JPH0660760A - スイッチ位置記憶装置 - Google Patents

スイッチ位置記憶装置

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JPH0660760A
JPH0660760A JP20893792A JP20893792A JPH0660760A JP H0660760 A JPH0660760 A JP H0660760A JP 20893792 A JP20893792 A JP 20893792A JP 20893792 A JP20893792 A JP 20893792A JP H0660760 A JPH0660760 A JP H0660760A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 塵埃により不具合が生じることなく、バック
アップ電源によらずに制御モードを記憶することのでき
る制御装置を提供する事を目的とする。 【構成】 内外気切替ダンパ17を駆動するサーボモー
タ17aはモータ部41内に配され、このモータ部41
に、導電体の接点42と接点43とを配する。接点43
はアースしておく。この接点間にはサーボモータ17a
と共に駆動される導電体の端子44を配する。端子44
が第1モード45もしくは第2モード46の何れにある
のかで端子Cの電位は異なる。この端子Cの電位を制御
部40が測定する事で何れのモードにあるのかを車両の
エンジン始動時に判断することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スイッチ位置記憶装置
に関し、特に空調装置において制御モードの記憶を容易
に行うスイッチ位置記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、空調装置において、風量、空気
吸込口、空気吹出口、空調装置の運転・停止等の切り替
えを行う切替スイッチには、スイッチを押すと導通(O
N)し、次にこのスイッチを押すか、或いはこのスイッ
チと連動する他のスイッチを押すことにより開放(OF
F)するロック式のスイッチが用いられている。このロ
ック式のスイッチは、導通位置に保持されたままである
ため、運転の始動時には、前回の運転の停止時における
制御モードが自動的に始動される。また、このロック式
のスイッチと連動する発光ダイオード(LED)を点灯
させる事で、その時の制御モードを運転者が視認する事
もできる。
【0003】他の切替スイッチとしては、スイッチを押
している間だけ導通し、離すと開放状態になる自己復帰
式のモーメンタリスイッチが用いられる。このモーメン
タリスイッチによれば、スイッチを押している間だけし
か導通していないために、前回の運転の停止時における
空調装置の制御モードを機械的に記憶・保持しておくこ
とができず、運転の再始動時において、どの制御モード
にあるのか判断することができない。従って、制御モー
ドの記憶を行う必要があり、特開昭57−155117
号公報に開示される如く、微小電流を要するバックアッ
プ電源によりマイクロコンピュータ内でエンジン停止時
の制御モードを記憶しておき、記憶された制御モードに
て次回の運転時に始動するものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のロック式の
スイッチは、塵埃が多量の環境において、スイッチの隙
間から塵埃が侵入し、故障の原因となる恐れがあるた
め、使用することができないという問題がある。そこ
で、平面状のフラットシートにより切替スイッチが配さ
れたパネルを覆うことで、スイッチの隙間からの塵埃の
侵入を防ぐことは可能である。しかし、この様なフラッ
トシートを用いると、ロック式のスイッチを押すことの
できる奥行き(導通位置と開放位置との間のストロー
ク)を必要な距離だけ採ることができないため、ロック
式のスイッチを用いることができない。
【0005】自己復帰式のモーメンタリスイッチは、短
いストロークにて導通と開放が行えるために、フラット
シートで覆われたパネルにおいても使用することが可能
であるが、このモーメンタリスイッチは、常時開放状態
であり、スイッチを押した時のみ導通状態になるもので
ある。従って、モーメンタリスイッチを用いると、バッ
クアップ電源によりマイクロコンピュータ内で前回の制
御モードを記憶しておく必要がある。マイクロコンピュ
ータ内で前回の制御モードを記憶するのにはバックアッ
プ電源を必要とするため、余分に電源が必要であるとい
う問題や、コストが高くなるという問題がある。
【0006】そこで、本発明は、塵埃により不具合が生
じることなく、バックアップ電源によらずに制御モード
を記憶することのできるスイッチ位置記憶装置を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【問題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、押圧力を受けて電気回路を閉成し、この
押圧力解除により前記電気回路を開放する自己復帰式の
スイッチと、このスイッチの外周を覆い、前記押圧力を
受けて前記スイッチと共に変位する覆い部材と、導電体
からなる複数の接点と、この接点の一つに一定の電圧を
付与する電位付与手段と、電位が付与された前記接点と
他の接点とを導通させる導通位置及び前記接点と他の接
点とを非導通状態にさせる非導通位置との間を位置変位
する導電体からなる導通手段と、前記スイッチの導通に
従い前記導通手段を位置変位させる駆動手段と、前記他
の接点の電位を検出する検出手段と、この検出手段にて
検出された電位に基づき前記導通手段の位置を判断して
出力する出力手段と、を備えるスイッチ位置記憶装置を
