JPH0662332U - 自動車用オートエアコンのサンセンサ - Google Patents
自動車用オートエアコンのサンセンサInfo
- Publication number
- JPH0662332U JPH0662332U JP294493U JP294493U JPH0662332U JP H0662332 U JPH0662332 U JP H0662332U JP 294493 U JP294493 U JP 294493U JP 294493 U JP294493 U JP 294493U JP H0662332 U JPH0662332 U JP H0662332U
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- Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】低コストで、しかも正確な出力特性が得られる
ように上方からの入射太陽光の強さを減衰させることが
できる自動車用オートエアコンのサンセンサを提供する
ことを目的とする。 【構成】入射する太陽光の強さを電気信号に変換して出
力するための光電素子11を受光面11aを上向きにし
て配置し、透過しようとする光を拡散させる拡散カバー
12で上記受光面11aを間隔をあけて覆うと共に、上
記光電素子11の受光面11aの上方に位置する部分だ
け肉厚を厚く形成して少なくともその表裏の一方の面を
凹凸面13cに形成した半透明カバー13で上記拡散カ
バー12を覆った。
ように上方からの入射太陽光の強さを減衰させることが
できる自動車用オートエアコンのサンセンサを提供する
ことを目的とする。 【構成】入射する太陽光の強さを電気信号に変換して出
力するための光電素子11を受光面11aを上向きにし
て配置し、透過しようとする光を拡散させる拡散カバー
12で上記受光面11aを間隔をあけて覆うと共に、上
記光電素子11の受光面11aの上方に位置する部分だ
け肉厚を厚く形成して少なくともその表裏の一方の面を
凹凸面13cに形成した半透明カバー13で上記拡散カ
バー12を覆った。
Description
【0001】
この考案は、車室内の気温調整を行うために、体感温度に影響を与える太陽光 の強さを検出する自動車用オートエアコンディショナー(略して「オートエアコ ン」)のサンセンサに関する。
【0002】 自動車のオートエアコンは、車室内の気温を所望の一定温度に自動調整するが 、太陽光の強さによって体感温度が変化するので、太陽光が強いときにはさらに 室温を下げるように、太陽光の強さに応じて室温を微調整している。そのために 太陽光の強さを検出して検出信号を出力するのがサンセンサである。
【0003】 しかし、太陽光が最も強いとき、即ち太陽が真上に近い方向にあるときには、 斜め方向にあるときに比べて車室内に入る太陽光が少ないので、体感温度はそれ ほど上昇しない。
【0004】 ところが、太陽光の強さを電気信号に変換するための光電素子は指向性を有し ていて、正面即ち上方から太陽光が入射するときに、より強い電気信号を出力し てしまう。
【0005】 したがって、太陽が真上に近い方向にあるときには、太陽光の強さに比べて、 サンセンサの検出出力を小さくする必要がある。
【0006】
そこで従来は、上方から光電素子に入射する太陽光の強さを減衰させるために 、受光面との間に間隔をあけて、受光面上方のサンセンサの透明カバー等に、入 射光の一部を遮断または減衰させる遮光部材を取り付けていた(例えば特開平4 −236332号)。
【0007】
しかし、プラスチック成形されるカバー等に遮光部材を取り付けるのは、部品 増による部品コストのアップだけでなく、正確に位置決めをして取り付ける必要 があるので、組み立てコストも大幅にアップし、しかも取り付けに位置ずれがあ るとサンセンサの出力特性が狂ってしまう等の欠点があった。
【0008】 そこで本考案は、低コストで、しかも正確な出力特性が得られるように上方か らの入射太陽光の強さを減衰させることができる自動車用オートエアコンのサン センサを提供することを目的とする。
【0009】
上記の目的を達成するため、本考案の自動車用オートエアコンのサンセンサは 、入射する太陽光の強さを電気信号に変換して出力するための光電素子を受光面 を上向きにして配置し、透過しようとする光を拡散させる拡散カバーで上記受光 面を間隔をあけて覆うと共に、上記光電素子の受光面の上方に位置する部分だけ 肉厚を厚く形成して少なくともその表裏の一方の面を凹凸面に形成した半透明カ バーで上記拡散カバーを覆ったことを特徴とする。
【0010】
太陽光は、半透明カバーを透過する際にその強度が減ぜられるが、半透明カバ ーは光電素子の上方に位置する部分だけ肉厚が厚いので、上方からの入射光は他 方向からの入射光に比べてより大幅に減衰される。
