JPH0659589A - 複写機の転写制御装置 - Google Patents
複写機の転写制御装置Info
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- JPH0659589A JPH0659589A JP4214971A JP21497192A JPH0659589A JP H0659589 A JPH0659589 A JP H0659589A JP 4214971 A JP4214971 A JP 4214971A JP 21497192 A JP21497192 A JP 21497192A JP H0659589 A JPH0659589 A JP H0659589A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transfer
- corotron
- drum
- color
- wire
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Landscapes
- Color Electrophotography (AREA)
- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 カラーバランスの良いフルカラー複写の達
成。 【構成】 感光体ドラム20に対向する転写ドラム60
は、転写材5を担持する。転写コロトロン70は、コロ
トロンワイヤー702とシールド700を有し、流入電
流一定型転写電源704は、転写ドラム60上に流れる
電流が一定になるようにコロトロンワイヤー702に給
電する。制御装置706は、各色の転写電圧にリミッタ
を設定して電源704を制御する。OHPフィルムの転
写の際には、黒色のみに低い電圧のリミッタを設定し、
残りの色の転写電圧差を確保する。
成。 【構成】 感光体ドラム20に対向する転写ドラム60
は、転写材5を担持する。転写コロトロン70は、コロ
トロンワイヤー702とシールド700を有し、流入電
流一定型転写電源704は、転写ドラム60上に流れる
電流が一定になるようにコロトロンワイヤー702に給
電する。制御装置706は、各色の転写電圧にリミッタ
を設定して電源704を制御する。OHPフィルムの転
写の際には、黒色のみに低い電圧のリミッタを設定し、
残りの色の転写電圧差を確保する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フルカラー複写機等の
電子写真複写機において、転写電圧を適正に制御して良
好な画像を形成する。
電子写真複写機において、転写電圧を適正に制御して良
好な画像を形成する。
【0002】
【従来の技術】例えば、フルカラー複写機等の電子写真
複写機においては、感光体ドラムに形成された単色トナ
ー像を転写ドラム上に担持された転写材に順次重ね、転
写することによりフルカラーの記録画像を得ている。こ
の、フルカラー転写を行なう場合、1色目の転写電圧に
対し、2〜4色目は同じか、高く設定することが知ら
れ、例えば特開昭62−90674号公報に開示されて
いる。これは、前色に対し、色を重ねることにより、転
写材(普通紙,OHPフィルム)にトナーを静電気的に
推持する為に必要な事である。これに対し、流入電流一
定型電源を転写に使用した場合には、設定された電流を
流す為に、1色目より2、3、4色目と順に電圧が高く
なる。この電圧に対し、コロトロンのリーク発生の防止
が必要となり、上限値(リミッタ)を設定している。
複写機においては、感光体ドラムに形成された単色トナ
ー像を転写ドラム上に担持された転写材に順次重ね、転
写することによりフルカラーの記録画像を得ている。こ
の、フルカラー転写を行なう場合、1色目の転写電圧に
対し、2〜4色目は同じか、高く設定することが知ら
れ、例えば特開昭62−90674号公報に開示されて
いる。これは、前色に対し、色を重ねることにより、転
写材(普通紙,OHPフィルム)にトナーを静電気的に
推持する為に必要な事である。これに対し、流入電流一