採用するものである。
【0008】
【作用】上記構成よりなる本発明のスイッチ位置記憶装
置によれば、押圧力を受けて電気回路を閉成し、この押
圧力の解除により電気回路を開放する自己復帰式のスイ
ッチを用いる。導電体からなる複数の接点を配設し、電
位付与手段により、この接点の一つに一定の電圧を付与
する。この一定の電圧を付与された接点と他の接点とを
導通させる導通位置、及び前記接点と他の接点とを非導
通状態にさせる非導通位置との間を位置変位する導通手
段を配設し、駆動手段がスイッチの導通に従い導通手段
を位置変位させ、導通位置もしくは非導通位置に駆動す
る。
【0009】検出手段により接点の電位を検出すれば、
検出手段にて検出された電位に基づき前記導通手段の位
置が導通位置にあるのか、それとも非導通位置にあるの
かを判断して出力することができる。つまり、スイッチ
の状態を導通手段の位置により記憶しておくことができ
る。
【0010】また、自己復帰式のスイッチをその外周に
て覆い、押圧力を受けてスイッチと共に変位する覆い部
材によりスイッチを覆っているためにスイッチの隙間か
ら塵埃等が侵入しない。自己復帰式のスイッチは短いス
トロークにて導通と開放が行えるために、覆い部材によ
り覆われても使用することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明のスイッチ位置記憶装置を、塵
埃等の多い条件下にて用いられる建機用車両の空調装置
に用いた実施例について図面と共に説明する。
【0012】図1は、本発明に係る車両用空調装置の一
例を示している。この空調装置は、車両に装備したエア
ダクト(吹出口)10を有しており、このエアダクト1
0の上流部内には、その上流から下流にかけて、内外気
切換ダンパ17、ブロワ18、エバポレータ19、エア
ミックスダンパ20、及びヒータコア21が配設されて
いる。
【0013】内外気切換ダンパ17は、サーボモータ1
7aによる駆動のもとに、その開度に応じ、エアダクト
10内にその導入口11から外気を流入させ、或いはエ
アダクト10内にその導入口12を介し当該車両の車室
内の内気を流入させる。
【0014】ブロワ18は、ブロワコントローラ18a
により駆動されるブロワモータMの回転速度に応じ、導
入口11からの外気及び導入口12からの内気のうちの
少なくとも一方を空気流としてエバポレータ19に向け
送風する。エバポレータ19は、空気調和装置の冷凍サ
イクルの作動に応じて循環する冷媒によりブロワ18か
らの空気流を冷却する。
【0015】エアミックスダンパ20は、サーボモータ
20aにより駆動されて、その開度に応じ、エバポレー
タ19を通温した空気流をヒータコア21に流入する空
気と、ヒータコア21を迂回して上部吹出ダクト10a
内に直接流入する空気とに振り分ける。エアダクト10
の後流部は、上部吹出ダクト10aと下部吹出ダクト1
0bとに分岐してあり、その後流側のエアミックスチャ
ンバ13にて、ヒータコア21を迂回した空気とヒータ
コア21を通過した空気とを混流させる。
【0016】ヒータコア21は、図1に示すごとく、下
部吹出ダクト10bの内端部にて傾斜して配設されてお
り、このヒータコア21は、当該車両のエンジン冷却系
統からの冷却水の現実の温度に応じ、その流入冷却空気
流を加熱して下部吹出ダクト10b内に流動させる。
【0017】吹出口切替ダンパ22は、図1に示すごと
く、エアミックスチャンバ13の後流側に回動可能に配
設されている。この吹出口切替ダンパ22は、断面円弧
状を呈し、その一部に空気流が通過する通風穴22cを
設けたロータリーダンパにより構成されており、サーボ
モータ22aにより駆動されて、その中心軸22bの回
転に応じて回転する。この回転に伴い、吹出口切替ダン
パ22の通風穴22cが移動して、その通風穴22cの
場所に応じて、乗員の上部に向けて吹き出す上部吹出口
15、乗員の下部に向けて吹き出す下部吹出口16、車
両前面に設けられたフロントガラスに向けて吹き出すデ
フロスタ吹出口14の何れかから車室内に空気流を吹き
出させる。
【0018】図3に、車両の乗員が空調装置の操作を行
う操作パネル24を示す。操作パネル24は、車室内の
運転席前方のインパネに設けられている。操作パネル2
4には、エアコンスイッチ25、オフスイッチ26、内
気吸込スイッチ27、外気吸込スイッチ28、風量設定
スイッチ29、30、31、吹出温度設定器32、3
3、インジケータ34、上部吹出口設定スイッチ35、
下部吹出口設定スイッチ36、及びデフロスタ吹出口設
定スイッチ37を備える。
【0019】エアコンスイッチ25は、この空調装置の
冷凍サイクルを構成するコンプレッサ(図示省)の作動
・停止を切り替えることで、この空調装置の作動・停止
を切り替える。オフスイッチ26は、ブロワ18を駆動
するブロワコントローラ18aの作動を停止して、空調
装置の作動を停止する。内気吸込スイッチ27は、当該
車両の内外気切替ダンパ17の位置を外気吸込口11側
に切り替え、車室内の内気を流入させるものである。外
気吸込スイッチ28は、当該車両の内外気切替ダンパ1
7の位置を内気吸込口12側に切り替え、車室内に外気
を流入させるものである。
【0020】風量設定スイッチ29、30、31は、ブ
ロワ18からの風量をそれぞれに対応して弱・中・強の
何れかに設定するためのスイッチである。吹出温度設定
器32、33は、上部吹出口15、下部吹出口16、及
びデフロスタ吹出口14から吹き出す吹出風の温度を調
整するスイッチであり、温度を下げるクールスイッチ3
2と、温度を上げるウォームスイッチ33とを有する。
また、吹出温度設定器32、33の上方に設けられたイ
ンジケータ34は、現在の温度状態を乗員に視認させる
発光ダイオード(LED)からなる。
