JPH0661084B2

JPH0661084B2 - 電子式キャッシュレジスタ

Info

Publication number: JPH0661084B2
Application number: JP5846183A
Authority: JP
Inventors: 春樹首藤
Original assignee: Omron Tateisi Electronics Co
Current assignee: Omron Corp
Priority date: 1983-03-31
Filing date: 1983-03-31
Publication date: 1994-08-10
Anticipated expiration: 2009-08-10
Also published as: JPS59183464A

Description

【発明の詳細な説明】発明の分野この発明は、電子式キャッシュレジスタ（以下ＥＣＲと
称す）に関し、特にたとえば値引演算の行なえるＥＣＲ
に関する。

先行技術の説明従来、商品の値段を値引きして登録できるようなＥＣＲ
があった。従来のこのようなＥＣＲでは、商品の登録ご
とにオペレータがその商品の値引率をキー入力するもの
と、予め固有の値引率が設定された値引キーを設けたも
のがあった。前者のＥＣＲでは、オペレータは商品ごと
の値引率を覚えておくか、予め作成された値引率表を見
ながらキー入力しなければならなかった。そのため、オ
ペレータの負担が大きくなるとともに、処理速度も遅く
なるという欠点があった。また、人為的に値引率を入力
しているため、商品を間違った値引率で販売してしまう
ことも多々あった。一方、後者のＥＣＲでは、商品ごと
に値引率を変えることができないという欠点があった。
もし、商品ごとに値引率を変えようとすれば、商品の数
だけ値引キーを設けなければならず、キーボードが大型
化かつ高価になってしまうという新たな問題点に遭遇す
る。さらに複数の値引キーを設けた場合は、どの商品に
対してどの値引キーを使用すべきかを覚えておかなけれ
ばならず、前者のＥＣＲと同様にオペレータの負担が大
きくなる。

発明の目的それゆえに、この発明の主たる目的は、簡単な操作で値
引登録が行なえ、しかもキーボードが大型かつ高価にな
らないようなＥＣＲを提供することである。

発明の構成および効果この発明に係る電子式キャッシュレジスタは、複数のキ
ーを有するキーボードとキーボードのキー操作に基づい
て商品が登録される記憶手段とを含む。キーボードは値
引登録を指令する値引登録指令キーを含み、記憶手段は
複数の商品に関するデータを記憶する商品データ記憶手
段と商品ごとにそれぞれ異なる値引率を記憶する値引率
記憶手段とを含む。商品を登録するときは、この商品に
対する値引率が値引率記憶手段から読出され、その読出
された値引率と登録すべき商品の単価とに基づいて値引
後の商品の値段が演算され、その演算結果に基づいて登
録が行なわれる。

この発明によれば、従来のように商品ごとに値引率をキ
ー入力する必要がないので、値引登録のためのキー操作
を簡単にでき、オペレータの負担を軽減することができ
る。したがって、オペレータの処理を迅速にすることが
できる。また、誤った値引率で商品を販売することが防
止される。さらに、従来のように商品ごとに値引キーを
設ける必要がないので、キーボードの構成が複雑になる
のを防止でき、安価なＥＣＲを得ることができる。

以下、図面に示す実施例とともにこの発明をより具体的
に説明する。

実施例の説明第１図はこの発明の一実施例のＥＣＲの概略ブロック図
である。図において、ＣＰＵ１には、ＲＯＭ２およびＲ
ＡＭ３が接続される。ＲＯＭ２には、後述の第６図に示
すような動作プログラムが記憶される。ＣＰＵ１はこの
ＲＯＭ２に記憶された動作プログラムに従って動作を行
なう。ＲＡＭ３は、たとえば第３図に示すような記憶領
域を含む。また、ＣＰＵ１には、キーボード４、表示器
５およびプリンタ６が接続される。

第２図は第１図に示すキーボード４のキー配置図であ
る。図において、キーボード４は、数値情報を入力する
ための数字キー４１と、予め商品ごとに定められた商品
コードを入力するための商品キー４２と、各種ファンク
ションキー４３とを含む。ファンクションキー４３に
は、この実施例に特に興味あるキーとして、値引キー４
３１が含まれる。また、キーボード４にはＥＣＲのモー
ドを切換えるためのモード切換キー４４が設けられる。
このモード切換キー４４は図示しないキーを差込み回動
させることによってＥＣＲのモードを切換える。

第３図は第１図に示すＲＡＭ３の記憶領域を図解的に示
す図である。図において、ＲＡＭ３は商品登録テーブル
３１と、値引登録エリア３２とを含む。商品登録テーブ
ル３１は、キーボード４に設けられた商品キー４２別に
各商品に関するデータを記憶する。すなわち、商品登録
テーブル３１は各商品キー別に、各商品キーの識別情報
を記憶する領域と、その商品の商品名を記憶する領域
と、商品の売上個数を記憶する領域（回数器）と、商品
の売上合計額を記憶する領域（合計器）と、その商品に
対して値引販売が禁止されているかまたは許可されてい
るかの情報を記憶する領域と、その商品がリンクされて
いる値引テーブルの番号（後述する）とを含む。一方、
値引登録エリア３２は、値引キー４３１の名称を記憶す
る領域と、値引販売された商品の個数を記憶する領域
（回数器）と、値引された金額の合計を記憶する領域
（合計器）とを含む。

