JPH065952U - 光輝模様シート - Google Patents
光輝模様シートInfo
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- JPH065952U JPH065952U JP5137592U JP5137592U JPH065952U JP H065952 U JPH065952 U JP H065952U JP 5137592 U JP5137592 U JP 5137592U JP 5137592 U JP5137592 U JP 5137592U JP H065952 U JPH065952 U JP H065952U
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- film
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 オーロラ調、レインボー調の変幻性のある光
輝を放つ光輝性フイルムと金銀等の金属性光沢を有する
金属光沢シートとを組み合せることにより金属性光輝
を、オーロラ調、レインボー調に変幻させて宝石の様な
光輝を放つ光輝模様シートを得ること。 【構成】 有孔シートと光輝性フイルムを貼り合せて有
孔部に光輝性フイルムの垂みを生じさせてめり込ませ、
その上から金属光沢シートを貼り合せることにより有孔
部において光輝性フイルムと金属光沢シートとは接着せ
ず空気を抱き込み有孔部から浮き出る。その結果、金属
性光沢は空気層を介して光輝性フイルムを透過し、有孔
部は宝石状光輝を呈する。
輝を放つ光輝性フイルムと金銀等の金属性光沢を有する
金属光沢シートとを組み合せることにより金属性光輝
を、オーロラ調、レインボー調に変幻させて宝石の様な
光輝を放つ光輝模様シートを得ること。 【構成】 有孔シートと光輝性フイルムを貼り合せて有
孔部に光輝性フイルムの垂みを生じさせてめり込ませ、
その上から金属光沢シートを貼り合せることにより有孔
部において光輝性フイルムと金属光沢シートとは接着せ
ず空気を抱き込み有孔部から浮き出る。その結果、金属
性光沢は空気層を介して光輝性フイルムを透過し、有孔
部は宝石状光輝を呈する。
Description
【0001】
本考案は、非常に美麗な壁紙や包装用シート材、その他各種の装飾用シートと して利用できる光輝模様シートに関するものである。
【0002】
米国マール社より「オーロラフイルム」と称して販売されている光輝性フイル ムは、オーロラ調またはレインボー調の変幻性のある光輝を呈し、非常に美麗な 透明性のフイルムとして知られている。 なお、この「オーロラフイルム」は結晶性の異なる透明フイルムを重ね合せて 一体化したものと言われており、光の屈折や干渉、偏光作用などによって変幻性 の光輝を放つものとされている。
【0003】 この光輝性フイルムを種々の洋紙や和紙からなる基材紙に貼り合せたり、この 貼り合せ後に種々のエンボス加工を施したりすると優美な装飾シートになること は公知の事実となっている。 しかしながら、この光輝性フイルムに他の装飾用シートとして良く知られてい る金属蒸着フイルム等の金属光沢シートを貼り合せても、その金属光沢シートの 装飾性は向上しないのである。 その理由としては、銀色または金色などに仕上げられた金属光沢シートはその 金属性光沢があまりにも強く、この表面に前記の「オーロラフイルム」すなわち 透明性の光輝性フイルムを全面接着しても、この光輝性フイルムの変幻性光輝は 下層の金属性光沢により減殺されてしまい期待される相乗効果が発揮されないか らと考えられる。
【0004】
本考案は、光輝性フイルム(オーロラフイルム)を使用して金属光沢シートの 金属性光沢をオーロラ調或はレインボー調に変幻させることができたならば宝石 のような光輝が得られると考え、その様な貼り合せシートを得ることを目的とし て開発されたものであり、宝石を散りばめた様な光輝模様を有する装飾シートを 提供しようとするものである。
【0005】
上記の目的を達成するために種々検討した結果、金属光沢シートと光輝性フイ ルムを接着させるに際して、模様状に非接着部を形成させこの部分に空気を抱き 込ませてやると、金属性光沢が空気層を介して光輝性フイルムを透過するため、 この光輝性フイルムの特性が作用して金属性光沢そのものがオーロラ調、レイン ボー調に変化し宝石のような輝きを発することを見い出したのである。