【0021】上部吹出口設定スイッチ35は、このスイ
ッチ35を押すことにより、吹出口切替ダンパ22をサ
ーボモータ22aが駆動して通風穴22cを上部吹出口
15に対応する位置にし、上部吹出口15から車室内に
向けて吹出風を吹き出させる。下部吹出口設定スイッチ
36は、このスイッチ36を押すことにより、吹出口切
替ダンパ22をサーボモータ22aが駆動して通風穴2
2cを下部吹出口16に対応する位置にし、下部吹出口
16から車室内に向けて吹出風を吹き出させる。デフロ
スタ吹出口設定スイッチ37は、このスイッチ37を押
すことにより、吹出口切替ダンパ22をサーボモータ2
2aが駆動して通風穴22cをデフロスタ吹出口14に
対応する位置にし、デフロスタ吹出口14から車室内に
向けて吹出風を吹き出させる。なお、夫々のスイッチの
上方には、各運転状態を示すインジケータが設けられ、
夫々のスイッチの状態を示している。
【0022】以上のスイッチは自己復帰式のモーメンタ
リスイッチで構成され、風量設定スイッチ29、30、
31は組になっており、何れか1つのモードでしか作動
せず、インジケータ29a、30a、31aもその時の
風量設定スイッチ29、30、31に対応する何れか1
つしか点灯しない。また、内気吸込スイッチ27と外気
吸込スイッチ28、上部吹出口設定スイッチ35と下部
吹出口設定スイッチ36とデフロスタ吹出口設定スイッ
チ37の各スイッチも組になっており、各組の中で何れ
か1つのモードでしか作動せず、インジケータも対応す
る何れかのインジケータしか点灯しない。
【0023】また、この操作パネル24の前面には、弾
力性のある樹脂からなる薄膜平面状のフラットシート3
8が配され、各スイッチを覆い、塵埃が各スイッチ内に
侵入しないように構成している。
【0024】図2に基づき、内外気切換ダンパ17を駆
動するサーボモータ17aの構成について説明する。図
示のように、長方形状を呈し、導電体からなる平板状の
短い第1接点42と長い第2接点43が、その一端を揃
えて間隔をおいて並列に配される。導電体からなる端子
44が、この第1接点42、第2接点43と直行し、第
2接点43の一端側の第1モード45から他端側の第2
モード46まで、接点間を平行移動可能に設けてある。
なお、この端子44は、第1モード45において、第1
接点42と第2接点43とを導通させ、第2モード46
においては第1接点42は開放状態にする。サーボモー
タ17aは、内外気切替ダンパ17を駆動すると共に端
子44を駆動する。サーボモータ17aは、一方の端子
に高い電圧であるハイレベルの電圧を印加し、他方の端
子に低い電圧であるローレベルの電圧を印加すると駆動
されるもので、ハイレベルの電圧とローレベルの電圧
を、逆の端子に印加すると、逆向きに駆動されるもので
ある。これらのサーボモータ17a、接点42、43、
端子44とによって、内外気切替ダンパ17の制御モー
ドの記憶に携わるモータ部41が構成されている。
【0025】モータ部41には、サーボモータ17aを
制御する制御部40が、端子A、端子B、端子C、端子
Dを介して接続される。端子A、端子Bは、サーボモー
タ17aの両極に接続されたリレーの端子を示し、端子
Cは、第1接点42に接続された端子を示し、端子D
は、第2接点に接続された端子を示す。なお、端子D
は、接地(アース)されている。
【0026】制御部40には、図3に示す空調装置の操
作パネル24における内気吸込スイッチ27、外気吸込
スイッチ28と、その状態を示すインジケータ27a、
インジケータ28aが付設されている。
【0027】内気吸込スイッチ27を押すと、端子A側
にハイレベル(H)の電圧を、端子B側にローレベル
(L)の電圧を出力する。すると、サーボモータ17a
が作動し、外気導入口11を閉じて内気導入口12を開
放するように内外気切替ダンパ17を駆動して、内気を
車室内に導入させる。同時に、サーボモータ17aによ
り端子44が第1モード45まで駆動される。また、車
両の乗員が内気吸込モードであることを視認可能なよう
に、内気吸込スイッチ27の上方に配されたインジケー
タ27aを点灯させる。
【0028】逆に、外気吸込スイッチ28を押すと、端
子B側にハイレベルの電圧を、端子A側にローレベルの
電圧を出力する。サーボモータ17aの作動により、内
外気切替ダンパ17が内気導入口12を閉じて外気導入
口11を開放するように駆動され、外気を車室内に導入
させる。同時に、サーボモータ17aにより端子44が
第2モード46まで駆動される。また、車両の乗員が外
気吸込モードであることを視認可能なように、外気吸込
スイッチ28の上方に配されたインジケータ28aを点
灯させる。
【0029】なお、両スイッチ27、28は、ノイズに
よる誤作動を防ぐために、約0.1秒以上連続して押さ
れた時のみ作動させる構成とする。次に、内外気切替ダ
ンパ17が内気吸込モードにあるのか外気吸込モードに
あるのかを示すインジケータ27a、28aの車両運行
の始動時の初期設定について説明する。
【0030】車両運行の始動時には、内外気切替ダンパ
17が、内気吸込モードと外気吸込モードの何方にある
のかを乗員に視認させるために、内気吸込スイッチ2
7、外気吸込スイッチ28の双方の上方に設けられたイ
ンジケータ27a、28aの何れか該当するモードのイ
ンジケータ27a、28aを点灯させる。
【0031】端子44が第1モード45側にある時に
は、第1接点42がアースされた第2接点43と導通し
ているため、端子Cの電圧はローレベル(0V)であ
る。また、端子44が第2モード46にある時には、第
1接点42と第2接点43とが導通していない、即ち端
子44により第1接点42と第2接点43とが導通され
ないために端子Cの電圧は開放状態となりハイレベルと
判定する。
