JP2022123604A - 照明装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】防水性の確保および外観の向上ができる照明装置を提供する。【解決手段】照明装置10は、器具本体20と、器具本体20内に配置されるシャーシ50と、シャーシ50に取り付けられる内蔵部品51と、器具本体20とシャーシ50との間に内蔵部品51の一部が配置される隙間61を形成する介在部62とを備える。【選択図】図2
Description
本発明の実施形態は、照明装置に関する。
従来、照明装置では、器具本体、およびこの器具本体内に配置される内蔵部品を備えており、内蔵部品はねじなどの取付構造を用いて器具本体に取り付けている。
器具本体に内蔵部品を取り付けているため、内蔵部品の取付構造が器具本体を貫通して突出することになり、防水性や外観を考慮した場合に好ましくない。
本発明が解決しようとする課題は、防水性の確保および外観の向上ができる照明装置を提供することにある。
実施形態の照明装置は、器具本体と、器具本体内に配置されるシャーシと、シャーシに取り付けられる内蔵部品と、器具本体とシャーシとの間に内蔵部品の一部が配置される隙間を形成する介在部とを備える。
実施形態の照明装置によれば、防水性の確保および外観の向上が期待できる。
以下、一実施形態を、図面を参照して説明する。
図1に示すように、照明装置10は、避難経路を表示する誘導灯に対応した位置に設置され、避難誘導時に点滅して積極的な避難誘導を行う点滅装置である。照明装置10は、壁面または天井面のいずれにも設置可能とする兼用形で、壁面または天井面である被設置面に取り付けられる直付け形点滅装置である。さらに、照明装置10は、防水構造を備えている。
図1ないし図4に示すように、照明装置10は、筐体11と、この筐体11内に配置される本体ユニット12とを備えている。
筐体11は、四角形箱状であって、前面側の一方の対向する辺がこの一方の対向する辺に交差する他方の対向する辺よりも長い、つまり長辺と短辺を有する長方形箱状に形成されている。筐体11は、器具本体20と、この器具本体20の前面側に着脱可能に取り付けられる化粧枠21とを備えている。照明装置10が壁面に設置される場合には、例えば筐体11の長手方向を上下方向として設置される。
図2ないし図6に器具本体20を示す。器具本体20は、前面側の長方形状の開口部22と、この開口部22に対向する背面部23、開口部22および背面部23の長手方向に交差する短手方向(第1方向または第2方向)の両側に設けられた側面部24と、開口部22および背面部23の長手方向(第2方向または第1方向)の両側に設けられた側面部である端面部25を有し、前面側が開口された長方形箱状に設けられている。
背面部23の背面側からは、背面部23の周辺域の四隅近傍位置に、施工状態で被設置面に当接するダボ状の突出部26が突出されている。背面部23の中央域には、器具本体20を被設置面に設置するための複数の設置孔27、被設置面から引き出されている電源線および信号線を通すための複数の配線孔28、本体ユニット12を器具本体20に取り付けるための複数の取付孔29が設けられている。これら設置孔27、配線孔28および取付孔29は器具本体20の長手方向に沿って1列状に位置されている。また、端面部25の前端部には、化粧枠21をねじ止めするための取付部30が設けられている。
化粧枠21は、前面部31と、器具本体20の周囲に嵌合する嵌合部32とを備えている。化粧枠21は、複数のねじ33で器具本体20に着脱可能に取り付けられている。ねじ33は、器具本体20の取付部30に螺着される。化粧枠21の前面部31には、点滅用窓34、動作確認用窓35、およびねじ33が挿通する複数の取付孔が設けられている。点滅用窓34は前面部31の短手方向の一側に寄った位置に、動作確認用窓35は前面部31の短手方向の他側に寄った位置にそれぞれ設けられている。
また、器具本体20の背面側には被設置面との間に介在されるパッキン40が配置され、器具本体20と化粧枠21の嵌合部32との間にはパッキンが介在され、ねじ33の頭部と化粧枠21の前面側との間にはパッキンが介在され、点滅用窓34には透光性を有する防水カバー41が取り付けられ、動作確認用窓35には透光性を有する防水カバー42が取り付けられており、筐体11全体の防水性が確保されている。