定型電源を転写に使用した場合には、設定された電流を
流す為に、1色目より2、3、4色目と順に電圧が高く
なる。この電圧に対し、コロトロンのリーク発生の防止
が必要となり、上限値(リミッタ)を設定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ジャム
の発生の直後の転写や誘電率が普通紙と異なるOHPフ
ィルム等の樹脂材に転写を行なう場合には、各色毎の電
圧の上昇が大きい為に4色目(最終色)の転写の際に電
圧が設定値を超えてしまいリミッタが作動する場合があ
る。図4は、この状態を示したもので、4色目の転写の
際に、転写コロトロンの放電ワイヤーに一定電流を供給
しようとすると、電圧が高くなりすぎ、リーク発生を防
止する為のリミッタが作動したことを示す。リミッタが
作動し、必要な転写エネルギーが供給されないと、最終
色の転写効率が低下し、カラーバランスがくずれるとい
う不具合が発生する。本発明は上述した不具合を解消す
る複写機の転写制御装置を提供するものである。
の発生の直後の転写や誘電率が普通紙と異なるOHPフ
ィルム等の樹脂材に転写を行なう場合には、各色毎の電
圧の上昇が大きい為に4色目(最終色)の転写の際に電
圧が設定値を超えてしまいリミッタが作動する場合があ
る。図4は、この状態を示したもので、4色目の転写の
際に、転写コロトロンの放電ワイヤーに一定電流を供給
しようとすると、電圧が高くなりすぎ、リーク発生を防
止する為のリミッタが作動したことを示す。リミッタが
作動し、必要な転写エネルギーが供給されないと、最終
色の転写効率が低下し、カラーバランスがくずれるとい
う不具合が発生する。本発明は上述した不具合を解消す
る複写機の転写制御装置を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の転写制御装置
は、基本的な手段として、転写ドラムの内側に配設され
て転写材に各色のトナー像を多重に転写する転写コロト
ロンは、コロナを放電するコロトロンワイヤーと、コロ
トロンワイヤーをシールドするコロトロンシールドと、
転写ドラムに一定の電流が流れるようにコロトロンワイ
ヤーに給電する流入電流一定型転写電源と、各転写毎に
コロトロンワイヤーの給電電圧の最高値を規制するリミ
ッタを設定する制御装置を備える。
は、基本的な手段として、転写ドラムの内側に配設され
て転写材に各色のトナー像を多重に転写する転写コロト
ロンは、コロナを放電するコロトロンワイヤーと、コロ
トロンワイヤーをシールドするコロトロンシールドと、
転写ドラムに一定の電流が流れるようにコロトロンワイ
ヤーに給電する流入電流一定型転写電源と、各転写毎に
コロトロンワイヤーの給電電圧の最高値を規制するリミ
ッタを設定する制御装置を備える。
【0005】
【作用】各転写毎の転写電圧の最高値はリミッタで規制
されるので、リミッタが作動する状態であっても、各転
写毎の電圧の差は確保され、カラーバランスのくずれの
発生を防止することができる。
されるので、リミッタが作動する状態であっても、各転
写毎の電圧の差は確保され、カラーバランスのくずれの
発生を防止することができる。
【0006】
【実施例】図5は本発明を実施するフルカラー複写機の
概要を示す説明図である。全体を符号1で示すフルカラ
ー複写機は、複写機の原稿台上の原稿を光学的に読みと
り、色成分に分解してレーザー書き込み装置10へ送る
画像処理手段(図示せず)を備える。レーザー書き込み
装置10は、レーザー光源、ポリゴンミラー、レンズ等
を備え、画情報を感光体ドラム20に露光する。感光体
ドラム20に対向して配設される帯電器(コロトロン)
22は、予め感光体ドラム20を一様に帯電させるの
で、例えば供給された画情報がイエロー成分に関するも
のであれば、感光体ドラム20はイエローに対応しない
領域が露光され、静電潜像はカラー画像のイエローに対
応したものとなる。感光体ドラム20に対応して配設さ
れるロータリー現像ユニット40は、旋回装置42によ
り互いに90度の間隔で支持されるイエロー現像器45
