JPH0659751A - バンドギャップ基準電圧調整回路 - Google Patents
バンドギャップ基準電圧調整回路Info
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- JPH0659751A JPH0659751A JP4215937A JP21593792A JPH0659751A JP H0659751 A JPH0659751 A JP H0659751A JP 4215937 A JP4215937 A JP 4215937A JP 21593792 A JP21593792 A JP 21593792A JP H0659751 A JPH0659751 A JP H0659751A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 演算増幅器のオフセット電圧の変動に応じた
出力電圧変動を調整できること。 【構成】 演算増幅器OP1 の入力オフセット電圧VO
が生じた場合、出力電圧はVOUT +VO (R2 /R3 )
の電圧が生じる。検出回路1で演算増幅器OP1の入力
オフセット電圧を検出し、オフセット電圧を変換回路2
により電流に変換する。変換回路2の出力を受けた調整
回路3では、VO (R2 /R3 )に等しい電圧を発生さ
せる。このVO (R2 /R3 )に等しい電圧を出力電圧
から引くと、演算増幅器OP1 の入力オフセット電圧と
は無関係に安定した出力電圧が得られる。
出力電圧変動を調整できること。 【構成】 演算増幅器OP1 の入力オフセット電圧VO
が生じた場合、出力電圧はVOUT +VO (R2 /R3 )
の電圧が生じる。検出回路1で演算増幅器OP1の入力
オフセット電圧を検出し、オフセット電圧を変換回路2
により電流に変換する。変換回路2の出力を受けた調整
回路3では、VO (R2 /R3 )に等しい電圧を発生さ
せる。このVO (R2 /R3 )に等しい電圧を出力電圧
から引くと、演算増幅器OP1 の入力オフセット電圧と
は無関係に安定した出力電圧が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バンドギャップ基準電
圧調整回路に関するものである。
圧調整回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は従来のバンドギャップ基準電圧の
回路図を示し、この回路が安定な動作点を持つと仮定す
れば、演算増幅器OP1 の正転入力と反転入力と正転入
力の差動入力電圧が0Vになるように帰還がかかる。こ
の時、抵抗R1 ,R2 は同じ電圧降下が生じ、電流
I1 ,I2 は、抵抗R1とR2 の抵抗比で決定する。す
なわち、トランジスタQ1 ,Q2 のベース電流を無視す
ると、トランジスタQ1 ,Q2 のベース・エミッタの電
圧差ΔVBEは、 ΔVBE=VT ln(I1 ×AE2 /I2 ×AE1 ) =VT ln(R2 ×AE2 /R1 ×AE1 ) ・・・(1) で表され、ΔVBEが抵抗R3 の両端にかかる。
回路図を示し、この回路が安定な動作点を持つと仮定す
れば、演算増幅器OP1 の正転入力と反転入力と正転入
力の差動入力電圧が0Vになるように帰還がかかる。こ
の時、抵抗R1 ,R2 は同じ電圧降下が生じ、電流
I1 ,I2 は、抵抗R1とR2 の抵抗比で決定する。す
なわち、トランジスタQ1 ,Q2 のベース電流を無視す
ると、トランジスタQ1 ,Q2 のベース・エミッタの電
圧差ΔVBEは、 ΔVBE=VT ln(I1 ×AE2 /I2 ×AE1 ) =VT ln(R2 ×AE2 /R1 ×AE1 ) ・・・(1) で表され、ΔVBEが抵抗R3 の両端にかかる。
【0003】ここで、VBE1 をトランジスタQ1 のベー
ス・エミッタ間順方向電圧、VBE2をトランジスタQ2
のベース・エミッタ間順方向電圧、AE1 はトランジス
タQ 1 のエミッタ面積、AE2 をトランジスタQ2 のエ
