JPH0660607B2

JPH0660607B2 - 燃料噴射ポンプ

Info

Publication number: JPH0660607B2
Application number: JP60070143A
Authority: JP
Inventors: ジヤン・ルブラン
Original assignee: Robert Bosch GmbH
Current assignee: Robert Bosch GmbH
Priority date: 1984-04-05
Filing date: 1985-04-04
Publication date: 1994-08-10
Anticipated expiration: 2009-08-10
Also published as: DE3412834C2; GB2156910A; DE3412834A1; GB2156910B; JPS60224969A; GB8507396D0; US4604980A

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明はカム軌道を介して駆動されるポンプピストンに
よつて制限された少なくとも１つのポンプ作業室を有す
る燃料噴射ポンプであつて、該ポンプ作業室が、駆動軸
と連結されて孔内で回転可能な分配器に形成された分配
器開口と常に接続されておりかつ、ポンプピストンのそ
の都度の吐出行程中に分配器の回転によつて前記の分配
器開口を介して連続的に、孔の周面に分配配置され該孔
から燃料噴射個所まで案内されている複数の噴射導管の
内の１つに接続可能であり、更に前記ポンプ作業室が分
配器の套壁面の第１の制御開口と常に接続されており、
この第１の制御開口が分配器の回転時に、分配器の套壁
面に接続した部分内の第２の制御開口を介して低い燃料
圧を有する室に接続可能であり、更にポンプピストンの
吐出終了時点を制御すべき、第１と第２の制御開口の相
対位置が分配器の回転位置に関して変更可能であり、更
に燃料供給導管内に電気制御される切換え弁が配置され
ており、この燃料供給導管が燃料容器から前記の孔まで
延びており、少なくとも１つのポンプピストンの吸込み
行程時には前記燃料供給導管が、分配器内に配置された
通路を介して作業室と接続され、また前記の電気制御さ
れる切換え弁を遅くともピストンポンプの吸込み周期の
開始と共に開放しかつ調量周期の終了と共に閉じるため
の制御器が配設されており、この切換え弁の開放状態の
継続時間によつてポンプピストンの行程に関係して、吐
出行程の開始前に作業室内に充填されるべき量が規定さ
れる形式のものに関する。

従来の技術ドイツ連邦共和国特許出願公開第3128975号明細書で公
知の上記形式を有する燃料噴射ポンプにおいては、第１
の制御開口として、分配器の套壁面内に分配器軸線に対
して斜めに延びる制御溝が形成されており、この制御溝
が第２の制御開口としての、燃料供給通路の入口部分と
協働している。この際に該制御溝に先行する制御縁によ
つて、ポンプピストンによる噴射弁への燃料供給の終了
が規定され、また燃料供給は開かれた電磁弁を介して、
斜めの制御溝と燃料供給通路の流入開口との重なり範囲
内で行なわれる。制御溝が燃料供給通路の入口部と重な
る時点においては既に、燃料供給通路内の電磁弁はその
都度に開かれている。また分配器の長手方向摺動によつ
て吐出終了時点の変更が行なわれる。この公知の噴射ポ
ンプ構造においてはポンプピストンが、分配器に対して
半径方向に延びる孔内で案内されまた、回転するカム駆
動装置によつて操作される。この公知装置においては燃
料供給通路内の調量電磁弁の適切な操作によつてまた分
配器の位置調節装置によつて、吐出行程の履歴の任意の
個所が噴射のために調節され、それによつて可変の噴射
量を以つての噴射開始・終了時点の制御及び所定の吐出
割合いの調節が行なわれ得る。

しかしこの公知装置においては、分配器全体を前述の制
御目的のために摺動しなければならず、そのためには分
配器と燃料噴射ポンプの駆動装置とを経費をかけて連結
する必要がある。更にこの公知装置においては、燃料供
給通路の入口開口に対する制御溝のその都度の配属関係
を信号するための発信器を配設することは困難である。

