JPH0659877U - 表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】装置本体を設置した状態でメンテナンスが容易
に行なえる表示装置を提供しようとするものである。 【構成】基体の前面開口を前面板で閉塞し、その前面板
に複数の表示ユニットを着脱自在に取り付けると共に表
示ユニットの背面に対向する前面板に表示ユニットの背
面より延出する配線コードを連通穴を穿設し、前記前面
板を基体に揺動自在に支持すると共に前面板を基体に固
定する締結具を基体の内部に備え、表示ユニットを前面
板より取外して連通穴より締結具の締結状態を解除し、
前面板を手前に迫り出して基体に内蔵した電気部品のメ
ンテナンスを行なうものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は装置本体に内蔵した電源等の電気部品のメンテナンスが容易に行なえ る表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の表示装置は建物の高所に設置され、建物の近くを通行する人に 向けて各種情報を伝達表示している。ここに設置される表示装置は発光素子をマ トリックス状に配列した複数の表示ユニットを筐体に固定すると共に筐体の内部 に電源及び冷却用のファン等の電気部品を備え、前記筐体を建物の適宜個所に固 定している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、筐体に内蔵した電気部品に異常が発生した場合、一旦表示装置本体 を建物の設置場所から外して装置を分解し不良部品の交換を行なう必要があり、 メンテナンス作業が非常に大掛かりで煩わしかった。 本考案はこのような問題点に対処して成され、表示装置を設置場所に取り付け た状態でメンテナンスが容易に行える表示装置を提供しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決する為の手段】

このような問題点を解決する為に本考案は、電源等の電気部品を内蔵した基体 の前面開口を前面板で塞ぎ、該前面板に複数の表示ユニットを着脱自在に取り付 けると共に各表示ユニットの背面より延出する配線コードを通す連通穴を前面板 に穿設し、前記前面板を基体に対して揺動自在に支持すると共に前面板を基体に 固定する締結具を基体の内部に備えたものである。

【０００５】

【実施例】

以下、図面を基に本考案の実施例について説明する。 １は表示装置本体で、設置場所への取付部となる取付枠２の前面に複数の基体 ３，３，…，３をマトリックス状に配列固定すると共に、複数の表示ユニット４ ，４，…，４をマトリックス状に配列した前面板５，５，…，５により前記基板 ３，３，…，３の前面開口を閉塞している。 前記表示ユニット４は背面に配線コードを通す連通穴６を穿設し前面に開口を 有したユニット枠７と、そのユニット枠７の内側に備えたロ状の絶縁枠８と、発 光ダイオード等の発光素子９，９，…，９をマトリックス状に配設した基板１０ と、前記各発光素子９，９，…，９を貫通する複数の挿通穴１１を穿設しその挿 通穴１１が並ぶ横方向の上下の挿通穴１１間に横長板状の遮光板１２ａを発光素 子９，９，…，９より前方に向けて突出した遮光体１２から形成している。その 遮光体１２は上下の１，２行目間の遮光板１２ｂを着脱自在に構成し、その遮光 板１２ｂの裏面より突出した係合突起１２ｃを遮光体１２に穿設した係合穴（図 示せず）に係合固定している。

【０００６】 前記表示ユニット４はユニット枠７の内面に固着したブラケット１４に絶縁枠 ８を介して基板１０を隣接し、着脱可能な遮光板１２ｂに対向する基板１０の４ 角及び適宜個所に穿設した載置穴１５，１５に円柱状のスペーサ１６，１６を立 設し、基板１０の上にシリコン１７をユニット枠７の前端まで流し込み、その上 に遮光体１２の挿通穴１１，１１，…，１１に発光素子９，９，…，９を貫通し て嵌め込み、着脱可能な遮光板１２ｂの裏面に対向する遮光体１２に穿設した挿 通穴１８，１８よりスペーサ１６，絶縁枠８を介して挿入したねじ（図示せず） をブラケット１４に螺着して各部品１２，１０及び８をユニット枠７に固定して いる。また、表示ユニット４は一端に雌ねじ部２０ａを他端に雄ねじ部２０ｂを 備えた締結具２０を前記挿通穴１８，１８に対向する表示ユニット４の裏面の４ 角に穿設した挿通穴２１，２１より挿入し、遮光体１２の４角に穿設した挿通穴 １８，１８よりスペーサ１６，絶縁枠８，ブラケット１４を介して挿入したねじ ２２を締結具２０の雌ねじ部２０ａに螺合している。

