JPH0661901B2 - 化粧合板 - Google Patents
化粧合板Info
- Publication number
- JPH0661901B2 JPH0661901B2 JP9886892A JP9886892A JPH0661901B2 JP H0661901 B2 JPH0661901 B2 JP H0661901B2 JP 9886892 A JP9886892 A JP 9886892A JP 9886892 A JP9886892 A JP 9886892A JP H0661901 B2 JPH0661901 B2 JP H0661901B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wood
- veneer
- metal substrate
- fiber layer
- elastic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Dry Formation Of Fiberboard And The Like (AREA)
- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は銘木の天然の木目を活か
した主として自動車内装用として使用する化粧合板に関
するものである。
した主として自動車内装用として使用する化粧合板に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車内装用の化粧合板には耐熱性が秀
れ、軽量であること、および形状安定性,剛性が高いこ
と等が要求される。このような観点から従来より例えば
実開平2−44026号公報,実開平2−44027号
公報、或いは特開昭63−193833号公報等に開示
された車輌内装用化粧合板は、アルミニウム板等の金属
製基板を銘木単板に重ね合わせることにより外力により
簡単に変形するのを防ぐと共に、温度変化等の環境条件
変化に対してその原形状が安定して保持されるように
し、さらには取付用ネジ孔等の形成を容易ならしめるよ
うにしている。
れ、軽量であること、および形状安定性,剛性が高いこ
と等が要求される。このような観点から従来より例えば
実開平2−44026号公報,実開平2−44027号
公報、或いは特開昭63−193833号公報等に開示
された車輌内装用化粧合板は、アルミニウム板等の金属
製基板を銘木単板に重ね合わせることにより外力により
簡単に変形するのを防ぐと共に、温度変化等の環境条件
変化に対してその原形状が安定して保持されるように
し、さらには取付用ネジ孔等の形成を容易ならしめるよ
うにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記アル
ミニウム板のような金属製基板を裏打ちした化粧合板
は、自動車内に設けられていると視覚的には天然銘木で
あったとしても表面を手で軽く叩いてみればよく判るよ
うに金属的な音および金属的な弾性しか得られず、木の
あたたかみ,感触等の木質感が欠如するため高級感が損
われるという問題があった。
ミニウム板のような金属製基板を裏打ちした化粧合板
は、自動車内に設けられていると視覚的には天然銘木で
あったとしても表面を手で軽く叩いてみればよく判るよ
うに金属的な音および金属的な弾性しか得られず、木の
あたたかみ,感触等の木質感が欠如するため高級感が損
われるという問題があった。
【0004】特に例えばニレの木の瘤のような特有な木
目の銘木は稀少価値があって高価であり、資源節約と経
済的理由および曲げ加工が容易になるという理由から1
ミリ以下の非常に薄い厚さに切って使用されるので、上
記のような感触しか得られないという問題があった。
目の銘木は稀少価値があって高価であり、資源節約と経
済的理由および曲げ加工が容易になるという理由から1
ミリ以下の非常に薄い厚さに切って使用されるので、上
記のような感触しか得られないという問題があった。
【0005】さらには薄い銘木単板は、曲面状に成形す
ると割れ、或いは木の節目部分の欠落等が起き易く、品
質不良が生じ易くなるので製作にも難しくなるという問
題があった。さらには従来の上記自動車内装用化粧合板
は本来の木材のような吸音性が得られないという問題も
あった。
ると割れ、或いは木の節目部分の欠落等が起き易く、品
質不良が生じ易くなるので製作にも難しくなるという問
題があった。さらには従来の上記自動車内装用化粧合板
は本来の木材のような吸音性が得られないという問題も
あった。
【0006】また、上記刊行物に示されたように木材単
板を複数枚使用した場合は、その木材単板の木目の持つ
方向性のため形状が安定しずらいという問題もあった。
板を複数枚使用した場合は、その木材単板の木目の持つ
方向性のため形状が安定しずらいという問題もあった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の自動車内装用化
