JPH0662229U - クラッチレリーズベアリング調整機構 - Google Patents

クラッチレリーズベアリング調整機構

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JPH0662229U
JPH0662229U JP293093U JP293093U JPH0662229U JP H0662229 U JPH0662229 U JP H0662229U JP 293093 U JP293093 U JP 293093U JP 293093 U JP293093 U JP 293093U JP H0662229 U JPH0662229 U JP H0662229U
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JP
Japan
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cylindrical member
semi
release bearing
clutch
cylindrical
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Pending
Application number
JP293093U
Other languages
English (en)
Inventor
国博 野村
Original Assignee
株式会社大金製作所
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クラッチレリーズベアリング調整機構の作業
性を良くする。 【構成】 クラッチレリーズベアリング調整機構である
円筒部材15は、ダイヤフラムスプリングの内周端7a
に固定されたレバープレート14と、レバープレート1
4に連結可能で軸方向移動自在なレリーズベアリング1
3のスリーブ延長部17aとの軸方向距離を調整するも
のである。この円筒部材15は、第1半円筒部材と第2
半円筒部材とから構成されている。両半円筒部材は円周
方向他端でボルト22により連結及び連結解除可能であ
り、円周方向一端でヒンジ機構により回動自在に連結さ
れている。両円筒部材は軸方向両端にレバープレート1
4と延長部17aとに係止可能となっている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、クラッチレリーズベアリング調整機構に関し、特に、プルタイプク ラッチに用いられるものに関する。
【0002】
【従来の技術】
クラッチディスク組立体及びクラッチカバー組立体を備えた通常のクラッチで は、ダイヤフラムスプリングがプレッシャープレートをフライホイール側に押圧 することにより、プレッシャープレートとフライホイールとの間でクラッチディ スクが挟持される(クラッチ連結状態)。そして、プルタイプクラッチでは、ダ イヤフラムスプリングの内周部がレリーズ装置によりトランスミッション側に引 き出されると、クラッチディスクの挟持が解除される(クラッチ解除状態)。
【0003】 このようなプルタイプクラッチに用いられるレリーズ装置は、主として、ダイ ヤフラムスプリングの半径方向内周端に固定された円筒リテーナと、円筒リテー ナをミッション側に引き出すためのレリーズベアリングとから構成されている。 レリーズベアリングにはレリーズフォークの一端が当接可能となっており、レリ ーズフォークの動作により軸方向後方(トランスミッション側)に移動可能とな っている。レリーズベアリングのインナーレースは、円筒リテーナ側に延びて円 筒リテーナに連結されるスリーブを一体に有している。
【0004】 このようなクラッチにおいて、クラッチ操作によりクラッチディスク組立体の 摩擦フェーシングが磨耗すると、プレッシャープレート及びダイヤフラムスプリ ングが軸方向前方(フライホイール側)に移動する。この結果、レリーズベアリ ングも同方向に移動し、レリーズフォーク先端とレリーズベアリングとの隙間が 変化する。この隙間の変化は、クラッチペダルの遊び量の変化に相当しており、 クラッチ操作のフィーリングが変化する。そのために、摩擦フェーシングが磨耗 した場合には、レリーズベアリングを適当な位置に移動させることで、クラッチ ペダルの遊び量を一定に保つことが行われている。レリーズベアリングのセット 位置を調整する場合には、たとえば、内側にねじを切った円筒リテーナと外側に ねじを切ったスリーブとを連結し、一方を回転させる。そして、調整後にはロッ クナットで両者を固定する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
