JP4803083B2 - 光ファイバ測定装置及びサンプリング方法 - Google Patents

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本発明は、光ファイバの長さ方向における特性を測定する光ファイバ測定装置、及びサンプリング方法に関する。
近年、光ファイバ測定装置の一種として、光ファイバ内で生ずるラマン散乱光(ストークス光及び反ストークス光)を検出して光ファイバの長さ方向における温度分布を測定する光ファイバ測定装置(R−OTDR:Raman Optical Time Domain Reflectmetry)が提案されている。図7は、従来の光ファイバ測定装置の構成を示す図である。図7に示す通り、従来の光ファイバ測定装置100は、測定装置101と演算表示装置102とを備えており、光ファイバ103の長さ方向における温度分布を測定するものである。
測定装置101は、レーザダイオード111から射出された光Pを光ファイバ103に入射させるとともに、光ファイバ103から射出される後方散乱光Pから光ファイバ103の温度分布データを求めて演算表示装置102に出力する。演算表示装置102は、測定装置101からの温度分布データに対して所定の演算を行って光ファイバ103の長さ方向における温度分布を表示するとともに、その時間変化や温度変化の検出を行う。
上記の光ファイバ103から射出される後方散乱光Pには、レーザダイオード111から射出される光Pの波長とは異なる波長のストークス光Pと反ストークス光Pとが含まれる。これらのストークス光P及び反ストークス光Pは、その強度比が温度に比例して変化することから、光Pを光ファイバ103に入射させた時点以降のストークス光Pと反ストークス光Pとの強度比の時間変化を求めることで、光ファイバ103の長さ方向における温度分布を測定することができる。
ここで、ストークス光Pと反ストークス光Pとは波長が異なり光ファイバ103中を伝播する速度が相違するため、光ファイバ103中の同一地点で発生したものであっても、測定装置101に入射する時間にずれが生じてしまう。かかる時間ずれが生じているストークス光P及び反ストークス光Pの光電変換信号をA/D変換器112s,112aの各々で同じサンプル速度でサンプリングして得られたサンプルデータに基づいて光ファイバ103の長さ方向における温度分布を測定しようとしても正確な温度分布を測定することはできない。
そこで、A/D変換器112s,112aのサンプル速度を制御するタイミング処理器113を設け、A/D変換器112sがストークス光Pの光電変換信号をサンプリングする速度と、A/D変換器112aが反ストークス光Pの光電変換信号をサンプリングする速度とを、ストークス光Pと反ストークス光Pとの光ファイバ103中における速度の差に応じて異ならせている。これにより、ストークス光Pと反ストークス光Pとの速度差による時間ずれを解消することができる。
また、A/D変換器112s,112sがストークス光P及び反ストークス光Pの光電変換信号を同じ速度でそれぞれサンプリングする場合においては、サンプリングよって得られたサンプルデータに対して所定の補間処理を施せば、ストークス光Pと反ストークス光Pとの速度差による時間ずれを解消することも可能である。尚、従来の光ファイバ測定装置の詳細については、例えば以下の特許文献1を参照されたい。
特開平6−26940号公報
ところで、図7に示した従来の光ファイバ測定装置100は、上述の通り、ストークス光Pの光電変換信号をサンプリングする速度と、反ストークス光Pの光電変換信号をサンプリングする速度とを異ならせる必要がある。このため、A/D変換器112s,112sのサンプル速度を制御するタイミング処理器113が複雑化し、回路規模が増大するという問題があった。更に、A/D変換器112s,112sのタイミングを同期させようとすると、タイミング処理器113が益々複雑化する。
また、ストークス光P及び反ストークス光Pの光電変換信号を同じ速度でそれぞれサンプリングして得られたサンプルデータに対して補間処理を施す従来例においては、サンプルデータの数が多くなるにつれて補間を行う処理が膨大になる。このため、補間処理を行うための高速な処理装置が必要になり、光ファイバ測定装置のコストが上昇するという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、簡素な構成でコストの上昇を伴わずに伝播速度が異なる複数の信号を所望のタイミングでサンプリングすることができる光ファイバ測定装置及びサンプリング方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の光ファイバ測定装置は、パルス光(P)を光ファイバ(13)に入射させて得られる周波数の異なる複数の散乱光(P、P)を検出して光ファイバの長さ方向における特性を測定する光ファイバ測定装置(1、2)において、前記複数の散乱光の各々を同一のタイミングでサンプリングするサンプリング部(23a,23b)と、前記サンプリング部から出力されるサンプルデータのうち、前記複数の散乱光のうちの少なくとも1つの散乱光に関するサンプルデータに対して、所定数のサンプルデータ毎に所定数のサンプルデータを間引く第1処理及び所定数のサンプルデータ毎に所定数の所定データを追加する第2処理の何れか一方の処理を行う信号処理部(25、32)と、前記信号処理部の処理結果を用いて所定の演算を行い、前記光ファイバの長さ方向における特性を求める演算処理部(26)とを備えることを特徴としている。