ミッタ面積、VT は、kをボルツマン定数、qを電子電
荷、Tを絶対温度とすれば、VT =kT/qで表され
る。
ス・エミッタ間順方向電圧、VBE2をトランジスタQ2
のベース・エミッタ間順方向電圧、AE1 はトランジス
タQ 1 のエミッタ面積、AE2 をトランジスタQ2 のエ
ミッタ面積、VT は、kをボルツマン定数、qを電子電
荷、Tを絶対温度とすれば、VT =kT/qで表され
る。
【0004】演算増幅器OP1 の入力インピーダンスが
大きい(入力電流を無視)とすると、 I2 =I3 ・・・(2) であり、抵抗R2 の電圧降下VR2は次式のようになる。 VR2=(R2 /R3 )ΔVBE =(R2 /R3 )・VT ln(R2 ・AE2 /R1 ・AE1 ) ・・・(3) 出力電圧VOUT は、 VOUT =VBE1 +(R2 /R3 )・VT ln(R2 ・AE2 /R1 ・AE1 ) =VBE1 +kVT ・・・(4) すなわち、出力電圧VOUT は、バンドギャップ基準電圧
となり、kの値は、(R 2 /R1 )、(R2 /R3 )、
(AE2 /AE1 )の比によって決定される。
大きい(入力電流を無視)とすると、 I2 =I3 ・・・(2) であり、抵抗R2 の電圧降下VR2は次式のようになる。 VR2=(R2 /R3 )ΔVBE =(R2 /R3 )・VT ln(R2 ・AE2 /R1 ・AE1 ) ・・・(3) 出力電圧VOUT は、 VOUT =VBE1 +(R2 /R3 )・VT ln(R2 ・AE2 /R1 ・AE1 ) =VBE1 +kVT ・・・(4) すなわち、出力電圧VOUT は、バンドギャップ基準電圧
となり、kの値は、(R 2 /R1 )、(R2 /R3 )、
(AE2 /AE1 )の比によって決定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のようなバンドギ
ャップ基準電圧は、例えば、図4に示すような非反転の
演算増幅器OP2 と組み合わせて、 VOUT 2 =VOUT ・(R4 +R5 )/R5 ・・・・(5) になる出力電圧として用いられる。
ャップ基準電圧は、例えば、図4に示すような非反転の
演算増幅器OP2 と組み合わせて、 VOUT 2 =VOUT ・(R4 +R5 )/R5 ・・・・(5) になる出力電圧として用いられる。
【0006】従来例のような回路構成では、演算増幅器
OP1 の正転入力と差動入力の差動入力電圧差は0Vで
はなく、オフセット電圧VO を持っている。このオフセ
ット電圧VO が、図4の非反転の演算増幅器OP2 の電
圧ゲイン倍が出力電圧VOUT 2 に現れる。この時、出力
電圧VOUT には、(R2 +R3 )/R3 ・VO の電圧が
現れる。この電圧が次段の非反転の演算増幅器OP2 の
ゲイン倍が現れ、基準電圧のバラツキの大きな要因とな
る。
OP1 の正転入力と差動入力の差動入力電圧差は0Vで
はなく、オフセット電圧VO を持っている。このオフセ
ット電圧VO が、図4の非反転の演算増幅器OP2 の電
圧ゲイン倍が出力電圧VOUT 2 に現れる。この時、出力
電圧VOUT には、(R2 +R3 )/R3 ・VO の電圧が
現れる。この電圧が次段の非反転の演算増幅器OP2 の
ゲイン倍が現れ、基準電圧のバラツキの大きな要因とな
る。
【0007】本発明は上述の点に鑑みて提供したもので
あって、演算増幅器のオフセット電圧の変動に応じた出
力電圧変動を調整できることを目的としたバンドギャッ
プ基準電圧調整回路を提供するものである。
あって、演算増幅器のオフセット電圧の変動に応じた出
力電圧変動を調整できることを目的としたバンドギャッ
プ基準電圧調整回路を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、バンドギャッ
プ基準電圧を得るための演算増幅器と、この演算増幅器
のオフセット電圧を検出する検出回路と、この検出回路
出力のオフセット電圧を電流に変換する変換回路と、こ
の変換回路出力にてゲインを設定しオフセット電圧に応