前記従来のクラッチレリーズベアリング調整機構では、円筒リテーナとスリー ブとを互いに回転させてレリーズベアリングの位置を調整する必要があり、操作 が煩雑であり作業性が悪い。 本考案の目的は、クラッチレリーズベアリングの調整の作業性を良くすること にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案に係るクラッチレリーズベアリング調整機構は、ダイヤフラムスプリン グの一端に固定された円筒リテーナと、円筒リテーナに連結可能で軸方向移動自 在なレリーズベアリング側スリーブとの軸方向距離を調整するものである。この クラッチレリーズベアリング調整機構は、第1半円筒部材と第2半円筒部材とを 備えている。前記第1半円筒部材は、軸方向の一端が円筒リテーナ外周に、他端 がスリーブ外周に係止可能である。前記第2半円筒部材は、円周方向の一端が第 1半円筒部材の円周方向一端に回動自在に連結され、円周方向の他端が第1半円 筒材の円周方向他端に連結及び連結解除可能である。第2半円筒部材の軸方向の 一端は円筒リテーナ外周に、軸方向の他端はスリーブ外周に係止可能である。
【0007】
【作用】
本考案に係るクラッチレリーズベアリング調整機構では、第2半円筒部材の円 周方向他端と第1半円筒部材の円周方向他端とを連結することで、円筒リテーナ とレリーズベアリング側スリーブとが連結され両者の軸方向距離が一定に保たれ る。クラッチフェーシングの磨耗によりクラッチペダルの遊び量を調整する必要 がある場合には、第1半円筒部材と第2半円筒部材との連結を解除し、両部材の 円周方向一端を回動することで円筒リテーナとレリーズベアリング側スリーブと の係止を解除する。この状態でレリーズベアリング側スリーブを適当な位置に移 動させて、再び第1半円筒部材と第2半円筒部材の円周方向他端同士を連結させ て円筒リテーナとスリーブとを連結する。
【0008】 以上に説明した調整機構の連結解除、レリーズベアリング側スリーブの位置の 調整及び再連結の作業は、比較的少ない動作で簡単に行うことができ、特に円筒 リテーナあるいはスリーブを回転させる作業が不要となるので、作業性が良くな る。
【0009】
【実施例】
図1に本考案の一実施例が採用されたプルタイプクラッチを示す。O−Oがこ のプルタイプクラッチの回転中心線である。 図において、このプルタイプクラッチは、主として、クラッチカバー組立体1 と、クラッチディスク組立体2と、レリーズ装置3とから構成されている。
【0010】 クラッチカバー組立体1は、エンジン側のフライホイール4に固定されたクラ ッチカバー5と、クラッチカバー5の内側に配置された円環状プレッシャープレ ート6及びダイヤフラムスプリング7とを有している。ダイヤフラムスプリング 7は外周端部背面がクラッチカバー5により支持されており、半径方向中間部が プレッシャープレート6をクラッチディスク組立体2側に弾性的に押圧している 。ダイヤフラムスプリング7は半径方向内周端から半径方向の中間部にかけて放 射状のスリットを有しており、内周端部7aはレリーズ装置3に連結されている 。
【0011】 クラッチディスク組立体2の中心部には、トランスミッション側から延びるメ インドライブシャフト8の前端部(図1の左端部)がスプライン係合している。 クラッチカバー組立体1の後方(図1の右方)には、ミッションハウジング9が 配置されている。このミッションハウジング9内にメインドライブシャフト8の 後部が延びている。ミッションハウジング9の前端部には、クラッチカバー組立 体1及びフライホイール4等を外側から覆うクラッチハウジング10が設けられ ている。
【0012】 レリーズ装置3の構成を図2に詳細に示す。 レリーズ装置3は、主として、クイル12と、レリーズベアリング13と、レ バープレート14(リテーナ)と、円筒部材15(クラッチレリーズベアリング 調整機構)とから構成されている。 クイル12はメインドライブシャフト8の外周に配置されており、その外周面 にレリーズフォーク31(図1)の先端が当接し得るベアリングパッド32(図 1)を有している。レリーズフォーク31の先端がフライホイール4側からベア リングパッド32に当接してトランスミッション側に押圧するとレリーズ装置3 全体が軸方向後方に移動し、クラッチが解除されるようになっている。ここでは 、レリーズフォーク31の先端とベアリングパッド32との軸方向距離がクラッ チペダルの遊び量に相当している。
【0013】 レリーズベアリング13のアウターレース16はクイル12に固定されており 、ともに移動する。レリーズベアリング13のインナーレース17は、軸方向前 方に延長して形成されたスリーブ延長部17aを有している。延長部17aの外 周面にはローレット17bが形成されている。 レバープレート14は、筒部14aと筒部14aの前方側に形成されたフラン ジ部14cとから構成されている。フランジ部14cは、サポートプレート18 との間でダイヤフラムスプリング7の内周端部7aを挟持している。筒部14a の軸方向後方外周部には、ローレット14bが形成されている。