この発明によると、光ファイバから射出された複数の散乱光はサンプリング部において同一のタイミングでサンプリングされ、サンプリング部で得られたサンプルデータのうち、複数の散乱光のうちの少なくとも1つの散乱光に関するサンプルデータに対して、信号処理部において所定数のサンプルデータ毎に所定数のサンプルデータを間引く第1処理及び所定数のサンプルデータ毎に所定数の所定データを追加する第2処理の何れか一方の処理が行われる。そして、演算処理部において信号処理部の処理結果を用いて所定の演算が行われ、光ファイバの長さ方向における特性が求められる。
また、本発明の光ファイバ測定装置は、前記複数の散乱光が、ラマン散乱により生ずるストークス光及び反ストークス光を含み、前記演算処理部は、前記所定の演算として、前記光ファイバの長さ方向における温度分布を求める演算を行うことを特徴としている。
また、本発明の光ファイバ測定装置は、前記複数の散乱光の各々を個別に光電変換する複数の受光素子(21a、21b)を備えており、前記サンプリング部は、前記受光素子の各々から出力される光電変換信号をサンプリングして前記サンプルデータを出力することを特徴としている。
また、本発明の光ファイバ測定装置は、前記サンプリング部が、前記複数の散乱光の各々を光周波数領域でサンプリングする光サンプリング部と、前記光サンプリング部でサンプリングされた前記複数の散乱光の各々を個別に光電変換して前記サンプルデータとして出力する複数の受光素子(21a、21b)とを備えることを特徴としている。
また、本発明の光ファイバ測定装置は、前記パルス光を前記光ファイバに複数回に亘って入射させる度に得られる前記複数の散乱光毎のサンプルデータを散乱光毎に平均化する平均化処理部(24a,24b)を備え、前記信号処理部は、前記平均化処理部で平均化されたサンプルデータのうちの少なくとも1つの散乱光に関するサンプルデータに対して、前記第1処理及び前記第2処理の何れか一方の処理を行うことを特徴としている。
また、本発明の光ファイバ測定装置は、前記パルス光を前記光ファイバに複数回に亘って入射させる度に得られる前記信号処理部の処理結果を平均化する平均化処理部(33)を備えることを特徴としている。
更に、本発明の光ファイバ測定装置は、前記信号処理部が、前記第1処理によりサンプルデータを間引く位置、又は前記第2処理により前記所定データを追加する位置を、前記パルス光が前記光ファイバに複数回に亘って入射される度に変えることを特徴としている。
本発明のサンプリング方法は、伝送路中を伝播する速度が異なる複数の信号をサンプリングするサンプリング方法であって、前記複数の信号の各々を同一のタイミングでサンプリングする第1ステップと、前記第1ステップで得られたサンプルデータのうち、前記複数の信号のうちの少なくとも1つの信号に関するサンプルデータに対して、所定数のサンプルデータ毎に所定数のサンプルデータを間引く第1処理及び所定数のサンプルデータ毎に所定数の所定データを追加する第2処理の何れか一方の処理を行う第2ステップとを含むことを特徴としている。
本発明によれば、複数の信号のうちの少なくとも1つの信号に関するサンプルデータに対して、所定数のサンプルデータ毎に所定数のサンプルデータを間引く第1処理及び所定数のサンプルデータ毎に所定数の所定データを追加する第2処理の何れか一方の処理を行っているため、簡素な構成でコストの上昇を伴わずに伝播速度が異なる複数の信号を所望のタイミングでサンプリングすることができるという効果がある。
以下、図面を参照して本発明の実施形態による光ファイバ測定装置及びサンプリング方法について詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態による光ファイバ測定装置の要部構成を示すブロック図である。図1に示す通り、本実施形態の光ファイバ測定装置1は、パルス光源回路11、フィルタ部12、光ファイバ13、処理部14、タイミング発生回路15、及び表示操作装置16を備える。この光ファイバ測定装置1は、光ファイバ13内で生ずるラマン散乱光(ストークス光及び反ストークス光)を検出して光ファイバ13の長さ方向における温度分布を測定する光ファイバ測定装置(R−OTDR)である。