y、マゼンダ現像器45m、シアン現像器45c、ブラ
ック現像器45kを備える。
概要を示す説明図である。全体を符号1で示すフルカラ
ー複写機は、複写機の原稿台上の原稿を光学的に読みと
り、色成分に分解してレーザー書き込み装置10へ送る
画像処理手段(図示せず)を備える。レーザー書き込み
装置10は、レーザー光源、ポリゴンミラー、レンズ等
を備え、画情報を感光体ドラム20に露光する。感光体
ドラム20に対向して配設される帯電器(コロトロン)
22は、予め感光体ドラム20を一様に帯電させるの
で、例えば供給された画情報がイエロー成分に関するも
のであれば、感光体ドラム20はイエローに対応しない
領域が露光され、静電潜像はカラー画像のイエローに対
応したものとなる。感光体ドラム20に対応して配設さ
れるロータリー現像ユニット40は、旋回装置42によ
り互いに90度の間隔で支持されるイエロー現像器45
y、マゼンダ現像器45m、シアン現像器45c、ブラ
ック現像器45kを備える。
【0007】この現像ユニット45は感光体ドラム20
に形成された静電潜像の色成分に対応する現像器が感光
体ドラム20に対向する現像位置にセットされるように
回転駆動され、セットされた現像器によってトナー像が
形成される。従って、ここではイエロー現像器45yが
現像位置にセットされてイエロートナー像が感光体ドラ
ム20上に形成される。一方、転写材5は、矢印A方向
へ供給され、レジロール63、レジピンチロール62、
吸着用対向ロール(デフレクタロール)64を介して転
写ドラム60へ送られる。転写ドラム60は、誘電体シ
ートを円筒上に形成したもので、転写ドラム60の内側
及び外側には複数の帯電器(コロトロン)が配設され
る。デフレクタロール64に対向して転写ドラム60の
内側に配設される吸着コロトロン66は、その放電に伴
い生じた静電誘引力により、転写ドラム60の誘電体シ
ート上の所定の位置に転写材5を吸着させる。
に形成された静電潜像の色成分に対応する現像器が感光
体ドラム20に対向する現像位置にセットされるように
回転駆動され、セットされた現像器によってトナー像が
形成される。従って、ここではイエロー現像器45yが
現像位置にセットされてイエロートナー像が感光体ドラ
ム20上に形成される。一方、転写材5は、矢印A方向
へ供給され、レジロール63、レジピンチロール62、
吸着用対向ロール(デフレクタロール)64を介して転
写ドラム60へ送られる。転写ドラム60は、誘電体シ
ートを円筒上に形成したもので、転写ドラム60の内側
及び外側には複数の帯電器(コロトロン)が配設され
る。デフレクタロール64に対向して転写ドラム60の
内側に配設される吸着コロトロン66は、その放電に伴
い生じた静電誘引力により、転写ドラム60の誘電体シ
ート上の所定の位置に転写材5を吸着させる。
【0008】このようにして転写ドラム60に保持され
た転写材5は上記感光体ドラム20との対向位置すなわ
ち転写装置部へと送りこまれ、転写コロトロン70の放
電に伴って感光体ドラム20からイエロートナー像が転
写される。次に、上記感光体ドラム20は、転写材5に
転写されなかった残留トナーをクリーニング装置24で
除去された後に再度帯電器22で一様に帯電され、イエ
ローのトナー像と同様の工程を経てマゼンタのトナー像
が感光体ドラム20上に形成される。このとき、転写ド
ラム60は、イエロートナー像の転写がなされた転写材
5を保持したまま回動を続けており、再度転写部に送り
こまれた転写材5にはイエロートナー像に重ねてマゼン
タトナー像が転写される。
た転写材5は上記感光体ドラム20との対向位置すなわ
ち転写装置部へと送りこまれ、転写コロトロン70の放
電に伴って感光体ドラム20からイエロートナー像が転
写される。次に、上記感光体ドラム20は、転写材5に
転写されなかった残留トナーをクリーニング装置24で
除去された後に再度帯電器22で一様に帯電され、イエ
ローのトナー像と同様の工程を経てマゼンタのトナー像
が感光体ドラム20上に形成される。このとき、転写ド
ラム60は、イエロートナー像の転写がなされた転写材