じた出力電圧を調整する調整回路を設けたものである。
プ基準電圧を得るための演算増幅器と、この演算増幅器
のオフセット電圧を検出する検出回路と、この検出回路
出力のオフセット電圧を電流に変換する変換回路と、こ
の変換回路出力にてゲインを設定しオフセット電圧に応
じた出力電圧を調整する調整回路を設けたものである。
【0009】
【作用】本発明によれば、演算増幅器のオフセット電圧
の変動に応じた出力電圧変動を調整でき、バンドギャッ
プ基準電圧からより精度の良い任意の基準電圧を容易に
実現できる。
の変動に応じた出力電圧変動を調整でき、バンドギャッ
プ基準電圧からより精度の良い任意の基準電圧を容易に
実現できる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1はブロック回路図を示し、オフセット電圧検
出回路1、電圧・電流変換回路2及び調整回路3を設け
たものである。ここで、演算増幅器OP1 の入力オフセ
ット電圧VO が生じた場合、出力電圧はVOUT +V
O (R2 /R3 )の電圧が生じる。検出回路1で演算増
幅器OP1 の入力オフセット電圧を検出し、オフセット
電圧を変換回路2により電流に変換する。変換回路2の
出力を受けた調整回路3では、VO (R2 /R3)に等
しい電圧を発生させ、このVO (R2 /R3 )に等しい
電圧を出力電圧から引くと、演算増幅器OP1 の入力オ
フセット電圧とは無関係に安定した出力電圧が得られ
る。
する。図1はブロック回路図を示し、オフセット電圧検
出回路1、電圧・電流変換回路2及び調整回路3を設け
たものである。ここで、演算増幅器OP1 の入力オフセ
ット電圧VO が生じた場合、出力電圧はVOUT +V
O (R2 /R3 )の電圧が生じる。検出回路1で演算増
幅器OP1 の入力オフセット電圧を検出し、オフセット
電圧を変換回路2により電流に変換する。変換回路2の
出力を受けた調整回路3では、VO (R2 /R3)に等
しい電圧を発生させ、このVO (R2 /R3 )に等しい
電圧を出力電圧から引くと、演算増幅器OP1 の入力オ
フセット電圧とは無関係に安定した出力電圧が得られ
る。
【0011】図2は、上記検出回路1、変換回路2及び
調整回路3の具体回路図を示している。演算増幅器OP
1 の正転入力は、NMOSトランジスタQ4 のゲートに
接続され、反転入力はNMOSトランジスタQ3 のゲー
トに接続され、また、演算増幅器OP1 の出力端は抵抗
R7 の一端に接続されている。今、演算増幅器OP1 の
正転入力と反転入力との間に反転入力端子を基準に+V
O のオフセット電圧が生じた場合、出力電圧VOUT ’は
以下のように計算できる。
調整回路3の具体回路図を示している。演算増幅器OP
1 の正転入力は、NMOSトランジスタQ4 のゲートに
接続され、反転入力はNMOSトランジスタQ3 のゲー
トに接続され、また、演算増幅器OP1 の出力端は抵抗
R7 の一端に接続されている。今、演算増幅器OP1 の
正転入力と反転入力との間に反転入力端子を基準に+V
O のオフセット電圧が生じた場合、出力電圧VOUT ’は
以下のように計算できる。
【0012】 VBEQ1+VO =I2 ・R3 +VBEQ2 ・・・・(6) I2 =(VBEQ1−VBEQ2+VO )/R3 =(ΔVBE+VO )/R3 ・・・・(7) 演算増幅器OP1 の入力電流を無視すると、I2 =I3
であるので、 VOUT ’=VBEQ2+(R2 +R3 )/R3 ×(ΔVBE+VO ) ・・(8) となる。一方、VO =0Vの時の出力電圧VOUT は、 VOUT =VBEQ2+(R2 +R3 )/R3 ×ΔVBE ・・・・(9) となり、出力電圧差は、 VOUT ’−VOUT =(R2 +R3 )/R3 ×VO ・・・・(10) となり、出力に(R2 +R3 )/R3 ×VO が現れる。
