００６】 また、鋳物製のレベリングブロックを使用する場合もあるが、作業後に水平レ ベル保持のための溶接が困難であるため、補助用としてしか使用できないという 問題があった。

【０００７】 この考案の課題は上記のような従来技術の問題点を解決するために、ハンマー を用いることなく容易にレベル調整が行える保持具を提供することである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するために、この考案は平面プレートと、その上部に重ねる 上下の片面テーパプレートからなり、上記平面プレートの一端に設けた支持部材 には、上記下部の片面プレートのねじ孔にねじ込まれる調整ボルトを回動自在に 取付けた据付用レベル調整具を提供する。

【０００９】

【作用】

この考案は上記の構成であり、まず、従来と同様に機械の据付基礎上に複数の 油圧ジャッキを配置して、このジャッキにより目的の機械を支持し、機械の四隅 などに設けた各足の下部にこの考案の調整具をそれぞれ挿入し、高さが足りない 個所では足と調整具の間に鋼板などからなる板厚の異なる調整用プレートを挿入 したり抜いたりしながら２mm程度の誤差の範囲まで調整する。

【００１０】 そののち、調整具の調整ボルトを回して下部の片面テーパプレートを出し入れ すると、調整具の高さが自在に微調整できる。

【００１１】 こうして水平レベルを出したのち、各プレートを溶接して一体とする。

【００１２】

【実施例】

図１ないし図４に示す実施例において、レベル調整具１１はＳＳ４１などの鋼 材からなる平面プレート１２と上下の片面テーパプレート１３、１４および調整 ボルト１５からなっている。

【００１３】 上記平面プレート１２の一端には支持部材１６を一対の固定ボルト１７により 固定する。

【００１４】 上記支持部材１６の上縁中央から切込み１８を設け、この切込み１８に前記ボ ルト１５をカラー１９を介して回動自在にはめ込み、その頭部２０と、ボルト１ ５の中間部に固定したストップリング２１により軸方向の移動を阻止する構造と する。

【００１５】 そして、上記下部の片面テーパプレート１４の一端から設けたねじ孔２２に上 記ボルト１５の内端をねじ込む。

【００１６】 また、上記支持部材１６の上端を上部の片面テーパプレート１３の端部下側の 係合溝２３に係合させて、プレート１３の上下移動は許容し、水平移動を阻止す る。

【００１７】 上記実施例の場合も従来の調整具と同様に基礎２４上に配置して機械の足を支 持するが、微調整に際してはボルト１５を回動する。

【００１８】 この操作によりボルト１５がプレート１４のねじ孔２２にねじ込まれたり、逆 にねじ戻されたりしてプレート１４を図３の矢印のように進退させ、プレート１ ３、１４の斜面の摺動により図３の鎖線のように上部のプレート１３が上昇また は下降して機械レベルの微調整が行える。

【００１９】 なお、水平レベルが出たあとはプレート１２、１３、１４を溶接して一体化し て水平レベルを保持する。

【００２０】

【効果】

この考案は上記のように下部の片面テーパプレートのねじ孔にねじ込んだ調整 ボルトを回動させるだけでレベルの微調整が行えるので、ハンマーにより片面テ ーパプレートの端部を叩いてレベル調整を行う従来の調整具に比較して、熟練を 要することなくきわめて容易、正確なレベル調整が行える。また、鋼材により製 作することで、鋳鉄のように荷重による割れ発生のおそれはない。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例の平面図

【図２】同上の正面図

【図３】同じく側面図

【図４】同じく縦断側面図

【図５】従来例の側面図

【符号の説明】

１１ レベル調整具 １２ 平面プレート １３ 片面テーパプレート １４ 片面テーパプレート １５ 調整ボルト １６ 支持部材 ２２ ねじ孔

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 平面プレートと、その上部に重ねる上下
   の片面テーパプレートからなり、上記平面プレートの一
   端に設けた支持部材には、上記下部の片面プレートのね
   じ孔にねじ込まれる調整ボルトを回動自在に取付けた据
   付用レベル調整具。