5を保持したまま回動を続けており、再度転写部に送り
こまれた転写材5にはイエロートナー像に重ねてマゼン
タトナー像が転写される。
【0009】そして、同様の工程をシアン、ブラックに
ついて繰り返すことで、転写材5上には上記4色のトナ
ー像が多重転写されたカラー画像が完成する。ブラック
トナー像の転写が終了した転写材5は剥離コロトロン7
2によって転写ドラム60との間に作用していた静電誘
引力を消去され、剥離爪74と剥離爪74に連動する内
押しロール76によって転写ドラム60から解放され
る。転写材5が剥離された転写ドラム60は、除電コロ
トロン80によって誘電体シートの除電が行なわれ、且
つ、ブラシクリーナ82によって紙粉等の清掃が行なわ
れて次の記録シートの吸着が準備される。また、解放さ
れた転写材5は定着器90でトナー像の定着が施され、
排出ローラ92、94によって排出トレイ95上に排出
される。これでカラー画像を形成する一連の記録動作が
終了する。
ついて繰り返すことで、転写材5上には上記4色のトナ
ー像が多重転写されたカラー画像が完成する。ブラック
トナー像の転写が終了した転写材5は剥離コロトロン7
2によって転写ドラム60との間に作用していた静電誘
引力を消去され、剥離爪74と剥離爪74に連動する内
押しロール76によって転写ドラム60から解放され
る。転写材5が剥離された転写ドラム60は、除電コロ
トロン80によって誘電体シートの除電が行なわれ、且
つ、ブラシクリーナ82によって紙粉等の清掃が行なわ
れて次の記録シートの吸着が準備される。また、解放さ
れた転写材5は定着器90でトナー像の定着が施され、
排出ローラ92、94によって排出トレイ95上に排出
される。これでカラー画像を形成する一連の記録動作が
終了する。
【0010】図1は本発明の転写装置を示すもので、感
光体ドラム20に対向する転写ドラム60の内側には、
全体を符号70で示す転写コロトロンが配設される。転
写コロトロン70は、シールド700内にコロトロンワ
イヤー702を配設してあり、コロトロンワイヤー70
2はライン703を介して電源装置704に接続されて
いる。電源装置704は制御装置706により制御され
る。転写コロトロン70に対向して配設される裏押し上
げ装置71は、支点712により回動自在に支持される
押し上げ部材710を有する。押し上げ部材710はス
プリング714の作用により転写ドラム60の誘電体シ
ートを裏側から押し上げて、転写材5を感光体ドラム2
0に確実に押圧するとともに、コロナ電荷が飛散する領
域を区画する。
光体ドラム20に対向する転写ドラム60の内側には、
全体を符号70で示す転写コロトロンが配設される。転
写コロトロン70は、シールド700内にコロトロンワ
イヤー702を配設してあり、コロトロンワイヤー70
2はライン703を介して電源装置704に接続されて
いる。電源装置704は制御装置706により制御され
る。転写コロトロン70に対向して配設される裏押し上
げ装置71は、支点712により回動自在に支持される
押し上げ部材710を有する。押し上げ部材710はス
プリング714の作用により転写ドラム60の誘電体シ
ートを裏側から押し上げて、転写材5を感光体ドラム2
0に確実に押圧するとともに、コロナ電荷が飛散する領
域を区画する。
【0011】電源装置704からライン703を介して
コロトロンワイヤー702に供給される電流をItとす
ると、コロトロンワイヤー702から放電されるコロナ
電荷は、転写ドラム60側へ付勢されるが、大部分のコ
ロナ電荷はシールド700に逃げる。このシールド70
0に流れる電流をIsとすると、転写ドラム60側へ送
られる転写電流Idは、 Id=It−Is となる。電源装置704は、この転写電流Idが常に一
定となるように電力を供給する流入電流一定型の電源装
置が使用される。フルカラー複写の際には、例えば4つ
の異なるカラーを同一の転写材上に転写する。転写材上
には前回の転写の際に使用されたコロナ電荷が残溜して
いるために、今回の転写で同量の転写電流Idを得て、
