JPH0661222B2 - 動物用飼料 - Google Patents

動物用飼料

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JPH0661222B2
JPH0661222B2 JP61168140A JP16814086A JPH0661222B2 JP H0661222 B2 JPH0661222 B2 JP H0661222B2 JP 61168140 A JP61168140 A JP 61168140A JP 16814086 A JP16814086 A JP 16814086A JP H0661222 B2 JPH0661222 B2 JP H0661222B2
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JP
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branched
feed
reduced product
animal feed
oligosaccharide
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光彦 武田
正典 東島
広之 塩原
百合子 高居
昇 土橋
智子 渡辺
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NITSUKEN KAGAKU KK
Showa Sangyo Co Ltd
Original Assignee
NITSUKEN KAGAKU KK
Showa Sangyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は分岐オリゴ糖の還元物を含有する動物用飼料に
関する。
本発明の動物用飼料は、家畜、家禽類等をはじめとする
禽獣類のふん便の状態を改善し、下痢状態におちること
を防止して成長を促進する等のすぐれた効果を有するも
のである。
(従来の技術) 動物の飼料において飼育環境の悪化等の原因により動物
の下痢、軟便等を引き起こして発育を悪化させる例は多
い。発育の悪化は成育期間の長期化等により不経済とな
るので、このような下痢、軟便に対処するためには、従
来より抗生物質や乳酸菌、ビフィスズ菌などの生菌剤の
使用等による防止対策がとられてきた(たとえば特公昭
47−47907号公報、特開昭51−118827号公報、特開昭55
−9770号公報)。
しかしながら、抗生物質の使用は有用な腸内細菌までも
死滅させる等の欠点があり、また、生菌剤の使用もこれ
が腸内細菌として定着し難いこともあって、効果は十分
とはいえない。このほかミルクホエーから製造したラク
チュロース含有粉末を用いる方法(特公昭54−15829号
公報)、フラクトオリゴ糖を主成分とする糖類を用いる
方法(特開昭60−34134号公報)等が提案されており、
それぞれ効果を収めているが、まだ決定的ともいうべき
方法は見出だされていないのが現状である。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は、哺乳動物のほ乳期、幼雛期の家禽等に特に多
く見られる下痢、軟便を改善し、発育を促進する動物用
飼料を提供するものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明は分岐オリゴ糖の還元物を含有する動物用飼料に
関する。
本発明に用いる分岐オリゴ糖の還元物は、ぶどう糖分子
のα−1、6結合を分子中に含む二糖、三糖、四糖およ
び五糖以上の糖類の糖アルコールの総称で、例えばイソ
マルチトール、パニトール、イソマルトトリイトール、
イソマルトテトライトール、イソマルトペンタイトール
等がこれに含まれる。本発明においては、これらはそれ
ぞれ単独であってもよく、また、混合物であってもよ
い。また、これらの他にグルコース、マルトース、マル
トトリオース等の糖類の還元物であるソルビトール、マ
ルチトール、マルトトリイトール等を含んでいても差支
えない。
本発明に用いるこれら分岐オリゴ糖の還元物の製法につ
いては特に限定はない。原料となる分岐オリゴ糖は、例
えばグルコアミラーゼによるグルコースの逆合成による
方法、α−グルコシダーゼなどの糖類転位作用を有する