パルス光源回路11は、例えば半導体レーザ等の光源を備えており、タイミング発生回路15で規定されるタイミングでパルス状のレーザ光Pを射出する。尚、以下の説明では、パルス光源回路11から射出されるレーザ光Pの周波数をνとする。フィルタ部12は、方向性結合器12aと光フィルタ12bとを備える。方向性結合器12aは、パルス光源回路11から射出されたレーザ光Pが光ファイバ13に導かれ、且つ、光ファイバ13で生じた後方散乱光Pが光フィルタ12に導かれるよう、パルス光源回路11、光ファイバ13、及び光フィルタ12bを光学的に結合する。
光フィルタ12bは、方向性結合器12aからの後方散乱光Pに含まれるラマン散乱光(ストークス光P及び反ストークス光P)を抽出するとともに、ストークス光Pと反ストークス光Pとを分離して出力するフィルタである。尚、光ファイバ13で生ずるラマンシフト周波数をνとすると、反ストークス光Pの周波数はν−νで表され、反ストークス光Pの周波数はν+νで表される。光ファイバ13は、例えば数km〜数十km程度の長さを有する石英系マルチモード光ファイバを用いることができる。尚、シングルモード光ファイバを用いてもよい。
処理部14は、光電変換回路21a,21b、増幅回路22a,22b、A/D変換回路22a,23b、平均化処理回路24a,24b、信号処理回路25、及び演算処理回路26を備える。光電変換回路21a,21bは、例えばアバランシェ・フォトダイオード等の受光素子を備えており、フィルタ部12の光フィルタ12bから出力されるストークス光P及び反ストークス光Pをそれぞれ光電変換する。増幅回路22a,22bは光電変換回路21a,21bから出力される光電変換信号をそれぞれ所定の増幅率で増幅する。
A/D変換回路23a,23bは、増幅回路22a,22bで増幅された光電変換信号をタイミング発生回路15で規定されるタイミングでサンプリングし、ディジタル化されたサンプルデータを出力する。ここで、図1に示す通り、タイミング発生回路15から出力されるタイミング信号TG2はA/D変換回路23a,23bの双方に入力されているため、A/D変換回路23a,23bは増幅回路22a,22bで増幅された光電変換信号を同一のタイミングでそれぞれサンプリングする。
平均化処理回路24aは、パルス光源回路11から射出されるレーザ光Pが複数回に亘って光ファイバ13に入射される度に得られるA/D変換回路23aのサンプルデータを平均化する。同様に、平均化処理回路24bは、パルス光源回路11から射出されるレーザ光Pが複数回に亘って光ファイバ13に入射される度に得られるA/D変換回路23bのサンプルデータを平均化する。光ファイバ13で生ずるラマン散乱光(ストークス光P及び反ストークス光P)は微弱であるため、光ファイバ13に対して複数回に亘ってレーザ光Pを入射させて得られるサンプルデータを平均化することにより、所望の信号対雑音比(S/N比)を得ている。
信号処理回路25は、平均化処理回路24bで平均化されたサンプルデータに対して、所定数のサンプルデータ毎に所定数のサンプルデータを間引く処理を行う。この処理は、光ファイバ13中を伝播するストークス光Pと反ストークス光Pとの速度差に起因して生ずる測定誤差を解消するためである。ここで、一般的に光ファイバ中を伝播する光の速度は波長依存性を有し、波長が短い光よりも相対的に波長が長い光の方が光ファイバ13中を伝播する速度が速くなる。
例えば、パルス光源回路11から射出されるレーザ光Pの波長が0.98μmであるとし、ラマンシフト周波数νが13.2THzであるとすると、ストークス光Pの波長はおよそ1.02μmになり、反ストークス光Pの波長はおよそ0.94μmになる。このとき、波長が1.02μmであるストークス光Pに対する光ファイバ13の屈折率は1.48154になり、波長が0.94μmである反ストークス光Pに対する光ファイバ13の屈折率は1.48219になる。すると、ストークス光Pの速度は反ストークス光Pの速度に対して1.0004倍早くなる。
この速度差は、光ファイバ13の距離が短い場合や、A/D変換回路23a,23bでのサンプリングレートが低い場合には無視できるため、さほど問題にはならない。しかしながら、光ファイバ13の長さが数十kmと長く、またA/D変換回路23a,23bでのサンプリングレートが高くなると問題が生じてくる。例えば、光ファイバ13の長さが10kmであり、反ストークス光Pが光ファイバ13中を1m進むのに要する時間間隔(周期)でA/D変換回路23a,23bがサンプリングを行う場合を考える。かかる場合において、光ファイバ13の先端部分(10km先の部分)で発生したストークス光P及び反ストークス光Pがフィルタ部12に到達する時間の差は40nsecになり、この時間の差を距離に換算すると4mの差になる。この差は、光ファイバ13の長さ方向における温度分布を測定する上で無視できない大きさである。
この差を解消するため、信号処理回路25は、光ファイバ13中を伝播する速度がストークス光Pよりも遅い反ストークス光Pに関するサンプルデータを間引く処理を行っている。具体的には、光ファイバ13中のストークス光Pの速度をVとし、光ファイバ13中の反ストークス光Pの速度をVとすると、信号処理回路25は平均化処理回路24bから順次出力されるサンプルデータに対して、以下の(1)式で示されるサンプル数n毎に1サンプルだけ間引く処理を行う。