であるので、 VOUT ’=VBEQ2+(R2 +R3 )/R3 ×(ΔVBE+VO ) ・・(8) となる。一方、VO =0Vの時の出力電圧VOUT は、 VOUT =VBEQ2+(R2 +R3 )/R3 ×ΔVBE ・・・・(9) となり、出力電圧差は、 VOUT ’−VOUT =(R2 +R3 )/R3 ×VO ・・・・(10) となり、出力に(R2 +R3 )/R3 ×VO が現れる。
【0013】また、演算増幅器OP1 の正転入力と反転
入力の間に−VO のオフセット電圧が生じた場合、出力
電圧VOUT ”も同様に計算できる。 VBEQ1−VO =I2 ×R3 +VBEQ2 ・・・・(11) I2 =(VBEQ1−VBEQ2−VO )/R3 =(ΔVBE−VO )/R3 ・・・・(12) VOUT ”=VBEQ2+(R2 +R3 )/R3 ×(ΔVBE−VO )・・(13) VOUT ”−VOUT =−(R2 +R3 )/R3 ×VO ・・・・(14) となり、−(R2 +R3 )/R3 ×VO の電圧が現れ
る。
入力の間に−VO のオフセット電圧が生じた場合、出力
電圧VOUT ”も同様に計算できる。 VBEQ1−VO =I2 ×R3 +VBEQ2 ・・・・(11) I2 =(VBEQ1−VBEQ2−VO )/R3 =(ΔVBE−VO )/R3 ・・・・(12) VOUT ”=VBEQ2+(R2 +R3 )/R3 ×(ΔVBE−VO )・・(13) VOUT ”−VOUT =−(R2 +R3 )/R3 ×VO ・・・・(14) となり、−(R2 +R3 )/R3 ×VO の電圧が現れ
る。
【0014】ここで、図2において、演算増幅器OP1
の正転入力と反転入力との間に反転入力端子を基準に+
VO (V)のオフセット電圧が生じた場合、NMOSト
ランジスタQ3 ,Q4 のゲート・ソース間電圧VGSが等
しいとすれば、トランジスタQ3 ,Q4 とのゲート間に
は、オフセット電圧VO が現れる。この時、抵抗R6に
流れる電流I5 は、 I5 =VO /R6 ・・・・(15) となる。また、トランジスタQ3 ,Q4 のドレインは、
それぞれ定電流値I4 を有する定電流源に接続されてい
る。この時のトランジスタQ3 ,Q4 のドレイン電流I
6 ,I7 はそれぞれ、 I6 =I4 −I5 ・・・・(16) I7 =I4 +I5 ・・・・(17) となる。
の正転入力と反転入力との間に反転入力端子を基準に+
VO (V)のオフセット電圧が生じた場合、NMOSト
ランジスタQ3 ,Q4 のゲート・ソース間電圧VGSが等
しいとすれば、トランジスタQ3 ,Q4 とのゲート間に
は、オフセット電圧VO が現れる。この時、抵抗R6に
流れる電流I5 は、 I5 =VO /R6 ・・・・(15) となる。また、トランジスタQ3 ,Q4 のドレインは、
それぞれ定電流値I4 を有する定電流源に接続されてい
る。この時のトランジスタQ3 ,Q4 のドレイン電流I
6 ,I7 はそれぞれ、 I6 =I4 −I5 ・・・・(16) I7 =I4 +I5 ・・・・(17) となる。
【0015】トランジスタQ3 のソースは、ダイオード
接続されたPMOSトランジスタQ 5 のドレインとゲー
トに接続されている。また、トランジスタQ5 とPMO
SトランジスタQ1 0 は、ゲート同士を接続し、カレン
トミラー回路として動作する。トランジスタQ1 0 のド
レインは、定電流値I4 を有する定電流源とPMOSト
ランジスタQ1 1 のゲートとドレインに接続されてい
る。トランジスタQ1 1とQ1 2 はカレントミラーとし
て動作し、トランジスタQ1 1 のドレイン・ゲートとト
ランジスタQ1 2 のゲートと接続されている。
接続されたPMOSトランジスタQ 5 のドレインとゲー
トに接続されている。また、トランジスタQ5 とPMO
SトランジスタQ1 0 は、ゲート同士を接続し、カレン
トミラー回路として動作する。トランジスタQ1 0 のド
レインは、定電流値I4 を有する定電流源とPMOSト
ランジスタQ1 1 のゲートとドレインに接続されてい
る。トランジスタQ1 1とQ1 2 はカレントミラーとし
て動作し、トランジスタQ1 1 のドレイン・ゲートとト