粧合板は上記課題を解決しようとするもので、アルミニ
ウム板等の金属製基板の表面にアルミニウム板等の金属
製基板の表面に木材を解砕して得られた木粉または木細
片等を固結してなる弾性木質繊維層を形成し、該弾性木
質繊維層の表面に銘木単板を貼着し、該銘木単板の表面
に透明塗膜層を形成してなることを特徴とするものであ
る。
粧合板は上記課題を解決しようとするもので、アルミニ
ウム板等の金属製基板の表面にアルミニウム板等の金属
製基板の表面に木材を解砕して得られた木粉または木細
片等を固結してなる弾性木質繊維層を形成し、該弾性木
質繊維層の表面に銘木単板を貼着し、該銘木単板の表面
に透明塗膜層を形成してなることを特徴とするものであ
る。
【0008】
【作用】弾性木質繊維層が金属製基板と銘木単板の間に
形成されたことによって視覚上のみでなく触覚的にも充
分な厚さを持った無垢の銘木の感触が得られ高級感が満
たされる。
形成されたことによって視覚上のみでなく触覚的にも充
分な厚さを持った無垢の銘木の感触が得られ高級感が満
たされる。
【0009】
【実施例】次に図と共に本発明の自動車内装用化粧合板
の一実施例を説明する。図1において、1は金属製基板
である厚さ0.2〜1.0ミリメートルのアルミニウム
板である。該金属製基板1の表面に、木粉(いわゆるお
がくず)または木細片を必要最少限の接着剤を使用して
層状に貼着し、厚さ0.5〜1.5ミリメートル程の弾
性木質繊維層2を形成する。なお弾性木質繊維層2を形
成するに際して熱硬化性樹脂含浸紙を介在させると接着
性が増す。
の一実施例を説明する。図1において、1は金属製基板
である厚さ0.2〜1.0ミリメートルのアルミニウム
板である。該金属製基板1の表面に、木粉(いわゆるお
がくず)または木細片を必要最少限の接着剤を使用して
層状に貼着し、厚さ0.5〜1.5ミリメートル程の弾
性木質繊維層2を形成する。なお弾性木質繊維層2を形
成するに際して熱硬化性樹脂含浸紙を介在させると接着
性が増す。
【0010】そして該弾性木質繊維層2の表面に厚さ
0.2〜0.5ミリメートルに薄く切断された銘木単板
3を重合し貼着する。なおその貼着に際し熱硬化性樹脂
含浸紙を介在させると接着性が増すと同時に塗装表面が
平滑にできる。そして銘木単板3の表面にアクリル樹
脂,ポリウレタン樹脂,メラミン樹脂,不飽和ポリエス
テル樹脂等の透明塗料をスプレー等の手法により塗布し
て厚さ0.2〜1.0ミリメートルの透明塗膜層4を形
成する。5は金属製基板1に形成された取付用ネジ孔を
示す。
0.2〜0.5ミリメートルに薄く切断された銘木単板
3を重合し貼着する。なおその貼着に際し熱硬化性樹脂
含浸紙を介在させると接着性が増すと同時に塗装表面が
平滑にできる。そして銘木単板3の表面にアクリル樹
脂,ポリウレタン樹脂,メラミン樹脂,不飽和ポリエス
テル樹脂等の透明塗料をスプレー等の手法により塗布し
て厚さ0.2〜1.0ミリメートルの透明塗膜層4を形
成する。5は金属製基板1に形成された取付用ネジ孔を
示す。
【0011】なお上記木粉は木材を加工する過程で多量
に安定的に低コストで得られるが、木材を解砕機にて解
砕することにより得られるやや粒子大きい木細片が混入
していてもよい。
に安定的に低コストで得られるが、木材を解砕機にて解
砕することにより得られるやや粒子大きい木細片が混入
していてもよい。
【0012】また、図2に示したような曲面状の製品を
製作するには、予めその曲面状に付形された金属製基板
1に弾性木質繊維層2,銘木単板3および透明塗膜層4
を形成してもよいが、平坦な金属製基板1に弾性木質繊
維層2,銘木単板3および透明塗膜層4を形成した後
で、外力を加えて曲面状に付形しても、図3に示したよ
うに弾性木質繊維層2は弾性変形し得るために銘木単板
3の過大な変形はまぬがれ銘木単板3が割れを起こして
不良品となるようなことは少ない。
製作するには、予めその曲面状に付形された金属製基板
1に弾性木質繊維層2,銘木単板3および透明塗膜層4
を形成してもよいが、平坦な金属製基板1に弾性木質繊
維層2,銘木単板3および透明塗膜層4を形成した後
で、外力を加えて曲面状に付形しても、図3に示したよ
うに弾性木質繊維層2は弾性変形し得るために銘木単板
3の過大な変形はまぬがれ銘木単板3が割れを起こして
不良品となるようなことは少ない。
【0013】一方、図4に例示した化粧合板は、金属製
基板1の表面をその端面と共に弾性木質繊維層2によっ
て被覆させて、それにさらに銘木単板3,透明塗膜層4
を重合させ木口面(断面)に金属製基板1が露出しない
ようにしたもので、このような端面処理をすることによ
り美感を保たせることも可能である。
基板1の表面をその端面と共に弾性木質繊維層2によっ
て被覆させて、それにさらに銘木単板3,透明塗膜層4
を重合させ木口面(断面)に金属製基板1が露出しない
ようにしたもので、このような端面処理をすることによ
り美感を保たせることも可能である。
