JPH0662346U - 光パルス試験器 - Google Patents

光パルス試験器

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JPH0662346U
JPH0662346U JP333193U JP333193U JPH0662346U JP H0662346 U JPH0662346 U JP H0662346U JP 333193 U JP333193 U JP 333193U JP 333193 U JP333193 U JP 333193U JP H0662346 U JPH0662346 U JP H0662346U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プローブパルスの幅に応じて測定区間の帯域
を変更し、光パルス試験器の空間分解能とダイナミック
レンジを向上する。 【構成】 ディジタルアベレージャ51と表示部60の
間に、ディジタルアベレージャ51から出力されるデー
タを、最初のサンプリングポイントから連続したn個の
サンプリングポイントまでの平均値を演算し、その平均
値を第n番目のサンプリングポイントの波形データとし
て出力し、その後続けてサンプリングポイントを1個ず
つずらしながら同様にして、n個ずつのデータの移動平
均値をそれぞれ算出してそのデータを各サンプリングポ
イントの波形データとして出力する移動平均処理部52
を有する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、光ファイバ接続点や破断点等を検出するために、レーザ光等のパル スを出射して光ファイバ内で発生する後方散乱光や反射光の減衰量を測定する光 パルス試験器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の光パルス試験器は、図3に示すように、光源11およびパルス 幅設定部12を含む発光部10と、光スイッチ20と、受光部31、低雑音の増 幅部32からなるO/E変換部と、A/D変換部40と、ディジタルアベレージ ャ51’からなるデータ演算部50’と、表示部60と、CPU70およびタイ ミング発生部80からなり、表示部60と、測定条件の切替え設定が可能な制御 パネルを含むCPU70からなる本体に、光ファイバの種類や測定距離範囲等に 応じて、交換可能なプローブパルスの波長やパルス幅、ダイナミックレンジ等が 固定された複数のプラグインユニットを組合わせて使用されている。
【0003】 この光パルス試験器の動作は、一般に次の通りである。
【0004】 光源11で発生されたレーザ光のプローブパルスは、パルス幅設定部12によ り定められたパルス幅および周期で光スイッチ20を経由して測定対象の光ファ イバ90に繰返し出射される。このプローブパルスの出射光に対する光ファイバ 90から入射される反射光や後方散乱光は、光スイッチ20で分岐されて受光部 31に導かれる。この入射光は、受光部31によって同じアナログ波形の電気信 号に変換され、増幅部32で増幅されてA/D変換部40に送られる。A/D変 換部40は、このアナログ波形の電気信号を設定されたタイミングでサンプリン グしてディジタルデータの電気信号に変換する。
【0005】 ディジタルアベレージャ51’は、このディジタルデータの信号を各プローブ パルスに対する同一順位のサンプリングポイントごとにその繰返し数m個ずつ集 計してその平均値を演算し、その平均値のデータを各サンプリングポイントの波 形データとして出力する。
【0006】 ディジタルアベレージャ51’から出力されたデータは、対数変換され、表示 部60のCRT、記録装置等によって表示または記録される。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
従来の光パルス試験器は、光ファイバから入射する微弱な反射光、後方散乱光 のS/N比を改善するために、プローブパルスを繰返し光ファイバに出射し、各 プローブパルスに対する反射光等の波形をm個ずつ重ね合わせてその平均値を算 出し、この平均値による波形を表示していた。そして、測定対象の区間に応じて プローブパルスの幅や出入パワーのダイナミックレンジを選択して測定精度の向 上を計っていた。
【0008】 しかし、接続点を含む通常の光ファイバからの反射光のデータは比較的安定し ているが、光ファイバの切断点等の伝搬特性の不連続点や遠距離の測定区間外等 からの反射波形は変動が大きく、図2のBに示すように、これらの部分からの波 形データが大きく変動したまま残り、また、同一のプローブパルス幅に対して、 測定区間の帯域を高精度で変更できないという欠点があった。
【0009】 本考案は、このような欠点を解消し、1組の回路でプローブパルスの幅に応じ て測定区間の帯域を変更し、空間分解能とダイナミックレンジを向上できる光パ ルス試験器を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案の光パルス試験器は、A/D変換された電気信号のデータを各プローブ パルスの同一順位のサンプリングポイントごとにプローブパルスの出射繰返し回 数に等しい数ずつ集計してそれぞれの平均値を演算するディジタルアベレージャ と、これらのサンプリングポイントごとの平均値を、最初のサンプリングポイン トから連続するn番目まで集計してその平均値を演算し、その結果を第n番目の サンプリングポイントの波形データとして出力し、その後サンプリングポイント を1個ずつ後方に移動しながら同様にしてn個ずつの移動平均値を演算してそれ ぞれを第n+1番目以降のサンプリングポイントの波形データとして出力する移 動平均処理部とを含むデータ演算部を有する。
【0011】
【作用】
移動平均処理部により、変動の大きい近接サンプリングポイント間のデータの 級間変動が平滑化され、したがって、表示部に表示される波形のノイズによる大 きな変動が減少される。
