JPH0660694U - シールドマシンにおける裏込注入管装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 シールドマシンの推進抵抗を少なくすると共
に、注入管の閉塞時や清掃時に、スキンプレートの内部
において容易に注入管を取り出すことを可能とする。 【構成】 スキンプレート１の後端から前方に向かって
設けた切り込み内に、断面溝型の鋼製配管ダクト３をそ
の開放部をスキンプレート１の内面側に向けて固定し、
前記配管ダクト３の後端に内部に逆止弁８，１５を設置
した逆止弁ブロック７を設け、この配管ダクト３内に逆
止弁８，１５に連結した注入管４，５を配設し、配管ダ
クト３の開放部を着脱自在な蓋板６で閉鎖してなること
を特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、シールドマシンにおける裏込注入管装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のシールドマシンにおける裏込注入管は、スキンプレートの外周面上に配 管ダクトを取付けてその内部に配管設置されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来の裏込注入管ではその配管ダクトがスキンプレートの外周面に大きく 突出して設置されているため、1)シールドマシンの推進抵抗が過大となる、2)エ ントランスパッキンが破損し易い、3)シールドマシン内部から裏込め注入管を取 り外せないため、閉塞した場合には使用不可能となる、4)配管内の清掃をジャッ キで行っているため、取付費用が高く、取扱いに手間がかかる上にトラブルも多 いなど問題があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この考案は、スキンプレート１の後端から前方に向かって設けた切り込み内に 、断面溝型の鋼製配管ダクト３をその開放部をスキンプレート１の内面側に向け て固定し、前記配管ダクト３の後端に内部に逆止弁８，１５を設置した逆止弁ブ ロック７を設け、この配管ダクト３内に逆止弁８，１５に連結した注入管４，５ を配設し、配管ダクト３の開放部を着脱自在な蓋板６で閉鎖してなるシールドマ シンにおける裏込注入管装置を提案するものである。

【０００５】

【作用】

断面溝型の鋼製配管ダクト３は、スキンプレート１の後端から前向に向かって 設けた切り込み２内に固定しているため、スキンプレート１の外周面に突出する 配管ダクト３の高さが低くでき、推進抵抗が少ない。

【０００６】 注入管４，５の閉塞時や清掃時に、スキンプレート１の内部において蓋板６を 取り外して容易に注入管４，５を取り出すことができる。

【０００７】

【実施例】

図１に示すようにシールドマシンのスキンプレート１の後端から前方に向かっ て設けた切り込み２内に、断面溝型の鋼製配管ダクト３がその開放部をスキンプ レート１の内周側に向けて固定されている。

【０００８】 配管ダクト３は、裏込材料のＡ液（モルタル）の注入管４及びＢ液（急結剤） の注入管５が入り得る程度の深さの溝空間を有し、スキンプレート１の内周面と ほぼ面一をなす開放部端面に蓋板６がビス等で着脱自在に取付けられており、ま たスキンプレート１の後端近くの後端部にはＡ液の注入管４及びＢ液の注入管５ の後端に連結される逆止弁を設置した逆止弁ブロック７が取付けられている。

【０００９】 図３はＢ液の注入管５の逆止弁８の構造を示したもので、逆止弁ブロック７の 内部に後端に向かって斜め上向きに設けた装着孔９内にノズル管１０がその雄ネ ジ付き基端部１１においてねじ込んで挿入され、このノズル管１０の外周にはゴ ムチューブ１２が被嵌され、その開口部先端部はノズル管１０の先端よりも延出 して装着孔９の後端にねじ込んだ絞りリング１３の中心部のテーパー孔に挿嵌さ れ、これによってノズル管１０にＢ液が高圧で圧送されない限り絞り圧縮されて 先端開口を閉鎖しており、この状態において外部からの液体がノズル管１０内に 逆流することが完全に防止されている。

【００１０】 注入管５はこの逆止弁８のノズル管１０に屈曲ジョイント１４を介して連結さ れている。

【００１１】 なお、図中１５はＡ液の注入管４の逆止弁である。

【００１２】

【考案の効果】

以上の通りこの考案によれば、断面溝型の鋼製配管ダクトはスキンプレートの 後端から前向に向かって設けた切り込み内に固定されているので、スキンプレー トの外周面に突出する配管ダクトの高さを低くでき、推進抵抗を少なくすること が可能となり、またエントランスパッキンの破損も少なくすることができると共 に、配管ダクトによってスキンプレートを補強することができる。

【００１３】 また、注入管の閉塞時や清掃時に、スキンプレートの内部において蓋板を取り 外して容易に注入管を取り出して、修理又は洗浄することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係る配管ダクト部分の縦断正面図。

【図２】この考案に係る配管ダクトの逆止弁部分の縦断
正面図。

【符号の説明】

１ スキンプレート ２ 切り込み ３ 配管ダクト ４ 注入管 ５ 注入管 ６ 蓋板 ７ 逆止弁ブロック ８ 逆止弁 ９ 装着孔 １０ ノズル管 １１ 基端部 １２ ゴムチューブ １３ 絞りリング １４ 屈曲ジョイント １５ 逆止弁

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 スキンプレートの後端から前方に向かっ
   て設けた切り込み内に、断面溝型の鋼製配管ダクトをそ
   の開放部をスキンプレートの内面側に向けて固定し、前
   記配管ダクトの後端に内部に逆止弁を設置した逆止弁ブ
   ロックを設け、この配管ダクト内に前記逆止弁に連結し
   た注入管を配設し、配管ダクトの開放部を着脱自在な蓋
   板で閉鎖してなることを特徴とするシールドマシンにお
   ける裏込注入管装置。