【0006】 そして更に、上記の原理を一般的なシート製品に応用することを検討したとこ ろ、レース地の様な有孔シートと組み合せて、まずこの有孔シートに光輝性フイ ルムを接着するとその有孔部において光輝性フイルムは垂みを生じ、ここへさら に金属光沢フイルムを貼り合せてやると有孔部においては前記の垂みにより空気 を抱き込みつつ接着され、この部分が有孔部から浮き出して、まるで宝石を散り ばめた様な光輝模様シートが得られることを知ったのである。
【0007】 すなわち本考案は、金銀等の金属光沢を有する金属光沢シートと有孔部を模様 状に設けた有孔シートとの間に光輝性フイルムを接着した貼り合せシートであっ て、前記有孔シートの有孔部において前記光輝性フイルムは前記金属光沢シート と接着することなく空気を抱き込んで盛り上がり前記有孔部から浮き出している ことを特徴とする光輝模様シートを要旨とするものであり、この光輝性フイルム を予めエンボス加工にて凹凸模様を施したものにしておくと、一層好適なものに なるのである。
【0008】 本考案を図面を参照して詳細に説明する。 図1は本考案シートの1実施例の拡大断面図である。 この図のように本考案は、有孔部(1)を模様状に設けた有孔シート(2)の 片面にオーロラフイルムと称されている光輝性フイルム(3)が貼り合されてお り、その光輝性フイルム(3)の面に金属光沢シート(4)が貼り合されている のである。 つまり、有孔シート(2)と金属光沢シート(4)との間に光輝性フイルム( 3)が貼り合された3層構造となっている。
【0009】 この光輝性フイルム(3)は有孔シート(2)の有孔部(1)において垂みを 生じて有孔部(1)内へ盛り上り、金属光沢シート(4)との間に空気(5)を 抱き込んで、有孔部(1)へ浮き出ている様になっている。 その結果、前記したようにこの模様状の有孔部(1)においては金属光沢シー ト(4)の金属性光沢は空気層を介して光輝性フイルム(3)を透過するために 光輝性フイルム(3)の作用を受けてオーロラ調、レインボー調に変幻し宝石の 如き光輝を放つのである。
【0010】 本考案における有孔シート(2)としては、有孔模様状に織り上げた織物、同 じく有孔状の編物、布地レース、ビニールレース、有孔模様状不織布、有孔模様 状レーヨン紙などが挙げられる。 このような有孔シート(2)に、まず光輝性フイルム(3)を接着させるので ある。
【0011】 この光輝性フイルム(3)は、前述した通り、米国マール社より販売されてい る「オーロラフイルム」であり、通常10〜20μの厚さを有している。 有孔シート(2)と光輝性フイルム(3)との接着は、予めこの光輝性フイル ム(3)に熱融着性の樹脂を全面コートしてヒートシール性を与えておき、無地 エンボスロールにて有孔シート(2)に熱圧着加工すれば良い。
【0012】 この有孔シート(2)と光輝性フイルム(3)との熱圧着加工において、有孔 部(1)に位置する光輝性フイルム(3)は貼り合せの際に加熱による伸長作用 が働き微妙な垂みが生じて有孔部(1)内にめり込んだ状態となるのである。 ついで、金属光沢シート(4)をこの光輝性フイルム(3)面に接着すると、 前記の有孔部(1)内にめり込んだ部分においては金属光沢シート(4)と光輝 性フイルム(3)とは接着せず、その間に空気(5)を抱き込み盛り上った様に なって有孔部(1)に浮き出るのである。
【0013】 この金属光沢シート(4)としては、金属蒸着フイルム、アルミニウム箔、ア ルミニウム貼合紙などが挙げられ、好ましくはアルミニウム蒸着フイルムが最も 一般的であり、これを無着色のまま銀色光沢シート、或は黄色に着色して金色光 沢シートとして使用すれば良い。 なお、金属蒸着フイルムを金属光沢シート(4)として用いる場合、その金属 蒸着層を内側として貼っても良いが、基材フイルム面を内側とした方が接着性に おいてすぐれている。
【0014】 上記の金属光沢シート(4)と光輝性フイルム(3)面との接着においても、 金属光沢シート(4)に予め熱融着性樹脂による全面コートを施しヒートシール 性を与えておき、無地エンボスロールにて前記貼り合せシートの光輝性フイルム (3)面に熱圧着加工すれば良いのである。 この様に本考案においては、無地エンボスロールによる貼り合せを2度に分け て行うため、有孔部(1)において光輝性フイルム(3)と金属光沢シート(4 )との間に空気層ができ、金属性光沢と光輝性フイルム(3)とが相乗効果を奏 してオーロラ調、レインボー調の金属性光沢すなわち宝石状光輝模様が得られる のである。
