JPH0660240A - コイン識別装置及びそのコイン識別装置に使用されるコイン - Google Patents

コイン識別装置及びそのコイン識別装置に使用されるコイン

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JPH0660240A
JPH0660240A JP21512592A JP21512592A JPH0660240A JP H0660240 A JPH0660240 A JP H0660240A JP 21512592 A JP21512592 A JP 21512592A JP 21512592 A JP21512592 A JP 21512592A JP H0660240 A JPH0660240 A JP H0660240A
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JP21512592A
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Yoshihisa Kato
喜久 加藤
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Daido Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で、正確にかつ迅速にコインの識
別を行なうことができるコイン識別装置及びそのコイン
識別装置に使用されるコインを提供すること。 【構成】 コイン識別装置1の形状検出部5から照射さ
れたレーザ光は、コイン2の凸部2cで反射すると、図
6の点線で示す経路で、変位検出素子13の下方の位置
1に到達し、一方、コイン2の凹部2bで反射する
と、図の一点鎖線の経路で、変位検出素子13の上方の
位置x2に到達する。このレーザ光が変位検出素子13
に到達すると、変位検出素子13は、各レーザ光の到達
位置に応じて、凸部2cで反射したレーザ光を受光する
場合は出力が大きく、逆に凹部2bで反射したレーザ光
を受光する場合は出力が小さくなる様に設定されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば遊技場のゲーム
機などに使用される遊技用コイン等をチェックし、コイ
ンの真偽や種類を識別するコイン識別装置、及びそのコ
イン識別装置に使用されるコインに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば遊技場に設置してある
ゲーム機には、直接に硬貨を使用するタイプの他に、特
定の遊技場やゲーム機のみに用いることができる遊技用
コインを使用するタイプがある。この種のゲーム機に
は、コインの真偽を識別したりコインの種類を識別する
ために、下記〜に示す様な装置が取り付けてある。
【0003】コインの大きさや重量を、光センサや重
量センサを用いて測定して、コインの識別を行なう装
置。 コインの材質を磁性材とし、このコインを使用する際
の磁界の変化を磁気センサーで検出して、コインを識別
する装置。
【0004】コインに白色光を照射し、この反射光を
受光してコインの表面の画像を読み取り、いわゆるパタ
ーン認識によってコインの識別を行なう装置。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た装置では、下記の様な問題があり、必ずしも好ましく
ない。 の装置では、装置構成が簡単でコストが低いという利
点があるが、正確さに劣り、また、処理速度も遅いとい
う問題があった。
【0006】の装置では、コインの材料として磁性材
を使用しなければならず、また、磁気特性が変化する
と、正確なコインの識別ができないという問題があっ
た。 の装置では、装置構成が複雑になってコストが上昇
し、しかも、パターン認識の処理時間が長く、実用的で
はないという問題があった。
【0007】本発明は、前記課題を解決するためになさ
れ、簡単な構成で、正確にかつ迅速にコインの識別を行
なうことができるコイン識別装置及びそのコイン識別装
置に使用されるコインを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の請求項1の発明は、図1に例示する様に、レーザ光が
反射する同心状の凹凸を設けたコインの表示面に対し、
レーザ光を照射するレーザ光照射手段M1と、該レーザ
光放射手段M1によって放射されて前記コインの表示面
で反射したレーザ光を受光する反射光受光手段M2と、
該反射光受光手段M2によって受光した反射光を、電気
