JPH066185A - メタステーブル状態の不伝搬回路 - Google Patents
メタステーブル状態の不伝搬回路Info
- Publication number
- JPH066185A JPH066185A JP4181779A JP18177992A JPH066185A JP H066185 A JPH066185 A JP H066185A JP 4181779 A JP4181779 A JP 4181779A JP 18177992 A JP18177992 A JP 18177992A JP H066185 A JPH066185 A JP H066185A
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- Japan
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- circuit
- flip
- inverter
- threshold voltage
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 第1フリップフロップ回路のメタステーブル
状態を第2フリップフロップ回路に伝搬しない回路を提
供することを目的とする。 【構成】 フリップフロップ回路50Aを構成する2段
目のラッチ回路のインバタ回路1をシュミットトリガ回
路で構成する。こうすることにより、ラッチが中間レベ
ルを保持せず、メタテーブル状態を回避することができ
る。
状態を第2フリップフロップ回路に伝搬しない回路を提
供することを目的とする。 【構成】 フリップフロップ回路50Aを構成する2段
目のラッチ回路のインバタ回路1をシュミットトリガ回
路で構成する。こうすることにより、ラッチが中間レベ
ルを保持せず、メタテーブル状態を回避することができ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はメタステーブル状態の不
伝搬回路に係り、特に集積回路におけるメタステーブル
状態の不伝搬回路に関する。
伝搬回路に係り、特に集積回路におけるメタステーブル
状態の不伝搬回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、2系統の異なる周波数で動作する
デジタル信号を同期させるためには、前記2系統の信号
のうちの1系統のローカルなクロック信号で同期させて
いた。しかし、この場合にはフリップフロップ回路のセ
ットアップタイムおよびホールドタイムの仕様を常に満
足することが保証されない。このことを図5(A),
(B)を用いて説明する。即ち、図5(A)に示すよう
に、フリップフロップ回路50に対して「データ」と
「同期クロック」とが入力されているとする。この場
合、フリップフロップ回路50が、セットアップタイ
ム,ホールドタイムの仕様を満足しない状態で使われる
と、図5(B)に示すように、フリップフロップ回路5
0の出力応答は不定となる。即ち、フリップフロップ回
路50の出力が論理レベル「1」でもなく、また、論理
レベル「0」でもない状態となる。かかる状態をメタス
テーブル状態という。
デジタル信号を同期させるためには、前記2系統の信号
のうちの1系統のローカルなクロック信号で同期させて
いた。しかし、この場合にはフリップフロップ回路のセ
ットアップタイムおよびホールドタイムの仕様を常に満
足することが保証されない。このことを図5(A),
(B)を用いて説明する。即ち、図5(A)に示すよう
に、フリップフロップ回路50に対して「データ」と
「同期クロック」とが入力されているとする。この場
合、フリップフロップ回路50が、セットアップタイ
ム,ホールドタイムの仕様を満足しない状態で使われる
と、図5(B)に示すように、フリップフロップ回路5
0の出力応答は不定となる。即ち、フリップフロップ回
路50の出力が論理レベル「1」でもなく、また、論理
レベル「0」でもない状態となる。かかる状態をメタス
テーブル状態という。
【0003】フリップフロップ回路50が前述のメタス
テーブル状態に入った場合、メタステーブル状態から回
復して安定した状態になるまでのディレータイムは、通
常のディレータイムよりはるかに長い時間がかかる。こ
こに、メタステーブル状態にある期間をメタステーブル
特性という。そして、前記メタステーブル状態が、次段
のロジック回路に伝搬されると、システム全体の誤動作
を引き起こすおそれがある。
テーブル状態に入った場合、メタステーブル状態から回
