JPH066294B2 - 成形型の製造法 - Google Patents

成形型の製造法

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JPH066294B2
JPH066294B2 JP1103045A JP10304589A JPH066294B2 JP H066294 B2 JPH066294 B2 JP H066294B2 JP 1103045 A JP1103045 A JP 1103045A JP 10304589 A JP10304589 A JP 10304589A JP H066294 B2 JPH066294 B2 JP H066294B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、製作が比較的容易で耐久性に比較的優れた、
中量生産品向けの成形型として用いて好適な成形型の製
造法に関するものである。
(背景技術) 射出成形やブロー成形、真空成形等に用いられる成形型
においては、それが小中量生産品向けである場合、簡易
成形型であるZAS型(亜鉛合金型)が多く用いられて
いる。ところが、ZAS型は、材質が軟らかく、成形面
の耐久性に劣るため、成形品の生産数量が極く限られて
おり、生産数量がある程度以上(例えば5千個程度以
上)の中量生産品向けの成形型としては、決して好まし
いものとは言い難かった。また、その材質が軟らかいこ
とから、突起部が倒れ易く、細かな形状を有する製品の
成形には採用し難いといった問題もあり、さらに製造の
際の収縮率が大きいことから、成形面精度が劣るといっ
た問題もあった。
また、簡易成形型の一つとして、近年、特開昭55−1
5886号公報において、溶射手法で形成した金属皮膜
の裏面側に裏打ち樹脂体を一体的に接合してなる構造の
成形型が提案されているが、このような成形型は、柔ら
かな溶射金属皮膜で成形面が構成されるところから、成
形面の耐久性が必ずしも良好とは言い難く、また溶射金
属皮膜に対して溶接を行なうことが困難なところから、
溶射金属皮膜の裏面側に補強金具を溶接することによっ
て、成形型の機械的強度の向上を図ることができないと
いった問題があり、更には、シボ加工(腐食加工)がで
きないといった不具合もあった。
一方、上述のような簡易成形型に対して、成形面精度や
耐久性、或いは機械的強度等の種々の性能に優れた成形
型として、鍛造鋼を倣い加工して得られる大量生産品向
けの成形型が知られている。しかし、このような成形型
は、その製造に多大な手間がかかり、製造期間および製
造コストが著しく長く且つ高いことから、数千個〜数万
個程度の小中量生産には、期間的およびコスト的に見合
わないといった問題があった。
(解決課題) ここにおいて、本発明は、以上のような事情に鑑みて為
されたものであり、その解決すべき課題とするところ
は、ZAS型や溶射金属皮膜を成形面構成部材とする従
来の簡易成形型に比べて、成形面硬度が硬く、成形面の
耐久性に優れると共に、細かな形状の成形が可能で、高
い精度を得ることができ、溶接やシボ加工が可能で、し
かも鍛造鋼を加工して得られる大量生産品向けの成形型
に比べて、短期間で安価に製造することができる、中量
生産品向けの成形型として用いて好適な成形型の製造法
を提供することにある。
(解決手段) そして、かかる課題を解決するために、本発明にあって
は、所定厚さの鉄メッキ層から成る成形面構成部材と、
該成形面構成部材の非成形面側の裏面に、該成形面構成
部材と一体的に接合して設けられた裏打ち樹脂体と、該
裏打ち樹脂体に一体に埋め込まれて設けられた熱媒流体
流通パイプとを含むように構成してなる成形型の製造に
際して、(a)所望の成形品形状に対応した成形面の反
転形状面を有するモデル型を作製する工程と、(b)該
モデル型の前記反転形状面に導電層を形成して、該モデ
ル型の反転形状面に所定厚さの鉄メッキ層を形成する工
程と、(c)該モデル型から剥離して得られた鉄メッキ
層の非成形面側の裏面を取り囲むように枠体を設けると
共に、該枠体で囲まれる空間内に熱媒流体流通パイプを
配設し、該枠体内に所定の樹脂材料を注入、固化させ
て、該鉄メッキ層の裏側に裏打ち樹脂体を一体的に接合
して設ける工程とを含むようにしたのである。
なお、前述のような成形型において、成形面からの成形
品の離型を行なうためのエジェクタピンを配設する場合
には、成形面構成部材の非成形面側の裏面に一端で溶接
固定した状態で、裏打ち樹脂体を貫通するように中空パ
イプを設けると共に、成形面構成部材の中空パイプに対
応した部位を切除して、その中空パイプ内の空間を通じ
てエジェクタピンを成形面構成部材の成形面側に突出さ