【0032】この端子Cでの電圧の判定により、始動時
において、内外気切替ダンパ17のモードを確定させ
る。次に、図4に示すフローチャートに従って、この空
調装置におけるエンジン始動時の初期設定の作動を説明
する。
【0033】車両のエンジンを始動するイグニッション
キー47をオンすると、制御部40がバッテリBaから
給電されて、ステップ100にて本空調装置の初期設定
の制御を開始する。
【0034】ステップ110では、端子Cの電圧がハイ
レベルであるのか、ローレベル(0[V])であるのか
を検出する。ステップ120では、ステップ11にて検
出された端子Cの電圧がローレベルであるか否かを判断
する。
【0035】端子Cの電圧がローレベルである時には
「YES」と判断し、ステップ130に移行する。端子
Cの電圧がハイレベルである時には「NO」と判断し、
ステップ150に移行する。
【0036】ステップ130では、端子Cの電圧がロー
レベルであるため、内気吸込モードにあるとして、内気
吸込スイッチ27の上方に配されたインジケータ27a
を点灯する。
【0037】次のステップ140では、端子A側にハイ
レベルの電圧を、端子B側にローレベルの電圧を出力し
てサーボモータ17aを駆動し、内外気切替ダンパ17
を外気吸込口11側に駆動して、内気吸込口12より空
気を流入させる。この内外気切替ダンパ17の駆動に用
いられる出力電圧には、車両に配された電源電圧を出力
する。具体的には、乗用車において12[V]、大型車
において24[V]の電圧をハイレベルの電圧として出
力し、0[V]の電圧をローレベルの電圧として出力す
る。そして、次のステップ170に移行する。
【0038】一方、ステップ150では、端子Cの端子
電圧がハイレベルであるため、外気吸込モードにあると
して、外気吸込スイッチ28の上方に配されたインジケ
ータ28aを点灯する。
【0039】次のステップ160では、端子A側にロー
レベルの電圧を、端子B側にハイレベルの電圧を出力し
てサーボモータ17aを駆動し、内外気切替ダンパ17
を内気吸込口12側に駆動して、外気吸込口11より空
気を流入させる。そして、ステップ170に移行する。
【0040】上記ステップ140及びステップ160か
らステップ170に移行すると、本初期設定の制御を終
える。上記の如く、モーメンタリスイッチを用いた時に
も、サーボモータ27a内の接点信号により、前回作動
時の空調装置の制御モードを端子電圧から判断し、初期
設定を行うことができる。
【0041】次に、吹出口切替ダンパ22を駆動するサ
ーボモータ22aの構成について、図5に基づき説明す
る。図示のように、導電体からなる平板状の第1接点7
2、第2接点73、第3接点74、及び第4接点75
を、間隔をおいて並列に配する。接点72は、アースし
ておく。導電体の端子76がこれらの接点72、73、
74、75と直行して各接点の長手方向に移動可能に配
せられおり、この端子76は、その位置に応じて所望の
接点間を導通させる。この端子76により、接点72と
接点73とを導通させる第1モード77と、接点72と
接点75とを導通させる第2モードと、接点72と接点
74とを導通させる第3モードとを設ける。これらのサ
ーボモータ22aと、接点72、73、74、75と、
端子76とから吹出口切替ダンパ22の制御モードの記
憶に携わるモータ部71が構成されるモータ部71に
は、サーボモータ22aを制御する制御部70が、端子
A、端子B、端子C、端子D、端子E、端子Fを介して
接続される。端子A、端子Bは、サーボモータ22aの
両極に接続されたリレーの端子を示す。端子Cは第4接
点75に接続された端子を示し、端子Dは第2接点に接
続された端子を、端子Eは第3接点に接続された端子
を、端子Fは第1接点に接続された端子を示す。
【0042】制御部70には、図3に示す空調装置の操
作パネル24における上部吹出口設定スイッチ35、下
部吹出口設定スイッチ36、デフロスタ吹出口設定スイ
ッチ37と、その状態を示すインジケータ35a、イン
ジケータ36a、インジケータ37aが付設されてい
る。また、制御部70は、イグニッションスイッチ47
によりバッテリBaに接続され、このバッテリBaから
給電されることで作動する。
【0043】各端子A、B、C、Dにおいては、対応す
る接点の電位が0[V]の時に、ローレベルであると判
断し、対応する接点の電位が0[V]で無い時に、ハイ
レベルであると判断する。端子76が第1モード77に
位置する時には、接点73がアースされた接点72と導
通するため、接点73の電位即ち端子Dの電位がローレ
ベルになる。この時、端子C、端子Eの電位はハイレベ
ルである。端子76が第2モード78に位置する時は、
接点75が接点72と導通するために端子Cの電位がロ
ーレベルになり、端子D、端子Eの電位はハイレベルで
ある。端子76が第3モード79に位置する時は、接点
74が接点72と導通するために端子Eの電位がローレ
ベルになり、端子C、端子Dの電位はハイレベルであ
る。なお、端子Fはアースされているため、常時ローレ
ベルである。
【0044】上部吹出口設定スイッチ35を押すと、制
御部70が端子A、端子Bに電圧を加えてサーボモータ
22aを駆動し、吹出口切替ダンパ22を駆動する。こ
の駆動により吹出口切替ダンパ22の通風穴22cを、
上部吹出口15の位置に対応させる。吹出口切替ダンパ
22の駆動と共に、端子76を駆動して、第2モードの
位置に駆動する。なお、この時に上部吹出口設定スイッ
チ35の上方に設けられたインジケータ35aを点灯さ
せて、車両の乗員が、現在何れのモードにより制御され
ているのかを視認できるようにしている。
【0045】下部吹出口設定スイッチ36を押すと、制
御部70が端子A、端子Bに電圧を加えてサーボモータ
22aを駆動し、吹出口切替ダンパ22を駆動する。こ
