JPH0659775A - 電子ユニットの着脱装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】電子ユニット取り出しとコネクタ遮断が、相手
側のバネ力を利用して円滑，容易におこなわれ、かつ電
子ユニットの誤方向格納が防止される。 【構成】電子ユニット１は、各回動ピン２が本体装置５
の案内溝６に挿入され突起６ａと当接した後に、圧入さ
れる形で底面との隙間に押し込まれて位置決めされて回
動可能となる。電子ユニット１は、その底面がバネ部８
の当接部８ａと当接した後、バネ部８の付勢に抗して凹
部９に格納され同時に、電子ユニット１のコネクタが、
本体装置５のコネクタ４Ｂに差し込まれて電気的に本体
装置５と接続され、かつレバー７の突起７ａが電子ユニ
ット１の掛止め用穴３に自動的に嵌まり格納が終了す
る。また、本体装置５の各レバー７を外方に開く掛止め
解除動作により、電子ユニット１は、バネ部８の付勢を
受けて押し出されるとき同時に、本体装置５と電気的に
遮断される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、電子ユニットを相手
側の凹部に格納し、またはその凹部から取り出すとき同
時に、その相手側とコネクタを介して電気的に接続また
は遮断する装置であって、とくに電子ユニット取り出
し、およびコネクタ遮断が相手側のバネ力を利用して円
滑，容易におこなわれるとともに、電子ユニットの誤方
向格納が防止されるワンタッチ方式の電子ユニットの着
脱装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来一般に、プログラマブルコントロー
ラでは、多数のインタフェイスカード（プリント配線
板）を同一の形状，寸法のユニット、ないしモジュール
として用意し、共通な本体装置に対して交換，装着する
ことによって、様々な用途，目的に対応する形をとって
きた。このユニットないしモジュールは、本体装置に対
して装着または脱離されるとき同時に、コネクタを介し
て電気的に接続または遮断される。その場合、プラスチ
ック成型され弾性を有するレバーの開の後の閉動作によ
って、ユニットないしモジュールの、本体装置への人手
による装着が確認され、またはレバーの開動作の後に人
手による脱離がおこなわれる。なお、ユニットないしモ
ジュールの、本体装置への装着のとき同時にコネクタ同
士も装着され、同様に本体装置からの脱離のとき同時に
コネクタ同士も脱離される。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来例では、ユニット
ないしモジュールの、本体装置への装着が、人手でおこ
なわれるのは止むを得ないとして、コネクタも含めてユ
ニットないしモジュールの、本体装置からの人手による
脱離が困難である。これがもっと円滑，容易になれば、
取扱い，保守の面から非常に便利であり、強く要望され
るところである。また同時に、誤動作防止のため、ユニ
ットないしモジュールの、本体装置への装着が、必ず正
規方向でなされるように防止手段が施されることが望ま
れる。

【０００４】この発明の課題は、従来の技術がもつ以上
の問題点を解消し、電子ユニット取り出し、およびコネ
クタ遮断が相手側のバネ力を利用して円滑，容易におこ
なわれるとともに、電子ユニットの誤方向格納が防止さ
れるワンタッチ方式の電子ユニットの着脱装置を提供す
ることにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】請求項１に係る電子ユニ
ットの着脱装置は、電子ユニットを相手側の凹部に格納
し、または凹部から取り出すとき同時に、その相手側と
コネクタを介して電気的に接続または遮断する装置であ
って、前記電子ユニットは、外周の両側面に突設される
同軸の各回動ピンと；底面に設けられる前記コネクタの
一方の部分と；を備え、前記相手側は、その凹部の周面
に位置し、前記各回動ピンに対応する、外方に開口し前
記凹部の底面近くに前記回動ピンを位置決めするための
突起部を有する案内溝と；前記凹部周面に設けられ、前
記電子ユニットを格納時に掛止め保持し、または取り出
し時に掛止めが解除される掛止部と；前記凹部底面に設
けられ、前記電子ユニットを格納時に取り出し方向に付
勢するバネ部と；前記凹部底面に設けられる前記コネク
タの他方の部分と；を備える。