パッキン40は、例えばゴムやシリコーン製で、平板状に形成されている。パッキン40は、器具本体20の背面部23の背面側に例えば接着により取り付けられている。パッキン40は、器具本体20の設置孔27、配線孔28および取付孔29を一括して覆うことが可能な大きさに形成されている。
パッキン40の内側域には、器具本体20の設置孔27の位置に対応する複数のねじ挿通部43と、器具本体20の各配線孔28の位置に対応する複数の配線挿通部44と、器具本体20の各取付孔29の位置に対応する複数の逃がし孔45と、その他の複数の孔部46とが設けられている。これらねじ挿通部43、配線挿通部44および逃がし孔45は、パッキン40の長手方向に沿って1列状に位置されている。ねじ挿通部43と配線挿通部44のうち、少なくとも配線挿通部44は、パッキン40を貫通して例えばX字形に複数の切込みが設けられており、押し開いてねじや電源線および信号線を通すことが可能となっている。
パッキン40の厚み寸法は、器具本体20の背面部23からの突出部26の突出寸法よりも大きくなっている。器具本体20を被設置面に設置した際、パッキン40は、被設置面と背面部23との間に挟み込まれて押し潰され、被設置面および背面部23に密着して防水性を確保するように構成されている。パッキン40の周辺部が被設置面および背面部23に密着することにより、パッキン40の内側に位置する器具本体20の設置孔27、配線孔28および取付孔29、さらにパッキン40のねじ挿通部43、配線挿通部44、逃がし孔45および孔部46の防水性が確保される。
各窓34,35に取り付けられる防水カバー41,42は、化粧枠21に密着し、各窓34,35の防水性を確保している。点滅用窓34に取り付けられる防水カバー41は、化粧枠21の前方に突出するカップ状に形成されている。
また、本体ユニット12は、器具本体20に配置されるシャーシ50と、このシャーシ50に取り付けられた内蔵部品51とを備えている。
シャーシ50は、開口部22から器具本体20内に配置可能とする。シャーシ50は、板金製で、長方形状の背板部53と、この背板部53の短手方向の両側から前方へ向けて折曲された側板部54と、背板部53の長手方向の一端から前方へ向けて折曲された端板部55とを有している。一側の側板部54は背板部53の縁部の一部から折曲され、他側の側板部54は背板部53の縁部の全域から折曲されている。
背板部53の背面側からは、背板部53の周辺域の四隅近傍位置および中央域の複数位置に、器具本体20の背面部23に当接するダボ状の突出部56が突出されている。背板部53の中央域には、器具本体20の設置孔27の位置に対応する複数の設置孔57と、器具本体20の配線孔28の位置に対応する配線孔58と、器具本体20の取付孔29の位置に対応する複数の挿通孔59とが設けられている。これら設置孔57、配線孔58および挿通孔59は、背板部53の長手方向に沿って1列状に位置されている。背板部53の中央域に設けられる突出部56は、設置孔57および挿通孔59の近傍位置であって、設置孔57と挿通孔59との間にそれぞれ複数個ずつ設けられており、設置孔57や挿通孔59を利用してのねじ止めの際にシャーシ50が歪むのを防止するように構成されている。
シャーシ50は、シャーシ50の複数の突出部56が器具本体20の背面部23に当接された状態で、複数のねじ60が挿通孔59を通じて器具本体20の取付孔29に螺着されることにより、器具本体20に取り付けられている。シャーシ50の複数の突出部56が器具本体20の背面部23に当接されることにより、シャーシ50の背板部53と器具本体20の背面部23との間には隙間61が形成されている。隙間61の間隔は、シャーシ50に内蔵部品51を取り付けるために背板部53の背面側に配置される取付構造を配置可能とする寸法に形成されている。さらに、器具本体20とシャーシ50との間の隙間61は、器具本体20の背面部23とシャーシ50の背板部53との間から、器具本体20の側面部24とシャーシ50の側板部54との間に亘って形成されている。