復して安定した状態になるまでのディレータイムは、通
常のディレータイムよりはるかに長い時間がかかる。こ
こに、メタステーブル状態にある期間をメタステーブル
特性という。そして、前記メタステーブル状態が、次段
のロジック回路に伝搬されると、システム全体の誤動作
を引き起こすおそれがある。
【0004】ここで、前述の不都合を更に詳細に説明す
る。即ち、フリップフロップ回路がメタステーブル状態
になる場合について説明する。図6にフリップフロップ
回路50の構成例を示す。セットアップホールドを満足
しないでデータを取り込むときのフリップフロップ回路
は、D入力がほぼ中間レベルにあるときにクロック入力
が入るため、中間レベルをラッチしてしまう。即ち、図
7(A)に示すように、D入力が「L→H」または「H
→L」に遷移している中間レベルにある状態のとき、即
ち、第1インバータ53の出力であると共に第2インバ
ータ54の入力でもある信号が中間レベルにある。ま
た、第2インバータ54の出力も中間レベルにあるとき
に、クロック信号が入力され、図7(B)に示すよう
に、第1スイッチ57が開き、第2スイッチ58が閉じ
るために、中間レベルがラッチされてしまうことにな
る。このとき第3スイッチ59が閉じているので、この
中間レベルが第3インバータ55,第4インバータ56
に伝搬し、フリップフロップ回路50のQ端子に出力さ
れる。
る。即ち、フリップフロップ回路がメタステーブル状態
になる場合について説明する。図6にフリップフロップ
回路50の構成例を示す。セットアップホールドを満足
しないでデータを取り込むときのフリップフロップ回路
は、D入力がほぼ中間レベルにあるときにクロック入力
が入るため、中間レベルをラッチしてしまう。即ち、図
7(A)に示すように、D入力が「L→H」または「H
→L」に遷移している中間レベルにある状態のとき、即
ち、第1インバータ53の出力であると共に第2インバ
ータ54の入力でもある信号が中間レベルにある。ま
た、第2インバータ54の出力も中間レベルにあるとき
に、クロック信号が入力され、図7(B)に示すよう
に、第1スイッチ57が開き、第2スイッチ58が閉じ
るために、中間レベルがラッチされてしまうことにな
る。このとき第3スイッチ59が閉じているので、この
中間レベルが第3インバータ55,第4インバータ56
に伝搬し、フリップフロップ回路50のQ端子に出力さ
れる。
【0005】このように、中間レベルがラッチされた状
態を第1インバータ53および第2インバータ54の伝
達特性(VI─VO)でみると、図8に示すようにな
る。即ち、図8(A)は第1インバータ53の伝達特性
であり、図8(B)は第2インバータ54の伝達特性で
ある。第1インバータ53のVOは、第2インバータ5
4のVIであり、第2インバータ54のVOは第1イン
バータ53のVIであることから、これら2種類の特性
を重ね合わせると図8(C)に示すようになる。中間レ
ベルがラッチされた状態とは、2個のインバータが図8
(C)の交点Aの状態に止まっていることを示す。但
し、この状態は不安定であるため、最終的には安定した
状態へ回復する。この回復するまでの時間がメタステー
ブル持続時間であり、通常のフリップフロップ回路の伝
搬遅延時間よりはるかに長くなる。
態を第1インバータ53および第2インバータ54の伝
達特性(VI─VO)でみると、図8に示すようにな
る。即ち、図8(A)は第1インバータ53の伝達特性
であり、図8(B)は第2インバータ54の伝達特性で
ある。第1インバータ53のVOは、第2インバータ5
4のVIであり、第2インバータ54のVOは第1イン
バータ53のVIであることから、これら2種類の特性
を重ね合わせると図8(C)に示すようになる。中間レ
ベルがラッチされた状態とは、2個のインバータが図8
(C)の交点Aの状態に止まっていることを示す。但
し、この状態は不安定であるため、最終的には安定した
状態へ回復する。この回復するまでの時間がメタステー
ブル持続時間であり、通常のフリップフロップ回路の伝
搬遅延時間よりはるかに長くなる。
【0006】かかる不具合、即ち、中間レベルがラッチ
され、それがフリップフロップ回路のQ出力から次段に
伝搬されることによるシステムに与える誤動作を防止す
るために、通常、図9に示す回路が考えられている。図
9(A)に示す回路では、第1フリップフロップ回路5
0のメタステーブル持続時間以上のディレータイムを有
するディレー回路52を挿入する。このディレー回路5
2により、第1フリップフロップ回路50をメタステー