n=INT(1/(V/V−1)) ……(1)
尚、上記(1)式中における演算「INT」は、続く括弧内の値の小数点以下を切り捨てて整数化を行う演算を意味する。上記(1)式で示されるサンプル数nは、光ファイバ13中において同一地点で生じたストークス光Pと反ストークス光との到達距離差が、A/D変換回路23a,23bの1サンプル周期中に反ストークス光Pが光ファイバ13中を伝播する距離だけずれるために必要な伝播距離(サンプル数)を意味している。
図2は、光ファイバ13中における伝播距離に応じたストークス光Pと反ストークス光Pとの到達距離差を示す図である。尚、図2においては、横軸にサンプルポイント(光ファイバ13中における位置と同義)を取り、縦軸にストークス光Pと反ストークス光Pとの到達距離差を取っている。但し、縦軸に取った到達距離差は、A/D変換回路23a,23bの1サンプル周期中に反ストークス光Pが光ファイバ13中を伝播する距離で正規化している。以下、この距離を「基準伝播距離」という。
図2(a)を参照すると、光ファイバ13中における伝播距離が大きくなる(サンプルポイントが大きくなる)のに比例してストークス光Pと反ストークス光Pとの到達距離差が累積的に大きくなるのが分かる。また、ストークス光Pと反ストークス光Pとの到達距離差は、上記(1)式で示されるサンプル数n毎に、基準伝播距離の割合で増加するのが分かる。
信号処理回路25は、上記の(1)式で示されるサンプル数n毎に1サンプルだけ間引く処理を行うことにより、ストークス光Pと反ストークス光Pとの到達距離差の累積を防止している。ここで、サンプルポイント「0」からサンプル数n毎に、上記の間引き処理を行うと、図2(b)に示す通り、ストークス光Pと反ストークス光Pとの到達距離差を見かけ上、0〜+1(基準伝播距離)にすることができる。
これに対し、図2(c)に示す通り、サンプルポイント「0.5n」からサンプル数n毎に、上記の間引き処理を行うと、ストークス光Pと反ストークス光Pとの到達距離差を見かけ上、−0.5〜+0.5(基準伝播距離の半分)にすることができる。よって、ストークス光Pと反ストークス光Pとの到達距離差を最大値を極力小さくしたければ、図2(c)に示す通り、サンプルポイント「0.5n」からサンプル数n毎に、上記の間引き処理を行うのが望ましい。
演算処理回路26は、平均化処理回路24aで平均化処理が行われたストークス光Pに関するサンプルデータと、信号処理回路25で間引き処理が行われた反ストークス光Pに関するサンプルデータとを用いて、サンプルポイント毎の強度比を求める演算を行う。かかる演算によって各サンプルポイント毎の温度が求められ、これにより光ファイバ13の長さ方向における温度分布が得られる。
タイミング発生回路15は、パルス光源回路11に対してパルス状のレーザ光Pを射出させるタイミングを規定するタイミング信号TG1を出力するとともに、A/D変換回路23a,23bに対して、これらが増幅回路22a,22bから出力される光電変換信号をそれぞれサンプリングするタイミングを規定するタイミング信号TG2を出力する。表示操作装置16は、例えば、液晶表示装置やCRT(Cathode Ray Tube)等の表示装置とユーザにより操作されるキーボードやマウス等の入力装置とを備えたコンピュータにより実現される。この表示操作装置17は、演算処理回路26から出力される演算結果(光ファイバ13の長さ方向における温度分布)を表示装置に表示するとともに、ユーザの操作に応じて、処理部14及びタイミング発生回路15等を制御する。
次に、本実施形態の光ファイバ測定装置1の動作について説明する。尚、ここでは、ストークス光Pの速度で考えてmサンプル(mは、nより大きな整数)分だけの温度分布を測定するものとする。動作が開始されると、タイミング発生回路15からタイミング信号TG1が出力され、このタイミング信号TG1に基づいてパルス光源回路11からパルス状のレーザ光Pが射出される。このレーザ光Pは、光フィルタ部12を介して光ファイバ13に入射し、光ファイバ13中を伝播する。
レーザ光Pが光ファイバ13中を進むと、ラマン散乱光(ストークス光P及び反ストークス光P)を含む後方散乱光Pが発生する。この後方散乱光Pは、光ファイバ13中をレーザ光Pの進行方向とは逆方向に進み、フィルタ部12の光フィルタ12bに入射する。そして、ストークス光Pと反ストークス光Pとが抽出されて分離される。ストークス光P及び反ストークス光Pは、光電変換回路21a,21bでそれぞれ光電変換されて、それらの光電変換信号が増幅回路22a,22bでそれぞれ増幅される。増幅回路22a,22bで増幅された光電変換信号は、A/D変換回路23a,23bにおいて、タイミング発生回路15から出力されるタイミング信号TG2で規定されるタイミングでそれぞれサンプリングされる。
ここで、レーザ光Pを光ファイバ13に入射させてからのA/D変換回路23a,23bにおけるサンプリングの回数をm+m/n(小数点以下切り上げ)とする。つまり、ストークス光P及び反ストークス光Pに対するサンプルポイントの数がm+m/nであるとする。これら、m+m/n個のサンプルデータは、平均化処理回路24a,24bにそれぞれ蓄えられる。