【0012】
【実施例】
次に本考案の実施例について図面を参照して説明する。
【0013】 図1は本考案の光パルス試験器の一実施例の構成を示すブロック図、図2は表 示部の表示例で、Aは本実施例によるもの、Bは従来の表示例によるものである 。
【0014】 図1において、本実施例の光パルス試験器は、光源11とパルス幅設定部12 を有する発光部10と、光スイッチ20と、受光部31、低雑音の増幅部32か らなるO/E変換部30と、A/D変換部40と、ディジタイルアベレージャ5 1、移動平均処理部52からなるデータ演算部50と、表示部60と、各部の動 作を制御するCPU70、タイミング発生部80とからなり、移動平均処理部5 2以外の各部は、従来の光パルス試験器と同様の回路を使用することができる。 移動平均処理部52は、ディジタルアベレージャ51から出力される入射光の 波形をサンプリングして平均化された各サンプリングポイントごとのディジタル データを、最初のサンプリングポイントに対応するデータから連続してn個まで 合計してnで除して平均値を算出し、その平均値を第n番目のサンプリングポイ ントの波形データとして出力し、その後続けてサンプリングポイントを1個ずつ ずらしながら同様にしてn個ずつの移動平均値を演算してそれぞれを第n+1番 目から後のサンプリングポイントの波形データとして出力するディジタルフィル タである。nの値は、CPU70により外部から任意に指定される1以上の正の 整数である。
【0015】 この移動平均処理部の動作は、ディジタルフィルタの代わりに、CPU70の ソフトウェアにより処理することもできる。
【0016】
【考案の効果】
本考案の光パルス試験器は、ディジタルアベレージャと表示部との間に移動平 均処理部を設けることにより、変動の大きい近接サンプリングポイント間のデー タの級間変動がnの平方根に逆比例して平滑化され、したがって、表示部に表示 される波形のノイズによる大きな変動が減少され、従来は2機種、もしくは2系 統の回路が必要であったものが、1機種、1系統の回路によりプローブパルスの 幅に応じて測定区間の帯域を変更し、空間分解能とダイナミックレンジを向上で きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の1実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】表示部に表示される波形の例を示す図である。 [A]本実施例による波形である。 [B]従来の装置による波形である。
【図3】従来の光パルス試験器の構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】
10 発光部 11 光源 12 パルス幅設定部 20 光スイッチ 30 O/E変換部 31 受光部 32 増幅部 40 A/D変換部 50,50’ データ演算部 51,51’ ディジタルアベレージャ 52 移動平均処理部 60 表示部 70 CPU 80 タイミング発生部 90 光ファイバ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光のプローブパルスを複数回繰返
    して発光する発光部と、発光部で発光され測定対象の光
    ファイバに出射されるプローブパルスと光ファイバから
    の入射光とを分離する光スイッチと、光スイッチで分離
    された入射光をアナログ波形の電気信号に変換するO/
    E変換部と、前記アナログ波形の電気信号をサンプリン
    グしてデジタル形の電気信号のデータに変換するA/D
    変換部と、A/D変換部で変換された電気信号のデータ
    を演算して波形のデータを生成するデータ演算部と、デ
    ータ演算部で生成された波形のデータを記憶および表示
    する表示部とからなる光パルス試験器において、 前記データ演算部は、A/D変換部で変換された電気信
    号のデータを、各プローブパルスの同一順位のサンプリ
    ングポイントごとにプローブパルスの出射繰返し回数に
    等しい数ずつ集計してそれぞれの平均値を演算するディ
    ジタルアベレージャと、 前記サンプリングポイントごとの平均値を、最初のサン
    プリングポイントから連続するn番目まで集計してその
    平均値を演算し、その結果を第n番目のサンプリングポ
    イントの波形データとして出力し、その後サンプリング
    ポイントを1個ずつ後方に移動しながら、同様にしてn
    個ずつの移動平均値を演算してそれぞれを第n+1番目
    以降のサンプリングポイントの波形データとして出力す
    る移動平均処理部とを含むことを特徴とする光パルス試
    験器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8270828B2 (en) 2006-02-03 2012-09-18 Fujikura Ltd. Optical line monitoring apparatus and optical line monitoring method

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8270828B2 (en) 2006-02-03 2012-09-18 Fujikura Ltd. Optical line monitoring apparatus and optical line monitoring method
US8290363B2 (en) 2006-02-03 2012-10-16 Fujikura Ltd. Optical line monitoring apparatus and optical line monitoring method
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