発明の課題本発明の課題は上記公知例の有する欠点を除去すること
である。

課題を解決するための手段上記の課題を解決するための本発明による手段は、分配
器の、孔から突出した端部が第１の制御開口を有し、分
配器が該端部の範囲内にリングスライダを備え、このリ
ングスライダ内に第２の制御開口が形成されており、こ
の第２の制御開口の、第１の制御開口との関係において
有効である部分が、調節装置によるリングスライダの位
置調節によつて調節可能であることである。

実施態様特許請求の範囲第３項に記載された実施態様によれば噴
射終了制御が、分配器の端部を直接に取り囲む低い圧力
の室に接続された第２の制御開口を介して行なわれる。
この室内にある燃料は更に、電磁石式の調節装置の冷却
のために働き得るので有利である。特許請求の範囲第６
項記載の実施態様によれば、例えば公知の機械的な方法
で、独自の噴射開始調節を行なうことが可能である。こ
れによつて、リングスライダと切換え弁とを制御する制
御装置はその機能負担を軽減され得る。そしてそれにも
かかわらず本発明の燃料噴射ポンプにおいては、噴射段
階をカム隆起曲線の任意の部分に設定しそれによつて吐
出量を調節することが有利に可能である。

特許請求の範囲第８項記載の実施態様によればより単純
でかつ正確に作動する発信器構造が可能となつており、
それによつて噴射量と噴射時点とが正確に制御可能であ
る。

実施例分配器構造のラジアルピストン噴射ポンプのケーシング
１内ではシリンダ孔２内に、クラツチ５を介して燃料ポ
ンプ駆動軸４に連結された分配器３が支承されている。
クラツチ５と孔２との間にケーシング１は環状の室７を
有し、この室７は、カム軌道を備えた公知構造のカムリ
ング８によつて半径方向で制限されておりまた、該室７
内に分配器３のつば９が突入している。分配器３の軸線
方向位置は、一方ではつば９の、ケーシング１に接触し
た側面によつてまた他方では該分配器３の、孔２から突
出した端部材１２に配置された止めリング１１によつて
確保されている。

つば９の範囲内に４つの半径方向孔１４が同じ角度距離
を置いて配置されており、この孔１４内に４つのポンプ
ピストン１５が密に案内されている。各ポンプピストン
１５の外側にはころ付きプランジヤ１６が接続されてお
り、そのころ１７は分配器３の回転時に遠心力の作用下
でカムリング８のカム軌道と常に接触状態にある。また
ポンプピストン１５の内側にはそれぞれポンプ作業室１
８が接続されており、この作業室１８から半径方向孔１
９が分配器３内の縦通路２０まで延びている。この縦通
路２０の一方側は、クラツチ５の側からこの分配器３内
にそう入された栓体２１内で終つており、またこの栓体
２１内には半径方向孔１９が形成されている。この栓体
２１によつて、ポンプピストン１５の吐出終了位置にお
ける不都合な空間スペースが極めて僅かに維持される。

シリンダ孔２の範囲内で縦通路２０から、側通路２２が
分配器開口２３に向けて分岐しており、分配器３の回転
時にこの開口２３が、孔２の周面に分配配置された各噴
射導管２４と、ポンプピストンの吐出行程中に順次に接
続される。各噴射導管２４は所属の内燃機関の、燃料供
給されるべきシリンダの数に応じて配置され、図示され
ていないそれぞれの噴射弁まで案内されている。

ポンプ作業室６１８への燃料供給は、図示されていない
燃料源から走入し供給開口２７を介してシリンダ孔２内
に接続している燃料供給導管２６を介して行なわれる。
供給開口２７は、通路２９を介して縦通路２０内に接続
された複数の入口開口２８の作用範囲内に位置する。こ
の各入口開口２８は噴射導管２７４の数に相応して同じ
配分で分配器３の周面に配置されており、ポンプピスト
ンの吸込み行程時に順次に供給開口２７と接続する。供
給開口２７の上流側で燃料供給導管２６内に電気制御式
の切換え弁３１がそう着されており、この切換え弁３１
によつてポンプ作業室１８と燃料供給源との間の接続が
制御される。切換え弁３１は制御器３２によつて制御さ
れる。

