JPH0662103U - アンカーボルト設定用型板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 鉄筋コンクリート又はコンクリート柱や壁を
打設する場合に基礎に埋込むアンカーボルトの位置決め
をする際に、型枠の底面や鉄筋に取付けて、通常数本の
基礎ボルト設立位置を任意に設定を可能とするために、
取付け便利で且つコンクリートの中へ埋め込みも自在な
アンカーボルト設定用型板である。 【構成】 方形板の本体を設け、中央部に本体と相似形
の適宜大きさの方形接続孔を形設し、本体の各片と方形
孔各片の中央直角方向に４個のボルト設定用の長方形孔
を穿設し、又本体と方形孔の相対する頂点を結ぶ４５度
方向にも４個のボルト設定用長方形孔を穿設し、さらに
これら長方形ボルト設定用孔の中間部にコンクリート接
続孔を穿設して成るアンカーボルト設定用型板である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は鉄筋コンクリート又はコンクリート柱や壁を打設する場合、基礎に 埋込むアンカーボルトの位置決めをする際に、型枠の底面や鉄筋の中に取付けて 、通常数本の基礎ボルト設立位置を任意に設定可能とするため取付け便利でコン クリートの中へ埋込み自在なアンカーボルト設定用型板に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来アンカーボルトは基礎コンクリートの底部に設置されたアンカープレート にナットを用いて設立されたり、型枠に組立てられた鉄筋に溶接されたりしてい た。従ってアンカーボルトの設立位置決めは、設計時において決められたものが 往々にして現場作業におけるその場で設定されて、取付け固定されるようなこと も行われていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

通常基礎コンクリートを打設する際には、基礎地面に適宜高さのアンカーボル ト必要数をアンカープレートに適宜間隔に立設して取付け、型枠内に水平に支持 して下部にコンクリートを打設し、さらにその上部に型枠を組上げるか、又は鉄 筋を組立て所定の柱を打設するものである。そこでこの考案は、前記のアンカー プレートとして多孔型板を形成し、辺に直角方向又は頂点を結ぶ斜め４５度方向 に多数の長方形孔を穿孔し、設計寸法通り任意の寸法にアンカーボルト設立の位 置決めを自在に可能とする便利なアンカーボルト設定用型板を提供することを目 的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために、本考案のアンカーボルト設定用型板は、方形板 の本体を設け、この中央部に本体と相似形の適宜大きさの方形接続孔を形設し、 該本体の各片と方形接続孔各片の中央直角方向に４個の長方形孔を穿設し、又本 体と方形孔の相対する頂点を結ぶ４５度方向にも４個の斜め長方形孔を穿設し、 さらにこれら長方形孔間の中間部に多数のコンクリート接続孔を穿設し、前記直 角方向の長方形孔群及び斜め方向の長方形孔群のそれぞれ任意の位置にアンカー ボルト設立を可能とするアンカーボルト設定用型板である。

【０００５】

【作用】

上記のように構成されたアンカーボルト設定用型板は、周辺に設けた取付け孔 にビスをもって型枠の底面に取付け、型板の各片に対し直角方向に穿設した４個 の長方形孔又は頂点に対し４５度方向に穿設した４個の長方形孔の中に必要数の アンカーボルトを、型板に対し垂直方向に挿入して取付け、上下のナットにより 所定の位置に固定して位置決めをするものである。なお本体の中央に設けた方形 接続孔及び上記長方形孔の間に設けたコンクリート接続孔は、後刻本型板の上下 に打設されたコンクリートが上下分離しないように、よく接続して一体化するよ うに設けられたものである。

【０００６】

【実施例】

実施例について図面を参照して説明すると、図１において正方形板の本体１を 設け、この中央部に本体１と相似形の適宜大きさの正方形接続孔２を形設し、本 体１の各片と正方形接続孔２各片の中央直角方向に４個の適宜幅のボルト孔３を 穿設し、又本体１と正方形接続孔２の相対する頂点を結ぶ４５度方向にも４個の 前記ボルト孔３と同形の斜め方向ボルト孔４を穿設し、さらにこれらボルト孔３ ，４間の中間部に８個のほぼ３角形のコンクリート接続孔５を穿設して成り、前 記８個の長方形ボルト孔に適数本のアンカーボルトＢを垂設固定して設定するた めの型板である。なお図面において周辺の小孔６は取付けビス用の孔，またＰは 柱である。

【０００７】

【考案の効果】

本考案は、以上説明したように構成されているので、以下記述のような効果を 奏するものである。 機械類や構造物の基礎コンクリートに埋め込むアンカーボルトの立設位置を、 設定するのに自在に容易に位置決めができ、またそのままコンクリートの中へ埋 め込みに可能な新規なアンカーボルト設定用の型板である。

【図面の簡単な説明】

【図１】アンカーボルト設定用型板の平面図である。

【図２】型板使用の一実施例の断面図である。

【符号の説明】

１ 型板本体 ２ 正方形接続孔 ３ ボルト孔 ４ 斜め方向ボルト孔 ５ コンクリート接続孔 Ｂ アンカーボルト Ｐ 柱

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 方形板の本体を設け、この中央部に本体
   と相似形の適宜大きさの方形接続孔を形設し、該本体の
   各片と方形孔各片の中央直角方向に４個の長方形孔を穿
   設し、又本体と方形接続孔の相対する頂点を結ぶ４５度
   方向にも４個の斜め長方形孔を穿設し、さらにこれら長
   方形孔間の中間部に多数のコンクリート接続孔を穿設
   し、前記形設したそれぞれの長方形孔の任意の位置にア
   ンカーボルト設立を可能とすることを特徴とするアンカ
   ーボルト設定用型板。