【0011】 そして、その厚肉部を透過する光線は、半透明カバーに形成された凹凸面でラ ンダムに屈折して厚肉部のレンズ作用が打ち消される。 半透明カバーを透過した光は、次に拡散カバーを透過する際に拡散して光電素 子の受光面に入射し、その入射光の強さに対応した電気信号が光電素子から出力 される。
【0012】
図面を参照して実施例を説明する。 図2は自動車のオートエアコンの冷房部分を略示したものであり、冷凍サイク ルを備えた冷房装置1は、マイクロコンピュータを備えた制御部2によって動作 が制御される。3は車室内の温度を検出する温度センサであり、基本的には、こ の温度センサ3により検出される室温が設定温度になるように、制御部2が冷房 装置1の動作を制御する。
【0013】 フロントガラス4の下部の内側には、太陽光の強さを検出するためのサンセン サ10が配置されており、サンセンサ10によって検出された太陽光の強さに応 じて冷房装置1の動作が補正される。即ち、太陽光が強いときには室温を設定温 度よりも下げて、車室内での体感温度が一定になるように微調整が行われる。
【0014】 なお、オートエアコン装置には、暖房装置、設定温度の入力装置及び車外の気 温センサその他種々の装置が併設されているが、それらについての図示説明は省 略する。
【0015】 図1はサンセンサ10を示している。11は、受光面11aを上向きにして配 置された光電素子であり、入射光の強さを電気信号に変換して出力する。光電素 子11としてはホトダイオードその他種々のものを用いることができるが、でき るだけ指向性のないものが望ましい。
【0016】 光電素子11の受光面11aの上方には、半球面状の拡散カバー(ディフュー ザ)12が、受光面11aを覆うように配置されている。この拡散カバー12は 、光を反射する微粒子を透明なプラスチック材中に多数ランダムに混入させて形 成されている。
【0017】 光電素子11の受光面11aは、拡散カバー12との間に間隔をあけて、半球 面状の拡散カバー12の略中心位置付近に配置されている。 その結果、外方から拡散カバー12に入った光は、拡散カバー12を透過する 際に拡散してから光電素子11の受光面11aに入射され、側方に近い方向から の入射光でも、相当の強度で光電素子11の受光面11aに入射する。
【0018】 拡散カバー12の外側には、さらに拡散カバー12を覆うように、半球面状の 半透明のカバー(半透明カバー)13が配置されている。14は、両カバー12 ,13及び光電素子11の互いの位置関係を固定するための台座である。
【0019】 半透明カバー13は、例えば青色に着色された半透明のポリカーボネート樹脂 製である。その透明度は、使用される光電素子11の感度などに合わせて決めら れるが、例えば厚さ2mmで光の強度が半減する。
【0020】 半透明カバー13は、拡散カバー12とほぼ中心位置を合わせて拡散カバー1 2との間に隙間をあけて配置されている。 そして、光電素子11の受光面11aの上方に位置する部分だけが、内面側を 平面に形成して平凸レンズ状に他の部分より肉厚が厚く形成され、それ以外の部 分は上方部分より薄い均一な肉厚に形成されている。13aは厚肉部分、13b は平面部分である。
【0021】 その結果、外方から半透明カバー13に入射する光のうち、厚肉部分13aを 通過する成分は他の方向から入射する光より大きく減衰した状態で内側に透過す る。
【0022】 また、平面部分13bの表面には、微細な球面状の凹凸がランダムに形成され ており、この凹凸面13cを透過する光は強く拡散される。 その結果、厚肉部分13aの凸レンズ作用によって収束しようとする上方から の通過光は、凹凸面13cを通ることによって各方向に拡散され、レンズ作用が 打ち消される。
【0023】 なお、厚肉部分13aの外表面側に同様の微細な凹凸を形成してもよく内外両 面に形成してもよい。 また、この実施例においては、上方からの入射光をさらに確実に拡散させるた めに、拡散カバー12にも、半透明カバー13と同様の平面部分12bを形成し て、上方からの入射光線が、その厚肉部分12aを通過することによって強く拡 散されるようになっている。
【0024】 そしてさらに、その平面部分12bの表面にも、微細な球面状の凹凸をランダ ムに形成して、この凹凸面12cによって上方からの透過光がさらに拡散される ようになっている。なお、拡散カバー12は内外全面を凹凸面に形成してもよい 。
【0025】 このように形成された実施例の自動車用オートエアコンのサンセンサによれば 、例えば図3に示されるように、太陽光が上方から入射する場合には、斜め方向 からの入射の場合に比べて光電素子11の出力信号が小さくなり、斜め方向(例 えば真上に対して45度の方向)からの入射の際に出力信号が最強になって、車 室温度がより低くなるまで冷房装置1が動作する。