更に縦通路２０からは横通路３３が分岐し、分配器３の
端部材１２の套壁面に形成された第１の制御開口３５ま
で案内されている。この制御開口３５の範囲内で該端部
材１２上に、第２の制御開口３８としての縦溝を有する
リングスライダ３６が装着されており、この縦溝（制御
開口）３８は燃料供給されるべき噴射導管２４の数と分
配に応じて該リングスライダ３６の内側套壁面に分配配
置されている。また該縦溝３８はリングスライダ３６の
全幅に及び、それによつて両側で低圧の燃料室３９に接
続している。この室３９内には例えば燃料供給源の燃料
圧が形成されている。

リングスライダ３６は調節電磁石４１の可動子４０に連
結されており、該電磁石の制御に応じて分配器３の軸線
方向で種々異なる位置に可動である。調節電磁石４１及
び切換え弁３１は制御器３２によつて制御される。更に
このリングスライダ３６は案内部材４３を有し、この案
内部材４３の端部は、リングスライダ３６を半径方向で
取り囲むケーシングの範囲内の案内溝４４内に突入して
いる。リングスライダ３６の構造は、案内溝４４が分配
器３の軸線に対して平行に延び、各縦溝３８がまつすぐ
か又は分配器軸線に対して斜めのカム軌道を互いに平行
に有しているか（図示の例ではまつすぐである）、ある
いは同様の形式で案内溝４４が斜めにそして縦溝が軸線
平行であるように形成されている。更に類似の構造とし
ては、１つの制御開口３５の代りに噴射導管の数と配分
に応じた複数の制御開口３５が配置され、そしてその各
開口のためにリングスライダ３６に唯１つの第２の制御
開口（縦溝）３８を配置することも考えられる。

第２図には本発明による燃料噴射ポンプの作用形式が線
図で示されている。ここにはカムリング８のカム隆起曲
線の１部分が略示されている。カムリング８は第１図の
例では固定的に形成されており、急勾配の上昇面Ｉとそ
れに続くいくらか緩い勾配の下降面IIとを有している。
そして下死点での短い休止Ｒの後に次のカム隆起曲線が
続く。線図ではまつすぐに示された各面は実際にはその
各端範囲に公知構造の、有利にはギヤツプなしの面移行
部分を有し、これに対して本来の作業範囲は直線的でな
ければならない。またこのようなカムに種々異なる勾配
の複数の作業範囲を形成し、それによつてポンプピスト
ンから吐出される燃料量を回転角度ごとに可変とし延い
ては噴射量も可変とすることも可能である。ポンプピス
トンは前述のように形成されたカム軌道に従い、このカ
ム軌道の下降面IIに調量正確度を高めるために可及的に
直線的にかつ少ない勾配を以つて形成されている。

ポンプピストン１５が区分IIに達つすると切換え弁３１
が開かれ、カムの下降面の１部分、即ち第２図に鎖線で
示された該弁３１の開放継続時間に亘つて燃料の調量が
行なわれ、この燃料調量の量はポンプピストンの有効な
吸込み行程Ｈに応じて規定されている。この際にポンプ
ピストン１５はころ付きプランジヤ１６に当接してその
外方向運動に従う。行程Ｈの終了時にピストン１５は停
止し、他方でころ付きプランジヤ１６は更にカム軌道に
従動する。そして次の上昇面においてカム軌道は再びピ
ストン１５に当接し、この時点、即ち下死点から角度距
離Ａだけ後方の時点で燃料の噴射が始まる（SB）。そし
て更に回転が続き、噴射終了を意味する時点ＳＥにおい
て第１の制御開口３５が第２の制御開口３８と重なるに
到る。ここでポンプ作業室１８は迅速にドレーンされ、
ポンプピストンによる吐出燃料の残りが燃料室３９内に
移送される。