信号に変換して出力する電気信号出力手段M3と、該電
気信号出力手段M3によって出力された電気信号を、基
準となる電気信号と比較することによって、コインを識
別するコイン識別手段M4と、を備えたことを特徴とす
るコイン識別装置を要旨とする。
【0009】請求項2の発明は、前記コイン識別手段
が、前記反射光受光手段によって受光した反射光の位置
と基準となる反射光の位置との変位量に基づいて、コイ
ンを識別することを特徴とする前記請求項1記載のコイ
ン識別装置を要旨とする。
【0010】請求項3の発明は、前記請求項1記載のコ
イン識別装置に使用されるコインであって、少なくとも
一方の表示面に、レーザ光が反射する同心状の凹凸を設
けたことを特徴とするコインを要旨とする。
【0011】請求項4の発明は、前記凹凸のレーザ光の
反射面が、前記表示面に対して平行であることを特徴と
する前記請求項3記載のコインを要旨とする。請求項5
の発明は、前記凹凸のレーザ光の反射面が、前記表示面
に対して傾斜していることを特徴とする前記請求項3記
載のコインを要旨とする。
【0012】ここで、前記コインの材質としては、例え
ば金属,プラスチック,各種の複合材料等を採用でき、
レーザ光を反射することができれば特に限定はない。ま
た、凹凸を設ける位置は、コインの両表示面の少なくと
も一方で有ればよいが、両側に設けられていると、コイ
ン識別装置の構成が簡単になるので好適である。更に、
コインの形状は円形が流れがスムーズであるので好まし
く、形成される凹凸も同心円状が望ましいが、それ以外
にも多角形のコインを採用でき、その場合には、形成さ
れる凹凸は、同心円状又は同心の多角形のものを採用で
きる。
【0013】前記コインの表示面の凹凸をコインの識別
に使用する手段としては、例えば測定した凸部又は凹部
の直径を基準値と比較する方法や、凸部又は凹部の(径
方向の)幅を基準値と比較する方法、凸部又は凹部の数
を基準値と比較する方法等が挙げられる。
【0014】前記凹凸の深さは、50μmを上回ると、
高いコイン識別の精度が得られるので好適である。ま
た、レーザ光が照射される凸部及び凹部の幅は、各々1
0μm以上が望ましい。前記レーザ光の波長としは、1
2〜120kHzを採用でき、例えば凹凸の凹部及び凸部
が各々0.05〜0.1mmの場合は、16kHz程度が好
適である。また、レーザ光のスポット径は、10〜10
0μmが望ましい。
【0015】また、コインにレーザ光を照射する場合
は、コインをシュータにて落下させながら行なうと、迅
速にコインの識別ができるので好適であるが、その時の
シュータの傾斜角度及びコインの傾斜角度としては、と
もに5〜90゜の範囲を採用できる。
【0016】
【作用】同心状の凹凸を設けたコインの表示面に対し
て、レーザ光を照射すると、レーザ光はコインの表示面
で反射する。この時、コインの表示面に設けられた凹部
と凸部とで反射したレーザ光(反射光)では、各々反射
の状態が異なってくる。
【0017】例えば図2(a)に示す様に、凸部及び凹
部の反射面が表示面に平行に設けられているコインを使
用する場合には、表示面に斜めにレーザ光を照射する
と、コインの凸部と凹部とでは、反射光の到達する位置
が変化する。よって、この反射光の変位に基づいて、コ
インの真偽や種類の識別を行なうことができる。
【0018】或は、例えば図2(b)に示す様に、凸部
及び凹部の反射面が表示面に対して傾斜して設けられて
いるコインを使用する場合には、表示面に垂直にレーザ
光を照射すると、反射光の到達する位置はその反射面の
傾斜角に応じて大きく変化する。よって、この反射光の
変位に基づいてコインの識別ができる。
【0019】この様に、コインの表示面に照射したレー
ザ光とその反射光の変位に基づいて、コインの識別を行
なうことが可能となる。
【0020】
【実施例】以下、本発明を具体化した実施例を、図面に
基づいて説明する。尚、各図における縦横等の縮尺は説
明を容易にするために違えてある。図3に示す様に、第
1実施例のコイン識別装置1は、例えば遊技場などのゲ
ーム機等に使用されるコイン2の真偽や種類を識別する
装置であり、主として、装置の上部に配置されたコイン
貯蔵ホッパー3と、コイン貯蔵ホッパー3の下方に配置
されたコインシュータ4と、コイン2を識別する形状検
出部5と、識別されたコイン2に応じてコイン2を分別
する選別排出部6と、装置を制御する制御部7と、制御
部7を統括してコントロールするパソコン8とから構成
されている。
【0021】以下各構成について順次説明する。本装置
1に使用されるコイン2は、図4にその平面及び断面を
示す様に、外径25mm,厚さ1.6mmの洋白等からなる