トナーを静電的に維持するためには、電圧を上げる必要
がある。
コロトロンワイヤー702に供給される電流をItとす
ると、コロトロンワイヤー702から放電されるコロナ
電荷は、転写ドラム60側へ付勢されるが、大部分のコ
ロナ電荷はシールド700に逃げる。このシールド70
0に流れる電流をIsとすると、転写ドラム60側へ送
られる転写電流Idは、 Id=It−Is となる。電源装置704は、この転写電流Idが常に一
定となるように電力を供給する流入電流一定型の電源装
置が使用される。フルカラー複写の際には、例えば4つ
の異なるカラーを同一の転写材上に転写する。転写材上
には前回の転写の際に使用されたコロナ電荷が残溜して
いるために、今回の転写で同量の転写電流Idを得て、
トナーを静電的に維持するためには、電圧を上げる必要
がある。
【0012】本発明の制御装置にあっては、各色の転写
電圧ごとに電圧値の最高値を規制するリミッタを設けた
ものである。図2は、本発明の制御装置を用いた電圧の
グラフを示し、各色ごとに電圧の最高値を規制するリミ
ッタが設けられた状態を示す。本発明によれば、例え
ば、2色目以後のトナー転写において、転写電圧が常に
リミッタにより制御されたとしても、各色トナーの転写
電圧は所定の差を持つために、カラーバランスのくずれ
の発生は防止され、カラーの品質は保たれる。図4は本
発明による効果を得る前のグラフを示す。たて軸に転写
流入電流、電圧を、横軸に時間をとったもので、各色ご
との転写流入電流と電圧が計測された。1色目、2色
目、3色目の転写ではリミッタが作動せず、ほぼ一定の
電流が供給されたが、4色目の転写ではリミッタが作動
して電圧値がフラットな波形となった。その時の電流波
形は図に示すような波形となり、所定の電流値が得られ
なかった。したがって、この転写にあっては4色目のト
ナーの転写が不完全となり、カラーバランスのくずれの
発生原因となる。
電圧ごとに電圧値の最高値を規制するリミッタを設けた
ものである。図2は、本発明の制御装置を用いた電圧の
グラフを示し、各色ごとに電圧の最高値を規制するリミ
ッタが設けられた状態を示す。本発明によれば、例え
ば、2色目以後のトナー転写において、転写電圧が常に
リミッタにより制御されたとしても、各色トナーの転写
電圧は所定の差を持つために、カラーバランスのくずれ
の発生は防止され、カラーの品質は保たれる。図4は本
発明による効果を得る前のグラフを示す。たて軸に転写
流入電流、電圧を、横軸に時間をとったもので、各色ご
との転写流入電流と電圧が計測された。1色目、2色
目、3色目の転写ではリミッタが作動せず、ほぼ一定の
電流が供給されたが、4色目の転写ではリミッタが作動
して電圧値がフラットな波形となった。その時の電流波
形は図に示すような波形となり、所定の電流値が得られ
なかった。したがって、この転写にあっては4色目のト
ナーの転写が不完全となり、カラーバランスのくずれの
発生原因となる。
【0013】本発明の制御装置は、2色目以後の転写電
圧のピーク値が全てリミッタにより規制されるが、各色
の電圧差は確保されるので、カラーバランスのくずれ等
は防止される。次に、OHPフィルムは普通紙と異な
り、透過性が画質として重要な要素となるがブラックK
の転写効率が低下しても、透過後の濃度は大きく変化せ
ず、またカラーバランスのずれ等も発生しない。そこ
で、本発明はこの特性を利用してブラックの転写のみ、
リミッタを作動させるものである。フルカラー複写機に
あっては、転写材が普通紙の場合とOHPフィルム(樹
脂フィルム)の場合の転写モードが用意されており、複
写の際にモードを選択する。OHPフィルムモードが選
択されると、ブラックKのみの電圧をリミッタにより低
く設定する。
圧のピーク値が全てリミッタにより規制されるが、各色
の電圧差は確保されるので、カラーバランスのくずれ等
は防止される。次に、OHPフィルムは普通紙と異な
り、透過性が画質として重要な要素となるがブラックK
の転写効率が低下しても、透過後の濃度は大きく変化せ
ず、またカラーバランスのずれ等も発生しない。そこ