そして、シャーシ50の複数の突出部56は、器具本体20の背面部23とシャーシ50の背板部53との間に介在され、器具本体20とシャーシ50との間に隙間61を形成する介在部62として構成されている。なお、介在部62としては、ダボ状の突出部56に限らず、シャーシ50から切り起した切起し部でもよく、あるいは、器具本体20の背面部23の前面側から突出する突出部でもよいし、器具本体20およびシャーシ50とは別体の部材を用いてもよい。
シャーシ50の側板部54には、一部の内蔵部品51の位置に対応して開口部63が設けられている。
また、内蔵部品51は、点滅部65、信号端子台66a,66b、電源端子台67、電源部68、動作確認スイッチ部69および電池70などが含まれている。
点滅部65は、点滅光源72(図4参照)を備えている。点滅部65には、点滅光源72を配置する放熱板73と、点滅光源72の光を制光するレンズ74と、このレンズ74を保持するレンズ押え75とが設けられている。
点滅光源72は、例えば、基板にLEDや有機ELなどの半導体発光素子を実装した発光モジュールが用いられる。点滅光源72は、基板の背面側が放熱板73に接触した状態で取り付けられている。
放熱板73は、点滅光源72を取り付ける点滅光源取付部76と、この点滅光源取付部76の対向する辺からそれぞれ折曲された取付部77,78とを有し、断面略コ字形に形成されている。一方の取付部77はシャーシ50の背板部53にリベット79にて固定され、他方の取付部78はシャーシ50の一側の側板部54にリベット80にて固定されている。この放熱板73とシャーシ50との間には、電源部68が配置される空間部81が形成されている。すなわち、放熱板73は、シャーシ50に配置される電源部68上を跨ぐようにしてシャーシ50に取り付けられている。
レンズ74は、前面側に突出する凸レンズ状に形成されており、点滅光源72から出射される光を所定の配光に制御する。
レンズ押え75は、レンズ74を保持し、放熱板73に取り付けられている。レンズ押え75は、レンズ74を点滅光源72に対して光学的に位置決めする。
そして、点滅部65は、シャーシ50の短手方向の一側に寄った位置に配置され、シャーシ50の前面側に化粧枠21が取り付けられることで化粧枠21の点滅用窓34に配置される。レンズ74は、点滅用窓34から化粧枠21の前方に突出され、防水カバー41で覆われる。
また、信号端子台66aと信号端子台66bとは、電線接続数が異なるだけで同様に構成されている。信号端子台66a,66bは、動作確認スイッチ部69とともに、端子台取付金具によってシャーシ50の他側の側板部54に取り付けられている。
信号端子台66a,66bは、一端面に設けられた外部接続部である外部電線挿入孔83と、この外部電線挿入孔83に対して反対側の他端面に設けられた内部接続部である内部電線挿入孔と、これら一端面および他端面に交差する面に設けられ外部電線挿入孔83または内部電線挿入孔に挿入接続された電線の接続保持を解除するためのリリース操作部を有している。信号端子台66a,66bは、外部電線挿入孔83がシャーシ50の前方すなわち器具本体20の開口部22に対向され、リリース操作部がシャーシ50の短手方向の中央域に対向するように配置されている。信号端子台66a,66bの内部電線挿入孔に複数の内部配線の一端がそれぞれ挿入接続され、他端が電源部68の所定の信号端子部にそれぞれ接続されている。一方の信号端子台66aの外部電線挿入孔83には、施設の自動火災報知機に連動する信号装置からの信号線が挿入接続されるとともに、信号装置からの信号を他の点滅装置や誘導灯へ送るための送り用の信号線が挿入接続される。他方の信号端子台66bの外部電線挿入孔83には、電源部68から直上階の点滅装置や誘導灯に誘導停止信号を出力するための信号線、直下階の点滅装置や誘導灯からの誘導停止信号を入力するための信号線、および煙感知器からの感知信号を入力するための信号線が挿入接続される。
また、電源端子台67は、シャーシ50の背板部53に対して、配線孔58の近傍位置で、かつ点滅部65および電源部68と信号端子台66a,66bおよび動作確認スイッチ部69との間の位置に取り付けられている。電源端子台67は、シャーシ50の背板部53から挿通されるねじ86が螺着して取り付けられている。器具本体20の開口部22に対向する電源端子台67の前面側には、外部電源からの電源線を挿入接続する電線挿入孔85が設けられているとともに、電線挿入孔85に挿入接続された電源線の接続保持を解除するためのリリースボタンが配置されている。電源端子台67は、内部配線によって電源部68に接続されている。