光ファイバ13にパルス状のレーザ光Pが入射される度に、以上の処理が繰り返し行われ、A/D変換回路23aから出力されるストークス光Pに関するm+m/n個のサンプルデータが平均化処理回路24aで平均化されるとともに、A/D変換回路23bから出力される反ストークス光Pに関するm+m/n個のサンプルデータが平均化処理回路24bで平均化される。平均化処理回路24a,24bにおける平均化処理が終了すると、信号処理回路25で反ストークス光Pに関するサンプルデータの間引き処理が行われる。
ここで、図3に示す通り、平均化処理回路24aで平均化されたm+m/n個のサンプルデータ(ストークス光Pに関するサンプルデータ)をST(0),ST(1),…,ST(m−1+m/n)とし、平均化処理回路24bで平均化されたm+m/n個のサンプルデータ(反ストークス光Pに関するサンプルデータ)をAS(0),AS(1),…,AS(m−1+m/n)とする。図3は、ストークス光Pに関するサンプルデータと反ストークス光Pに関するサンプルデータとの関係を説明するための図表である。
図3を参照すると、信号処理回路25における間引き処理の前においては、各サンプルポイントにおけるストークス光Pに関するサンプルデータST(0),ST(1),…,ST(m−1+m/n)と、反ストークス光Pに関するサンプルデータAS(0),AS(1),…,AS(m+m/n−1)とが1対1に対応しているのが分かる。信号処理回路25における処理が開始されると、信号処理回路25は、平均化処理回路24bで平均化されたサンプルデータを読み出し、例えば図2(c)を用いて説明した通り、サンプルポイント「0.5n」からサンプル数n毎に間引く処理を行う。
具体的には、サンプルポイント「0.5n」,「1.5n」,「2.5n」,…におけるサンプルデータAS(0.5n),AS(1.5n),AS(2.5n),…を間引く処理が行われる。図3を参照すると、ストークス光Pのサンプルデータに対して、間引き処理後の反ストークス光Pに関するサンプルデータが間引かれた分だけずれているのが分かる。以上の間引き処理を行うことで、最終的にはm/n個のサンプルデータが間引かれるため、反ストークス光Pに関するサンプルデータはm個になる。
信号処理回路25での間引き処理が終了すると、演算処理回路26は、平均化処理回路24aで平均化されたサンプルデータST(0),ST(1),…,ST(m+m/n−1)のうち、ST(0)〜ST(m−1)までのm個のサンプルデータと、信号処理回路25における間引き処理後のm個のサンプルデータとを用いて、サンプルポイント毎の強度比を求める演算を行い、各サンプルポイント毎の温度を求める。この演算結果は、表示操作装置16に出力され、表示操作装置16に設けられた表示装置(図示省略)に光ファイバ13の長さ方向における温度分布が表示される。
〔第2実施形態〕
図4は、本発明の第2実施形態による光ファイバ測定装置の要部構成を示すブロック図である。尚、図4においては、図1に示したブロックと同じブロックについては同一の符号を付してある。本実施形態の光ファイバ測定装置2と図1に示した光ファイバ測定装置1とが相違する点は、図1に示した処理部14とは構成が異なる処理部31を備えてる点である。
処理部31は、図1に示した処理部14と同様に、光電変換回路21a,21b、増幅回路22a,22b、A/D変換回路22a,23b、平均化処理回路24a、及び演算処理回路26を備えているが、平均化処理回路24b及び信号処理回路25に代えて信号処理回路32及び平均化処理回路33を備えてる点において相違する。信号処理回路32は、A/D変換回路23bから出力されるサンプルデータに対して、所定数のサンプルデータ毎に所定数のサンプルデータを間引く処理を行う。この処理は、光ファイバ13中を伝播するストークス光Pと反ストークス光Pとの速度差に起因して生ずる測定誤差を解消するためである。
ここで、信号処理回路32は、レーザ光Pが光ファイバ13に複数回に亘って入射される度に、サンプルデータを間引く位置を変えている。例えば、最初にレーザ光Pを光ファイバ13に入射させた場合には、A/D変換回路23bから出力されるサンプルデータAS(1),AS(n+1),AS(2n+1),…を間引き、次にレーザ光Pを光ファイバ13に入射させた場合には、A/D変換回路23bから出力されるサンプルデータAS(2),AS(n+2),AS(2n+2),…を間引くといった具合である。平均化処理回路33は、パルス光源回路11から射出されるレーザ光Pが複数回に亘って光ファイバ13に入射される度に信号処理回路32から出力されるサンプルデータを平均化する。