ブル状態から安定した状態に回復させた後に第1フリッ
プフロップ回路50のQ出力を第2フリップフロップ回
路51に取り込み、この安定した第2フリップフロップ
回路のQ出力を次段のシステム内部に取り込むようにし
ている。
され、それがフリップフロップ回路のQ出力から次段に
伝搬されることによるシステムに与える誤動作を防止す
るために、通常、図9に示す回路が考えられている。図
9(A)に示す回路では、第1フリップフロップ回路5
0のメタステーブル持続時間以上のディレータイムを有
するディレー回路52を挿入する。このディレー回路5
2により、第1フリップフロップ回路50をメタステー
ブル状態から安定した状態に回復させた後に第1フリッ
プフロップ回路50のQ出力を第2フリップフロップ回
路51に取り込み、この安定した第2フリップフロップ
回路のQ出力を次段のシステム内部に取り込むようにし
ている。
【0007】また、図9(B)に示すように、第1フリ
ップフロップ回路50と第2フリップフロップ回路51
とをシフトレジスタ構成にすることにより、図9(A)
の場合と同様に第2フリップフロップ回路51の出力が
安定した状態になるようにしている。ここに、前記図9
(A),(B)に示した回路では、第2フリップフロッ
プ回路51へのクロック信号は、第1フリップフロップ
回路50のメタステーブル持続時間以上経過した後、即
ち、第1フリップフロップ回路50が安定した状態に回
復してから入力することが前提条件となっている。
ップフロップ回路50と第2フリップフロップ回路51
とをシフトレジスタ構成にすることにより、図9(A)
の場合と同様に第2フリップフロップ回路51の出力が
安定した状態になるようにしている。ここに、前記図9
(A),(B)に示した回路では、第2フリップフロッ
プ回路51へのクロック信号は、第1フリップフロップ
回路50のメタステーブル持続時間以上経過した後、即
ち、第1フリップフロップ回路50が安定した状態に回
復してから入力することが前提条件となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、システ
ムの高速化に伴ってクロック周波数が高速化されると、
第1フリップフロップ回路50へのクロック入力から第
2フリップフロップ回路51への入力までの時間が十分
とれなくなり、このような条件の場合には、第1フリッ
プフロップ回路50のメタステーブル状態が第2フリッ
プフロップ回路51に取り込まれてしまうことになる。
即ち、第1フリップフロップ回路50の中間レベルを第
2フリップフロップ回路51がラッチしてしまうことに
なり、第2フリップフロップ回路51から中間レベルを
出力する結果となってしまう。
ムの高速化に伴ってクロック周波数が高速化されると、
第1フリップフロップ回路50へのクロック入力から第
2フリップフロップ回路51への入力までの時間が十分
とれなくなり、このような条件の場合には、第1フリッ
プフロップ回路50のメタステーブル状態が第2フリッ
プフロップ回路51に取り込まれてしまうことになる。
即ち、第1フリップフロップ回路50の中間レベルを第
2フリップフロップ回路51がラッチしてしまうことに
なり、第2フリップフロップ回路51から中間レベルを
出力する結果となってしまう。
【0009】そこで、本発明の目的は、第1フリップフ
ロップ回路のメタステーブル状態が、第2フリップフロ
ップ回路に取り込まれず、後続のシステムに悪影響を与
えないメタステーブル状態の不伝搬回路を提供すること
を目的とする。
ロップ回路のメタステーブル状態が、第2フリップフロ
ップ回路に取り込まれず、後続のシステムに悪影響を与
えないメタステーブル状態の不伝搬回路を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、異なる周期で動作する2系統のデジタル信号を同期
させるための第1フリップフロップ回路の出力側に、そ
の出力のメタステーブル状態を次段に不伝搬にさせるた
めの第2フリップフロップ回路を設けたメタステーブル
状態の不伝搬回路において、前記第1フリップフロップ
回路を構成する初段のラッチ回路のインバータ回路をシ
ュミットトリガ回路で構成した。請求項2記載の発明で
は、前記シュミットトリガ回路で構成されたインバータ
回路の特性を非可逆的に遷移する特性とした。請求項3
記載の発明では、異なる周期で動作する2系統のデジタ
ル信号を同期させるための第1フリップフロップ回路の
出力側に、その出力のメタステーブル状態を次段に不伝