また、電源部68は、シャーシ50の短手方向の一側で背板部53に取り付けられている。電源部68は、両側に突設された取付片部88がシャーシ50の背板部53の前面側に切り起された切起し部89に係合されて取り付けられている。電源部68は、点滅部65の点滅光源72、信号端子台66a,66bおよび電源端子台67とそれぞれ内部配線で接続されているとともに、電池70が着脱可能に接続されている。
電源部68は、外部電源から供給される電力または電池70から供給される電力により動作する。電源部68は、常時モードと、非常時に点滅部65を点滅動作させる非常時モードを有している。常時モードは、非火災時に、信号装置からの信号の状態に応じて該モードに切り換わり、点滅部65を消灯し、外部電源により電池70を充電する。また、非常時モードは、火災時に、信号装置からの信号の状態の変化に応じて該モードに切り換わり、電池70の電力により点滅部65を点滅させ、直上階の点滅装置や誘導灯に誘導停止信号を出力する。また、非常時モード時に、直下階からの誘導停止信号や煙感知器からの感知信号を入力すると、点滅部65を消灯する。また、電源部68は、動作確認スイッチ部69からの点検信号により電池70、点滅部65の点滅光源72の点検を実施する点検回路を備えている。
また、動作確認スイッチ部69は、信号端子台66a,66bと一体に端子台取付金具に取り付けられ、シャーシ50の他側の側板部54に取り付けられている。動作確認スイッチ部69は、器具本体20の前面側に化粧枠21が取り付けられることで動作確認用窓35に対向配置される。動作確認スイッチ部69は、動作確認時に操作される動作確認スイッチ、この動作確認スイッチの操作に応じて点灯、点滅、消灯する複数のモニタランプなどを備えている。そして、動作確認スイッチ部69は、外部から操作されている間、電源部68が電池70の電力により点滅部65を点滅させ、電池70および点滅部65が正常に動作するか否かを確認可能とする。
また、電池70は、充放電可能な二次電池が用いられている。電池70は、細長い直方体形状に形成され、長手方向の一端側から電源部68に接続される配線91が引き出されている。配線91は、先端にコネクタが設けられ、電源部68に対して着脱可能にコネクタ接続される。
また、電池70は、シャーシ50に設けられた電池配置部92に着脱可能に配置される。電池配置部92は、シャーシ50の短手方向の他側で、信号端子台66a,66bの配置域の側部に形成されている。電池配置部92は、シャーシ50の背板部53、側板部54および端板部55と、第1保持部材93および第2保持部材94とによって囲まれた空間に形成されている。
第1保持部材93は、板金製で、器具本体20の開口部22に対向する位置でシャーシ50の側板部54に固定されている。
第2保持部材94は、例えば、ねじやロッドによって構成され、シャーシ50の端板部55に対向する位置でシャーシ50の背板部53から突出されている。第2保持部材94がねじである場合には、シャーシ50の背板部53に設けられた取付孔に背面側からねじが螺合され、ねじの先端側が背板部53の前方へ突出される。
そして、シャーシ50の背板部53と、側板部54と、端板部55と、第1保持部材93と、第2保持部材94の間に、電池70を配置する電池配置部92が形成されている。シャーシ50の背板部53と、端板部55と、第1保持部材93と、第2保持部材94との間で、側板部54に対して反対側の領域に、電池配置部92の開放領域95が形成されており、この開放領域95を通じて電池70を着脱可能とする。
開放領域95には、電池70が電池配置部92に配置された状態を維持するように規制する規制部材96が着脱可能に配置される。規制部材96は、手動操作で回動可能な螺合部品であり、棒状の飾りナットである。なお、螺合部品としては、ねじやボルトでもよい。
開放領域95に対応して、シャーシ50の背板部53に背面側から前面側に固定ねじ97が挿通され、背板部53の前面側に突出した固定ねじ97に固定ナット98が螺合されて固定されている。固定ねじ97の先端は、固定ナット98から前方に突出され、規制部材96が螺合可能となっている。