金属製のコイン2であり、両表示面に同心円状に凹凸が
形成してある。つまり、コイン2の外周側からリング状
の外周凸部2a,外径24mmの凹部2b,外径18mmの
凸部2cが形成してあり、その凹凸の深さは50μmを
上回る様に(例えば250μmに)設定してある。
【0022】コイン貯蔵ホッパー3は、ゲーム機に投入
されたコイン2を多数収容するために、図3に示す様
に、上方が大きく開口している。また、コイン貯蔵ホッ
パー3の下方はロート状に狭くされており、その下端に
はコイン2が一枚づつ供給される開口部3aが設けられ
ている。
【0023】コインシュータ4は、コイン貯蔵ホッパー
3から供給されたコイン2を、一枚づつ矢印A方向(図
5参照)に送るために、例えば約30゜の傾斜がつけら
れたシュータであり、図5に示す様に、コイン2を両側
から保持する断面コの字状の一対の長尺の保持部材4
a,4bから構成されている。従って、両保持部材4
a,4bの中央部には、後述するレーザ光が下方から照
射される隙間4cが形成されている。
【0024】形状検出部5は、図3に示す様に、コイン
シュータ4の下方から、コインシュータ4の隙間4cの
中央にレーザ光を照射する様に配置されており、コイン
2の表示面に対してレーザ光を照射するとともに、コイ
ン2の表示面で反射した反射光を受光して、その反射光
に応じた電気信号を制御部7に送信する装置である。
尚、形状検出部5は、コインシュータ4の上方に配置し
ても、上下両方に配置してもよい。
【0025】この形状検出部5は、図6(図6は説明の
ために形状検出部5を上下逆にして記載してある)に示
す様に、半導体レーザ10から投光レンズ11を介し
て、波長780nm,スポット径10μmのレーザ光をコ
イン2に斜めに照射し、コイン2からの反射光を、結像
レンズ12を介して(線状に配置されたCCDからな
る)変位検出素子13に受光する。
【0026】形状検出部5から照射されたレーザ光は、
コイン2の凸部2cで反射すると、図6の点線で示す経
路で、変位検出素子13の下方の位置x1に到達し、一
方、コイン2の凹部2bで反射すると、同図の一点鎖線
の経路で、変位検出素子13の上方の位置x2に到達す
る。このレーザ光が変位検出素子13に到達すると、変
位検出素子13は、各レーザ光の到達位置に応じて、後
述する図7(a)に示す様な電圧の電気信号を出力す
る。つまり、凸部2cで反射したレーザ光を受光する場
合は出力が大きく、逆に凹部2bで反射したレーザ光を
受光する場合は出力が小さくなる様に設定されている。
【0027】また、前記選別排出部6は、制御部7から
の信号に基づいて駆動されて、偽物の或は種類の異なる
コイン2を区分けする装置であり、例えば周知の自販器
等に使用される様な進路変更装置20(図8参照)等に
よって、コイン2の進む進路が変更されて、図示しない
容器等にコイン2を区分して収容する。
【0028】制御部7は、図8に示す様に、周知のCP
U30,ROM31,RAM32,入出力部33及びバ
ス34からなり、前記入出力部33には、パソコン8,
形状検出部5及び進路変更装置20が接続されている。
また、ROM31には、コイン2の真偽や種類を識別す
る基準となる基準信号が記憶されている。例えば本実施
例では、中央の凸部2cの直径を示すデータが記憶され
ている。
【0029】パソコン8は、制御部7の動作を管理する
もので、制御部7にて検出したコイン2の真偽又は種類
等のデータを、制御部7から受信し、例えば個々のゲー
ム機における正しいコイン2の枚数,間違ったコイン2
の枚数,これらのコイン2のトータルの枚数等を集計し
て表示する。または、適正ではあるが種類の異なる(つ
まりゲーム可能度数や他のグループ店用等の異なる)コ
イン2が使用された場合には、そのコインの種類や枚数
を表示する。尚、ROM31に複数の基準信号が記憶さ
れている場合には、コイン2を識別する基準信号の変更
を指示することも可能である。
【0030】次に、前記構成を備えた本実施例のコイン
識別装置1において、制御部7にてコントロールされる
動作について、図9のフローチャートに基づいて説明す
る。まず、電源がオンされ、コイン2が、コイン貯蔵ホ
ッパー3から1枚づつコインシュータ4に供給される
と、コインシュータ4の下方に配置された形状検出部5
から、コイン2に対してレーザ光が照射される(ステッ
プ(以下ステップをSと記す)100)。
【0031】このレーザ光がコイン2の表面に当たって
反射すると、図2(a)にて説明した原理によって、コ
イン2の凸部2c又は凹部2bに応じて異なる反射光が