で、本発明はこの特性を利用してブラックの転写のみ、
リミッタを作動させるものである。フルカラー複写機に
あっては、転写材が普通紙の場合とOHPフィルム(樹
脂フィルム)の場合の転写モードが用意されており、複
写の際にモードを選択する。OHPフィルムモードが選
択されると、ブラックKのみの電圧をリミッタにより低
く設定する。
【0014】図3は、ブラックK、イエローY、マゼン
ダM、シアンCの順にカラー現像を行なう方式での転写
印加電圧が示されている。この場合にはブラックKが1
色目となるので、Kの転写電圧がリミッタにより所要電
圧より低く規制される。このリミッタの設定によりブラ
ックの複写効率は低下する。しかしOHPフィルムの透
過後の濃度は大きな変化を受けず、不都合は生じない。
2色目以後の転写電圧に余裕が生じ、良質なフルカラー
複写が達成できる。なお、図3においては、ブラックK
を第1色目とした場合を示したが、ブラックKの色順は
自由に変更することができる。この場合でも、ブラック
Kの転写電圧をリミッタにより低く設定して、転写効率
は犠牲にするが残りの3色の転写電圧差を確保して、転
写効率を保ち、良好なフルカラー複写を達成する。
ダM、シアンCの順にカラー現像を行なう方式での転写
印加電圧が示されている。この場合にはブラックKが1
色目となるので、Kの転写電圧がリミッタにより所要電
圧より低く規制される。このリミッタの設定によりブラ
ックの複写効率は低下する。しかしOHPフィルムの透
過後の濃度は大きな変化を受けず、不都合は生じない。
2色目以後の転写電圧に余裕が生じ、良質なフルカラー
複写が達成できる。なお、図3においては、ブラックK
を第1色目とした場合を示したが、ブラックKの色順は
自由に変更することができる。この場合でも、ブラック
Kの転写電圧をリミッタにより低く設定して、転写効率
は犠牲にするが残りの3色の転写電圧差を確保して、転
写効率を保ち、良好なフルカラー複写を達成する。
【0015】
【発明の効果】本発明は以上のように、転写ドラム上に
一定量の電流を供給する転写コロトロンを備えた複写機
にあって、各色の転写ごとに転写電圧の最高値を規制す
るリミッタを設定する制御装置を備えたものである。フ
ルカラー複写にあっては、4色のトナー像を多重に転写
してフルカラーを得る。各色の転写毎に転写電圧を段階
的に高くすることでカラーバランスのくずれのない複写
を達成することができる。本制御装置にあっては、各転
写毎のピーク電圧をリミッタにより制御する。したがっ
て、転写電圧がリミッタにより規制された場合でも、各
色毎の転写電圧の差は確保でき、色ムラの発生を防止
し、良質のフルカラー複写を得ることができる。また、
OHPフィルムの場合には、各転写毎の電圧差は普通紙
に比べて大きくなる。OHPフィルムは透過光を利用す
るが、黒色は転写効率が低下しても透過後の濃度の変化
は少くカラーバランスもくずれない。この特性に着目し
て黒色の転写電圧をリミッタにより低く設定し、残りの
色の転写電圧の差を確保することで、良質なフルカラー
複写を実現する。
一定量の電流を供給する転写コロトロンを備えた複写機
にあって、各色の転写ごとに転写電圧の最高値を規制す
るリミッタを設定する制御装置を備えたものである。フ
ルカラー複写にあっては、4色のトナー像を多重に転写
してフルカラーを得る。各色の転写毎に転写電圧を段階
的に高くすることでカラーバランスのくずれのない複写
を達成することができる。本制御装置にあっては、各転
写毎のピーク電圧をリミッタにより制御する。したがっ
て、転写電圧がリミッタにより規制された場合でも、各
色毎の転写電圧の差は確保でき、色ムラの発生を防止
し、良質のフルカラー複写を得ることができる。また、
OHPフィルムの場合には、各転写毎の電圧差は普通紙
に比べて大きくなる。OHPフィルムは透過光を利用す
るが、黒色は転写効率が低下しても透過後の濃度の変化
は少くカラーバランスもくずれない。この特性に着目し
て黒色の転写電圧をリミッタにより低く設定し、残りの
色の転写電圧の差を確保することで、良質なフルカラー