ランジスタQ1 2 のゲートと接続されている。
【0016】トランジスタQ5 ,Q1 0 ,Q1 1 ,Q
1 2 のソースは、電源Vddに接続されている。トラン
ジスタQ1 2 のドレインは、ダイオード接続されている
NMOSトランジスタQ1 3 のドレイン・ゲートと接続
されている。また、NMOSトランジスタQ1 4 はカレ
ントミラーとして動作し、トランジスタQ1 3 のドレイ
ン・ゲートとトランジスタQ1 4 のゲートが接続されて
いる。
1 2 のソースは、電源Vddに接続されている。トラン
ジスタQ1 2 のドレインは、ダイオード接続されている
NMOSトランジスタQ1 3 のドレイン・ゲートと接続
されている。また、NMOSトランジスタQ1 4 はカレ
ントミラーとして動作し、トランジスタQ1 3 のドレイ
ン・ゲートとトランジスタQ1 4 のゲートが接続されて
いる。
【0017】トランジスタQ1 3 ,Q1 4 のソースは、
グランドと接続されている。トランジスタQ1 4 のドレ
インは、PMOSトランジスタQ9 のドレインと、出力
VOU T と接続されている抵抗R7 の他端と接続されてい
る。また、トランジスタQ4 のドレインは、ダイオード
接続されているPMOSトランジスタQ6 のドレイン,
ゲートに接続されている。トランジスタQ6 とPMOS
トランジスタQ7 はカレントミラー回路として動作し、
トランジスタQ6 のゲート,ドレインとトランジスタQ
7 のゲートが接続されている。
グランドと接続されている。トランジスタQ1 4 のドレ
インは、PMOSトランジスタQ9 のドレインと、出力
VOU T と接続されている抵抗R7 の他端と接続されてい
る。また、トランジスタQ4 のドレインは、ダイオード
接続されているPMOSトランジスタQ6 のドレイン,
ゲートに接続されている。トランジスタQ6 とPMOS
トランジスタQ7 はカレントミラー回路として動作し、
トランジスタQ6 のゲート,ドレインとトランジスタQ
7 のゲートが接続されている。
【0018】トランジスタQ6 ,Q7 のソースは、電源
に接続され、トランジスタQ7 のドレインは、定電流値
I4 を有する定電流源とPMOSトランジスタQ8 のゲ
ート,ドレインに接続されている。トランジスタQ8 と
PMOSトランジスタQ9 は、カレントミラーとして動
作し、トランジスタQ8 のゲート,ドレインとトランジ
スタQ9 のゲートが接続されている。トランジスタQ9
のドレインは、トランジスタQ1 4 のドレインと出力V
OUT と接続されている抵抗R7 の他端に接続されてい
る。トランジスタQ8,Q9 のソースはそれぞれ電源V
ddに接続されている。
に接続され、トランジスタQ7 のドレインは、定電流値
I4 を有する定電流源とPMOSトランジスタQ8 のゲ
ート,ドレインに接続されている。トランジスタQ8 と
PMOSトランジスタQ9 は、カレントミラーとして動
作し、トランジスタQ8 のゲート,ドレインとトランジ
スタQ9 のゲートが接続されている。トランジスタQ9
のドレインは、トランジスタQ1 4 のドレインと出力V
OUT と接続されている抵抗R7 の他端に接続されてい
る。トランジスタQ8,Q9 のソースはそれぞれ電源V
ddに接続されている。
【0019】故に、トランジスタQ1 1 のドレイン電流
IDQ11は、 I8 =I4 −I6 =I4 −(I4 −I5 )=I5 ・・・・(18) となり、トランジスタQ1 1 ,Q1 2 及びQ1 3 ,Q
1 4 はそれぞれカレントミラーとして動作し、トランジ
スタQ1 4 のドレイン電流は、トランジスタQ1 1のド
レイン電流と等しいI5 となる。
IDQ11は、 I8 =I4 −I6 =I4 −(I4 −I5 )=I5 ・・・・(18) となり、トランジスタQ1 1 ,Q1 2 及びQ1 3 ,Q
1 4 はそれぞれカレントミラーとして動作し、トランジ
スタQ1 4 のドレイン電流は、トランジスタQ1 1のド