酵素をマルトースに作用させる方法、でんぷん水解液に
プルラナーゼ等のでんぷん枝切り酵素、β−アミラーゼ
などとともに糖転位酵素を作用させる方法(特願昭60−
58483)、でんぷんにα−アミラーゼ及びでんぷん枝切
り酵素を作用させた水解液に糖転位酵素を作用させる方
法(特願昭60−53017)、プルランを酸または酵素で部
分加水分解する方法、デキストランを酸または酵素によ
って部分加水分解する方法等のいずれでもよい。
また、これらの方法で得た分岐オリゴ糖液をイオン交換
法、ゲル濾過法等により処理して分画するか、あるいは
膜分離法などで共存するグルコースを除去して、より高
純度の分岐二、三、四、五糖とすることも可能である。
上記に例示した方法等で得られた分岐オリゴ糖を原料と
して、これに水素添加し、分岐オリゴ糖の還元物を得
る。この過程は常法により行ってもよい。こうし得られ
た分岐オリゴ糖の還元物は通常シラップ状の製品である
が、これを更に適宜担体を用いるなどして粉末状ないし
顆粒状の製品とすることもできる。
これら分岐オリゴ糖の還元物は上品な甘味を有する難結
晶性の糖質であり、また、腸内でビフィズス菌その他の
乳酸菌に選択的に利用され、これを増殖させる特性を有
する。これに加え、う蝕を防止、または抑制する作用を
もあわせもつので、低う蝕性または抗う蝕性甘味料とし
ても有用な物質である。
本発明の動物用飼料は、以上のような特徴を有する分岐
オリゴ糖の還元物を成分として含有するもので、通常の
飼料製造工程中のいいずれかにおいて、飼料原料中にシ
ラップ状、粉末状、あるいは顆粒状等の分岐オリゴ糖の
還元物を添加、混合して、粉末状、マッシュ状、あるい
はペレット状等、適宜の形態の製品に加工するか、ある
いは飼料製品に直接添加、混合することによって製造さ
れる。
その添加量は、添加対象の飼料もしくは飼料原料100重
量部中、分岐オリゴ糖の還元物固形分として0.05重量部
以上含有せしめることが必要である。添加量の上限につ
いては特に限定はないが、実用上は5重量%(固形分と
して)までの間で用いられることが多い。
本発明の飼料は動物、特にほ乳期の哺乳動物、幼雛期の
家禽等に好適であり、下痢、軟便等を改善し、成長を促
進させる効果を有する。対象とする動物としてはウシ、
ブタ、ウマ、ヤギ、ニワトリ、アイガモ等の家畜、家禽
や、イヌ、ネコ、サル、マウス、ラット等の動物があげ
られるがこれらに限られるわけではなく、動物園等で飼
育されるライオン、トラ、チンパンジーその他の禽獣類
も含まれる。
(実施例) 実施例1 21日令の仔豚を、対照区と3試験区にわけ、1区6頭と
して33日間飼育した。
対照区には、ほ乳期仔豚育成用飼料(昭和産業株式会社
製リーベ)を、試験区には対照区飼料100重量部に対
し、第1表の組成を有する分岐オリゴ糖の還元物(水分
約30%の水あめ状)を1、3、5重量部それぞれ均一に
混合したものを用いた。
試験区では最初の22日間、前記分岐オリゴ糖の還元物を
含む飼料を与え、残りの11日間は対照区と同一の飼料を
与えた。
飼料は不断給与し、水は自由摂取させた。
飼育結果を第2表に示した。
1表 分岐オリゴ糖の還元物の組成(無水物中) 単糖類糖アルコール 40.6% 二糖類糖アルコール 9.0% (うち、分岐二単糖類糖アルコール21.0%) 三糖類糖アルコール 18.4% (うち、分岐三糖類糖アルコール18.1%) 四糖類以上糖アルコール 12.0% (すべてイソマルトテトラオースほかの分岐糖糖アルコ
ール) 第2表から明らかなように、分岐オリゴ糖の還元物を含
む飼料を給与した豚は、ふんの状態が改善され、また増
体重も対照にくらべて良好である。
実施例2 採卵用鶏雛を対照区及び3試験区に分け、各区120羽と
して29日間(0〜28日令)飼育した。
対照区には市販の幼雛育成用配合飼料(粗蛋白質19%以
上、代謝エネルギー2850KCal/Kg以上)を、試験区には
対照区飼料100重量部に対し、実施例1で使用したもの
と同じ分岐オリゴ糖の還元物1、2、3部をそれぞれ均
一に混合したものを用いた。各区とも飼料は0日令より
不断給与し、水は自由摂取させた。
試験終了時(28日令)に、全羽数個体体測、各区ごとの
飼料摂取量測定、およびふんの状態の検査を行い、更に
解剖を行って肉眼による臓器の観察を行った。結果は第
3表のとおりである。
第3表から明らかなように、分岐オリゴ糖の還元物を含