【0015】 図2は本考案シートの他の実施例の拡大断面図である。 この図の実施例では、光輝性フイルム(3)を有孔シート(2)に貼る前に、 予めエンボス加工により凹凸模様を施したものとなっている。 この場合、光輝性フイルム(3)の凹凸は有孔シート(2)の有孔部(1)内 に複数個が入り込むように出来るだけ小さい凹凸が好ましく、例えば梨子模様、 布目模様などの凹凸が好適である。
【0016】 なおこの場合、上記の光輝性フイルム(3)には予め熱融着性樹脂によるヒー トシール性が施してあるため、凹凸を与えるためのエンボス加工の温度はこの熱 融着性樹脂の融着温度よりも20〜30℃ほど低い目の温度に設定しておく必要 がある。
【0017】 この様に凹凸加工を施した光輝性フイルム(3)を使用して有孔シート(2) に接着すると、有孔部(1)における光輝性フイルム(3)の垂みが一層発生し やすくなり、本考案における宝石状光輝がより効果的に得られるようになると共 に、この凹凸模様と宝石状光輝とが複雑に関係し合って独特な光輝模様を呈する 様になるのである。
【0018】
米国マール社製の厚さ12μの「オーロラフイルム」(光輝性フイルム)の片 面に、塩化ビニール系の熱融着性樹脂(固形分60%の溶剤型)をウェットにて 10g/m2の割合でグラビヤコーターにより全面コートし、80℃以下の低温で 乾燥してヒートシール性を付与した。特にこの乾燥には熱ボケが発生しないよう に注意して行う必要があった。
【0019】 次に、川島織物株式会社から市販されている花柄の布地レースに、上記ヒート シール性を付与した光輝性フイルムのヒートシール面を接着させた。 その接着は、無地エンボスロールによって、温度140〜150℃、圧力15 トン、速度6〜8m/分の条件で熱圧着加工することにより行なった。 この場合、温度と圧力は高い方が好適であり、速度は遅い方が良好な結果が得 られた。 この様にして得られた貼り合せシートは、レース柄の有孔部において光輝性フ イルムが垂みを生じてその有孔部内にめり込んだ状態となっていた。
【0020】 別途に、厚さ12μのポリエステルフイルムの片面にアルミニウムを真空蒸着 して黄色に着色して得られた金色光沢シートを準備し、このフイルム面に前記と 同じ熱融着性樹脂を用いて前記と同様にしてヒートシール性を付与した。 この金属光沢シートのヒートシール性付与面を、前述の貼り合せシートの光輝 性フイルム面に接着させた。 この接着も前記と同じ無地エンボスロールを使用し、その加工条件も前記と同 様にして行なった。
【0021】 その結果、レース柄の有孔部に垂みを生じてめり込んでいた光輝性フイルムは 金色光沢シートとの間に空気を抱き込んで有孔部に盛り上り浮き出た状態となっ て、布地レース側から見るとその模様状の有孔部であった部分が全て宝石の様な 光輝を放ち、極めて美麗で豪華な光輝模様シートになっていた。
【0022】 また上記の実施例において用いた光輝性フイルムを、ヒートシール性を付与し た後でこのヒートシール樹脂に影響を及ぼさない70℃前後の温度で、圧力10 トン、速度20m/分の条件にて梨子柄、ダイヤ柄、布目柄などのエンボス凹凸 加工を施してから、布地レースと貼り合せ以下前記と同様にして種々なる光輝模 様シートを製造したところ、前記実施例と同様あるいはそれ以上の美麗さと豪華 さを有する宝石模様状のシートが得られた。
【0023】
本考案の効果は、従来にない極めて美麗な光輝模様を有するシートを提供した ということである。 この光輝模様シートは、オーロラ調、レインボー調の変幻性光輝を放つ光輝性 フイルム(オーロラフイルム)と金属光沢シートとを空気層を介して組み合せる ことにより得られたものであり、金属性光沢をオーロラ調やレインボー調に変幻 させ従来には全く存在しなかった宝石状の光輝模様となり、その美麗さと豪華さ には驚嘆させられるのである。
【0024】 この光輝模様シートを壁紙として使用すれば、結婚式場等に適した豪華絢爛た る雰囲気になり、また包装用の箱や袋に用いると非常にきらびやかな製品になる し、その他各種の装飾用シートとしての用途を有し、極めて高度な有用性を発揮 するものである。
【図1】本考案シートの1実施例の拡大断面図である。