せ得るようにすることが望ましく、そしてそのようなエ
ジェクタピン突出用の中空パイプを備えた成形型を、前
述の如き本発明手法に従って製造する場合には、裏打ち
樹脂体の成形に先立って、鉄メッキ層の非成形面側の裏
面に、中空パイプをその一端において溶接固定すると共
に、その中空パイプの他端部が露出するように、裏打ち
樹脂体を成形し、そしてその裏打ち樹脂体の成形後にお
いて、鉄メッキ層の中空パイプに対応する部位を切除す
るようにすることが望ましい。
(実施例) 以下、本発明をより一層具体的に明らかにするために、
その実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
先ず、第1図には、本発明に従う射出成形型の一例とし
てのキャビティ型10が、また第2図には、第1図のキ
ャビティ型10との間で所定のキャビティを形成する、
本発明の一例としてのコア型12が示されている。第1
図に示すキャビティ型10において、14は、所望の成
形品の形状に対応した成形面16を有する成形面構成部
材であって、メッキ手法によって形成された所定厚さの
鉄メッキ層からなっており、その非成形面側の裏面に
は、接着剤層18を介して、ブロック状の合成樹脂体で
ある裏打ち樹脂体20が一体的に接合されて設けられて
いる。そして、かかる裏打ち樹脂体20を肉厚方向(第
1図中上下方向)に貫通する状態で、成形面構成部材1
4の非成形面側の裏面に一端で溶接固定されて、複数の
金属製中空パイプ22が配設されており、またかかる裏
打ち樹脂体20内に所定の配設形態で一体に埋め込まれ
た状態で、冷却水等の所定の熱媒流体が流通せしめられ
る熱媒流体流通パイプ24が配設されている。
一方、第2図に示すコア型12において、26は、キャ
ビティ型10の成形面構成部材14との間で所望の成形
品形状に対応したキャビティ28を形成する成形面構成
部材であって、キャビティ型10の成形面構成部材14
と同様に、所定厚さの鉄メッキ層で構成されている。そ
して、かかるコア型12においても、所定の接着剤層3
0を介して、前記キャビティ型10の裏打ち樹脂体20
と同様のブロック状の裏打ち樹脂体32が一体的に接合
されて設けられ、前記キャビティ型10における中空パ
イプ22および熱媒流体流通パイプ24と同様の中空パ
イプ34および熱媒流体流通パイプ36が、それらキャ
ビティ型10における中空パイプ22および熱媒流体流
通パイプ24と同様の形態で設けられている。
而して、かかるコア型12においては、前記キャビティ
型10とは異なって、中空パイプ22の内側空間に対応
する成形面構成部材26の部位が切除されており、これ
により、該コア型12から成形品を離型させるためのエ
ジェクタピン(図示せず)を、中空パイプ22の内側空
間を通じて成形面38側に突出させ得るようになってい
る。
なお、これらキャビティ型10およびコア型12は、そ
れぞれ、金型本体としてのモールドベースに設けられる
凹所に対して、カセット方式で着脱可能に取り付けられ
て用いられることとなる。
また、ここでは図示はしないが、キャビティ型10に
は、前記中空パイプ22と同様の形態で、キャビティ2
8内に成形材料を導くためのスプルーパイプが必要に応
じて設けられることとなる。ただし、かかるプルーパイ
プを設けた場合には、コア型12における中空パイプ3
4に対応する成形面構成部材26の部位と同様に、その
スプルーパイプに対応する成形面構成部材14の部位が
切除されることとなる。
さらに、上記キャビティ型10およびコア型12の裏打
ち樹脂体20,32としては、それらキャビティ型10
およびコア型12の伝熱性能を高めて、成形サイクルの
短縮化を図るために、更には裏打ち樹脂20,32の機
械的強度を併せ高めるために、通常、銅やアルミニウム
等の金属粉や所定の金属材料からなる金属繊維等が所定
の割合で混入されたエポキシ樹脂等が採用されることと
なる。
次に、上記キャビティ型10およびコア型12の製造手
順を図面に基づいて詳述する。
すなわち、上述の如きキャビティ型10およびコア型1
2を製造するに際しては、先ず、木やグラファイト等の
加工の容易な材料を用いて、第3図に示す如き、目的と
するキャビティ型10の成形面16を反転した形状の成
形面40を有する原型42を作製する。ここで、原型4
2の成形面40は、目的とするキャビティ型10の成形
面16、すなわち所望の成形品形状と精度良く一致する
ように形成する。そして、コア型12を作製するには、
かかる原型42を用いて、先ず、第4図に示されている
如き、かかる原型42の成形面形状を転写した第一の捨
てモデル44を石膏等で作製する。