む試験区は鶏のふんの状態が改善され、また体重のばら
つきが小さく、飼料要求率が改善される傾向を示した。
また、試験期間中の生存率が良好であった。なお、解剖
検査による内臓の異常は各区とも認められなかった。
実施例3 ホルスタイン雄牛を、各区4頭ずつ対照区および3試験
区に分け、60日間(14〜74日令)にわたり飼育を行っ
た。試験期間中、各区とも市販子牛用飼料を不断給与す
るとともに、1頭につき250gの代用乳を1日2回定量給
与した。なお、試験区については実施例1と同じ分岐オ
リゴ糖の還元物を各2%、4%、6%含有する代用乳を
用いた。更に3日令より粗飼料を不断給与し、飲水は試
験期間中自由に摂取させた。
試験終了時に増体重、飼料摂取量およびふんの状態等を
調べ、血液検査を行ってヘマクリット値、血糖、血清総
蛋白、血清アルブミン、血清グロブリン、尿素窒素等を
測定した。
結果は第4表のとおりである。
なお、第4表の数値は試験期間中の値を各頭ごとに平均
し、これに基づいて各区ごとに平均値を算出したもので
ある。
第4表から明らかなように、分岐オリゴ糖の還元物添加
量の多い区ほどふんの状態は改善され、増体重もすぐれ
ている。
また、外見を観察しても、分岐オリゴ糖の還元物を多く
摂取した区ほど、毛の艶が良く、健康的で活力のある行
動を示すことが認められた。
血液検査の結果からは、改区とも特に異常は認められ
ず、各測定項目は正常値の範囲にあった。
(発明の効果) 本発明の動物用飼料を動物、特にほ乳期間の家畜、幼雛
期の家畜に給与することにより、動物の下痢、軟便等を
改善し、それにより成長を促進させることができる。便
は適当の硬さに改善されるので、飼育舎におけるふんの
処理、掃除等が容易になり、また、ペット動物等におい
ても飼育の負担が軽減される。また、分岐オリゴ糖の還
元物は腸内において有害物質(アンモニア、アミン、硫
化水素など)を発生させるクロストリジウム属菌などの
増殖を抑制するので、特にペット動物等では、ふん便の
悪臭を軽減するなどの効果があり、あわせて有害物質の
発生による動物の成育阻害等をも解消することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高居 百合子 東京都国分寺市本多1−11−10 (72)発明者 土橋 昇 東京都墨田区江東橋1−8−6−503 (72)発明者 渡辺 智子 千葉県習志野市津田沼3−16−30−312

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】分岐オリゴ糖の還元物を含有することを特
    徴とする動物用飼料。
  2. 【請求項2】分岐オリゴ糖の還元物が分岐二種類の還元
    物であるか、または分岐二糖類の還元物を含有するもの
    である特許請求の範囲第(1)項記載の動物用飼料。
  3. 【請求項3】分岐オリゴ糖の還元物が分岐三糖類の還元
    物であるか、または分岐三糖類の還元物を含有するもの
    である特許請求の範囲第(1)項記載の動物用飼料。
  4. 【請求項4】分岐オリゴ糖の還元物が分岐四糖類の還元
    物であるか、または分岐四糖類の還元物を含有するもの
    である特許請求の範囲第(1)項記載の動物用飼料。
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JPS6324859A JPS6324859A (ja) 1988-02-02
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DE10104055A1 (de) * 2001-01-31 2002-08-14 Suedzucker Ag Verwendung von Kohlenhydraten zur Beseitigung von Darminfektionen bei Tieren

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58116654A (ja) * 1981-12-28 1983-07-11 Hayashibara Biochem Lab Inc 低う蝕性飲食物とその製造方法

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