搬にさせるための第2フリップフロップ回路を設けたメ
タステーブル状態不伝搬回路において、前記第1フリッ
プフロップ回路を構成する次段のラッチ回路のインバー
タ回路をシュミットトリガ回路で構成し、その立上がり
しきい値電圧および立下がりしきい値電圧が初段のイン
バータ回路のしきい値電圧に対して、「立下がりしきい
値電圧<初段のしきい値電圧<立上がりしきい値電圧」
の関係に設定した。
は、異なる周期で動作する2系統のデジタル信号を同期
させるための第1フリップフロップ回路の出力側に、そ
の出力のメタステーブル状態を次段に不伝搬にさせるた
めの第2フリップフロップ回路を設けたメタステーブル
状態の不伝搬回路において、前記第1フリップフロップ
回路を構成する初段のラッチ回路のインバータ回路をシ
ュミットトリガ回路で構成した。請求項2記載の発明で
は、前記シュミットトリガ回路で構成されたインバータ
回路の特性を非可逆的に遷移する特性とした。請求項3
記載の発明では、異なる周期で動作する2系統のデジタ
ル信号を同期させるための第1フリップフロップ回路の
出力側に、その出力のメタステーブル状態を次段に不伝
搬にさせるための第2フリップフロップ回路を設けたメ
タステーブル状態不伝搬回路において、前記第1フリッ
プフロップ回路を構成する次段のラッチ回路のインバー
タ回路をシュミットトリガ回路で構成し、その立上がり
しきい値電圧および立下がりしきい値電圧が初段のイン
バータ回路のしきい値電圧に対して、「立下がりしきい
値電圧<初段のしきい値電圧<立上がりしきい値電圧」
の関係に設定した。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明では、初段のラッチ回路の
インバータ回路をシュミットトリガにしたことにより、
ラッチが中間レベルを保持せず、メタステーブル状態を
回避できる。請求項2記載の発明では、立上がりしきい
値電圧と立下がりしきい値電圧では非可逆的に遷移する
ので、メタステーブル状態の持続時間を減少することが
できる。請求項3記載の発明では、初段のしきい値電圧
を次段の立下がりしきい値電圧とちたあがりしきい値電
圧の中間に設定しているので、初段のラッチが中間レベ
ルを維持しても、それを後段に伝搬しない。
インバータ回路をシュミットトリガにしたことにより、
ラッチが中間レベルを保持せず、メタステーブル状態を
回避できる。請求項2記載の発明では、立上がりしきい
値電圧と立下がりしきい値電圧では非可逆的に遷移する
ので、メタステーブル状態の持続時間を減少することが
できる。請求項3記載の発明では、初段のしきい値電圧
を次段の立下がりしきい値電圧とちたあがりしきい値電
圧の中間に設定しているので、初段のラッチが中間レベ
ルを維持しても、それを後段に伝搬しない。
【0012】
【実施例】以下、本発明のメタステーブル状態の不伝搬
回路における実施例を図1ないし図4を参照して詳細に
説明する。なお、既に説明した部分には同一符号を付
し、重複記載を省略する。第1実施例 図1に第1実施例を示す。図1に示すように、第1フリ
ップフロップ回路50Aの2段目のラッチのインバータ
1をシュミットトリガ回路で構成する。このように構成
して、1段目のラッチのインバータ53の伝達特性とイ
ンバータ1の伝達特性を大幅にずらすことにより、イン
バータ53,54により中間レベルがラッチされた状態
でもインバータ1を通ったQ出力では安定した状態が得
られるようにしている。例えば、インバータ53とイン
バータ54のスレッシホールド電圧が1/2VCCにある
とする。この例においては、メタステーブル状態は2個
のインバータの入力および出力が1/2VCCになった状
態、即ち、前記図8(C)の交点Aのときに一番長く保
持されることになる。
回路における実施例を図1ないし図4を参照して詳細に
説明する。なお、既に説明した部分には同一符号を付
し、重複記載を省略する。第1実施例 図1に第1実施例を示す。図1に示すように、第1フリ
ップフロップ回路50Aの2段目のラッチのインバータ
1をシュミットトリガ回路で構成する。このように構成
して、1段目のラッチのインバータ53の伝達特性とイ
ンバータ1の伝達特性を大幅にずらすことにより、イン
バータ53,54により中間レベルがラッチされた状態
でもインバータ1を通ったQ出力では安定した状態が得
られるようにしている。例えば、インバータ53とイン
バータ54のスレッシホールド電圧が1/2VCCにある
とする。この例においては、メタステーブル状態は2個
のインバータの入力および出力が1/2VCCになった状