【０００６】請求項２に係る電子ユニットの着脱装置
は、請求項１に記載の装置において、相手側の少なくと
も凹部周辺部が、案内溝、掛止部、バネ部とともに、プ
ラスチック成型による一体化構造をとる。請求項３に係
る電子ユニットの着脱装置は、請求項１または２に記載
の装置において、電子ユニットが、方形体状である。

【０００７】

【作用】請求項１ないし３のいずれかの項に係る電子ユ
ニットの着脱装置では、電子ユニットの各回動ピンが、
対応する案内溝にその開口部から挿入され、突起部と当
接した後に、圧入される形で突起部と底面との隙間に押
し込まれて位置決めされると、電子ユニットは、その位
置決め箇所の回りに回動可能となる。電子ユニットは、
バネ部の付勢に抗して格納されるとき同時に、コネクタ
の一方の部分が、相手側の他方の部分に差し込まれて電
気的に相手側と接続され、かつ相手側の掛止部によって
掛止め保持される。また電子ユニットは、相手側の掛止
部の掛止め解除動作により、バネ部の付勢を受けて取り
出されるとき同時に、コネクタ同士が引き抜かれて電気
的に相手側と遮断される。

【０００８】

【実施例】この発明に係る電子ユニットの着脱装置の実
施例について、以下に図を参照しながら説明する。図１
は実施例の斜視図、図２は実施例の側面図である。これ
らの図において、１は電子ユニットで、たとえばプログ
ラマブルコントローラ用のインタフェイスカード10を収
納する方形体状のユニットである。５は本体装置であ
り、電子ユニット１が格納されるべき相手側装置であ
る。電子ユニット１は、本体装置５の対応する方形体状
の凹部９に格納される。電子ユニット１に戻り、２は回
動ピンで、対向する所定の面に同軸に突設される。この
同じ対向面に、後述する掛止め用の方形穴３が対向して
設けられる。

【０００９】本体装置５の凹部９の周面に、対向する各
案内溝６と、各レバー７とが、また同じく凹部９の底面
にバネ部８が、プラスチック成型による一体化構造をと
って設けられる。案内溝６は、上方に開口した直立Ｕ字
溝で、底面の近くに突起６ａを設ける。この突起６ａと
底面との隙間に、詳しく後述するように、回動ピン２が
位置決めされる。レバー７は、下部で本体装置５とつな
がる、彫り出された形の弾性をもつ方形板状部分で、内
側の対向箇所に、電子ユニット１の掛止め用方形穴３に
対応する突起７ａが設けられる。バネ部８は、根元側で
本体装置５とつながる、彫り出された形の弾性をもつＬ
字形板状部分で、その直立部分が当接部８ａである。コ
ネクタ４Ｂは、本体装置５の側のめす側コネクタで、本
体カード11に取付けられて凹部９の底面から突出する形
で設けられ、図２に図示した電子ユニット１の側のおす
側コネクタ４Ａと対応する。

【００１０】図１において、電子ユニット１が矢印方向
に押し入れられると、その各回動ピン２が、対応する本
体装置５の案内溝６にその上方の開口部から挿入され、
突起６ａと当接した後に、圧入される形で突起６ａと底
面との隙間に押し込まれて位置決めされる。電子ユニッ
ト１は、回動ピン２を介してその位置決め箇所の回りに
回動可能となる。さて、電子ユニット１が、図２の矢印
方向に回転されると、その底面がバネ部８の当接部８ａ
と当接した後、バネ部８の付勢に抗して凹部９に格納さ
れる。同時に、電子ユニット１は、そのコネクタ４Ａ
が、本体装置５のコネクタ４Ｂに差し込まれ、電気的に
本体装置５と接続され、かつレバー７の突起７ａが電子
ユニット１の掛止め用穴３に自動的に嵌まり、格納が終
了する。