そして、シャーシ50の短手方向の中央域よりも一側域の位置に点滅部65および電源部68が配置され、シャーシ50の短手方向の中央域よりも他側域の位置に信号端子台66a,66b、動作確認スイッチ部69および電池70が配置されている。これら点滅部65および電源部68と、信号端子台66a,66b、動作確認スイッチ部69および電池70との間で、シャーシ50の短手方向の中央域に、施工時に取り付けや配線の作業を行える配線スペースsが形成されている。シャーシ50の背板部53には、配線スペースsに対応して、設置孔57、配線孔58および挿通孔59が設けられているとともに、電源端子台67が配置されている。さらに、配線スペースsには、電池配置部92の開放領域95が連通されている。
また、シャーシ50の背板部53には、内部配線や電源線および信号線を着脱可能に保持する複数の配線押え100が取り付けられている。配線押え100は、背板部53の前面側から背面側に貫通して係止される。
そして、シャーシ50の背板部53の背面側には、複数のねじ60、リベット79、ねじ86、固定ねじ97、複数の配線押え100などの内部部品の取付構造である突出部品が突出されている。これら突出部品は、シャーシ50の背板部53と器具本体20の背面部23との間の隙間61に配置される。
次に、照明装置10を施工するには、器具本体20から化粧枠21を外した状態で、被設置面から引き出されている電源線および信号線をパッキン40の配線挿通部44にそれぞれ通すとともに器具本体20の配線孔28およびシャーシ50の配線孔58からシャーシ50の前面側に引き込む。
パッキン40を介して器具本体20の背面側を被設置面に押し当て、例えば木ねじなどの設置ねじをシャーシ50の設置孔57、器具本体20の設置孔27、パッキン40のねじ挿通部43を通じて被設置面に螺着して締め付ける。設置ねじを締め付けて、器具本体20と被設置面との間でパッキン40を押し潰し、器具本体20の複数の突出部26を被設置面に当接させることにより、器具本体20が被設置面に固定される。
電源線を電源端子台67の電線挿入孔85に挿入接続し、信号線を信号端子台66a,66bの対応する外部電線挿入孔83に挿入接続する。なお、電池70が電源部68から外されている場合には、電池70を電源部68に接続する。
化粧枠21を器具本体20の前面側に被せ、複数のねじ33で化粧枠21を器具本体20に取り付け、施工完了となる。
照明装置10の設置状態では、器具本体20の背面側がパッキン40で防水され、器具本体20と化粧枠21との間がパッキンで防水され、化粧枠21の各窓34,35が各防水カバー41,42で防水され、筐体11全体の放水性が確保される。
そして、照明装置10は、非火災時、施設の自動火災報知機に連動する信号装置からの信号の状態に応じて、電源部68の動作モードが常時モードで動作する。常時モードでは、点滅部65を消灯し、外部電源により電池70を充電する。
一方、照明装置10は、火災時、施設の自動火災報知機に連動する信号装置からの信号の状態の変化に応じて、電源部68の動作モードが非常時モードに切り換わる。非常時モードでは、電池70の電力により点滅部65を点滅させ、避難誘導を行う。点滅部65の点滅光は、防水カバー41を透過して外部に出射される。また、非常時モード時に、直下階の点滅装置や誘導灯からの点滅停止信号や煙感知器からの感知信号が入力されると、点滅部65を消灯し、避難誘導を停止する。
また、照明装置10の前面側から防水カバー42を介して動作確認スイッチ部69の動作確認スイッチを操作することにより、その動作確認スイッチが操作されている間、電源部68が電池70の電力により点滅部65を点滅させるため、電池70および点滅部65が正しく動作するか否かを確認できる。
また、電池70の交換時期、または動作確認の結果に応じて、電池70の交換作業を行う。電池70を交換する場合には、化粧枠21を外し、器具本体20の前面側を開放する。規制部材96を手動操作で回動させて固定ねじ97から外し、電池配置部92の開放領域95を開放する。電池70の配線91を電源部68から外し、電池70をシャーシ50の背板部53に沿って電池配置部92から配線スペースsに移動させ、つまり電池70を電池配置部92から開放領域95を通じて配線スペースsに移動させ、開口部22を通じて器具本体20から取り外す。