態、即ち、前記図8(C)の交点Aのときに一番長く保
持されることになる。
【0014】インバータ1の伝達特性を、例えば立上が
りしきい値電圧を2/3VCC、立下がりしきい値電圧を
1/3VCCとした場合について説明する。D入力が「L
→H」に変化中に中間レベルを1段目のフリップフロッ
プ回路でラッチしたとする。このときインバータ53
は、「H→L」に遷移中の中間レベルにとどまるためイ
ンバータ1の出力は変化せず「L」のままである。ま
た、D入力が「H→L」に変化中も同様である。即ち、
第1フリップフロップ回路がメタステーブル状態になっ
ても、その出力は安定した出力が得られる。また、初段
のラッチが中間レベルから安定した状態へ回復したと
き、次段のシュミットトリガーインバータの出力も、そ
れに応じた出力となる。
りしきい値電圧を2/3VCC、立下がりしきい値電圧を
1/3VCCとした場合について説明する。D入力が「L
→H」に変化中に中間レベルを1段目のフリップフロッ
プ回路でラッチしたとする。このときインバータ53
は、「H→L」に遷移中の中間レベルにとどまるためイ
ンバータ1の出力は変化せず「L」のままである。ま
た、D入力が「H→L」に変化中も同様である。即ち、
第1フリップフロップ回路がメタステーブル状態になっ
ても、その出力は安定した出力が得られる。また、初段
のラッチが中間レベルから安定した状態へ回復したと
き、次段のシュミットトリガーインバータの出力も、そ
れに応じた出力となる。
【0015】第2実施例 図2に第2実施例を示す。図2に示すように、第1フリ
ップフロップ回路50Bの初段のラッチのインバータ2
をシュミットトリガー回路で構成する。インバータ2の
構成は、図3に示す構成であり、フィードバックインバ
ータにより図4に示すように、立上がり,立下がりしき
い値電圧では、非可逆的に遷移する特性を有する。かか
る特性を持つシュミットトリガ回路のインバータ2を初
段のラッチに使用することにより、メタステーブル状態
の持続時間を無くす、若しくは小さくすることが可能と
なる。
ップフロップ回路50Bの初段のラッチのインバータ2
をシュミットトリガー回路で構成する。インバータ2の
構成は、図3に示す構成であり、フィードバックインバ
ータにより図4に示すように、立上がり,立下がりしき
い値電圧では、非可逆的に遷移する特性を有する。かか
る特性を持つシュミットトリガ回路のインバータ2を初
段のラッチに使用することにより、メタステーブル状態
の持続時間を無くす、若しくは小さくすることが可能と
なる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、初
段のラッチのインバータ回路をシュミットトリガ回路に
したことにより、ラッチが中間レベルを保持せず、メタ
ステーブル状態を回避できる。また、初段のラッチのイ
ンバータのしきい値電圧を、次段のシュミットトリガイ
ンバータ回路の立下がりしきい値電圧と立上がりしきい
値電圧の中間に設定しているので、初段のラッチが中間
レベルを保持しても、それを後段に伝搬しない。
段のラッチのインバータ回路をシュミットトリガ回路に
したことにより、ラッチが中間レベルを保持せず、メタ
ステーブル状態を回避できる。また、初段のラッチのイ
ンバータのしきい値電圧を、次段のシュミットトリガイ
ンバータ回路の立下がりしきい値電圧と立上がりしきい
値電圧の中間に設定しているので、初段のラッチが中間
レベルを保持しても、それを後段に伝搬しない。
【図1】本発明の第1実施例の回路図である。
【図2】本発明の第2実施例の回路図である。
【図3】前記第2実施例のシュミットトリガ回路の構成
を示す図である。
を示す図である。
【図4】前記第1,第2実施例に使用したシュミットト
リガインバータ回路の伝達特性図である。
リガインバータ回路の伝達特性図である。
【図5】従来の不都合を説明する図である。
【図6】従来のフリップフロップ回路の構成の例を示す
図である。
図である。
【図7】従来のフリップフロップ回路における中間レベ
ルのラッチによる不都合を説明する図である。
ルのラッチによる不都合を説明する図である。
【図8】従来の中間レベルがラッチされた状態を伝達特
性により説明する図である。
性により説明する図である。
【図9】従来のメタステーブル状態の伝搬を防止する例
を示す図である。
を示す図である。
1,2…シュミットトリガ回路で構成したインバータ回
路 50,50A,50B…初段のフリップフロップ回路 53,54,55,56…インバータ回路 57,58,59,60…スイッチ回路