の駆動により吹出口切替ダンパ22の通風穴22cを、
下部吹出口16の位置に対応させる。吹出口切替ダンパ
22の駆動と共に、端子76を駆動して、第3モードの
位置に駆動する。なお、この時に下部吹出口設定スイッ
チ36の上方に設けられたインジケータ36aを点灯さ
せる。
【0046】デフロスタ吹出口設定スイッチ37を押す
と、制御部70が端子A、端子Bに電圧を加えてサーボ
モータ22aを駆動し、吹出口切替ダンパ22を駆動す
る。この駆動により吹出口切替ダンパ22の通風穴22
cを、デフロスタ吹出口14の位置に対応させる。吹出
口切替ダンパ22の駆動と共に、端子76を駆動して、
第1モードの位置に駆動する。なお、この時にデフロス
タ吹出口設定スイッチ37の上方に設けられたインジケ
ータ37aを点灯させる。
【0047】吹出口切替ダンパ22及び端子76を駆動
するサーボモータ22aは、端子Aにハイレベルの電圧
を、端子Bにローレベルの電圧を印加すると、図1にお
いて、吹出口切替ダンパ22を、下部吹出口16側に通
風穴22cが動く方向に駆動し、同時に、端子76が第
1モード側から第3モード側に動くように駆動する。端
子Aにローレベルの電圧を、端子Bにハイレベルの電圧
を印加すると、図1において、吹出口切替ダンパ22
を、デフロスタ吹出口14側に通風穴22cが動く方向
に駆動し、同時に、端子76が第3モード側から第1モ
ード側に動くように駆動する。
【0048】サーボモータ22aは、端子76により変
化する各接点73、74、75の端子電圧、即ち端子
D、端子E、端子Cの電位により判断して駆動する。例
えば、デフロスタ吹出口14から車室内に送風するに
は、制御部70がサーボモータ22aを駆動し、端子7
6が第1モード77に位置して端子Cの電位がハイレベ
ル、端子Dの電位がローレベルであると判断すると、サ
ーボモータ22aの駆動を停止する構成とする。この
時、同時に吹出口切替ダンパ22が駆動されており、通
風穴22cがデフロスタ吹出口14に対応する位置にな
る。
【0049】上部吹出口15から車室内に送風するに
は、制御部70がサーボモータ22aを駆動し、端子7
6が第2モード78に位置して端子Cの電位がローレベ
ル、端子Dの電位がハイレベル、端子Eの電位がハイレ
ベルであると判断すると、サーボモータ22aの駆動を
停止する構成とする。この時、同時に吹出口切替ダンパ
22が駆動されており、通風穴22cが上部吹出口15
に対応する位置になるものとする。
【0050】下部吹出口16から車室内に送風するに
は、制御部70がサーボモータ22aを駆動し、端子7
6が第3モード78に位置して端子Cの電位がハイレベ
ル、端子Eの電位がローレベルであると判断すると、サ
ーボモータ22aの駆動を停止する構成とする。この
時、同時に吹出口切替ダンパ22が駆動されており、通
風穴22cが下部吹出口16に対応する位置になるもの
とする。
【0051】次に、この空調装置におけるエンジン始動
時の吹出口の初期設定の作動について、図5、図6に示
すフローチャートに従って説明する。車両のエンジンを
始動するイグニッションキー47をオンすると、ステッ
プ200にて本空調装置の初期設定の制御を開始する。
【0052】ステップ210では、端子C、端子D、端
子Eの各端子の電圧がハイレベルであるのか、ローレベ
ル(0[V])であるのかを検出する。ステップ220
では、ステップ210にて検出された端子Cの電圧がロ
ーレベル(0[V])であるのか否かを判断する。
【0053】端子Cの電圧がローレベルである時には
「YES」と判断してステップ230に移行し、端子C
の電圧がローレベルでない時、即ちハイレベルである時
には次のステップMに移行する。
【0054】ステップ230では、端子Dの電位がハイ
レベルであるか、其ともローレベルであるのかを判断す
る。端子Dの電位がローレベルである時には「YES」
と判断し、ステップ240に移行する。端子Dの電位が
ハイレベルである時には「NO」と判断してステップ2
50に移行する。
【0055】ステップ240は、端子Cと端子Dが何れ
もローレベルである時、即ち端子76が第1モード77
と第2モード78との間に位置する時に移行してくるも
のであり、通常は接点76が第1モード77、第2モー
ド78、第3モード79の何れかに位置するため、この
状態になることが無い。しかしながら、吹出口切替用の
各スイッチ35、36、37を押した直後にイグニッシ
ョンキー47をオフした際には、サーボモータ22aが
駆動中であり、各モード77、78、79に対応する位
置でなく、その途中で停止してしまうことがある。この
時には、第1モード77と第2モード78のいずれのモ
ードに移行中であったのかを判別できないため、一義的
に上部吹出口15から吹き出す第2モード78に向けて
サーボモータ22aを駆動し、端子Cの電位がローレベ
ル、端子Dの電位がハイレベル、端子Eの電位がハイレ
ベルである第2モード78と判断されるまで駆動する。
そして、ステップ270に移行する。
【0056】ステップ250では、端子Eの電位がハイ
レベルであるか、其ともローレベルであるのかを判断す
る。端子Eの電位がローレベルである時には「YES」
と判断し、ステップ260に移行する。端子Eの電位が
ハイレベルである時には「NO」と判断してステップ2
70に移行する。
【0057】ステップ250にて「NO」と判断された
時は、端子Cがローレベル、端子Dがハイレベル、端子
Eがハイレベルであり、端子76が第2モード78に位
置する時である。
【0058】ステップ260は、端子Cと端子Eが何れ
もローレベルである時、即ち端子76が第2モード78
と第3モード79との間に位置する時に移行してくる。
この時も、ステップ240と同様に、上部吹出口15か