【0014】なお、上記金属製基板1の裏面にさらに木
材単板や樹脂板を貼り合わせることにより裏面の外観を
も配慮すると同時に接着性,加工性を改善させるように
してもよいこと勿論である。
材単板や樹脂板を貼り合わせることにより裏面の外観を
も配慮すると同時に接着性,加工性を改善させるように
してもよいこと勿論である。
【0015】
【発明の効果】このように本発明の化粧合板は、金属製
基板と銘木単板の間に弾性木質繊維層を介在させている
ので、弾性木質繊維層の弾力性により該化粧合板に加わ
る振動が吸収され、金属製基板の金属的な音が表面に出
るのを防いで外観的にも触感的にも無垢の銘板のような
感触となり、乗用車内等に必要な真の高級感を比較的低
コストで実現できるようになる。また曲面状の成形も容
易となるほか、吸音性も増すなど種々の利点がある。
基板と銘木単板の間に弾性木質繊維層を介在させている
ので、弾性木質繊維層の弾力性により該化粧合板に加わ
る振動が吸収され、金属製基板の金属的な音が表面に出
るのを防いで外観的にも触感的にも無垢の銘板のような
感触となり、乗用車内等に必要な真の高級感を比較的低
コストで実現できるようになる。また曲面状の成形も容
易となるほか、吸音性も増すなど種々の利点がある。
【図1】本発明の化粧合板の断面図。
【図2】本発明の化粧合板の外観斜視図。
【図3】図2の部分拡大断面図。
【図4】本発明の他の実施例を示した化粧合板の縦断面
図。
図。
1 金属製基板 2 弾性木質繊維層 3 銘木単板 4 透明塗膜層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 21/08 // B60R 13/02 Z
Claims (1)
- 【請求項1】 アルミニウム板等の金属製基板の表面に
木材を解砕して得られた木粉または木細片等を固結して
なる弾性木質繊維層を形成し、該弾性木質繊維層の表面
に銘木単板を貼着し、該銘木単板の表面に透明塗膜層を
形成してなることを特徴とした化粧合板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9886892A JPH0661901B2 (ja) | 1992-03-25 | 1992-03-25 | 化粧合板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9886892A JPH0661901B2 (ja) | 1992-03-25 | 1992-03-25 | 化粧合板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05269923A JPH05269923A (ja) | 1993-10-19 |
JPH0661901B2 true JPH0661901B2 (ja) | 1994-08-17 |
Family
ID=14231170
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9886892A Expired - Lifetime JPH0661901B2 (ja) | 1992-03-25 | 1992-03-25 | 化粧合板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0661901B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110654155A (zh) * | 2019-10-05 | 2020-01-07 | 山东华建铝业集团有限公司 | 一种新型双面木纹转印型材与阳极氧化型材生产工艺 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20040013881A (ko) * | 2002-08-09 | 2004-02-14 | 박형순 | 금속판부재와 무늬목부재 사이에 중간부재가 삽입된무늬목금속판과 이를 제조하는 방법 |
KR20140032131A (ko) * | 2012-09-06 | 2014-03-14 | (주)엘지하우시스 | 투명 표면층을 갖는 목재 플라스틱 복합재 |
-
1992
- 1992-03-25 JP JP9886892A patent/JPH0661901B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN110654155A (zh) * | 2019-10-05 | 2020-01-07 | 山东华建铝业集团有限公司 | 一种新型双面木纹转印型材与阳极氧化型材生产工艺 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05269923A (ja) | 1993-10-19 |
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