第一の捨てモデル44を作製したならば、その捨てモデ
ル44の成形面46に対して、前記キャビティ28に対
応した肉盛作業を行なう。例えば、第4図に示されてい
るように、キャビティ28に対応したシート48を成形
面46に貼着するのである。
次いで、シート48等の貼着によって成形面46を肉盛
りした第一の捨てモデル44を用いて、第5図に示す如
き、その第一の捨てモデル44の肉盛り成形面を転写し
た形状の成形面50を有する第二の捨てモデル52を石
膏等で作製する。そして、その第二の捨てモデル52を
用いて、その第二の捨てモデル52の成形面50を転写
した、第6図に示す如きメッキ用モデル54を石膏等で
作製する。
なお、前述の説明から明らかなように、第二の捨てモデ
ル52の成形面50は、目的とするコア型12の成形面
38と同一形状となり、従って、第二の捨てモデル52
の成形面50を転写して作製されたメッキ用モデル54
の成形面56は、目的とするコア型12の成形面38の
反転形状面となる。
このように、目的とするコア型12の成形面38の反転
形状の成形面56を有するメッキ用モデル54を作製し
たならば、そのメッキ用モデル54の構成材料が導電性
を有する場合にはそのまま、導電性を有しない場合に
は、その成形面56に、第7図に示されているように、
導電性樹脂等の導電性膜58を形成した後、そのメッキ
用モデル54をメッキ槽中に浸漬し、そのメッキ用モデ
ル54の成形面56の表面に鉄メッキを施して、所定厚
さの鉄メッキ層(26)を析出、形成せしめる。つま
り、この鉄メッキ操作により、所望の成形品形状に対応
した成形面38を有するコア型12の成形面構成部材2
6が作製されるのである。
なお、この鉄メッキ層(成形面構成部材26)の厚さ
は、コア型12に要求される性能に応じて適宜選択され
ることとなるが、一般には、メッキ形成に要する時間と
コア型12に要求される機械的な特性に応じて、5〜1
0mm程度の厚さに設定されることとなる。
また、以上の説明から明らかなように、ここでは、前記
メッキ用モデル54が反転形状面(56)を有するモデ
ル型としての役割を果たしている。
成形面構成部材(鉄メッキ層)26の厚さが所望の厚さ
に達したならば、メッキ用モデル54をメッキ槽中より
引き上げ、洗浄等の所定の処理を施した後、成形面構成
部材26をメッキ用モデル54から剥離し、その裏面に
対し、第8図に示されているように、適数の金属製中空
パイプ34をそれぞれの一端において溶接固定する。そ
して、それら中空パイプ34の溶接固定後、中空パイプ
34の溶接によって成形面構成部材26の成形面38に
惹起される凸凹を矯正する平行出し加工や、成形面構成
部材26の周縁部を所定の形状に整える縁取り加工等の
基準機械加工を行なう。
かかる基準機械加工が完了したならば、次に、その基準
機械加工を施した成形面構成部材26の裏面側に、銅の
針金等を用いて、所望の形態、例えば型温度を一定にす
るような形態で、熱媒流体流通パイプ36を固定的に配
置する。そして、その後、第8図に示されているよう
に、成形面構成部材26の裏面側空間を所定高さで取り
囲んで、熱媒流体流通パイプ36を内側に収容するよう
に、木枠等の枠体60を設け、かかる枠体60の配設
後、成形面構成部材26の裏面に接着剤(30)を所定
の厚さで塗布して、その接着剤(30)の塗布状態下
で、中空パイプ34の自由端部が露出するように、枠体
60内に所定の合成樹脂を注入し、固化させて、裏打ち
樹脂体32を成形する。そして、この裏打ち樹脂体32
の成形後、中空パイプ34の内側空間に対応する成形面
構成部材26の部位を切除し、枠体60を取り外す。こ
れにより、第2図に示されている如き構造のコア型12
が得られるのである。
また、キャビティ型10は、前記原型42を用いて次の
ようにして製造されることとなる。
すなわち、キャビティ型10を製造するには、第9図に
示されているように、原型42の成形面40に対して、
導電性樹脂等によって所定の導電性膜62を形成し、前
記コア型12の製造の場合と同様に、その導電性膜62
を形成した原型42の成形面40表面に鉄メッキを施し
て、所望の厚さの成形面構成部材(鉄メッキ層)14を
形成する。そして、その成形面構成部材14を原型42
から剥離して、その裏面に中空パイプ22を溶接固定し
た後、前記成形面構成部材26に施した基準機械加工と
同様の基準機械加工をかかる成形面構成部材14に施
し、しかる後、第10図に示されているように、前記コ
ア型12の製造の場合と同様にして、熱媒流体流通パイ
プ24と木枠等の枠体64を配設する。そして、その
後、成形面構成部材14の裏面に接着剤(18)を塗布
し、その接着剤(18)の塗布状態下で枠体64内の空