【図2】本考案シートの他の実施例の拡大断面図であ
る。
る。
(1) 有孔部 (2) 有孔シート (3) 光輝性フイルム (4) 金属光沢シート (5) 空気
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B44F 1/14 9134−3K
Claims (2)
- 【請求項1】 金銀等の金属光沢を有する金属光沢シー
トと有孔部を模様状に設けた有孔シートとの間に光輝性
フイルムを接着した貼り合せシートであって、前記有孔
シートの有孔部において前記光輝性フイルムは前記金属
光沢シートと接着することなく空気を抱き込んで盛り上
り前記有孔部から浮き出していることを特徴とする光輝
模様シート。 - 【請求項2】 光輝性フイルムに予めエンボス加工によ
り凹凸模様を施した請求項1記載の光輝模様シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992051375U JP2573578Y2 (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | 光輝模様シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992051375U JP2573578Y2 (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | 光輝模様シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH065952U true JPH065952U (ja) | 1994-01-25 |
JP2573578Y2 JP2573578Y2 (ja) | 1998-06-04 |
Family
ID=12885205
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992051375U Expired - Lifetime JP2573578Y2 (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | 光輝模様シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2573578Y2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003127600A (ja) * | 2001-10-24 | 2003-05-08 | Origin Kogyo Kk | 額縁フレームの化粧方法 |
JP2007030238A (ja) * | 2005-07-25 | 2007-02-08 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | 金属調多層成形体および金属調多層成形体の製造方法 |
JP2014226782A (ja) * | 2013-05-17 | 2014-12-08 | 象印マホービン株式会社 | 装飾構造及び装飾構造が配設された家電機器 |
-
1992
- 1992-06-29 JP JP1992051375U patent/JP2573578Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003127600A (ja) * | 2001-10-24 | 2003-05-08 | Origin Kogyo Kk | 額縁フレームの化粧方法 |
JP2007030238A (ja) * | 2005-07-25 | 2007-02-08 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | 金属調多層成形体および金属調多層成形体の製造方法 |
JP2014226782A (ja) * | 2013-05-17 | 2014-12-08 | 象印マホービン株式会社 | 装飾構造及び装飾構造が配設された家電機器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2573578Y2 (ja) | 1998-06-04 |
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