ら吹き出す第2モード78に向けてサーボモータ22a
を駆動し、端子Cの電位がローレベル、端子Dの電位が
ハイレベル、端子Eの電位がハイレベルである第2モー
ド78と判断されるまで駆動する。そして、ステップ2
70に移行する。
【0059】ステップ270は、端子76が第2モード
78に位置し、上部吹出口15から車室内に向けて吹き
出す状態であるため、操作パネル24において上部吹出
口設定スイッチ35の上方に設けられたインジケータ3
5aを点灯して、上部吹出口15から送風していること
を車両の乗員が視認できるようにする。
【0060】ステップ220にて「NO」と判断され、
ステップMに移行すると、図7に示すように、ステップ
300に移行して、端子Dの電位がローレベルである
か、其ともローレベルであるのかを判断する。端子Dの
電位がローレベルである時には「YES」と判断し、ス
テップ310に移行する。端子Dの電位がハイレベルで
ある時には「NO」と判断してステップ320に移行す
る。
【0061】ステップ310は、端子Cがハイレベル、
端子Dがローレベルであり、端子76が第1モード77
に位置する時である。この時には、デフロスタ吹出口1
4から車室内に向けて送風しており、その状態を車両乗
員が視認できるように、操作パネル24においてデフロ
スタ吹出口設定スイッチ37の上方に設けられたインジ
ケータ37aを点灯させる。そして、ステップNに移行
する。
【0062】ステップ320は、端子Cがハイレベル、
端子Dがハイレベルであり、端子76が第3モード79
に位置する時である。この時には、下部吹出口16から
車室内に向けて送風しており、その状態を車両乗員が視
認できるように、操作パネル24において下部吹出口設
定スイッチ36の上方に設けられたインジケータ36a
を点灯させる。そして、ステップNに移行する。
【0063】上記の如く、ステップ270、ステップN
を終えると、ステップ280に移行し、本初期設定の制
御を終える。この様に構成することで、3種類の制御モ
ードに対しても記憶しておくことができる。
【0064】次に、他の実施例について、図8を用いて
説明する。図示のように、平板状の長い第1接点52、
平板状の第2接点53、平板状の短い第3接点54、平
板状の短い第4接点55、平板状の短い第5接点56、
平板状の短い第6接点57を間隔をおいて並列に配す
る。接点52は、アースしておく。これらの接点52、
53、54、55、56、57と直行して各接点の長手
方向に移動可能に配せられ、その位置に応じて所望の接
点間を導通させる端子58を設ける。この端子58によ
り、第1接点52と第2接点53とを導通させる第1モ
ード60と、第1接点52と第2接点53と第3接点5
4とを導通させる第2モード61と、第1接点52と第
2接点53と第3接点54と第4接点55とを導通させ
る第3モード62と、第1接点52と第2接点53と第
4接点55とを導通させる第4モード63と、第1接点
52と第5接点56とを導通させる第5モード64と、
第1接点52と第6接点57と第5接点56とを導通さ
せる第6モード65と、第1接点52と第6接点57と
を導通させる第7モードと、第1接点52のみで他の接
点を導通させない第8モードとを設ける。これらのサー
ボモータ17aと、接点52、53、54、55、5
6、57と、端子58とによって、内外気切替ダンパ1
7の制御モードの記憶に携わるモータ部51が構成され
る。
【0065】モータ部51には、サーボモータ17aを
制御する制御部50が、端子a、端子b、端子c、端子
d、端子e、端子fを介して接続される。端子a、端子
bは、サーボモータ17aの両極に接続されたリレーの
端子を示す。端子cは第4接点55と第5接点56に接
続された端子を示し、端子dは第3接点54と第6接点
57に接続された端子を、端子eは第2接点53に接続
された端子を、端子fは第1接点に接続された端子を示
す。
【0066】上記の内外気切替ダンパ17を駆動するサ
ーボモータ17aにおいて、サーボモータ17aは領域
A、B、Cの範囲を動くものとする。この領域A、B、
C内において、内外気切替ダンパ17は、領域Cの範囲
のサーボモータ17aの駆動に対してのみ駆動され、領
域A、Bの範囲のサーボモータ17aの駆動に対しては
駆動されず、端子58のみが駆動される不感体(アイド
リング)を設けたリンク機構とする。
【0067】制御部50には、図3に示す空調装置の操
作パネル24におけるエアコンスイッチ25、オフスイ
ッチ26、内気吸込スイッチ27、外気吸込スイッチ2
8、風量設定スイッチ30と、その状態を示すインジケ
ータ25a、27a、28a、30aが付設されてい
る。また、制御部50は、イグニッションスイッチ47
によりバッテリBaに接続されており、このバッテリB
aから給電されることで作動する。
【0068】各端子c、d、eにおいては、対応する接
点の電位が0[V]の時に、ローレベルであると判断
し、対応する接点の電位が0[V]で無い時に、ハイレ
ベルであると判断する。
【0069】端子58が第1モード60に位置する時に
は、接点53がアースされた接点52と導通するため、
接点53の電位即ち端子eの電位がローレベルになる。
この時、端子c、端子dの電位はハイレベルである。
【0070】端子58が第2モード61に位置する時
は、接点53と接点54が接点52と導通するために端
子dと端子eの電位がローレベルになり、端子cの電位
はハイレベルである。
【0071】端子58が第3モード62に位置する時
は、接点53と接点54と接点55が接点52と導通す
るために各端子c、d、eの電位がローレベルになる。
端子58が第4モード63に位置する時は、接点53と
接点55が接点52と導通するために端子cと端子eの
電位がローレベルになり、端子dの電位はハイレベルで