得られる。つまり、変位検出素子13には凹凸に応じて
異なる変位x1,x2を有する反射光が入力するので、こ
の変位検出素子13からは、図7(a)に示す様に、凸
部2cに対応した電圧が大きな信号と凹部2bに対応し
た電圧が小さな信号とからなる原信号が得られる。よっ
て、S110にて、この形状検出部5からの原信号を制
御部7に入力する。
【0032】次に、この入力した原信号には種々のノイ
ズが含まれているので、S120にて、図7(a)に示
す様に、閾値となる基準電圧V0で原信号のオンオフを
区別して、図7(b)に示す様なオンオフ信号に変換す
る。更に、S130にて、このオンオフ信号に基づい
て、コイン2の中央の凸部2cに相当するオン信号(中
央信号)の長さ(期間)t1を求める。尚、中央信号の
左右の信号(周辺信号)は、各コイン2の識別を開始す
るスタート信号及びエンド信号として使用される。
【0033】続く、S140にて、求めた中央信号の期
間t1を、予めROM31に記憶した基準の期間データ
2と比較して、コイン2の真偽又は種類を識別する。
このS140にて、例えばコイン2の中央信号の期間t
1が、所定の期間データt2に該当する正しいもの判定さ
れた場合には、S150にて、正しいコイン2の数を計
数し、そのままコイン2を下方に流して所定の容器に収
容し、一旦本処理を終了する。
【0034】一方、前記基準に該当せずにコイン2が正
しくないと判断された場合は、S160にて、進路変更
装置20を駆動し、コイン2の流れる進路を変更すると
ともに、S170にて、適しないコイン2の数を計数し
て所定の容器に収容し、一旦本処理を終了する。
【0035】この様に、本実施例では、同心円状の凹凸
が形成されたコイン2に対して、レーザ光を照射し、そ
の反射光の変位を測定して、コイン2の真偽や種類の識
別を行なっている。よって、従来と比較して、コイン識
別の精度が格段に向上するという顕著な特長がある。ま
た、そのコイン識別のスピードが速く、しかもレーザ光
を反射しさえすればコイン2の材質に限定されないとい
う利点がある。更に、コイン2の凹凸は、単に同心円状
で同じ形状であるので、容易にしかも精密に製造するこ
とができ、量産にも適している。
【0036】次に、第2実施例について説明する。本実
施例のコイン識別装置においては、使用されるコインの
形状が前記実施例と大きく異なる。尚、本実施例のコイ
ン識別装置の本体側は、前記実施例の構成とほぼ同様で
あるので説明は省略する。
【0037】本実施例のコイン40は、図10に示す様
に、中央から、主として、第1の凸部41,第1の凹部
42,第2の凸部43,第2の凹部44及び外周部45
が形成されている。また、第2の凹部44には、会社等
を示すマークが形成されている。つまり、本実施例で
は、コイン40の識別のために2つの環状の凸部41,
43が形成されており、この凸部41,43の外径A,
Bに基づいて、コイン40の識別を行なっている。
【0038】下記表1に、前記凸部41,43の外径
A,Bと、凹凸の深さC、マークの高さDの種々な組み
合せを記載するが、マークの高さは、コイン40の識別
を妨げない様に、50μm以下に設定されている。
【0039】
【表1】
【0040】本実施例においても、前記実施例と同様な
効果を奏するとともに、A,B二つ基準値を用いて判定
を行なうので、より正確にコインの識別ができるという
利点がある。次に、第3実施例について説明する。
【0041】本実施例のコイン識別装置においては、使
用されるコインの凹凸の形状と形状検出部の構造が前記
各実施例と大きく異なる。つまり、図11(b)に示す
様に、、本実施例で使用するコイン50は、その凸部5
1は表示面に対して平行であるが、凹部52の一部に傾
斜面53が形成してある。また、本実施例の形状検出部
54は、図11に示す様に、中央に半導体レーザ55と
投光レンズ56とからなる照射部57が設けられ、その
周囲の4箇所に、集光レンズ60及びフォトダイオード
61からなる受光部62が設けられている。尚、形状検
出部54の先端側には、レーザ光の向きを変更するため
の変換レンズ64が設けられている。
【0042】そして、図11(b)及び上述した図2
(b)に示す様に、照射部57からコイン50に対して
垂直に照射されたレーザ光は、凸部51及び凹部52の
底部52aでは真上に反射するが、傾斜面53で反射す
ると、図の点線で示す様に、斜めに反射する。よって、
この反射光を受光した受光部62から出力される電気信
号に基づいて、コイン50を識別することができる。
【0043】本実施例においても、前記各実施例と同様
な効果を奏するとともに、形状検出部54が小型化でき