次に、本実施形態の光ファイバ測定装置2の動作について説明する。尚、ここでは、ストークス光Pの速度で考えてmサンプル(mは、nより大きな整数)分だけの温度分布を測定するものとする。動作が開始されると、第1実施形態と同様に、タイミング発生回路15からタイミング信号TG1が出力され、このタイミング信号TG1に基づいてパルス光源回路11からパルス状のレーザ光Pが射出される。このレーザ光Pは、光フィルタ部12を介して光ファイバ13に入射し、光ファイバ13中を進む間に、ラマン散乱光(ストークス光P及び反ストークス光P)を含む後方散乱光Pが発生する。
この後方散乱光Pは、光ファイバ13中をレーザ光Pの進行方向とは逆方向に進み、フィルタ部12の光フィルタ12bに入射する。そして、ストークス光Pと反ストークス光Pとが抽出されて分離される。ストークス光P及び反ストークス光Pは、光電変換回路21a,21bでそれぞれ光電変換されて、それらの光電変換信号が増幅回路22a,22bでそれぞれ増幅される。増幅回路22a,22bで増幅された光電変換信号は、A/D変換回路23a,23bにおいて、タイミング発生回路15から出力されるタイミング信号TG2で規定されるタイミングでそれぞれサンプリングされる。
ここで、第1実施形態と同様に、レーザ光Pを光ファイバ13に入射させてからのA/D変換回路23a,23bにおけるサンプリングの回数をm+m/n(小数点以下切り上げ)とする。つまり、ストークス光P及び反ストークス光Pに対するサンプルポイントの数がm+m/nであるとする。A/D変換回路23aから出力されるm+m/n個のサンプルデータは平均化処理回路24aに蓄えられ、A/D変換回路23bから出力されるm+m/n個のサンプルデータは信号処理回路32で間引かれる。例えば、サンプルデータAS(1),AS(n+1),AS(2n+1),…が間引かれる。信号処理回路32で間引き処理が行われた後のm個のサンプルデータは、平均化処理回路33に蓄えられる。
光ファイバ13にパルス状のレーザ光Pが入射される度に、以上の処理が繰り返し行われ、A/D変換回路23aから出力されるストークス光Pに関するm+m/n個のサンプルデータが平均化処理回路24aで平均化されるとともに、信号処理回路32で間引き処理が行われた後のm個のサンプルデータが平均化処理回路33で平均化される。ここで、前述した通り、信号処理回路32は、レーザ光Pが光ファイバ13に複数回に亘って入射される度にサンプルデータを間引く位置を変えているため、信号処理回路32及び平均化処理回路33においては図5に示す平均化処理が行われる。
図5は、信号処理回路32及び平均化処理回路33で行われる平均化処理を示すフローチャートである。最初のレーザ光Pが光ファイバ13に入射されると、1回目の平均化処理が行われる(ステップS11)。この1回目の平均化処理では、A/D変換回路23aから出力されるm+m/n個のサンプルデータAS(0),AS(1),…,AS(m−1+m/n)のうち、サンプルデータAS(1),AS(n+1),AS(2n+1),…が信号処理回路32で間引かれ、残りのm個のサンプルデータが平均化処理回路33に蓄積される。
次のレーザ光Pが光ファイバ13に入射されると、2回目の平均化処理が行われる(ステップS12)。この2回目の平均化処理では、A/D変換回路23aから出力されるm+m/n個のサンプルデータAS(0),AS(1),…,AS(m−1+m/n)のうち、サンプルデータAS(2),AS(n+2),AS(2n+2),…が信号処理回路32で間引かれ、残りのm個のサンプルデータが平均化処理回路33に入力される。そして、先に入力されたm個のサンプルデータを用いた平均化処理が行われる。
以下同様の処理が繰り返され、例えばn回目の平均化処理(ステップS13)では、A/D変換回路23aから出力されるm+m/n個のサンプルデータAS(0),AS(1),…,AS(m−1+m/n)のうち、サンプルデータAS(n),AS(n+n),AS(2n+n),…が信号処理回路32で間引かれ、残りのm個のサンプルデータが平均化処理回路33に入力される。そして、先に平均化されているm個のサンプルデータを用いた平均化処理が行われる。
以上の処理が終了すると、平均化処理が終了したか否かが判断される(ステップS14)。平均化処理が終了していない場合には判断結果が「NO」になって、ステップS11からの処理が繰り返される。これに対し、平均化処理が終了した場合には、ステップS14の判断結果が「YES」になって、一連の処理は終了する。尚、図5においては、説明の便宜上、平均化処理の繰り返し数(ステップS11〜S13までに行われる平均化処理数)をnとしているが、繰り返し数は任意の数に設定することができる。但し、繰り返し数をk(kはn以下の整数)とすると、ストークス光Pと反ストークス光Pとの到達距離差は、基準伝播距離の(1−k/n)倍になる。k/n≦0.5を満たす繰り返し回数kを設定すればストークス光Pと反ストークス光Pとの到達距離差を基準伝播距離の半分にすることができる。
図6は、図5に示す処理によって得られる反ストークス光Pに関するサンプルデータの平均値を示す図である。図6を参照すると、最初の平均化処理(図5のステップS11)ではサンプルデータAS(1)が間引かれ、次の平均化処理(図5のステップS12)ではサンプルデータAS(2))が間引かれているのが分かる。また、図6を参照すると、サンプルデータの平均値は隣り合うサンプルデータに所定の係数を掛けた和で表されているのが分かる。