ある。
【0072】端子58が第5モード64に位置する時
は、接点56が接点52と導通するために端子cの電位
がローレベルになり、端子dと端子eの電位はハイレベ
ルである。
【0073】端子58が第6モード65に位置する時
は、接点56と接点57が接点52と導通するために端
子cと端子dの電位がローレベルになり、端子eの電位
がハイレベルである。
【0074】端子58が第7モード66に位置する時
は、接点57が接点52と導通するために端子dの電位
がローレベルになり、端子cと端子eの電位はハイレベ
ルである。
【0075】端子58が第8モード67に位置する時
は、何れの接点とも導通しないために、各端子c、d、
eの電位がハイレベルである。上記の如く、各端子の電
位により何れのモードにあるのかを判断することができ
る。各端子c、d、eにおいて、端子cはエアコンスイ
ッチ25のオン・オフに対応してローレベル、ハイレベ
ルの切替を行い、端子dは風量設定スイッチ29、3
0、31によるブロワ18のオン・オフに対応してロー
レベル、ハイレベルの切替を行い、端子eは内気吸込ス
イッチ27、外気吸込スイッチ28に対応してローレベ
ル、ハイレベルの切替を行う。
【0076】エアコンスイッチ25に対しては、オン状
態においてローレベル、オフ状態においてハイレベルが
対応するものとし、風量設定スイッチ30に対しては、
送風(オン)状態においてローレベル、送風しない(オ
フ)状態においてハイレベルが対応するものとする。内
気吸込スイッチ27に対してはローレベル、外気吸込ス
イッチ28に対してはハイレベルが対応するものとす
る。
【0077】この構成によれば、例えば、内気吸込、ブ
ロワ18がオン、、エアコンがオフの状態においては、
端子58が第2モード61に位置するようにサーボモー
タ17aを駆動する。
【0078】各モードへの端子58の駆動は、目的のモ
ード方向に向けてサーボモータ17aにより端子58を
駆動し、制御部50が端子c、d、eの電位から目的の
モードにあると判定するまで駆動されるものとする。
【0079】なお、内外気切替ダンパ17を切り替える
のでは無く、エアコンスイッチ25、オフスイッチ2
6、風量設定スイッチ30によりエアコンのオン・オ
フ、ブロワ18のオン・オフを切り替える際には、領域
A内もしくは領域B内のみにて端子58を駆動してモー
ドを切り替える。この際には、先に述べたように、端子
c、端子dの電位から、図10に示すように、各モード
に対応するような端子電圧になるまで端子58を駆動す
る。
【0080】内外気切替ダンパ17を駆動する際、例え
ば、内外気吸込モードで領域A内に端子58が位置する
時に外気吸込モードに切り替える際には、領域B側に端
子58を所定時間移動して第8モード67まで駆動す
る。その後、移動前の端子c、端子dの電位を保持する
ために、領域c側に向けて先のモードと同じ端子電位に
なるまで端子58を駆動する。
【0081】なお、端子58は、通常は領域A、B内に
て駆動されているため領域C内に端子58が止まること
は無いが、内気切替スイッチ27もしくは外気切替スイ
ッチ28により内外気切替ダンパ17を駆動した直後に
イグニッションスイッチ47をオフした際には、サーボ
モータ17aが駆動中において、領域C内にて端子58
が停止してしまうことがある。
【0082】そこで、端子c、端子dの電位が同時にハ
イレベルである時には、第1モード60、第8モード6
7にあるのか、領域Cにあるのかを判定できないため、
この状態においては、端子eの電位により内外気切替ダ
ンパ17が何れの状態にあるのかを判定し、対応する状
態の第1モード60、第8モード67に向けて所定時間
駆動して、第1モード60もしくは第2モード67の何
れかのモードにて空調制御を開始する。
【0083】次に、この空調装置におけるエンジン始動
時の吹出口の初期設定の作動について、図9に示すフロ
ーチャートに従って説明する。車両のエンジンを始動す
るイグニッションキーIGをオンすると、ステップ40
0にて本空調装置の初期設定の制御を開始する。
【0084】ステップ410では、端子c、端子d、端
子eの各端子の電位がハイレベルであるのか、ローレベ
ルであるのかを検出する。次のステップ420では、ス
テップ410にて検出された端子cの電位がローレベル
であるのか否かを判断する。端子cの電位がローレベル
である時には「YES」と判断してステップ430に移
行し、端子cの電位がローレベルでない時、即ち、ハイ
レベルである時には「NO」と判断してステップ440
に移行する。
【0085】ステップ430は、端子cの電位がローレ
ベルの時に移行してくるものであり、この時には、前回
の車両運転時にエアコンスイッチ25がオンの状態であ
ったと判断する。
【0086】ステップ440は、端子cの電位がハイレ
ベルの時に移行してくるものであり、この時には、前回
の車両運転時にエアコンスイッチ25がオフの状態であ
ったと判断する。
【0087】次のステップ450では、ステップ410
にて検出された端子dの電位がローレベルであるのか否
かを判断する。端子dの電位がローレベルである時には
「YES」と判断してステップ460に移行し、端子d
の電位がハイレベルである時には「NO」と判断してス
テップ470に移行する。
【0088】ステップ460は、端子dの電位がローレ
ベルの時に移行してくるものであり、この時には、前回
の車両運転時に風量設定スイッチ29、30、31の何
れかによりブロワ18を作動させていたと判断する。
【0089】ステップ470は、端子dの電位がハイレ
ベルの時に移行してくるものであり、この時には、前回
の車両運転時にオフスイッチ26によりブロワ18の作
動を停止していたと判断する。次のステップ480で
は、ステップ410にて検出された端子eの電位がロー