レイン電流と等しいI5 となる。
【0020】また、I7 >I4 であるので、I9 =0A
となり、トランジスタQ8 ,Q9 はカットオフ状態とな
る。従って、抵抗R7 には、出力VOUT からI8 =I5
となる電流が流れ込む。この時の抵抗R7 の電圧降下
は、 I5 ×R7 =VO /R6 ×R7 ・・・・(19) となり、この時の出力電圧VOUT ’よりトランジスタQ
1 4 のドレイン電圧が決まる。故に、(8),(19)
式より、 VQ14D=VBEQ2+(R2 +R3 )/R3 ×(ΔVBE+VO )−VO /R6 ×R 7 ・・・・・(20) で表される。
となり、トランジスタQ8 ,Q9 はカットオフ状態とな
る。従って、抵抗R7 には、出力VOUT からI8 =I5
となる電流が流れ込む。この時の抵抗R7 の電圧降下
は、 I5 ×R7 =VO /R6 ×R7 ・・・・(19) となり、この時の出力電圧VOUT ’よりトランジスタQ
1 4 のドレイン電圧が決まる。故に、(8),(19)
式より、 VQ14D=VBEQ2+(R2 +R3 )/R3 ×(ΔVBE+VO )−VO /R6 ×R 7 ・・・・・(20) で表される。
【0021】上記(18)式がVOUT と等しければ、オ
フセット電圧VO に関係なく出力電圧が一定になる。故
に、(9)式=(20)式より、 VBEQ2+(R2 +R3 )/R3 ×ΔVBE =VBEQ2+(R2 +R3 )/R3 ×(ΔVBE+VO )−VO /R6 ×R7 故に、(R2 +R3 )/R3 =R7 /R6 ・・・・(21) を等しくするような抵抗値R6 ,R7 を決めれば良い。
フセット電圧VO に関係なく出力電圧が一定になる。故
に、(9)式=(20)式より、 VBEQ2+(R2 +R3 )/R3 ×ΔVBE =VBEQ2+(R2 +R3 )/R3 ×(ΔVBE+VO )−VO /R6 ×R7 故に、(R2 +R3 )/R3 =R7 /R6 ・・・・(21) を等しくするような抵抗値R6 ,R7 を決めれば良い。
【0022】また、正転入力と反転入力との間に反転入
力端子を基準に−VO (V)のオフセット電圧が生じた
場合も同様に計算できる。 I5 =−VO /R6 ・・・・(22) I6 =I4 +I5 ・・・・(23) I7 =I4 −I5 ・・・・(24) I9 =I4 −I7 =I4 −(I4 −I5 )=I5 ・・・・(25) となり、この時、トランジスタQ1 1 ,Q1 2 、
Q1 3 ,Q1 4 はカットオフとなっており、トランジス
タQ9 のドレイン電流I9 =I5 が抵抗R7 を通して出
力VOUT へ流出する。
力端子を基準に−VO (V)のオフセット電圧が生じた
場合も同様に計算できる。 I5 =−VO /R6 ・・・・(22) I6 =I4 +I5 ・・・・(23) I7 =I4 −I5 ・・・・(24) I9 =I4 −I7 =I4 −(I4 −I5 )=I5 ・・・・(25) となり、この時、トランジスタQ1 1 ,Q1 2 、
Q1 3 ,Q1 4 はカットオフとなっており、トランジス
タQ9 のドレイン電流I9 =I5 が抵抗R7 を通して出
力VOUT へ流出する。
【0023】この時、抵抗R7 の電圧降下は、 I5 ×R7 =−VO /R6 ×R7 ・・・・(26) となり、出力電圧差VOUT ”−VOUT より、(14)式
=(25)式であれば良い。(14)式より、 −(R2 +R3 )/R3 ×VO =−VO /R6 ×R7 故に、(R2 +R3 )/R3 =R7 /R6 ・・・・(27) を等しくするような抵抗値R6 ,R7 を決めれば良い。
=(25)式であれば良い。(14)式より、 −(R2 +R3 )/R3 ×VO =−VO /R6 ×R7 故に、(R2 +R3 )/R3 =R7 /R6 ・・・・(27) を等しくするような抵抗値R6 ,R7 を決めれば良い。
【0024】また、抵抗R1 ,R2 ,R3 ,R4 ,R5
は同一半導体素子等で作られ、温度特性、バラツキの揃