こうして切換え弁３１の同じ制御においてもリングスラ
イダ３６を調節することによって、噴射終了がカム上昇
面上のより早いか又は遅い時点へずらされ得、それは第
２図の最も左のカム隆起曲線上に示されている。これに
よつて噴射量も変化される。従つてこの構造によれば運
転条件に応じて適合した噴射開始において、噴射量がリ
ングスライダ３６によつて制御される。例えば回転数に
応じて作用せしめられる噴射開始時点の変更はこの場
合、リングスライダ３６の制御において制御器３２によ
つて考慮される。

しかしまた同様に噴射終了時点の制限も良好に実施可能
であり、このためにリングスライダ３６の位置がほぼ一
定に維持され、また場合によつては各周辺パラメータに
応じて変更され、そして噴射量変更のためには切換え弁
３１の制御時間が換えられる。

第３図には更に例えば同一に維持されるべき噴射量Ｄに
おいて、カム隆起曲線の種々異なる部分を吐出範囲とし
て使用可能とするための第３の手段が示されている。こ
のためにはリングスライダの位置及び切換え弁３１の切
換え時間を制御することが必要である。

この場合の制御装置の構造は、所望の負荷に関する信号
及び温度や圧力等の周辺パラメータに関する信号を受
け、それによつて噴射量及び噴射時点や噴射割合い等を
規定するように形成されている。更にパラメータに応じ
た固有の領域を配設すると有利である。上記のような制
御装置の構造は、既に他の噴射装置のために考案された
制御構想の範囲内にあるのでここでは詳説しない。

制御装置は有利には、第１の制御開口３５が第２の制御
開口３８と重なつた時点での噴射終了の応答を以つて作
業する。このために端部材１２上には、円筒壁部を有す
るカツプ形状に形成された発信部材４５が配設されてい
る。この発信部材４５はピン４８を介して回転方向で分
配器３に連結されており、また自らの円筒状の壁部４６
の内面上の止めリング４９とリングスライダ３６のシヨ
ルサ５０とを介して、該リングスライダ３６と軸線方向
で連結されている。この際に円筒状の壁部４６はリング
スライダ３６を取り囲みかつ、自らの外面上に切欠き５
２を有している（第４図参照）。この場合の切欠き５２
は第２の制御開口３８の数に対応分配されて外周面に配
置されかつ、位置固定的な第１の発信部材５４に適切に
配属されており、それによつて切欠き５２の第１の制限
縁５５の重なり時点でポンプピストン１５の吸込み開始
が行なわれ、そして切欠き５２の第２の制限縁５６の重
なり時点で噴射終了のための第１の制御開口３５の開放
制御が行なわれる。第１の制御縁５５はカム隆起曲線と
分配器回転角度位置との固定的な関係に応じて軸線平行
であり、また第２の制御縁５６はリングスライダ３６の
位置調節時の、第１の制御開口３５に関しての第２の制
御開口３８の作業点の回転方向履歴に応じて形成されて
いる。

前述の実施例の利点は、カムリング８の位置調節が不要
となり、噴射調節が切換え弁３１又は調節電磁石４１だ
けを介して行なわれ得ることである。噴射の制御時には
切換え弁３１の下降面のみが不精確さの原因として見な
される。公知例で例えば電磁弁は、ポンプの作動回転数
に関係なく同一に留まる切換え時間を有し、それによつ
てこの有限の切換え時間に関して調量時の回転数誤差が
生じてしまう。燃料調量量が電磁弁でのみ規定される場
合、上昇面の下降面とはこの方向では不利なものであ
り、この際に上昇面では付加的に更に大きな遅延が生じ
てしまう。電磁弁の下降面は一定した勾配を有してい
る。このポンプは有利には噴射に関する他の極端値を規
定するために、回転数と同期でポンプで案内される制御
縁を有し、それによつて調量のための誤りは生じなくな
る。