【００１１】また、本体装置５は、その各レバー７を外
方に開くと、その掛止め解除動作により、電子ユニット
１は、バネ部８の付勢を受けて、図２の矢印と逆方向に
押し出されるとき同時に、各コネクタ４Ａ，４Ｂが引き
離され、本体装置５と電気的に遮断される。なお、各コ
ネクタ４Ａ，４Ｂは、垂直方向にではなく、円弧に沿っ
て引き離されるから、各コンタクトが同時にではなく、
凹部９の奥側つまり図２の右側から順に引き離される形
になり、垂直方向のときより円滑，容易におこなわれる
ことになる。また、電子ユニット１は、回動ピン２を介
してその位置決め箇所の回りに回動するしかないから、
本体装置５との格納に係る位置関係が間違うおそれは全
くなく、したがって、電子ユニット１の誤方向格納が完
全に防止される。

【００１２】

【発明の効果】請求項１ないし３のいずれかの項に係る
電子ユニットの着脱装置では、電子ユニットの各回動ピ
ンが、対応する案内溝にその開口部から挿入され、突起
部と当接した後に、圧入される形で突起部と底面との隙
間に押し込まれて位置決めされると、電子ユニットは、
その位置決め箇所の回りに回動可能となり、電子ユニッ
トは、バネ部の付勢に抗して格納されるとき同時に、コ
ネクタの一方の部分が、相手側の他方の部分に差し込ま
れて電気的に相手側と接続され、かつ相手側の掛止部に
よって掛止め保持される。また電子ユニットは、相手側
の掛止部の掛止め解除動作により、バネ部の付勢を受け
て取り出されるとき同時に、コネクタ同士が引き抜かれ
て電気的に相手側と遮断される。したがって、電子ユニ
ットの取り出し、およびコネクタ遮断が、ワンタッチ方
式で、相手側のバネ力を利用して円滑，容易におこなわ
れるとともに、電子ユニットの誤方向格納が防止され
る。

【００１３】とくに請求項２に係る電子ユニットの着脱
装置では、相手側の少なくとも凹部周辺部が、各案内溝
と、掛止部と、バネ部とともに、プラスチック成型によ
る一体化構造をとるから、設計や製作が容易になり、軽
量化とコスト低減が図れる。とくに請求項３に係る電子
ユニットの着脱装置では、電子ユニットが方形体状であ
るから、回動ピンと案内溝、掛止部およびバネ部の配置
構成、ひいては設計や製作が容易になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る実施例の斜視図

【図２】実施例の側面図

【符号の説明】

１ 電子ユニット ２ 回動ピン ３ 穴 ４ コネクタ ４Ａ （おす側）コネクタ ４Ｂ （めす側）コネクタ ５ 本体装置 ６ 案内溝 ６ａ 突起 ７ レバー ７ａ 突起 ８ バネ部 ８ａ 当接部 ９ 凹部 １０ インタフェイスカード １１ 本体カード

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】電子ユニットを相手側の凹部に格納し、ま
   たはその凹部から取り出すとき同時に、その相手側とコ
   ネクタを介して電気的に接続または遮断する装置であっ
   て、前記電子ユニットは、外周の両側面に突設される同
   軸の各回動ピンと；底面に設けられる前記コネクタの一
   方の部分と；を備え、前記相手側は、その凹部の周面に
   位置し、前記各回動ピンに対応する、外方に開口し前記
   凹部の底面近くに前記回動ピンを位置決めするための突
   起部を有する案内溝と；前記凹部周面に設けられ、前記
   電子ユニットを格納時に掛止め保持し、または取り出し
   時に掛止めが解除される掛止部と；前記凹部底面に設け
   られ、前記電子ユニットを格納時に取り出し方向に付勢
   するバネ部と；前記凹部底面に設けられる前記コネクタ
   の他方の部分と；を備えることを特徴とする電子ユニッ
   トの着脱装置。
2. 【請求項２】請求項１に記載の装置において、相手側の
   少なくとも凹部周辺部は、案内溝と、掛止部と、バネ部
   とともに、プラスチック成型による一体化構造をとるこ
   とを特徴とする電子ユニットの着脱装置。
3. 【請求項３】請求項１または２に記載の装置において、
   電子ユニットは、方形体状であることを特徴とする電子
   ユニットの着脱装置。