レベルであるのか否かを判断する。端子eの電位がロー
レベルである時には「YES」と判断してステップ49
0に移行し、端子eの電位がハイレベルである時には
「NO」と判断してステップ500に移行する。
【0090】ステップ490は、端子eの電位がローレ
ベルの時に移行してくるものであり、この時には、前回
の車両運転時に内外気切替ダンパ17が内気モードにな
っていたと判断する。
【0091】ステップ500は、端子eの電位がハイレ
ベルの時に移行してくるものであり、この時には、前回
の車両運転時に内外気切替ダンパ17が外気モードにな
っていたと判断する。
【0092】次のステップ510では、上記の如く判断
された各状態に基づいて、夫々の状態を示すインジケー
タ25a、27a、28a、30aを点灯させる。ま
た、判断された各状態に基づいて、コンプレッサ(図示
省)、ブロワ18を作動させ、内外気切替ダンパ17を
該当するモードに向けて作動させる。
【0093】そして、次のステップ520に移行し、本
空調装置の初期設定の制御を終える。上記の如く、サー
ボモータにおいて端子は駆動するがダンパは駆動されな
いアイドリング部分をリンク機構等により構成し、アイ
ドリング部分内に接点を設けることで、制御モードの記
憶を行うことができる。
【0094】なお、上記の実施例では、接点を直方体形
状の導電体にて形成する構成としたが、これに限らず、
接点が並列に配され、端子がその接点間を移動可能に設
けられておれば良い。
【0095】また、本実施例では、接点52をアースし
ておき、他の各接点が端子58によりアースされた状態
にあるのか否かを判別することで制御モードを判別する
構成としたが、接点52に定電圧を付与しておき、他の
各接点に対応する電位を測定する構成としても良い。
【0096】本発明のスイッチ位置記憶装置を用いれ
ば、上記の各実施例の如く、短いストロークにて導通と
開放を行うことのできる自己復帰式のモーメンタリスイ
ッチを用いて制御モードの記憶を行うことができるため
に、スイッチ類の配された操作パネルをフラットシート
で覆っても使用することができ、塵埃等の多い環境下に
ても用いることができる。なお、操作パネルは意匠面と
なるために、見栄えを考慮するとフラットシートにて操
作パネルを覆うのが良い。
【0097】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のスイッチ位
置記憶装置によれば、自己復帰式のスイッチの導通に従
って、複数の接点により配設された導通位置と非導通位
置との間を位置変位する導通手段を駆動する。電圧付与
手段により接点の一つに一定の電圧を付与しているた
め、導通手段の位置により接点の電圧が異なる。この接
点の電圧を検出手段により検出すれば、出力手段が導通
手段の位置を判断して出力することができる。従って、
スイッチの状態を記憶しておくことができる。
【0098】また、自己復帰式のスイッチを用いること
で、このスイッチを覆い部材にて覆っても作動させるこ
とができる。従って、覆い部材で覆うことで塵埃の侵入
を防ぎ、不具合をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスイッチ位置記憶装置を用いた空調装
置の一実施例を示す構成図である。
【図2】本発明のスイッチ位置記憶装置の一実施例を示
すサーボモータの構成図である。
【図3】空調装置に用いられる操作パネルの正面図であ
る。
【図4】本発明の制御部の作動を示すフローチャートで
ある。
【図5】本発明のスイッチ位置記憶装置の他の実施例を
示すサーボモータの構成図である。
【図6】本発明の他の実施例における制御部の作動を示
すフローチャートである。
【図7】本発明の他の実施例における制御部の作動を示
すフローチャートである。
【図8】本発明のスイッチ位置記憶装置の他の実施例を
示すサーボモータの構成図である。
【図9】本発明の他の実施例における制御部の作動を示
すフローチャートである。
【図10】本発明の他の実施例の端子電圧と制御モード
との関係を示す図である。
【符号の説明】
17 内外気切替ダンパ 17a サーボモータ 18 ブロワ 18a サーボモータ 22 吹出口切替ダンパ 22a サーボモータ 27 内気吸込スイッチ 27a インジケータ 28 外気吸込スイッチ 28a インジケータ 40 制御部 41 モータ部 42 第1接点 43 第2接点 44 端子 47 イグニッションキー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押圧力を受けて電気回路を閉成し、この
    押圧力解除により前記電気回路を開放する自己復帰式の
    スイッチと、 このスイッチの外周を覆い、前記押圧力を受けて前記ス
    イッチと共に変位する覆い部材と、 導電体からなる複数の接点と、 この接点の一つに一定の電圧を付与する電位付与手段
    と、 電位が付与された前記接点と他の接点とを導通させる導
    通位置及び前記接点と他の接点とを非導通状態にさせる
    非導通位置との間を位置変位する導電体からなる導通手
    段と、 前記スイッチの導通に従い前記導通手段を位置変位させ
    る駆動手段と、 前記他の接点の電位を検出する検出手段と、 この検出手段にて検出された電位に基づき前記導通手段
    の位置を判断して出力する出力手段と、 を備えるスイッチ位置記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記電位付与手段は、前記接点の一つを
    接地する請求項1記載のスイッチ位置記憶装置。
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