間に所定の樹脂を注入し、固化させて、成形面構成部材
14の裏面に裏打ち樹脂体20を一体的に接合して形成
せしめる。この裏打ち樹脂体20の成形後、枠体64を
取り外せば、第1図に示す如き構造のキャビティ型10
が得られるのである。
なお、かかるキャビティ型10においても、成形面構成
部材14の厚さは、通常、5〜10mm程度に設定される
こととなる。
また、このようにして製造されるキャビテイ型10に対
してスプルーパイプを設ける場合には、前記成形面構成
部材14に対する中空パイプ22の溶接固定時におい
て、該スプルーパイプを成形面構成部材14の裏面に同
時に溶接固定し、裏打ち樹脂体20の成形後において、
そのスプルーパイプに対応する成形面構成部材14の部
位を切除するようにすればよい。
さらに、前述の説明から明らかなように、かかるキャビ
ティ型10の製造に際しては、原型42が反転形状面
(40)を有するモデル型としての役割を果たすことと
なる。
ところで、上述のようにして製造されるキャビティ型1
0およびコア型12は、前述のように、キャビティ28
を画成する成形面構成部材14,26が、何れも、純鉄
からなる鉄メッキ層で構成される。従って、ZAS型や
蒸着金属皮膜を成形面構成部材とする従来の簡易成形型
に比べてその成形面16,38が著しく硬くなり、それ
ら成形面16,38の耐久性が大幅に向上することとな
る。そしてそれ故、それら従来の簡易成形型に比べて、
成形面16,38がより多くの生産に耐えることが可能
となり、5千個〜数万個程度の中量生産品向けの成形型
として用いた場合において、従来の簡易成形型を用いる
場合よりも、成形品1個当たりの成形型の製造コストを
低減することが可能となる。
また、成形面16,38が硬度の高い鉄メッキ層で構成
されるため、たとえ突起部を設けた場合においても、そ
の突起部が倒れ難く、従来の簡易成形型よりもより細か
な製品形状に対処でき、更に、成形面16,38にシボ
加工を施し得るといった利点もある。また、成形面構成
部材14,26がメッキ手法で構成されて、それら成形
面構成部材14,26の製造過程における収縮率が極め
て小さく、収縮率を見込むことなく原型42を製作し得
ることから、その原型42の製作が極めて容易であると
いった利点があると共に、ZAS型に比べて、成形面精
度を大幅に向上できるといった利点があり、また、前述
のように、成形面構成部材14,26の裏面側に中空パ
イプ22,34が溶接されていることから、前記特開昭
55−15886号公報に開示の簡易成形型に比べて、
キャビティ型10およびコア型12の機械的強度が大幅
に優れているといった利点もある。
そして、上述のようにして製造されるキャビティ型10
およびコア型12によれば、鍛造鋼を倣い加工して得ら
れる大量生産品向けの成形型に比べて、その製造に要す
る期間および費用が大幅に低減され得るのであり、それ
故、そのような従来の大量生産品向けの成形型を数万個
程度の中量生産品向けの成形型として用いるような場合
に比べて、成形型の納期の大幅な短縮化が可能になると
共に、製品1個当たりに要する成形型の製造コストの大
幅な低減化が可能になるのである。
以上、本発明の実施例を詳細に説明したが、これは文字
通りの例示であり、本発明がかかる具体例に限定される
ことなく、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々
なる変更,修正,改良等を施した態様で実施できること
は、言うまでもないところである。
例えば、前記実施例では、キャビティ型10およびコア
型12の何れにおいても、成形面構成部材14,26の
裏面側に中空パイプ22,34が溶接固定されて、それ
ら型10,12の機械的補強が図られていたが、それら
中空パイプ22,34の代わりに、中実のロッド状金具
や他の任意の形状の補強金具を溶接固定して、それら型
10,12の補強を図るようにすることも可能である。
ただし、コア型12においては、エジェクタピンのガイ
ド孔を裏打ち樹脂体32に直接形成すると、エジェクタ
ピンの摺接によって裏打ち樹脂体32が摩耗されるた
め、前記実施例のように、中空パイプ34を補強金具と
して用いて、エジェクタピンのガイドとして兼用するよ
うにすることが望ましい。
また、前記実施例では、コア型12の製造の際の、中空
パイプ34に対応した成形面構成部材26の部位に対す
る穴明け加工が、裏打ち樹脂体32の成形後において行
なわれるようになっていたが、かかる穴明け加工は、成
形面構成部材26に対する中空パイプ34の溶接後、裏
打ち樹脂体32の成形前に行なうようにすることも可能
であり、更には中空パイプ34の溶接前に行なうように