例えば、i番目(iは0以上の整数)のサンプルデータの平均値は、i番目のサンプルデータAS(i)に所定の係数を掛けたものと、(i+1)番目のサンプルデータAS(i+1)に所定の係数を掛けたものとの和で表されている。これは、i番目のサンプルデータAS(i)と(i+1)番目のサンプルデータAS(i+1)とを用いた補間式と同様の式である。つまり、本実施形態では、信号処理回路32で間引き処理を行い、平均化処理回路33で平均化処理を行うという簡単な処理だけで、ストークス光Pと反ストークス光Pとの到達距離差を補完する複雑な補間演算と同等の演算結果が得られることになる。
以上の処理が終了すると、演算処理回路26は、平均化処理回路24aで平均化されたサンプルデータST(0),ST(1),…,ST(m+m/n−1)のうち、ST(0)〜ST(m−1)までのm個のサンプルデータと、平均化処理回路24bで平均化処理が行われたm個のサンプルデータとを用いて、サンプルポイント毎の強度比を求める演算を行い、各サンプルポイント毎の温度を求める。この演算結果は、表示操作装置16に出力され、表示操作装置16に設けられた表示装置(図示省略)に光ファイバ13の長さ方向における温度分布が表示される。
以上説明した通り、本発明の第1,第2実施形態による光ファイバ測定装置によれば、反ストークス光Pに関するサンプルデータを間引き、或いは間引いたサンプルデータを平均化することでストークス光Pと反ストークス光Pとの到達距離差を解消することができるため、従来のようにストークス光Pと反ストークス光Pとを別々のタイミングでサンプリングする必要はなく、所望のタイミングでサンプリングすることができる。これにより、タイミング発生回路15の構成を簡略化することができるとともにコストの上昇を抑えることができる。
以上、本発明の実施形態による光ファイバ測定装置について説明したが、本発明は上記実施形態に制限されることなく、本発明の範囲内で自由に変更が可能である。例えば、上述した実施形態では、信号処理回路25,32が間引き処理を行うものであると説明したが、光ファイバ13の長さやA/D変換回路23a,23bのサンプリングレートに応じて間引き処理を行うか否かを切り替えるのが望ましい。例えば、A/D変換回路23a,23bでのサンプル数mが、前述した(1)式で示されるサンプル数nよりも少なければ、間引き処理を省略しても良い。
また、図1に示す光ファイバ測定装置1では、信号処理回路25と演算処理回路26とが個別の回路で構成されている例を図示しているが、信号処理回路25は演算処理回路26と一体化された回路であってもよい。また、前述した実施形態では、光ファイバ13中を伝播する速度が遅い反ストークス光Pに関するサンプルデータを間引く場合を例に挙げて説明したが、伝播速度が速いストークス光Pに関するサンプルデータに対して所定数のサンプルデータ毎に所定数の所定データを追加する処理を行っても良い。或いは、反ストークス光Pに関するサンプルデータの間引きと、ストークス光Pに関するサンプルデータに対するサンプルデータの追加を同時に行っても良い。
ストークス光Pに関するサンプルデータに対する所定データの追加を行う場合には、前述した(1)式で示されるサンプル数n毎に、サンプル数n毎のデータを追加するのが望ましい。例えば、サンプル数n毎に順次サンプルデータST(n),ST(2n),ST(3n),…を追加しても良く、サンプル数n毎に順次サンプルデータST(0.5n),ST(1.5n),ST(2.5n),…を追加しても良い。
また、上記実施形態では、光ファイバ13中を伝播するストークス光Pと反ストークス光Pとをサンプリングする場合を例に挙げて説明したが、本発明は光ファイバ中を伝播する異なる速度の光をサンプリングする場合一般に適用することができる。例えば、1本の光ファイバの特性を複数の波長の光を用いて測定する光ファイバ測定装置(OTDR)に適用することができる。更には、光ファイバ中を伝播する光をサンプリンする場合に限られず、同軸ケーブルを伝播する電気信号のように伝送路を伝播する異なる速度の信号をサンプリングする場合一般に適用することができる。例えば、電気オシロスコープが備えるTDR(Time Domain Reflectometer)機能を用いて伝送路を伝播する異なる複数の信号を測定する場合に適用することができる。
また、上記実施形態においては、ストークス光Pと反ストークス光Pとを光電変換回路21a,21bでそれぞれ光電変換し、これらの光電変換信号に対してA/D変換回路23a,23bでそれぞれサンプリングを行う構成について説明した。しかしながら、光周波数の領域でストークス光Pと反ストークス光Pとを同一のタイミングでサンプリングし、サンプリングされたストークス光Pと反ストークス光Pとを光電変換回路21a,21bを用いて個別に光電変換する構成であっても良い。かかる構成の場合には、A/D変換回路23a,23bは省略される。