【0026】 このようにして、体感温度に合わせて車室内の冷房をコントロールすることが できる。ただし、図3の特性曲線は、半透明カバー13の厚肉部分13aの厚さ を適宜に設定することによって、設計上の要求に応じて、例えば図4に示される ようにフラットな特性曲線にする等、任意に変えることができる。
【0027】
本考案の自動車用オートエアコンのサンセンサによれば、光電素子とそれを覆 う拡散カバーの他に、光電素子の受光面の上方に位置する部分だけ肉厚を厚く形 成して少なくともその表裏の一方の面を凹凸面に形成した半透明カバーを設けれ ばよく、そのような形状の半透明カバーは金型を用いてプラスチック成形によっ て容易に正確に製造することができるので、上方から入射する太陽光の強さを、 低コストで、しかも正確な出力特性が得られるように容易に減衰させることがで きる。
【図1】実施例のサンセンサの縦断面図である。
【図2】実施例の自動車用オートエアコンの全体略示図
である。
である。
【図3】実施例のサンセンサの第1の特性線図である。
【図4】実施例のサンセンサの第2の特性線図である。
11 光電素子 11a 受光面 12 拡散カバー 13 半透明カバー 13a 厚肉部分 13c 凹凸面
Claims (1)
- 【請求項1】入射する太陽光の強さを電気信号に変換し
て出力するための光電素子を受光面を上向きにして配置
し、透過しようとする光を拡散させる拡散カバーで上記
受光面を間隔をあけて覆うと共に、上記光電素子の受光
面の上方に位置する部分だけ肉厚を厚く形成して少なく
ともその表裏の一方の面を凹凸面に形成した半透明カバ
ーで上記拡散カバーを覆ったことを特徴とする自動車用
オートエアコンのサンセンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP294493U JPH0662332U (ja) | 1993-02-05 | 1993-02-05 | 自動車用オートエアコンのサンセンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP294493U JPH0662332U (ja) | 1993-02-05 | 1993-02-05 | 自動車用オートエアコンのサンセンサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0662332U true JPH0662332U (ja) | 1994-09-02 |
Family
ID=11543483
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP294493U Pending JPH0662332U (ja) | 1993-02-05 | 1993-02-05 | 自動車用オートエアコンのサンセンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0662332U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6023942B1 (ja) * | 2015-07-15 | 2016-11-09 | 英弘精機株式会社 | 日射計 |
-
1993
- 1993-02-05 JP JP294493U patent/JPH0662332U/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6023942B1 (ja) * | 2015-07-15 | 2016-11-09 | 英弘精機株式会社 | 日射計 |
WO2017010022A1 (ja) * | 2015-07-15 | 2017-01-19 | 英弘精機株式会社 | 日射計 |
JP2017058364A (ja) * | 2015-07-15 | 2017-03-23 | 英弘精機株式会社 | 分光放射計 |
JP2017058354A (ja) * | 2015-07-15 | 2017-03-23 | 英弘精機株式会社 | 日射計 |
US9909919B2 (en) | 2015-07-15 | 2018-03-06 | Eko Instruments Co., Ltd. | Pyranometer |
US10048122B2 (en) | 2015-07-15 | 2018-08-14 | Eko Instruments Co., Ltd. | Pyranometer |
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