することも可能である。ただし、前記実施例のように、
裏打ち樹脂体32の成形後に行なうようにすることが、
より簡単な機械加工でより高い穴明け精度を得る上で望
ましい。なお、このような事情は、キャビティ型10の
成形面構成部材14にスプルーパイプを溶接固定する場
合についても、同様に言うことができる。
更に、前記実施例では、キャビティ型10およびコア型
12が、何れも、枠体64,60を取り外した状態で用
いられるものとして述べたが、それら枠体64,60の
材質によっては、それら枠体64,60を裏打ち樹脂体
32,20と一体に残したまま、キャビティ型10およ
びコア型12を用いるようにすることもできる。
また、前記実施例では、射出成形型としてのキャビティ
型10およびコア型12に本発明を適用した場合につい
て述べたが、本発明が、ブロー成形型、真空成形型等、
射出成形型以外の成形型に適用し得ることも勿論であ
る。
(発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明に従って製造さ
れる成形型においては、硬度が高く、溶接が可能で、し
かも製造の際の収縮率が小さい鉄メッキ層で成形面が構
成されるため、ZAS型や溶射金属皮膜を成形面構成部
材とする従来の簡易成形型に比べて、成形面がより多く
の製品の成形に耐え得るといった利点があると共に、よ
り細かな製品形状に対処し得るといった利点があり、ま
たより高い成形面精度を容易に得ることができるといっ
た長所がある外、シボ加工ができるといった長所もあ
り、更には成形面構成部材としての鉄メッキ層の非成形
面たる裏面側に補強金具を溶接固定して、その機械的強
度を大幅に向上できるといった利点もある。しかも、鍛
造鋼を加工して得られる大量生産品向けの成形型に比べ
て、製造期間および製造コストを大幅に短く且つ安くで
きることから、中量生産品向けの成形型として採用した
場合において、その鍛造鋼を加工して得られる大量生産
品向けの成形型よりも、成形品1個当たりの成形型の製
造コストを大幅に低減することができるといった利点も
ある。そして、本発明手法に従えば、そのような効果を
奏する成形型を有利に製造することができるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に従って製造される成形型の一例とし
てのキャビティ型を示す断面図であり、第2図は、同じ
く、本発明に従って製造される成形型の一例としてのコ
ア型を示す断面図である。第3図乃至第8図は、それぞ
れ、第2図のコア型の製造工程を説明するための説明断
面図であり、第9図および第10図は、それぞれ、第1
図のキャビティ型の製造工程を説明するための説明断面
図である。 10:キャビティ型(成形型) 12:コア型(成形型) 14,26:成形面構成部材(鉄メッキ層) 16,38:成形面 20,32:裏打ち樹脂体 22,34:中空パイプ 24,36:熱媒流体流通パイプ 28:キャビティ 40,56:成形面(反転形状面) 42:原型(モデル型) 54:メッキ用モデル(モデル型) 58,62:導電性膜 60,64:枠体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所望の成形品形状に対応した成形面の反転
    形状面を有するモデル型を作製する工程と、 該モデル型の前記反転形状面に導電層を形成して、該モ
    デル型の反転形状面に所定厚さの鉄メッキ層を形成する
    工程と、 該モデル型から剥離して得られた鉄メッキ層の非成形面
    側の裏面を取り囲むように枠体を設けると共に、該枠体
    で囲まれる空間内に熱媒流体流通パイプを配設し、該枠
    体内に所定の樹脂材料を注入、固化させて、該鉄メッキ
    層の裏側に裏打ち樹脂体を一体的に接合して設ける工程
    とを、 含むことを特徴とする成形型の製造法。
  2. 【請求項2】前記裏打ち樹脂体の成形に先立って、前記
    鉄メッキ層の非成形面側の裏面に対し、中空パイプをそ
    の一端において溶接固定すると共に、該中空パイプの他
    端部が露出するように、前記裏打ち樹脂体を成形し、且
    つ該裏打ち樹脂体の成形後において、前記鉄メッキ層の
    該中空パイプに対応する部位を切除することを特徴とす
    る請求項(1)記載の製造法。
JP1103045A 1989-04-21 1989-04-21 成形型の製造法 Expired - Lifetime JPH066294B2 (ja)

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