第２の制御開口３８における制御特性は制御器３２によ
つて、及びリングスライダ３６の調節行程に沿つての縦
溝又は案内溝の履歴によつて制御され得る。高い作業効
率及び少ないムダ容積を以つての、行程ごとの高い吐出
量は、つば９の範囲内に４つのピストンポンプが配置さ
れ、このピストンポンプが内方へ向けて栓体２１によつ
て制限されていることによつて形成されている。これに
よつて、また固定的でケーシングを下から支えるカムリ
ングの配設によつて、内燃機関における燃料直接噴射の
ために必要な高い吐出量が達成可能である。またころ付
きプランジヤとポンプピストンとを分離することによつ
て、噴射開始時に加速されるべき質量体は著しく減少さ
れ、それによつてカム軌道への負荷も減少せしめられ
る。

更に経済的及び技術的に見て有利に可能な程度の長さの
カム行程によつてはもはや実施不可能な程に広い範囲で
噴射開始の調節を行なう必要がある場合は、第５図に示
された実施例によつて、カムリングの調節のために噴射
調節機構を公知方法で形成することが可能である。他の
部分では第１図の例と原理的に同一構造を有するこのポ
ンプは、噴射開始調節ピストン５８を有し、このピスト
ン５８は従来の構造によつて例えば回転数に応じて可変
な圧力高さを有する燃料圧によつて、ばねの戻し力に抗
して調節可能である。この噴射開始調節ピストン５８は
この場合ピン５９を介して回転リング８ａに連結されて
いる。更にこのピストン５８からは連結部材６０が出発
しており、そのリングスライダ３６に面した端面には案
内溝４４ａが形成されている。更にこの連結部材６０上
には位置固定的な第１の発信部材５４が配置されてい
る。カムリング８ａの回転が行なわれる噴射開始調節的
には、この実施例では同時に所与の行程位置でのリング
スライダ３６の回転が行なわれる。同時に第１の発信部
材５４もこの調節に従う。続いてこの基準調節に、第１
図の実施例で既述の全ての調節が重畳され得る。

第６図にはカムリングの範囲内での上記のような基準変
位が示されており、実線で示された最初の位置から鎖線
で示された位置への噴射開始早期化が行なわれている。
カム隆起曲線の履歴に関する噴射開始ＳＢと噴射終了Ｓ
Ｅと自体はこの手段によつて影響されない。ＳＢとＳＥ
との間の実線部分、即ち噴射範囲の位置の制御は第２図
又は第３図に示された構造に応じて行なわれている。こ
のような構造によれば例えば、回転数に応じて基準噴射
開始時点を調節したりまた、例えば制御器３２を介して
の修正手段を用いることが可能である。これは大きな有
利点であり、例えば調節されるべき制御量のために制御
器３２によつて行なわれるべき制御行程を減少せしめ
る。これによつて調節の迅速性も高められる。

切換え弁３１を介してのポンプ作業室１８への燃料供給
はまた、供給開口２７に常に接続された外側リング溝６
２を介して行なわれてもよい。しかしこの場合は縦通路
２０まで延びる通路２９ａ内に、ポンプ作業室１８に向
つて開放可能な逆止め弁６３がそう着され、この弁６３
によつて、ポンプピストンの吐出時の吐出圧によつて切
換え弁３１が圧力負荷されることが防がれる。このよう
な構造は特に噴射開始時点調節範囲が大きい場合に有利
であり、何故ならこの場合供給開口２７と入口開口２８
との重なりの正確さが特別に重要ではないからである。

上述のラジアルピストンポンプにおいて示された制御原
理は、例えばポンプピストンと分配器とが互いに独立し
ているようなポンプ等の、他のタイプのポンプにおいて
も一般化して応用可能である。