【０００７】 前面板５は４辺を後方に向けて直角に折り曲げて断面縦長コ字状に形成し、前 記表示ユニット４の連通穴６に対向し各表示ユニット４の背面より延出したコー ド類を貫通する連通穴２３，２３，２３をマトリックス状に複数穿設すると共に 表示ユニット４の背面より延出した締結具２０の雄ねじ部２０ｂを前面板５の各 連通穴２３の４角周辺に穿設した挿通穴２４，２４に挿入して前面板５の裏面よ りナット２５，２５により締め付け、複数の表示ユニット４，４，４をマトリッ クス状に配列固定している。 基体３は前方を開口した箱状の内部に冷却ファン２６及び電源２７等の電気部 品を収納すると共に前面開口を前面板５により閉塞している。２８は基体３及び 前面板５の間に介在したリンク機構で、基体３及び前面板５にそれぞれ軸支した リンクアーム２９，３０を連結し、前面板５が基体３の前方に迫り出せるように 形成している。３１は基体３と前面板５を連結する締結具で、基体３の側壁の内 面４角に固着した引っ掛け具３２を前面板５の裏面４角に固着した受け具３３に 引っ掛け固定し、連通穴２３より締結具３１の締結／解除が行なえる。 これら基体３は取付枠２にマトリックス状に配設し、基体３に固着し背面より 延出したボルト３４を取付枠２の裏面よりナットにより固定している。

【０００８】 続いて、表示装置のメンテナンスについて説明する。 まず、発光素子９に発光不良が生じた場合、該当する表示ユニット４の遮光板 １２ｂを遮光体１２より外し、表示ユニット４の４角に螺着したねじ２２，２２ をドライバーにより外す。続いて、表示ユニット４を扉枠５より外して新しい表 示ユニット４の裏面に穿設した挿通穴２４，２４を締結具２０に挿入し、表示ユ ニット４の前面よりねじ２２，２２を締結具２０の雌ねじ部２０ａにねじ込んで 表示ユニット４を前面板５に固定保持している。 また、本体１に内蔵した冷却ファン２６及び電源２７等の電気部品に異常が生 じた場合、該当する前面板５の４角に配設した表示ユニット４，４，４，４を上 記手順により外してから各連通口２３，２３，２３，２３より締結具３１，３１ ，３１，３１の締結状態を解除して前面板５を手前に迫り出し、前面板５と基体 ３の間より該当する故障部品の交換を行なう。交換作業が終了したら、前面板５ を基体３の前端に嵌め込んで再び各連通口２３，２３，２３，２３より締結具３ １，３１，３１，３１を締め付け、取外した表示ユニット４，４，４，４を前面 板５に固定する。 こうして、表示ユニット４の交換及び電源２７等の電気部品の交換は全て表示 装置本体１が設置された状態且つ表示装置本体１の前面より簡単に行なえ、本体 １を設置場所より外してメンテナンスを行なう必要がない。

【０００９】

【考案の効果】

以上のように本考案は構成され、電源等の電気部品を内蔵した基体の前面開口 を前面板で塞ぎ、該前面板に複数の表示ユニットを着脱自在に取り付けると共に 各表示ユニットの背面より延出する配線コードを通す連通穴を前面板に穿設し、 前記前面板を基体に対して揺動自在に支持すると共に前面板を基体に固定する締 結具を基体の内部に備えたことにより、表示装置本体のメンテナンスは従来のよ うに装置本体を設置場所より外して行なわなくとも、設置状態のまま本体前面よ り簡単に行なえる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例である表示装置の外観斜視図で
ある。

【図２】同表示装置における表示ユニット４の正面図で
ある。

【図３】図２におけるＡ−Ａ線断面図である。

【図４】同表示装置における表示ユニット４の組立説明
図である。

【図５】同表示装置における表示ユニット４を取り付け
た基体３の断面図である。

【図６】同表示装置における前面板５の開閉動作を説明
する為の平面図である。

【符号の説明】

１ 表示装置本体 ３ 基体 ４ 表示ユニット ５ 前面板 ３１ 締結具

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 篠崎 一明 長野県更埴市大字雨宮1825番地 エムケー 精工株式会社内

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 電源等の電気部品を内蔵した基体の前面
   開口を前面板で塞ぎ、該前面板に複数の表示ユニットを
   着脱自在に取り付けると共に各表示ユニットの背面より
   延出する配線コードを通す連通穴を前面板に穿設し、前
   記前面板を基体に対して揺動自在に支持すると共に前面
   板を基体に固定する締結具を基体の内部に備えたことを
   特徴とする表示装置。