【0014】 図2及び図3に示す円筒部材15は、第1半円筒部材20と第2半円筒部材2 1とが組み合わせて構成されている。第1半円筒部材20と第2半円筒部材21 の円周方向の一端同士はヒンジ部23により回動自在に連結されている。また、 両円筒部材20,21の円周方向他端同士は、この他端に形成された連結部20 b,21b部分でボルト22により連結及び連結解除が可能である。第1半円筒 部材20及び第2半円筒部材21のそれぞれの軸方向両端内周面には、ローレッ ト20a,21aが形成されている。これらのローレット20a及び21aは、 延長部17aのローレット17bとレバープレート14の筒部14aのローレッ ト14bとに噛み合うようになっている。このような噛み合い状態で前述したボ ルト22により両半円筒部材20,21が連結されていると、レバープレート1 4とインナーレース17とが連結され、両者の軸方向距離が一定に維持される。
【0015】 次に動作について説明する。 運転者がクラッチペダルを踏むと、たとえば油圧機構を介してレリーズフォー ク31がレリーズ装置3全体を軸方向後方に移動させる。このとき、レバープレ ート14に固定されたダイヤフラムスプリング7の内周端部7aが移動させられ 、プレッシャープレート6に対する押圧力が解除されることでクラッチ連結が解 除される。運転者がクラッチペダルを放すと、ダイヤフラムスプリング7を引き 上げる力が解除され、再びダイヤフラムスプリング7がプレッシャープレート6 を押圧してクラッチが連結される。
【0016】 クラッチ連結時にクラッチディスク組立体2の摩擦フェーシングが磨耗すると 、それにしたがいプレッシャープレート6及びダイヤフラムスプリング7が軸方 向前方に移動する。このため、レリーズ装置3も軸方向前方に移動し、その結果 レリーズパッド32とレリーズフォーク31の先端との軸方向距離が短くなる。 これは、クラッチペダル操作時の遊び量が減少することを意味しており、クラッ チ操作のフィーリングが変化してしまう。
【0017】 そこで、円筒部材15からボルト22を外して、第1半円筒部材20と第2半 円筒部材21の連結を解除する。これにより、レバープレート14とレリーズベ アリング16との連結が解除される。そして、レリーズベアリング13をたとえ ば初期の位置に戻し、再び円筒部材15でレバープレート14とレリーズベアリ ング13のインナーレース17とを連結する。
【0018】 以上に述べたレリーズベアリング13の位置調整作業は、円筒部材15からの ボルト22の着脱及びレリーズベアリング13の移動によって簡単に行われる。 すなわち、複雑な作業、特にスリーブ等を回転させる作業が不要となり、短時間 で調整を行える。 〔他の実施例〕 前記実施例では、円筒部材の連結にボルトを用いたが、他の連結方法を採用し てもよい。たとえば、スーツケースの留め金等に使われているワンタッチ構造を 採用すれば、作業がより簡単になる。
【0019】 また、前記実施例では円筒部材15とレバープレート14及び延長部17aと の係止をローレットにより行ったが、他の係止構造を採用してもよい。
【0020】
【考案の効果】
本考案に係るクラッチレリーズベアリング調整機構では、比較的少ない動作で 簡単にレリーズベアリングの位置調整を行うことができ、作業性が良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例が採用されたプルタイプクラ
ッチの縦断面図。
【図2】そのレリーズ装置の縦断面部分図。
【図3】その円筒部材(クラッチレリーズベアリング調
整機構)の正面図。
【符号の説明】
3 レリーズ装置 7 ダイヤフラムスプリング 13 レリーズベアリング 14 レバープレート(円筒リテーナ) 15 円筒部材(クラッチレリーズベアリング調整機
構) 20 第1半円筒部材 21 第2半円筒部材 22 ボルト 23 ヒンジ機構

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ダイヤフラムスプリングの一端に固定され
    た円筒リテーナと、前記円筒リテーナに連結可能で軸方
    向移動自在なレリーズベアリング側スリーブとの軸方向
    距離を調整するクラッチレリーズベアリング調整機構で
    あって、 軸方向の一端が前記円筒リテーナ外周に、他端が前記ス
    リーブ外周に係止可能な第1半円筒部材と、 円周方向の一端が前記第1半円筒部材の円周方向一端に
    回動自在に連結され、円周方向の他端が前記第1半円筒
    部材の円周方向他端に連結及び連結解除可能であり、軸
    方向の一端が前記円筒リテーナ外周に、軸方向の他端が
    前記スリーブ外周に係止可能な第2半円筒部材と、 を備えたクラッチレリーズベアリング調整機構。
JP293093U 1993-02-05 1993-02-05 クラッチレリーズベアリング調整機構 Pending JPH0662229U (ja)

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