本発明の第1実施形態による光ファイバ測定装置の要部構成を示すブロック図である。 光ファイバ13中における伝播距離に応じたストークス光Pと反ストークス光Pとの到達距離差を示す図である。 ストークス光Pに関するサンプルデータと反ストークス光Pに関するサンプルデータとの関係を説明するための図表である。 本発明の第2実施形態による光ファイバ測定装置の要部構成を示すブロック図である。 信号処理回路32及び平均化処理回路33で行われる平均化処理を示すフローチャートである。 図5に示す処理によって得られる反ストークス光Pに関するサンプルデータの平均値を示す図である。 従来の光ファイバ測定装置の構成を示す図である。
符号の説明
1,2 光ファイバ測定装置
13 光ファイバ
21a,21b 光電変換回路
23a,23b A/D変換回路
24a,24b 平均化処理回路
25 信号処理回路
26 演算処理回路
32 信号処理回路
33 平均化処理回路
反ストークス光
レーザ光
ストークス光

Claims (8)

  1. パルス光を光ファイバに入射させて得られる周波数の異なる複数の散乱光を検出して光ファイバの長さ方向における特性を測定する光ファイバ測定装置において、
    前記複数の散乱光の各々を同一のタイミングでサンプリングするサンプリング部と、
    前記サンプリング部から出力されるサンプルデータのうち、前記複数の散乱光のうちの少なくとも1つの散乱光に関するサンプルデータに対して、所定数のサンプルデータ毎に所定数のサンプルデータを間引く第1処理及び所定数のサンプルデータ毎に所定数の所定データを追加する第2処理の何れか一方の処理を行う信号処理部と、
    前記信号処理部の処理結果を用いて所定の演算を行い、前記光ファイバの長さ方向における特性を求める演算処理部と
    を備えることを特徴とする光ファイバ測定装置。
  2. 前記複数の散乱光は、ラマン散乱により生ずるストークス光及び反ストークス光を含み、
    前記演算処理部は、前記所定の演算として、前記光ファイバの長さ方向における温度分布を求める演算を行う
    ことを特徴とする請求項1記載の光ファイバ測定装置。
  3. 前記複数の散乱光の各々を個別に光電変換する複数の受光素子を備えており、
    前記サンプリング部は、前記受光素子の各々から出力される光電変換信号をサンプリングして前記サンプルデータを出力する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の光ファイバ測定装置。
  4. 前記サンプリング部は、前記複数の散乱光の各々を光周波数領域でサンプリングする光サンプリング部と、
    前記光サンプリング部でサンプリングされた前記複数の散乱光の各々を個別に光電変換して前記サンプルデータとして出力する複数の受光素子と
    を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の光ファイバ測定装置。
  5. 前記パルス光を前記光ファイバに複数回に亘って入射させる度に得られる前記複数の散乱光毎のサンプルデータを散乱光毎に平均化する平均化処理部を備え、
    前記信号処理部は、前記平均化処理部で平均化されたサンプルデータのうちの少なくとも1つの散乱光に関するサンプルデータに対して、前記第1処理及び前記第2処理の何れか一方の処理を行う
    ことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の光ファイバ測定装置。
  6. 前記パルス光を前記光ファイバに複数回に亘って入射させる度に得られる前記信号処理部の処理結果を平均化する平均化処理部を備えることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の光ファイバ測定装置。
  7. 前記信号処理部は、前記第1処理によりサンプルデータを間引く位置、又は前記第2処理により前記所定データを追加する位置を、前記パルス光が前記光ファイバに複数回に亘って入射される度に変えることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の光ファイバ測定装置。
  8. 伝送路中を伝播する速度が異なる複数の信号をサンプリングするサンプリング方法であって、
    前記複数の信号の各々を同一のタイミングでサンプリングする第1ステップと、
    前記第1ステップで得られたサンプルデータのうち、前記複数の信号のうちの少なくとも1つの信号に関するサンプルデータに対して、所定数のサンプルデータ毎に所定数のサンプルデータを間引く第1処理及び所定数のサンプルデータ毎に所定数の所定データを追加する第2処理の何れか一方の処理を行う第2ステップと
    を含むことを特徴とするサンプリング方法。
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