交換する新しい電池70を器具本体20の開口部22からシャーシ50の配線スペースsに挿入し、電池70をシャーシ50の背板部53に沿って電池配置部92に移動させ、つまり電池70を配線スペースsから開放領域95を通じて電池配置部92に移動させる。規制部材96を固定ねじ97に合わせ、規制部材96を手動操作で回動させて固定ねじ97に螺合して取り付け、電池配置部92の開放領域95に配置する。電池70の配線91を電源部68に接続する。化粧枠21を器具本体20の前面側に取り付けることにより、電池70の交換作業が完了する。
そして、本実施形態の照明装置10は、器具本体20内に内蔵部品51を取り付けたシャーシ50を配置する二重構造を採用しているため、器具本体20には内蔵部品51の取付構造が設けられず、器具本体20の防水構造を容易にすることができるとともに、外観を向上できる。
しかも、器具本体20とシャーシ50との間に介在部62を介在することで隙間61を形成するため、シャーシ50から突出する内蔵部品51の取付構造を隙間61に配置でき、器具本体20内に内蔵部品51を取り付けたシャーシ50を配置する二重構造を容易に構成できる。
さらに、シャーシ50の側板部54に、信号端子台66a,66bおよび動作確認スイッチ部69を取り付けるため、背板部53に突出部56を設けても、信号端子台66a,66bおよび動作確認スイッチ部69のシャーシ50への取り付けを可能とする。
また、器具本体20に取り付けられるパッキン40の内側域において、器具本体20とシャーシ50とをねじ60で固定するため、固定箇所の防水性を確保できる。さらに、パッキン40の内側域において、電源線や信号線を挿通させることにより、1つのパッキン40で器具本体20とシャーシ50との固定および配線の防水性を確保できる。
また、シャーシ50の短手方向の中央域よりも一側域の位置に点滅部65および電源部68を配置し、シャーシ50の短手方向の中央域よりも他側域の位置に信号端子台66a,66b、動作確認スイッチ部69および電池70を配置するため、これら点滅部65および電源部68と、信号端子台66a,66b、動作確認スイッチ部69および電池70との間で、器具本体20の短手方向の中央域に配線スペースsを形成することができる。
配線スペースsにおいてねじ60でシャーシ50を器具本体20に固定できるため、組み立て作業性を向上できる。さらに、配線スペースsに対応して、シャーシ50に設置孔57および配線孔58を設けるとともに、電源端子台67を配置しているため、施工時に設置や配線の作業を容易に行える。
さらに、電池配置部92の開放領域95を配線スペースsに連通することにより、配線スペースsを利用して電池70を容易に交換することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 照明装置
20 器具本体
40 パッキン
50 シャーシ
51 内蔵部品
61 隙間
62 介在部
20 器具本体
40 パッキン
50 シャーシ
51 内蔵部品
61 隙間
62 介在部
Claims (2)
- 器具本体と;
前記器具本体内に配置されるシャーシと;
前記シャーシに取り付けられる内蔵部品と;
前記器具本体と前記シャーシとの間に前記内蔵部品の一部が配置される隙間を形成する介在部と;
を備えることを特徴とする照明装置。 - 前記器具本体の外面に配置されるパッキンを備え、
前記パッキンの内側域において前記器具本体と前記シャーシとが固定されている
ことを特徴とする請求項1記載の照明装置。
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JP2021021014A Pending JP2022123604A (ja) | 2021-02-12 | 2021-02-12 | 照明装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2022123604A (ja) |
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2021
- 2021-02-12 JP JP2021021014A patent/JP2022123604A/ja active Pending
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