また、ＲＡＭ３は、記憶領域３３〜３７を含む。記憶領
域３３は、キーボード４から数値情報が入力されたか否
かを記憶するための置数フラグ（ＦＫＮ）として用いら
れる。記憶領域３４は、キーボード４の数字キー４１か
ら入力された数値情報を記憶するための置数バッファ
（ＢＦ１）として用いられる。記憶領域３５は、置数バ
ッファ３４に記憶された商品の単価情報を一時退避させ
るための置数バッファセーブエリア（ＢＦ２）として用
いられる。記憶領域３６は、登録すべき商品に対して値
引販売が許可されているか否かを記憶するための値引許
可フラグ（ＦＡＤＩＳＣ）として用いられる。記憶領域
３７は、商品登録テーブル３１の所定のアドレスを記憶
するためのアドレスセーブエリア（ＢＦＡＤＲ）として
用いられる。

さらに、ＲＡＭ３は、値引率テーブル３８を含む。この
値引率テーブル３８は、予め商品の値引率が複数種類記
憶されている。そして、値引率テーブル３８の各記憶領
域には番号が付されており、この番号によって前述の商
品登録テーブル３１とリンクされている。

第４図（ａ）および（ｂ）は商品の値引登録を行なう場
合におけるキーボード４のキー操作手順の一例を示す図
解図である。第５図は値引登録時においてプリンタ６に
よって印字されるレシートの一例を示す図である。第６
図は第１図に示すＣＰＵ１の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。

以下、第４図ないし第６図を参照して上述の実施例の動
作について説明する。

まず、第６図にしめすようにＣＰＵ１はステップ（図示
ではＳと略す）１において、値引許可フラグ（ＦＡＤＩ
ＳＣ）３６をリセットする。そして、ステップ２におい
て、置数バッファ（ＢＦ１）３４をクリアするとともに
置数フラグ（ＦＫＮ）３３をリセットする。そして、ス
テップ３に進み、キーボード４からのキー入力を待機す
る。ここで、オペレータは第４図（ａ）に示すように、
商品の単価を数字キー４１によって入力する。応じて、
ＣＰＵ１はステップ３においてキー入力ありと判断し、
ステップ４に進む。ステップ４では、キー入力が数字キ
ー４１によるものと判断され、ステップ５に進む。ステ
ップ５では、キー入力された単価データが置数バッファ
（ＢＦ１）３４にストアされる。そして、ステップ６に
おいて、置数フラグ３３がセットされる。その後、ステ
ップ３に進む。

次に、オペレータは第４図（ａ）に示すように、たとえ
ば商品キーＤ１を押圧する。この商品キーＤ１の押圧に
より、第６図ではステップ３→ステップ４→ステップ７
→ステップ８と動作が進む。ステップ８では、置数フラ
グ３３がセットされているか否かが判断される。もし、
置数フラグ３３がセットされていなければ、キー操作手
順に誤りがあると判断され、エラー処理が行なわれる。
一方、置数フラグ３３がセットされていれば、ステップ
９に進む。このステップ９では、押圧された商品キーＤ
１に対応する商品登録テーブル３１のデータが読出され
る。そして、ステップ１０に進み、商品キーＤ１に対応
する商品名とその単価（１０００円）とが表示器５に表
示される。同様に、ステップ１１で、商品名と商品の単
価とがプリンタ６に印字される。次に、ステップ１２に
進み、商品登録テーブル３１の対応のエリアがアップデ
ート（更新）される。すなわち、商品キーＤ１に対応す
る回数器が＋１され、対応する合計器に商品の単価（１
０００円）が加算される。続いて、ステップ１３に進
み、商品キーＤ１で指定される商品に対しては値引販売
が許可されているか否かが判断される。この判断は、前
述のステップ９で読出されたデータに値引販売の許可を
表わす情報が記憶されているか禁止を表わす情報が記憶
されているかを判別することによって行なわれる。も
し、値引販売が許可されていないと判断されれば、ステ
ップ１４に進み、値引許可フラグ（ＦＡＤＩＳＣ）がリ
セットされる。一方、値引販売が許可されていれば、ス
テップ１５に進み、値引許可フラグ３６がセットされ
る。そして、ステップ１６に進み、商品登録テーブル３
１における商品キーＤ１に対応するアドレスがアドレス
セーブエリア（ＢＦＡＤＲ）３７にストアされる。そし
て、ステップ１７に進み、置数バッファ３４に記憶され
ていた単価データが置数バッファセーブエリア（ＢＦ
２）３５に転送される。その後、再びステップ２の動作
に戻る。