複写を実現する。
【図1】 本発明の転写装置の説明図。
【図2】 本発明による転写電圧のリミッタ設定を示す
説明図。
説明図。
【図3】 黒色の転写電圧のみにリミッタを設定する場
合を示す説明図。
合を示す説明図。
【図4】 従来のリミッタを示す説明図。
【図5】 本発明を実施するフルカラー複写機の概要を
示す説明図。
示す説明図。
5 転写材、20 感光体ドラム、60 転写ドラム、
70 転写コロトロン、71 裏押し上げ装置、700
コロトロンシールド、702 コロトロンワイヤー、
704 流入電流一定型転写電源、706 制御装置。
70 転写コロトロン、71 裏押し上げ装置、700
コロトロンシールド、702 コロトロンワイヤー、
704 流入電流一定型転写電源、706 制御装置。
Claims (2)
- 【請求項1】 原稿を走査する光学装置と、光学装置か
ら送られる光ビームにより露光されて静電潜像を形成す
る感光体ドラムと、感光体ドラムに対向して配設されて
感光体ドラムにトナーを供給する現像ユニットと、感光
体ドラムに対向して配設されて担持した転写材に感光体
ドラムのトナー像を転写する転写ドラムを備えた複写機
において、 転写ドラムの内側に配設されて転写材に各色のトナー像
を多重に転写する転写コロトロンは、コロナを放電する
コロトロンワイヤーと、コロトロンワイヤーをシールド
するコロトロンシールドと、転写ドラムに一定の電流が
流れるようにコロトロンワイヤーに給電する流入電流一
定型転写電源と、各転写毎にコロトロンワイヤーの給電
電圧の最高値を規制するリミッタを設定する制御装置と
を備えた複写機の転写制御装置。 - 【請求項2】 原稿を走査する光学装置と、光学装置か
ら送られる光ビームにより露光されて静電潜像を形成す
る感光体ドラムと、感光体ドラムに対向して配設されて
感光体ドラムにトナーを供給する現像ユニットと、感光
体ドラムに対向して配設されて担持した転写材に感光体
ドラムのトナー像を転写する転写ドラムを備えた複写機
において、 転写ドラムの内側に配設されて転写材に各色のトナー像
を多重に転写する転写コロトロンは、コロナを放電する
コロトロンワイヤーと、コロトロンワイヤーをシールド
するコロトロンシールドと、転写ドラムに一定の電流が
流れるようにコロトロンワイヤーに給電する流入電流一
定型転写電源と、転写材としてOHPフィルム等の樹脂
フィルムが選択されたときに、少なくとも黒色の転写工
程の際にコロトロンワイヤーの給電電圧の最高値を規制
するリミッタを設定する制御装置とを備えた複写機の転
写制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4214971A JPH0659589A (ja) | 1992-08-12 | 1992-08-12 | 複写機の転写制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4214971A JPH0659589A (ja) | 1992-08-12 | 1992-08-12 | 複写機の転写制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0659589A true JPH0659589A (ja) | 1994-03-04 |
Family
ID=16664591
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4214971A Pending JPH0659589A (ja) | 1992-08-12 | 1992-08-12 | 複写機の転写制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0659589A (ja) |
-
1992
- 1992-08-12 JP JP4214971A patent/JPH0659589A/ja active Pending
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