った素子とすれば、(10),(14),(20),
(25)式のバラツキもなくなり、より安定なバンドギ
ャップ基準電圧が得られる。このように、演算増幅器O
P1 のオフセット電圧の変動に応じた出力電圧変動を調
整でき、バンドギャップ基準電圧からより精度の良い任
意の基準電圧VOUT 2 (図4に示す出力電圧)が容易に
実現できるものである。
は同一半導体素子等で作られ、温度特性、バラツキの揃
った素子とすれば、(10),(14),(20),
(25)式のバラツキもなくなり、より安定なバンドギ
ャップ基準電圧が得られる。このように、演算増幅器O
P1 のオフセット電圧の変動に応じた出力電圧変動を調
整でき、バンドギャップ基準電圧からより精度の良い任
意の基準電圧VOUT 2 (図4に示す出力電圧)が容易に
実現できるものである。
【0025】
【発明の効果】本発明は上述のように、バンドギャップ
基準電圧を得るための演算増幅器と、この演算増幅器の
オフセット電圧を検出する検出回路と、この検出回路出
力のオフセット電圧を電流に変換する変換回路と、この
変換回路出力にてゲインを設定しオフセット電圧に応じ
た出力電圧を調整する調整回路を設けたものであるか
ら、演算増幅器のオフセット電圧の変動に応じた出力電
圧変動を調整でき、バンドギャップ基準電圧からより精
度の良い任意の基準電圧を容易に実現できる効果を奏す
るものである。
基準電圧を得るための演算増幅器と、この演算増幅器の
オフセット電圧を検出する検出回路と、この検出回路出
力のオフセット電圧を電流に変換する変換回路と、この
変換回路出力にてゲインを設定しオフセット電圧に応じ
た出力電圧を調整する調整回路を設けたものであるか
ら、演算増幅器のオフセット電圧の変動に応じた出力電
圧変動を調整でき、バンドギャップ基準電圧からより精
度の良い任意の基準電圧を容易に実現できる効果を奏す
るものである。
【図1】本発明の実施例のブロック回路図である。
【図2】同上の要部具体回路図である。
【図3】従来のバンドギャップ基準電圧の回路図であ
る。
る。
【図4】従来のバンドギャップ基準電圧から任意の出力
電圧を得るための回路図である。
電圧を得るための回路図である。
1 検出回路 2 変換回路 3 調整回路 OP1 演算増幅器
Claims (1)
- 【請求項1】 バンドギャップ基準電圧を得るための演
算増幅器と、この演算増幅器のオフセット電圧を検出す
る検出回路と、この検出回路出力のオフセット電圧を電
流に変換する変換回路と、この変換回路出力にてゲイン
を設定しオフセット電圧に応じた出力電圧を調整する調
整回路を設けたことを特徴とするバンドギャップ基準電
圧調整回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4215937A JPH0659751A (ja) | 1992-08-13 | 1992-08-13 | バンドギャップ基準電圧調整回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4215937A JPH0659751A (ja) | 1992-08-13 | 1992-08-13 | バンドギャップ基準電圧調整回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0659751A true JPH0659751A (ja) | 1994-03-04 |
Family
ID=16680732
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4215937A Withdrawn JPH0659751A (ja) | 1992-08-13 | 1992-08-13 | バンドギャップ基準電圧調整回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0659751A (ja) |
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