次に、オペレータは第４図（ａ）に示すように、値引キ
ー４３１を押圧する。この値引キー４３１の押圧は、第
６図のステップ２，３および７の後ステップ１８におい
て判断される。そして、ステップ１９に進む。ステップ
１９では、置数フラグ３３がセットされているか否かが
判断される。置数フラグ３３は既にステップ２でリセッ
トされているため、このステップ１９で置数フラグ３３
がセットされていると判断されれば、キー操作手順に誤
りがあったものとしてエラー処理される。一方、置数フ
ラグ３３がセットされていなければ、ステップ２０に進
み、値引許可フラグ３６がセットされているか否かが判
断される。このとき登録される商品に対して値引販売が
許可されていれば、前述のステップ１５で値引許可フラ
グ３６はセットされているが、値引販売が禁止されてい
ればステップ１４でリセットされている。したがって、
このステップ２０で値引許可フラグがセットされていな
いと判断されれば、値引販売が禁止されている商品に対
して値引キー４３１が押圧されたことになるため、エラ
ー処理される。一方、値引許可フラグ３６がセットされ
ていれば、ステップ２１に進む。このステップ２１で
は、アドレスセーブエリア３７に記憶されている商品登
録テーブル３１上のアドレス（商品キーＤ１に対応する
データが記憶されているアドレス）の基づいて、商品登
録テーブル３１をサーチし、商品キーＤ１に対応する値
引テーブル３８の番号が読出される。続いて、ステップ
２２に進み、ステップ２１で読出された値引テーブル３
８の番号に対応する値引率が値引率テーブル３８から読
出される。そして、ステップ２３に進み、値引額の計算
が行なわれる。この値引額の計算は、置数バッファセー
ブエリア３５に記憶された商品単価（１０００円）にス
テップ２２で読出された値引率が乗算されて行なわれ
る。次に、ステップ２４に進み、キーの名称（値引登録
エリア３２に記憶された値引キーの名称）と値引額（ス
テップ２３で計算された値引額）とが表示器５に表示さ
れる。同様に、ステップ２５においてキーの名称と値引
額とがプリンタ６によって印字される。続いて、ステッ
プ２６に進み、値引登録エリア３２がアップデート（更
新）される。すなわち、値引登録エリア３２の回数器が
＋１され、合計器に値引額（ステップ２３で計算された
値引額）が加算される。そして、ステップ２７に進み、
商品登録テーブル３１の対応の合計器（商品キーＤ１に
対応する合計器）から値引額（ステップ２３で計算され
た値引額）が減算される。その後、再びステップ１の動
作に戻る。

次に第４図（ｂ）に示すようにオペレータがキー操作を
行なうと、上述の第４図（ａ）の場合とほぼ同様の動作
が行なわれる。この場合は、商品登録テーブル３１の商
品キーＤ２に対応する記憶領域に商品の登録が行なわれ
る。

以上説明したごとく、上述の実施例では、値引登録を行
ないたい場合は値引キー４３１を押圧するだけでその商
品に対して予め定められた値引率が値引率テーブル３８
から読出されて値引演算が行なわれ自動的に値引後の値
段が登録されるため、オペレータの負担を大幅に軽減す
ることができる。また、キーボード４に複数の値引キー
を設ける必要がなく、キーボード４が大型化することが
防止できる。

なお、上述の実施例では、商品登録テーブル３１とは別
に値引率テーブル３８を設けたが、商品キーＤ１〜Ｄ１
０ごとに値引率を商品登録テーブル３１に記憶させるよ
うにしてもよい。また、商品登録テーブル３１では、対
応の商品に対して値引販売が許可されているか否かの情
報を記憶させるようにしたが、値引率テーブル３８に０
％の値引率を記憶する領域を設けておけば、値引販売の
許可または禁止を表わす情報が不要となるであろう。す
なわち、値引販売が禁止される商品については、値引率
０％で計算すればよい。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例のＥＣＲの概略ブロック図
である。第２図は第１図に示すキーボード４のキー配置
図である。第３図は第１図に示すＲＡＭ３の記憶領域を
図解的に示す図である。第４図（ａ）および（ｂ）は、
値引登録を行なう場合のキーボード４のキー操作手順の
一例を示す図解図である。第５図は値引登録時において
プリンタ６によって印字されるレシートの一例を示す図
である。第６図は第１図に示すＣＰＵ１の動作を説明す
るためのフローチャートである。図において、１はＣＰＵ、２はＲＯＭ、３はＲＡＭ、４
はキーボード、４３１は値引キー、５は表示器、６はプ
リンタを示す。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】複数のキーを有するキーボードと、該キー
ボードのキー操作に基づいて商品が登録される記憶手段
とを含む電子式キャッシュレジスタにおいて、前記キーボードは値引登録を指令する値引登録指令キー
を含み、前記記憶手段は複数の商品に関するデータを記憶する商
品データ記憶手段と商品ごとにそれぞれ異なる値引率を
記憶する値引率記憶手段とを含み、商品を登録するときこの商品に対する値引率を前記値引
率記憶手段から読出す読出手段、前記読出手段によって読出された値引率と前記登録すべ
き商品の単価とに基づいて値引後の商品の値段を演算す
る手段、および前記演算手段の演算結果に基づいて登録する手段を備え
る、電子式キャッシュレジスタ。
【請求項２】前記演算手段は前記値引登録指令キーが操
作されたときのみ能動化されて前記演算を行なう、特許
請求の範囲第１項記載の電子式キャッシュレジスタ。