るので、装置がコンパクトになるという利点があり、し
かも反射面を利用しているので、より複雑なコインの識
別処理を行なうことができるという特長がある。
【0044】尚、本発明は、上記実施例に何等限定され
ず、本発明の要旨の範囲内において各種の態様で実施で
きることは勿論である。例えば、コインの表示面の両側
ではなく、一方のみに凹凸を設けてもよい。また、レー
ザ光の反射光の変位でコインを識別するのではなく、例
えば、反射率を違えた部分を、例えばメッキ等によって
コインの表示面にリング状に形成し、その反射量(強
度)の変化によってコインを識別してもよい。
【0045】更に、本発明は、単にゲーム機に使用され
るゲーム用コインを識別することができるだけでなく、
例えば硬貨に本発明と同様な同心状の凹凸が形成された
場合には、通常の自動販売機等において硬貨を識別する
ことが可能である。
【0046】
【発明の効果】以上詳述した様に、本発明のコイン識別
装置では、同心状の凹凸を設けたコインの表示面に対し
てレーザ光を照射し、その反射光の状態の変化を利用し
て、コインを識別するので、従来と比較して、コイン識
別の精度が格段に向上するという顕著な特長がある。ま
た、そのコイン識別のスピードが速く、レーザ光を反射
しさえすればコインの材質に限定されないという利点が
ある。
【0047】更に、コインの凹凸は、単に同心円状で同
じ形状であるので、容易にしかも精密にコインを製造す
ることができ、量産にも適している。特に、例えばレー
ザ光の反射面がコインの表示面に対して平行である場
合、或は傾斜している場合には、受光した反射光の位置
と基準となる反射光の位置との変位量に基づいて、コイ
ンの識別する能力が向上するので好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を例示する概略構成図である。
【図2】 本発明の原理を説明する説明図である。
【図3】 第1実施例の全体構成を示す概略構成図であ
る。
【図4】 第1実施例のコインの平面及び断面を示す説
明図である。
【図5】 第1実施例のコインシュータを一部破断して
示す斜視図である。
【図6】 第1実施例の形状検出部及びその動作原理を
示す説明図である。
【図7】 第1実施例の形状検出部の信号を示す説明図
である。
【図8】 第1実施例の制御部を示すブロック図であ
る。
【図9】 第1実施例の制御処理を示すフローチャート
である。
【図10】 第2実施例のコインの平面及び断面を示す
説明図である。
【図11】 第3実施例の形状検出部及びその動作原理
を示す説明図である。
【符号の説明】
1…コイン識別装置, 2,40,50…コ
イン,2b,42,44,52…凹部, 2c,41,
43,51…凸部,5,54…形状検出部,
7…制御部,10,55…半導体レーザ, 13…
変位検出素子, 53…反射面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光が反射する同心状の凹凸を設け
    たコインの表示面に対し、レーザ光を照射するレーザ光
    照射手段と、 該レーザ光放射手段によって放射されて前記コインの表
    示面で反射したレーザ光を受光する反射光受光手段と、 該反射光受光手段によって受光した反射光を、電気信号
    に変換して出力する電気信号出力手段と、 該電気信号出力手段によって出力された電気信号を、基
    準となる電気信号と比較することによって、コインを識
    別するコイン識別手段と、 を備えたことを特徴とするコイン識別装置。
  2. 【請求項2】前記コイン識別手段が、前記反射光受光手
    段によって受光した反射光の位置と基準となる反射光の
    位置との変位量に基づいて、コインを識別することを特
    徴とする前記請求項1記載のコイン識別装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1記載のコイン識別装置に使
    用されるコインであって、少なくとも一方の表示面に、
    レーザ光が反射する同心状の凹凸を設けたことを特徴と
    するコイン。
  4. 【請求項4】 前記凹凸のレーザ光の反射面が、前記表
    示面に対して平行であることを特徴とする前記請求項3
    記載のコイン。
  5. 【請求項5】 前記凹凸のレーザ光の反射面が、前記表
    示面に対して傾斜していることを特徴とする前記請求項
    3記載のコイン。
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