発明の効果本発明による燃料噴射ポンプの有する利点は、分配器が
軸線方向で位置固定可能でありかつ、ケーシング固定的
か又は噴射調節器によつて位置調節可能なカムリングに
沿つて運動するラジアルピストンも受容可能なことであ
る。これによつて低い構造高さを実現し得るポンプ構造
が可能である。更に有利には分配器の、案内孔から突出
した端部への制御操作が、該分配器のねじれなしの部分
において可能である。この場合、噴射終了の制御は容易
かつ単純に、発信器によつて十分に適切かつ正確に行な
われ得る。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の２つの実施例を示すものであつて、第１
図は第１実施例によるラジアルピストン式燃料噴射ポン
プの縦断面図、第２図はカム上昇面の範囲内の３つの相
異なる噴射段階の位置と共に、回転角αに亘つてカム隆
起曲線を示す線図、第３図は吐出量の変化のために噴射
開始時点及び噴射終了時点を変化させる例を示す、第２
図に相応した線図、第４図は第１図の例において用いら
れるリング状の発信部材を示す斜視図、第５図は第２実
施例による燃料噴射ポンプであつてカムリングが噴射開
始調節機構によつて回転可能であるものを示す縦断面
図、第６図は第２実施例のポンプにおける噴射開始時点
の移動を示す線図である。１……ケーシング、２……シリンダ孔、３……分配器、
４……燃料ポンプ駆動軸、５……クラツチ、７……室、
８……カムリング、８ａ……回転リング、９……つば、
１１，４９……止めリング、１２……端部材、１４，１
９……半径方向孔、１５……ポンプピストン、１６……
ころ付きプランジヤ、１７……ころ、１８……ポンプ作
業室、１９……半径方向孔、２０……縦通路、２１……
栓体、２２……側通路、２３……分配器開口、２４……
噴射導管、２６……燃料供給導管、２７……供給開口、
２８……入口開口、２９，２９ａ……通路、３１……切
換え弁、３２……制御器、３３……横通路、３５……制
御開口、３６……リングスライダ、３８……制御開口
（縦溝）、３９……燃料室、４０……可動子、４１……
調節電磁石、４３……案内部材、４４，４４ａ……案内
溝、４５，５４……発信部材、４６……壁部、４８，５
９……ピン、５０……シヨルダ、５２……切欠き、５
５，５６……制限縁、５８……噴射開始調節ピストン、
６０……連結部材、６２……外側リング溝、６３……逆
止め弁