路 50,50A,50B…初段のフリップフロップ回路 53,54,55,56…インバータ回路 57,58,59,60…スイッチ回路
Claims (3)
- 【請求項1】 異なる周期で動作する2系統のデジタル
信号を同期させるための第1フリップフロップ回路の出
力側に、その出力のメタステーブル状態を次段に不伝搬
にさせるための第2フリップフロップ回路を設けたメタ
ステーブル状態の不伝搬回路において、 前記第1フリップフロップ回路を構成する初段のラッチ
回路のインバータ回路をシュミットトリガ回路で構成し
たことを特徴とするメタステーブル状態の不伝搬回路。 - 【請求項2】 前記シュミットトリガ回路で構成された
インバータ回路の特性を非可逆的に遷移する特性とした
ことを特徴とする請求項1記載のメタステーブル状態の
不伝搬回路。 - 【請求項3】 異なる周期で動作する2系統のデジタル
信号を同期させるための第1フリップフロップ回路の出
力側に、その出力のメタステーブル状態を次段に不伝搬
にさせるための第2フリップフロップ回路を設けたメタ
ステーブル状態不伝搬回路において、 前記第1フリップフロップ回路を構成する次段のラッチ
回路のインバータ回路をシュミットトリガ回路で構成
し、その立上がりしきい値電圧および立下がりしきい値
電圧が初段のインバータ回路のしきい値電圧に対して、 立下がりしきい値電圧<初段のしきい値電圧<立上がり
しきい値電圧の関係に設定したことを特徴とするメタス
テーブル状態の不伝搬回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4181779A JPH066185A (ja) | 1992-06-16 | 1992-06-16 | メタステーブル状態の不伝搬回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4181779A JPH066185A (ja) | 1992-06-16 | 1992-06-16 | メタステーブル状態の不伝搬回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH066185A true JPH066185A (ja) | 1994-01-14 |
Family
ID=16106742
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4181779A Pending JPH066185A (ja) | 1992-06-16 | 1992-06-16 | メタステーブル状態の不伝搬回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH066185A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010013385A1 (ja) * | 2008-08-01 | 2010-02-04 | 株式会社アドバンテスト | 時間測定回路、時間測定方法、それらを用いた時間デジタル変換器および試験装置 |
JP2010246074A (ja) * | 2009-04-07 | 2010-10-28 | Toyota Motor Corp | ラッチ装置及びラッチ方法 |
-
1992
- 1992-06-16 JP JP4181779A patent/JPH066185A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010013385A1 (ja) * | 2008-08-01 | 2010-02-04 | 株式会社アドバンテスト | 時間測定回路、時間測定方法、それらを用いた時間デジタル変換器および試験装置 |
JPWO2010013385A1 (ja) * | 2008-08-01 | 2012-01-05 | 株式会社アドバンテスト | 時間測定回路、時間測定方法、それらを用いた時間デジタル変換器および試験装置 |
US8471754B2 (en) | 2008-08-01 | 2013-06-25 | Advantest Corporation | Time measurement circuit |
JP2010246074A (ja) * | 2009-04-07 | 2010-10-28 | Toyota Motor Corp | ラッチ装置及びラッチ方法 |
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