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】カム軌道を介して駆動されるポンプピスト
ン（１５）によって制限された少なくとも１つのポンプ
作業室（１８）を有する燃料噴射ポンプであって、該ポ
ンプ作業室（１８）が、駆動軸（４）と連結されて孔
（２）内で回転可能な分配器（３）に形成された分配器
開口（２３）と常に接続されておりかつ、ポンプピスト
ンのその都度の吐出行程中に分配器（３）の回転によっ
て前記の分配器開口（２３）を介して連続的に、孔の周
面に分配配置され該孔から燃料噴射個所まで案内されて
いる複数の噴射導管（２４）の内の１つに接続可能であ
り、更に前記ポンプ作業室（１８）が分配器（３）の套
壁面の第１の制御開口（３５）と常に接続されており、
この第１の制御開口（３５）が分配器（３）の回転時
に、分配器の套壁面に接続した部分（３６）内の第２の
制御開口（３８）を介して、低い燃料圧を有する室（３
９）に接続可能であり、更にポンプピストンの吐出終了
時点を制御すべき、第１と第２の制御開口（３５，３
８）の相対位置が分配器の回転位置に関して変更可能で
あり、更に燃料供給導管（２６）内に電気制御される切
換え弁（３１）が配置されており、この燃料供給導管
（２６）が燃料容器から前記の孔（２）まで延びてお
り、少なくとも１つのポンプピストン（１５）の吸込み
行程時には前記燃料供給導管（２６）が、分配器内に配
置された半径方向孔（１９）を介してポンプ作業室（１
８）と接続され、また前記の電気制御される切換え弁
（３１）を遅くともピストンポンプの吸込み周期の開始
と共に開放しかつそのつどの調量周期の終了と共に閉じ
るための制御器（３２）が配設されており、この切換え
弁（３１）の開放状態の継続時間によってポンプピスト
ンの行程に関係して、吐出行程の開始前にポンプ作業室
（１８）内に充填されるべき量が規定される形式のもの
において、分配器（３）の、孔（２）から突出した端部
（１２）が第１の制御開口（３５）を有し、分配器
（３）が該端部（１２）の範囲内にリングスライダ（３
６）を備え、このリングスライダ（３６）内に第２の制
御開口（３８）は形成されており、この第２の制御開口
（３８）の、第１の制御開口（３５）との関係において
有効である部分が、調節装置（４１）によるリングスラ
イダ（３６）の位置調節によって調節可能であることを
特徴とする燃料噴射ポンプ。
【請求項２】リングスライダ（３６）が、電気操作可能
な調節装置（４１，３２）に連結されている、特許請求
の範囲第１項記載の燃料噴射ポンプ。
【請求項３】第２の制御開口（３８）が、リングスライ
ダ（３６）の全幅に亘って延びる溝（３８）として形成
されており、この溝（３８）が、該リングスライダ（３
６）を取り囲む、低い燃料圧の室（３９）に接続されて
いる、特許請求の範囲第１項又は第２項記載の燃料噴射
ポンプ。
【請求項４】溝（３８）が軸線平行に延びており、リン
グスライダ（３６）の案内部材（４３）がほぼ位置固定
的な案内軌道（４４）内で、行程駆動時に該リングスラ
イダに回転運動を形成するために案内されている、特許
請求の範囲第３項記載の燃料噴射ポンプ。
【請求項５】溝（３８）が分配器（３）の軸線に対して
斜めに延びており、リングスライダ（３６）の案内部材
（４３）がほぼ位置固定的な案内軌道（４４）を介し
て、行程駆動時に所定の固定的な回転位置に保持されて
いる、特許請求の範囲第３項記載の燃料噴射ポンプ。
【請求項６】案内軌道（４４）がカム軌道（８）に連結
されており、該カム軌道（８）が噴射開始調節装置（５
８）によって回転可能である、特許請求の範囲第４項又
は第５項記載の燃料噴射ポンプ。
【請求項７】制御器（３２）が、ポンプピストン（１
５）の吸込み開始のために所定の発信器に接続されてお
りかつ、第２の制御開口（３８）の制御有効部分の回転
位置のために所定の発信器に接続されている、特許請求
の範囲第４項から第６項までのいずれか１項記載の燃料
噴射ポンプ。
【請求項８】吸込み開始のための発信器としてかつ回転
位置のための発信器として、案内軌道（４４）を保持す
る部分（１，６０）に位置固定的に結合された共同の第
１の発信部材（５４）が配設されており、またリングス
ライダ（３６）と軸線方向で連結されかつ分配器（３）
と回転方向で連結された発信リングとして形成された共
同の第２の発信部材（４５）が配設されており、この第
２の発信部材（４５）が第１の軸線平行な制御縁（５
５）と第２の制御縁（５６）とを有し、この第２の制御
縁（５６）の履歴が第２の制御開口（３８）の、第１の
制御開口（３５）との関係で有効な部分の、リングスラ
イダ（３６）の調節時の摺動履歴によって形成される曲
線に相応しており、しかも第１の制御縁（５５）と第２
の制御縁（５６）とがポンプピストン（１５）の、分配
器（３）の回転ごとに行なわれるポンプ行程の数と配分
とに応じて配置されておりかつ、該制御縁（５５，５
６）が第１の発信部材（５４）に対して適切に配属され
ていることによって、第１の発信部材（５４）との重な
りの都度にポンプピストンの吸込み行程が開始されるか
又は、第１の制御開口（３５）と第２の制御開口（３
８）との重なりが形成される、特許請求の範囲第７項記
載の燃料噴射ポンプ。